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ほぼ日刊イトイ新聞

2023-12-09

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・たぶん、すでに来年の「ほぼ日手帳」を持っている方も、
 たくさんいると思うんですけど。
 いつも「ほぼ日手帳」には「トリセツ」がついています。
 そんなに大げさなものじゃないんですが、
 手帳チームは、これにかなり力を入れてつくっています。
 2024年版の場合は、いつもとちがった条件がありました。
 「最初から英語版と日本語版の両方を、同時につくろう」
 ということでした。
 これまではなんとなく日本の人たちに向けてつくって、
 それができたところで英語に翻訳してきたのですが、
 英語で考えながら、日本語で考えるということを
 やったほうがいいと思ったのでした。
 スーパーマリオなどの任天堂のゲームは、
 昔から輸出を前提にしてつくられていたので、
 いまも、自然に国際的に通用する表現が身についています。
 「ほぼ日手帳」も、売上の48%が海外という時代です。
 日本の人たちだけに向けてつくっているよりも、
 もっと「世界」を考えていったほうがいいに決まってます。

 そういうクリエイティブをしようと思ったとき、
 まずはそのデザインとアートの部分で問いかけたいな、
 とイラストレーターのことを考えました。
 日本から生まれてきた世界に関心を持たれる絵で、
 よく知られたベテランじゃない人がいいかも、と
 「ほぼ日」でもお付き合いのある柴田ケイコさん
 お願いすることにしました。
 代表作の絵本『パンどろぼう』なんかもそうですが、
 何語をしゃべる人にでも通じそうなユーモア感覚が、
 たぶん海外の人たちにもウケるだろうと思ったのです
 (やっぱり、とてもよろこばれてるようです!)。

 そして、もうひとつが、キーになることば。
 これを「LIFE IS PRESENT」としました。
 ライフ(いのち、生きる、人生、生活)って、
 プレゼント(いま、現在、贈りもの)ですよね、と。
 これなんかは、日本語を先にはつくれなかったでしょうね。
 「人生って、現在、そして贈りもの」ってややこしそうだ。
 「LIFE IS PRESENT」なら、どんとまるごとが言えます。
 心臓が脈をうつように、毎日をプレゼントしてもらってる。
 じぶんで考えたことばだけど、とても好きになっています。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
あと、いま、「放課後」ってことばにつよい興味があります。


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