バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「フランスの子供たち、
 習いごとで忙しい?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「フランスの子供たち、
 習いごとで忙しい?!」

バブー

ついこの間クリスマス&年末年始の
バカンスが終わったばかりだけど、
パリの学校は冬のバカンス
通称『スキーバカンス』に突入しています。

おやすみが多くて羨ましい
パリの子供達だけど、
ふだんは習い事でけっこう忙しい?!

というわけで今日は
フランスの子供たちの習い事のお話だよ。

とのまりこ

日本の子供たちと同じように、
フランスでもいくつか習い事をする
子供たちがほとんど。

習い事は4歳から始まるけれど
ベビー柔道や水泳と選択肢は少なく、
5〜6歳になると
一気に選択肢が増えるのだそうです。


▲ まだまだ習い事ができない年齢の弟はお兄ちゃんの習い事に
 ついていってやりたくてやりたくてしょうがない
 なんていうのはよく聞く話。こちらも早く泳ぎたい弟くん。

だいたいみんな週に2〜3個、
多い子は毎日のように習い事がぎっしりという
フランスの子供たち、
一体何が人気なのでしょう?!

バブー
人気の習い事、
男の子部門は圧倒的に『柔道』!
そして女の子は『ダンス』なんだって。
(バレエやモダンダンスなど。)


▲フランスの習い事で圧倒的な人気な人気を誇る柔道(特に男子に)。
 たしかにあっちもこっちも大抵友人の子供は柔道に通っている。


▲女の子に圧倒的に人気なのがダンス(バレエやモダンダンス)。
 もうこれだけで絵になっちゃうんだから、さすがバレエの国♪

日本のスポーツである『柔道』。
実はこれがフランスでもっとも人気ある
習い事のひとつなんだよ!
(ちなみに、男の子だけじゃなく
女の子もやっている子が多いよ。
そして大人の習い事としても
柔道は人気があるんだよ。)

とのまりこ
その他には
水泳、テニス、フェンシング、
体操、サッカー、ハンドボール、
乗馬、演劇、弦楽器、
ピアノ、アートなどなどが人気なのだそう。

日本でおなじみの習い事が多い一方、
習い事としてはあまりなじみのない、
珍しいものもありますよね。

音楽ではピアノよりもむしろ
バイオリンやギターなど
弦楽器の方が人気があるのだそう。

私が今回この習い事のことを聞くために、
フランスの学校に子供を
通わせている友人たちに聞く中で、
音楽の授業で弦楽器を演奏するという
小学校がいくつもあったのが
とても印象的でした。

バブー
バイオリンといえば
わりと裕福な家庭の習い事という
イメージがあるけれど、
フランスの習い事はとても安く
楽器などもレンタルで簡単に安く借りれる
という背景などがあるから、
『バイオリンにはお金がかかる』みたいな
イメージは全くないんだそう!

例えば習い事代、
柔道週2回で年間280ユーロ(約36,960円)
水泳週1回年間180ユーロ(約23,400円)
など。

習い事の中でも割と高いと言われる
テニスでも、
週1回年間520ユーロ(約67,600円)
くらいなんだって。

とのまりこ
バカンス中はお休みになるので
実は年間回数はそこまで多くないとはいえ、
日本の習い事の月謝を考えると
とっても安い気がしませんか?

広く浅く、まずは色々な体験をしてみる、
色々な分野に挑戦してみる。
という意味では、フランスの子供たち、
とっても恵まれているのかなと
ちょっぴり羨ましくなりました。


▲乗馬などは普段から定期的に通っている子も多いが、
 バカンス中だけ体験するという子も多い。


▲ヨットなども海辺に住んでいる子供たち以外は
 バカンス中の集中講座として受ける人気の習い事。
 子供たちが習い事の間はお父さんとお母さんはのんびりくつろげるし
 一石二鳥?!

バブー
ちなみに、バカンス中は
一体どうしているのか?!
というと、これまたバカンス中の
集中習い事講座なんていうのも
充実していて、
これに参加している子供たちも多いんだよ。

パリ在住の子供がバカンス中だけ
何かいつもとは違う習い事に行く、
というのはもちろん、
例えばバカンス中の旅先でも
海がある地方に行けばヨット、
大自然の中なら乗馬、
アルプスの山奥ならスキー‥‥etc
集中講座に申し込んで楽しんだりするんだって。

子供たちの写真を見ているだけで
楽しそうなワクワクが伝わってくるよね!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-02-20-TUE


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illustration:Jérôme Cointre