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「こうだったらいいな」を詰め込んで
- 伊藤
- キッチンにワゴンがあるのって便利ですよね。
- 堀部
- はい、このワゴンも大活躍してます。
- 美奈子
- 2人なので、ダイニングまで行かず、
ガス台に焼肉プレートを置いて、
横にワゴンを寄せてテーブル代わりにして、
椅子を持ってきて、
キッチンで焼肉を食べたりとかもしますよ。
- 伊藤
- 最高ですねぇ。
- 堀部
- キッチンで食べれば、
お皿もすぐに取れるし(笑)。
ここに食器が入っているんです。
一望できるので使いやすいです。
- 美奈子
- そうなんですよね。
やっぱりガバッと見られるのはいいですよね。
そして振り返れば冷蔵庫があるので
すぐにビールを出して飲めます。
- 伊藤
- いい!
- 堀部
- 調味料も全部そこに入ってます。
- 伊藤
- なるほど。
堀部さんたちは、今までに、
すごくたくさんの住宅を
設計されてきたじゃないですか。
ここは、その集大成みたいな感じですか。
- 堀部
- 集大成という感じは、僕はしないですけど、
あくまでも、うちのような
生活スタイルとか暮らし方、
そしてこの葉山という場所においての
一つの答えというか、
一つのあり方という感じですね。
普遍的な解というよりは、
僕らにとってのいちばんいい解答。
ただ、集大成“的”なところはあるかもしれない。
今までいろいろな失敗もね、あったから、
その反省を生かしたり。
- 美奈子
- そうですね。
- 伊藤
- 例えばこういうふうに
キッチンの材はステンレスにしようとか、
そういう細かいことも全部?
- 堀部
- このステンレスはそうですね。
さらに、折り返しとか段差とか、
シームレスにするとかも。
- 伊藤
- ここ、綺麗ですね。
- 美奈子
- これ通常だと分かれちゃうんです。
- 堀部
- それを一体化させて。
- 伊藤
- コンロの周りのステンレスって、
つなぎ目に油が入らないのか
心配になることがあります。
- 堀部
- 入るんですよ。
コーキングのところが汚れるので。
- 伊藤
- その点、こちらは綺麗ですね。
- 美奈子
- そうなんです。
今回、自分の家なので、
いろいろ細かいことを自分で言えるから、
考えられる「こうだったらいいな」を全部伝えました。
キッチンを作る会社のかた、
なんとかやってくださったんですけれど、
すごく大変だったみたいです。
ちょっとした角のアールとか、そういうのも。
- 伊藤
- きっと、そうですよね。
でも、触り心地もよさそうです。
カクカクしたところがないんですよね。
- 堀部
- これ、引っかけマグネット。
- 伊藤
- あ、うちも使ってます!
- 美奈子
- 壁にマグネットでフックをつける、
ってわりとあると思うんですけど、
キッチンの正面は窓にしたかったので、
上から吊り下げられるようにしました。
そして壁に寄りすぎると、
洗ってすぐ掛けるときに水滴が垂れるので、
それがシンク内に入るように、ちょっと手前に。
そういう、ちょこちょこっと工夫をしているんです。
- 伊藤
- すごーい。
- 美奈子
- とにかくラクがしたいので(笑)。
- 伊藤
- それが一番ですよね。
毎日のことですものね。
そういうことは、思いついたらメモを?
- 美奈子
- そうですね。
こういうのができたらいいなって思ってたことを、
まとめてギュギュッと入れ込んで。
- 伊藤
- こちらには何が入ってるんですか。
- 美奈子
- ここは食器類です。
普段使う、こまごま系ですね。
大皿系を入れるところと、
こまごま系を入れるところを分けているんです。
- 伊藤
- 使いやすそう。
さきほどのこの台も、やっぱり、いいですね。
- 美奈子
- キッチンって、台が何かあるとすごく便利ですよね。
- 伊藤
- 「台」所ですものね。
- 美奈子
- あと、これがお気に入りなんですけど、
栓入れなんです。
- 伊藤
- 栓‥‥入れ?
- 美奈子
- 石垣島で仕事をしたとき、
この籠を作る職人さんに出会って、
ここに合うサイズに作ってもらったんです。
- 伊藤
- ということは、よく栓を抜くんですね。
- 美奈子
- はい、瓶モノが好きでよく飲むので。
ここにスペースがあると
キッチンの使い勝手がいいんですよね。
- 伊藤
- 鍋も置けますね。
- 美奈子
- そうですね。
この一番下も収納にしていて。
- 伊藤
- 平たいものが置けますね。
あら、このアルミのオーバル鍋、私、
同じものを持ってるような気がします。
- 美奈子
- これ一目惚れしちゃって。京都の‥‥。
- 伊藤
- WESTSIDE(鍛金工房 WESTSIDE33)?
