バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「5歳でひとりで
スキーリフトに?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「5歳でひとりでスキーリフトに?!」

バブー

パリは通称「スキーバカンス」に突入して
2週間のお休み中だよ。

『パリは』と書いたのはね、
この2月の2週間のバカンスは、
フランス全土がABC3つのゾーンに分けられ、
1週間ずつバカンスの始まりが
ずれていくからだよ。
スキー場が混まないようにってね。
というわけで、パリのゾーンCは
今週と来週がバカンス中です。

この2月のバカンスは、
通称「スキーバカンス」と呼ばれているとおり、
本当にスキーに出かける人が多いんだよ。

とのまりこ
さて、そのフランスのスキー場。
驚いたのが、小さな子どもたちが
たった一人でリフトに乗せられていくこと。

先日のコラムで書いたように、
フランスのスキーバカンスは基本1週間単位。
多くの子供たちは毎日スクールに登録します。

我が家のプチモンスター(4歳)のように
初心者のいちばんチビグループたちだけは
柵で囲われた子ども専用のゲレンデで
練習することになりますが、
初心者コースを卒業すると、
いきなりリフトを使って山の上に連れていかれ
みんな大人たちと同じコースで練習するのです。


▲終点がどこかも全く見えないほど長いフランスのスキー場のリフト。
こんなのに小さな子どもたちがひとりずつ乗って山上に行きます。

バブー
このリフトに乗るときね、
スクールに入った子どもたちは
いちばん端の席に座るようになっているんだ。
乗る時や降りる時に何かあっても
すぐ係員の人が
手助けしてくれるってことなんだけどね、

つまりはいちばん端の席しか座らせないから
コーチとも他の仲間とも別れて、
たったひとりでリフトに乗るんだよ。


▲山の上の方のコースまでやってきて練習をするスクールの子どもたち。
コーチは大抵ひとりなので、リフトを降りたあとも
みんなコーチが最後に上がってくるまで待っているという!
なんとも大胆な感じ。

とのまりこ
リフトに並ぶ小さな子どもたちを見て
「え〜!! こわ〜い。
 大丈夫なのかな‥‥」
と心配してたら、
そこは人が気軽に関わり合い、
他人にも声をすぐかけて助け合う
フランスのすごく良いところが反映されていて、
同じタイミングで乗り込む他の客たちに、
「この子を上まで一緒に見ててもえますか?」
とコーチが声をかけて聞いていくのです。

そしてスクール生と一緒に乗ることになった
他の客たちは、
「もちろんオッケー!」
と返事をして、
子どもを気にかけながらリフトに。


▲私が一緒になったちびっ子の1人。
乗る前に上まで一緒に見ててもらえるかとコーチに声をかけられます。
この子は5歳。息子とほぼ変わらない!
と思ったらもう絶対に落ちたりしないでねって母目線(笑)。

バブー
「なんて名前?? 何歳??」
「スキーは何回目??」
「へ〜もう『雪の結晶』クラスなの?!
 すごいね」
(フランスのスキースクール、
レベル別に「ひよこさんコース」「くまさんコース」
「雪の結晶コース」「1つ星コース」etc
名前が変わるよ。詳しくは先日のコラムを!)
なんて会話をしながら、
一緒になった子どもたちを
気にかけてあげるんだよ。


▲ゼッケンをつけている子どもたちがスクール生。
ゼッケンに書かれたマークを見ればどのレベルの子どもたちもわかります。
このくらい大きかったら1人でも安心だけど♪

とのまりこ
とにかく規模が大きいフランスのスキー場、
リフトだって10分くらい乗って
山上まで行ったりするし、
小さな子どもを1人で?!
なんてかなりドキドキしてしまいました。

さすが自己責任の国! とも。
私が今回、お隣同士になった子どもの最年少は
5歳になったばかりの男の子。
幼稚園の年長さんです。
息子プチモンスターも、次にスキーに来たときは
こういう状態なのか‥‥
なんて考えると本当にドキドキですが。
こうやってどんどん上達していくんだなあ‥‥、
と、フランスがスキー大国でもある一面が
かいま見えた気がしました。


▲リフトを降りてから最後に上がってくるコーチをまつ子どもたち。
1人1人順番に上がってくるので、けっこう長い間待たなくてはいけないけど
みんなけっこうちゃんと待ってる♪

バブー
ちなみにね、
隊長パパは日本に出張中の我が家。
このバカンス中もお留守番チームで
電車とバスを乗り継いで
スキーに行っちゃおうかなあ‥‥、
なんて考えていたんだけど。

やっとのことで宿泊先は見つかっても、
TGV(新幹線)のチケットが軒並み売り切れ!
ありとあらゆる行き先を検討したけど、
ほんと〜に見事に電車のチケットがないんだ。

しかもフランスの新幹線、
値段変動制だから、めちゃめちゃ高い!
フランス人に話したら、
「そんなの当たり前よ!
 半年以上前から取らなくちゃ。」
って言われちゃったよ。

あらためて、
「スキーバカンス」という名がつくとおり、
スキーのすごさを思い知ったボクたち。
今度はいつ行けるかなあ‥‥。

※2月23日(水)から28日(月)まで、
大阪の阪急うめだ本店のフランスフェア2022に
とのまりこさんのお店「ぼわっと」が参加しています。
9階祝祭広場のラジオブース前、
大型スクリーンの真下あたりです。
「フランスフェア2022」

 

連載500回を記念して、
とのまりこさんの写真がデザインされた
エコバッグをプレゼントします!

「バブー&とのまりこの パリこれ!」は
おかげさまで前回、連載500回を迎えました。
これも読者のみなさんのご愛読のおかげです。
ありがとうございます!
これを記念して、
とのまりこさんのお店「ぼわっと」の
オリジナルエコバッグを
5名にプレゼントいたします。


カメラマンとしても活動するとのまりこさんの
パリの街角の風景の写真がデザインされている、
すてきなエコバッグです。
生地は丈夫で水に強く、内側のポケットに折りたたんで
収納することもできます。



※柄はこちらで選ばせていただきますので、ご了承ください。
※上記のもの以外の柄になる場合もあります。
※肩掛け用の取手(レザーハンドル)は付属しません。
 こちらでお取り扱いがあります。

ご希望の方は、
メールの宛先を【present@1101.com】、
件名を【「パリこれ!」500回記念プレゼント】として

2022年3月1日(火)午前11時までに
メールをお送りください。
(ぜひぜひ、「パリこれ!」のご感想も
 お書き添えくださいね。)

当選者の方には、3月2日(水)以降、
プレゼント送付先のご住所をお尋ねする
「当選通知メール」をお送りいたします。
記入日の締め切りがありますので、
必ず、ご自分のメールアドレスでご応募くださいね。

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2022-02-22-TUE

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illustration:Jérôme Cointre