未分類カテゴリー記事の一覧です

手の延長

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昭和を代表する女優の高峰秀子さんは、
エッセイの名手でもありました。

高峰さんの本の中で、
私の一番の気に入りは、
『コットンが好き』(文春文庫)というエッセイ集。

徳利、ようじ入れ、手塩皿、
おべんとう箱に、楽屋着‥‥

だれのためでもなく、
自分(そして時には夫)のために、
えらんだ「好きなもの」。

自分の眼を持つって、
できそうでなかなか難しいものだけれど、
それをとても軽やかにこなす高峰さん。
本を通してしか知らないけれど、
ああ、いいなぁ、すてきな人だ。
素直にそう思うのです。

『コットンが好き』の中で、
お箸について書かれた一節があります。

象牙だと、重い。
美しい塗り箸だと、箸先が辷(すべ)る。
上等な利休箸は、
両端とも細まっているところがなんとなく落ち着かない。

ああでもない、こうでもない‥‥ののちに、
理想の箸に巡り合うのですが、
(この先はぜひ本を読んでくださいね)
毎日使うものだからこそ、
おろそかにしたくないという、
高峰さんの気持ち、よく分かる。

今週のweeksdaysは、
以前、販売して好評いただいた吉岡木工のお箸。

軽すぎず、重すぎず。
見た目に美しく、
なにより使い勝手のよい、
私の手の延長のようなお箸です。

コンテンツは、久しぶりにウー・ウェンさんに
登場いただきました。
どうぞおたのしみに。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
5月16日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

pageaérée 
ray unisex pajamas

▶︎商品詳細ページへ

ここ数年、
シルクのシーツやピローケース、
ナイトパンツなど、
眠る時の体への負担をできる限り無くそうとしている私。

心地よい眠りのためには、
肌、そして自分にやさしい素材に包まれたい。
わがままでもいいから、
好きなものに囲まれて眠りたいんだ!

そんな時に出会ったのが、
pageaérée(パージュアエレ)のパジャマでした。

素材のよさはもちろんですが、
肌に当たらないようにと、
縫い代の始末がていねいにされていたり、
ポケットがついていたり(意外にないんです)、
リラックスできるのに、
だらしなく見えないように考えられた
シルエットだったりと、
このパジャマの中に、さまざまな工夫がされている。

一見、とてもスタンダードに見えますが、
袖を通すと、よさが分かる。
洗っては着て‥‥を繰り返しているので、
weeksdaysの発売を機会に、もう一枚欲しいなぁ
なんて思っています。
(伊藤まさこさん)


pageaérée 
vic one-piece stand

▶︎商品詳細ページへ

デザイナーの篠さんは、パリ在住。
前立て部分にさりげなく施された刺繍のヒントは、
フランスのヴィンテージのパジャマからと聞いて、
なるほどと納得しました。
私も、リネンのパジャマやシーツに施された
イニシャル刺繍がとても好き。
シンプルなこのワンピースのポイントになっていて、
なんだかうれしいんです。

weeksdaysでは
上下セットのパジャマ型にくわえて、
ワンピース型もご紹介。
パジャマかワンピースか、と眠る時にえらぶものは、
それぞれ好みですが、
いずれも寝心地のよさ、そして気持ちのよさは抜群なので、
「今日はワンピース」「明日はパジャマ」なんて、
気分によって使い分けても。

ワンピース型は、寝巻き感があまりないので、
ワンマイルウェアとしてもよさそうです。
(伊藤まさこさん)

weeksdaysのハンドソープ、あのひとに使ってもらいました 03 中里真理子さん

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中里真理子さんのプロフィール

なかざと・まりこ
スタイリスト。
2000年に独立。
2005年から約3年間
サンフランシスコ、LAに居住、
2008年に帰国
主に雑誌や広告媒体で、
日用品、コスメ、料理、インテリアなど
幅広くライフスタイル全般のスタイリングを手がける。
他、モデルルーム、
ショップディスプレイのスタイリングも。
双子の男の子と女の子の母。
「weeksdays」では
「fog linen workのバスマット、
あのひとの使いかた」
に登場。

●website


バスマットの取材ではじめておじゃました、
中里さんの家。

第一印象は「気持ちいい!」でした。

中里さんの人柄もあってか、
からりとしていて、風が通り抜ける感じ。

部屋のそこかしこに置かれたグリーンが、
生き生きと育っているのも、
その気持ちよさのひとつ。

その日は、双子の子どもたちには会えなかったけれど、
きっとすくすく育っているに違いない。

広いキッチンの窓辺に、weeksdaysのハンドソープ。

パッケージのデザイン、どうでしょう? とうかがうと、
「程よく主張があるけれど、じゃまをしない。
ちゃんと『ハンドソープに気を遣ってます』という
アピールが伝わってくるのがいい」
というお答えが。

スタイリストという仕事柄、
いろんなものを見てきた中里さんに、
こんな風に言ってもらえて、素直にうれしい。

「スタイリングするとしたら、
ブルーのタオルを合わせたい」んですって。
いつか真理子スタイリング、見てみたい!

使い心地はどうでしょう?

「キッチンで使うことも考えた香りにした、
と聞いていたので、
安心して料理に取り掛かれました。
ほどよい香りなので、料理中や食事の時、
じゃまにならないところがいい」と中里さん。

とろりとしているので、
ひき肉をこねた後のあのべたべたした汚れも、
するんと落ちたそう。

白いタイルに、木の床や窓枠、ステンレス、
使い込まれたフライパン、窓からの光‥‥
いろんな素材、いろんな要素が混ざり合って、
完成されたひとつの空間。

ここにちょこんと置かれた風景を見て、
これから、いろんな家の
いろんな場所で使われていくんだろうな‥‥としみじみ。
作ってよかった。

weeksdaysのハンドソープ、あのひとに使ってもらいました 02 久野恭子さん

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久野恭子さんのプロフィール

ひさの・きょうこ
2012年に吉祥寺にて花屋「hibi」をオープン。
(2023年9月に吉祥寺・大正通りから
昭和通りへと移転。)
“自分のための花”を、
“花を選ぶ時間”ごとたのしんでほしい、
という考えのもとに植物をセレクト、
販売を行なっている。
切り花、ブーケ、アレンジメント、ブライダル、
ディスプレイ、また季節のリースなどを扱っている。

■hibiのwebsite


吉祥寺の小さな通りに佇む花屋さん、hibi。

木の扉を開けると目に入るのが、
この大きな丸テーブル。
その上には花や枝がたくさん並びます。

「何屋かわからない、という方も多いんです。
展示かなにかしてるの? って」
と店主の久野さん。

たしかにお花屋さんって、
温度管理をするガラスのショーケースがあって、
バケツに入った花がずらりと並んで、
というイメージだけれど‥‥
そうか、こういうレイアウトもありなのですねぇ。

ここに店を構えて7ヶ月。
「前は同じ吉祥寺のビルの3階で営業していたのですが、
ある時、引田さんが『空いたよ!』って連絡をくださって」

当初、路面に店を出すことに少し躊躇した、
という久野さん。

「でも冬の、少し薄暗くなった夕暮れ時に、
この前を通ったらピンときたんです。
ここ、いいかも! って」

オープンは9月。
秋、冬、春を通り過ぎて、
今では、通りがかりのおじいちゃんが話しをしにきたり、
ご近所さんがふらりと立ち寄る、
そんな店になったのだそう。

丸テーブルの奥は作業台。
ここでアレンジを作ったり、
リースを作ったり。
すべて一人でこなすという久野さん。

花屋さんといえば、
手を使うことが多いですよね? と尋ねると、
「カットした茎から出た灰汁や汁が指紋の溝に入って、
汚れが落ちないこともあるんです」
そんな答えが返ってきました。

「それをできるだけ取りたいから、
何度も石鹸やハンドソープで手を洗うんです」

汚れが取れた分、油分まで持っていかれてしまうので
手はカサカサになり、
それをハンドクリームで補うということの繰り返しだとか。

「でも、weeksdaysのハンドソープは
洗った後とてもしっとりしているので、
早急にハンドクリームを塗らないと! 
とならないところがいい」

ふだん、
花や葉、枝ものなどの自然なかおりに接している久野さん。
だからweeksdaysのハンドソープ、
どんな印象だったかしらと、
感想を聞くまでちょっとドキドキ。

「落ち着いていて好きな香りでした!
香りが必要以上に残らないところもいいですね。
花屋仲間にプレゼントしたいです」
とうれしい感想をいただきました。

時々、訪れる街、吉祥寺。
パン屋さんやカフェ、
そしてhibi。
好きな場所が増えてうれしい限り。
次回は、ぜひアレンジメントをお願いしますね。

weeksdaysのハンドソープ、あのひとに使ってもらいました 01 引田かおりさん

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引田かおりさんのプロフィール

ひきた・かおり
「吉祥寺においしいパン屋をつくりたい」
という思いを実現すべく、
夫であるターセン氏の退職をきっかけに、
2003年に「Dans Dix ans」を夫妻で開業。
同じ建物の2階には、引田夫妻が
「素敵だと感じるもの」を紹介するギャラリー
「fève」を同時にオープンさせた。
近著に「たぶん だいじょうぶ」(大和書房)がある。
「weeksdays」では2021年に、
「鋼正堂のうつわ、
あのひとのつかいかた。」
に登場。


いつ訪れても、すっきり片づいている引田家。

掃除の頻度を尋ねると、
家全体の掃除機かけは週に一度。
あとは気づいた時にささっと、が基本だそう。
なんとも軽やかに家事をされている印象です。

それでも、
かおりさんの中で「ここ」というポイントはあるみたい。

たとえば玄関の掃除は毎日。
「家の入り口をきれいにしておけば、
イヤなものは入ってこないと思って」

玄関は家の結界。
そんなイメージなんですって。

水回りもいつもすっきり。
水滴は残さず拭き、
水切りマットは窓際に干して。

なんとお風呂は最後に出る人が、
タオルで全体を拭きあげるそう。

この家に「ヌメヌメ」とか、
「ジメジメ」は存在しないのです。

そんなさっぱり、ピカピカのキッチンに、
weeksdaysのハンドソープがよくお似合い。

「松林さんのパッケージもいいですね」とかおりさん。

そうなんです。
このパッケージ、引田家に合う!
ぜひ使っていただきたい。
‥‥そう思って、今回、取材をお願いしたのでした。

使い心地を尋ねると、
「泡立ちが自然。洗い終わった後、
手がしっとりしてる。香りも自然でいいですね」

ハンドソープに使っている精油は、
ヨーロッパアカマツ、レモンユーカリ、
レモン、そしてバジル。
料理中、そして食事の時。
時としてハンドソープの香りが気になる場合がありますが、
このハンドソープは使った後、
その香りがじゃまにならない。
自然さが売りなのです。

