MAGIC
ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。

今年も、ちゃんと春がやってきました。
桜の花も咲きました。
こうして、私はとても元気です。
このごろ、ずいぶんとご無沙汰してしまった私ですが、
どうかお元気で、と思っています。
なにもできないことが分かるから、
いつもいつも思います。


『あなたに あいたい』


あなたは なぜ わたしを 
こんなにも せわして くれたのでしょうか。
あなたは はじめから なんの じょうけんも なしに
『ここに ずっと いれば いいからね』
などと いってくれました。

わたしは おろかな にんげん でした。
あなた なしには きっと
ろくな にんげんに ならなかった でしょう。
なんども なんども しくじって 
しくしく しくしく めめしいのでした。
『にんげんは きっと ばか なんだよ。
 だけどさ まぁ いいんだよ』
そう いって やまもりの ごはんを
たべさせて くれました。

なにを しても なにも なかった。
だから わたしは
いつも しょげて いました。
『ひいきめに いうんじゃ ないけどね、
 あんたが いちばん おもしろいからね』
おもいっきり ひいきめな あなた でした。

わたしは やっと あんしん しました。
なんだか いいんだ なんて
はじめて おもえました。
わたしは とても こうふくに なりました。
はじめて こうふくに なりました。

あなたは いいました。
『あたしは もう めんどう だから
 あんたを いっしょう
 しんよう することに したからね。
 たしょう わるいことを しても
 あんたを しんよう するからね』
わたしは なんだか わからないけれど
とても うれしかった。

いつからか わたしは
あなたの そばから はなれました。
あなたの おかげで いきる すべを みつけたから。

あるひ とつぜんに 
あなたに あえないことを しりました。
あなたの まわりの だれもが
あなたを まもっています。
もう よけいな きを
つかわせたく ないのでしょう。

あえなく なっても あなたに あいたいのです。 
あえなく なって だけど あなたに あいたいのです。
あえなく なって やっぱり あなたに あいたいのです。

こんな だめな わたしを
まじしゃんに してくれたのは
やさしい やさしい あなた だから。

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2004-04-05-MON

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