- 美奈子
- そうです! 伊藤さんも?
- 伊藤
- はい、一回り小っちゃいの持ってます。
いいですよねー。
- 美奈子
- いいですよね!
- 伊藤
- うちも、同じ位置に入ってます。
- 美奈子
- やっぱり、下に。
- 伊藤
- 食洗器は使いますか。
- 美奈子
- ついつい使わなくなっちゃうので、
使うように頑張ってます。
- 伊藤
- 私はもう食洗器が大好きで!
- 美奈子
- それぐらい使いこなしたほうがいいですよね。
そうなりたいなと思いつつ、
まだ使いこなせていない。
- 伊藤
- それにしても窓。
キッチンに自然光が入るのっていいですね。
- 美奈子
- そうですね。
それからこのあたりは、
実務的な油取りだったり、
収納するほどもないようなものを。
- 伊藤
- すぐ手に取りたいもの、ですね。
ここにあるとないとで全然違いますもんね。
‥‥そして、こちらの部屋は?
- 美奈子
- 私が仕事するときに使う部屋です。
- 伊藤
- わぁ、落ち着きますね!
- 美奈子
- あとはもういろいろ、ゴミ箱やらなにやら。
- 伊藤
- あ、そうか、ゴミ箱がないと思ったら、
ここにあるんですね。
- 美奈子
- そしてストックしているものもこの部屋に。
- 伊藤
- 落ち着く。いいなぁ、ここ。
- 美奈子
- いいですよね。だいたい、仕事はここなんですが、
気分でほかの場所にも移動してやってます。
- 伊藤
- ここは、天井が、より低いんですね。
葉山と東京を往き来しながら
- 伊藤
- 堀部さん、ごぶさたしています。
以前、「weeksdays」で
お話しさせていただいたあとで、
私が購入を考えていた古い集合住宅の
リフォームをお願いしたい、
と連絡をさしあげたことがあったんですけれど、
あの部屋は、けっきょく、購入には至らなくて。
- 堀部
- 広い部屋でしたよね。持て余しちゃった?
- 伊藤
- はい、いろいろ理由があったんですけれど、
自分の暮らしには広すぎて
管理がたいへんだと感じたのもひとつの理由でした。
それにしてもあの時は勇み足ですみません、本当に。
- 堀部
- いえいえ。あれから生活に変化はありましたか。
- 伊藤
- 結局、娘は独立し、
私は賃貸物件での暮らしに落ち着いています。
堀部さんも、以前の対談のときは、
ご自宅はふつうの集合住宅で、
ご自身の設計ではないし
リフォームもしていないとおっしゃっていたんですよね。
あれから、こちらの家を建てられて。
ご夫妻でお住まいになって。
- 堀部
- そうなんです。
- 伊藤
- 美奈子さんは堀部さんの事務所に在籍する一級建築士で、
たくさんのプロジェクトでもご一緒なさって、
プライベートではパートナーで。
そんな二人の家を建てるに当たって、
設計の担当分けは
どんなふうになさったんでしょうか。
- 堀部
- この家は、いわば共同設計なんです。
僕がコンセプトと基本設計をし、
詳細設計と現場を彼女が担当しました。
- 美奈子
- 全部まあ、
一緒といえば一緒なんですけどね。
- 堀部
- 大きな構想とかコンセプトは僕で、
あとのディテールは彼女、ということですね。
これまでもそれで長くやってきたので。
- 美奈子
- ずっとスタッフなので、
考え方は一致はしてるかなと思うんです。
- 堀部
- ところが自宅になるとね(笑)。
普段の仕事では僕が上司ですから、
それなりのヒエラルキーがあるんですけれど、
ここでは全く力関係はなくなりまして(笑)。
- 伊藤
- あ、でも、そのほうがうまくいきますよね!
- 堀部
- 結果的にはそうでした。
- 美奈子
- 主張しあって、けんかもして、
お互い傷だらけになりながらも、
最後は青空を見上げて笑う、っていう感じでしたよ。
- 伊藤
- え、すごい。そうだったんですね。
- 堀部
- もう本当、プロセスにおいては、
腹の立つこともいっぱいだったんですよ。
言うこと聞かないし、
なんでこれが分からないんだ?!
