バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「制限速度時速30kmで
道路がもっと危険に?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「制限速度時速30kmで道路がもっと危険に?!」

バブー

先日、8月31日から
パリ市内のほとんど全ての道路で
制限速度が時速30kmになったんだよ!
(シャンゼリゼ大通りをはじめとして
大通りなど一部例外はあり。)

制限速度を下げちゃうことで、
車で移動する意味がなくなって、
車を利用する人が減る、という目的のための
女性パリ市長イダルゴさん
(先日のオリンピックとパラリンピック閉会式に
登場していたね!)の
公約に基づく政策のひとつだよ。


▲この2枚の写真、ルーブル美術館、チュイルリー公園、シャトレ(パリの渋谷的な場所)など
セーヌ川に変更してパリの東西を横切る「リヴォリ通り」というメインストリート。
これも一番向こう側の1車線のみが車用の車線。
それ以外は全て自転車専用道路になってしまいました。
あまりの車の追い出され加減に、
もはやパリのメインストリートの1つだった車線と言うイメージなし!


▲「リヴォリ通り」の自転車道路のマーク。
1番端っこの車が通れるところにすら自転車マークがついています。
ちなみに1車線のみ車が通るところが残ったとは言え、普通車はNG。
バスやタクシーや配達用の車だけが通れると言う写真になったので、
パリのメインストリートだったこの通りは、
基本的に普通の車は走れなくなってしまったと言うことになります。

とのまりこ
「パリ全部って!
時速30kmって!
自転車の方が、
キックボードの方が早いじゃん‥‥。」
というのが最初の印象ですが、
時速30km制限になって
今のパリは動いてます。

パリ市長のイダルゴさんが公約にしていた
「車の締め出し」、
「環境」などへの公約実行の勢いは
ちょっと強引?!
と思うこともあるほど、
はっきり着実に推進されています。


▲長年一方通行だったこのパリを東西に走るメインストリート。
自転車は両通行可能ですが、反対向きから走ったときの信号がない。
だから青信号で済歩行者とぶつかりそうになる自転車、多発。
本当に最近この自転車専用道路が増えてから危険なのです。

バブー
以前も、自転車レーンが増えていることは
このコラムでも触れたけれど、
路上駐車(お金を払って駐車できる場所)
できるスペースも、年々減る一方。
今まで路上駐車用のスペースだったところは、
どんどん自転車専用レーンや
レンタル自転車用のスペースに変わっているよ。

我が家も数年前までは、
毎回家の周りをグルグル回って
駐車スペースを探して駐車する、
という方法をとっていたけれど、
(その方が月極より安いから。)
あまりにも車の締め出しが激しくて、
駐車スペースが減らされていき、
探す苦労が大きいから、
数年前から月極パーキングに変えたよ。


▲これはパリで最長の通りとして有名な「ヴォジラー通り」。
ここも半分近くの車線をつぶして自転車専用道路になったのですが、ここは観察していると、
一方通行の反対側から見た時も信号がついています。
でも左奥の赤信号だけが唯一自転車の人たちに示される信号。
自転車は反対側の右車線を走っているので、こんなの見ている人なんてほとんどいない!
だからやっぱり横断歩道渡ろうとする歩行者とぶつかりそうになる自転車、多発‥‥。

とのまりこ
住宅街の間を走る細い道路というよりは、
パリを車で移動するにあたってかなり重要な
メインの道路となるような場所ほど
車が規制されるようになっているのも、
ポイント。
道路の半分どころか3分の2以上が
自転車専用レーンになっているイメージです。


▲パリ市内にどんどん広がる自転車専用道路には、
自転車はもちろんキックボード(電動に乗る人が多い)や
電動一輪車などに乗って移動する人が大量に走っています。
むしろこちらの方がスピードがすごい‥‥。

パリは日本と違って、
自転車ルールも厳しく、
車と同じ車道を走らなくてはいけない、
というのは以前から徹底していたので、
自転車専用レーンが増えることは確かに
走りやすくはなっているのですが。

ある意味、車より飛ばす?!
ある意味、車より交通ルールを守らない、
自転車やキックボードの方が
危ないじゃないのか、
と思うシーンも増えています。


▲なぎ倒された自動車道と自転車道を隔てているポール‥‥。
車も荒っぽい運転の人が多いですが、自転車や電動キックボードは信号無視して走る人が
とても多い印象の今のパリ。
信号が青だとしてもものすごく注意して渡らないと危険がいっぱいなのです‥‥。
子どもと歩いているときはドキドキ。皆さんも今度パリを歩く時はぜひ注意してくださいね!

バブー
実際、
渋滞が慢性的なパリで、車が減ることや、
安全のための時速制限があることは
よしとする人がいる一方、
むしろ好き放題の自転車やキックボードの方が
よっぽど危険。
車を締め出すならそちらを規制して
ルールを徹底させろという意見も多いようだよ。

日本からパリへの観光客が戻ってくる
もうちょっと先には、おそらく
もっともっとこの「車締め出し」作戦が
推進され、
パリの姿も大きく変わっているのを
目にする観光客の人も多い思うのだけど。

自転車&キックボード暴走族には
くれぐれも気をつけてね。
車の代わりに注意しなくちゃいけないものが
増えている、今のパリだよ!


▲車が減ったのはいいけれど、横断歩道の青信号の時ですら
今まで以上に危険がいっぱいに増えたパリ、
皆さんもパリを歩く時には信号以外にも、
左右をよーく見てから渡るように注意してね!

 

 

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出版社 : 世界文化社
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※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
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2021-09-14-TUE

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illustration:Jérôme Cointre