今年のパリの冬は雨が多くてね、
セーヌ川の水位があがっていて、
場所によっては散歩道が冠水しているよ。

さて、そんな雨の中も
子供たちは元気に校庭で
遊びまわると聞いてびっくり！

なんとフランスの学校、休み時間は
雨でも強制的に外に出て遊ぶんだそう！
教室に残ってはいけないんだって。

え？！　雨でも？！
ぬれちゃうじゃない？！　どうするの？！
と、息子に聞いてみるも、
３歳児からはまだ正しく情報が伝わってこない。

というわけで、周りの子供という子供に
アンケートをしてみたら、
幼稚園も小学校も中学校もみんな同じ回答。

「うん、雨でも外で遊ぶよ。
休み時間は教室にいちゃいけない。
外に出なくちゃいけないんだ。」

でした。

もうど〜しようもど〜しようもない雨風の日は
教室でみんなでお絵かきをしたり、
学校にホール（体育館）のような場所があれば
そこで遊んだりするそうですが、
1年のうちにほとんどないくらい
レアなことなんだそう。

つまり、
日本人的にはかなりの土砂降りの日でも、
強制的に外で遊ばせられるということです。

しかもね、傘は禁止だって。
これは多分危ないからだろうけど、
傘はなしで、フードをかぶって外で遊ぶんだって。

学校によっては
校庭に屋根付きのスペースがあることもあって、
いつもだったらそこに
避難したりもするみたいだけど、
今はコロナで、
違うクラスや学年同士が混らないように
学校で徹底管理されているので、
遊ぶ場所も決められていて
屋根付きのところにいけないクラスもあるって
話してくれた小学生もいたよ。

ちなみに、細かくは学校によって違うようですが、
休み時間は１日３回という学校が多いよう。
例えば‥‥
午前15分、昼休み2時間、午後は15分、
といった感じ。

午前中や午後の休み時間はあったりなかったり、
時間の長さなどは
学校と地域にもよって違うようですが、
基本的に一致しているのは
この昼休みの長さ‥‥苦笑。
中学生は1時間半というのもありましたが、
１時間半でも２時間でも、長いっ！

お昼ご飯を食べて、残った時間は
ずっと外に出ていなくてはいけないんだそう。
昼休みのこの時間帯に、アクティビティと言って、
チェス、演劇、手芸、スポーツetc.
日本のクラブ活動のようなものに申し込んでいる子は
その時間になるのですが、申し込んでいない子は
ひたすら外遊びをしていなくてはいけないそうです。

骨折をしているとかそんな事情がない限り、
全員外に出なくてはいけないんだっって。
漫画読んだり、おしゃべりしたり、
ドッチボールしたり、あちこちで好きなことを、
という日本の学校の休み時間とは
ずいぶん様子が違うよね。

中学生くらいになると、
こっそり建物の中に入ろうとする
生徒も出てくるそうで、
そんなのを見つかったら
「もう教室には入りません」って
何度もノートに書かされたり、
先生監督下の自習のような
追加授業をさせられたり、
「ピュニ」と言われるお仕置きがあるんだそう。

自由なイメージのフランスだけど、
子供たちは案外
厳しく管理されているんだね？！

▲これは息子のクラスの１日のスケジュールの中の昼以降の写真。
この1番上としたから２番目にある「Récréation」というのが
外で遊ぶ休み時間のこと。

フランス人が雨でも傘をささないのは、
小さい頃からの
この休み時間の習慣にあったのかも！

そして、
「雨の日なのに
旦那が子供たちを外遊びに連れて行く。」

とか

「週末の雨の日なのに、
１日に１回は外に出さなくちゃと
旦那がうるさくて困ってる。
雨だっちゅーの。」

とか口をこぼす友人の話を
しょっちゅうしょっちゅう聞くのですが、
これも雨の中、当たり前に校庭で遊んでいた、
遊ばなくてはいけなかった子供の頃からの習慣で、
フランス人にとっては当たり前のことだったんだ！
とみょうに納得。

私も普段から、
「ぬれたら風邪ひくから
ちゃんと傘の中に入りなさい！」
なんて息子をしかるそばで、
傘もささずにキックボードに乗る
小さな子供を遊ばせていたり、
公園の遊具で遊ばせるフランス人を横目で見て、
不思議に思っていたのですが、
これもとてもすっきり解決した
フランスの学校の休み時間事情。
雨でも外で遊ぶのが当たり前だったんだ‥‥。

ちなみに、雨でも休み時間は外に出て遊び、
びしゃびしゃになったら、一体どうするの？
誰か拭いてくれるの？
って聞いたら誰も拭いてくれないって‥‥。
持ち物に「タオル」ってのもないんだよね。
一体みんなどうしているんだか‥‥？
雨に濡れたくらいじゃ風邪はひかんって、
どんどん強くなっているんだろうか？？？
雨の日のフランスの学校を覗いてみたいよ。

※この連載を再編集し、
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