バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「パリのお花屋さんには
冷蔵ケースがない?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「パリのお花屋さんには冷蔵ケースがない?!」

バブー

すっかり春だよね?!
パリは今年は寒い日が多くて、
ダウンジャケットをまだしまえない
4月を送っていたんだけど、
ようやくようやく!
今週から本格的な
春がやってくるようだよ!!


▲ボクのうちのベランダ。
植物もたくさんあるけれど、そこに買ってきたお花も一緒に飾ったりしているよ!

とのまりこ
先日、500回記念のプレゼント企画をしたときに、
みなさんからこのコラムの感想を
たくさんいただいて、
とても楽しく嬉しく読ませていただいたのですが、
フランスのあんなことこんなことが知りたい、
というリクエストもちらほら。

いただいたリクエストや質問にも
順番にお答えしていきたいなと思っているのですが、
その中にあったひとつが
「パリのお花屋さんってどんな感じ?」
というもの。
というわけで、今日はパリの
お花屋さんの様子をお届けしたいと思います。


▲花屋さんのディスプレイもセンス溢れているパリ。
ワインの木箱や古いイスやアンティークの台車など、花を飾るための什器のアイディアもいっぱい。

バブー
多分みなさんが想像している通り?!
パリの花屋はみんな本当にステキ。
センス抜群。
思わず足をとめてしまうようなお店が
あちこちにあるよ。
人にプレゼントするというだけでなく、
気に入ったお花を買ってきて、
部屋に飾るなど日常的に楽しむもの。
花がとても身近な存在だから、
お店の数も日本に比べたら多い気がするよ。


▲友人の家のキッチンの片隅。
子供たちの食べる果物が入れてある箱の横に何気なくミモザを飾ってある。

とのまりこ
例えば我が家。
歩いて3分以内の場所に、お花屋さんが7店。

わりと周りに商店が多い場所に住んでいるから、
ということもありますが、
パッと頭に浮かぶだけで
身の回りに7店もお花屋さんがあるって、
多いですよね?!

そしてその店のどれもがちゃんと営業的に
成り立っているところを見ると、
花がいかに日常的な存在なのかが
わかるような気がします。

さて、そのパリのお花屋さんたち、
フランス人のセンスがピカイチということを
差し引いたとしても、
なんでこんなにステキなんだろうと思うほどな
空間がいっぱい。

一体何が違うのだろう?!
と気になって、日本とフランス両方の
お花屋さんで働いた経験のある
フローリストの友人に聞いてみました。

バブー
そしたらね、なにしろ一番の違いは、
あの日本の花屋には必ずある
冷蔵ケースがないからだよ、
って答えが返ってきたよ!

たしかに!!
フランスの花屋には、あの冷蔵ケースがない。
夏も湿気がなくてカラッとしているという
フランスの気候も大きく関係するのだけど、
花にとって暑すぎる時は、
冷蔵ケースではなくて
冷房をつけるという対策で対応するんだって。

それからね、花を買った後、
水を含ませたコットンをつけて、
アルミホイルで巻いたりするでしょ?
あれもフランスではしないんだって。
保湿しなくても、1〜2時間はそのままでも
花というのは平気であることと、
さらにエコじゃないし、
格好も悪いと言われるんだって。

気候が大きく関係するとはいえ、
フランスは花にとっては
とても過ごしやすい環境と言えるのかもしれないね。

 

 

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「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2022-04-12-TUE

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illustration:Jérôme Cointre