糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの

10月15日の「今日のダーリン」

・上海の空港に着いてすぐに、
 スマホを使うなら24時間で980円のサービスがあるけど
 入らないか?という案内があった。
 これ、前にもやったことがあるので、迷わずお願いした。
 中国でホテルなどのWi-Fiにつなぐと、
 ツイッターだとかドコノコだとかにつながれないので、
 いっそ4Gの通信サービスのほうが都合がいいのだ。

 帰路、羽田に到着して、24時間の通信サービスが
 時間切れになったというお知らせがあった。
 一泊二日の出張のつもりでいたけれど、
 一泊一日だったんだなぁと、しみじみ思った。
 そんなことに気づいたら、急に疲労感が押し寄せた。

 いまは、上海に行くのも九州に行くのも、
 ほとんど変わらないんだよなぁと、
 他の人がよく言ってることを、ぼくも思った。
 行ったり来たりがひんぱんに行えるというのは、
 なんにつけいいことなんだよなと思い出した。

 ライ・シャラド君の生まれたネパールという国だと、
 海からの距離が遠いものだから、
 世界の欲しがってくれるなにかを輸出するにも、
 必要な材料を輸入するためにも、
 輸送のコストがえらく高くなる。
 アジアの諸国が近年めきめき発展しているけれど、
 どの国も、海に近くて港がある。
 やりとり、交換、貿易、交渉、というようなことが、
 価値を増やし、機会を増やすのだとよくわかる。
 ライ君(ネパールにひとりで学校をつくって、 
 いまは、3つ目のオンライン学校プロジェクト
 クラウドファンディングで企画してます)の考えも、
 おそらく「交流できる人を教育でつくっていく」
 ということなのだと思うんだ。
 モノを動かすだけじゃなく、人と情報を動かせば、
 これもまた価値や機会が増えていくものね。

 一泊一日の上海で、夜中にそんなことを考えていた。
 止まっているだけでは、なにもはじまらない。
 動く、やりとりすることを面倒くさがらないでいよう。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
動きすぎてじぶんを失うということにも、気をつけないと。