続きまして、こちらはバスルームの洗面台。
ここもまた水滴など一切なしの、
清々しい空間。

白と木で統一された洗面所に、
黒を基調としたハンドソープがぴったりです。

「じつはね、手を洗うついでに、
洗面台の中も、きれいにするの。
ほら、こうやって撫でるように‥‥」

とかおりさん。

日に何度も使う場所だからこそ、
ついでの掃除がものをいう。
「きれいをキープ」の秘訣、ここにありです。

吉祥寺に行くと、必ずと言っていいほど、
おじゃまして、
かおりさんとあれこれおしゃべり。

最近会った、すてきな人。
おいしいものや、
おすすめコスメ。

いつもアンテナを張って、
「いい!」とピンときたものはご自身に取り入れ、
アップデートを続けるかおりさん。

weeksdaysのハンドソープ、
お眼鏡にかなってうれしいです。

NATURAL FOUNDATIONのこと

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NATURAL FOUNDATIONがうまれたきっかけ

「NATURAL FOUNDATION」が生まれたのは
2015年のこと。
「オーガニック」や「自然由来の原料」
ということが広まりつつあった当時の日本ですが、
まだまだ基準が曖昧なままで、
いろいろな品質の製品が見られていたそう。

そのなかで、イタリアのトスカーナで
ていねいなモノづくりを行なう化粧品工場と出会い、
「ほんとうのオーガニック製品」を学んだことが、
「NATURAL FOUNDATION」誕生の
きっかけになりました。

イタリアのその工場の考え方の根底には、
“フィトテラピー(薬草学)”がありました。
ヨーロッパの長い歴史の中で、
14世紀に広まったこの学問。
“植物の持つ力を信じる”
このフィトテラピーに基づき開発された製品は
現代にも多く、普遍的な価値になっていることを知り、
日本でもその考え方で
厳格なオーガニック認証基準での製品作りをしたい、
と考えたのですね。


製造はトスカーナで

「NATURAL FOUNDATION」の製品は、
イタリアで1982年に設立されたオーガニック認証機関の
「AIAB(アイアブ)」の認証を取得しています。
製造を担当するトスカーナの工場には、
ピサ大学出身の薬草学の博士号取得者
(エルボリスタ:薬草医)の資格を持つ人や
植物原料由来原料について豊富な知識を持つ人材が多く、
日本側と連携をして製品の開発・製造を行っています。
この工場は植物由来原料で製品を製造するだけでなく、
再生プラスチックの容器を自社でつくる設備や、
自然エネルギーで電力を賄うための
大規模な太陽光発電設備をもっているそうです。
使用する有機原料はすべて有機認証を取得、
また、パラベンシリコン、石油系界面活性剤、
合成ポリマー。合成着色料、動物性原料、鉱物油を使わず、
動物実験もしていません。


weeksdaysのハンドソープづくり

伊藤まさこさんと「ほぼ日」のweeksdaysチームは、
香りの決定からかかわりました。
選んだヨーロッパアカマツ、
ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)、
レモン、バジルの4種の精油を、
トスカーナ側で絶妙にブレンド。
ヨーロッパアカマツと
ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)は
バルサミック(あまさ、あたたかさ)と
アロマティック(ハーブ系のさわやかさ)という
両面を持ち、そこにレモンと微かなバジルが加わることで、
フレッシュで清々しく清潔感のある香りに仕上がりました。
柑橘のみずみずしさに、
わずかなビター感があり、
ジェンダーや年齢を問わず
使っていただける香りになっています。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
5月9日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

fog linen work
バスマット
(厚地、薄地)

▶︎商品詳細ページへ

2018年の、
「ほしいものはたくさんある。」
という鼎談から生まれたバスマット。

水しぶきを気にしないで使える、
大きなサイズのバスマットがずっと欲しかったのです。

使い始めて5年経ちますが、
さらりとしたリネンが、
お風呂上がりの足元を、
気持ちよく迎えてくれる。

私の暮らしになくてはならない存在になっています。

洗って乾かしてもへこたれず、
いつでもきれいさっぱり。

今回作ったのは厚地と薄地の2種類。
お好きな肌触りをえらんでくださいね。

(伊藤まさこ)

いい習慣

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今年のGWと夏休み、
私のまわりは旅に出る人がとても多い。

会うと、
「どこに行く?」が合言葉のよう。
あの4年前の閉塞感はなんだったのだろう? 
と思うばかりです。

マスク忘れて気まずい思いで、
薬局に駆け込んだりもしましたっけ。
今となっては、なんだか懐かしくもあります。

そんな中、
ひとついい習慣が身についたなとあらためて気づいたのは、
「家に帰ったら手を洗う」
でした。

そう、玄関入って靴を脱いだら、
なにはともあれ、洗面所に直行。

このよき習慣のおかげで、
風邪を引く回数も減ったような?
‥‥そんな気がしています。

家にやってくるお客さまも、
上着や荷物を預かったらすぐに洗面所にご案内します。

「いいかおり!」
「使ったあとしっとりしてる」

今週のweeksdaysは、
お客さまにも好評だった、
ハンドソープをご紹介。

洗面所はもちろん、キッチンでも。
weeksdaysの定番に仲間入りしそうな、
自慢のハンドソープです。

「こなさない」旅

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──
パリとロンドン、どっち? 
って訊かれたら‥‥?
関根
どっちかっていうとロンドンのほうが好きかな。
パリでは盗難に遭ったり、こわい思いがあって。
吉川
僕も気をつけなくちゃって感じるようになりました。
食事はやっぱりさすがにパリが美味しいですし、
選択肢も多いんですけれど。
関根
タクシーで窓ガラスを割られて、
ひざの上にあったバッグを盗られた友だちがいて。
伊藤
そんな!
吉川
エリアによるんですよね。危ない地域があります。
伊藤
そうなんですね。
ロンドンのほうがいいっていう理由は、
治安以外にもありますか。
関根
食べる物が美味しくなりましたよ。
吉川
ああ、そうですね! 最近、ぐんと。
関根
町も清潔。パリは、ちょっとね。
伊藤
パリは、たたずまいは美しいけれど、
清潔ということで言ったら、
ロンドンや日本のほうがずっときれいですよね。
──
ロンドンはパリから行くと、
近いのにこんなに違うのかって驚きます。
まず人々の歩く速度が速すぎてびっくりしました。
ちょうど朝の通勤時間帯だったせいもあり、
規則正しく、すごいスピードで歩いていて。
しかもかっちりしたビジネススタイルの人が多い。
関根
東京と似てますよね。ロンドンは。
吉川
そうですね。
そう言いながら、ロンドンだけじゃなく、
パリと両方に行くのがいいなって思うんです。
違いをたのしめるみたいなところもあるし。
──
「ほぼ日」の20代の女子が、先日休暇をとって、
「ベルリンに行ってきました」と。
なんでも、すごく有名な、
入場するのが世界一難しいと言われる
クラブに行ったんだそうです。
冬のベルリンで、入るのに3時間並んで、
門番のファッションチェックを受けるんですって。
かなりの確立で「ノー」って言われちゃうらしいので、
絶対入りたかった彼女は、
そのために髪をピンクに染め、
ファッションもがんばって堂々と並んで、
突破したらしいです。
関根
すごい!
吉川
へぇ~!
伊藤
すごーい。
もうわたしたち、まず、
3時間並ぶっていうのが‥‥。
吉川
ははは。無理ですね!
伊藤
そして、もう、夜遊びがダメ(笑)。
眠くなっちゃう。
でもね、今の年齢だからこその
過ごし方ってありますよ。
──
ぜひそれを教えてください。
50代以後の旅のスタイル。
伊藤
あんまり「こなさない」旅ですね。
あそこに行って、ここにも行って、
みたいなプランは立てない。
吉川
まさしくそうですね。
たとえばロンドンは公園がいいじゃないですか。
それでちょっと意識して
公園の近くのホテルに泊まって、
朝、散歩するのがとても気持ちいいんです。
みんな、巨大な犬を走らせてたりとか、
そういう景色を見ながら歩くのが、
すごく気持ちいいなって。
伊藤
それは、若いころは知らなかった楽しみでしたか?
吉川
わかりませんでした。
「早くあの店行かなきゃ!」
みたいな感じでしたよ。
伊藤
関根さんはどうですか? 
といっても関根さんはお仕事中心の旅ですよね。
関根
そうなんです。なので私はけっこう忙しく、
朝から晩までスケジュールが埋まるんです。
夜も、仕事関係の人とごはんを食べに行ったり、
飲みに行ったりしているので、
毎日、クタクタになります。
それで、ホテルの部屋ではVENEX(ベネクス)という
リカバリーウエアを使うようになりました。
吉川
へぇ。
関根
着ていると疲労を回復する繊維を使った
布製品なんですよ。
伊藤
あれ、ほんのり温かいですよね。
関根
そう。そのおかげで無理がきいてる感じがしますし、
飛行機に乗っているときもすやすや眠れます。
機内に持って行くのは四角いクロスで、
ひざ掛けにしてもいいし、
ボタンがついていて、はおってもいいし。
気のせいなのかもしれないんですけど、
気に入って使ってます。
吉川
ポンチョみたいにもなるんですね。
関根
はい。
このシリーズのワンピースも買って、
パジャマも買って。
伊藤
じゃあそれが関根さんの旅のマストアイテム! 
やっと出てきましたね(笑)。
関根
はい、これで多少の無理がきくんです。
伊藤
わたしも、今回のパリは忙しかったです。
「あれ? すっごい忙しい!」って思いつつ、
考えてみると以前より「こなさない」。
ごはんにしても、食べ過ぎたら体調を崩すから、
夜、ビストロに行くつもりの日は
お昼をサラダだけにしておこうとか、
そういうふうにバランスをとることが
できるようになりました。
──
吉川さんと昨年ヘルシンキに取材旅行に行ったんですが、
吉川さんにインタビュアーという大役があったので、
予定は1日ひとつかふたつだけにして、
あとは冬のヘルシンキを、
予定を立てず、思いつくまま、
ひたすら歩いて過ごしてました。
吉川
楽しかったですね。
例年なら海も凍る季節なのに、
なぜか温かい日が続いて、
雪や氷が溶け始め、春のようでした。
伊藤
海外に行くと、東京にいるより歩きませんか?
吉川
めちゃくちゃ歩きます。
あれって気持ちいいですね。
伊藤
東京って用事のある場所に急いで行くけれど、
でも海外だとその過程を歩くことが多いから。
──
みなさんのお話を聞いていて、
すっごく、旅に行きたくなりました。
最後に‥‥訊いていなかったことをひとつ。
化粧品系はどうなさっていますか。
関根
私、そんなに持って行かないんですよ。
基礎化粧品はオイル1本。
伊藤
ええーっ?!
関根
オイルがあればクレンジングも保湿もできます。
あとはファンデーションというか、日焼け止め。
それくらいです。伊藤さんは?
伊藤
わたしは家で使っているもので、
もうちょっとで使い切るな、
というものを持っていき、
全部使い切って処分して帰ります。
吉川
小さな容器に詰め替えず?
伊藤
詰め替えず、そのまま。
吉川さんは、
小瓶を持っていかれるような気がします。
吉川
はい。そうです。旅のために、
小っちゃい容器のものを買うのが楽しみです。
ブランドによっては旅行用のパッケージがあったりして、
そういうのを買って、余ったら持って帰ってきます。
それを準備してる自分からして、楽しいんですよ。
伊藤
吉川さんらしい!
吉川
ちなみに、男子は、
ひげまわりのケア用品が必要で。
ひげ剃りとか、シェービングクリームやローション。
──
意外と多いんですよね。
遊びの旅で1週間くらいだったら
もう無精ひげでいいや、
くらいに思いますが、
仕事だったらきちんとしなくちゃって。
伊藤
娘が「ヘアアイロン持ってく」と言って、
すごいなって思いました。
ドライヤーは部屋にあるけれど、
ヘアアイロンはないからって。
‥‥ああ、旅の話は話題が尽きませんね。
関根
ほんとう。
吉川
楽しいです。
伊藤
関根さん、吉川さん、
きょうはありがとうございました。
また旅の話、聞かせて下さいね。
吉川
ありがとうございます。
また報告し合いましょう。
関根
ありがとうございました!

