お気に入り記事の保存はアプリが便利!

ほぼ日刊イトイ新聞

2024-09-15

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・「やりたいからやってるんじゃないかなぁ」ということば。
 最近、なにかのことを話しているときに、聞いた。
 言ったのは、たしか、名言を言うような人じゃなかった。
 なんだかとにかく、そのことばが爽快だった。

 そうなんだよな。
 いわゆる常識の範囲から外れたようなことがあると、
 それについて「どうして?」という理由を求めたがる。
 「どうしてそんなことをやれるの、続けられるの?」と。

 それは、ものすごくがんばるラーメン屋さんだとか、
 困っている人のためにじぶんの命を削るようにして、
 活動を続けている人たちだとか、
 スポーツ競技をやっていて、あらゆる時間を捧げて
 練習や工夫を繰り返している人だとか、
 目立たないところで、人さまの役に立つことを
 縁の下の力持ちのように支えている人だとか、
 みんな、ほんとうのところでは
 「やりたいからやっている」と思ったら、
 ものすごく納得がいくよねー。
 その「やりたいからやってる」を考えられない人は、
 金銭などの損得だとか、名誉欲だとか、誰かのためだとか、
 わかりやすいような理由を想像しているが、
 それじゃ、ほんとうは説明がつかないことばかりなのだ。

 どうして、みんな「やりたいからやっている」ということを
 忘れちゃってるんだろう。
 じぶんのことを振り返って考えてみたらわかるよ。
 人から見たら苦しそうに思えることだってあるし、
 よくまぁやるもんだ、ふつうはやらないということもある。
 ぼく自身でも「ああぁ、やだやだ」とかも言ってるけど、
 やり通していることについては、何度も繰り返すけど、
 やっぱり「やりたいからやってる」としか言えない。
 ま、その典型が、この26年以上も毎日書いている
 「今日のダーリン」という短文なんだけどね。
 奥底にあるほんとうの気持ちは、やっぱり
 「やりたいからやってる」しかないのだ。
 大谷翔平選手も、ガンジーも、宮本武蔵も、井上尚弥も、
 「やりたいからやってる」がなければ、やってないよ。
 これからは、まっすぐに、そう思って見ることにする。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
お昼ごろから、永田さんの応援をやりたくてやりに行きます。


ここ1週間のほぼ日を見る コンテンツ一覧を見る
ほぼ日の學校
吉本隆明の183講演
ドコノコ
ほぼ日アプリ
生活のたのしみ展
TOBICHI東京
TOBICHI京都