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ほぼ日刊イトイ新聞

2021-02-27

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・いろんなことを控えたり我慢したりして、もう1年以上。
 なんか「それがよかったんだよ」ということを
 探してみているのだけど、なかなか見つからない。
 しかし、たしかにひとつはあるんだよねー。
 世界中の人たちが協力しあってはっきりしたこと。
 それは「手洗いはいいぞ」ということね。
 インフルエンザの感染がこれほど抑えられているのは、
 みんながよく手洗いをしているおかげでしょう? 
 あと、「マスクもいいものだ」ということ。
 さらには「三密回避も健康にいい」ということかな。
 結局、全部言っちゃったんですけどさ、
 こういうことが「ちゃんと効く」ということを、 
 みんなが知ったんじゃないでしょうかね。
 特に、ぼくは「手洗い」を見直したな。
 もともと拾い食いとかはしてなかったけれど、
 清潔とは言えない手で、いろいろやってましたよ。
 「手洗い」をまじめにやるようになってから、
 ああ、人って、けっこう汚れた手で生きてるなぁと、 
 知ることになりましたよ。
 宣誓、コロナ禍がおさまっても、よく手を洗います! 
 まだぜんぜん終わってないんだけどさ。

 こんなことを経験して、繰り返して、
 人間の歴史も少しずつ変化していくんだろうなぁと思う。
 最近、いまでは「あたりまえ」になってることの
 始まりの時代のことを、よく想像するんです。
 自動車のあれこれについては、よく語られるけど、
 「自動車の走れる道路」あっての自動車ですよね。
 いまの日本では、どこからどこまで、
 ほとんど自動車で走れる道がつながってます。
 こんな状況を、はじめて自動車を走らせた人も
 想像してなかったんじゃないでしょうか。
 で、どこに行っても燃料を補給できるスタンドがある。
 これだって、ひとつずつできてきたわけですからね。
 そして、ごく一部の特権的な人だけでなくて、
 ほぼ「みんな」が自動車を手に入れることもできる。
 運転は、危険もあるしむつかしいとも言えるけど、
 人は運転の学校に通って、平気で乗りこなしている。
 ぼくら「夢に手足を」って言ってるんだけれど、
 手足が動いていったら、夢は夢さえ超えるんだよねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
いまあることの延長線上に、とんでもない景色があるよね。


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