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ほぼ日刊イトイ新聞

2021-10-21

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・じぶんが、もし、いま二十歳の若い人だったら? 
 そんなことを考えたことも、考える必要もなかった。
 たまに訊かれることはあったけれど、そういうときには、
 「だって、おれは若くないから想像もできないよ」
 とか答えて適当にごまかしていた。
 いまのじぶんが多少なりとも昔よりは持ってる知識とか、
 それなりに、いままでにしてきた経験だとか、
 出会ってきた人たちだとか、そういういろんなカードを
 持ってなかったときに戻れと言われても、それは無理だ。

 あのころ、もっと向こう見ずだったとか、
 じぶんのいのちも他人のいのちも安く見積もっていたとか、
 なにかと反抗的であるべきだと考えていただとか、
 そういうことは、感覚ごと記憶のなかにある。
 しかし、そのころのじぶんがどうしたらよかったのか。
 やってきたことそのままを(反省することもあるけれど)、
 そのままやっていくしかないんじゃないかなぁ。
 これ以上のことはどうにも思いつかなかったのだ。

 しかし、最近になって、
 これまでじぶんがやってきたことも認めてやりつつ、
 二十歳くらいのじぶんに「こうしたらいいんじゃないか」と
 教えてやれるかもしれないアドバイスが見つかった。
 これは、やがて「ほぼ日の學校」に登場してくれる予定の
 水野敬也さんの若いときの話がヒントになっている
 (それはいずれ配信される授業で聴いてもらうとして)。
 ぼくの言えるようになったことは、こういうことだ。
 「どこのだれでもいいから、
 この人がやってることはおもしろいなぁという人に、
 ついていくようにしたらどうだい」
 この人というのは、年齢も国籍も、有名無名も問わない。
 近いところにいる先輩やら先生でもいいし、
 その人がビル・ゲイツでも、それはそれで真剣に考えよう。
 「この人のやってることはおもしろい!」と感じられるか? 
 こころから、そう思えるのだとしたら、
 キミが真剣になって追いかけられることが、そこにはある。
 こんなにはっきりはわかってなかったけれど、
 若いときのぼくも、そういうことを探していたとも思う。
 まず「その人を知るにはどうするか」からはじまるだろう。
 そこからが「興味の世界」でどう生きていくかの旅だ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
つまり、「おもしろい」と思えることを探せということかな。


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