未分類カテゴリー記事の一覧です
ヴィンテージになれる服
- 伊藤
- 生産者の方たちの声を、
デザインに反映することはありますか?
- 上村
- それはもう、しょっちゅうです。
たとえばテキスタイルに関しては
作っている方たちのほうが断然詳しいので、
自分がいいと思っているよりも
いい方法がないかと質問しながら
教えていただくことが多いんですよ。
- 伊藤
- えっ。TICCAでは、
生地を最初から作ることもあるんですか?
- 上村
- はい。
今回のシャツの場合は
生地自体はヨーロッパのファクトリーに別注して
TICCAのオリジナルを作ってもらっていて、
縫製は日本のシャツ工場にお願いしています。
TICCAの服は形がベーシックですが、
10年後、20年後、30年後と、
いわゆるヴィンテージとして残っていくように
しっかりしたテキスタイルで作りたい、
という想いがあって。
- 伊藤
- ということは、
「こういう形の服をつくりたいから、
こんな生地をつくろう」
という発想ですか。
- 上村
- まさにそうですね。
形は、これまで作ってきたベースの型紙が
TICCAにはすでにたくさんあるので、
僕が普段アイデアを探すときは
昔の服の襟やカフスといったパーツをじっくり見たり、
それを今、どんな生地で作るといいかを
考えたりしています。
- 伊藤
- 古着屋さんのヴィンテージを参考にしたりも?
- 上村
- そうですね。
パリやロンドンのマーケットには
100年以上前のアンティークも少なくないので、
展示会で足を運んだときに
見て回ることも多いです。
- 伊藤
- 100年も前の服がいま残っているということは、
生地も縫製もしっかりしているということですよね。
- 上村
- そのとおりですね。
そういったマーケットには
経年劣化でダメージが大きいものも多いですけど、
縫製などのディテールを見るとすごく良かったりするので、
あらゆる時代のベーシックアイテムを参考にしながら、
いま作るならどんな服だろう? って考えます。
この時代に合ったもので、
「気分」も大事にしていきたいですし。
- 伊藤
- たとえば、生地の面では昔と今とで
どんなところが変わってくるでしょう。
- 上村
- たとえばピーコートの場合、
クラシックな生地は硬くて重量感がありますよね。
それもその良さがあって素晴らしいんですけど、
自分も年を重ねてきて、
硬くて重いのはつらいなと感じることがあります。
TICCAとしては
着てくださる方が美しく見えたり
よろこんで日々を過ごしてもらいたい、
という想いが強いので、快適に着られて、
でも表情は重厚感が残ることを目指しているんです。
- 伊藤
- かっこよくて美しいだけじゃなく、
ちゃんと着心地がいいもの。
- 上村
- はい、機能性も追求しています。
着ることで幸せにできる服でないといけないので、
それを実現するために、
作ってくださる工場や職人さんたちと話し合います。
パリやロンドンでヴィンテージの服を
観察するのと同じように、
工場にある昔の資料を見させていただいて、
「この糸とこの柄の組み合わせ、いいですね」
って言いながら、どう作れるか相談したり。
- 伊藤
- シェフで言うなら、
畑づくりからされている感じがします。
市場にある野菜を買ってきて料理するのではなくて、
まず種をまいて、
生産者さんたちと相談しながら育て、
収穫したものを料理に使う、みたいな。
- 上村
- そう言っていただけたら
すごくうれしいです。
技術のバトン
- 伊藤
- はじめまして。
上村さんがデザイナーになろうと思われた
きっかけから聞かせていただけますか。
- 上村
- 中学生くらいからファッションが好きで、
卒業したあと、昼間に働きながら
「桑沢デザイン研究所」(渋谷区にある
デザイン専門学校)の夜間コースに通いました。
最初に就職したのは
いろんなブランドの服を作るOEM
(Original Equipment Manufacturing/
外部の工場に商品の生産を委託すること)の会社で、
そのあとメンズブランドに転職し、
企画、営業、生産まで担当しました。
いろんな経験を積んで、
今はTICCAでデザイナーをさせてもらっています。
- 伊藤
- 営業からスタートして、今はデザインも。
アパレルにかんするいろいろな仕事を
幅広く経験されてきたんですね。
TICCAに入られたのはいつ頃ですか。
- 上村
- 10年ほど前、
僕が前の会社で営業をしているときに
TICCAを展開しているフラッパーズ
(アパレル、小物のセレクト企業)の
長島(現フラッパーズ社長)と出会って、
「うちへ来ないか」
と誘っていただいたんです。
ちょうどTICCAが1年目のときですね。
- 伊藤
- 誘われたとき、
すぐに転職を決意なさいました?
- 上村
- 実は長島からはそのさらに10年前、
つまり今から20年ほど前に、
営業職として声をかけていただいたんです。
でも、そのとき僕は20代で
夢を追いかけていたというか‥‥、
OEMの会社で働いて、
服を「作る」方に力を入れていたので、
お断りしたんですよね。
- 伊藤
- じゃあ、二度目のお誘いだったんですね。
一度目に断られて二度目に受けられたとき、
上村さんはどんな状況でいらしたんですか。
- 上村
- 二度目に誘ってもらった頃は、
ブランドで服を作るという道が一筋縄ではいかず、
メンズブランドからさらに小さいOEMの会社に入って
営業として働いていたときでした。
だから、夢を忘れたような気持ちでいたんです。
それで、誘われてTICCAに入ったときも、
作る側ではなく営業職でしたけれど、
1年ほど経った頃かな、
「まだ何もあきらめる必要はないな」
って思えたんですよ。
ここでなら何でもできると、考え方が変わりました。
実際に今は営業もしながら
デザイナー兼ディレクターとして働けているので、
本当にありがたい限りです。
- 伊藤
- TICCAに入って考え方が変わられたのは、
そのお仕事がたのしくなってきた、
というのもあるんでしょうか。
- 上村
- それは大きいと思います。
20代~30代の頃はやりたいと思っても
経験や立場的にできないことが多かったので、
自分が年を重ねたという部分もあるのかもしれません。
アパレルはシーズンごとに新商品を出すので
かなり忙しいときもありますけど、
今は好きなことができて幸せだなと思います。
今一緒に仕事をしてくださっているのは、
世界でもトップレベルのものを作っていらっしゃるような
日本が誇る職人さんたちなので、
光栄ですし、やりがいもあって
すごくたのしいです。
- 伊藤
- そういうお仕事を引き受けてくださる方たちは、
徐々に増やしていかれたんでしょうか。
- 上村
- まさにそんな感じです。
TICCAをスタートした一年目には、
相手にもしてもらえなかった人たちもいますから(笑)。
- 伊藤
- そこから、
どうやって受けてくださるように?
- 上村
- まず、断られる理由として
先方がTICCAというブランド自体を知らない、
というのがあったんですが、
だんだん、店頭やメディアを通して
生産者の方たちの目にも
留まるようになったんだと思います。
- 伊藤
- メディアに取り上げられるのも、
最初はお客さんが着てくださって
ちゃんと良さが伝わったからですものね。
すごいことですよ。
- 上村
- 自分たちが成長して
ブランドの知名度が上がれば、
生産者のみなさんのところにも
熱意が伝わるんだなと思えました。
シャツの縫製を依頼している工場は
依頼を受けていただくのに
2年くらいかかりましたけど、
何度断られてもアプローチし続けました。
最終的に受けてくださった理由には、
僕らがまとまった数を継続して発注できるようになった
ということもあると思います。
- 伊藤
- 作る側の方たちにとって、
それは大事なことでしょうね。
- 上村
- すごく切実な問題です。
日本には本当に素晴らしい技術があるんですけど、
いっぽうで、技術者の高齢化や後継者不足といった問題に
直面しているのが現状です。
そういった中で僕たちは何ができるかというと、
継続して、まとまった量の仕事をお願いすること。
そして、でき上がった「いいもの」で
お客さまによろこんでいただく。
そうやってバトンを回して
技術をつないでいくというのが、
僕たちTICCAの仕事だと思うんです。
- 伊藤
- ほんとうにそうですね。
そのリレーが今、順調ということですね。
- 上村
- はい。
ありがたいことに
作ってくださる仕入先さまにもお客さまにも
ご協力いただいて、
自信を持って「いいもの」をつくらせていただいています。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月25日(金)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
weeksdaysの日めくりカレンダー2027
今年で5年目を迎える日めくりカレンダー。
こんなに続くとは(続けられるとは)!
‥‥と、自分でもびっくりです。
毎回、作る過程で気づくのは、
毎日の中に「いい」と思える瞬間に
あふれているということ。
また、カレンダーとしてだけでなく、
メモにしたり、
メッセージを書き込んで贈りものに添えたり
(もちろん、大切な誰かにカレンダーをプレゼント、
もおすすめ)、
壁に貼ったり‥‥
いろんな使い方ができるのもいいところなのです。
コンテンツは、
担当の太田さんと
日めくりのデザイナー、山川さんとトーク!
weeksdaysの日めくりカレンダー誕生のわけや、
作る過程のウラ話などなどを話していますよ。
(伊藤まさこさん)
おはし、わたしの使い方 伊藤まさこ
ていねいに使い、手入れをすれば、
「一生もの」と言われている黒檀のお箸。
使い始めて5年ちかくになりますが、
日々、そのよさを実感しています。
使ったら、ぬるま湯でやさしく洗って、拭いて、乾かして。
水につけっぱなしにしたり、
食洗機に入れない、など注意すれば
そんなに気を張ることはありません。
使っているうちに、
なんとなく白っぽくなってくるのですが大丈夫。
乾いた布で(何もつけずに)キュッキュと拭くだけで、
もとのつややかな表情に戻ります。
使いやすさだけでなく、
見た目もよし。
シュッとしたその姿は、美しいし、かっこいい。
和食だけにとどまらず、
中国や韓国風の料理にも合います。
朱のトレーに韓国の作家さんの器、古いスッカラ、
そして黒檀のお箸。
同じ作家さんの台皿に浅漬けを。
24センチは、こんな風に取り箸としても。
古い吉野塗りの皿と組み合わせたり、
小さなお敷きと合わせたり。
カラフルな器との相性もいい。
こちらはテーブルセッティングした時に撮ったもの。
黒い漆器と組み合わせるのが今の私の流行りのよう。
その理由は?
かっこいいから!
陶器に磁器、漆器、木、ガラス。
さまざまな質感のものが混ざり合うテーブルの上で、
引き締め役になってくれるのが黒檀のお箸。
使ってよし、眺めてよし。
今、一押しの「毎日つかうもの」なのです。
秋よ、こんにちは
少しずつ日が短くなり、
空が高くなって。
夏を引きずったままの気分でいたものだから、
なんだか秋についていけない。
でもそうだ、最近よく眠れるのはきっと秋のせい。
ずっと素足でいたけれど、
最近、靴下の出番が多いしね。
なんだ、身体はちゃんと秋についていっているではないか。
そうと決まれば話は早くて、
サンダルや夏の小物をしまい、
衣替えをして秋じたく。
クローゼットがすっかり入れ替わって、
気持ちも新たに、
秋よ、こんにちは。
夏の間ずっと、すずしさをもとめて
襟なしの服ばかり着ていたから、
なんだか無性にシャツが着たい。
シャツを着てどこか出かけたい。
美術館に行こうか、
本を持って喫茶店に行こうか。
日帰りドライブもいいなぁ。
今週のweeksdaysは、TICCAのシャツ。
コンテンツはデザイナーの上村さんに
お話をうかがいました。
一枚のシャツには、
いろんな想いが込められていましたよ。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月24日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
i ro se
SEAMLESS MINI WALLET-2
(イエロー、グレー、ターコイズ)
とてもシンプルなふたつ折りのウォレット。
折り目がころりとまあるいので、
ふたつ折りにしても、お札に折り目がつきにくい
(新札を入れて数日使ってもピン、と美しいまま)。
こういうちょっとしたところがうれしいんです。
小銭入れの部分は、
大きく開くので、見やすく取り出しやすい。
小さい中に、使いやすいポイントが
キュッと詰まっているのです。
小銭とお札とカード入れはそれぞれ独立していて、
小さいながらも収納力あり。
ゴムバンドは駐車券を挟んでおくのにも重宝しています。
色はイエロー、グレー、ターコイズグリーンの3色。
グレーとターコイズグリーンは
weeksdaysだけのオリジナルカラーですよ。
(伊藤まさこさん)
私の相棒
今から四半世紀ほど前に作った、
『まいにちつかうもの』という本。
その名の通り、
私が毎日使うものを紹介しているのですが、
久しぶりにめくってみたら、
懐かしさが込み上げてきました。
あとがきにはこうあります。
──本を作るにあたって、
あらためて家の中を見まわすと、
そのものすべてにどうして使っているのか?
という理由が存在することに気がつきました。
その理由というのはとても単純で、
手ざわりがよさそう、とか
使い勝手がいいから、とか
かわいいから、
とかなのですが、
そんなものたちに囲まれて暮らすのは、
なかなか気持ちのいいもので──
使っているものは、
年月とともに変化はしているけれど、
好きな理由は、やっぱり同じ。
自分にとっての心地よさとか、
感じよさとか。
そういうものを大切にしているのでした。
今の私の毎日使うもの。
それは、黒檀のお箸。
朝昼晩の食事に欠かせない、
私の相棒です。
好きな形を、鏡の前で、立体で
- 伊藤
- 今回、「weeksdays」で紹介する
「OCEANA BUTTON ADJUST SLV TOP」
(オセアナトップ)について
ぜひノリコさんから解説をしていただきたくて。
- Noriko. I
- はい、もちろんです。
このオセアナトップっていうのは、
横に広い襟が開いている、
クルーネックというよりは
ちょっとボートネックに近いプルオーバーなんですが、
袖に特徴があるんですよ。
これは写真を見ていただくと
わかりやすいかと思うんですが、
袖のカフスの上のところをちょっとだけつまんで、
2ヵ所をボタンで留めると、
二の腕の外側にカフスが張り出るんです。
- 伊藤
- そこが、ポイントになっていますよね。
- Noriko. I
- はい、それだけでかなり抜け感が出るんです。
普通に着ると、ちょっと真面目な、
礼服にもなりそうな印象なんですけれどね。
そして、背中の肩甲骨のあたりに、
タックを1つずつ入れてあるので、
横から見たときにそこがプカッて浮いて、
立体感が出るんです。
- 伊藤
- 確かに。
- Noriko. I
- これも、シンプルなんだけど、
ほんと一枚で様になっちゃう。
シンプルなスカートを合わせても、
袖のピロンっていうのが
けっこうアクセントになるんです。
- 伊藤
- うんうん、ポイントになりますね。
- Noriko. I
- このオセアナ以外にも
同じような袖のエフェクトのデザインがあって、
パリの展示会でもよく着てたんですよ。
ほんと、袖がピロンってなってるだけで、
ちょっとおしゃれ着風になるものですから、
自分でつくっておいておかしいですけど、
すごくよく着ます。
- 伊藤
- それで確かに抜け感というか、
「あれ?」と目を引くものがありますよね。
ちょっとしたかわいさが出て。
- Noriko. I
- ふつうのブラウスで、
肘ぐらいの長さまで腕をたくし上げると、
“いい女”風というか、
ちょっとかっこつけてるみたいな感じになるんですけど、
オセアナトップの袖のデザインは、
ちょっとお茶目な印象が出るんです。
かといって、甘さもなくって。
- 伊藤
- これはどうやって発見したんですか。
実際につまんでみて‥‥?
