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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「教会の
自動お支払いマシーン?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「教会の自動お支払いマシーン?!」

バブー

パリは先週末から、2月の「スキーバカンス」
2週間に突入しているよ。
『パリは‥‥』と書いたのは、
フランス全国がABC3つのゾーンに分けられて、
1週間ずつバカンス開始時期がズレていくから。
スキー場などのバカンス先の混雑緩和のためにね!
詳しくは以前のコラムをみてみてね!

というわけで、今年はいちばん早く
バカンスに突入したゾーンCグループのパリ。
1ヶ月前にクリスマス&年末バカンス2週間が
終わったばかりなのに、
もうバカンスがやってきちゃったんだよ(汗)。

とのまりこ

我が家はパリ居残りチームとして、
いつもはゆっくりできないパリ観光をしようと
息子とあちこち歩き回っています。

観光といえばあちこちにあって見学する教会。
その教会で最近気になっていることが、
献金箱やろうそく販売の集金箱とともに
カード払い可能な現代のマシーンが
置いてあるところが増えていること。
特に観光客の多い大きな教会にはほとんど!

何百年という歴史ある建造物の中
古くて味のある年季の入った雰囲気の中に
ポツンと現代的なマシーンがあると
目立ってなんだか場違いな気がして、
一体何かしら?!
と毎回思ってしまうお支払いマシーン。


▲パリの人気観光地の一つ「モンマルトルの丘」にそびえ立つ『サクレクール寺院』。
ちなみに油断しがちな教会の中にもスリは多く、美しい教会内部や
ステンドグラスを見上げながら写真を撮りながら歩いていると
財布を取られていたという人も多いので要注意です!


▲古い木箱が置かれていてお金を入れるようになっている、ロウソク購入や献金箱。
最近はこんなカードで購入できるマシーンが置かれることが多くなりました。
これは『サクレクール寺院』のマシーン。
大小のロウソク購入以外、
献金として好きな金額を設定することができるようになってます。

バブー
フランスは現金はあまり持たないカード社会。
(パリはスリも多いからとにかく現金を
持たないようにしている人が多いよね)
教会でろうそくを購入しようとしても
「あ、小銭がない」ということも多いから、
カードマシーンで購入できるのは
とっても便利なんだけどさ。
なんだか薄暗い静かな教会の中で
画面の光が異様に目立っていて
ちょっぴり変な感じもするんだよね。
日本で言ったら、境内のお賽銭箱の横に
カードお支払いマシーンが
置いてあるようなものかな?!


▲こちらはフランス北東部、ストラスブールにある世界遺産の大聖堂。
ここにもかなり大きな献金マシーンが。
現金もカードも使えるようになっているタイプ。
静かで薄暗い教会の中で画面の光がかなり目立っているちょっぴり異質な存在。


▲自動支払いマシーンが登場する前は、こんな感じでお金を入れるための小さな箱が
設置されているのが普通でした。
カード支払いができる便利さや、防犯上の理由で
自動マシーンが増えているのでしょうが‥‥。

とのまりこ
教会といえば、パリで最も有名な観光地が
『ノートルダム大聖堂』。
2019年4月に大規模火災が起こり
860年の歴史を持つゴシック様式の大聖堂の
尖塔が焼け落ちた悲しい事件の映像は
覚えていらっしゃる方も
多いのではないでしょうか?

あれ以来完全封鎖されて、
元通りの姿に戻す工事が進められている
ノートルダム。
マクロン大統領は、今年夏のパリ五輪に
間に合うようにと目指してきましたが
残念ながら間に合わない模様。

バブー
今のところ、今年年末、
12月の再開を目指しているんだって。
1日も早く工事の足場が取り払われて
扉が開けられる日が来るといいなあ‥‥。


▲つい数日前のノートルダム大聖堂の姿。
まだまだ工事幕と足場で取り囲まれて再建工事中ではありますが、
正面ファサードからは焼け落ちた尖塔部分が再建されたのが見え、
ようやく終わりが近づいてきたのを感じます。

 

 

 

 

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出版社 : 世界文化社
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※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
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2024-02-13-TUE

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illustration:Jérôme Cointre