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ほぼ日刊イトイ新聞

2020-04-08

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・いよいよ、緊急事態宣言がでた。
 思えば、つくづくとらえにくい災害だ。
 建物が壊れているわけでもないし、
 河川が氾濫しているということでもない。
 線路はそのままだし、そこを列車も走れる。

 こういうとき、立ち返りたいのは
 「できることをしよう」という原則だ。
 「できないことは、できない」のだから、いまはしない。
 だれかの「できかけていること」に不平を言うよりも、
 じぶんの「できることをしよう」を真面目にやる。

 では、なにをどうすればいいのか、
 一市民として、とっくにわかっているはずだ。
 手をよく洗って清潔を保つ。
 マスクをしてくしゃみやせきの飛沫を飛ばさない。
 換気の悪い密閉空間、たくさんの人のいる密集場所、
 間近で会話をするような密接場面を避ける。
 そして、基本的に外出をしないようにする。
 <ぼくらが止まれば、ウイルスは止まる。>
 ウイルスは、ウイルスだけでは動けない。
 ウイルスの乗り物は、動く人間たちなのだ。

 これは、ぼくだけの個人的な考えかもしれないが、
 いま「できること」は、そんなにないのだ。
 特別に「じぶんになにができるか」を考える前に、
 「ただの人」の1人として手を洗おう、
 マスクをしよう、動くのを止めようということだ。
 そして、じぶんと、じぶんたちが生き延びる術を、
 なんとか仕事として考えましょう、と思っている。
 今回は、まず、じぶんの身の回りを安全地帯にせよ、だ。

 なにか、あなたの助けが必要なことがあったら、
 耳を澄ませていれば、きっと知らされると思うのだ。
 まずは、知り合いの食堂の弁当を買うことだとか、
 近所の人のネットの買いものを手伝うであるとか、
 こどもや犬や猫の世話に手を貸すだとか、
 近くの人たちの役に立つことをしよう。
 そして、まずは「大丈夫なじぶん」でいよう。
 感染の大波が鎮まった後に、やることは山積みだから!

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ヒーローは専門家だ。ぼくらは手のかからない人でいよう。


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