お気に入り記事の保存はアプリが便利!

ほぼ日刊イトイ新聞

2021-12-06

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・これはもう、こうなっちゃっているわけで。
 こうなるべくしてなっちゃったみたいなことで、
 どこかまで、このまま行っちゃうんだろうと思うのですが。

 ケイタイと呼ばれる携帯電話に画面がついたころから、
 ずっとこの現象は続いているのです。
 いまは、スマートフォンというものになって、
 ますます便利で高性能になっていて、
 ネパールだとかの山奥でも人々はこれを持っているらしい。
 自由に使えるお金がほんとに少ない人でも、
 無理してこれを持っているというし、それが常識らしい。

 ぼくも、もちろんその一員なのですが、
 なにかというと、なにかにつけて、なにはなくとも、
 この「通信機器」を取り出して画面をチェックする。
 あるいは、ずっと画面を注視したまま時間を過ごす。
 (ほら、いま、あなたもそれをやっているでしょう?)

 これを地球の外の知的生命体が観察したら、
 「この星の住人たちは、たえず本部からの指令を受けて、
 それに従って生きている」という仮説を持つのではないか。
 と、思ったことがあります。
 ヒーローもの映画の歴史のなかに、
 よく「強大な悪の組織」というものが登場しますよね。
 「ショッカー」だとか「スペクター」だとか、
 「死ね死ね団」だとかなんかそういう団体というか、
 世界地図を背景にして世界征服を企むような組織。
 ああいうのが、すべての手下に「通信機器」を持たせて、
 たえず「指令」を出しているんじゃないだろうか、と、
 ま、地球外の知的生命体はかんちがいをするのです
 (そんなにアホではないという気もしますが)。
 でも、正直いって、そんなふうに思われそうなくらい、
 人びとは本部からの「指令」を待っています。 
 見逃したら大変だとばかりに、起床したとたんでも、
 トイレで実行中でも、就寝の直前でも、電車のなかでも、
 「通信機器」の画面チェックを怠りません。
 いったい、「本部」ってなんなんでしょうか? 
 「本部は網の目である」という謎のことばとは? 
 「通信機器」の向こう側に存在するのは…? 
 地球内に生きているぼくにも興味深いことばかりです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
んで、その「通信機器」でこれ読んでくれてて、アリガトウ。


ここ1週間のほぼ日を見る コンテンツ一覧を見る
ほぼ日の學校
吉本隆明の183講演
ドコノコ
ほぼ日アプリ
生活のたのしみ展
TOBICHI東京
TOBICHI京都