- Noriko. I
- これはですね、なんとかしてカットソーで
シャツがつくれないかな、というのがスタートです。
私、シャツが好きなんだけれど、
カットソーでシャツってうまくつくれないんですよね。
襟や袖など、端がちょっとぱらっとしちゃうから。
それで袖に、私の好きなカフスを
付けようと考えたんですが、
単にカフスを付けてもかっこつかないぞ、と、
そうやって鏡の前でピンで留めたりして。
タックの位置にしろ、
いつも巨大ミラーの前のピン1本ですね。
- 伊藤
- 以前「盆栽裁断」っておっしゃってたじゃないですか。
平面上で考えるのではなく、
「ちょっとつまんで」みたいに
立体で考えていくと。
- Noriko. I
- 表面(平面)では、やっぱ考えられないんですよね。
鏡の前でヒュッてつまむ位置も、
結果、真横ではないんですよ。
探して、つまんでみて、
「ここが跳ねるのがいちばんかわいい」
と私が思う位置は、正面でも真横でもなく、
たとえば、ちょっとずれた位置になる。
そういうのって、平面では考えられないんですよ。
- 伊藤
- 大きな鏡でご自身の着用姿を見て、
あっちこっち調整した結果、
COGの服が生まれるんですね。
- Noriko. I
- はい。おおもとになる形、
たとえば「シャツ」があるとすると、
袖だけを通してピンでプチって留めてみる。
そしてボディはシンプルなTシャツにしてみる。
そういうつくりかたが、寄せ植えの盆栽みたいだなって。
- 伊藤
- いいですよね、好きなものを部分で集めて、
アレンジしながら、別のかたちをつくる。
- Noriko. I
- そうなんですよ。自分が好きなものの寄せ集め。
だからたぶん、私、デザイナーっていうよりも、
好きなものを周りに集めて、
それをぐにゃぐにゃ、いじりまわして
生きているのが好き、みたいな。
- 伊藤
- ぐにゃぐにゃ、じゃないと思うんですけど(笑)。
でも、なるほど、このトップスも、
カフスが好き、っていうところから始まったんですね。
- Noriko. I
- そうです。シャツがつくりたくて仕方がなかったけれど、
自分が納得できるシャツは、カットソーではできない。
過去に何シーズンかシャツをつくってるんですけど、
シャツってやっぱりシャカシャカって
張りがでないといけないでしょう。
COGのようなビッグシルエットでつくると
けっこう重くなっちゃうんですよね。
- 伊藤
- なるほど。じゃあこの素材は‥‥。
- Noriko. I
- ポリエステルとポリウレタンです。
- 伊藤
- あんまりしわにならず。
- Noriko. I
- もう全然、ならず。
洗濯機でガラガラ洗って大丈夫。
- 伊藤
- いいんですか、手洗いじゃなくて。
- Noriko. I
- あ、全然。この服、パリの出張でも、
毎日、夜に洗濯して、
干しておけば朝には乾いているので、
毎日、洗濯してました。
- 伊藤
- 着心地のよさだけじゃなくて、
お手入れも楽っていうの、すっごく助かります。
アイロンがあんまりいらないというのも。
- Noriko. I
- 手入れが難しい服って着なくなりますよね。
「あ、これ着たら、クリーニング出さなきゃ」って。
- 伊藤
- そう、面倒になるんです。
- Noriko. I
- じゃあちょっと今日やめようかな、みたいな。
- 伊藤
- 服の手入れに左右されるのが嫌だなあと思って。
だからCOGはありがたいんです。
ところで、これは何に合わせたらいいですか。
- Noriko. I
- これは上だけでデザインが完結できているので、
シンプルなペンシルスカートだったり、
細身の、きれいなセンタープレスがあるパンツとか。
- 伊藤
- いいですね!
- Noriko. I
- でもね、なんでも合うと思います。
ジーンズ、それもダメージドジーンズとかでも。
- 伊藤
- たしかに、なんでも合いそうです。
- Noriko. I
- “きれい見え”する素材なので、
ネックレスとかつけたら、
素敵なところにも行けると思います。
レザーのパンツとか合わせちゃったり。
- 伊藤
- 着るのがたのしみになります!
ノリコさん、ありがとうございました。
またぜひ、素敵な服、紹介させてくださいね。
- Noriko. I
- こちらこそありがとうございました。
大人の印象
大人はとにかく身だしなみが大切、
と思ってる。
肌を整え、髪を整え、
爪もきれいにしておかないと。
アイロンはかけた?
服に埃がついてるなんて言語道断だし、
靴もきちんと磨いておきたい。
ハー。
もう大変です。
それだけ気を配ったとしても、
洒落て見えるかというと、
そうでもなかったりして。
街ゆく人を見ていると、
すてきだなと思う人は、
なんとなくこなれた印象を持つ人。
シャツの襟の立て方、
新しいものと古いもの
(たとえば着慣れたシャツとか)との組み合わせ方。
アクセサリーの重ね方。
ジャケットやシャツの腕を
上手にまくっている人にも憧れるなぁ。
清潔感とこなれ感。
要はバランスなのですよねぇ。
なかなか難しいものです。
今週のweeksdaysは、
COGTHEBIGSMOKE。
袖口部分をボタンでアジャストする、
驚きのトップスをご紹介します。
ちょっと洒落てて、
でもいい感じに抜け感もあって。
その秘密を、
デザイナーのNoriko.Iさんにうかがいました。
OLUの3色、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
03 「NORI」は元気な色にも、モノトーンにも
weeksdaysのために作ってくれた、
ブラックをベースにしたNORI。
そう、「海苔」です。
私の大好物、ほぼ日の海大臣もパッケージごと入ります!
このNORI、どんな色、
どんなスタイルとも合わせやすい、
万能選手。
モノトーンでまとめてもかっこいいし、
赤や黄色など、元気な色と合わせても。
GRID BAG(NORI)/OLU PRODUCTS
シャツ ¥16,500/TICCA(FLAPPERS)
パンツ ¥46,200/TICCA(FLAPPERS)
靴 伊藤まさこ私物
この日は、トップスにブラック。
パンツは同色や、デニムをもってきてもいいのですが、
あえてうすいピンクにしてやわらかな印象に。
スニーカーは白でひかえめに。
バッグを主役にしたコーディネートです。
シンプルなスタイルだからこそ、
持ちたくなるのはこんなグリッド柄。
かごバッグでもない、
革のバッグでもない、
しなやかなニット素材が新鮮です。
付属のポーチは、
イヤホンやリップを入れて。
これがあると、バッグの中でものが迷子にならない。
小さいけれど、頼りになる存在。
ヘアメイクの草場さんが、
NORIに合わせてくれたのは、
ニュアンスのあるグリーンのネイル。
うれしくて、
ついバッグを持つ手を何度も見ちゃう。
足取りも軽くなるようです。
OLUの3色、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
02 いろいろなスタイルに合う「TOFU」
OLUを知るきっかけになったのは、
このTOFUを友人が持っていたから。
どれどれと調べてみると、
TOFUをはじめ、
GOMA、SAND、CONCRETEなど、
かわいらしいネーミングが並びます。
そして私が最初に買ったのも、
このTOFUなのでした。
もちろん色合いが気に入って、
というのもあったのですが、
決め手はやっぱりネーミング。
なぜなら私は豆腐が10本の指に入る好物なのです。
いざ持ってみると、
いろいろなスタイルに合うことがわかりました。
ワンピース、Tシャツとパンツ、タートルニット、
デニムのジャケット、もこもこのコート。
それから、季節を問わず、
一年中持てるのもうれしいポイント。
GRID BAG(TOFU)/OLU PRODUCTS
シャツチュニックプルオーバー(ホワイト)/TICCA(2026年9月発売予定)
パンツ/COGTHEBIGSMOKE
サイドゴアショートブーツ(ブラック)/VELOZ
シャツとパンツ、
きりっとしたスタイルに、
やわらかなバッグ。
このきっちりし過ぎない感じ、
かなり気に入っています。
本を入れると四角く。
丸いものを入れるとまあるく。
中に入れたもので形が変化するのもたのしい。
バゲットをちょこんと出す、
なんていうのもいいなぁ。
新色のPOST、weeksdaysオリジナルのNORI、
そしてTOFU。
色が変わると、イメージも変わる。
お好みのものをどうぞ!
OLUの3色、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
01 赤い「POST」が差し色に
OLUのグリッドバッグには、
小さなポーチがついています。
平置きするとこんなふうにぴたりとはまる。
「方眼紙から着想を得た」というのにも納得です。
今回、TOFU、NORI、に続いて、
新しいカラーがくわわりました。
その名も「POST」。
私はなぜか郵便ポストを見るとうれしくなります
(しかも昔懐かしい形だとなおのこと)。
それはなぜ? と思ったのですが、
やっぱり「色」なのではないかと思うのです。
GRID BAG(POST)/OLU PRODUCTS
C/Pe ZIPパーカー(オフ白)/Le pivot
パンツ ¥46,200/TICCA
靴 伊藤まさこ私物
たとえば全身、まっ白コーディネートの時。
このPOSTが差し色になる。
街を歩いていて、
こんな人が遠くに見えたら、
ハッ! となるはず。
また、これから秋や冬にかけて、
ダークな色合いの服を着ることが多くなります。
グレーのコートに赤いバッグ。
黒のタートルに赤いバッグ。
‥‥なんて、いい感じではありませんか?
持ち方はいろいろ。
持ち手を持って。
手にかけて。
片方の持ち手にかけて。
こんなふうにできるのも、
しなやかなニットだからこそ。
たためて小さくなるのに、
容量はたっぷり。
サブバッグとして役立ってくれるのもうれしいんです。
赤い色
この週末は軽井沢の山荘で過ごしました。
金曜日、仕事を終えて午後出発し、
日曜日のお昼前に帰る、2泊3日の滞在。
短い?
いえいえ、
渋滞に巻き込まれず、
夕方前には帰宅できるかららくちん。
軽井沢の夏も今年で3年目。
やっと自分に合ったペースをつかんだかんじがしています。
たいていいつも、
市場で買い出しをして、
森を散策。
読書をして、昼寝を少々‥‥という感じ。
そのルーティンの中に、
おいしいと評判のレストランに行く、とか、
美術館やギャラリーへ行く、とか。
そんな楽しみをひとつ入れることにしています。
滞在中日の土曜日。
今から90年近くも前に建てられたという、
チェコの建築家の家を訪れました。
赤い色の外壁が印象的なその家は、
家族(時に所員たちと)と過ごす
夏の家として建てられたそう。
緑に映え、どこかかわいらしい表情をしていて、
私はその家が大好きなのです。
帰りがけ、
出口付近で目にしたのは昔ながらの鋳物のポスト。
久しぶりに見たけれど、
やっぱりかわいい。
丸っこいからかな、いや赤いからじゃない?
そんな話で盛り上がったのでした。
今週のweeksdaysは、
OLUのGRIDバッグ。
TOFU、NORIとともに、
POSTという新色をご紹介。
赤ってやっぱりいい。
持っていてなんだかうれしいもの。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月10日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
8182
イブル
(チャコール)
韓国の暮らしに馴染んだ、
「イブル」というキルティングの布団。
ここ数年で、日本でもよく見かけるようになりました。
weeksdaysではステッチ幅を狭め、
シックな色をえらび、
私たちの暮らしに合う、
weeksdaysならではのイブルを作りました。
今まで販売したニーチェアや、ハーフラウンドテーブル、
スツールやベッドなどとの相性もいいんですよ。
用途はなんでも。
シーツのように敷いたり、
または床に敷いたり、
ベッドカバーにしたり。
ピクニックに持って行ったり、
車のシートに敷いたり。
マルチカバーとしてじゃんじゃんお使いください。
小さなお子さんがいるお宅にもよいし、
愛犬家の友人は
「ソファにかけてます。
気になったらすぐ洗えるところもいい」
なんて言っておりました。
カラーはホワイト、グレー、チャコールの3色。
オーガニックコットンの肌触り、
きっとやみつきになるはずです。
(伊藤まさこさん)
え? チョコレートケーキじゃない?
