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ほぼ日刊イトイ新聞

2021-04-18

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・小さいころは、冗談みたいなことを本気で考えていた。
 お菓子の家に住みたいとか、キリンを飼いたいとか、
 なんでもありな夢みたいなことを言っていた。
 これが、だんだんものの道理がわかってくると、
 まさか練乳のプールで溺れてみたいというようなことは、
 あんまり本気で考えなくなるし、言わなくなる。

 それでも、設定そのものをちょっと冗談っぽくして、
 もし宝くじで4億円当たったらとかの話はするかな? 
 それにしても、みんな、現実的なことを考えたりするね。
 マンション買ってとか、4億円を投資に回してとか、
 世界旅行に行ってとか、ありそうな想像を話してるよね。
 いやいや、まじめな話、社会の役に立てたいとか、
 人の助けになりたいとか、そういうこととは別にね、
 なにを考えても、なにを言ってもいい場面なんだから、
 キリンを飼いたかった子どものころのように、
 笑っちゃうようなことを想像できないものなのかね。

 と、この問題は、これまでも何度も考えたんだ。
 だって世界の歴史を見ても、いろんな面白いことことや、
 素敵なものごとというのはたくさんあったじゃない。
 ピラミッドだの大聖堂だのがいま在ることで、
 たくさんの人を呼び寄せてるじゃない。
 なんでもしたいことをしていいとなったら、
 ほんとに、なにをしたいんだろうねぇ。
 じぶんなりに、一度考えたのは「川」がほしいだったな。
 朝起きたら、寝ぼけまなこのままで釣りをしたいな、と。
 チチチッとか鳥が鳴いてる林の向こうに、
 さらさらと川が流れていて魚が泳いでるわけだよ。
 それが「おれんちの川」なの、そこで釣りをするの。
 想像は、そこで止まってるままなんだけどね。
 実際は、川よりも湖のほうがいいかな、「マイレイク」。
 フロリダなんかでは、じぶんちに湖を持ってる人いるよね。
 そう考えると、これも平凡な現実的な夢なのかもなぁ。
 それに、そんなこと湖の近くのホテルに泊まっていたら、
 わりと簡単にできちゃうことだしねぇ。
 「おれんちの」である必要も、ほんとはないんだよなぁ。
 つい先日は、家に広々としたサウナがあったらいいな、
 とか思ったけど、これもじぶんちじゃなくていいや。
 嘘でもいいのに、つい本気になっちゃってるんだな。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
結局、商売繁盛、家内安全、無病息災が、おれの夢なのか?


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