もうちょっと長く

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吉川
伊藤さんにはありませんか、
買ってはみたものの
「アレ?」っていう経験は。
伊藤
それを言うと、北欧の硬くて薄いパン。
関根
クネッケブロート?
伊藤
そうそう、スウェーデンの地方で
クネッケブロートの工場に行った時、
パッケージがすっごくかわいかったので、
大きなかたまりを3つ、抱えこむぐらい買って、
がんばって車でストックホルムまで持ち帰り、
機内持ち込みにしようと空港に行ったら、
空港の売店にまったく同じものがあったんです。
あのときは「‥‥」ってなりました。
吉川
ああ! ありますよね、そういうこと。
──
空港、どこも、どんどんよくなっていて、
お土産の品揃えもいいですよね。
逆に空港にあるとわかっているから、
街では買わずにおくものもありますよ。
例えばヘルシンキだったら、
おみやげにマリメッコの紙ナプキンを
空港のショップで買う、とか。
吉川
そうですね!
伊藤
今回もパリのシャルル・ド・ゴール空港のショップが
すごく充実しているのを感じました。
LADURÉE(ラデュレ)もあるし、
La Maison du Chocolat(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)
もあるし、チーズやシャンパン屋さんもあるし、
「うわーっ!」みたいになりました。
そんなふうに食べるものには目がないんですが、
じつは今回の旅では先々に予定している
展覧会の買い付けがあって、
それで買い物欲が満足したんですよ。
食べ物以外の買い物って、
ヴィンテージのブラウス1枚だけだったんです。
吉川
ええー!
関根
びっくり。
伊藤
買い付けで行くと、自分のものはもういらない、
みたいになることに気づきました。
そういえば、いままでもそうだったなって。
いい仕事をさせてもらってる、と思いつつ、
同時に自分の物欲が
若い頃に比べてちょっと収まってきた気がします。
どうですか? 吉川さん。
吉川
うーん? 僕は職業病か、
洋服屋をけっこう見ちゃうんですよ。
とくに百貨店は上から下まで見ます。
そこでいいものがあると、買っちゃいますね。
伊藤
それはもうお仕事として?
吉川
半分は仕事、半分は趣味なんでしょうね。
それ以外だと、下着はヨーロッパで買います。
紳士物の下着って、上質なものが多く、
日本で買うより選択肢が多いんです。
しかも安かったりする。
伊藤
へぇ! HANRO(ハンロ)とか?
吉川
そうですね、まさしくHANROです。
伊藤
関根さんは、この1、2、3月の旅で
何か買ってきましたか?
関根
ロンドンではほんとうに珍しく、洋服を買いました。
久しぶりに行ったので、うれしいなって思って。
ちょうど洋服のお仕事をしている友だちが
アメリカから来ていて、一緒に一日まわり、
しゃれたお店に連れて行ってくれたんですよ。
でもニューヨークでは何も買ってなくて、
インドでは陶器のカップを3つ。
吉川
かわいい(笑)。
伊藤
かわいいー。
──
陶器の村に行ったInstagram、拝見しました。
とてもすてきなところでしたね。
てっきり買い付けかと思っていたんですが。
関根
違うんです。
たくさん連れて行ってもらったわりに、
3つしか買わなかった。
伊藤
お二人は食材は買いませんか。
吉川
フィンランドに行ったら、
チューブに入っているたらこペーストを買ったり、
冬のフランスならBORDIER(ボルディエ)の
バターを買ったりしていましたよ。
あと、トリュフ塩も好きです。
そういった調味料系ですね、買うのは。
伊藤さんはチョコレートやバターだったそうですが、
その気持ちもよくわかります。
どちらもフランスのものって美味しいですよね。
アジアでも食材を買われますか?
伊藤
台湾ではキクラゲを、
枕ぐらい買ったりとか。
吉川
枕!
伊藤
主に乾物を買いますね。干ししいたけとか。
あと、そこにしかないお酢とか。
吉川
そういえば韓国では
韓国海苔を買いました。
──
みなさん、今、
プライベートで行けるとしたら、
行きたいところはありますか?
吉川
友だちから聞いたんですが、
スリランカの、
ジェフリ―・バワ設計のホテルに行ってみたいです。
──
天才建築家と呼ばれる人ですね。
吉川
そう、「いつか行ってみたい場所」です。
関根さんは、ありますか。
関根
それが、ないんですよ。
どこかに行くと、かならず仕事になることを
見つけてきてしまうので、
これ以上絶対、広げないようにしようって、
今、すごくこう、自分をいさめていて。
今回のインドでもつい、
取引先の所に寄ってしまったがために、
ものすごい歓待をしてもらって、
そこがそんなに大きな取引先ではなかったので、
「ああ、ここから、もっと仕入れないと!」
っていうことになっちゃいました。
吉川
ああ、そうなんですね。
関根
これ以上行くところを増やしたら
ますます仕事が大変になりそうで。
伊藤
関根さんらしい。
吉川
情が湧いてしまう感じですか?
関根
そうですね、みんなと親しくなる感じですね。
だからこそ、今お付き合いのある人たちで十分、
みたいな気持ちになっているんです。
伊藤さんはどうですか?
伊藤
わたしはやっぱりパリに、
もうちょっと長くいたいなと思いました。
美しい街だなと思って。
──
何年ぶりかに行かれて、そう思われたんですね。
吉川
それはぼくも思いました。
パリは定期的に行かなくちゃ、
できれば長く滞在したいって、
職業的にもそう思います。
──
やっぱり違うものですか?
吉川
コロナ明けだったこともあり、
染みいるものが全然違うというか、
心に来るものがありましたよ。
でも自分の性格からして、
あんまりしょっちゅう行き過ぎると、
逆に見えなくなっちゃうのかもしれません。
だからちょっと間を置いて
「ちゃんと行く」っていうのが大事だなって。
──
ほんとうは、どのくらいの期間滞在したい、
というのはありますか。1か月とか?
伊藤
うーん! それはたぶん無理だけれど、
2~3週間、滞在してみたいって思います。
──
2~3週間っていうのは、
向こうの人がバカンスに出る感じに近いですね。
吉川
そうですね。
完全に仕事じゃなくて3週間の旅行って、
今はなかなかできないですけれど。
伊藤
わたしは娘を産む前、何年か、
1カ月くらいパリやロンドンに行っていました。
3月の確定申告を終わらせてからの時期です。
といってもべつになにかするわけじゃないんですけど、
写真を撮ったり、美術館に行ったりして。
吉川
ロンドンも行かれるんですね。
あんまりその印象がないです、伊藤さん。
伊藤
若いときに行ってました。
最近、行けていないんです。