- 伊藤
- これはカブの浅漬けかなあ。
柚子の皮を散らして。
器は中里健太さんかな。
- 伊藤
- これ、器だけ切り抜きで
出てきたと思うんだけれど、
福岡の高取焼の古いお皿です。
ちょっと葉っぱだったから、
ウグイスのお菓子をのっけてみました。
かわいいよね。
- 太田
- ほぼ日のご近所の「さゝま」の。
- 伊藤
- そう。私が毎週行ってる和菓子屋さん。
- 山川
- 素敵なお店ですよね。
- 伊藤
- これは七草粥。
- 太田
- ちゃんと1月7日に使います。
- 伊藤
- 台湾で買った器に入れてみました。
- 太田
- なるほど。和じゃない。
- 伊藤
- そしてこれは友人でパティシエの
鶴見昂さんのガレット・デ・ロワ。
(編集部註:フランスで1月6日の公現祭を祝うお菓子。
フェーブという小さな人形を、切り分けた時に当てた人は幸運な存在に。)
- 太田
- 新年のお菓子ですね。
- 伊藤
- 娘がフェーブを当てました。
すっごく美味しかった。
そう言えばこれも焼きたてだった気がします。
美味しかったですよ。
- 山川
- 焼きたてのガレット・デ・ロワ、
食べたことないです。
- 太田
- いいなあ。食べてみたい。
- 山川
- これもすごい。
- 伊藤
- これはね、漆の器のイベントで。
私がこのお弁当箱を用意したんだけれど、
植松良枝さんが料理を作って盛り付けたの。
即興で。皆さんの見てる前で。
- 山川
- えーっ。
- 太田
- 即興。
- 伊藤
- で、この器を買ってくださったお客様は、
お弁当が入ったまま持って帰られて、
すごく喜んでました。
- 太田&山川
- すごーい。
- 伊藤
- これも葉っぱがものを言ってますね。
私が年末にいつも作る栗きんとんです。
いっぱい作るの。
- 太田
- 生ものシリーズもまたあります。
- 伊藤
- これさ、さっきの中里健太さんの器です。
- 太田
- 角度とのせるものが違うとまた全然変わりますね。
- 山川
- イチジクがのってます。
(写真)
- 太田
- これはトマトですね。
- 山川
- すごく勢いのあるトマト。
- 伊藤
- トマトは夏の間にたくさん買って、
キッチンに置いておき、
いろんな料理に使うんです。
- 山川
- 伊藤さんの元気の秘訣ですか。
- 伊藤
- はい。
- 伊藤
- これ、かしわ餅。
ちょっと小ぶりだったのかな。
で、なんとなく地味な印象だったから、
赤いお盆に乗っけてみました。
- 山川
- 存在感のあるお盆ですよね、これ。
- 伊藤
- これは「フルーツサンドウィッチ オハラ」のもの。
かわいいと思って撮りました。
- 太田
- 美味しいものシリーズ、
かなりたくさんあったんですけど、
制作中、私たちの勘違いがあったんですよね。
- 伊藤
- 物議をかもしましたね。
- 太田
- “勘違いした美味しいもの”を
お伝えせねばと。
- 伊藤
- これをチョコレートケーキだと思ったんでしょう。
- 山川
- 皆さん、今、
そう思ってるんじゃないですか。
- 太田
- どう見てもチョコレートケーキに見えてます。
私たちには。
- 山川
- バームクーヘン的なものに
チョコをかけてパリッとさせて、
金色の縁がついてる
プラのトレイの上にのってる、と。
もう食べたところの味まで想像つきましたよ、私。
そのぐらい美味しそうに見えて。
なのに伊藤さんと全然話が合わない。
- 伊藤
- 「あのチョコレートケーキは」って言うから、
「え、え、これ違うよー? お椀だよ」。
- 太田
- そう。ガーン。
- 山川
- ね、ガーンってなって。
- 伊藤
- 11月10日のは、
台湾の骨董屋さんのひとコマなんだけど、
こういうふうに置かれてるの。
これは植松良枝さんのところでの写真。
- 太田
- こういうことなんですね。
- 伊藤
- すごいいいアイディアだよね。この収納方法。
- 太田
- すごいきれいにまとまってるなあって。
- 山川
- 確かに。安定してるんですよね、あれで。
- 伊藤
- でもなんかチョコレートケーキに見えてきた。
- 太田&山川
- (笑)
- 伊藤
- チョコレートケーキだったんじゃない?
- 全員
- (笑)
- 太田
- ということでたっぷり、
美味しいもの、おやつやごはんなど、
すごいボリュームでしたね。
- 山川
- ほんと美味しいものいっぱい出てくるんですよ。
- 伊藤
- 何枚あったんだろう。
- 太田
- 1年の4分の1ぐらいは
あったんじゃないかと思います。
- 伊藤
- そうだね。
美味しいものって撮りたくならない?
だから多いんじゃないかな。
- 山川
- 撮りたくなるし、
伊藤さんの写真のはほんとに美味しそう。
- 伊藤
- また撮ります。
- 山川
- はい。楽しみにしてます。
- 太田
- ということでこのトーク、
以上で大丈夫でしょうか。
- 山川
- 大丈夫です。
伊藤さん、最後に
このカレンダーを手にしてくださる皆さんに
一言お願いできますでしょうか。
- 伊藤
- はい。
1年365日お付き合いいただける。
嬉しいことです。
- 山川
- 毎年使ってくださるお客様も
たくさんいらっしゃって。
- 伊藤
- そう。ほんとにありがたくて。
私自身もけっこう、この先なにかなとか、
自分でも楽しいなあと思っていて。
私自身、楽しみながら作っているので、
ぜひ皆さんの365日が
楽しいものになるようにと願っております。
ありがとうございます。
- 太田&山川
- ありがとうございます!
- 太田
- 伊藤さん、ありがとうございました。
- 伊藤
- ありがとうございました。
- 山川
- ありがとうございました。
- 太田
- weeksudaysの日めくりカレンダーは
ほぼ日ストア、ロフトの一部店舗、
ほぼ日楽天市場、アマゾン、
他各地の取り扱い店でご購入いただけます。
詳しくは、weeksdaysの
日めくりカレンダーのページをご覧ください。
- 山川
- 皆さんここまでお聞きくださってありがとうございました。
- 伊藤
- ありがとうございました!
くだものを花のように
- 太田
- これはきっと美味しかったであろうもの。
- 伊藤
- 素朴なシュトーレンが入ってました。
- 太田
- そしてこちらは生ものシリーズですね。
- 伊藤
- ふだん、花を飾るのと同じ感覚で、
季節の果物をガラスに入れたりして
飾ったりしてます。
- 太田
- これもほんと絵みたいです。
花の感覚。
しかもそのあと食べられるし。
- 伊藤
- そうなの、そうなの。
- 太田
- 同じ感覚でできるんですね。
そしてこれは、伊藤さんが好きなもの
- 山川
- 毎年出現します。
- 伊藤
- つい載せちゃう。
- 山川
- でもちゃんと毎年違う。
- 伊藤
- これは普通のミカンなんだけど、
たくさんいただいて、
撮影の後、搾ってミカンジュースにしました。
- 伊藤
- これはリンゴのタルト。
私が作ったクリスマスリースのお礼に
くださった。物々交換です。
嬉しかったです。
- 山川
- おとぎ話みたい。
- 伊藤
- これは器の撮影のときのスタイリング。
焼き菓子を額縁のようにレイアウトして。
- 太田
- そうだ、額縁っておっしゃってましたね。
これを額縁としてとらえるのかと思って、
びっくりしました。
- 伊藤
- これは姫リンゴですね。
これも飾ってました。
半分はお酢に漬けてリンゴ酢にした気がします。
だんだん思い出してきた。
- 山川
- やっぱりすごいなあ。
飾ってかわいい、だけじゃない。
- 太田
- ちゃんと作っている。
- 伊藤
- そうですね。これはブドウ。
紙の色がいいなあと思って一緒に撮りました。
- 太田
- なるほど。
- 山川
- 伊藤さんは、あるものを活かしますよね。
- 伊藤
- これは普通にキュウリです。
小っちゃいキュウリが手に入ったので、
味噌をつけて。
これは夏の食卓によく登場するものです。
- 山川
- でも、この状態では登場しないよね。
- 太田
- なかなか一般家庭では。
- 伊藤
- そうかなあ。
普通にむいて味噌を。
- 山川
- 頑張ったらできるのかなあ。
- 太田
- キュウリを洗うことはできると思う。
- 伊藤
- これはいただきもののフルーツ。
- 太田
- これ何の上に乗っけてるんですか。
- 伊藤
- 韓国の古い高台(こうだい)。
ちょっと高さが出た器に盛ると
特別感が出ていいかなあと。
- 太田
- すごい特別ですね。
これは朝ごはんですか。
- 伊藤
- うん。普通に朝ごはんです。
- 山川
- 普通の朝ごはん! 朝ごはんです!
- 太田
- 普通の朝ごはん‥‥じゃない。
あ、涼しげ。
- 伊藤
- これいろんな果物が。
8月でしょう、いただきものも多いので、
マチェドニアみたいにして。
- 山川
- マチェドニアにしたことある?
- 太田
- ないよ。
- 山川
- 私もない。
- 伊藤
- 楽しいよ。
ただ切ってあえるだけなんで。
(編集部註:マチェドニアは
カットフルーツをレモン汁、
砂糖、リキュールなどに漬け、
冷やして食べるイタリアのデザートです。)
- 伊藤
- これは料理家の
渡辺康啓(やすひろ)君という友達が
焼いたケーキ。何にも入ってない、
ほんと粉とバターとお砂糖とタマゴの
シンプルなケーキなんだけど、
焼きたてが美味しいからって、
その場で焼いてくれたんです。
私が到着したら、だんだんいいにおいがして、
「はい」って出してくれて。
しかも切るんじゃなくて
ちぎるのが美味しいからって言って、
ちぎって。
すっごく美味しかった。
あれ作れるようになりたい。
- 山川
- 素敵なエピソード。
手早く作れちゃうんですね、そんな。
- 伊藤
- 普通の人は作れないんだろうね。
- 太田
- 材料はシンプルですけどね。
同じようにはきっと出来上がらないかと。
- 伊藤
- すっごく、ふっかふかだった。
- 伊藤
- これは鋼正堂の耐熱皿の撮影のときに、
「ほぼ日」のスタジオで撮ったんだよね。
ローズマリー乗っけて、
オリーブオイルと塩振って、
オーブン焼きにしただけ。
- 山川
- めちゃくちゃ美味しかったです、これ。
- 太田
- みんなで食べたよね。
みんなで驚きながら。
「こんな美味しくなるんだ」って。
- 山川
- びっくりしましたね。
- 伊藤
- 軽井沢の市場で買って来た野菜や果物は、
いつもこういうふうにキッチンに置いて、
そこから料理に使う、みたいな。
- 山川
- 美味しいものを作る人って。
- 伊藤
- この籠の中は桃。
だけどなんかワイルドじゃない?
- 山川
- これも確か軽井沢っておっしゃってた。
- 伊藤
- そうそう。
これ上がパリッとしてて中はクリーム。
- 山川
- SHOZO COFFEEさん、みんな大好きですよね。
- 伊藤
- SHOZO COFFEEでテイクアウトして、
うちでコーヒー淹れて。
だから鋼正堂のお皿なんです。
- 山川
- 真似できそうですね。
これだったら。
- 伊藤
- 普通にできます。
- 太田
- そうですね。私もできるかもしれない。
可能性あります。
- 伊藤
- これは毎年すっごく美味しい桃を
送ってくださる方がいて、
葉っぱがついてくるの、これも。
で、忘れてた。
今年(2028年用)も
これ撮っちゃった。
同じシチュエーションで。
- 山川
- 来年版の制作で
気をつけないといけないですね。
毎年何カットかあります。
去年のこれと同じですって、
スクリーンショットを伊藤さんに送って。
- 太田
- 同じモチーフでも違う見た目だと思ったら、
オッケーにはしているんですけど。
- 伊藤
- 籠とフルーツとかが好きなのね。
相性もいいし。
- 山川
- かわいいから。
おいしくてかわいくてきれいなもの
- 伊藤
- これは、ジャガイモのおひたしです。
- 太田&山川
- えーっ!
- 太田
- ジャガイモのおひたしってなんですか。
- 山川
- なんでこんな赤いんですか。
- 伊藤
- ジャガイモは薄ーく千切りにして
何回も水にさらすの。
それに熱湯をシャーってかけて、
そのあとおひたしにするんだけど、
梅酢を使う。
- 太田
- だからちょっと赤みを帯びて。
- 伊藤
- うちの娘が大好きで。
不思議なシャキッてした味で美味しいよ。
- 山川
- すごすぎる。
- 太田
- これは乾かしたお餅かな。
- 伊藤
- これは近所のお友達が、
お餅がぎっしり入った桐箱をもらったから
「ちょっともらって」って言われて。
- 山川
- おすそ分け的な。
- 伊藤
- すっごく美味しかった。
小っちゃくて薄いの。
- 太田
- 元からもう薄いんですね。
- 伊藤
- そう。で、これを乾かして、
私はかき餅にしたの。
- 太田
- うわー。美味しそう。
- 伊藤
- これはカリフラワーのポタージュです。
見た目を変えて漆器の器に盛ってみました。
- 山川
- お雑煮みたいですね。
- 伊藤
- うんうん。別にカリフラワーをよけておいて、
ポタージュの上に乗っけたの。
その方がかわいいですよね。
- 太田
- すごいですね。
すごいことです。
すごいです。
- 山川
- この子もかわいい。
- 伊藤
- おにぎりシリーズですね。
ただのおにぎりです。
- 太田
- ただ者じゃないですけどね。
- 山川
- また葉っぱを用意してますね。
- 太田
- 葉っぱが。
- 伊藤
- 葉っぱは漬けた野沢菜じゃないかな。
- 山川
- 野沢菜を巻いてあるんですね。
これはゆかりですか。
- 伊藤
- ゆかりですね。
- 太田
- 美味しそうです。
- 山川
- 美味しいんだろうなあ。
- 伊藤
- これはアップルパイですね。
いただいたのかなあ。時々忘れてる。
でも味は思い出せる。
- 太田
- 味は思い出せる(笑)。
それが大事ですね。
- 山川
- これもまたケーキシリーズ。
ロールケーキですね。
- 伊藤
- 栗のケーキだと思う。
- 太田
- この場所に置くんだ、みたいな。
まっすぐですもんね。
なかなかこんなカット。
- 伊藤
- ちょうど中里健太さんの器を買った日で、
嬉しくて丸ごと置いた記憶があります。
ジャストフィットでした。
- 伊藤
- これはパンケーキです。
- 太田
- おうちでこのパンケーキですか。
- 伊藤
- うん。簡単だよ。
- 太田
- 簡単!
- 山川
- すごい。
- 伊藤
- ふわふわしてるから
すぐお腹がすいちゃうんだけど。
- 山川
- ふわふわしたパンケーキが
家で焼けるの、すごいですよ。
- 伊藤
- それにしても食べ物の写真の日、
すごくいっぱいあるね。
- 伊藤
- これも私が大好きな松本の開運堂。
桜のおまんじゅうでかわいいんですよ。
これは絶対毎年取り寄せてます。
普段いろんなものを
あんまり取り寄せないんだけど、
これとさっき出てきた
三宝柑ゼリーは絶対取り寄せてます。
- 伊藤
- これは額縁シリーズですね。
シャンツァイとカブのサラダ。
- 太田
- これはふわふわパンケーキを
別の角度から。
- 伊藤
- ナッツのはちみつ漬けを乗っけました。
- 伊藤
- これはなんかの撮影で、
びっしりのせたくなったもの。
ローズマリーがいい仕事してますね。
- 太田
- 確かにあるとなしでは違いますね。
- 伊藤
- そうなの。やっぱり葉っぱってすごいかも。
- 太田
- 葉っぱが添えられることでより素敵に。
- 太田
- これもしかしてまた朝ごはん。
- 伊藤
- これ、ザ・普通の朝ごはんです。
豚汁とサケ。
- 太田
- 理想の朝ごはんです。
- 山川
- 理想の朝ごはんだよね。
- 伊藤
- あと納豆ですね。
- 山川
- 納豆にオクラが入ってる。
- 太田
- これトーストです。
紙ナプキンも出ていますね。
- 伊藤
- ちょっと足りないと思ったのかもね。
- 太田
- やっぱりちゃんと考えて。
- 山川
- 自分たちだったら、足りないって思う?
