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ほぼ日刊イトイ新聞

2021-01-19

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・折り紙の「つる」を折れるというだけで、
 外国に行ったときなんかに、その土地のこどもに
 「おおおっ!」と言われる(こともある)。
 それも、折り鶴のつくり方を習っていたおかげだ。

 ずいぶん昔のことだけれど、
 スコットランドにロケで行ったとき、夜の酒場で、
 インベーダーゲームみたいなものをやっていたら、
 「すっげぇ、うまいな!」と背後に見物客が群がった。
 これは東京のスナックなんかで、
 さんざん月謝払ったおかげだった。

 右左、五本指の手袋があったら、
 帽子をかぶった坊やの指人形もつくれる。
 両手の指を組み合わせて、ガマガエルもつくれる。
 口笛や指笛も吹けるしガラス瓶を尺八のように鳴らせる。
 山の奥などで大きな用を足すときには、
 まずは最初に穴を掘るということだとか、
 極寒の地では、外で立ち小便をすると、
 急速に体温を奪われるので卒倒する危険があるぞだとか、
 鼻血が出たら上を向いたり首を叩いたりせずに、
 しっかりと鼻をつまんでおさえておくといいだとか、
 なんにも玩具がないときに、ごはんつぶを練って
 サイコロをつくるといろいろ遊べるぞだとか、
 知っていてもしょうがないようなことは、
 たいていはだれかに教わったことである。 

 いまだったら、せっけんをつかって手を洗う方法を、
 だれかに教わっている子どもや大人も多いだろうが、
 それは、「教えるべきこと」として認められたものだ。
 おなじせっけんでも、もっとくだらないあぶくの学びは、
 探せばいろいろあるだろうし、思えば、
 入浴のとき、特によく洗うべき部位はどこらへんなのか、
 どう洗うのがよろしいのかなんてことは、
 教科書にも載ってないし、先生も先輩も教えてくれない。

 「ほぼ日の學校」で、少し余裕ができてからにしても、
 そういうことまで教えたり習ったりできるようにしたら、
 たのしく学んでもらえるものだろうか? 
 「人生のしょうもないけど知っておきたいこと」の島。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
そういうことって、基本的におとうさんの出番なんだよな。


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