もしも仕事じゃなかったら

未分類

伊藤
関根さんは、インドではなく、
ニューヨークやロンドンに行くときは、
荷物の内容や量が変わりますか?
関根
それが、同じなんですよ。
ニューヨークでもロンドンでも、
ほとんど展示会場にいるので、
おしゃれな場所に行く機会もなくって。
伊藤
仕事とプライベートは違いますものね。
関根
はい。
──
関根さんはお仕事で渡航することがほとんどだと
おっしゃっていましたが、
休暇にプライベートで
海外に行くっていうこともあるんですか。
関根
以前はあったんですけど、
今は猫の世話があるので長期不在ができず、
出かけることがなくなりました。
伊藤
そうなんですね。
吉川さんもお仕事が多い印象ですけれど。
吉川
あ、でも、家族でアジアへ行くのは、
ほぼプライベートですよ。
伊藤
そういうとき、旅支度また、違うんですか。
吉川
全く違いますね。荷物の量も全然違って、
少なくなります。仕事のほうが多めです。
伊藤
アジアって例えばどこに?
吉川
最近は、ベトナムが多いです。
それからタイ。
韓国も行きますね。
そういうときは、小さめのスーツケース1個です。
伊藤
ヨーロッパに行くときは3つ持ちなのに。
吉川
そうですね。仕事のほうが荷物が多いです。
ちなみに、外ポケットが付いているタイプの
スーツケースも持っていて、近距離の場合、
けっこうそっちを使いますね。
外ポケットにパソコンを入れられるようになっていて、
機内に持ち込むのに便利なんですよ。
──
スーツケース、いくつ持っているんでしょう、吉川さん。
吉川
いやあ、6つ。あはは!
とくにRIMOWAが好きなので、つい。
伊藤
そうか。わたしはもう重さに負けて、
金属製のものをやめて、
ポリカーボネート製にしたんです。
吉川
僕は金属製に憧れ続けて、
見栄えで使ってます。
関根
カッコいいですよ。
伊藤
そうですよね。
でもわたしはもう、
すべてラクなほうへ、ラクなほうへと。
お鍋も軽く、器も減らし、服も減らし、
卒業アルバムも処分しました。
吉川
えっ! デジタル化したんですか。
伊藤
いいえ、人生すべて軽量化をすすめてて、
それはモノを減らすだけじゃなく、
思い出は形ではなく
心の中だけでいいと思っているんですよ。
関根
卒業アルバム、私も持ってないです。
伊藤
もうすでに! 
吉川
す、すごい‥‥。いやはや。
そこは、ぜったいにマネが出来ないです!
関根
あはは!
伊藤
ふふふ。
吉川
けっこう僕、逆かもしれないです。
そういうふうに、モノを減らせる人たちに
憧れるタイプです。でも、絶対できないです。
伊藤
そうなんですね。
モノを減らすって、気持ちいいですよ! 
捨てなくてもいいんです、
誰か使ってくれる人に譲るんです。
吉川
わかるんですけどね。
伊藤
吉川さんはモノがお好きだから、
それを収納するのに
「置き場所を増やしちゃえ」
っていうタイプでは?
吉川
あ、そうです! よくお分かりで‥‥。
一同
(笑)
伊藤
そういう人はそれでいいんですよ。
──
たしかにそういうタイプの人は、
みなさん、小っちゃい倉庫を借りるとか、
実家を使わせてもらうとか、
それなりの工夫をしていますよね。
吉川
そうですね。僕のまわりはそう。
僕もそうです。
ところで伊藤さんはスーツケースを
大小2つを入れ子で持って行くと
おっしゃっていましたが、
買い物をしない場合は、
もっとコンパクトになるんでしょうか。
伊藤
個人の持ち物だけなら、
このグレーのスーツケースひとつあれば、
ヨーロッパに2週間ぐらい滞在できます。
仕事の買い物があるから
スーツケースふたつで行くんですが、
ふと、「この小さなスーツケースで暮らしていけるのに、
家にはどうしてこんなに荷物がいっぱいあるんだろう」
って思うんです。
吉川
たしかに‥‥、たしかにそうですね。
人生はスーツケースひとつで大丈夫なんですよね。
ああ耳が痛い。めちゃくちゃ痛いですよ(笑)。
そもそも、ふだんから、
旅にまつわる買い物が多いんだから! 
なんで買っちゃうんだろうって思いながら、
「何やってるんだろうオレ?」みたいな一瞬があります。
伊藤
あはは! 旅先でもそうですか。
吉川
はい、ダメなんですよ。もうほんと、
海外の美術館に行くと、
ポスターをまとめ買いしちゃうとか。
伊藤
ええっ?!?!
関根
ええーっっ!?
吉川
もうなんか‥‥その、展覧会記念のポスターが
あるじゃないですか。日程が入っているもの。
ああいうのってもう、そのときしか買えないから。
伊藤
すごーく、男の子っぽいですね。
──
若い頃、とてもアートは買えないけれど、
本やポスターはぎりぎり買えるんですよ。
自分も、卒業旅行でニューヨークに行って、
ポスターを何枚も買ってしまい、
持ち帰るのに困って、建築図面を入れる
筒形のプラスチックケースを買いました。
それ以来、海外旅行で面白そうな美術展があるときは
そのポスターケースを持って行きます。
吉川
はい、はい! まさしくそうです。
あれ、とても便利ですよね。
絶対持って行かなくちゃね!
伊藤
ええっっ!!!
関根
えー!
吉川
前回もロンドンに持って行きました。
伊藤
ははは! ウソ~。
吉川
ほんとです。あのケースって斜め掛けができて、
すごく便利なんですよ。
伊藤
それ、持ち帰る時はどこに入れるんですか。
吉川
斜めにして大きめのスーツケースに入れます。
入るんですよ、案外。
関根
初めて聞きました。
そのポスターは、どうするんですか、
日本に持って帰って。
吉川
とっとくんです。
関根
あ、飾ったりはされない?
吉川
ポスター用の額があるので、
時々入れ替えて飾ったりもしますよ。
伊藤
その、ポスター用にケースを持って行くのって、
みんなにとって普通のことなんですか。
吉川
いや、好きな人はそうする、というだけですよ。
これも「何やってるんだろう? オレ」案件です。
もう買わなくてもいいんじゃない? って、
わかっているのに、買っちゃうんです。
一同
(笑)
吉川
初めてヘルシンキ行ったときに、
アルヴァ・アアルトのポスターを見つけて、
ここでしか買えないと思い込んで、
10枚ぐらい買って帰ったら、
日本でも売ってました‥‥。
伊藤
もう(笑)。

旅支度から旅が始まる

未分類

──
みなさん、着替えは何セットですか? 
1週間の旅行だとして、肌着系は。
関根
私、着ているものプラス2組。
現地でお洗濯をしながら過ごします。
吉川
僕は3組かな。合計4着ですね。
1都市だけの滞在なら2組でいいんですが、
1泊だけしてまた次の国、というときは、
洗濯が間に合わないんです。
伊藤
わたしは、1週間なら、
日程分の肌着を持って行きます。
そうそう、衣類を入れておく袋として、
これを使っているんですよ。
本来はランドリー袋なんです。
着終わった服を入れていき、
日本に戻ったらこのまま家でお洗濯。
吉川
かわいいデザインですね!
洗濯コースごとに袋を用意して仕分けておけば、
そのまま洗えますよね。なるほどね。
伊藤
吉川さんや関根さんは
洗濯洗剤はどうしていますか。
吉川
僕は日本から洗剤を持って行きます。
MUJIの重なるプラスチックケースに、
粉石けんを日程分、小分けにして入れていくんです。
伊藤
ええーーっ! そんな、たいへんじゃないですか。
関根
私、持って行きません。
ホテルの石けんで洗いますよ。
吉川
そうですよね‥‥それでいいと思いつつも、
そういう旅支度が、大好きなんです、僕。
伊藤
そっか。そこから吉川さんの旅が
始まっているんですね。
わたしの友人が、旅の直前は、
前日の一日を全て旅支度にあてるって言うんです。
それに、すごくびっくりして。
「え?! 旅の前日なんて、
仕事やなにやら、大忙しじゃない?」
と思うわたしにはできないことだと思い、
びっくりしたんです。
──
吉川さんは「準備が大事派」なんですね。
伊藤
そっか。
吉川
「旅の直前はドキドキ派」かも?
関根
どれくらい前から旅支度を
始められるんですか?
吉川
1週間前からですね。
部屋にスーツケースを拡げて開いておき、
思いつくものをボンボン入れていくんです。
伊藤
なるほど。わたしも以前はそうでした! 
でも今は、それこそ化粧品など、
「これを持っていこう」というものを
なんとなくよけておくくらいで、
じっさいの荷造りは
出発当日っていうこともありますよ。
──
現地で買えるものも多いですしね。
伊藤
そうなんです。
吉川
わかっちゃいるんですよ~(笑)。
空港で買っても間に合うものもあるし。
──
(笑)洗濯の話に戻りますが、
洗濯物干しっていうか、
洗濯ばさみが並んでるピンチハンガー、
持って行きませんか? 
吊りさげると靴下が10足ぐらい干せる、
畳める小っちゃいのがあるじゃないですか。
吉川
もちろん持って行きますとも。
あれ、便利ですよね!
伊藤
ええっっ!!! ちょっと、ちょっと。
関根
すごいっ! 
伊藤
持って行ったことがありません‥‥。
一ヶ所滞在で長めの日程なら、
洗濯機のある部屋を借りますけど。
──
洗濯機があっても、
乾燥させるのに困った経験があって。
吉川
わかります。
乾燥機が使えない衣類もありますし。
──
Tシャツを干すのに、
木のハンガーしかなかった経験から、
クリーニング屋さんの金属ハンガーを
適当に入れて持って行ったりもしてます。
関根
すごい‥‥。
伊藤
すごーい。
吉川
便利なものをいかに持って行くか、
そういうことを考えることを含めて
「楽しい旅支度」なんですよね。
伊藤さんもおありだと思うんですよ、
これが旅には便利ですよっていうものが。
伊藤
便利‥‥、そうそう、わたしの場合は、
シルクのスカーフです。
風呂敷がわりに着終わったものを包んでもいいし、
フェイスカバーにしてもいい。
ちょっと寒い時にはマフラーとして使えますし、
旅には基本、着回しのきく
無地の黒っぽい服を用意して行くから、
上のほうにポイントをつくる意味でも
スカーフっていいんです。
同じ服でも、スカーフ使いで、
違う服のように見えますし。
吉川
じゃあ、ちょっと派手めというか、
デザイン違いで複数を?
伊藤
そうなんです。
3枚くらい持っていくと、すごく便利です。
──
着替えの代わりになるんですね。
伊藤
しかも畳めばコンパクト。
吉川
暑いと思って行った東南アジアでも、
冷房や、気候の変化で、
寒いと感じることがあるので、
僕も保温性があるものを選んで持って行きます。
これは「Khadi&Co(カディアンドコー)」のウールで、
ちょっとフワフワしたインドの織物。
やっぱりアクセントになりますよね。
僕は服がワントーンとか2色が多いので、
伊藤さんと一緒で、
ちょっとポイントになるのも嬉しい。
そして旅の終りには割れ物とか、
買ったものを包んでスーツケースに入れます。
伊藤
そういえば、帰路はニットを
クッション材代わりにすることもありますね。
ちなみに、そういう小物は、
そのままスーツケースに?
吉川
小分け袋として、
たとえばAesopでもらう
薄くて小さな布袋をとっておき、
そういうときに使っています。
伊藤
関根さんは?
関根
なんでも、そのままです。
そうそう、海外旅行に欠かせないもの、ありました。
このインドの腰巻(ルンギ)です。
吉川
きれいな布ですね。
腰巻なんですか、それ?
関根
はい、男性用の腰巻なんですよ。
これを、ホテルのタオルが汚れていたら
タオルがわりにしたり、
このお布団をかけるのがイヤだな、
っていうときに、肌掛けにしたり、シーツにしたり。
伊藤
えっ、そんなホテルに‥‥? 
関根
インドの田舎に行っちゃうと、
選択肢がないんです。
2枚あって、
こっちはもうずっと使っている古いもの、
これは新しいものです。
ショール代わりにもなるので持ち歩いているんですよ。
──
インドの人にしてみると、
万能な布なのか、
腰巻専用なのか、気になります。
関根
腰巻専用です。
伊藤
じゃあ、関根さんがショール代わりに
使っているのを見たら、どんな反応を? 
関根
そうなんです。
「こんなの持っててかわいそうだ」
って思われてるらしくて、
「もっとかわいいのを着たら?」と、
取引先の方が服を分けてくださることもあって、
なんかもう、ほんとうに申し訳ない‥‥。

