バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「花屋さんは
生活必需品?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「花屋さんは生活必需品?!」

バブー

5月1日、フランスはメーデーの祝日。
そして「スズランの日」とも呼ばれる
大切な人にスズランを送り合う習慣の日だったよ。
(詳しいことは前に書いたコラムを読んでね)


▲数日遅れですが、日本の皆さんにもスズランをお届けします♪

美しく花が咲き乱れる季節の今。
フランスの花屋やマルシェ(市場)で
「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!」
の大賑わい状態なのがガーデニング用の
花や植木鉢や家の中の観葉植物コーナー。


▲マルシェでも、自宅のテラスなどで育てる
ガーデニング用の鉢類を売るスタンドが大盛り上がり。
毎週行くたびにどんどんどんどんスペースや種類が多くなっている。

とのまりこ
この1ヶ月くらいの間に一気に種類も増えて、
一気に売り場面積も増えて、
大きな鉢を抱える人を見かける機会も一気に増えて
ガーデニングコーナーが大盛り上がりです。

よくヨーロッパを紹介する番組なんかで
家々の窓辺にゼラニウムがきれいに咲きほこるなどの
映像を目にしたことがある方も多いと思いますが、
もともと、生活に花や植物を取り入れるのが
とても上手なフランス人。

今年は思ったようにはバカンス計画が進まず
遠くに出かける機会も少なく
おうち時間が果てしなく増えている
という理由もあって、
盛り上がり度がいつも以上の気がします。


▲大きな袋にたくさんのプランターを入れて帰る人などをよく見かける。
土や植物は案外重いので運ぶのは大変!

バブー
そんなボクたちもまさに、
おうち時間が増えたから
(日本にもそんな気軽にしょっちゅう
帰れなくなっちゃったからね‥‥)
ガーデニングに手をつけている人たちの1人で、
自分たちがやっているから
余計そういうものに目が行っている
せいもあるとは思うんだけどね!


▲花屋の店先も、今は切り花やブーケではなく、園芸用の植物や家の中の観葉植物などが
前面に押し出されている。

とのまりこ
ちなみに、今は生活必需品以外のお店は
閉鎖されているフランス。
「花屋」は生活必需品グループに入って
営業できているのですが、
そこをうまく利用して、便乗オープンしている
お店が実は多いパリ。

普通の雑貨屋さんなのに、
1つでも2つでも
観葉植物的なものを売っていれば
それを店先に出して、
「私たちは花屋でもあるのよ!」
的な立ち位置をアピール?!

生活雑貨全般を売っている雑貨屋さん、
観葉植物以外にも実は小さな抜け穴が
あるのかもしれませんが、
最近のガーデニングブームに乗っかって、
とにかくガーデニング関係のものを
店先でアピールして便乗オープンしている
お店が多いような気がして、
そんなお店を見つけるたびに
ニヤッとしています。


▲我が家も日ごとにどんどん種類が増えていて、
プチモンスターとプチ園芸を楽しんでいます。


▲ご近所さんを覗いてみても、みんなどんどん植物が増えていく。
したのお家も見るたびに植木鉢が増えています。


▲ハーブがぐんぐん育つのを見て、料理まで楽しくなってきたので、
ちょっと欲張りしてサラダの葉っぱやトマトもチャレンジしてみようと
買ってきたところ。1番左はローリエ。

バブー

日本だったら自粛警察(?!)に
通報されそうだけど、
フランスはそんなことはない。
逆に少しでもたくさんのお店が
抜け道を探してオープンしていることを
喜んでいる人が多いのを感じるよ。

日本はゴールデンウィーク真っ最中かな?!
おうち時間は多いけれど、
みなさんそれぞれステキなゴールデンウィーク、
お過ごしくださいね。


▲ボクのうちもどんどんどんどん種類が増えているよ。
バカンスに出かけるときは、管理人さんに水やりをお願いしたりして
出かける人も多いよ。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2021-05-04-TUE

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illustration:Jérôme Cointre