みたいなことでぶつかったり。
- 伊藤
- ふふふ。
- 堀部
- 最初は弟子だと思ってたんですよ。
そういう師弟関係のままで結婚をしたと
僕は思っていたんですけど、
彼女としては、
もともと弟子のつもりは全くなかった、
ということが最近判明して。
- 伊藤
- あら! 対等な関係。いいじゃないですか。
ここを建てようと思われたのは、
何年ぐらい前のことだったんですか。
- 堀部
- 実は、3軒隣に僕の両親の家があるんです。
そこを建てたのがコロナのちょっと前でした。
当時すでに両親はもう高齢だったので、
いずれそこに住むことはなくなる日が来る、
そうしたらそこを自分の家にするんだな、
というくらいの感じで設計をしたんですが、
ありがたいことに、とても元気で(笑)。
- 伊藤
- あ、よかった。
前にお話ししたときに、
ずっと戸建てに住まわれていたお父さまが
集合住宅の高層階に移り住んだら、
居心地が悪そうだとおっしゃっていましたよね。
- 堀部
- そうそう。それで早く建てないとって。
そのあとで、別々だけど近くに、と、
両親の家の近隣に
自分たちの住む土地を探したんです。
- 伊藤
- それで見つかった場所が3軒隣?
すごいことじゃないですか。
探すと、出るものなんですねぇ。
- 堀部
- いや、実は難航しました。
葉山で見つからなければ
鎌倉の集合住宅に暮らそうとか、
いろいろ試行錯誤をしていたんですよ。
そうしたらここがポッと出て。
‥‥案内しながら話しましょうか。
- 伊藤
- はい、ありがとうございます。
見せていただきますね。
- 美奈子
- ここが大テーブルで、
打ち合わせですとか、
大勢来られたときにはここに、
っていう感じです。
- 伊藤
- 葉山でもお仕事をされるんですか。
- 美奈子
- はい。東京の事務所と、
1週間ずつ往き来しています。
葉山にスタッフが来て
打ち合わせをすることもありますよ。
- 伊藤
- ということは、東京にもお住まいが?
- 美奈子
- はい、賃貸をそのまま残しています。
- 堀部
- 日帰りで通えなくはない距離なんですけれどね。
- 美奈子
- 大テーブルの正面が、サンルームです。
- 伊藤
- サンルーム。
‥‥あ、なんだか風が違いますね。
気持ちいい!
- 美奈子
- けっこう風が入ってくるんです。
- 伊藤
- やっぱり、夏、涼しいですか。
- 美奈子
- はい。夏はこの上にスクリーンが閉まって
強い直射日光は遮ることができますし、
外側の窓は全開できるので風も入ります。
網戸も入っているので虫除けにも。
このサンルーム、わりと年中、活躍しているんです。
- 堀部
- ここ、冬は薪ストーブを焚くと、
すごく暖かくなるんですよ。
- 美奈子
- このサンルーム、居室に見えますけれど、
本格的な外壁の外側に位置しているんです。
- 伊藤
- ということは「外」なんですね。
- 美奈子
- そうなんです。
居室は一年中、全館空調で安定させていますが、
ここは季節によって、風を入れたり、
薪ストーブをつけたりする空間です。
床が白河石という石で、
冬はトップライトから射す太陽光で、
床暖房が入ってるんじゃないかっていうくらい
暖かくなるんです。
- 伊藤
- この、居室とサンルームの境界線で
空気の印象が変わるのにビックリしました。
- 堀部
- これは居室側の蓄熱量との違いもあるんです。
そしてサンルームに冷たい風が入ってきても、
こっちはびくともしない。
- 伊藤
- しかもサンルームからの景色は、
離れの低い屋根瓦が、
ふつうは見えそうな近隣の家々の姿をさえぎって、
向こうには山だけが拡がるの借景になっていますね。
ほんとうに気持ちがいいです。
外の空気も、東京と比べて、全然違う。
- 堀部
- 本当に違いますね。
僕ら、すっかり
「葉山を愛してる人」になっちゃいました。
- 伊藤
- 海も近いんですか?
- 美奈子
- ここからは見えませんが、
歩いて行ける距離に海があるんですよ。
それもちょうどいいなと。
- 伊藤
- じゃあ、葉山にいるときと、
東京にいるときでは、
感覚が変わるというか。
- 美奈子
- そうですね、東京は
事務所で仕事をして、
部屋もただ寝るだけみたいなコンパクトさ。
集中してガッと仕事をする場ですね。
でも、葉山に来ると、自然と朝も早くなったりして、
仕事をするにしても時間の使い方が変わりますし、
生活が整っていく感覚があるんですよ。
- 伊藤
- このスペースは?
