今日９月１日からフランスは
新年度の始まり。
我が家のボクの弟分、
プチモンスターも幼稚園に入園します。

日本では、小学校に上がる前までに
行く場所として、
「保育園」と「幼稚園」と
２種類がありますが、
フランスでは３歳になる年から
通うのが「幼稚園」。
「幼稚園」に入る前まで通うのが
「託児所・保育園」という分類になります。

「幼稚園」から、「エコール＝学校」と
呼ばれていて、つまり
「幼稚園学校」的な感じでしょうか。
数年前からフランスでは
幼稚園も義務教育になりました。

「３歳になる年」
に入るのが幼稚園なので、
この9月に幼稚園に入る子供達は
2017年1月1日から12月31日に
生まれた子供たちということになります。

1番ちっちゃい子たちはまだ2歳だよ。
さて、そんなフランスの幼稚園。
幼稚園に行くための
大切な条件があるよ。

それは「オムツが取れていること」。

だから新年度が始まるこの9月直前、
幼稚園に入る子供達を持つ親は
大切なミッションをクリアするのに必死だよ！

薄着でいられる入園直前の夏休みに
トイレトレーニングをしようという人が
多いから、夏休み最後の1、2週間は
まだ成功していない子供の親が
あたふたしている姿を見かけるよ。

▲8月下旬、公園での様子。
今年幼稚園にはいる友人の子供も遊びに夢中でおもらししてしまい、
ついに最後のズボンまで使い果たしてしまった！
というわけでパンツ一丁で遊んでます♪

何しろパリは、大人ですら
外出先でのトイレ探しに困る場所。
そしてきれいで清潔なトイレなんて
さらに探すのが難しい‥‥。

どこで「おしっこ！」と言われても
駅でもコンビニでも駅ビルでも
ファーストフードでも。
きれいなトイレがすぐ見つかる日本とは
事情が全く違います。

公園で遊んでいる最中に
仕方なく木陰でさせるパパの姿。
おもらししちゃって、
慌てて着替えさせるママの姿。
この2週間は色々目にしました。

▲パリの過酷なトイレ事情があるので、
我が家もあえてギリギリまでオムツははずさず。
8月に入ってからトレーニング始めました。

8月最後の週から始まった保育園でも、
「オムツ取れた？？」
「今必死でやってるところ‥‥泣」
「今日も5回も失敗したって言われたわ。」
「また大量の洋服をお持ち帰りよ。
最近は帰ったらまず洗濯機よ‥‥。」
なんて会話が毎日繰り広げられました。

ボクの家のプチモンスターも、
たまに失敗しながらも、なんとか頑張ってるよ！

自分たちが当事者になって
初めて目に入ってくる光景だったのか、
夏休み最後の1、2週間で
こんなに必死に戦うことがあるとは
今まで気づかなかったな（笑）。

子供たちが遊んでいる公園で観察していると、
たくさんの家族が
「オムツ取り」と戦っているのが
見えてきて面白かったよ！

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）