バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
フランスに単身渡って14年。 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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「挙手じゃなくて
指を挙げる?!」

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「挙手じゃなくて指を挙げる?!」

バブー

今週はお盆休みだね。
3連休もあってみなさん
ちょっとはゆっくりしているのかな?

パリは、多くのお店のシャッターが閉まる
最も静かな2週間の真っ最中だけど、
ありがたいことに近所の公園の
メリーゴーラウンドや
人形劇小屋は、8月も営業中。

ボクもプチモンスターと一緒に
人形劇を見に行ったよ。

とのまりこ

人形たちからの
様々な問いかけに、
積極的に挙手して答える子供達。

ここで注目したいのが、挙手の仕方。
フランスでは「手を挙げる」のではなく
「指を挙げる」のです。
これは学校なんかでもみんな同じ。
先生の質問に挙手するときは
人差し指を挙げます。

バブー
子供だけじゃなくて
大人たちだってもちろんみんな同じだよ。

レストランでウェイターに合図するとき。
タクシーやバスを呼び止めるとき。

小さい頃から植え付けられてきた
日本の「手を挙げる」が当たり前だと
最初はちょっと奇妙に感じるけれど、
フランスではこちらが当たり前。

とのまりこ
日本式の手を挙げる挙手。
ナチスを思い起こす行為に見えるため
絶対にNGなのだそう。
(フランスだけでなく
ヨーロッパの多くの国で。
特にドイツでは法律で禁止されている)

例えば、
ヨーロッパの中で有名な話としては、
2013年にギリシャで行われた
サッカーの試合で決勝ゴールを決めた
選手(20才)が喜びを表し
観客に向かって右手を挙げるポーズをして
その後ナチスの犠牲になった方々への
敬意を欠く行為とみなされて
代表永久追放になってしまったのだそう。

追放された彼は
「そんな意味はもちろん知らなかった」
と言ったのだけどダメだったのだそう。

バブー
当たり前にやっている仕草やサインが
世界の別の場所では
とんでもない失礼な態度になってしまうというのは
ちょっと気をつけないといけないことだよね。

日本では高校野球とか、運動会とか、
当たり前に目にする
「選手宣誓」スタイルなんて、
もっともアウトなスタイルだよね‥‥。
ボクはちょっと心配‥‥。

フランスで挙手するときは、
写真のちびっこたちみたいに
人差し指を挙げて合図してみてね。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2019-08-13-TUE

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