- 堀部
- キッチンのすぐそばなので、
二人のときはここで食事を。
- 美奈子
- 食事が終わったら、
サンルームに移動して飲んだり。
- 伊藤
- 落ち着きますね、天井の低さも。
- 美奈子
- そうですね。
大人数がいる場所は天井を高くして、
こんなふうに落ち着くところは
低くしています。
- 伊藤
- テーブルもデザインされたんですか。
- 美奈子
- そうですね。
それは堀部が設計しました。
- 伊藤
- キッチンとダイニングが横並びというのも
使いやすそうですね。
- 美奈子
- 2人で一緒にパッパッと作業ができるので、
やりやすいかなと思って。
ワンサイズでどんな人にも
- 伊藤
- それにしても夏の暑さ!
- Noriko.I
- 金魚鉢の中に生きてる感じ。
- 伊藤
- でも気温はともかくとして、
この湿度は、ひょっとして肌にはいいの? とは
思うんです。
- Noriko.I
- それは、すごく言われますよね。
こちら(ロンドン)で普通にしてて、
突然友人に腕を触られ、
「あ、モイストなスキン」って言われたことがあって。
「え、そんな、普通ですけど」と思うんだけれど、
「やっぱりアジアの湿気は肌にいいのね」
みたいに言われます。
- 伊藤
- 日本育ちのノリコさん、長くイギリス在住でも、
そちらの人にしてみたらモイストな感じなんですね。
- Noriko.I
- はい、そう言われますよ。
皮膚の感じが違うみたい。
- 伊藤
- ちなみに海外の方も、
このダナトップ、着られてますか。
- Noriko.I
- あんまりフィードバックは聞いてないんです。
COG、海外展開で売れているのはアメリカで、
テキサス、ルイジアナ、ニューヨーク、カリフォルニア、
いろんなところにお客さまがいるんですが‥‥。
- 伊藤
- じゃあ街角で見かけたことはない?
- Noriko.I
- ロンドンで1回、パリで1回、見ました。
「あ、着てる」と思うだけで、
声は掛けませんが、嬉しいです。
- 伊藤
- 「こんなふうに着てみたら?」
というアドバイスはありますか。


- Noriko.I
- 丈が調整できるので、
お尻や腰回りをあんまり見せたくないときは
ゆるくしていただければ隠れます。
それから、袖なしでコンパクトだから、
けっこうボリュームのあるものも合うんですよ。
そのときは下もギューって絞って、
ちょっとブラウジングしてパフッと短くして、
下にボリュームのあるスカートとか
ワイドパンツとか合わせていただくといいですよね。
コーディネートはすごくしやすいと思います。
- 伊藤
- そっか、裾のゴムがあるのとないのとで
自由自在具合が違うんですね。
なるほど、わかりました。
- Noriko.I
- 細身のパンツのときは、
ちょっとだけ絞って、
ちょっとだけパフッとさせて
垂らしていただくといいかな。
- 伊藤
- なるほど。ひとつの服で、
いろんなシルエットが出るっていいですね。
ちょっと得した気分ですし。
ワンサイズだけれどこれ一枚で済み、
どんな体形の人にも合うっていう、
COGのいいところ、今回も感じます。
- Noriko.I
- 私が、重ね着の苦手な人なんですよ。
基本的に一枚で様にならないと嫌っていうか、
あれを合わせてこれを重ねて、みたいなのが
すごく苦手なんです。
- 伊藤
- そういえば重ね着をされてないですよね。
- Noriko.I
- 絶対、しないです。
- 伊藤
- 「絶対」してないんだ!
