バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「美術館で、撮影も
 スケッチもできる?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「美術館で、撮影も
 スケッチもできる?!」

バブー

芸術の都パリ。

ルーブル美術館、オルセー美術館、
オランジュリー美術館をはじめ、
数えきれないほどの美術館がひしめくパリ。

パリ旅行のスケジュールには
いくつも美術館の名前が並ぶことになるよね!

とのまりこ

そんなわけで、
日本からくるお客様のパリ案内をする場合、
あちこちの美術館にご一緒する機会が
とても多いのですが、
美術館見学をしている時、みんなが
驚いてほぼ間違いなく口にするのが

「美術館でこんなに撮影していいなんて、
日本じゃ絶対ありえない!」

ということです。

日本に住んでいた頃は、
美術館などにあまり行くことがなかった私。
日本での基準情報が欠け、
フランス基準が当たり前になっていて、
不思議に思ったこともなかったけれど。

日本から観光でやってくるお客様が
ほぼ100%口を揃えて同じことを言うのを聞くたび
ずいぶん事情が違うのだなあと知ったのです。

日本では美術館や展覧会、
撮影禁止のところが多いのですね?!

そして模写やスケッチなんて
さらに厳しく禁止されているんですね?!

バブー
フランス、いやヨーロッパでは
多くの美術館がフラッシュを使わなければ
撮影はOK。

もちろん、撮影禁止のところもあるけれど、
そちらの方が珍しい。
だから『撮影禁止』に出会うと
「あ〜ここは禁止なのかあ・・・残念!」
と、珍しい禁止パターンに
驚いてがっかりする感じなんだ。

模写やスケッチだって、
しょっちゅう見かける
「美術館あるある」な光景。
美術学校の学生が真剣に模写していたり、
遠足で来ている幼稚園生が
座りこんでお絵かきをしていたり。

とのまりこ
今回、この記事を書くにあたって、
日本の美術館の決まりなどを
ちょっと調べてみたりしたのですが、
「鉛筆以外の筆記用具使用禁止」
なんていうきまりもあったりするのですね?!

超有名な絵画を前に、
クレヨンやマジックを
床いっぱいに広げて座り込み作業する、
自由放題なフランスの
幼稚園生や小学生の遠足の様子を見たら
日本の美術館、卒倒しちゃうかも!
と思いました。

また、作品がガラスケースに入っている
ということもほとんどないし、
直接触れてしまうくらいの距離に、
世界的に有名な絵画がかかっているフランス。
考えてみればすごいことですよね?!

手を伸ばせば触れてしまう、
傷つけようとすればできてしまう距離の
絵画たちを目の前に、
何も事件は起こらないんだろうか・・・
と、いつも心の中で心配になるほど、
フランスの美術館では
作品との距離がとっても近いのです。

バブー
「撮影禁止」「模写禁止」というのには
著作権の問題や、作品の保存の問題や、
様々な理由があってのようだけれど。

最近は、日本でも
少しずつ撮影をOKにする動きもあるみたいだよ。
東京都議会などで議論されているんだって。

2020年の東京オリンピックに向けて、
ずいぶん事情は変わるかもしれないね?!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

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バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-06-13-TUE


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illustration:Jérôme Cointre