バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「小学校では『ポエジー』が
だいじなお勉強?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「小学校では『ポエジー』が
だいじなお勉強?!」

バブー

日本で小学校に入ったら‥‥
で思い出すお勉強はなんだろう??

「あいうえお」のお勉強?
それとも「漢字」のお勉強?!

フランスの小学校に入ったら‥‥といえば、
「ポエジー」。
みんなが「今日もポエジー」
「明日もポエジー」と口にする
「ポエジーの暗誦」。
=「詩の暗誦」のお勉強だよ。

とのまりこ

今までも何度か話題にしてきた
フランスの学校のお勉強。

基本的に、多くの学校で
日々の宿題はほとんどなく、
6週間行ったら2週間のバカンスが入り、
バカンス中も宿題はほぼなし。
(こちらも一部の学校をのぞいてだけど、
2ヶ月以上の夏休みにだって、
宿題はほとんどないのだ!)
その影響なのか、
フランス人ってとてつもなく計算に弱かったりする。
(フランス人さんごめんなさい)
一体いつお勉強しているのだろう?!

なんてことを思ってしまうことも多い
フランスの学校ですが‥‥。

この、小学校に入るとやたらみんなが口にする
「ポエジー」に関してだけは、
「おおおおお〜」と思うのがフランスのお勉強。

1年生になったとたん、
必ずやたらさせられるお勉強です。

バブー
ちびっこ達に、
「学校のお勉強のノート見せて」
なんてお願いすると、
みんなが必ず持ってくる筆頭も
この「ポエジー」のノートだよ。

課題となる詩をきれいに写し、
その詩に合った絵を描いて
覚えては先生の前で暗誦し、
発音、正しさ、イラスト、写しなど
色々な面からチェックされるんだって。

詩の内容に合わせた
イラストを描くというのが
とっても素敵なやり方だよね。

とのまりこ
そういえば、小さいころ夢中になった
ふたご姉妹の寮生活を描いた
イギリスが舞台の本の中で、
とても厳しいフランス人先生から
「詩の暗誦」の課題が出るたびに
みんながヒーヒー苦しむなんていう
お決まりのシーンがあったけれど、
昔も今も変わらぬ
「フランス語」(=つまり日本でいう「国語」)の
勉強の基礎となっていくのが
この「詩の暗誦」なんだなあ‥‥と
あらためて思いました。

バブー
主語ごとに変わる動詞の活用、
ただひたすら覚えるしかない
男性形と女性形 etc‥‥

「詩の暗誦」という課題を通して、
難しいフランス語を小さいころから
少しずつ少しずつ勉強していくんだね。

さて、今週7日(水)から13日(火)まで、
大阪うめだ阪急百貨店の「フランスフェア」に
ボクたちのお店「ぼわっと」が参加します。

9階の「祝祭広場」。
大きな吹き抜けになっている
パリが再現される広場に
「ぼわっと」が登場するんだよ!

日本でもっとも大きい
ものすごく楽しいお祭り状態の「フランスフェア」。
ボクは残念ながら百貨店なのでお店番できず、
お留守番チームなんだけど、
まりこちゃんはずっとお店番をしているので
関西のみなさんはぜひ遊びにいってね!


▲2016年の「フランスフェア」の様子です。

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-03-06-TUE


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illustration:Jérôme Cointre