「今夜はみんな、 料理されちゃうよ!」
みなさんボンジュ~ル! ボクの弟分、プチモンスターの 学校の遠足があって、 まりこちゃんも付き添いボランティアとして 参加してきたよ。 フランスの学校の遠足は、担任の先生だけじゃなく、 親が何人かボランティアで付き添うシステム。 今回は4人の親が付き添いで参加したよ。 行き先はパリ近郊の 『サン・ジェルマン・アン・レー』。 国立考古学博物館を見学して、 その隣の公園でお昼を食べたり 遊んだりしたんだって!
フランスの学校の遠足は、 どこに行くか、いつするか、実施するかしないかなど 全ては担任の先生次第。 アクティブな先生だと何度も遠足があるけれど、 アンラッキーだとほとんど遠足もなし(泣)。 今年の息子のクラスは若干アンラッキーな方で、 年度末の今になって、ようやく初めての遠足でした
まずは見学先でのフランスあるある。 美術館や博物館でよく見かける光景ですが、 博物館の中ではみんな普通に 床に座ってお話を聞きます。 付き添いの大人たちももちろん床に。 私、もともとかなりの潔癖症で 自分の荷物すら、駅のホームなど 割ときれいなところでも下に置くのは嫌だ というタイプだったのですが、 パリに住んで23年、 そんなことを言っていたら この国では生きていけないと(笑)、 普通に座れるようになってしまいました。 さすがにイヌのおしっこでいっぱいの パリの道路では嫌ですが‥‥。
美術館や博物館でお話を聞くときは 地べたに直接座るという、 フランスでめちゃくちゃしょっちゅう見かける 「あるある」です。
日本でも最近、外国人観光客が 地べたに座っていたりする姿がけしからんと SNSで見かけることがあるけれど、 あれ、彼らにとっては お行儀が悪いとか汚いという感覚、 全くないんだよね。 普段から当たり前な普通のこと という感覚があるからこそ、旅先の日本でも 自然と地べたに座ってしまうんだよね。
お昼ごはんは大きな芝生公園で 食べたのですが、もちろんここでも 直接地べたに座ってピクニック♪ 今回は芝生があったからまだいいけれど、 遠足の行き先によっては 階段に座って食べたりと、 地べた座りランチ風景は、 これもフランスでよく見かける あるあるな光景です(笑)。 100円ショップのレジャーシートを クラス全員に配布したいなあと思いつつ、 私もフランス流で、みんなといただきました。
お昼ごはんのピクニックももちろん、 地べた直座りスタイル。 今回は芝生があったからまだいいけれど、 イヌたちも普通に散歩している公園‥‥。 何が芝生にかかっているか‥‥と考えると座れないから、 考えないふりをして私もフランススタイルに(笑)。
さて、ここからが今日の本題! 遠足の様子をクラスの親の WhatsAppグループに実況中継しながら 共有していたんだけど、 子供たちが公園で走り回る写真と共に、 付き添いのママの一人がこんな一言を添えたよ。 「Ils seront cuits ce soir.」 直訳すると 「彼らは今夜、 料理されてしまうだろう」。
「cuit(キュイ)」はフランス語で 「焼けた」「煮えた」「茹で上がった」 という意味。 この状態から転じて 「エネルギーが完全に消費し尽くされた」 という意味になるんです。 つまり、子どもたちはしゃいで 走り回って疲れ果てて、 「今夜はもうパタッと倒れるね」 という意味で送られたのです。 日本語で言ったら 「子どもたち、電池切れですぐ寝るね!」 的な感じでしょうか♪
お弁当もそこそこに、ひたすら走り回り遊び倒す 子どもたちを眺めながら、 「彼らは今夜料理されてるね」という表現。 まさにピッタリ♪
このコラムでも色々紹介してきているけれど、 フランス語って人間の状態を 食べ物や料理に例える表現が、 すごく多いんだよね。 太陽の下で全力で走り回る子どもたちを見て 「じっくり火が通されて今夜には出来上がる」 と表現するセンス、 なんだかとてもチャーミングで面白いよね。 「今夜は早く寝てくれるぞ!」と ママたちも大喜びの反応だったよ♪ それではみなさん、 今週もステキな1週間を!
*とのまりこさんの本*
「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2026-06-16-TUE