ほぼ日刊イトイ新聞 - ライフ・イズ・マジック

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ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。

人生はマジックだ、なんて言い方そのものが怪しいでしょ。
ひょっとしたら、マジックってのは、
宗教の種かもしれないし、驚きの商品化かもしれないし、
人類最古の情報産業だったりもして。

軽い笑いもとれるし、ちょっと好かれたり嫌われたり、
ひとつの国をまるごとだまし取るようなこともできる。
いま、マジックを考えたり感じたりするのは、
なんだかとても大事な気がするんですよ。

おおげさな紹介はよしましょう。
マジック・ナポレオンズのパルト小石さんです。どうぞ！

ナポレオンズのＨＰは
http://www.tvland.co.jp/napoleons/
e-mail:napoleons@tvland.co.jp

小なり大なり

私の苗字は小石。
東京では、とても珍しい苗字。
故郷じゃ、小石姓はメジャーだったのに。

調べてみると、石という字は
『ほこら』を意味するらしい。

『ほこら』は、神様を祀るところ。
だから、小石は
『小さなほこら』を守る家の苗字なのかも。

それはさておき、
「もしもし、小石ですが‥‥」
「はい、小西さんですね」

「いえ、こ・い・し、です」
「はぁ？」
なかなか通じなくて、ちょいとさびしい。

三遊亭小遊三師匠が、
「やっぱり、小石さんは大石さんと会うと
　腹がたつかい？」
と、ナゾかけのような問い。

腹はたたないけれど、
大石さんの方がメジャーな苗字だから、
ちょっと羨ましい気がする。

でも、知人の大石さんに聞いたら、
「子供の頃のあだ名は『くらのすけ』で、
　大石という苗字は嫌いでした」
色々、あるんだなぁ。

小林さんも小泉さんも、小山さんも小島さんも、
大林さん、大泉さん、大山さん、大島さんに
会っても腹はたたないと思いますよ、師匠。

小遊三師匠は大遊三師匠に会うと
腹がたつのだろうか。
大遊三という落語家さんはいないから
分からないけれど。

小遊三師匠に電車でバッタリ会ったことがある。

「飴玉、食うかい」
飴玉を１個、くれた。
師匠と一緒に、飴玉なめなめの電車。

なんだかうれしくて、
なぜか、ずっと覚えている。
小さな飴玉の、小さな思い出。

ー明るく軽く親切なのに。
　ほんの少し悲しみの味がするのだ。
　マジックというのが、もともとそういう
　素性のものなのだろうか。ー
　　　　　　　　糸井重里（帯コピーより）

「神様の愛したマジシャン」
著者：小石至誠
価格：1,365 円（税込）
発行：徳間書店
ISBN-13: 978-4198625429
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『ナポリニコフの魔術学校
　（カードマジック編）』

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2018-09-09-SUN

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