畳むとコンパクトになりたくさん荷物が入るmiiThaaiiのショルダーバッグもよく旅に持っていくそう。

貴重品の持ち方

未分類

──
着替えのお話を伺っていいですか。
1週間の海外旅行だとして、
旅先の気候に合わせた服を持って行くと思うんですが、
季節を問わず持って行くものは、あるんでしょうか。
吉川
真夏であれば別ですが、
寒暖差があるようなときは、
クシャッと小さくなるダウンジャケットを持って行きます。
伊藤
ダウンはほんとうに便利ですよね。
吉川
さらに運搬のために圧縮袋を持って行きますよ。
空気を抜くとぺちゃんこになる。
関根
すごい!
伊藤
すごいです! びっくり。
吉川
そ、そうですか(笑)?
ダウン以外でも小っちゃくなるんですよ。
だから普通の服も、
これに入れてぺちゃんこにして運ぶんです。
──
冬服も、ダウンだったり、ぺちゃんこになると
運びやすいですものね。
いくらオシャレでも、
かさばるメルトンの厚手のコートは‥‥。
吉川
それは持っていかないな(笑)。
──
伊藤さんも季節を問わず、
一応、ダウンを入れておく?
伊藤
今回は冬のブリュッセルで、
一日、蚤の市をまわるっていう日があったからですね。
寒いと悲しいだろうなと思って。
──
吉川さんは着回すほうですか? 
着替えるほうですか? 
吉川
旅先では着回すほうです。
モノトーン系で、全身紺の場合が多いです。
あとは冬だとカシミヤ100%のニットは外せません。
伊藤
飛行機に乗るときも、カシミアのニットっていいですよね。
温かいし、気持ちがいいし、ちゃんとして見えますし、
シワになりにくく、ラクなんです。
吉川
そうですよね。ぼくは冬の旅では、
インナーもウール100%のものにしています。
まめに洗濯ができなくても、
外からも中からも、においがつきにくいんです。
時々「あれ? まだ機内食のにおいがする」
なんてことがなくなります。
──
乗り換え、乗り換えで、
「30時間ぐらい着替えてないかも?」
っていうことがあっても大丈夫そうですね。
吉川
そうなんです。
自分のにおいって気づきにくいので、
なおさら、気をつけるようにしています。
空港から直行で仕事先の方に会ったりすることもあるので。
伊藤
大事なことですよね。
──
靴はいかがでしょう。
伊藤さんの今回の冬のパリでは、
どうなさいましたか。
伊藤
わたしは今回、trippen(トリッペン)の
ブーツ一択でした。
現地でフランスの
スニーカーを買おうと狙いを定めていたのですが、
いざ店に行ってみたら
しっくりくるものが見つからなかった‥‥。
──
きちんとした食事用に
女性はちょっとかかとの高い靴を持って行く、
と聞きますが‥‥。
関根
私は、かかとの高いミュールを履いていくので、
だいたい、それでどこでも行きます。
寒いときはブーツにするんですけど。
伊藤
わたしは今回、ビストロ中心だったから、
ロングドレスにジャケットを羽織って、
trippenのブーツで通しました。
服は、長い丈のドレスで、
ブーツもしゅっとした形だったので、
靴先が見えても大丈夫だな、って。
──
じゃあ、もしきちんとしたレストランに
行く予定があったら‥‥。
伊藤
一足、ヒールのある
華奢な靴を持って行くでしょうね。
でもパリなどの都会だったら、
現地で買うという
たのしみがあってもいいかもしれない。
吉川
それも楽しそうですね、
最初からそのつもりで行けば。
──
機内持ちこみの
バッグはどうなさっていますか。
パソコンなどを入れますよね。
吉川
はい、パソコンはこのリュックに入れて
機内に持ち込みます。
長距離便に乗る時はリュックじゃなくて、
大きなトートバッグにすることもあります。
これですね。
伊藤
わぁ、大きなTAMPICO(タンピコ)ですね。
吉川
はい、大は小を兼ねるので、長距離のときは
これを機内持ち込みにするんです。
ちょっと大きめですが、ギリギリ大丈夫。
コンパクトなリュックのほうは、
近距離のときの機内持ち込み用なんですよ。
ちなみにformuniform(フォームユニフォーム)っていう
リトアニアのブランドです。
クシャクシャって小さく丸めておけるので、
エコバッグやサブバッグとしても。
──
安定感のある大きなトートって、
機内持ち込みにとても便利ですよね。
吉川
そうなんです。
コンパクトなダウンとか、機内で脱いだものを
入れておく余裕があるくらいがいいですよね。
──
空港でちょっとおみやげを買っても、
ポンと入れられる余裕があると、助かりますよね。
けれどもトートって口が開いているので、
防犯のためお財布やパスポートや鍵は、
貴重品袋的なものに入れて、できればひもで結んで、
奥にしまったほうがいいですけれど。
吉川
はい。そうしています。
伊藤
わたしは貴重品袋として、
このバッグを使っていますよ。
──
CI-VA(チーバ)ですね。
伊藤
そう。機内では、おっきいバッグは荷物棚に入れ、
これを肌身離さずにいます。
吉川
肌身離さずと言えば、
僕は財布にストラップをつけています。
財布を買うときは、
ストラップが付けられるかどうかが、
すごく大事なんです。
伊藤
そうなんですね!
吉川
あとは「AirTag(エアタグ)」。
──
あっ、iPhoneで荷物の居場所が探せる
Appleのタグですよね。
関根
すごいです、吉川さん‥‥。
吉川
つけた荷物が今どこにあるかがわかるんですよ。
これも反省を生かしたもので、
これまで、ほんとに財布を何回なくしたことか!
伊藤
ええっ! そんなに何度も?
吉川
おっちょこちょいなんです。
東京で財布をなくしたんですが、
AirTagのおかげで見つかりました。
「ない!」と思ってすぐにiPhoneを見たら、
デパートにあることがわかったんです。
トイレに行ったので、そこで置きわすれたんですね。
慌てて行ったら、紛失物取扱所に届いてました。
伊藤
すごいですね! 
用心することに越したことはないですものね。
関根さんの機内持ち込みはどんなバッグですか。
関根
私は、この、機内持ち込み可能な
キャビンサイズのスーツケースです。
貴重品は小っちゃいバッグに入れて肌身離さず。
吉川
「TUMI(トゥミ)」ですね。
いいですよね、いっぱい入りますし。
伊藤
そうなんですね。
吉川
ちょっと膨らむ仕様なんですよ。
これ以上入らないかな、というところから、
さらにもうちょっと入るんです、TUMIって。
関根
修理しつつ使ってます。
伊藤
スーツケースって、全般的に、
とくに車輪まわりが壊れやすいですよね。
関根
壊れますね。
伊藤
それでも機内持ち込みができるサイズの
スーツケースって便利ですよね。
わたしも仕事じゃないときは、
これだけで行きたいぐらいです。

ワイヤーは必需品?

未分類

伊藤
現金といえば、わたし、以前、関根さんから
旅の持ち物で、いいことを教えていただきましたよ。
関根さん、買い替えて使わなくなったお財布を、
通貨別に専用にしておくんですって。
ポンド、ユーロ、USドル、ルピーなど、
また行くかもしれない国の余った通貨は、
再両替せずにとっておき、
それぞれ別々のお財布に入れておくって。
吉川
出かける国用に、それぞれのお財布が
あるっていうことですね。
関根
そうなんです。USドルはドル用のお財布に、
インドルピーはルピー用のお財布に、って。
そうすれば出かける時に入れ替えずにすみますし、
そのお財布を持って行けばいい。
伊藤
わたしは海外の通貨は再両替せず、
ジップ付きの透明袋に入れてとっておきますが、
お財布に入れておくという関根さんのアイデア、
いいなって思いました。
関根さん、そのお財布のほかに、
海外にかならず持って行くもの、
ほんとうに、ないんですか。
関根
うーん? 傘とスリッパかな。
吉川
あ、スリッパ! 
そうです、そうです、
海外のホテル、ないことが多いですよね。
ぼくも持って行きます。
──
機内ではどうなさってますか。
関根
私はミュールで行って、
機内も外もそのまま、っていうことが多いです。
吉川
女性はミュールだったらもう、万能ですね。
伊藤
脱いだり、履いたりがラクですものね。
吉川さんは絶対持って行くものは他に? 
吉川
先ほどもちょっと出ましたが、
荷物を留めておくカギ付きのワイヤーです。
僕はスーツケースを2個持ちで
移動することが多いんですが、
一人で空港でトイレに行きたいというような時、
そのへんに置いておくわけにもいかないから、
スーツケースをワイヤーで柱に留めておくんですよ。
あと電車。とくにヨーロッパの電車って、
荷物専用の置き場所があるんですが、
座席からは目が届かないんです。
とくにひとりのときは心配なので、
棚にワイヤーで繋げておきます。
関根
かしこい! 
伊藤
なくなったことがあるんですか?
吉川
盗られたことはないんですが、
長距離の列車だと、
途中駅に停車中になくすんじゃないかと心配で。
伊藤
わたしも、長距離列車ではそのことを思ってました。
吉川
経験的にフランスは
セキュリティが甘いかなって思います。
ちょっと神経質すぎるのかもしれないですけど。
伊藤
いやいや! 自分のことは自分で守らないと。
関根
たしかに。私も電車で
スーツケースがなくなったことがあります。
でも吉川さんのように
経験から学ばないものだから‥‥(笑)、
今日、すごく勉強になってます。
吉川
いえいえいえ(笑)。
どちらでなくしたんですか。
関根
ロンドンからバーミンガムに行く途中でした。
でも盗られたのではないと思うんです、
なぜかっていうと、そっくりの黒いバッグが
棚に残っていたから。
伊藤
ああ! 間違って持っていっちゃった?
関根
そうだと思います。
伊藤
わかります。
それで、わたしは対策として、目立つように
スカーフを持ち手のところに巻いているんです。
最近、似たポリカーボネート素材が多くなってきたから、
空港のバゲージ・クレームで間違えやすいんですよね。
以前、スカーフをつけてなかったとき、
「あの人がわたしのを持ってる気がする、
間違ってるよなぁ‥‥でも気づくかな?」と思って
何も言わずに見ていたら、
そのまま出て行こうとして、
慌てて追いかけたことがあるんです。
そうしたら、やっぱりわたしので。
それ以降は、使わなくなったスカーフを
巻いて預けることにしたんですよ。
関根
おしゃれです!
吉川
そうですね。
伊藤さん、RIMOWA
(スーツケースのブランド)をお使いなんですね。
伊藤
はい。わたしは最近ポリカーボネートにしたんですが、
吉川さんはアルミ製ですね。
吉川
ずいぶん前に、フランクフルト空港の
直営店で買ったものです。
以前は今と比べてずいぶん安く買えました。
伊藤
今は海外から日本に買いに来ているそうですよ。
吉川
そうですよね、隔世の感があります。
伊藤さんはスーツケースひとつ?
伊藤
行きはひとつですが、帰りは2つになります。
ちいさめのスーツケースを
入れ子にして持って行くんですよ。
吉川
なるほど! 帰りは荷物が増えるんですね。
さきほどおっしゃっていた段ボールや梱包材を使って、
空っぽのスーツケースに詰める。
伊藤
そうなんです。
吉川
直近のパリでは何を買われたんですか。
伊藤
チョコレートとバターとチーズをぎっしり!
関根
わぁ。
──
保冷剤は持って行きますか。
伊藤
今回は、買ったバターを
ホテルの冷凍庫に入れておいてもらい、
それを帰路の保冷剤がわりにしました。
今回泊まったのが古くてかわいいホテルで、
部屋には冷蔵庫がなかったんです。
それでホテルの厨房で預かってもらいました。
関根
え? ホテルの厨房に? さすがです。
伊藤
「バターは冷凍庫に、チーズは冷蔵庫に」とお願いして。
そのときに役立ったのが、
一緒にいたロンドンのアンティークの
アクセサリーバイヤーの友だちが、
サッと油性ペンを出して、
「名前とルームナンバーを書くといいよ」と。
関根
ああ!
吉川
さすが! 
ホテルの厨房の冷蔵庫では、
ほかのものとまぎれちゃうかもしれないし、
誰かが使っちゃうかもしれないし。
伊藤
「油性ペンを持ち歩いているの?」と訊いたら、
買い付けのとき、袋に値段を書いたりするのに
必要になることがあるんですって。
だからわたしもこれから、
買い付けじゃなくても、
油性ペンを持とうと思いました。
吉川
買い付け系だと、油性ペン、付箋、テープ、
袋、そしてウェットティッシュは必須ですよ。
とくに古道具を買う時は、
手が真っ黒になっちゃうから。
関根
伊藤さんはおみやげ上手だから、
ちゃんとおみやげのことを考えて準備なさってる。
伊藤
いや‥‥そんな、考えてないですよ! 
関根さんはおみやげは買わないほう?
関根
私、いつもは何も買ってこないんですが、
今回のインドではちょっと買いました(笑)。
でも、まさこさんのような、
おみやげを見つける目がないんですよ。
伊藤
そんなことないですよ!