- 太田
- 思わないよね。そのまま食べちゃう。そもそも。
- 伊藤
- これ、どこでいただいたのかなあ。
お友達の家だったと思います。
滝口和代さん。
すごくかわいいアトリエで会ったんです。
- 伊藤
- あ、そうだそうだ。
- 太田
- 世田谷の弦巻の
ポピーのお菓子ですね。
- 伊藤
- SHOZO COFFEEがやってるところ。
美味しかった。
きれいに出してくださって。
- 太田
- いいですね。取材先のひとコマですね。
旅先でもおいしいものを
- 太田
- これ、私たち食べましたね。
- 伊藤
- 京都に行ったときに、
友達の仁平綾さんが
されているお店の名前が「ROBYN(ロビン)」。
そこのバナナプディングです。
- 山川
- アメリカでは一般的というか家庭的なおやつだって
おっしゃってましたよね。
- 太田
- プディングみたいな感じだったけど。
- 伊藤
- 説明できないから、ロビンに食べに行ってほしい。
(編集部註:ロビンのバナナプディングは、一般的なプリンではなく、
バナナ入りのカスタードクリームのようなデザートです。)
あのときすっごくガツガツ食べたよね。
- 太田
- 思い出してめちゃくちゃ
食べたくなりますもん、これ。
- 伊藤
- 全メニュー制覇するくらいの勢いで。
- 太田
- 全部美味しかった!
- 伊藤
- これは母の誕生日のケーキです。
銀座ウエストでお願いしました。
かわいいでしょう。
- 太田
- バラの!
- 伊藤
- そう、バラのクリーム。
母はこれが一番盛り上がるみたい。
- 太田
- これはもう夏だっていう感じ。
- 伊藤
- 夏ですね。オクラのおひたし。
ガラスのレンゲの撮影のときのひとコマです。
- 伊藤
- おにぎりもよく出て来るかもね。
おにぎりって地味だから、
ちょっとスタイリングした方がいいのかも。
- 山川
- 確かにこんなうやうやしいおにぎり、
私はまだ食べたことないです。
- 太田
- 確かに全部丸型っていうか、
三角ではないのが
よく出て来る気がしますね。
- 山川
- 最初、お餅かと思いましたね。
- 伊藤
- そっか。おにぎりです。
- 太田
- この形にするんだ! と思いました。
- 伊藤
- これは、いただいたお菓子を
スタイリングして撮ったもの。
- 山川
- この葉っぱとか、
家にあるもんなんですか。
- 伊藤
- ツバキの。そうだね、
葉っぱがあるとないとで
大違いなんです。
- 太田
- なかったら、
ペタンとした感じに見えそう。
やっぱりすごいですね。
- 伊藤
- これもガラスのレンゲの撮影のとき。
レモンゼリーかな。
全部透き通るもので
コーディネートした覚えがあります。
- 太田
- 透き通るもの。なるほど。
- 太田
- これも京都のROBYN(ロビン)ですね。
- 伊藤
- これ、メキシコの朝ごはんで、
グチュグチュにして食べるんだよね。
- 太田
- 初めて食べたけど
めちゃくちゃ美味しかったです、これ。
- 伊藤
- ねー。よく煮込んだ豚肉と牛肉の、
なんだろう。あれなんて言うの。
- 太田
- なんて言うんですかね。
- 伊藤
- 何かわかんない(笑)。
それが中に入ってるんだよね。
- 太田
- 何なんだろう、あれ(笑)。わかる?
- 山川
- うん。絶対違うけどしぐれ煮的なもの(笑)。
(編集部註:このメニューはウエボス・ランチェロス。
揚げたトルティーヤにほろほろのミートソースと
タマゴを重ねた料理だそうです。)
- 伊藤
- これはいただいたお菓子を撮ったんです。
- 山川
- まさかまた葉っぱがあったんですか(笑)。
- 伊藤
- 葉っぱ、あった。
- 山川
- すごくないですか。
- 太田
- 葉っぱ(笑)。
- 伊藤
- なんで葉っぱがあるの? うちに。
- 山川
- この形の葉っぱ、なかなかない。
- 山川
- 抹茶味のチョコみたいな感じですかね、これね。
- 伊藤
- いや、お餅っぽかったかもしれない。
- 山川
- お餅サイズ?
じゃあけっこう大きい葉っぱですね、これ。
- 伊藤
- これはパンです。朝ごはん。
竹俣勇壱さんのブレッドナイフですね。
- 山川
- スープとパンですか。
- 伊藤
- ビーツのスープかなあ。
- 太田
- ビーツっぽく見えますけどね。
- 山川
- パンもカリカリに焼けて美味しそうです。
- 太田
- 美味しそうです。
これはなにか詰まってますね。
これ、なんですか。
- 伊藤
- これは台北でいっつも最終日に買う花巻です。
小っちゃい蒸しパンみたいな。
いろんな味があって、
クコの実が入ってるのとかあるんです。
- 山川
- こんな色の、あるんですね。
花巻って白ばっかりだと思ってました。
- 太田
- 味が違うってことですよね。
- 伊藤
- たぶん粉が違うんじゃない?
- 太田&山川
- へえー。
- 伊藤
- これをいっつも最終日に買って、
スーツケースに入れて持ち帰り、
家に帰ったらちょっとずつ小分けにして
凍らすっていう。
(編集部註:台湾から花巻を持ち帰るさいは、日本に持ち込みが禁止されている
肉類などが入っていないかをよく確認してください。)
- 伊藤
- これは普通の朝ごはんです。
おかゆの。
- 太田
- ‥‥普通じゃないですよ。
- 山川
- 普通じゃないです!
- 伊藤
- 考えてみるとトレーがすごく多いね。
- 山川
- またカリカリに焼いたパンと。
- 太田
- 美味しそうなスープ。
- 伊藤
- これ、キクイモのポタージュです。
- 太田
- 地団駄、地団駄。
- 山川
- うおーっ、てなります。
- 伊藤
- これは絶対ひと冬に1回は取り寄せる、
三宝柑ゼリーです。
ほんとは切ると皮のシュワッていうのが出て、
さらに香りが立って美味しいんだって。
- 山川
- くし形に切るんですね。
- 伊藤
- そうそうそうそう。
しかし私は欲張りだから、
絶対1個食べたいの。この状態で。
- 太田
- なるほど。
これは用意しなくても、
後付けじゃない葉っぱがついてますね。
真似できるかもしれない。
- 伊藤
- 贈り物としてもとてもおすすめです。
これはロールキャベツを煮る前です。
ちょっとまん丸にしてみたの、このとき。
- 山川
- あんまり見たことない形ですよね。
普通の朝ごはん、いつもの晩ごはん
- 伊藤
- 日めくりカレンダーのトークも、
いよいよ最後のテーマですね。
- 山川
- 今日のテーマは、おやつやごはん。
(拍手)
美味しいものが、いっぱい載っています。
制作中、めっちゃ盛り上がりますよ。
- 太田
- そうそう。「これ何?」みたいな。
- 伊藤
- そんなにあるんだ。
- 太田
- 分厚いです。
- 山川
- 1年のなかで、一番多いテーマなんです。
- 太田
- 見ていっちゃいますか。
- 伊藤
- はい。これは朝ごはんですね、普通に。
スープとパンの朝ごはんです。
- 山川
- これが普通なんですよ、皆様。
- 太田
- 美味しそうです。
これも、私たち、沸きましたよね。
こんなきれいに焼けたら
嬉しくなっちゃうよねって。
- 伊藤
- えーっ。これ普通の晩ごはんです。
- 山川
- パリンパリン、絶対。
- 太田
- 美味しそう。
- 伊藤
- 美味しかった。
- 太田
- これはお豆ですか。
- 伊藤
- 豆の五目煮。
器の撮影のときに撮ったんです。
- 山川
- これ、山本忠正さんのレンゲの
撮影のひとコマです。
- 太田
- 美味しそう。これは?
- 伊藤
- これは柿の葉寿司。
- 山川
- きれいにキリッと並んでます。
- 伊藤
- ね。漆のお皿の上に置いてみました。
- 山川
- かわいい。これなんですか。
- 太田
- これなあに? なんだろう。
- 伊藤
- 和菓子ですね。
- 太田
- すりごまみたいなのがのってる。
- 山川
- もしかしてわらび餅ですか。
- 伊藤
- あ、わらび餅。
じゃあ、きな粉ですね。
- 太田
- 柿が来ました。
- 伊藤
- 葉っぱがポイントです。
- 山川
- 効いてます。
- 伊藤
- これなんだっけ‥‥あ、
普通に朝ごはんです。
全部忘れちゃうってところがなあ。
- 伊藤
- これは、おやつ。
フラワースタイリストの
平井かずみさんのところに
取材に行ったときに出していただいて。
- 太田
- 素敵!
そしてこれもすごく素敵ですよ。
- 伊藤
- これは私が大好きな京都の鍵善良房の
「菊寿糖」っていうお菓子。
美しいでしょう。
- 山川
- 美しい‥‥。
- 太田
- 美しいです。
次は‥‥。
- 山川
- どら焼きですか。
- 伊藤
- どら焼き。
これ、とっても小っちゃかった気がする。
誰かの手作りだった気がする。
- 山川
- 手作りで、どら焼き!
- 太田
- すごい。でもちゃんと
全部トレイの上にのって。
- 山川
- スタイリングされてますよね。
- 伊藤
- スタイリングしてないときは、
撮ってないんじゃないかな。
わしゃわしゃ、って食べてるときとかは。
- 山川
- スタイリングをしないとき、あるんですか。
- 伊藤
- あんまりないかもしれないけど。
- 伊藤
- これはワインのおつまみ。
生活のたのしみ展2026用に
八角形のお皿を撮るときに。
そのときのひとコマです。
- 太田
- 光泉窯さんのものですね。
- 太田
- これ、もしかして朝ごはんですか。
- 伊藤
- 朝ごはんですよ。
- 山川
- やっぱり朝は光が!
- 太田
- 光がいいんだ。
そしてこれは梨ですね。
- 伊藤
- すごく美味しい梨園があって、
毎年、取り寄せているんです。
- 太田
- ふっくらしてますよね。
- 山川
- 幸せ。いいなあ。
おー、これも美味しそう。
- 伊藤
- トウモロコシのスープ。
- 山川
- 夏の終わりを惜しむ感じですね。
- 太田
- これも美味しそうです。
- 伊藤
- 蕗味噌を作ったので、
骨董市で500円ぐらいで
買ったばかりのお皿を
「これが合うかも」と思って。
- 山川
- なんてこと。すごいわ。きれい。
- 伊藤
- これも骨董市で買ったまげわっぱ。
- 太田
- えっ、骨董市でこれ、売ってるんですね。
- 伊藤
- そう。ちょっと大きいのが
珍しいなあと思って。
- 山川
- すごく大きいですね。
急須が入っちゃうぐらい。
しかも大福が入ってますよ。
豆大福。うわー。
まげわっぱに急須と大福が入ってるっていう
シチュエーションを見たことないです。
- 伊藤
- このまま運んでテーブルに出しました。
- 山川
- すごい。これは開けたら「わー」ですよ。
- 太田
- 「わー!」ですね。
「わー!!」です。
「わー!!!」。
- 伊藤
- これはね、金針菜(きんしんさい)といって、
菊のつぼみを乾かしたものなんだけど、
すごく体にいいんだって。
台湾の市場で買いました。
- 太田
- 台湾の市場、行ったことあるんですが、
見てもわからなかったと思います。
- 山川
- 乾物的なことですか。
- 伊藤
- 乾物なの。すごくよく見かけます。
キクラゲとか干し椎茸と同じぐらい
よく売ってる。そのスープです。
ときどき、きちんとスタイリング
- 山川
- これは、カリフラワー。
- 太田
- カリフラワーなんですか、これ。
お花のようです。
これ誰もカリフラワーってわからないかも。
- 伊藤
- 信じられないよね。
長いカリフラワーを
紙袋と合わせてみました。
- 太田
- これは、トレイの上になにか重なってます。
- 伊藤
- シルバーのトレイ、
撮影直前まで磨いてました。
そしてシルバー同士を重ねてみました。
- 太田
- キリッとしてます。
- 伊藤
- これはお菓子です。
ただ単に「かわいい」って思って買いました。
- 太田
- 並べ方もさすがですね。
- 伊藤
- これも古い器ですね。
- 太田
- そうですね。あ、これもそう。
季節感じますよ。
- 伊藤
- だんだん秋に。
落ち葉、拾ったりして。
- 太田
- これもまた変わってる器。漆の。
- 山川
- これめちゃきれい。
- 伊藤
- これは持ってると便利な器で、
お味噌汁、ご飯、お漬物みたいな。
ゆくゆくは(食生活を)
これだけにしたいんですけど、
無理、っていう。
- 山川
- 無理ですよ(笑)!
- 伊藤
- 無理なの。
- 太田
- やっぱりなかなかね。
- 山川
- これ柿ですよ。
- 太田
- 毎年柿が出てくる気がします。
- 伊藤
- 柿ね。やっぱりその季節にしかないし、
見つけると嬉しくなって
撮影に持ってっちゃう。
- 太田
- これかわいい。
- 山川
- これすごく小っちゃかったですよ。
- 伊藤
- これ「ほぼ日」の近くの花屋さんで買って来ました。
- 山川
- まさかあそこの店でこんなものが買えるなんて、
ってびっくりしました。
選ぶ人が選ぶと違うんですね。
- 伊藤
- これはこの前、
佃眞吾さんに贈ったんです。
お盆の修理代として。
修理代いいですって言うから、
だめだよ、みたいな、おばちゃんみたいな
やり取りがあって、
佃さんの工房にこれと似たのがあったので、
私のところにもありますよ、って
送ったんですよ。
だから今、佃さんのアトリエにあります。
- 山川
- ハロウィンが近づいていますね。
- 伊藤
- なぜだか急に、ハロウィンに季節を意識したの。
これも「ほぼ日」の近所の花屋さんです。
- 太田
- そうなんですね。
- 山川
- 「ほぼ日」の乗組員がその様子を見てて、
伊藤さんが大きなカボチャを抱えて
花屋から出て来たって言ってました。
- 伊藤
- シールをつけてくれて。
- 太田
- それがそのまま活かされた。
- 山川
- 撮影現場でその場でみんなで
シールを貼って撮影しましたね。
「この顔でいいですか」みたいな。
- 太田
- ザ・ハロウィンですね。
そしてこれは、
みんなが心を奪われているものです。
- 伊藤
- ねー。ムナイクというぬいぐるみです。
- 山川
- かわいい。
- 伊藤
- かわいい。
みんなが大好き。
- 太田
- これがそばにあるとかわいすぎて、
本来やることを忘れてしまう。
- 伊藤
- 声色も変わるよね。
- 山川
- (裏声で)「あーっ!」みたいな。
いろんなことを忘れさせます。
見下ろし合ってるのがかわいいです。
- 伊藤
- これもハートのクマ。クマじゃないや。
- 山川
- クッキーです。
- 太田
- ムナイクのせいです、今のは。
- 山川
- ムナイクのせいでもう(笑)。
- 太田
- ちょっとみんなをおかしくさせる。
ジャムクッキーですね。
- 山川
- これスタイリングカットじゃないですか。
- 伊藤
- そうですね。
焼き菓子と紙ナプキンを
組み合わせがちかもしれない。
- 太田
- 確かに。
- 山川
- さっきもマフィンがありましたね。
- 伊藤
- これは、木の葉型のお皿で、
気に入ってるものです。
私物です。古いもの。
- 太田
- すごいですね、このパンとナイフ。
- 山川
- バランスが。
- 太田
- こういうの、伊藤さん、
もう一瞬でシュッて置いて、
その場でパッて決まりますよね。
私じゃ、こんなの決められないですよ。
すごいですね。
- 伊藤
- でも写真家の有賀さんが
角度を変えて3種類ぐらい
撮ってくれるので、
他の日と組み合わせて考えて、
この日は横からの方がいいかなあとか。
- 太田
- これも、かわいいシリーズですね。
これは私物じゃないですよね。
- 伊藤
- これね、うちにあるかも。
娘のものかも。違うかなあ。
- 山川
- なるほど、なるほど。かわいいです。
- 太田
- これもかわいいモチーフですね。
- 伊藤
- これはもうすぐクリスマスってことで。
- 太田
- 確かにホリデー感がどんどん増しますね。
- 伊藤
- そうなの。
冬のアイテムがすごく好きです。
- 山川
- これすごいですよね。
- 伊藤
- この人(サンタクロース)変じゃない?
