バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「バゲットの焼け具合を
注文できる?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「バゲットの焼け具合を
注文できる?!」

バブー

フランスのおいし〜いバゲットの話。

ひっくり返して裏向きに置いたら
不吉だとフランス人に怒られる
とか。
年に1回バゲットコンクールがあるとか、
赤ちゃんの歯固めにしゃぶらせるとか、
今までも何度か登場したよね!

とのまりこ

フランスのバゲットは
フランス人たちにとって
毎食欠かせないもの。
日本人にとってのお米と同じ‥‥。
いや、パンもけっこう消費する日本人より
はるかに毎日お世話になる
重要な存在かもしれません。

なにしろパスタを食べる時、
付け合せにお米が付いてくる時などにも
必ず出されるバゲットです。
(大阪で、お好み焼きに
ご飯がついてくるようなもの?!
と、ダブル炭水化物の様子を見て
いつも大阪のお好み焼き話を思い出します。)

バブー
さて、そんな、毎食欠かせないバゲット。
毎日焼きたてを購入するのが
フランス人の日常生活の一コマなんだけど、
バゲットの焼き具合まで指定できるって
知っていましたか?!

「Bien cuit」(ビアン・キュイ)
=よく焼けている
「Pas trop cuit」(パ・トロ・キュイ)
=焼きすぎてない

なんて、バゲットの数と一緒に
自分の好みを言う人が多いんだよ!

とのまりこ
「ビアン・キュイ」は外側が
かなり濃い狐色で、香ばしい香りと色。
かなりのカリカリ具合です。

「パ・トロ・キュイ」は
うっすら狐色になりかけているくらいで
外側パリっとはしているけれど
どちらかといえば中のもっちり具合の方が
大切な人向け。

私はあまり焼けていないのが好き。
主人はカリッカリに焼けているのが好き。
というわけで我が家は
バゲットを買うたびにどれにするかの
ちょっとした戦いが繰り広げられます。

バブー
この間、地方の超大型スーパーの
パン売り場を見ていたら、
バゲットコーナーが

「よく焼けている(Bien cuit)」
「普通(Cuit)」
「焼きすぎてない(Pas trop cuit)」

の3段階に別れていたよ!

対面販売のパン屋じゃなくても
パンの焼き加減が選べるなんて、
さすがバゲット大国おフランス!

フランスでバゲットを
注文する機会があったら
ぜひぜひお好みの焼き加減を
付け加えてみてね!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-05-08-TUE


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illustration:Jérôme Cointre