バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「どんどんすすむ
プラスチック禁止?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「どんどんすすむ
プラスチック禁止?!」

バブー

つい最近、たまにいく
ビストロ・レストランに行って
コーラを注文したら、
ストローが紙製のものに変わっていたよ。

ペットボトルやタバコの吸い殻と共に、
フランスの海岸で回収される
ゴミのトップ10に入るという
プラスチックストロー。

2018年秋から市営の施設やイベントに
使われるプラスチックストローを
購入することが禁止されていて、
まだ民間への拘束力はないものの、
レストランやビストロなどに向けては
プラスチックストローを極力控えるように
というお達しがどんどん届いているんだって。

とのまりこ

というわけで、
まだまだ全てではありませんが、
カフェやビストロなどから
徐々にプラスチックストローの姿が
なくなりつつあります。

プラスチックによる環境汚染を段階的に
根絶していくため、かなり積極的に
政策を進めているフランス。

すでに2016年からは、
スーパーなどで配られていた
使い捨てレジ袋が禁止されています。

バブー
今まではいくらでももらえていた
レジ袋がなくなって、紙袋や
何回か使えるようなエコバッグタイプが
有料で売られるようになったよ。

禁止されて以降も、
なぜか高級デパートの食品館や、
チェーンのワインショップなどでは
以前と変わらずビニールのレジ袋に
入れてくれていて、

「何か抜け道があるのだろうか‥‥?」
「高級ショップだから?
フランスだけにコネ社会なのか??」

なんて疑問に思っていたのだけどね、、
どうやら厚さ50ミクロン以上で
再使用可能な素材であればOK
というような決まりがあるんだって。


▲買い物をするとビニールの袋に入れてくれ、
なぜかレジ袋がなくならないんだなと不思議に思っていたデパートの高級食品館。

とのまりこ
私がずっと疑問に思っていたショップ
どちらも確かにビニール袋がかなり分厚く、
両方とも基準をクリアしていたというわけです。
納得。

段階的にどんどんプラスチック撲滅が
進んでいるフランス。
2020年からは、飲み物用カップや
フォークやナイフなど、カトラリー類も
プラスチック禁止になります。

会社で来客用に使われていたコーヒーカップ。
ピクニックで使っていた
プラスチック皿やスプーンやフォーク。
テイクアウト用のサラダが入っていた入れ物。

ありとあらゆるところに使われている
プラスチック製品。
2020年までに、分解できる生物由来のものか、
家庭用ゴミ処理機で堆肥にできるものに
変えなくてはいけないのだそうです。

バブー
最初に登場した、
コーラのストローが紙製に変わっていたビストロ。

デザートに添えられて出てきた
使い捨てのハチミツ用のスプーンも、
プラスチック製ではなく
木製のものに変わっていたよ!
早め早めに動いているところは
もうどんどんプラスチックの代替策が
すすんでいるんだね。

今までありとあらゆる場面に使われていた
プラスチック製品。
禁止されれば当然、困る人達も出てくるわけで、
反対意見などもあるようだけど、
やると決まったらどんどん突き進むフランス。
こういう時の推進力が本当にすごいなあ・・・
といつも感心するんだよね。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2019-01-22-TUE

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illustration:Jérôme Cointre