複数のスーツケース

未分類

伊藤
関根さん、吉川さん、
きょうはよろしくお願いします。
──
GWにかかる読み物ということで、
伊藤さんと「旅支度の話が聞きたい気分ですね」と
いう話になり、旅が多いおふたりにご参加いただきました。
このごろやっと、コロナ禍には行けなかった海外にも、
やっと行けるようになったと思うんです。
伊藤
4年くらい、どこにも行けずにいましたよね。
でもそんな中、関根さんがおっしゃったんです、
「家にいるのも、いいかも」って。
関根
そう思いましたし、今でもそう思うんですよ。
けれども私は海外に行かなくちゃならない仕事が
立て続けにあって、この1月、2月、3月、
出かけていたんです。
1月はロンドンの展示会、
2月はニューヨークの展示会、
3月はインドに、取引先に会いに。
吉川
すごいですね!
伊藤
時差を調整するのもたいへんそう。
関根
そうですね。時差はつらいです。
「眠る」しか解消の方法がないですね。
伊藤
吉川さんも、今年、旅に出られていましたね。
吉川
1月にパリで展示会があり、
ヘルシンキとロンドンにも寄ってきました。
パリの仕事だけだったら
羽田からの直行便が便利なんですが、
あえて経由便にして、
寄港地でストップオーバー(乗り継ぎ地に
24時間以上滞在すること)にしたんです。
往路は羽田→ヘルシンキ→パリ、
復路はパリ→ロンドン→羽田、です。
そうすると日本からの一往復で、
複数の都市を訪ねることができるんです。
伊藤
なるほど。ヘルシンキやロンドンもお仕事で?
吉川
仕事だけれど、ちょっとうれしい時間でした。
リサーチで町の様子を見に行くみたいな感じですね。
伊藤
とはいえ、やっぱりお仕事絡みが多いんですね。
吉川
そうですね、ヨーロッパはそうなっちゃいますね。
伊藤
関根さんも、お仕事の旅が多いんですか。
関根
はい、私は、ほとんどが仕事です。
でも今回のインドは、仕事がてら、
少し遊んで帰ってきましたよ。
伊藤
仕事のときと、プライベートのとき、
海外旅行だとして、
スーツケースや荷物の量は変わりますか?
関根
仕事でもいろいろあって、
日本から海外の展示会に出展する、
というときは、大荷物のことが多いです。
たとえば今回、ロンドンの展示会に出した荷物を
そのままニューヨークに送ったんですけど、
「途中で1箱なくなった」と連絡があって。
伊藤
ええっ!
関根
何がなくなったかがわからないので、
「じゃあ、日本から全部持って行こう」となり、
ニューヨークへは制限重量32キロまで
ぎりぎりに詰めたスーツケース3つで行きました。
直近のインドは、1つで行ったんですが、
向こうで荷物が入らなくなって、
1つ、現地で買い足しました。
伊藤
その中に私物はどれくらいあるんですか。
関根さん、私物が少なそうなイメージがあります。
関根
私物はもうほとんどないかも? 
服にしても、展示会用の新作を着よう、みたいな。
──
みなさん、職業的に、
いつもの恰好とお仕事の服装が近いですよね。
関根
ああ、たしかに。
吉川
そうですね。
伊藤
三人ともそう。
──
伊藤さんも旅が多いですよね、このごろ。
伊藤
今年に入ってから沖縄と台北、
そして先日、パリに行ってきました。
お二人は、お仕事のときとプライベートの時、
どちらにも必ず持って行くものってありますか。
わたしは、歯ブラシなんです。
現地で購入しようと思うと、
ずいぶんサイズが大きくて!
吉川
そうですよね、日本の歯ブラシ、いいですよね。
それに、海外のホテルには、
アメニティとして置いていないことがほとんど。
伊藤
そうなんです。
シャンプーやコンディショナーはあっても、
歯ブラシってもともとないですよね。
消耗品は現地で買おう、と思っているんですが、
歯ブラシだけは小っちゃいのを2本持って行きます。
ふだん使っている、普通に小っちゃいものと、
先がほんと細いものです。
──
普段通りの状態にするんですね。
伊藤
そうなんです。
で、歯磨き粉は現地調達なんです。
その国らしい、かわいいデザインのものや、
日本にはない珍しいフレーバーのものがあるでしょう? 
だからパリでも、台湾でも、
いつも買うものがあって。
たとえばこれはハワイで去年買ったものです。
伊藤
歯磨き粉はいっぱい買って、
日本の友人たちへのお土産にすることもあります。
消耗品だし、貰っても困らないし、
かわいいはみがき粉が洗面所にあると、
旅先でも日常でもテンションが上がりますから。
以前、シャンツァイ(香菜)味っていうのがあって、
化粧品をつくっている友人へのお土産にしました。
ミントとシャンツァイとキュウリの味なんです。
関根
ええーっ!
伊藤
パリのBuly(ビュリー)で見つけました。
今は日本にも入っているみたいですけれど。
──
お二人はどうですか? 
伊藤さんの歯ブラシに相当する、
これだけは持って行かなきゃ、っていうものは。
吉川
僕は梱包材を必ず持って行きます。
買い付けをするつもりがなくても、
出会ったら連れて帰りたいから。
それが割れ物の時がよくあるので、
パッキングのプチプチとか、テープとか。
伊藤
そういうものって、手に入りづらいし、
価格も案外高いんですよね、海外だと。
吉川
そうなんです。それに、
現地で買おうと思ったら、探すだけでも
けっこうな労力になっちゃうので、
持って行くようにしたんです。
軽いので、スーツケースの隙間に詰めて。
伊藤
それにくわえて、梱包用の箱も便利です。
スーツケースに入るくらいの大きさの
段ボール箱を持って行けば、
そこに小物を詰められますし、
さらにスーツケースの中で動かないようにしておけば、
安全に持って帰ることができます。
そういう小っちゃめの箱をいくつかとパッキンと、
テープとはさみがあれば、という感じですね。
わたしは長めの旅だと1カ月ぐらい前から、
「これ、スーツケースに入れるのにちょうどよさそう」
と、箱を集めておくんです。
もっともわたしの場合、
最近、買い物欲がちょっと収まっているので、
もっぱら、クッキーやチョコレートなど
こわれやすい食材を入れて帰るんですが。
吉川
必ず持って行くもの‥‥僕は、
SIMの入っていないスマートフォンを
予備として1台よぶんに持って行きます。
というのも、昔、パリですられたことがあって。
仕事もプライベートもその1台だったので、
すごく困ったんですよ。
それでかならずもう1台持っていくようにしました。
もしその1台だけになっても仕事になるように、
ある程度アプリを同期させています。
Wi-Fiがあればネットには繋がるので、
日本からのメール対応ができるんです。
関根
すごいです、吉川さん。
過去の経験をいかして!
吉川
ただ、LINEだけはスマホ2台に同期できないので、
それができるiPadを、
いざという時のために持って行きます。
以前、すられたとき、そのiPadだけになり、
Wi-Fiの通じる場所で、抱えて通話をしてました。
関根
私もパリでiPhoneをすられたんですけど、
経験から学ばず、あいかわらず1台だけです‥‥。
吉川
えっ、どちらで?
関根
パリの展示会で準備中に。
壁紙を貼っていたら、
足元に置いてたはずのバッグが、
あっという間になくなっていたんです。
伊藤
バッグごと?!
関根
はい、バッグごと持って行かれて。
伊藤
展示会の準備中ということは、
基本、関係者しかいないはずなのに。
関根
それで油断したんですね。
その人は、見ていたんでしょうね、
奪うタイミングを。
吉川
気をつけてくださいって、展示場で言われました。
荷物から離れなくちゃいけない時は、
動かせない場所に鍵で固定しておいて、って。
関根
そうですよね。
でもあいかわらずスマホは1台だけですし、
あとはパスポートにお財布くらいで、
とくに必ず持って行くようなものはないんです。
伊藤
たしかにパスポートとクレジットカードに、
ちょっと現金があればどうにかなるって思いますよね。

