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ほぼ日刊イトイ新聞

2020-09-20

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・なんにもしない、じっと動かないでいることと、
 どんどんなにかをやっていくこと。
 これはもう、ぜんぜんちがうわけです。
 ぼくらは「iTRY!」というTシャツもつくったりして、
 とにかくトライする、たくさんの打席に立つということを
 意識しているのですが。
 しかし、「やる」か「やらないか」の他に、
 ああ、もうひとつあったなと思いついたのです。
 それはたとえばこういうようなこと。
 日曜日に読むのにちょうどいいようなことを書きます。

 今夜あたりは、まだ新月から二日目くらいだから、
 晴れていようが曇っていようが、
 夜空を見上げても月はほとんど見えません。
 でも、先日、よく晴れた夜、
 家にある双眼鏡(8倍)で月を見たのでした。
 それなりに知ってはいたのですが、
 ふつうの双眼鏡ででも月を見たら、
 「お月さま」というより「天体としての月」くらいには、 
 見えるものなんですよね。
 「あの衛星が、あそこにたしかに存在するんだ」
 と思うと、ちょっとじんわりくるものがあります。
 ここまででも、「なんにもしない」よりは、
 「ちょっとなにかしている」わけです。

 そうなると、空の澄んだ場所に出かけていって、
 もうちょっといい「遠目鏡」で夜空を見たらたのしいぞ、
 とか想像したりもするのです。
 そういえば、気仙沼は「星空ウォッチング」の名所だ。
 次は、望遠鏡を持っていこうかな、とも思います。
 この段階も、特には「なんにもしてない」のですが、
 「なにかする」ことにつながることを考えています。
 つまりは、「ちょっとなにかしている」んですよね。
 もともとは、双眼鏡で月を見ることをした、だけです。
 で、そこで「いいなぁ」と思って、さらに考えていた。
 じっとしてはいるけれど、打席には立っているんですね。
 この「じっとしている」と「なにかしている」の
 間にあるものを「半実行力」と名付けようと思いました。
 「半実行力」は、「実行力」のヒナみたいなものです。
 日曜日に、なにか「半実行」してみたら、どうっすか?

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
考えのネットワークを拡げる「軽いなにか」が、半実行力。


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