- Noriko.I
- 絶対(笑)。
半袖の下に長袖を、とか、
キャミドレスは下にTシャツ、
とか、しないです。
- 伊藤
- 私もしないので、わかります。
- Noriko.I
- おしゃれでの重ね着というより、
肌を見せたくないから重ね着を、
というのが苦手なのかも。
コーディネートじゃなくて、
見せないための重ね着はしない、
ということですね。
- 伊藤
- そう言えばそうですね。
- Noriko.I
- 強いて言えば、
ちょっとだけ抜け感を出したいなと思って、
白いTシャツが下にちょっと見えるように着るとか、
そういうのは、やるんですけれど。
- 伊藤
- COGでも提案なさってないですものね。
- Noriko.I
- 一枚、一本勝負です。
でもね、お客様は合わせていただいていいんですよ。
でも私は、ということで。
だからコートも、コートドレスみたいに、
一枚で様になるのが好きなんです。
うちね、廊下にものすごく大きな鏡があるんです。
天井まであるみたいな。
普段、家で仕事をしてるから、
ちょいちょいその鏡の前を通るんですが、
自分のシルエットが気に入らないと、
仕事にならないんですよね。
- 伊藤
- おおー。
- Noriko.I
- いちいち、「あっ、いやっ! 腕がっ!」となると、
仕事どころではなくなってしまう。
- 伊藤
- じゃあご自身でCOGを着ている姿を見て
「あれ? こういうところが」みたいな。
- Noriko.I
- そうなんです。
「ここを、ちょっと出っ張らせたら、
腕が細く見えるかも」とか、
いろいろ考えてやってるんです。日々。
- 伊藤
- おっきい鏡いいですね。
- Noriko.I
- おっきい鏡っていいですよ。
150センチぐらいの全身が映る鏡と比べても、
全然違いますよ。天井まである大きい鏡って。
- 伊藤
- そうなんだ。
- Noriko.I
- それを発見したのがBLAMINKの
青山の店内。
2階に上がったところに背の高い鏡があって、
それで素敵な気分になって靴を買って帰って来て。
東京のオフィスで姿見に映してみたら、
「あれ? なんか違う。スケール感が違う」と思って。
でもロンドンに持って帰って来ておっきい鏡で見ると、
「やっぱりこれこれ。これよね」みたいな感じ。
- 伊藤
- え、それ、なんでだろう。
- Noriko.I
- たぶん「大きな景色の中にいる自分」っていうのは、
バランスがとれて見えるんでしょうね。
ところが自分だけが映ってると、何かが違うんです。
- 伊藤
- その大きな鏡って壁についてるんですか。
- Noriko.I
- 枠のついてるめちゃめちゃでっかい鏡を、
壁にもたれかけさせているんです。
1人では動かせないくらい大きいんですよ。
- 伊藤
- どこで買われたんですか。
- Noriko.I
- ネットで買いました。
- 伊藤
- ネットで?! そんな大きなものを?
- Noriko.I
- 注文できるんですよ、大きさ。
- 伊藤
- そういうことなんだ。
- Noriko.I
- フランス様式というか、
デコラティブな白い枠がついてるんですけど、
日本ではなかなか大きい鏡が買えなくて。
- 伊藤
- ないですよね、そういうのは。
- Noriko.I
- 表参道のショールームも、
おっきい天井までの鏡を
業者に頼んで作ってもらったんです。
- 伊藤
- 枠はどうしたんですか。
- Noriko.I
- 全くフレーム無しみたいに見える鏡です。
日本だと大きなアンティークの枠は
なかなか買えないので。
横から見るとちょっと黒いスチールみたいになってます。
- 伊藤
- おっきい鏡が欲しくなってきました。
- Noriko.I
- 全然変わりますよ!
大きい鏡で見ると背景も映るし、
自分が小さくなるから、距離感が出るっていうか。
お店で試着しても試着室の中で見るより
ちょっと外に出て見た方がいいじゃないですか。
今度ショールームにいらしたときに
見てください。
日本のショールームは
天井の高さに限りがあるので
理想の高さじゃないんですけど。
- 伊藤
- ノリコさんが東京にいる時、伺いますね。
大きい鏡も見たいし、会いたいし。
- Noriko.I
- うん、来てください。
鏡、2つあるんです。
1つ買ってデリバリーをしてもらって、
設置までしてもらったんですけど、
「すみません、ちょっと端っこ、
欠けさせてしまったんです」、
持って帰ってもう一つ作り直しますというのを、
全然わからないからこれでいいです、
「じゃあこれはどうなっちゃうんですか」と訊くと、
「廃棄します」って。
「だったらもらいます」となり、2つあるんです。
- 伊藤
- えー、すごい、すごい。
どういうふうにその巨大鏡があるのかが、
全然わかってないんですけど、
行きます。とにかく。
その時、お目にかかりましょう。
ノリコさん、ありがとうございました。
- Noriko.I
