ちかごろ、
パリの街でよく見かけるこの小さな車。
去年シトロエンから発売された電気自動車。
2人乗りのおもちゃの箱のような小さな車は、
なんと、運転免許を持っていなくても
運転できちゃうらしい？！
しかも14歳から運転可能？！
「ゴーカートやん！」という
ビックリ車なんだよ。

▲見かける機会がどんどん増えてきた「アミ」。
このブルーもとても素敵な色。

パリはとにかく交通量が多いし、
運転も荒いし、
すぐクラクション鳴らすし、
ルールなんてさておき、みんなが1mでも進もうと
我先にと突っ込みまくるから
交差点で誰も動けなくなる渋滞もしょっちゅう起こる。

スリル満点すぎてあまり運転したくない上に
駐車場所を探すのも一苦労という街なのですが、
そんな街で小回りがきき、
ちょっとした幅があれば縦にも横にも
駐車できてしまう小さな車は、けっこう人気。

▲本当にちょっと大きめのおもちゃみたい。

ちょこちょこ見かけるのですが、
2020年シトロエンから発売された
この「アミ」（＝友達という意味のフランス語）も
発売前からニュースになることが多かった人気車。
（全長2410mm、幅1390mm、
高さ1520mm、485kg）

▲中はとにかくシンプル。スマホを置いて
いろいろなことを全て管理して見れるようになってます。

最高速度は時速45km。
１回の充電（約3時間でバッテリーの充電完了）で、
70kmほど走れるんだって。

なんと、1987年までに生まれていたら、
免許証を持っていなくてもすぐに運転OK。
1988年以降に生まれた人も、
8時間のちょっとした交通安全に関する
お勉強をして検定に合格すれば、
免許証がなくても運転OKなんだ。

免許証を持っていない人が、
なんと、14歳から運転可能なんだよ！
14歳って子どもじゃん！
まるで遊園地のゴーカートじゃん！
と、いろいろ驚くこといっぱい‥‥。

▲販売店でも一番手前に並べられている売れっ子。

購入はもちろん、
カーシェアリングやレンタルシステムもある、
「アミ」。

みんなの運転が荒く、
車と車がくっついてしまうほどの幅に
縦列駐車をしなくてはいけないパリで、
いつまでも怖がって運転をしない私ですが、
こんなおもちゃみたいな車なら、
さすがに運転できるでしょ、と勧められています。

▲ちなみに、車トラブル発生で、パリの街中にあるプジョー＆シトロエンの販売店を
訪れたのですが、車が30台以上陳列される超巨大な販売店に、店員の姿なし‥‥。
奥の奥のお客様用商談ルームで４人で飲み食いしながら楽しそうにおしゃべりしてました‥‥。
話しかけても立つ様子もなく。
「それならもっと奥に工員がいるから彼に聞いたらいいよ。」って。
出たよ。おフランスの仕事の仕方あるある‥‥。
いいのか？！　フランス。

さて、今週末は新しい本が発売されます。
「パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
という本。
家賃のとても高いパリ、お恥ずかしながら、
実は我が家はいまだに、10年以上住んでいる
一部屋だけの小さな貸しアパルトマンに
住んでいるのですが、
どんなに小さなところでどうやって工夫して
楽しく暮らしているか、
色々大公開してしまっています。

キラキラゴージャスでリッチな、
雑誌やメディアで紹介されるような
憧れのパリ生活とは程遠いのですが、
私たちなりに
身の丈にあったシンプルな暮らしの中で、
日々心地よく楽しく暮らしているので、
こんな庶民的なパリも普通にたくさんあるんだよ
と、ご紹介しています。

同じように、小さなアパルトマンでも
本当に素敵にセンスよく暮らしている
友人たちのおうちもたくさんご紹介していて、
みんな本当にとても素敵なので
ぜひ見ていただきたい！

帯はなんと、
糸井さんに書いていただいたのです。
お忙しいのに快く引き受けてくださって、
小さいけれど大好きな今のアパートでの暮らしの、
これから一生残る思い出になりました。

表紙はなんとボク！
キッチンでウロウロ、
おいしいものを探すボクです。

日本でも同じようにマネできるポイントも
たくさん。
そしてパリ旅行の時も
お買い物の参考になる
ガイドブックの要素も詰まっているよ。
みなさんよかったら読んでくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします！

＊とのまりこさんの新刊が出版されます＊

「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29（現在予約受付中です。）

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）