バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「パリの公園は
清潔で安全?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「パリの公園は清潔で安全?!」

バブー

ボクの家のプチモンスター(2歳2ヶ月)が
毎日のように保育園の帰りに寄る公園。
先週もいつものように行ったら、
なんか見た目が違う?!

何が違うんだ?!
と間違い探しをしたら、砂場だった。
砂場の砂が、どど〜んと山盛り。
淵からこぼれるくらいに増えていた!


▲こうだったのが。


▲こうなっていました!

とのまりこ

そう、パリの公園。
定期的に砂場の砂が補充されます。
私が実際に目で見て確認したのは
去年のこの時期と今年の今回。

つまり、年度末の6月、
補充されるということのよう。

毎日のように通っていないと
気づかぬ変化だから、
他の公園に関しては
時期とかはわからないけれど、
「毎年砂が補充されるんだよね」
と、フランス人から聞いたことがあるので
やっぱりどこもそうなんだろう。


▲こちらも、砂の補充前。


▲こちら山盛りの補充後!

日本でそんなのを意識して
見たことがなかったけど、
実は定期的に補充されているのかしら?!
どうなのでしょう???

バブー
パリの公園の砂場の砂って、
ベージュ色でとっても柔らかいんだよ。
裸足になって歩き回っても
全然痛くないくらい滑らかで柔らかい。
気持ちい〜砂なんだ。

とのまりこ
ずっと前のこのコラムで、
夏になると
セーヌ川沿いの道路が通行止めになり、
ビーチが出現する、
「パリプラージュ」という
イベントがあることを紹介しましたが、
まさにあの時に使われるような砂と同じ。
とっても心地いい砂で、
砂場で小さい子が遊んでいても安心です。


▲夏になると登場するこの「パリプラージュ」のビーチを作るときに使われる砂と
同じ色と柔らかさのパリの砂場。

そして、街を歩けば犬の落し物に当たり、
建物の壁にも道路にも、
ありとあらゆるところに
犬の(時には人間たちの)
オシッコのシミが付いている、
清潔という面では疑問点が多いパリですが、
公園の中だけは
きちんとルールが守られている場合が
多いのです。


▲公園の犬のお散歩禁止マーク。

公園自体が柵で囲まれ、
犬のお散歩は禁止、としている公園が多く、
公園の中にある遊具スペースは
さらに違う柵で囲まれているので、
子供とその保護者以外は
入らないようになっています。
(正しくは、入れるような雰囲気がないように
作られている、ということかしら?
入れるけれど、保護者以外の人がいたら
かなり不審な感じに取られてしまう。)


▲公園の外側もすべてこのような柵で囲われている。
日没とともに門の鍵が閉まる。
(たまに忍び込んで遊んでいる若者たちはいるが‥‥。)


▲公園の中の小さな子供遊具スペースはさらに柵で囲まれている。

バブー
ボクたち犬は、
残念ながらお散歩できない公園も多くて
(もちろん一部OKなエリアがある公園とかも
あるよ!)
違反している人がいたら、注意されるよ。

犬たちは、公園を通るときは
みんなちゃんと抱っこされているよ。
ボクもプチモンスターの
お供をするときは、カバンの中に入ったり
ベビーカーの上に座ったりして、
大人しく待っているしね。
公園の中では、歩くのガマンガマン。
(パリには野良猫はいないから
猫問題はもともとほとんどないんだ。)

パリっ子は、太陽が出ていたら
とりあえず芝生に座って、ピクニック。
芝生で寝転んで日焼けしたり本を読んだり。
芝生が大好きだからね。
ルールを守って清潔に保たないと。

街中はさておき、
「公園」というものだけ取れば
日本より圧倒的に安全な感じで
清潔感のあるパリ。
街の中ももうちょっと、
落し物やゴミが減るといいんだけどね‥‥。
公園は、とっても美しいよ!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2019-06-25-TUE

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illustration:Jérôme Cointre