気負わず着られて、ちゃんと見える

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伊藤
藤井さんは、着てみてどうでしたか?
藤井
まず、生地がもうサラサラで。
すごく気持ちがいいです。
伊藤
ね、着ていないみたいですよね。
藤井
ほんとに、着ていないみたい。
私は、すごく暑がりなので、
腕はできるだけ出していたくて、
夏はもっぱらノースリーブなんです。
伊藤
藤井さんも藤野さんも、
二の腕が出せるのがすばらしいですよ。
心構えみたいなものはあるんですか? 
鍛えたりとか。
藤野
パーソナルジムに通ってるんですけど、
腕は鍛えないようにしてるんです。
ムキムキになりすぎてしまって。
伊藤
筋肉がつきやすいんだ? 
藤野
どうやらそうみたいです。
ほかにやっていることと言えば、
ドラックストアで売っている
高くないボディークリームを
お風呂上がりにばーっと塗るくらいです。
藤井さんは?
藤井
‥‥どうしよう。何もしてない! 
顔に化粧水をつけたあと、
そのまま腕に塗るくらいです。
でも、夏は日焼け止めと日傘は使います。
伊藤
そうか、腕を出しているぶん、
日焼け対策は必要ですよね。
藤井
夏にノースリーブは手放せませんが、
伊藤さんが着ている半袖も、
袖の長さがいいですね。
伊藤
そうなんですよ。
袖がすこし長めで、
身幅はノースリーブより広め。
この絶妙なバランスが気に入ってしまって、
もう全色欲しいなって思っています。
篠田
この半袖、ユニセックスなので、
細身の男性も着られると思いますよ。
伊藤
何にでも合わせやすいですしね。
プレーンだから、
「また同じの着てるの?」って思われない。
今日はボトムは藤野さんが黒のパンツで
藤井さんは‥‥?
藤井
トップスが白なのでデニムにしました。
ボトムがカジュアルなので、
パールのネックレスを合わせてみたんですけど、
イヤリングもパールだと
トゥーマッチですかね?
伊藤
いえいえ、素敵だと思いますよ。
ボトムの方でいい感じにカジュアルダウンしてるから。
藤野
うん、似合ってます。
逆にボトムをタイトめのスカートとかにすると、
もっときれいめに見えるかも。
伊藤
なるほど。
Tシャツみたいに気負わず着られるんだけど、
ボトムをきれいめにすると、
ちゃんとした場所にも着ていけますものね。
藤野
私、昔から半袖でもノースリーブでも
ニットが好きなんですけど、
下がカジュアルでもちゃんと見えるところがいいなって。
伊藤
ああ、たしかに。
こうやって座っていても、
上半身のほうがよく見えるから、
トップスがその人の印象を決めるような。
ニットっていう素材だと、
同じ形でもTシャツとはまた違って映りますね。
藤井
藤野さん、今日もボトムにインして着てますか?
藤野
今日はしていないんですよ。
いつもは脚長効果をねらって
インしがちなんですけど、
このトップスはちょっと内側に折るだけで
きれいに着られるなって。
藤井
そうなんだ。
私はお腹が気になってインしないんですけど、
これはリブがしっかりしてるから
お腹の上で止まってくれるんですよね。
伊藤
ああ、そういうテンションも
計算されてるんでしょうね!
藤野
おおお。
そして着心地は、見た目より軽い。
伊藤
そうなの。
見た目は分厚くてしっかりしてるけど、
着るとTシャツより軽いんじゃないかと思うくらいです。
藤井
表地に、ちょっと光沢がありますね。
そして表側と裏側でちょっと違いがあるような気がします。
篠田
そうなんです、表側と裏側で、
使っている糸を変えてるそうです。
肌に触れる内側はキュプラとコットンで
肌触りを良くしていて、
表側の糸には銀イオンを練り込んで、
防臭効果や速乾性を持たせているとか。
だから汗をかいてもシミになりにくいんですよね。
伊藤
すごい。
SLOANEってニットのブランドだけど、
年々、気候が暑くなってきているから、
つくりかたもどんどん変えているんですね。
わたしたちも、暑くても、ニットは着たいですし。
藤野
はい、着つづけます!
藤井
同じく。涼しいニット、歓迎です。

「見えないところ」が大事

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伊藤
今日は「暑がりでは?」と思われているという
「ほぼ日」のふたりに集まってもらいました。
いろいろ聞かせて下さいね、よろしくお願いします。
藤野
よろしくおねがいいたします。
‥‥私、そういう印象があるのかもしれないんですが、
とくに自分では暑がりとは思っていないんですよ。
篠田
えっ、藤野さん、暑がりだとばかり思ってました。
藤野
あはは! 
ノースリーブが多いからそう見えますよね。
たしかに夏はノースリーブばかりです。
伊藤
それは、形が好きだからですか?
藤野
そうですね。
シャツでもノースリーブが好きです。
篠田
藤野さんは「ほぼ日」の中でも
いつも“きれいめ”な印象ですよね。
藤野
そんな、励みになります、ありがとうございます。
でもいつもはこんなんじゃないかも? 
今日は「ちゃんとしないと」
と思って来ました。
伊藤
ふふふ。
SLOANEのノースリーブ、よくお似合いです。
藤野
ありがとうございます。
実はSLOANEが好きで、これ以外にも
冬のニットと半袖のコットンニットを
持っているんです。
伊藤
わぁ、嬉しい。
着ていて、いかがですか。
お洗濯もご自分で? 
藤野
はい、ふだん、手洗いです。
でも夏物は洗濯する回数が多くなるので、
リブのあたりがへたってこないか心配で‥‥。
白いものだと黄ばみも気になるんですけれど、
やっぱりクリーニングに出したほうがいいでしょうか。
伊藤
わたしは自分で洗っちゃいますよ。
ネットに入れて、洗濯機の「手洗いコース」で。
藤野
洗濯機で大丈夫なんですね。
それはうれしい!
藤井
“あの”洗剤で?
伊藤
もちろん、あの洗剤で。
藤野
このトップス、おうちでも
洗濯がしやすそうですね。
藤井
ほんと、そう思います。
夏は汗もかくから毎日洗いたいけれど、
夏物なのに洗いづらい素材ってあるじゃないですか。
でもこのトップスなら気にせず洗って、
毎日でも着られそうだなって。
伊藤
そうそう。
素材もコットン100%じゃないから、
黄ばみも気にならないんじゃないかな。
藤野
洗濯で悩まなくていいって、
ものすごく大きなポイントですね。
心置きなくノースリーブが着られる! 
篠田
夏の冷房、だいじょうぶですか。
藤野
オフィスなどで冷房が気になるときは、
ジャケットを羽織っています。
袖を通さずにいるので、
あるときに「肩掛けの女」って命名されました。
一同
(笑)
伊藤
でもわかる! 
肩掛けって、肩周りはあったかくて、
腕は涼しいからちょうどいいんですよね。
けっしてカッコつけてるわけではないんですよ。
藤野
わかっていただけて嬉しいです。
袖を通して着てしまうと暑い日も、
すぐ外せるから便利なんですよ。
伊藤
でも、このノースリーブなら、
腕を通して着ても、
アームホールがもたつかないと思いますよ。
藤野
そうですね。
あと、ノースリーブって、
下に着たキャミソールや下着が
袖口から見えないかどうかも問題なんですけど、
このトップスはギリギリ見えない感じがすごくいいですね。
藤井
そう! アームホールが小さいから、
肩の後ろ側で下着の紐が見えないかを
心配しなくてすみますよね。
首から肩の幅が1cm違うだけで、
腕の見え方も変わってくるし。
藤野
きつすぎても二の腕の見え方が気になるので、
ほんとにちょうどよくて。
伊藤
そういう「見えないところ」が、
やっぱり大事なんですよね。
藤井
ほんとうに。
それからぴったりめだと、
今度は汗染みも心配なんですけど、
これは気にならなかったです。
篠田
汗をかいても速乾性に優れているから、
すぐに汗染みが消えるんです。
藤野
それはいいですね!
私、Tシャツもノースリーブも
グレーを持ってるんですけど、
夏は汗染みが心配で、避けがちなんですよ。
伊藤
たしかに、
グレーは特に目立ちやすいですもんね。
でもこれなら大丈夫。
藤野
安心して着られます!

わたしの制服

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先シーズンの秋冬、毎日のように着ていたのは、
SLOANEのトップス。

丸首、長袖。
素材は? ‥‥とタグを見てみると、
ウール70%、シルク30%。

一見、トレーナーのようなのですが、
着てみると、ただのトレーナーではないことが
すぐに分かる。
見頃の幅や丈感、
襟ぐりの感じが絶妙。
今日こそは違う服にしようと思っているのに、
またすぐ手が伸びちゃう。
もうこれは私の制服ではないか?
‥‥と思ったほどでした。

さて、季節は移り変わって、
春がやってきました。

この春夏もまた私の制服があるといい。
デニムにパンツ、スカートと、
合わせるものをえらばず、
着るものに困った時に、私を助けてくれる服が。

今週のweeksdaysは、
SLOANEの夏のトップス。
半袖とノースリーブ、色は3色。
これがあれば秋まで乗り切れること、
間違いなしですよ。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月25日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

saqui 
ノーカラー スリットスリーブ
ジャケット

▶︎商品詳細ページへ

デザイン画を見た瞬間、
「欲しい!」と思わず口に出たジャケット。
手を動かすたびに、
揺れる袖がデザインのポイント。
手の表情をこんなにも美しく見せてくれる服って、
他にはないのでは?

(裏地にも岸山さんの工夫が。
くわしくはコンテンツの対談を読んでみてくださいね。)

同素材のテーパードリボンパンツと
合わせて着るのもおすすめ。

人気のブラックにくわえて、
ネイビーも作りました。
ワンピースにスカート、パンツ‥‥

合わせるものによって、エレガントにも、
またちょっとカジュアルにも。
着まわしのきく一枚になっています。
(伊藤まさこさん)

miiThaaii のシルクコットンネックレス、こんなコーディネートで 伊藤まさこ

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シルクコットンのネックレス(ロング/ネイビー)/miiThaaii
ワンピース 伊藤まさこ私物

ネイビーのネックレスに合わせたのは、
渋めのゴールドのワンピース。

このワンピースには、
大振りなピアスを合わせることが多かったのですが、
今年はVネックの部分にネックレスを持ってくるのが気分。

ワンピースが少し光沢のある素材なので、
さらにきらりとしたネックレスをつけると、
ちょっとやりすぎになってしまう。

そんな時に、
シルクコットンのネックレスがちょうどいいんです。

素直に一連で。

くるりと結んで表情を変えて。

シルクコットンのネックレス(ロング/ブルー)/miiThaaii
ニット ¥19,800/HARRISS De Relax(株式会社 金万)
パンツ ¥39,600/HARRISS De Relax (株式会社 金万)

ブルーのネックレスは同色でまとめます。

タンクトップやTシャツ、
ボーダーのパンツやデニム‥‥
カジュアルな着こなしにもぴったり。

リボンの位置を後ろにしたり、
前にしたり。

この後ろ姿にハッとする人も多いはず。

手首にぐるぐる。
「ネックレス」だけれど、
ブレスレットにだってなるんです。

シルクコットンのネックレス(ロング/シルバー)/miiThaaii
ベアトップスカート ¥20,900/ Harriss(株式会社 金万)

