magic
ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。


かがり火きらめく恋の歌

旭川空港に飛んだ。
空港近くのレンタカーに乗り、
15分ほど雪道を走ると、目的の町に着いた。

副町長とお話をすることができた。

「住民は年ごとに、少しだけ増えてるんですよ。
 まぁ、右肩上がりとまでは言えんかもしれんが」

そこで私はちょいとツッコミ、

「じゃぁ、右肩上がりというより、
 右腰上がり、くらいでいかがでしょう」

副町長は余裕の笑みで、

「そうですねぇ、うん、右腰上がり、
 それ、いただきます」

この町はますますいい感じになっていくようだ。

今も素敵な町が、ますます魅力的になっていく、
羨ましいなぁと思いつつ、
我が故郷、岐阜県関市に向かった。

たぶん、人口は右腰下がりで
減少しているのではなかろうか。
悲しいなぁ。

そこで、微力ながら
我が故郷を歌で宣伝したいと考え、
友人のミュージシャンに相談してみると、

「それなら、
 小石さんが歌詞を書いてくださいよ」

我が故郷は刃物の町と言われている。
でもねぇ、包丁や爪切り、
医療用メスなどの刃物が名産と言われても、
それで歌詞を作るのは大変に難しい。

それでもめげずに、作詞してみた。

  『かがり火きらめく恋の歌』

 板取川の 川面に映る 君のほほ
 ゆるやかな 流れとともに 君との時も
 流れてしまうのが こわくて君を 抱きしめた
 あの日 尾瀬の鵜飼 ふたりで舟に 乗りました

 篝火の明かり 君の瞳の きらめきが 消えないように
 そっとまぶたに ふれたっけ

 ふたりの日々が いつまでも 続きますように
 円空さんに 祈ってくれた 人

 忘れないよ 忘れないよ 君との日々
 忘れないよ 忘れないよ 君の住む 故郷

 (語り)
 僕たちの故郷は 刃物の町って 言われているよね。
 なんだか こわそうね なんて 君は笑うけれど
 川のせせらぎしか 聴こえないような 本当に
 静かな町。

 君と初めて逢ったのは 板取川のほとり
 君に声をかけたのは 志津野川
 君と・・・たのは 長良川
 僕たちの故郷は 恋が 愛が流れています

 君の愛した 睡蓮の花 モネの池
 白き花 透きとおる水 君との明日も
 透けて見えるようで 君の手つよく 握ったね

 あの日 くつわの川 ふたりの姿 映ってた
 鮎の群れ泳ぐ 川面を見つめ つぶやいた
 聴こえぬように 愛してるよと 好きだよと

 貴船神社 道の駅 川浦渓谷
 飛水峡 うつろう季節 風

 忘れないよ 忘れないよ 君との日々
 忘れないよ 忘れないよ 君の住む 故郷


友に作曲してもらい、CD化して
右腰上がりの大ヒット〜!
を目指すとするか。
ふっふっふ。


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2018-03-18-SUN
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