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ほぼ日刊イトイ新聞

2020-02-28

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・そうか、いま、やってみよう。

 塩野米松さんは、人間の昔からのはたらき方について、
 たくさんの取材をし、たくさん考えてきた人だ。
 「ほぼ日」に『中国の職人』という本を、
 無料で読めるようにと持ってきてくれたのも塩野さんだ。
 また、『木のいのち木のこころ(天・地・人)』で、
 日本の宮大工の考えやはたらき方について、
 たくさんのことばを記録してくれたのも、この人だ。
 自然のなかでの暮らしや、遊びについても専門家である。

 その塩野米松さんが、「ほぼ日」の仕事に興味を持って、
 乗組員ほぼ全員のインタビューをしてくれた。
 約100人の乗組員たちのことばを聞き書きにしたわけだ。
 おそらく公的に発表するわけではないけれど、
 いま、2019年から2020年を生きるぼくらの、
 ふつうのことば、ふつうの生き方の記録が残る。
 ぼくらは、この大仕事を「見えない社史」として、
 制作して残そうと考えたのだった。
 リラックスした等身大のことばを、
 塩野さんは掬い出すのがほんとうにうまい。
 インタビューを受けた乗組員たちは、
 意外なくらいにおもしろがって、やや興奮していた。

 その塩野さんが、「これで終わりました」という日に、
 「ほぼ日」について、大づかみな感想を言ってくれた。
 かつては、にぎわいのある「市(いち)」のようだとか、
 表現してくれたこともあったが、
 今回は、ぼくには少し痛く感じることを言ってもくれた。
 「どうして、みんなああやって、わざわざ会社に来て、
 長い時間ずうっと、パソコンの画面を見ているのかなぁ。
 もっと立ち話が多かったような気がするし、
 なにも、家にいたって仕事はできるはずなんだけどねぇ」
 そのとおりだと反射的に思ったじぶんと、
 こうなっちゃったことを言い訳したいじぶんがいた。
 そして、もっといいはたらき方を考えなきゃとも思った。
 もちろん、本気でそう思ったのだけれど、
 どういう日程でどうやるのか、考え出したばかりだった。
 まさか、いま、こういう急ブレーキの軋む音のなかで、
 それを無理やりにでもはじめることになるとはねぇ…。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
押したり引いたり、身をかわしたりしつつ、前を探します。


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