- こちらこそ、ありがとうございました。
メイドインジャパンの心強さ
- 伊藤
- こんにちは、ノリコさん。
東京は夕方4時、ということは
ロンドンは朝の8時ですよね。
朝早く、大丈夫ですか。
- Noriko.I
- おはようございます。
大丈夫です。私、早起きで、
5時から起きているんですよ、
よろしくお願いします。
- 伊藤
- ちょうど、パリの猛暑のニュースを聞いて。
ロンドンも暑いんでしょうか。
- Noriko.I
- ロンドンはそこまで暑くないですね。
でも先週はパリにいたので大変でした。
パリのショールームは直射日光が入らないし、
泊まっていたところも暑くなかったんですけれど、
日中、外を歩くと暑すぎて危険を感じるほどでした。
夜は全然平気なんですけど。
- 伊藤
- サンマルタン運河で
パリの人たちが水遊びしている映像が
ニュースで流れていましたよ。
飛び込んで泳いでいたり。
- Noriko.I
- きれいじゃないんですけどね、水。
- 伊藤
- それでもいい、というくらいの
暑さだったのかなあと思いました。
- Noriko.I
- フランスの人は暑さに慣れてないですもんね。
それに、カラッカラっていう感じでもなく、
ずっと蒸していた感じなんです。
アーケードの中はビニールハウスみたいになっちゃって。
それでも私たちは無事だったんですけれど、
お客さんが無事じゃなくて、
ショールームに来られない人がけっこういました。
たどりつけない、って。
ショールームの前にいたデリバリーの人が、
バイクを止めて具合が悪そうだったので
「ちょっとあなた大丈夫?」と声を掛けたら
全然大丈夫じゃなくて。
ショールームに入ってもらったら、
座るどころか、床に倒れちゃって。
床が冷たいから、それはよかったんですけど、
救急車を呼んでも、なかなか来なくて。
- 伊藤
- そうだったんですね、パリでは、そんなことが。
でも、じゃあロンドンは、一応大丈夫。
お疲れ様でした。ほんとに。
- Noriko.I
- いえいえ。
- 伊藤
- さて、今回のDANNA TOP(ダナトップ)が
すごいと思うのは、
以前、同じ素材で色ちがいのものを買って、
夏は毎日のように着て、洗濯機に放り込んで、
乾燥機までかけているんですけど、
全然、生地がへたらないんです。
たぶんもう100回くらい洗濯していると思うんですよ。
あまりに具合がよいので、同じ素材で
今回weeksdaysのために、
と4色の別注をお願いしました。
- Noriko.I
- ありがとうございます。
以前「weeksdays」で
扱っていただいたのはコットン100%、
今回のものは伊藤さんがお持ちのものと同じ、
ナイロン87%、ポリウレタン13%の、
シャリっとしたトリコット素材(*)ですね。
これ、28ゲージっていう細い糸で編んだ、
縦横どっちにも伸びるスポーツウェアの素材なんです。
だからお洗濯にも強く、耐久性が高い。
しかも接触冷感といい、
うっすら冷たく感じる加工をしてあって。
(*)トリコット素材は「経編(たてあみ)」の一種。
伸縮性、柔らかさ、型崩れのしにくさを持ち、
シワになりにくく、吸水速乾性や耐久性に優れる。
- 伊藤
- 毛玉も全然できないし。
最近、素材の進歩がすごいなあと思って。
- Noriko.I
- 日本の工業って、小さい点を深く掘るような
性質があるじゃないですか。
だから日本の素材って素晴らしいんだと思います。
海外で見せても素材が日本と言うだけで、
「やっぱりいいね!」みたいに思っていただける。
- 伊藤
- へえー。すごく信頼がある。
- Noriko.I
- そうなんです。
- 伊藤
- どっちが先だったんですか。
素材ありきかデザインありきか。
- Noriko.I
- 素材が先ですね。素材と色。
私はいつも先に素材を選んでから形を寄せるんです。
- 伊藤
- 素材と色。
- Noriko.I
- その素材に合う色というものがあるので、
まず素材と色を選んで、それに最適な形を
アーカイブから引っ張り出したり、
自分でまた一から考えて作る、
そういう感じでやってます。
- 伊藤
- この素材にこの形はよい、ってことなんですね。
ちょうど二の腕が隠れて、いい感じです。
- Noriko.I
- 二の腕問題は重要課題でございますので。
- 伊藤
- ほんとですよね。
- Noriko.I
- むき出しにならない方向で。
- 伊藤
- それで助かってる人が多いですよ。
そして、もうとにかく日本の夏が暑すぎる。
私はこれで乗り切れるんじゃないかと思ってます。
- Noriko.I
- そうですね。接触冷感って、
着比べると全然違って。
着たときにヒヤッて冷たいんですよね。
- 伊藤
- うんうん、気持ちいい。
- Noriko.I
- しかも脱水機から出したら、
半分乾いてます、みたいな。
- 伊藤
- ほんとそうなんですよ。
やはり素材が進化している感じは、
ありますか?
