バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「フランスの
 ゴミの分別は
 スーパーアバウト!」

 
     

バブー

消える粗大ゴミのこと、
渋滞必須のゴミ収集車のこと、
ゴミを撒き散らす清掃車のこと‥‥etc
フランスのゴミ事情について
今までもいくつかお話ししてきたけれど、
今日もそのゴミのお話だよ。

とのまりこ

フランスには、細かいゴミの分別、
という仕組みはありません。

日本のあの細かい分別
(日本に帰るたびに、聞いても聞いても
 全くわかるようにならないのが
 ゴミの捨て方‥‥。
 ルールが多すぎて、
 自治体によって違いすぎて
 全くわからなくて泣きそうになる‥‥。)
と比べたら、
一発で覚えられる簡単なゴミ捨て。

●リサイクル可能なものを入れる黄色い蓋
●ガラスや瓶を入れる白い蓋
●それ以外のゴミ全部を入れる緑の蓋

以上!

バブー
どのアパートやお店にも、
この緑色の大きなゴミ箱があってね、
蓋の色が違います。
そこにじゃんじゃん24時間いつでも
好きな時にゴミを捨てられるんだ。

ルールは自治体ごとに
多少違ったりするけれど、
基本はこの3種類のゴミ箱。
これでも増えた方なんだよ!

以前はゴミ箱というのは一種類。
瓶やガラスだけは別だけど、
他は全て一緒に捨てるというところが
ほとんどだったんだ。
だから今でも
ゴミ箱を置くスペースがないアパートなどは
緑のゴミ箱しか置いていないところも
あるみたい。

とのまりこ
黄色いリサイクルゴミの蓋を見てみると、
ペットボトルやプラスチック類、
ダンボール、ノートなどの紙類、
小さな家電、新聞・雑誌など
という指示が書いてあるけれど、

「分からなかったら緑の蓋のゴミ箱へ」

という
「えええっ!! そんな適当でいいの?!」
と驚愕の指示も書かれています。

このゴミ箱は、大抵は管理人さんによって
通りに出され、
朝、または夕方になると
パリの道のあちこちに
ゴミ箱がずらりと並びます。

まあ、この並べ方もけっこう適当で、
通行人の邪魔になるとかは
ほとんど考えないし。
ゴミの捨て方も、ゴミの出し方も
適当大王国おフランスです。

ちなみに、こうやって通りに出されている
ゴミ箱に、通行人がゴミをポイと捨てるのは
もちろん自由。
自分の家のゴミ箱にしか
ゴミを捨てたらいけない
という感覚は一切ありません。
私たちのアパートのゴミ箱にも、
しょっちゅうご近所の商店の人が
ゴミ捨てに来るのを見かけます。

そしてゴミ箱が
通りに出されたタイミングを見計らって、
ゴミ箱の中身をチェックして
つかえそうなもの、いろいろなものを
拾っていく人たちがいるのも
フランスの日常風景。

ゴミ箱の中身をあれこれ見ている人と、
ゴミ箱を通りに出す管理人さんが
仲よさそうにおしゃべりしているのも
フランスの日常風景。
複雑な心境になる風景ですが、
国が変われば何もかも、
当たり前が変わります。

バブー
通りに出されたゴミ箱は、
ゴミ収集車がやってきて、
係りのムッシューがゴミ箱の取っ手部分と
収集車を連結させるよ。
そうするとゴミ箱が勝手にひっくり返って
ゴミ達がゴミ収集車に吸い込まれていくんだ。

人が手を使って、
ゴミを収集車に投げ入れていくという
日本のスタイルとは全く違うんだよ。

そしてその空のゴミ箱を道に放置しておくと、
再び管理人さんがゴミ捨て場に戻してくれる。
そんなシステムです。

ちなみに、パリの町中、メトロの中
いたるところにゴミ箱も。
こういうゴミ箱は1種類しかないから、
つまり全部いっしょくた。
分別はないんだよね。

こんなに町中にゴミ箱があるんだから、
「犬の落し物」も
ちゃんと拾えばいいのにね‥‥。
なぜかそれができないのもおフランス。
ゴミ箱はたくさんあっても、
足元は気をつけながら歩かないとね‥‥。

 

2014年8月23日(土)、オープンしました!
「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2015-02-10-TUE


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