magic
ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。


『極上極楽の旅』


友人から、
「小石さん、長野の温泉ツアーに参加しませんか?」
というお誘いがあった。

温泉でありますよ、それも源泉掛け流しと聞けば
断るわけにはいかない。
このところ寒さ厳しくなってきたし、
温泉でゆっくり温まりたいなぁと思っていたのだ。

私は待ってましたとばかりに快諾した。

朝7時過ぎの新幹線に乗ると、
1時間ちょいで長野駅に到着。

まずは善光寺に向かう。
昔は牛に引かれて参ったそうだが、
今はマイクロバスに乗って10分足らず。

本堂はもちろん、仁王門や山門の迫力に圧倒されつつ、
名物のおやきを食べる。
最近は種類豊富になっているが、まずは基本からで
しょうと野沢菜のおやきをパクリ。

「店の奥にお茶が入ってますので、どうぞ」
お茶をいただきつつ、
『食べる七味しょうゆ』なるものを味見させてもらう。

これが絶品の旨さで思わず買ってしまった。
お店でお茶をいただきながら味見なんてしてしまうと、
もう、どんどん買ってしまう。

だから、お茶なんぞ勧められたら
すぐさま断って走り去ればいいのだが、
それじゃぁ旅は味気ないもの。

当たりはもちろん、
外れなのにいい思い出になったりするお土産だって
あるのだから。

善光寺のお土産を鞄に詰め、
マイクロバスに揺られて向かうは
飯綱町の『サンクゼール』へ。
ここはワイナリーやレストラン、
教会まである風光明媚なところ。

『サンクゼール』のオーナーさんは
久世さんというらしい。
久世さん、クゼサンをひっくり返して
サンクゼ、それをフランス風にして
『サンクゼール』になりましたとさ。

ワインには全然詳しくない私だが、
日本でもこんなに本格的なワイナリーが
できているんだなぁと感心しきり。

「3時のおやつはピザです」
どう見てもピザ店があるとは思えないような山奥に
『ブレーメン』はありました。

『ネギみそピザ』がオススメということで、
半信半疑で口に入れてみれば、これがまた絶品。
ネギとみそが、ちゃんと洋風になっているから不思議だ。

冬の夕暮れは早く、山道を登り続けるうちに
まるで夜中のように真っ暗。
不安になった頃に、山田牧場『レッドウッドイン』に到着。

待ちに待った温泉は源泉かけ流し、
うっすら白く濁っていて
湯温もぬるからず熱からずという私好み。

同行のおじさんたちとドブン、露天でもザブン。
温泉旅館には珍しく食事は朝夕とも洋食で、
これがまた美味しいのなんの。

夕食が済んだら再び温泉にドブン、ザブン。

こんな良いところがあるなんて知らなかった。
だが、もう年末年始は予約でいっぱいらしい。

多くの客はスキーをして温泉に入り、
チェックアウトの時に次の予約を入れてしまうので、
いつでも満員札止めらしいのだ。

朝に善光寺にお参りし、夜は温泉で極楽、極楽。
長野の旅は実にありがたいもったいないまたきたい、
極上極楽の旅でありました。

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2016-12-18 -SUN
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