- 山川
- 髭と髪が繋がってるし、
すごいところに帽子が。
- 太田
- サンタってことはわかりますね。
- 山川
- こんな大きなサンタ見たことないです。
- 太田
- そしてこれは小さいシリーズ。
- 山川
- “並べ”シリーズですね。
- 太田
- はい、これで、
日・祝日のシリーズは終わりです。
- 伊藤
- たくさん撮りましたね。
何回ぐらいに分けて撮ったんだっけ。
- 山川
- 6、7回ぐらいです。
weeksdaysって毎月のように撮影があるので、
それの合間に日めくりカレンダーの
日・祝日用の切り抜き用の写真を
数カットずつ撮ってもらいました。
- 伊藤
- でも分ける価値ありです。
- 山川
- その季節のものが入りますしね。
- 山川
- かわいかったですね、全部。
- 伊藤
- ね。振り返ってみるとね。
- 太田
- 切り抜き写真だけで見ることがないので
新鮮でしたね。
- 伊藤
- ありがたい。
でもまた2028年用の
写真の撮影も始まりますね。
- 太田
- 秋が終わっちゃう前にって始めるのが
例年の流れな気がします。
かわいい切り抜き写真たち
- 伊藤
- これは鍋ですね。
- 太田
- 北欧の。
- 伊藤
- そう。あんまりね、
生ものばっかり続くよりは。
- 山川
- たまに硬いものが。
- 山川
- これは、ワラビ?
- 伊藤
- ワラビ? ゼンマイ?
- 山川
- ゼンマイかも。
(ゼンマイでした)
- 伊藤
- これ、普通にそれだけ撮ったら
ちょっと不思議だったので、
お盆に重ねてみました。
菜の花です。
- 太田
- あ、そういう経緯が。
菜の花ですね。
- 山川
- 春になってきましたね。
- 伊藤
- 春になってきた。
- 太田
- 素敵なグラス。
- 太田
- ヤカン。
- 伊藤
- 北欧のティーポット。
- 太田
- 次がなんだかすごく、
ずいぶん変わった形の、
これなんだろうって思われる方も。
- 伊藤
- これショッピングバッグの古い持ち手です。
- 太田
- 不思議ですね。これもとてもかわいいです。
- 伊藤
- また、生もの。
- 山川
- これも古いものですか。
- 伊藤
- コランダー(ボウル状の側面に
小穴のあいた調理器具)っていうのかな。
水切りができる。
- 太田
- 見たことない形です。
- 伊藤
- フランスのものだと思う。
- 山川
- なんですか、これ。
- 伊藤
- これね、郵便屋さんが使ってた袋だと思う。
- 山川
- 集配袋みたいな?
- 伊藤
- そうそう。
蚤の市で買って。
あ、これはもう‥‥。
- 伊藤
- かわいいかごです。
- 太田
- 6月6日、「ほぼ日」の創刊記念日です。
- 山川
- 日曜日なんだね。2027年。
- 伊藤
- おめでとうございます。
- 太田&山川
- ありがとうございます。
- 太田
- これはグラノーラ。
- 伊藤
- イチジクを半分に割ったら
「半分に割るんですね」って言ってたよね。
- 山川
- 言いました。今も思いました。
こういうところが伊藤さんなんだよなあ、って。
そしてこのお皿、かわいかった。
- 伊藤
- これは私が骨董市で買ったお皿です。
だんだん夏に近づいてきたから、
涼しげなものをと思って。
- 山川
- 次も涼しげなシリーズですね。
- 伊藤
- これ、私、氷入れに使ってるんです。
- 伊藤
- これは普段のうちの器って感じ。
組み合わせて、準備してる感じです。
単品だけでもいいんだけど、
時々こうやって組み合わせて撮ると‥‥。
- 太田
- かわいい。
これ、古いものですよね。
- 伊藤
- シャベルかな? 何、これ。
- 太田
- ね、なんでしょうね。
- 山川
- 何なんだろう‥‥という、
そういうものも入ってます。
- 山川
- これは花瓶ですね。
- 伊藤
- うん。北欧のものだと思います。
- 太田
- 生ものシリーズです。
- 伊藤
- ちょっと組み合わせてみました。
若干、スタイリングが入っています。
- 山川
- こういうところがかわいいです!
- 伊藤
- これはうちの私物です。
- 太田
- これ他にも登場してる日がありますね。
- 山川
- そう、実は伊藤さんの
日々の写真にも登場してました、この子。
ヒヤシンスが入って。
- 太田
- 私は「鍋にヒヤシンス入れるんだ」
と思って驚きました。
- 山川
- 衝撃だったね。
- 太田
- びっくりしました。
- 伊藤
- (笑)
- 山川
- めっちゃかわいい。
これも絵みたいでかわいい。
- 伊藤
- これね、韓国の飴屋さんが、
飴を売りに来ましたという合図で
カンカンって鳴らす、
ハサミのモチーフの道具なんです。
- 山川
- 実際に物を切るものじゃないんですね。
- 伊藤
- 全然。形がかわいくて
買っちゃったんです。
「何それ」と思って。
- 山川
- かわいいです。
- 太田
- 確かに不思議。初めて見たかもしれません。
- 伊藤
- これはピン。
- 山川
- 画びょうみたいな。
- 伊藤
- これはおひつです。
漆のおひつ。
- 太田
- 真っ黒。
- 伊藤
- 今は知人の家にあるんですけど、
- 山川
- きれいです。
- 太田
- これ、なんか、重なってますね。
- 伊藤
- これ、日本の、薬を調合する道具かな。
乳鉢的な。違うかもしれないけど。
- 山川
- 違うかもしれないけど、かわいいです。
- 太田
- そして。
- 伊藤
- おせんべいです。
これ美味しかったです。
- 太田
- 撮影後、いつも美味しくいただいてます。
- 伊藤
- ね。
有賀傑さんの透明感
- 山川
- weeksdaysの日めくりカレンダーは
伊藤さんがiPhoneで日々撮りためた写真で
制作していますが、日曜日と祝日だけ、
伊藤さんがスタイリングしたモチーフを
写真家の有賀傑さんに撮影していただいた
切り抜きの写真が入っているんですよね。
- 太田
- はい。表紙もですね。
- 山川
- 有賀さんはweeksdaysの写真も
毎回撮ってくださってますが、
「やさしいタオル」とか「白いもの」とか、
weeksdaysが始まる前から
ほぼ日で伊藤さんのかかわるコンテンツの写真を
撮ってくださっている、
とっても伊藤さんが頼りにされている写真家さんです。
- 伊藤
- はい。いないと大変。
この透明感のある写真。
そして服のしわを伸ばすのも得意なんです。
- 太田
- 私たちができないことをやってくださる。
- 山川
- いつも頼ってばっかりです。
- 伊藤
- はい。ボディに着せた服のしわ、
なぜか有賀さんが‥‥。
- 山川
- 触ると消えますよね。
- 太田
- 有賀さんの手によって
なんとかできるんじゃないかって
私たちは思ってます。
- 山川
- はい。いつもありがたいですね。
その有賀さんが撮ってくださった切り抜き写真を
1つずつ見ていきましょう。
- 太田
- 表紙は、羊さんですね。
- 伊藤
- これはDRAWERBROCANTEという
ヴィンテージショップの古いものです。
来年の干支ということで表紙になりました。
- 山川
- これもかわいい。
- 伊藤
-
切り抜きは、形とか色がかわいいものをあえて選んでて、
これはスプーンフルのオーナーである
おさだゆかりさんからお借りしました。
- 太田
- かわいいものもいっぱい出て来て。
- 伊藤
- これはネギです。
なぜ切り抜きかというと、
毎日同じ角版の(四角い)写真より、
切り抜きが入ってる方が、
週末や祝日の気持ちの変化に合うなと。
- 山川
- 週末、いつも感じます、私。
リズムが出ますよね、やっぱり。
切り抜きが出てくると、お休みなんだなあって。
- 山川
- これかわいいって思いました。
- 伊藤
- バターナイフのセットですね。
これもスプーンフルで借りました。
- 太田
- これ、定規。
伊藤さん、好きですよね。
- 伊藤
- 私、定規好きなのかな? また新たな。
- 山川
- そんな気がしますね。
- 太田
- メジャーと定規は
必ず毎年どっちかが出てきている気がします。
- 伊藤
- なんでだろう。なんで? 好きなんだね。
- 伊藤
- これは日本のグラスで、
私の私物なんですけど、
水をちょっとずつ入れて、
水の量を変えて撮ってみました。
- 太田
- 水面の線が印象的に出ますよね、これ。
- 伊藤
- これは黒板ですね。
フランスのものだと思います。
- 太田
- 古いものですか。
- 伊藤
- 古いものです。
- 伊藤
- これもキュートですね。
- 伊藤
- これね、実は、
頭の穴に1本ずつ花を挿すみたい。
- 山川
- じゃあ剣山いらずっていうか。
- 伊藤
- そうそう。‥‥なんだけど、
水はどうするんだろうと思って。
底には穴がないから。
だからちゃんとは使ったことなくて、
このまま玄関に置いたりしてます。
- 山川
- これだけでかわいいです。
- 山川
- カップ&ソーサー。
- 山川
- お野菜。
ビーツですかね。
バレンタインだけどビーツ。
- 太田
- 伊藤さん、そういう
(バレンタインにこだわらない)
感じですよね。
- 伊藤
- そう。私、あんまり‥‥。
- 太田
- ワイワイしない。そういうとき。
- 伊藤
- そうだそうだ。
- 伊藤
- ね、これもかわいい。籠とか。
- 山川
- 古いものですか。
- 伊藤
- 古いものですね、だいたい。
- 伊藤
- これも古い瀬戸焼きの器に
もうすぐ春っていうことで、
グリーンピースを置きました。
- 太田
- 生ものはどれも季節感がありますね。
- 山川
- これもかわいい。
切り抜き写真は、いろんな季節を撮るために、
数ヶ月に渡って撮影してるんですよね、実は。
- 伊藤
- そう。青山のファーマーズマーケットで買ったりしてます。
- 伊藤
- マフィン。
ここには色を足してみました。
- 山川
- なるほど。紙ナプキンで。
- 太田
- やっぱ色足し。
- 伊藤
- 白地の中に色ものが入るとかわいいから。
- 伊藤
- これはね、手のひらサイズの陶器のオブジェ。
- 伊藤
- これも青山のファーマーズマーケットで
買った記憶があります。ニンジン。
いい感じの花とか野菜を見ると
買わずにはいられない。
- 太田
- やっぱ生もの系が多いですね。
これはお花。
- 伊藤
- ミモザ。
うちの近所にいいお花屋さんがあって、
ちょっと目を光らせてます。
- 山川
- これは? 球根がついてるの、なかなかないです。
- 伊藤
- これ、ムスカリです。
- 太田
- かわいいですね。素敵なお花屋さんですね。
- 伊藤
- そのまま撮ってもらいました。
これなんだっけなあ。忘れちゃったんだけど、
花屋のおじさんに
これぐらいの一輪挿しに挿したいからって言って
相談しながら買ったんです。
- 山川
- あ、そうやって言えばいいんだ。
- 太田
- 相談の仕方とか聞きたいです。
そんなふうに言ったこと、ないので。
- 伊藤
- 飾る場所や、花器で相談するといいかも。
床に置くのとテーブルに置くのも
見る目が違うでしょう。
- 太田
- そうですよね。初めての学習!
- 山川
- 苦しみながら悩んでたよね、ひとりで。
- 太田
- どうにもならないなって思ってました。
- 山川
- お店の方に聞けばいいんですね。
- 伊藤
- 買ってきて「うーん、難しいな」って思うものでも、
案外、床に置いてみるとよかったりとか。
- 太田
- へえー、目線が変わると落ち着くこともある。
- 山川
- そもそも、床に置いたことある?
- 太田
- すごく大きいもののときだけはある。
基本的にはないんですけど。
- 山川
- 私ないです。床に置いてもいいんですね。
- 伊藤
- はい。
- 太田
- ね。置いちゃいましょう。
- 伊藤
- 大きいお盆を置いて、
その上に一輪挿しを置いて、
ちょっと大きめの枝を挿すとか。
- 山川
- 空間ごと。
すごいです。
イチゴ、タマゴ、スープ
- 山川
- 今日のテーマは、
イチゴとタマゴとスープです!(拍手)
- 太田
- 私たちがこの写真を通じてわかった、
伊藤さんの好きなもの、ですね。
- 山川
- 日めくりカレンダーは5年目になるんですけど、
毎年恒例のモチーフなんですよね、この3つ。
- 伊藤
- そうですね。ほんと好きなんだね。
なんでだろう。
タマゴは、なんて言うのかなあ、
作ろうと思って作ってないっていう形。
- 太田
- きれいですもんね。
- 伊藤
- 2028年版の日めくりに載せる候補の
タマゴの写真をこの前撮りました。
- 山川
- もうすでに(笑)。
- 伊藤
- 今回もそんなにあったんだ。
- 山川
- はい。けっこうありました。
- 伊藤
- イチゴとタマゴとスープがありすぎる、
となって、今年はスープを作っても
撮らなくなったんだけれど。
- 山川
- そんな、撮ってください。
- 伊藤
- スープは季節感があるから撮っちゃうのかな。
- 山川
- 季節のお野菜が入ってる写真、
すごく多いなって思って。
- 伊藤
- この前トウモロコシのポタージュを
作ったときは、撮りました。
- 太田
- 美味しそうです!
