糸井重里
・ま、いろんな情報が流れ込んできますよね。
海から山から、街から人から、じゃなくて、
それは主にインターネットからなんですけどね。
これはどう? これなんか好きじゃない? これ最高だよ!
ささやきかけてくるわけですよ、
いかにも大事なことみたいに話しかけられるわけですよ。
世界の一大事もあるし、業界の知っておきたい話もあるし、
天気気象の動きも、小動物のどうしたこうしたもあるし、
人前で言いにくいような下世話な話題もあるし、
大声で感情をぶつけてくる人もいるし、笑い話もあるし、
大小中くらいのケンカや争い事は飽きるほどあります。
まぁ、見知らぬ人たちのことでも、
道路で殴り合いがはじまったら、野次馬は集まりますから。
じぶんだって、窓から首を出してのぞいてみたくなる。
ひっきりなしに、なにかしら話しかけられてきて、
どっかのなにかの巧みな情報管理で、
読む人のそれぞれ読みたくなるような情報が
ポンポン飛びこんでくるようになっています。
ネットにつながっているかぎりは、これは止まりません。
「ほぼ日だって、そのうちのひとつだよ」と知ってます。
「インターネットとのつきあい方」について、
ぼくも、人と同じ迷路のなかにいて考えている状態です。
そんな、もちろんまだ迷路のなかにいるわたくしですが、
先日から、ちょっとコツを発見したような気がしています。
それはですね、読んでる最中だったり、
リンクをたどったりしている途中に、ちょっとじぶんに
話しかけるのです、「それ、おまえ知らなくていいぞ」と。
知っていたのです、「知らなくていい」ことばかりだと。
それなのに、導火線に火がつくとつい追いかけてしまう。
スマホの場合だと、じゃまで消しにくい広告があるおかげで
「それ、おまえ…」と言い出せるいい機会もあります。
「惰性」とか「習慣性」に、ちょっとじゃまを入れる。
これ、何度か意識的にやってると、できるようになります。
「スマホを捨てれば解決だよ」とか言う前に、
じぶんの肩を叩いてやる方法、けっこうオススメです。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
無限の好奇心などないから、止めようと思えば止まります。