バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「パリ襲撃事件で見えた
 もうひとつの
 フランス?!」

 
     

バブー

みなさんこんにちは。
先週は日本でも
フランスのテロ関係の悲しいニュースが
流れていたと思うけれど
ボクたちのことを心配してくださる方も
たくさんいて、ありがとうございました。

急遽出かける予定をやめて外出を控えたり、
パトカーの音を聞くたびにドキドキしたり、
空にヘリコプターが旋回し始めると
何かあったのか心配になったり、
今もまだ緊張状態は続いているけど
ボクたちみんな元気です!

とのまりこ

今回の事件、
「言論と報道の自由」についてとか
「風刺週刊誌の内容について」とか
いろいろいろいろ、ニュースがあり、
それに反応する人があり、
それぞれの人の考え方があり、様々ですが‥‥。

今日の「パリこれ!」ではそれはさておき、
この事件が起きてあらためて驚いたこと。

それは、こういことが起きた時の、
フランス人の、国の。
動きや団結力が本当にすごいこと。

普段はどちらかといえば、
フランス人って、
ほんっと〜に協調性がないわ〜とか、
団結力ってものは日本がすごすぎるね。
とかそんな話ばかりになるのですが
(詳しくはまたいつかのパリこれで!)
いやいや、とんでもない!
普段のフランス人の姿からは考えられないような、
そして日本では見たこともないような結束が
あっという間にできあがるというのがこういう時。


(空撮のすごい写真たちがここにもあるから、見てみてね。)

バブー
事件の当日、すでに犠牲者を追悼し、
表現の自由を訴えるための
大規模なデモ行進があったり。

誰かから始まった
「Je suis Charlie」(=私はシャルリー)
っていうスローガンがあっという間に広がって、
この数日間、フランス中が「Je suis Charlie」。

フェイスブックで流れてくる記事は
「Je suis Charlie」だらけ。
人によってはアイコンも
「Je suis Charlie」に変えて。

フランスの公式LINEからは
「Je suis Charlie」のスタンプが送られてきて。

凱旋門にも。

街を歩けばあちこちのお店に
「Je suis Charlie」の張り紙が。

テレビも全く関係ない番組をやっていても
片隅に「Je suis Charlie」。

高速道路の電光掲示板まで
「Je suis Charlie」と
「Nous sommes Charlie」(複数形版)
がジャック。

パティスリーに並ぶケーキの上にも
「Je suis Charlie」の文字が。

パリのメトロなどで配られている
フリーペーパーも
本来の名前「A Nous Paris」を
「A Nous Charlie」に変えていて。

とのまりこ
1日過ごすだけでもこんなに
「Je suis Charlie」を目にするのだから、
いかにフランス中に
この動きが広まっているか!

日本だったら?
テレビの端っこにスローガンを掲げていたら、
広告の提供がどうこうとか?
高速道路の電光掲示板を変えるなんて危ない?
事故が起こったら誰の責任とか?
そんなことばかり思い浮かんじゃいます。
1人のモンスターに気をつかう日本だもの?!

というわけで、
こういう国全体のうねりが見えてきそうなほどの
ムーブメント(しかも早い!)って、
日本では体験したことのない感覚なので
衝撃的な驚きです。

ちょっとだけ、
「こんなに素早く一致団結できて行動できるなら、
 普段から仕事頑張っておくれ…」
と思う気持ちもかくせませんが。

バブー
11日(日)に大統領や各国の首脳などまで
参加した160万人以上(パリだけで!)のデモは
きっと日本でもニュースになっていたと思うけれど、
今回のことだけでなく、しょっちゅう行われる
デモとかもすごいんだよね。
(同性愛者の結婚に関する賛成・反対のデモとか
 学校の先生たちによるデモとか‥‥etc)

民衆が蜂起してフランス革命が起きた国。
っていうのを改めて実感するのが
1年に何度も目にするデモ行進。
日本で同じような事件が起こったら、
その後の動きはどんな風になるんだろうね??

 

2014年8月23日(土)、オープンしました!
「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2015-01-13-TUE


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