じゃ、2027年版に載る、
伊藤さんの好きなモチーフを紹介していきましょう。
- 太田
- 春ですね。
- 伊藤
- イチゴもね、パックに入って
ちゃんと並んで売られてるものより、
ちょっと不揃いだったりするのが好き。
これは台湾の市場で売られていて、
ほんと一瞬の通りがかりに、
「あ、かわいい」と思って、
「ちょっと撮っていいですか」
っておばちゃんに断って。
- 山川
- スナイパー方式で。
さすが。かわいいです。
- 太田
- 今回は、イチゴ、これだけなんです。
- 伊藤
- そう、ちょっと撮りすぎかなあと思って。
- 伊藤
- これも台北の市場です。
- 山川
- すごい。これ、お客さんが
自分で取って買うってことですか。
- 伊藤
- どうするんだろうね。
- 太田
- なんかドキドキしちゃいますよね、
日本の販売方式に慣れてると。
- 伊藤
- 隣にパックとか置いてあるのかな。
それか昔のお豆腐屋さんみたいに
家からボウルを持って行くのかな。
台湾ではタマゴを買ったことがないから、
ちょっとわからないんですけど、
こうして並んでるの、いいよね。
- 山川
- かわいいです。
- 山川
- これは伊藤さんちの風景ですね。
- 伊藤
- これは私が好きな深澤直人さんデザインの
エッグスタンドなんだけど、
なぜ白いのと茶色いのが混ざってるかっていうと、
茶色い方が最近買ったタマゴ、
白いのが前に買ったので先に使い切るタマゴなんです。
- 山川
- 交互に買ってるってことですか。
- 太田
- 白、茶色、白、茶色?
- 伊藤
- まあそんな厳密ではないけれど、
たまたまこのときは。
基本、茶色い方が好きです。
- 山川
- これ、台湾の人も、
こういう籠にタマゴを入れて
持って帰ってるのかな、もしかして。
- 伊藤
- これはですね、フランスの籠。
- 山川
- これびっくりしました。
パカッて開くんですよね。
っていうかこれ大きいですね。
- 伊藤
- そうそう。
タマゴ入れなのか、
サラダスピナーなのかな、
なんだっけな。
これは日めくりカレンダーのための
切り抜き写真用に、
古物を扱っている友人のところから借りて来ました。
それにしてもタマゴってかわいいよね。
- 太田
- いや、なんか私が撮っても、
こんなにかわいいタマゴにならないんですよ。
不思議なことに。
- 伊藤
- いやいや。
紙のパックも好きです。
- 山川
- 確かに。
- 太田
- これは私たちも知ってる見慣れたタマゴだけど‥‥。
- 山川
- こんなふうに撮れないんだよね。
- 太田
- 同じものは、見てると思うんですけどね。
- 太田
- そして季節を感じるスープですね。
- 伊藤
- これ、鋼正堂のスープ皿ですよ。
- 山川
- あ、じゃあもうそれも相まって
伊藤さんの“好きなもの”ですね。
- 伊藤
- そうなの。
- 山川
- スプーンも、ほかのスープ写真と同じ。
伊藤さんの日常を垣間見ますね。
- 伊藤
- そうそう、私、スープメーカー
(スープをつくる自動調理家電)を買ったの。
それでポタージュが
より身近になってきました。
- 太田
- 2028年は、登場頻度が上がるかも?
- 山川
- これは‥‥。
- 伊藤
- これはポトフですね。
- 太田
- お野菜系の煮込みですね。
- 山川
- 美味しそう。
- 太田
- 右に何かを置くんですよね。
- 伊藤
- なんで置いちゃうんだろうね。
これはマスタードですね。
- 山川
- で、これは。
- 太田
- ボルシチですか。
- 伊藤
- あ、これはね、うちじゃなくて、
フルーツサンドオハラっていう安曇野のお店の方が、
私が遊びに行きたいって言った日にお休みで、
じゃあランチでも作りますって言ってくれて。
- 太田&山川
- えーっ。
- 伊藤
- 私も「えーっ」とか言いながら、
「お願いします」って。
野菜がいっぱい入って美味しかったです。
- 太田
- じゃあ、伊藤さんしか見られない風景ですね。
- 山川
- いいですねえ。そしてカレーシリーズ。
- 太田
- カレーも毎年のように登場するモチーフですね。
- 伊藤
- なんか、カレー撮るときって、
盛り上がってるのかな。
そういえば、よく撮ってます。
- 山川
- これ、贅沢ですよね、あいがけで。
- 伊藤
- これはカレーが2種類あるので
楕円のお皿を使おうと思って、
ご飯を型取って盛り合わせた覚えがあります。
- 山川
- お店みたい。
- 太田
- お店で出て来たら超嬉しい。
豪華版って感じですよ。
- 伊藤
- まあでもでも重なるときない? カレー2種類。
- 太田
- あんまり‥‥。
- 山川
- ないかも(笑)。
- 太田
- あるんだ。
- 伊藤
- いただいたのかな。
それで作ったのといただいたのが。
- 太田
- なるほど。
そういうことは、あるかもしれません。
- 山川
- 2倍美味しいですね。
- 山川
- このカレーには、キャロットラぺが。
- 太田
- やっぱり右側に。
- 伊藤
- これは、たぶん、牛すじ煮込みを作ったのを
変化させたカレーです。
- 山川
- あーっ、たまらない。
- 太田
- すごい。たまらない。
- 伊藤
- 美味しかった!
- 山川
- そして。
- 伊藤
- これね、時々行くビストロのお土産っていうか、
冷凍のパックがあって、
それのハンバーグとニンジンのライスです。
- 山川
- へえ、ニンジンのライス。
- 伊藤
- 湯せんしてあっためるの。
ニンジンのバターライスだったと思う。
これたぶんすっごい疲れて帰って来て、
何にも作れないし外にもご飯食べに行けない、
っていうときのご飯。
- 山川
- でも美味しそう。
- 太田
- それでもやっぱり美味しいものを食べる。
- 山川
- そして美しい。
- 伊藤
- こういうときにね、雑にすると
悲しい気分になるので。
- 太田
- あ、大事なことを、今、
おっしゃってくださいました。
- 山川
- はい。大事すぎて、今、
手を止めてしまった。
- 太田
- 勉強になりました。そして、
こちら最後のポタージュですね。
- 太田
- クルトンは乗ってない。
- 伊藤
- これは気分を変えたくて、
ベーコンを炒めたんだね。
- 山川
- カリカリですね。
- 太田
- カリカリですね。
- 太田
- 素材はジャガイモですか。
- 伊藤
- これはジャガイモのポタージュだと思う。
- 山川
- いいですね。たくさんのスープを
今年も楽しみましたね、私たち。
- 太田
- そうですね。スープ。
- 伊藤
- ポタージュは上にちょっと
チリパウダーをかけたり。
このときは黒コショウです。
ジャガイモとベーコンと黒コショウの組み合わせが
すごく好きなの。美味しくない?
- 太田&山川
- 絶対美味しい!
- 太田
- お腹すいたね。
- 山川
- お腹すいたね。
- 伊藤
- スープを作るときって、
余裕があるときなのかな。
あと季節のものがお皿に反映されてるっていうのも
撮りたくなるポイントなのかもしれない。
30年前のヨーロッパを
- 山川
- さて、伊藤さんのポジフィルム写真が、
実際にどんなページになったのかというと。
- 太田
- デジタル写真と、色みがやっぱりちょっと違う。
- 伊藤
- ちょっと違うよね。
- 太田
- 違和感は、全然ないんですけど。
- 太田
- フラン(2002年にユーロが導入されるまで、
フランスの通貨だったFranc français)!
- 山川
- これとかすごくかわいい。
- 伊藤
- チーズ屋さんですね。
- 山川
- 伊藤さんっぽいです。
三つ編みになってるのが超かわいいと思いました。
- 伊藤
- ちょっとよく覚えてないけど‥‥。
なにせ35年ぐらい前。
- 山川
- これはワイン?
- 伊藤
- ワイン屋さんのディスプレイだったと思います。
- 太田
- これはホテルですかね。
- 山川
- 朝食会場みたいな感じですか。
- 伊藤
- そうですね。砂糖を持って帰ったりしてた。
包み紙がかわいいと思って。
- 太田
- わかる!
- 山川
- かわいいですもんね。
- 伊藤
- 当時、ポジから紙焼き(写真のプリントのこと)した
アルバムもあって、そのお砂糖の包み紙とかを
レイアウトして貼ってました。
- 太田
- 以前、見せていただいたことあります。
チケットとか、貼ってありましたよね。
- 伊藤
- 黒い台紙に、写真とリンクさせて、
チケットとか貼ってたような気がしますね。
暇だったのかなあ、私。
暇だったんだよ。
- 山川
- そんなことないです。
- 太田
- 暇じゃないですよ。
- 山川
- すごく、まめ。
- 伊藤
- なんか楽しかった。
- 山川
- これはパン屋さん。
日々の糧って感じですよね。
- 太田
- とか、これとか。
- 伊藤
- あ、これね。
- 山川
- これ伊藤さんがさっきいた風景の。
- 太田
- 海とワンコ。
- 伊藤
- これはノルマンディーに
パリから日帰り旅行をしたとき。
- 太田
- これもアジサイが。
- 伊藤
- アジサイは昔から好きだったんだと思う。
- 太田
- 今もお好きですもんね。
- 伊藤
- これはブルゴーニュにワイン旅行をしたとき。
- 太田
- 素敵な旅です!
- 山川
- エピソードがきれい。
- 伊藤
- 私が運転手になって。
- 山川
- すごい。パリからですか。
- 伊藤
- ううん。さすがに怖いから、
田舎で借りて田舎で返したんだけれど、
ノロノロ走ってるから、
おじさんに怒られたりして。
- 山川
- 現地の人は速いんですね。
- 伊藤
- そう、怖いんだもん。
左ハンドルだし。
- 太田
- これもフランスだ。
- 伊藤
- plat du jour(プラ・ドゥ・ジュール)、
今日の一皿、みたいな。
- 太田
- 素敵。これは‥‥。
- 伊藤
- このカット大好き。
- 山川
- 2026年かと思います。
- 太田
- 今年渡されても
私たちは違和感なく受け入れられます。
- 山川
- こういうのもすごく伊藤さんっぽい。
- 太田
- あとこのかわいこちゃん。
- 山川
- かわいいです。
目がどこにあるのかわかんない。
- 伊藤
- 犬、撮りがちです。
大好き。
- 伊藤
- これは寄った(被写体に近づいた)写真ですね。
- 太田
- そうですね。集合に寄るという。
- 山川
- ボケがきれいですね。
- 伊藤
- これはシェーブル(山羊のミルク)チーズ。
- 太田
- チーズなんですね。
お菓子かなあって思ってました。
- 山川
- これもすごくきれい。
ポジっぽい質感だなって思いました。
- 伊藤
- そうなんだ。確かに違う。
普通にバケツなんだけど。
でも私、iPhoneの写真も大好きです。
- 山川
- いいですよね。
これ、鳥小屋ですか?
- 伊藤
- 鳥小屋ですね。
- 山川
- かわいい。
これ、もう、2026年の写真のようです。
30数年前とはいえ、伊藤さんは伊藤さんでした。
- 太田
- うん。伊藤さんは伊藤さんです。
- 伊藤
- 物が好きで、食べるものが好きで、
っていうのが、昔の私と今の私、
似てるのかな。
- 太田
- 変わらない“好きなもの”なんですね。
- 山川
- こうして30年前のフィルムを
まさかお借りできるとは。
日めくりカレンダー2027は、
特別な一冊ですよ。
- 伊藤
- でももうネタがないから、
2028年はどうなるんだろう。
- 太田&山川
- (笑)
- 伊藤
- でも1日に2枚撮れば700枚ぐらいになるので、
今、頑張ってます。
- 山川
- ありがとうございます。
- 太田
- みんな楽しみにしていますので。
伊藤さんのポジフィルム
- 山川
- weeksdaysの日めくりカレンダーは
伊藤さんがiPhoneで日々撮りためた写真で
制作をしているんですが‥‥。
- 太田
- が!
- 山川
- 今年はちょっと変わり種の写真も混ざってまして。
- 太田
- そうですね。今年初ですね。
- 山川
- はい。今日のテーマは
伊藤さんのポジフィルム写真です。
最近の写真はデジタル化してますけど、
フィルム写真の時代もあったんですね。
そして一般的に使うのはネガフィルム、
私たちも見たことのあるフィルムで、
明るさや色が反転して記録されるんですが、
伊藤さんが使ったのは、
ポジフィルムっていう
見たままの色が記録されるフィルム。
リバーサルフィルムとも言ったりします。
- 伊藤
- そうだね。
- 太田
- 私は初めて見ました、これ。
- 伊藤
- その発言にすごい年の差を感じた!
- 太田
- いやいや!
- 山川
- 業種の差です~!
- 太田
- 仕事上、見ることがなかったので。
- 伊藤
- 昔、雑誌の編集部に行くと、
ビューワー(ライトボックスとも)っていう、
下からピカーンって光るテーブルがあって、
フィルムだけワーって並べたのを見てチェックして。
- 山川
- ルーペで、こうして(片目で覗くしぐさ)。
- 伊藤
- 誌面に使う写真を選ぶんです。
- 太田
- それ、映画で見たことあります!
- 山川
- 『プラダを着た悪魔』でやってたよね。
- 太田
- あ、そうそう。編集部のデスクの人がやってた。
だからそのビューワーは知ってるの。
- 伊藤
- それが、当時の雑誌の編集部の風景だったんです。
- 山川
- ポジフィルムは、90年代ぐらいまで、
印刷物の入稿に使われていました。
- 伊藤
- そうそう。
- 太田
- なるほど。(出版の)歴史の勉強になる。
- 伊藤
- 私、一眼レフで写真を撮るのが流行っていた時期が
20代にあって。そしてそれはポジフィルムだろう、
ってなって、全部これで撮ってたの。
そのアルバムがうちに6冊。
途中でiPhoneに変わって。
- 山川
- いやあ、ポジフィルムで撮る方が難しいんですよね。
- 伊藤
- えっ、そうなの?
