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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「大統領夫人が
小銭の代名詞に?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「大統領夫人が小銭の代名詞に?!」

バブー

みなさんボンジュ〜ル。
4月、日本では新年度が始まって
新たな環境で仕事をしたり学校に行ったり
ちょっとドキドキ今までとは違う生活が
始まった人も多いのかな?!

さて、ボクの飼い主まりこちゃん、
今年度はフランスの小学1年生をしている息子、
プチモンスターのクラスの保護者代表の1人なので
先生へクラス全員でプレゼントを渡したり、
そのほか学校行事に関わるもののために
クラスの保護者から集金する係をしたりするんだ。

とのまりこ
つい先日は、子どもたちを林間学校に
連れて行ってくれたお礼にと、
最後の日、駅で解散するときに担任の先生に
みんなで花束をプレゼントしようということになり、
1人3ユーロずつ集金をしたのです。

3ユーロ。
金額的にお札で払う額ではないので、
みなさんから小銭をジャラジャラと集金。
その時、みんなが

「は〜い、まりこ、
ベルナデット・シラクをどうぞ〜。」
「ベルナデット・シラクの小銭よ〜。」

と、『Pièces jaunes de Bernadette Chirac』
(=ベルナデット・シラクの黄色い硬貨)
いうセリフを口々に言いながら渡してくるのでした。


▲フランスのユーロ硬貨「黄色い硬貨」(黄色というよりは実際は金色だけど)。
「ベルナデット・シラクの小銭」という言葉で表されるのだそう。

バブー
フランス語の色々な表現を教えてくれる
フランス人の友人たち。

「『ベルナデット・シラクの硬貨』って表現
知っている??
フランスでは小銭を渡す時、
この表現を使うことが多いのよ。」

って教えてくれたんだけど、ボクたちは初耳。
一体どういう意味なんだろう?!?!

これね、シラク元大統領の奥様、
ベルナデットさんが
『Pièces jaunes』(黄色い硬貨)
(=ユーロの小銭が金色だから)と呼ばれる募金活動を、
ものすごく精力的に行っていたから。
小銭=ベルナデットさんを象徴するものとなり、
『ベルナデット・シラクの小銭』という表現を
使うようになったんだって。

とのまりこ
フランス全国の病院をはじめ、
タバコ屋、薬局、パン屋、会社のオフィスetc.
様々なところに募金箱が置かれ、
そこで集まったお金を
病院で入院している子どもたちや
その家族のために使うという募金活動。

1989年から始まって、
今現在も行われている募金活動のようですが、
1994年から2014年にかけて代表を勤めていた
シラク元大統領夫人がいた時が
最も活動が盛んで、拡大していっていたそうで、
『ベルナデット・シラク』が
小銭の代名詞となったのだそう。


▲私に新しい表現をどんどん教えてくれるフランス語の先生たちママ友。
超爆速でおしゃべりする話題についていくことは全くできないけれど(笑)、
1回に1つくらい新しい表現を覚えようと耳をダンボにして話を聞いてます。

バブー
精力的にこの募金活動のリーダーをしていた
シラク元大統領夫人が
いなくなってしまっただけでなく、
カード社会が進み、現金を持ち歩かなくなった
ということも関係あり
以前に比べると今ではかなり縮小気味なんだって。

意味を知らなければ
『ベルナデット・シラクの小銭だよ』
って小銭を渡されてもチンプンカンプンだけど、
こういう意味があったんだね!
毎朝校門の前に立って小銭を回収したおかげで
また新しい表現を覚えたボクたちなのでした♪

それではみなさん、春の暖かい日差しを浴びて、
今日も『ボンジョルネ〜!!』


▲ボクたち日本に一時帰国中。富士山見れたよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

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「シンプルシックで心地よい暮らし
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出版社 : 世界文化社
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※この連載を再編集し、
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2024-04-16-TUE

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illustration:Jérôme Cointre