バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
フランスに単身渡って14年。 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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「郵便配達は
バスやメトロで?!」

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「郵便配達は
バスやメトロで?!」

バブー

パリでメトロやバスに乗っているとね、
通勤中??
というか配達中??
の郵便局員さん達に頻繁に遭遇するよ。

とのまりこ

フランスの郵便局「ラ・ポスト」の人たち、
それぞれの基地から、
自分の担当エリアの郵便物を
カートに入れて出かけます。

基地から歩いて回れる距離の配達は
歩いて。
バスやメトロに乗って移動する距離の配達は
公共交通機関に乗って。

というわけで、乗客に混じって
普通にお仕事配達中の郵便局の人たちと
一緒になるのですが、
なんとなく不思議です。


▲午前中は郵便カートを押す郵便局の人たちとしょっちゅう遭遇します。

バブー
我が家にプチモンスターが生まれてからは、
毎朝だいたい決まった時間にバスに乗って
保育園に送りに行くようになって。
それがちょうど郵便配達の時間とかぶるから、
毎日のようにバスで郵便配達の人たちと
一緒になるんだよ。


ベビーカー置き場に一緒に並んで仲良く通勤・通学♪

とのまりこ
パリのバスは、車両のちょうど中程、
後ろのドアのあたりが座席のない、
「ベビーカー」や「車椅子」などを
置けるスペースになっていますが、
郵便配達の人たちも大きなカートを
このスペースに置いて。


▲バスの中でこんな感じに郵便通勤中の人と遭遇します。

一般の人に混じって
普通にバスで通勤します。
同じ方面に行く配達員達が乗り合わせると、
みんなでおしゃべりを始めてワイワイ。
次のストについて議論を交わしたり。
次のバカンスについて盛り上がったり。
(こういう内容がめちゃめちゃフランスっぽい。)

カートを積み込んだら、
普通に座席に座ってくつろいで
おしゃべりしながら降りる駅に向かいます。

私はついついなんでも
「これが日本だったら‥‥」
なんて比べてしまうのですが、
こういう風景、日本だったら
もしかして許されないかもなあ‥‥、
と、自由なおフランスが
ちょっと羨ましくなるのです。

バブー
郵便局の人たちだけじゃなく‥‥。

バスの運転手仲間が
勤務を終えて帰る途中、
自分の最寄り駅まで
バスに乗っけてもらい、
運転中の運転手の真横を陣取って、
楽しそうに話し込みながら
目的地まで行くとか。


▲郵便カートを押して配達中の郵便局員。歩きタバコしながらも普通です。

メトロのホームの清掃係のムッシューが、
バケツとモップを持って
電車に乗り込んで
我先にと席に座る姿とか。

郵便局員、警察官、
バスやメトロの運転手、清掃局員など、
勤務中にしろ勤務時間外にしろ、
制服を着ているような職業の人たちが
自由にしている姿を見て、
ある意味こっちも正しいのではないかと
思っちゃう?!


▲メトロのホームで待つのはホームの広告ポスターはりのムッシュー。

おフランスの自由な
仕事スタイルを見るたびに、
勤務後にうどん屋さんでうどんを食べていて
「けしからん!」となっていた
日本の消防団員のニュースを思い出す
ボクとまりこちゃんです。

あれが「けしからん!」のなら、
おフランスは24時間「けしからん!」
ニュースでいっぱいです。


▲郵便物が入っているカート。これをゴロゴロ押して、担当の配達区域を回ります。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2019-02-19-TUE

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