- 山川
- ネガフィルムに比べて、
露出とかのごまかしがきかないんです。
ポジフィルムの方が、適正露出で撮らないといけない。
ネガは振り幅いろいろで、
現像のときにけっこう加工ができるんですけど。
- 伊藤
- そっか。じゃあプロが
ポジフィルムを使ってたのはなぜ?
- 山川
- ポジの方が粒子が細かくて情報量が多いので、
引き伸ばしてもきれいに印刷できるんです。
- 伊藤
- あ、そうだ!
- 太田
- なるほど。
- 伊藤
- それで、なんで今回、
これを使うかっていう話なんですけど、
候補写真の中に
ヨーロッパに行った写真がなかったんですよ。
でもやっぱりちょっと外国の雰囲気が
入った方が素敵じゃない? となって、
そうだ、こんなのあるよって、出して来たんです。
- 太田
- すごいですよ。
こんなきれいにとってある。
- 山川
- ちゃんとマウントして
(1枚ずつフレームに入れて)ある、
っていうのがすごい。
- 伊藤
- なんでそうしたのかわからないんだけど、
たぶんいらない写真を捨てたんだと思う。
そしてぐちゃぐちゃになっちゃうと嫌だなあと思ったし、
こうしてる方が見やすいし。
写真にはパリを中心にブルゴーニュの
ワイン旅行をしたときのものもあるし、
1998年のフランスのワールドカップに
行ったときの写真もあって懐かしいんですよ。
ほんと、今から30年ぐらい前に撮ったものだから、
ちょっとテイストが違うんですよね。
- 山川
- ‥‥って、伊藤さんは言いますけど、私たちは、
伊藤さんの好きなものの変わらなさ具合にびっくり。
- 伊藤
- そうかなあ。
- 太田
- ずっと好きなものは好きなんだ、
伊藤さんは一貫してるって思いました。
- 山川
- きれいだよね。
- 伊藤
- そう言われてみると色がいい時期に
行ったっていうのもあると思うんです。
5月とか。
- 山川
- 外国の光がね。
- 太田
- 写真は光なんですかね、やっぱり。
- 伊藤
- ほんとですね。
物が好きだから物に寄った写真が多いのも、
今撮ったものと同じように見える
理由なのではないかなあと思うんですけど。
- 山川
- このチューリップがいっぱい集まってるところとか。
- 伊藤
- あ、それね、バラなのね。
パリにバラだけの専門の花屋さんがあって。
30年ぐらい前だから、
今あるかどうか、わからないですけど。
ほかにもノルマンディーに行ったり、
ブルゴーニュに行ったり、
バシャバシャ撮りました。
- 太田
- 素敵な写真です。
- 山川
- 素敵です。
- 伊藤
- これは、花びらがすごくきれいで。
藤かなんかかな、バケツにも落ちてて、
「あ、きれい」って撮ったの覚えてます。
- 太田
- 撮ったの覚えてるのすごくないですか。
- 山川
- 確かに。
- 太田
- 見逃してしまいそうな些細な風景にも見えるのに、
適当に撮ってないっていうことですよね。
- 伊藤
- きれいな風景って、
やっぱり毎日なにかしら
出会ってるんだと思う。
- 山川
- ‥‥すごいですね。
- 太田
- ‥‥背筋が伸びました。
- 山川
- 私たちも見てるんです、たぶん。
- 太田
- 切り取れないだけで。
- 伊藤
- そうかなあ。こういうのも見てみる?
- 伊藤
- これはパリですね。
- 太田
- すごい。かわいい。
- 山川
- うわー。宝。
- 伊藤
- これはたぶん、私の好きな花屋さんで、
ホテルに飾ろうと思って
花束を作ってもらったような気がします。
- 太田&山川
- へえー。
- 太田
- エピソードもいい。
- 山川
- 旅先でお花を飾ろうとは。
- 伊藤
- 今考えてみると20代でね、
「そういえばそんなことしてたんだなあ」って思います。
- 太田
- 20代でも伊藤さんは伊藤さんですね。
- 山川
- こちらに、伊藤さんが好きそうな
集合系の写真もあります。(写真)
- 伊藤
- あと、娘に「時代!」って言われた、
私の若いときの写真を、この前発見して。
「ウケるんだけど!」って。
メイクが古いって。
- 太田&山川
- えーっ。
- 伊藤
- ちょっとこれ、全部は見せられない。
- 太田&山川
- (笑)
- 太田
- 公表していいもの、
ここでお見せしませんか。
- 伊藤
- そうですね。
古いって言われたのはこれ。
「眉毛がねえ」って。
- 太田
- 時代はね、それはそうなりますけど。
- 伊藤
- 犬と一緒の写真、多いなあ。
- 山川
- 若い!
- 伊藤
- 犬、好きでした。ウケるんだけど。
- 山川
- えっ、かわいいですよ。
- 太田
- ほんとだ。犬ともふれあい。
- 太田
- 貴重!
- 山川
- これ、日めくりカレンダーに使われた写真の
アザーカット(同じ時に撮った写真)ってことですよね。
- 伊藤
- このとき友達がいっぱい一緒に行ったので、
自分の写真も残ってるんです。
もうそこから撮ってもらわなくなったけど、
「ま、いいや」と思って。
- 山川
- これは自分のカメラを友達に渡して撮ってもらってる?
- 伊藤
- そのへんがね、ちょっとわからない。
同じテイストだけど、
私は「撮って」とか言わないと思うし、
みんな、カメラを持ってた気がする。
- 山川
- 伊藤さんはどんなカメラを使ってたんですか。
- 伊藤
- 私ね、EOS Kiss
(Canonが1993年から展開した
写真初心者向けの小型軽量一眼レフ)でした。
最初はちょっと難しいのを使ってたんだけど。
- 山川
- EOS Kissでポジフィルム使ってる人は
すごく珍しい気がします。
(編集部註:当時、ポジフィルムを使う人は出版や広告の関係者か、
ハイアマチュアだったので、カメラ機材もハイスペックのものを使っていたそうです。)
- 伊藤
- あ、そうなの? そっかそっか。
EOS kissって懐かしい。
- 山川
- こんなに素敵に、思い出が残っている。
- 伊藤
- 時代とともに。
- 太田
- それがまさか30年後に
日めくりカレンダーになるとは。
佃眞吾さんと長浜
- 山川
- 今日のテーマは佃眞吾(つくだしんご)さんと
長浜の風景です。
- 伊藤
- 佃眞吾さんは、京都で長いこと木工家をされていて。
2、3年前かなあ、久しぶりに会ったら
長浜(滋賀県)に引っ越したっておっしゃるんです。
よくよく聞いたら、長浜のご出身で、
いつかは戻りたいって思ってたんですって。
どんな家なの、どんな工房なんですかって訊いたら、
長浜の木之本町っていう宿場町だったところに、
すっごく古いお屋敷(昭和初期建造の呉服店)を
買ってリノベーションしたっていうから、
もう絶対素敵に決まってる、と思って、
ふだんは一般非公開だということだったので、
取材にかこつけて行かせてもらったんですよ。
そのときやっぱり、また、はしゃいで、
「素敵、素敵!」みたいに。
- 山川
- 写真から伝わってきました。
はしゃいでる様子が。
- 太田
- 写真の枚数で伝わってきましたよね。
- 山川
- 私たちはそういうふうに受け取ってます。
- 伊藤
- そうそう。その佃さんの工房も
とても素敵だったんですけど、
木之本町のその通りは
お醤油屋さんが3軒あって、
日本で何番目かに古い酒蔵があったり、
絵になるんです。
- 山川
- ちゃんと保存されてるんですね、街並みが。
- 伊藤
- そう。そこではしゃいだっていうか。
- 山川
- はしゃぎます、それは。
- 伊藤
- これはお醤油屋さんだったと思う。
- 山川
- お醤油屋さんっぽいのが何カットかあります。
- 伊藤
- ここもお醤油屋さん。
間口に対してすっごい奥行がある。
- 山川
- 京都の長屋みたいに奥が長い。
- 伊藤
- どうぞどうぞって入らせてもらったところに
現れたのがこの風景で。
たぶん昔はちゃんと普通に什器として
使われてたものだと思うんですけど、
そのまま残っていて。
- 山川
- かわいい。かわいいですね。
- 伊藤
- これ、同じお醤油屋さんじゃないかな。
いろいろ行ったから
ちょっとごっちゃになってるかも
しれないんですけど。
これは佃さんの工房。
- 太田
- これもきっとそこですよね。
- 伊藤
- そうそう。
私、佃さんの作るお盆がほんとに好きで、
何枚か持ってるんです。
- 山川
- 確かに伊藤さんがお持ちの印象があります。
かっこいい。
- 伊藤
- そう、かっこいいんですよ。
私、落としてしまって、
まんまるのお盆の端っこが欠けてしまった。
それを直してくださいって、お願いをしました。
- 太田
- 直してくれるんですね。
- 山川
- すごーい。
- 太田
- 木のお盆ですよね。
- 伊藤
- すごくかっこよく直してくださいました。
- 太田
- 跡がわからない感じに直せるんですか。
- 伊藤
- ううん、木の名前は忘れてしまったんですけど、
繋げて、丸く。
- 太田
- こちらは‥‥。
- 伊藤
- これは、その古い酒屋さんです。
- 太田
- おしゃれ。
- 伊藤
- おしゃれなの。魯山人が居候してたんだって。
書があって、魯山人が書いたっておっしゃってました。
- 太田
- えっ。さすが歴史のある、
伝説みたいな場所ですね。
- 伊藤
- お酒もとっても美味しかったし、
お醤油もすごく美味しかった。
一升瓶で1000円以内とかなの。
なんだか申し訳なくて。
- 太田
- 一升瓶で?
- 伊藤
- そう。
買っても使い切れるかなあと思ったんだけど、
ちょうど春だったので、
山椒の実を漬けたりとか、保存食を作って、
使い切りました。
- 太田
- えーっ、そんなことまで。
すごいですね、日めくりの写真に
そこまでのストーリーがあるとは。
- 伊藤
- 旅と、普段の生活が繋がってるから。
写真を見ると思い出すんです。
- 山川
- 泊まったんですか、長浜に。
- 伊藤
- 長浜には泊まらず、京都から行ったのかな。
私は勉強不足で全然長浜のことを知らず
「来ましたー」みたいに佃さんに会ったんだけれど、
発酵文化が盛んな土地で、
なれずしとか、発酵のものがとってもある町なんだって。
- 山川
- だからお醤油屋さんとか酒蔵とか。
- 伊藤
- そうそうそう。
今度ゆっくりご飯食べに行きたいなあと思ってます。
泊まって。
- 山川
- 泊まっても絶対素敵ですよね。
冬とかもよさそう。
- 太田
- 確かに。お酒だし。
- 伊藤
- 車で行ったら京都から案外近かったし、
買い物もできるし、美味しいものも食べられるし。
HACIENDA、cimai、黒田美津子さん、ほぼ日
- 太田
- 次は、軽井沢のハシェンダ(HACIENDA KARUIZAWA)です。
- 伊藤
- ハシェンダ カルイザワも、
前回紹介した素粋居系の会社が運営をしてるんです。
私が好きな感じなんでしょうね。
- 山川
- 相性がいいんですね、きっと。
- 伊藤
- そうそう。相性がいい。
軽井沢の駅に突如として現れたホテルです。
- 太田
- 駅から近いんですか。
- 伊藤
- 改札を出て階段を何段か降りたら
このホテルが現れました。
車を運転しないという人でも
新幹線でピューって行ける。
- 太田
- へえー。それは行きやすいですね。
- 山川
- 気軽に行けますね。
- 伊藤
- ここはザ・コンランショップのチームが
内装と家具コーディネートしてるみたい。
- 太田
- 素敵な家具がいっぱい。
- 伊藤
- これ朝ごはん。お部屋で食べられます。
- 山川
- かわいい。
- 太田
- これがお部屋ですか。
めっちゃきれい。すごく素敵。
- 伊藤
- このバスケットで運んでくれて。
- 太田
- これもお部屋ですよね、きっと。
- 伊藤
- お部屋です。
- 山川
- かわいい。
- 伊藤
- こういうの、グッとくるよね。
アメニティまで。
- 太田
- 入れ物も含めて。
- 伊藤
- 1人で行ったんですけど、
いちいち、キャッキャしました。
- 山川
- キャッキャしますね、これ!
- 太田
- キャッキャしちゃいますねー。
- 伊藤
- 施設の中にスパもあるので。
- 山川
- じゃあそこにいるだけでも楽しい。
お出かけしなくても。
- 太田
- これはcimai(シマイ)かな。

- 伊藤
- cimaiは埼玉の幸手にあるパン屋さんで、
取材に行ったときにバシャバシャ撮りました。
姉妹(姉の大久保真紀子さん、妹の三浦有紀子さん)が
やっているんです。
ここが1階で、パンを売っていて。
- 山川
- これイートインスペースですか。
- 伊藤
- そう。
- 山川
- 食べられるんだ。
- 伊藤
- これはね、2階のスペースで、
ヨガとかいろいろやってるみたいなの。
- 山川
- 広そう。
- 伊藤
- そこでいつも取材をさせてもらうんです。
cimai、ちょっとしたものがかわいいんですよ。
光もいいから写真撮りたくなっちゃうのかな。
- 山川
- これ、すごく古いものですかね。かわいい。
- 伊藤
- これは撮影のあとに作ってくれた
桃のおやつです。
- 山川
- めっちゃ美味しそう!
- 伊藤
- こういうね、ちょっと古いものとかも。
- 山川
- もうパーツが。きれい。
- 伊藤
- これはニンニクかなあ。
素材が置かれてる状況とか、
ボウルとかもひとつひとつが素敵で、
絵になる場所でした。
もちろんパンも美味しいし。
- 山川
- 昔の油絵みたい。
- 伊藤
- 姉妹のお2人も古いものが好きで、
よくフランスとか行ってるみたい。
で、買って来たりとか。
- 太田
- なるほど。
- 伊藤
- パンもすっごい量を買って帰って来るそう。
スーツケースいっぱいに詰めて。
- 山川
- パン屋さんがパンを買って帰って来る。
すごい。
- 伊藤
- これは、黒田美津子さんっていう
スタイリストの大先輩の
北軽井沢のアトリエに行きまして。
- 山川
- なんかもう、ただ事ではない、おしゃれな。
- 伊藤
- ただ事じゃないです。
- 太田
- ただ事ではない感じ、しましたよ。
- 伊藤
- 築50年以上経ってる古いおうちを
改装したっておっしゃってました。
- 太田
- へえー。そんなふうに見えない。
- 伊藤
- うちの軽井沢の家と同じで、
全面リノベーション。
インテリアのスタイリストの方なので、
ほんとに、ほんとうに素敵だし、
やっぱり光がよかった。
- 山川
- 光が!
