バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「フランスと日本の渡航は
いまどうなっている?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「フランスと日本の渡航はいまどうなっている?!」

バブー

ボクのご主人様、パパが
仕事のためフランスから日本に帰ったよ。

2週間の自宅待機期間を含め、
仕事の予定より約3週間も早めに日本へ。
このコロナで渡航が制限されている中での、
フランスから日本への移動の最新情報を
リポートするよ。

とのまりこ

私たちが東京の西荻窪で経営する
フランス雑貨店「ぼわっと」の国内イベントのため、
年に3回から4回、フランスと日本を
行ったり来たりする生活をしてきましたが、
このコロナ騒動のため、
そう簡単に行ったり来たりが
できなくなってしまいました。
だから今回も、
イベント開催にあたって
必要最低限の人員、主人のみが帰国。

フランス側は、今年の7月1日から、
日本を含む比較的状況が良い13ヵ国からの
入国制限を解除しました。

だから日本からフランスへ渡る分には
現在特に何も決まりはなく、
自由に入国できます。
8月に日本から帰ってきた私たちも、
提出書類やPCRの陰性証明、
フランスに到着してからの
自主待機などは一切ありませんでした。

バブー
ところが、
フランスから日本へという逆は別。

連日のように
ニュースが流れていると思うけれど、
フランスは毎日1万人前後の
新規感染者が出ている状態。
(その代わり、無料でできる検査数も
週に100万件と数が圧倒的に違うことは確か。)

世界の多くの国と同じように、コロナの状況が悪く、
フランスから日本への入国も制限されています。
空港でのPCR検査、
空港から帰る時に公共の交通機関を使わない、
そして2週間の自主隔離待機、などだよ。

とのまりこ
今回、主人はパリからフィンランドに飛び、
そこから東京の羽田に飛ぶというコース。

パリのシャルルドゴール空港は
ターミナルの多くの部分が閉鎖され、
一部分のみが使われています。
見送りやお迎えの人の入場も制限され、
外で待っている人たちの姿が目立ったそう。


▲閑散としたシャルルドゴール空港。
観光客がほぼいないため、お店なども全てしまっています。

そして目的地の国の決まりが様々で
提出書類など
1人1人チェックが必要なので
13人くらいのチェックインに
1時間以上かかったそうです。
(ま、普段からお仕事がゆっくりすぎて、
どうやったらこんなに
時間をかけられるんだろう‥‥と、
チェックインカウンターで
イライラすることが多い国なので、
どこまでがコロナのせいかは
さておきですが‥‥。)

空港はガラガラで、
歩いていてもほとんど人と出会わないくらい
閑散としていたそう。

これはパリのシャルルドゴール空港も、
乗り継ぎのフィンランドのヘルシンキの空港も。
デューティーフリーショップの
シャッターが閉じられ、
まるでゴーストタウンのような
寂しい写真が送られてきました。


▲同じ便で乗り継ぐ人たちくらいしか空港ですれ違う人がいないほど。
不安になるくらいすいています。

バブー
乗り継ぎ便に乗り換えて、
フィンランドから羽田に飛んだ便は、
なんと乗客10人、乗務員12人だったんだって!

「ゆっくり横になっておやすみください」
って言ってもらえて、乗っている方としては
ラッキーな状態だったらしいけれど、
航空業界にとってどんな状況なのか、
リアルに切なさが伝わる写真だったよ‥‥。
(ちなみに、もちろん航空会社によって
混み具合は様々です。
多くの便が欠航になっている今、
乗り継いでなんとかして
目的地にたどり着くしかないため、
乗り継ぎ先が多いエールフランスなどは
パリー東京間でも満員の日も多いほど
混んでいるイメージです。)


▲乗員の方が人数が多かったという東京行きの便。ほぼプライベートジェット状態。
乗っている方が楽でとてもありがたい話だけど、でもなんだか悲しい‥‥。

とのまりこ
羽田に到着してからは、PCR検査。

ちょっと前から唾液検査に変わったので、
あの鼻の奥に綿棒を突っ込むタイプではなく、
容器に唾液をためて提出するのだそう。

これがまあまあの量の唾液が必要だそうで、
大苦戦している人も多かったと。
なんと、貼り出されたレモンの写真を見ながら、
多くの係員に見守られながら
みんなで頑張るんだそう。

冗談かと思う、ちょっとシュールな話です。
約30分で結果が出るそうで、
今まで空港で半日、
時には泊まる必要があるほど
結果が出るまで待たされた前よりは、
とても効率的になっています。
我が家のご主人様も無事
「陰性」結果をいただいて
自主待機場所の家に
レンタカーを使って帰りました。


▲日本に到着してから行われるPCR検査の結果。
陰性証明書。とりあえず陰性でよかった‥‥と皆でほっとしています。

バブー
今はひたすら家にこもって、
まじめに自主隔離期間を
過ごしているところだよ。

この2週間の待機期間がある限り、
海外からの入国は
まだまだ厳しい状況が続くよね。

でもさ、これも強制的に閉じ込められて
2週間待機するわけではなく、
あくまでも自主的なもの。
毎日健康状態のチェックの電話がかかってきた、
という友人の話も聞いたけれど、
どうやら自治体によってかなり違うみたいだよ。

人口が多く、正直その後を追えない自治体では
基本的に放置で、その人の良心にまかせたものに
なっているのが現実みたいだね。

決まった施設にとどまってもらったり、
GPSをつけて見張ったり、罰金を取ったり。
厳しいルールではなくて
あくまでもお願いというスタイルの日本。
自主待機を守らないで、活動しようと思ったら
いくらでもできるからね。

海外からの入国規制を緩和するというニュースを
聞くようになったけれど、
おそらく問題も多いだろうなあ。
と、日本とフランスを行き来して実体験している
ボクたちは、思ってしまいます。

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2020-10-06-TUE

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illustration:Jérôme Cointre