シルバーのネックレスは、
黒のチューブトップワンピースと合わせて大人っぽく。

3重に巻いて。

リボンを後ろに持って来ます。
髪は軽くまとめて、
ネックレスのリボンを主役にします。

ラフに結ぶとこんな感じ。
ネイビーのネックレスと同じ結び方ですが、
シルバーだとまた違った雰囲気に。

3色それぞれ個性がある、
シルクコットンネックレス。

白いシャツにネイビーもいいなぁとか、
黒のワンピースにシルバーもすてき、とか。
あれこれ妄想しながら、
どれにしようか考える。
その時間もまた楽しいものです。

あのひとと、シルクコットンネックレス 02 fog linen work スタッフのみなさん

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fog linen workのスタッフの
みなさんのプロフィール

粕谷斗紀さん

かすや・とき
fog linen workで
広報全般、メールマガジンや
インスタグラムに掲載する写真や制作などの、
プレス業務を担当。

おいしいものを食べたり飲んだりするのが好き。
最近はインスタグラムで見つけた料理に
挑戦することが多い。

「旅も好きで、
今年はいろいろ出かける予定です。
でも旅の目的は、
結局おいしいものを食べることなんですよね」

「weeksdays」では2020年の暦帖のコンテンツ
「あのひととコンバース」などに登場。


長谷川直子さん

はせがわ・なおこ
海外・国内営業を担当。

肌触りのよいものが好き。
特にタオルと靴下は大事で、
「リネン、コットン、シルクなど
自然素材に惹かれます」

引越をきっかけにクラフトビールにはまり、
週末はビールを飲み歩くのが楽しみ。

「fogがある下北沢にも
素敵なビール屋さんがたくさんあります!」


大桃文佳さん

おおもも・あやか
主に店舗での販売業務やディスプレイを担当。

お店や雑貨などで
自分の好きな「かわいい」をたくさん見つけることが好き。
最近は、可愛い柄を集めている生地の山から
あれこれ組み合わせを考えて、
よなよなミシンをするのが日課だそう。
「子どもたちの洋服や小物など、
好きなものを自分で作ると、
とっても楽しいですし、嬉しいんです」


fogのショップでも人気という、
miiThaaiiのシルクコットンネックレスを、
fogのスタッフにつけていただきました。

今回、weeksdaysのためにお作りしたのは、
ふだん(fogでは100センチ)のものにプラスして
160センチの長さ。

「100センチが160センチになったので
実質1.5倍ほどなんですけれど、
つけてみると
イメージとしては2倍くらいになったので、
かなり存在感が増しました」

とプレスの粕谷斗紀さん。

合わせたのは、
ネックレスと同素材のmiiThaaiiの
シルクコットンのトップスとパンツ。
色はブラックに近いネイビーですが、
上質な光沢感とハリのある生地のおかげで、
シンプルながらメリハリある印象に。

「左手首にぐるぐる巻いてみました」

少しだけのぞく肌が、
服やネックレスのいい引き立て役になっている。
素材の持つ力ってすごいんです。

靴もブラック。
ここでも、ちらりと見え隠れする素足がいいアクセントに。

長谷川直子さんも、
ネックレスと同素材・同色のmiiThaaiiのワンピースに。

パーカー、パンツ、靴も潔くすべて白。
ネックレスのリボン部分を横にしてポイントに。

ネイビーもすてきだけれどシルバーもいい。
色が変わるとイメージがずいぶん変わるものです。

「ワンピースを着た時に、一連で。
また、Tシャツ一枚でカジュアルに。
ちょっとなにか足したいな、という時にいいんです」
と長谷川さん。

「気軽につけられる」というのも、
このネックレスの魅力なんですって。

巻いたり、結んだり、
長谷川さんのようにリボンを横に持ってきたり。
ひとつ持っていると
いろいろなバリエーションができるのもうれしい。

「金属アレルギーの方も、
安心してつけることができる、と
お客さまにも好評なんですよ」

小さな木をコットンシルクで包んだこのネックレス、
軽いだけではなく、肌触りがいいんです。

最後は大桃文佳さん。

デニムに合わせてfog のブルーのリネンをえらびました。

ぐるりと2連にして、襟の下にくぐらせます。
シャツもさわやかな水色。
同系色同士の組み合わせは
これから初夏にかけてよさそうです。

リボンはラフに結んで、
後ろに垂らして。

このネックレス、
色によって印象が違うのもおもしろい。

「グレーは、パールに似ているので、卒園式や入学式に、と
求めるお客さまが多くいらっしゃいました」

なるほど!

「一連にした時、もしも寄れが気になるようでしたら、
のばして軽くスチームを当ててみてください」

と粕谷さん。

でもね、まっすぐもすてきなんだけれど、
ちょっとクネッとした自然な表情もまたいい。
合わせる服によって、
スチームを当ててきちんとしたり、
クネッとした感じを楽しんでみてください!

あのひとと、シルクコットンネックレス 01 Havane 大坂友紀子さん

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大坂友紀子さんのプロフィール

おおさか・ゆきこ
高校卒業後、服飾専門学校のスタイリスト科に進学。
卒業後、輸入物を扱うセレクトショップを経て
美容院の仕事に就く。
結婚・出産を経て、専業主婦のとき、
自営業の夫と、フランスで日本の伝統工芸品を扱う
ショップを開く計画を練り、
リサーチのため家族と渡仏。
戻ってきて友人からのおすすめで
パリの可愛い子供服「honoré」と出会い、
日本でフランスのお店を開くことを決意。
その後、単身で渡仏、買い付けを行ない、
2005年、東京・代官山に
「honoré」の名を冠したショップを開く。
その後、「honoré」の閉業とともに、
2009年、東京・代々木(最寄り駅は参宮橋)に、
フランスを中心にヨーロッパ各国から直輸入した
洋服・雑貨を扱う「Havane」(アバヌ)として移転開業。

「weeksdays」では2021年に、
「大人のリバティを大人が着ると」
2023年に、
「あのひとと、t.yamai paris」に登場。

■website
■Instagram


去年、t.yamai parisのコンテンツに登場してくださった
Havaneの大坂さん。

その時、
ご自身で身につけるものも、
お店に置くものも、
「5年がちょうどいい」
という大坂さんの言葉に、
なるほど‥‥と深くうなづいた私。

毎年、流行を追うのは疲れてしまうし、
10年だとベーシックになり過ぎてしまう。
それゆえの5年。

そんな大坂さんの店に並ぶのは、
どこかかわいらしかったり、
ちょっと気になるデザインだったり。
ここにしかないセレクトが魅力。

weeksdaysでもお馴染みの、
t.yamai parisやLe pivotの服も
大坂さんセレクトと、weeksdaysとではずいぶん違う。
毎回、ハッとする発見があるのです。

fog linen workはキッチンクロスなど、
おもに台所で使うものを愛用中という大坂さん。
今日はfogの関根由美子さんがつくる洋服のブランド、
miiThaaiiのシルクコットンのネックレスを
つけていただきました。

店先でパチリ。
Tシャツにコットンのジャケット、
それから花柄のパンツ。

「同系色でまとめるのが最近の気分」という大坂さん。
なるほど、ジャケットの前立て部分のグレーや、
Tシャツのプリントのシルバーが、
ネックレスと馴染んでいる。
ふだん大きめのアクセサリーをあまりつけない、という方も
これなら参考にできそうです。

足元はダンスコの白いサンダルを。

「素足だとふつうになり過ぎちゃうかな? と思って、
あえて黄色のソックスにしました」

そうそう、この「あえて」が大坂さんの着こなしなんです。
かわいいなぁ。

ブルーのネックレスに合わせたのは
ピンクの花柄ワンピース。
「柄の中の一色をえらべば、
取ってつけた感じにならず全体が馴染みます」

ほんとうだ。
リボン部分を横に持ってきて、
アクセントに。

スニーカーはVEJAの白。
そしてここでも黄色のソックスが効いている。

シルクコットンネックレスは、
重ねづけせずにシンプルに、がいいですか? 
と尋ねると、
「そうねぇ‥‥」と、
お店のディスプレーからささっと取って、

ネックレスを重ねづけ。
個性の強いアイテム同士を合わせるのではなく、
さりげないものをプラスして。

ふだんから、
コーディネートは
「やりすぎないように」を意識しているとか。
鏡の前に立って、
足したり、場合によっては引いたり。
全体のバランスを意識しているんですって。

この日の取材後、
私たちweeksdaysチームは、
Havaneでワイワイいいながらお買いもの。

黄色いソックスに白いサンダル、スニーカー。
ネックレスにワンピース‥‥
今回の大坂さんの着こなしを
そのまま取り入れることも可能! 
代々木のお店、ぜひ覗いてみてください。
欲しいものにきっと巡り会えるはずですよ。

重いものを手放して

未分類

春は動く時。

私のまわりでも、
引っ越しや家のリノベーションを考えている人が多く、
その様子を聞いているこちらまでワクワクしてきます。

私も家の中を模様替え。

本当は新しい椅子が欲しいところだけれど、
もうたくさんあるし、とそれは諦め、
家具の配置を少し変えました。

それと同時に、
ものを見直すことに。
大きくて重いもの、
たとえば鍋や大皿は、
思い切って手放しました。

行き先は友人たちの家。
気に入って使ってきたものだから、
そこにあると思うと安心です。

重いものを手放した今、
気持ちはすっきり軽やか。
これから、ものえらびをする時は、
「軽いもの」というのも、基準の一つになりそう。

今週のweeksdaysは、
miiThaaii(ミーターイー)のシルクコットンネックレス。
つけ心地はとても軽やか。
ちょっとおしゃれをしたい時、
またカジュアルにも。
あらゆるシーンで活躍することまちがいなしです。

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月18日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

Lue スプーン

▶︎商品詳細ページへ

口当たりのやさしさ、
それからすくいやすさ。
ほどよい大きさもよくて、
使わない日はない、と言ってもいいくらいな、
Lueのスプーン(小サイズ)。
実家の母にプレゼントしたところ、
すっかり気に入り、
「チャーハンはこれでないと」というほど、
母娘で定番となっています。
チャーハンはもちろん、
ドライカレーや、
チキンライス、タコライスなどにもぴったり。
「最後の一口」を、
気持ちよくすくってくれます。

小さなサイズは、
お茶やデザートの時間に重宝。
真鍮の輝きは和洋問わず、
幅広い器に合うところも気に入っています。

(伊藤まさこさん)

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