- 太田
- ここに写ってるもの全て光が!
- 伊藤
- うん。光の話を黒田さんとしました。
- 太田
- 素晴らしいですね。
- 伊藤
- この置き方も素敵で。
緊張しない家で。
- 伊藤
- 森に囲まれていて、お庭もすごく素敵で、
もうついつい「撮っていいですか」って。
- 太田
- 伊藤さんじゃないと撮れない景色ですね。
- 山川
- 確かに、切り取り方が。
- 伊藤
- そうかなあ。
- 太田
- そう思います。
- 太田
- この写真は、私たちがご紹介したかったんです。
「ほぼ日」を入れてくださった。
- 伊藤
- あ、そうそう。
「生活のたのしみ展」の撮影の時、
マグネットを撮るのに、
こんな撮影をしたい、
どこかいい場所はないかって
みんなで探して。
- 山川
- まさかの、非常階段のところで。
- 伊藤
- 外階段に通じる扉を使わせていただいて。
7っていう文字がかわいくて、
扉の色もすごくよかったんです。
あとドアノブ。
ドアノブが入るとマグネットの大きさがわかるし、
玄関を想定して、
玄関にこういうのあったら便利じゃない? みたいな。
- 山川
- 確かに。
- 伊藤
- そしたら、ほぼ日のみんなが喜んでくれて。
- 太田
- すごく嬉しかったですよね。
- 山川
- そう。すごく嬉しかった。
- 太田
- 初めて「出演する人の気持ち」が
わかりましたよね。私たち。
- 伊藤
- そっか。
お願いすると皆さん喜んでくださるので。
- 山川
- 皆さんお喜びになられるの、
こういう気持ちだったんだって。
嬉しかったから会社で見せたら
「え、どこ?」みたいな感じになって。
- 太田
- うちの社員でも気がついてない
スポットかもしれないです。
- 伊藤
- じゃあこれから撮影スポットとして!
「素粋居」はフォトジェニック
- 太田
- まず「今年のカレンダーの象徴的な場所」です。
- 山川
- 毎年、「伊藤さん、ここに行ったことが、
さぞ思い出深かったんだろうなあ」
みたいな場所が、
けっこう繰り返し出て来るんです。
カレンダーの中に。
- 伊藤
- やっぱり、思い出深い、イコール、写真の枚数。
比例するんです。
2026年は前年に行ったパリが多かった。
- 山川
- そうですよね。その前は台湾。
- 太田
- 国際派です。
- 山川
- はい。いろんなところに行かれてて。
- 太田
- 今年もそういう場所がありました。
- 山川
- その象徴的な場所っていうのを3か所選んでまして、
その1か所目が‥‥。
- 伊藤
- 三重県の菰野(こもの)町。
四日市から車で30~40分なのかな、
走ったところにある
「素粋居」(そすいきょ)という宿です。
12棟のヴィラがあって、
私の友人の陶芸家でアーティストでもある
内田鋼一さんが、全棟の建築・デザイン監修と
アートのキュレーションを手がけたんです。
土、石、漆喰、木、漆、和紙、硝子、鉄、
一棟一棟にテーマがあるんですよ。
- 伊藤
- これはお部屋にあったもの。
- 太田
- 紙でできていたっておっしゃってました。
- 伊藤
- そうそう。紙の部屋に置いてあって。
古いものだそうです。
こういう壷だったり、それぞれ置いてるものが
部屋にピッタリなんです。
全棟を案内してもらって、
そのたびにパシャパシャ撮って。
- 伊藤
- これは、レセプションにありました。
お花もとっても素敵に生けてあって。
嫌なものが1個もない。
- 太田
- 伊藤さんの「嫌なものが1個もない」は、
すごいですね、その場所。
- 山川
- なかなかできることではない。
- 伊藤
- それぞれのヴィラには、温泉があって、
お部屋が2つあって、
リビングもあって。
- 山川
- おうちみたいですね。
- 太田
- 誰かのおうちかなって、
一瞬、この写真を見て思いました。
- 伊藤
- そうなんです。
何家族かで行って、違うヴィラに泊まって、
「そっちのヴィラも見せてね」みたいに使う、
そういう人も多いみたいですね。
- 山川
- 和な感じですね。
- 伊藤
- ベッドルームと和室があって、
その和室は何人か寝られるので、
家族で行けるんです。
- 太田
- これ、お茶セットですか。
- 伊藤
- そうなの。
いちいちかわいいでしょう。
- 太田
- いちいちかわいいです。
- 山川
- すごい。
普通の宿では、こんなことはありません。
- 伊藤
- そうなんですよ。
- 太田
- これも素敵。
- 伊藤
- こういう置物やオブジェ、
そのちょっとしたものが、
古いものと新しいものの
バランスがとってもいいの。
- 太田
- ね、全部写真がきれいですもんね。
- 山川
- これをiPhoneで撮ってるっていうのがすごい。
- 伊藤
- これはレセプション。
これからおうち建てようとか、
ギャラリーとか、お店とか、
そういう計画のある人にも
参考になるんじゃないかなあと思って。
- 太田
- 今回「素粋居」が多めです。
- 伊藤
- 素粋居、すごいですよ。
訪ねたのは3、4回だと思うんだけど、
いつもいっぱい撮っちゃうの。
こういうちょっとした仕事ができるスペースとかも。
こんなふうに天板を渡すんだ、とか。
- 太田
- すっきりしてる。
下に脚がないですもんね、確かに。
- 山川
- こういう場所を訪れることが、
伊藤さんのインスピレーションになってるんですね。
- 伊藤
- そうなんです。メモ的な役割も写真で。
- 山川
- メモ写真とは思えないかわいさです。
- 太田
- メモ写真はいつも素敵な写真。
- 山川
- これは「黒を入れると(空間が)締まるんだなあ」
って思いました。
- 伊藤
- ほかにも、置いてる家具に低いものがあったり、
子ども用のヴァイオリンが飾ってあったり、
全部内田さんの私物らしくて。
- 山川
- すごくいっぱいあるんですね。
- 伊藤
- そうなんですよ。どこに隠してたの? って。
それが空間にマッチしていて、
ほんと、気持ちいいし、
スタイリングの勉強にもなります。
- 山川
- 伊藤さんが!
- 太田
- ただ泊まるだけじゃなくて、
そんなふうに目を養うことも
できちゃうんですね、素粋居。
- 伊藤
- 温泉にも入り、
レストランもあるので美味しいもの食べて。
- 太田
- そうですよね。温泉と美味しいもの!
私たちも行かなきゃ。
毎年、制作時期はお祭り騒ぎ
- 太田
- weeksdaysの日めくりカレンダーは
2027年版で5年目を迎えます!
- 伊藤
- 早いものですね。
- 山川
- 365日、毎日めくるたびに違う写真が楽しめる
カレンダーになってまして。
平日は伊藤さんがiPhoneで撮影した写真が、
日曜日と祝日のお休みの日は
伊藤さんがスタイリングしたモチーフを
写真家の有賀傑さんが撮影してくださったものが
切り抜き写真で入っています。
- 太田
- 私が企画担当、路子がデザイン担当、
伊藤さんが平日の写真と
全体のディレクションを担当されてます。
- 山川
- 毎年毎年、制作時期はお祭り騒ぎというか、
すごく大変なんですよね。
- 太田
- そうそう。
- 山川
- どんなふうに作ってるかっていうのを
ちょこっとだけお話しようかなと思うんですけれども。
- 伊藤
- まず私が撮った写真をプリントアウトしてくれるのね。
- 山川
- そうなんです。毎年すごくいっぱい。
- 伊藤
- で、実物大の束にしてくれて、
私がそれを12か月に振り分ける。
家で1人で広げながら、
こんな感じにしようかな、
これはここかなあってやってます。
‥‥そこまでは順調なんだよね。
- 山川
- いや、それも大変じゃないですか。
- 伊藤
- 今年、すごく順調だったかも。
だんだん慣れてきてね。
- 太田
- 研鑽されてきた何かがあるんですね。
- 山川
- この手法にだいぶ慣れてきましたよね。
「ほぼ日」で伊藤さん編集用の写真を
プリンタで出力していると、
「あ、今年もやるんだね」って言われたりも。
- 太田
- そうですね。いろんな方に、楽しみにしてもらって。
- 伊藤
- 写真には、美味しいものがあったり、
景色があったり花があったり、
あんまり同じ画角や同じモチーフにならないように
気を配っているつもり。
ちょっと季節感を入れたりとか。
- 太田
- それが、嬉しいですよね。
- 山川
- 伊藤さんすごい集中力ですよね、毎年これ。
- 太田
- そうですよね。すごい集中力がないと。
- 伊藤
- その集中が途切れちゃうから、
1日でこのレイアウトは全部することにしていて。
これも前に言ったかもしれないけれど、
2ヶ月分ぐらい一気にやったあと、
40分ぐらい寝ます。
起きたら甘いもの食べて、
「よっしゃー」って言って。
- 山川
- えっ。
- 太田
- すごくないですか。1年間を
12ヶ月分並べて‥‥。
- 山川
- けっこうなサイズ感ですね。
- 伊藤
- 並べないと、例えば1月31日と
2月1日の繋がりがわからなくなる。
- 山川
- 続きますものね。
- 伊藤
- そして並べていると、なんとなく、
「色の足りない月」も出てくるんですよ。
- 太田&山川
- はあー、色!
- 伊藤
- 1月は色が足りなくなりがちなので、
ちょっとネギのピンクを入れようかなあとか。
2月には赤を入れたりとか。
- 山川
- そうだったんですね。
- 伊藤
- そうなんですよ。
私、好きな写真が、
ついつい白っぽくなっちゃう。
- 山川
- 確かに。
たまに入ってくるパキッとした赤とか青とか、
すごく好きです。
- 太田
- うんうん、わかります。
- 伊藤
- そうなんです。
で、まあそこまでは大丈夫なのね、わりと。
そのあとの確認が。
- 山川
- そうですね。掲載させていただきたい写真に
写っている方々や、会社、お店に
「載せてもいいですか」っていう
確認作業をしているんですよね。
- 太田
- していますけれども、それよりも、
絶対(伊藤さんの)最初の
編集作業のほうがたいへんですよ。
並びを考えたりするほうが。
- 山川
- 取材先にうかがったときに、
伊藤さんがいろんなところの写真を
撮ってる姿を見るたびに、
「もしかして(あれは来年のカレンダーになる?)」って
思ってるよね。
- 太田
- 思いますね。
- 伊藤
- けっこう言われるのが、
「iPhoneで撮ってるんですか?」。
はい、撮ってます。
- 山川
- そうですね。それは初年度からそうでしたよね。
- 伊藤
- そうそうそう。
カメラ、持ってないし。
- 太田
- 身軽に撮ってらっしゃる。
- 山川
- すっごい速さで撮ってますよね。
シュパッ、シュパッ、シュパシュパッ、みたいな。
- 伊藤
- そんなかかるの? 時間。
写真撮るのに?
- 太田
- かかりますよ。
見てすごく感動して、
これいいなあと思って、
残そうって思って、
撮ったら‥‥なんか違う、みたいなことで。
伊藤さんには、どこから撮ろうかな、
みたいな時間が一切ないイメージです。
- 伊藤
- なるほど。そうかそうか。
- 太田
- すごく速いですよね。あっという間に。
- 山川
- ぶれてないのかな?
って思うぐらい速いときがあります。
- 伊藤
- 何カットも撮ってるから。
- 山川
- そうですよね。
以前は、その年の写真だけじゃ足りなかったのに、
今は、1年分だけでカレンダーを作ってますもんね。
- 伊藤
- そうそうそう。最初の年は、
7年分ぐらいの写真を詰め込みました。
そんなに続くと思っていなかったから
過去のいい写真を使ったんだけれど、
「そっか、翌年もあるんだ」ってなって。
もう使っちゃったんだけど、ってなって。
- 太田&山川
- あはは。
- 伊藤
- でもなんだかんだ、
毎年、形になっててよかったです。
- 太田
- ほんとにありがとうございます。
- 山川
- ありがとうございます。
- 伊藤
- それで、そのてんやわんやっていうのが、
掲載許可が下りなかったり、
連絡がつかなくて、
差し替えることになる。
代わりをどうしましょう、と。
これは、毎年、ありますね。
- 山川
- そうですね。いろいろ差し替えたり。
- 伊藤
- 同じような写真がかぶってました、とか。
- 太田
- そうですね。そこらへんのチェックも。
- 山川
- ありますね。毎年。
- 伊藤
- 卵の写真、好きだから、
何度も出てきたり。
- 太田
- そんなわけで、今回のトークは、
weeksdaysの日めくりカレンダー365日の副音声、
と題しまして、なるべくたくさんの写真を
伊藤さんに解説いただこうと思っています。
- 山川
- 今回は新しい企画です。
発売前にいろんなページが見れちゃう。
- 太田
- そう、見れちゃう、
見せちゃうっていう企画ですね。
- 山川
- というのも、私たちが作ってるとき、
伊藤さんに「これはどこの何の写真」
っていうのを聞くのがすごく面白くって。
- 太田
- そうなんですよね。
その1年の伊藤さんがわかるというか。
それを皆さんにもお届けしたい、
っていう気持ちですね。
- 山川
- それを6本のテーマに分けてお送りします!
写真いまむかし
いわゆる「ガラケー」から、
iPhoneに変えたのは、
たしか15年くらい前の
フランス旅行がきっかけだったと思う。
電話の機能としてよりも、
カメラがついている、
ということに魅力を感じたのだけれど、
やっぱり正解だったな、と思ったのは、
「写真を撮る」ことが前よりずっと身近になったから。
テーブルの上のスープ。
友人の家にやってきた子猫。
買ったばかりの赤い靴。
背表紙のデザインが妙に気になる古本。
町の理容室のレースのカーテン。
私が撮るものは、
記念写真はほとんどなく、
どちらかというと被写体に寄ったものが多い。
でもどれもが、
かわいいとか、おいしそうとか、美しいなど、
目の前で起きていることに、
グッときている時。
そう思うと写真を撮るのって、
なんだかいいよね。
マイナスのイメージがないもの。
今週のweeksdaysは、
2027年の日めくりカレンダー。
今年は、30年前に一眼レフのカメラで撮った写真を、
数枚すべりこませてあります。
iPhoneとはテイストが違うけれど、
画角とか被写体自体はあんまり変化はしていない。
好きなものってかわらない。
おもしろいものですねぇ。
コンテンツは日めくりチームとのおしゃべり。
動画と読みもの、どちらも楽しめますよ。
どうぞおたのしみに。