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ほぼ日刊イトイ新聞

2021-09-16

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・どうやら、ほんとうに夏が終わっているようだ。
 今年も海に行かなかった。
 いやいや、実は一昨年も海に行ったおぼえはない。
 行くとか行かないとかじゃなく、
 海で泳ぐということを何年ぐらいやってないのだろう。
 バリだとか、ハワイだとかに行っても
 泳ぐのは海じゃなくて真水のプールだものな。
 というより、海外に行ったのも最後はいつなんだろう。
 社員旅行でベトナムに行ったのが、たぶん最後だろうなぁ。
 国内の旅だと、ずっと海パン持っていってないなぁ。
 おいおいおい、ぼくはこのままもう、
 一生、海で泳がないような気もしてきた。

 もう、ここまで来てしまうと、
 「海に入って浮かんだり泳いだりするって、なんだっけ?」
 というくらい、じぶんに無縁のことになっている。
 老人になると、さまざまなものごとに
 好奇心やら意欲がなくなるらしいけれど、
 海に対する思いもそのひとつだったのかもしれない。
 まいったなぁ、こういうものだったのか、老人って。
 そういえば昨日の9月15日は「老人の日」だった。
 「老人の日」は「敬老の日」とはちがうらしい。
 ついでに、この日から9月21日までは老人週間なんだって。
 ぼくはもうとっくにその「老人」なのだけれど、
 ふだんはあんまりそのことを意識しないできた。
 しかし、「海に入って浮かんだり泳いだり」だとかが、
 じぶんとまったく関係ないことのように思えるのは、
 若いときとまったくちがっている。
 でもなぁ、意欲だとか好奇心だとか、
 それほど減衰しているようにも思えないんだよなぁ。
 それとも、コロナ自粛期間が長くなったので、
 旅だとかどこかに出かけるたのしさについて、
 忘れようとすることに慣れちゃったのだろうか。
 あ、そっちかもしれないなぁ! 
 だって、こういう文を書いているうちに、
 バリだとかハワイに行きたいなぁとか、
 海を眺めていたいなぁとか思い出してきたものね。
 書いているうちに、じぶんの気持ちがわかってきたよ。
 おれ、絶対に海に行くよ、いつになるかわからないけど。
 犬、留守番させてでもバリだとかに行くよ、きっと。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
なにも考えずに書き出したら、こういう流れになりました。


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