- Noriko.I
- 暑さ系の素材はすごく増えてます。
UV加工も。
- 伊藤
- それは海外ではなく日本で見られる傾向?
- Noriko.I
- 海外にもあるかもしれないんですけど、
私、海外の生地は見ていないんです。
COGはもう絶対にメイドインジャパン。
- 伊藤
- あ、絶対、なんですね。
- Noriko.I
- たまに、日本には無い素材、
たとえばヴィーガンレザー(*)だったりは、
イタリアのものを使うことがありますが、
あとはもう全部日本。
(*)動物の皮革を使わず、
人工的にそれを再現した素材のうち、
植物性廃棄物や繊維を樹脂と混ぜ合わせた
植物由来(バイオベース)のもの。
- 伊藤
- メイドインジャパン。
- Noriko.I
- 海外では、メイドインジャパンじゃないと
「あ、違うのね」と、
スッと通り過ぎて行っちゃうんです。
日本のブランドだと、まず「あ、日本なんだ」と見て、
「これどこで作ってるの?」って言うから
「ジャパンです」と答えるでしょう、そうすると
「オール、メイドインジャパン?」って。
「イエス」と答えてもさらに、
「でもファブリックは?」と訊かれる。
「ファブリックも含めてオールメイドインジャパンですよ」
って言うと「オッケー!」ってなるんです。
- 伊藤
- すごいですね、その信頼感。
私、生地がクタッてなってくると
買い替え時かなって思うんですが、
これ、全然そうならないから、
ずーっとクローゼットに残っていて。
ほんとすごいなあと思いながら見てるんです。
- Noriko.I
- それがシンセティック(人工)素材の
いいところですよね。
- 伊藤
- だから今回、ぜひこの素材でつくっていただきたくて。
すぐ乾くし涼しいし、ヘタッとならないし。
夏、皆さん、へとへとになってるときにも、
いいんじゃないかなぁって。
- Noriko.I
- あと、うちの服って、わりとこう、
形が「パフッ」としてるから、
肌に触れないのも涼しさにつながると思うんですよ。
肩に乗っかってるだけであとは全部もう自由、みたいな。
- 伊藤
- 確かに。そっか、お腹周りもそうですね。
- Noriko.I
- 猛暑のパリにいたとき、
COGのワンピースを着たんですね。
イギリスだと通常が寒いから、
夏でも下にキャミソールを着るんですが、パリでは
「いやもうキャミなんて着てらんないぞ」と思って、
下はブラジャーだけにしたんです。そうしたら、
「あれ? 私、裸で歩いてるのかな」みたいな感覚に。
- 伊藤
- ちょっと不安になるぐらいの。ふふふ。
でもすごくいいですね、それ。
ほんと、暑がりとしては、それを求めてます。
COGの服って、
確かに肩に乗っかってるだけな気がしますよ。
- Noriko.I
- ですよね。
下にゴムを入れてあり、パフッてなるから、
絶対、お腹周りも涼しい。
そしてアームホールが下についてるから、
インナーがそんなに見えちゃうわけでもない。
- 伊藤
- うんうん。その安心感。
この素材があるから、パフッとさせたんですよね。
- Noriko.I
- はい。そこそこ、張る素材じゃないと、
その形のよさが出ないと思います。
この素材はそれに合っていますよね。
ないと困るもの
今までに出会った中で、
「これはすごい」というものがいくつかあります。
ごはんをふっくら炊き上げる鍋。
身の回りのこまごましたものが、
気持ちよくおさまる小ひきだし。
脚をすっきり見せてくれるパンツ。
最近のヒットは、
眉毛、一本一本驚くほど自然に描ける、
アイブローペンシル。
あると助かる‥‥というよりも、
もはやもう、ないと困る。
そんな存在になっているのです。
3年くらい前に買ったCOGのトップスもそのひとつ。
二の腕をきれいに、
そして気になる腰まわりもすっきり見せてくれる。
シワにならないし、
なにより涼しい。
そしてびっくりするのは、
幾度も洗濯を繰り返しているのに、
いっこうにヘタらないこと。
作ってくれてありがとう!
