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2019-06-19

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・どれだけたくさんの「先輩」たちが、
 どれだけたくさん言ってきたことだろうか。
 曰く「失敗を怖れるな」。

 じぶんも、どれだけ言われてきたかわからない。
 さらに、他の人に向けて、どれだけ言ってきたことか。
 最近では、現バファローズコーチの田口壮さんが、
 昔、同じチームのイチロー選手に
 「バッティングって何や?」と質問したら、
 「失敗するもんです」という答えが返ってきた
 ということを、ここでも書いていたっけ。
 どんな大打者でも、せいぜい3割程度しか打てない。
 打てたとしても、残りの7割は凡打なのである。
 このことも、ほんとうによく語られる。
 「失敗するもんです」という考え方も、
 その「法則」みたいなものを土台にしているはずだ。

 とにかく、ぼくは失敗があっていいのだ、というか、
 失敗するのが当たり前なのだという「理」を、
 なんとか身に沁みこませたいという願望がある。
 そして、その奥にある「情」としては、やっぱり、
 失敗を怖れるところから逃げられてないという気がする。
 失敗して、それほどくよくよしたことはない。
 そういうことは、ありうることだし、
 そこから出発しなおせるのなら、
 そのほうがよかったということも言えるからである。
 他の人がやった失敗についても、ぼくの記憶では
 そんなに責めたりしたことはない、のではなかろうか。
 それでも、実は、失敗しないようにと願いながら、
 「失敗を怖れない」とか言い続けている。
 これが、なんとなく、ブレーキを踏みながら
 アクセルを踏んでいるような気分なのである。
 ほんとうに失敗が当たり前で、いいことなのだったら、
 「失敗をしにいく」ことだってやるべきだろう。
 あ、そういえば「失敗してこい!」と、
 若い人を送り出したこともあったなぁ。

 もっと、失敗を「ともだちのひとり」として、
 親しく付き合っていったほうがいいんだよ、ほんとに。
 そうしてるつもりなんだけど、できてないんだよねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ぼくを育ててくれた失敗の数々に、感謝できますように。


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