声を大にしてお礼を言いたい。
今週のweeksdaysは、
その「すごい」トップスをご紹介。
COGのnoriko. I さんと久しぶりにお話しし、
魅力をたっぷりうかがいました。
どうぞおたのしみに。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
8月6日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
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クッションカバー
(ブラック、チャコール)
部屋の雰囲気を変える、
とても便利なアイテムがクッションカバー。
今回、weeksdaysでは、
ホワイト、ブラック、チャコールの3色を展開。
カラーをひとつにして、
いくつか並べてもいいし、
3色をひとつずつ、なんていう使い方もいい。
またイブルと合わせて使っても。
リビングやベッドまわりに置くだけで、
家の中が新鮮な表情になります。
オーガニックコットンを使っているので、
肌触りも最高。
ベッドルームに、リビングにと
あらゆるシーンでお使いいただけます。
(伊藤まさこさん)
8182
イブル
(ホワイト、グレー)
韓国の暮らしに馴染んだ、
「イブル」というキルティングの布団。
ここ数年で、日本でもよく見かけるようになりました。
weeksdaysではステッチ幅を狭め、
シックな色をえらび、
私たちの暮らしに合う、
weeksdaysならではのイブルを作りました。
今まで販売したニーチェアや、ハーフラウンドテーブル、
スツールやベッドなどとの相性もいいんですよ。
用途はなんでも。
シーツのように敷いたり、
または床に敷いたり、
ベッドカバーにしたり。
ピクニックに持って行ったり、
車のシートに敷いたり。
マルチカバーとしてじゃんじゃんお使いください。
小さなお子さんがいるお宅にもよいし、
愛犬家の友人は
「ソファにかけてます。
気になったらすぐ洗えるところもいい」
なんて言っておりました。
カラーはホワイト、グレー、チャコールの3色。
オーガニックコットンの肌触り、
きっとやみつきになるはずです。
(伊藤まさこさん)
アクセサリーで遊ぶ
- 伊藤
- 「Basket Rope Bracelet」は、
デザインが特徴的ですよね。
普通のチェーンではないというか。
- 渡邊
- 「バスケットロープ」といって、
よく見るとバスケットの持ち手のような
編み込みになっています。
丸みがあって、太すぎず、細すぎず、
立体感のあるブレスレットです。
- 伊藤
- うんうん、存在感があります。
フックも素敵ですよね。
これを前に持って来てもいいかも?
- 渡邊
- そうなんです。
フックをフロントやサイドに持ってきても
アクセントになります。
フックの開き部分に少し力を加えて
キュッと閉めてもらうと外れにくいです。
- 佐藤
- バスケットロープは、
動いたときに編地がキラッと光るのが
素敵ですよね。
- 伊藤
- キラッとするけど、
さりげないのがいいですね。
シルバーとゴールドで雰囲気が違うから、
色違いで揃えてもよさそう。
渡邊さんは、重ねづけもされますか?
- 渡邊
- はい、重ねづけもします。
バスケットロープは目がつまっているので、
「Rounded roll necklace」のような
また違った印象のチェーンと重ねても
素敵だと思います。
- 伊藤
- ほんと、いろんなものと合う気がします。
- 伊藤
- 渡邊さんは1人で作られているんですよね。
シーズンごとのアイディアを、
どうやって生んでらっしゃるんですか?
- 渡邊
- うーん、どうでしょう‥‥。
- 佐藤
- でも渡邊さん、
「こんなの気になってる」とか
「こういうつけ方をしたい」とか、
シーズンごとにありますよね。
今年のAW(Autumn / Winter)のコレクションだと、
ヴィンテージライクなチェーンが気になると、
それにつけるチャームをオリジナルで作られたり。
- 渡邊
- あ、そうですね。
今回は「アクセサリーで遊ぶ」
みたいなことをテーマにしました。
チャームをつけたり長さを変えたりして、
自分なりに組み合わせを
たのしんでもらえたらいいなと思って。
眼鏡ホルダーも昨年から作っているんですけど、
私自身、眼鏡をつけたり外したりが多いのと
ネックレスとしても使えるので、
重宝しています。
- 伊藤
- 眼鏡ホルダー、いいですね!
サングラスにも使えますものね。
- 渡邊
- はい。
カラビナの部分は取り外せるので、
留め具をトップにしてつけたり。
- 佐藤
- ホルダーだけじゃなくネックレスにできたり、
ブレスレットとしてもつけられたり。
毎回必ず、1つのつけ方だけじゃなく
ツーウェイ、スリーウェイと使えるようなものを
作られてますね。
つける人の好きなようにアレンジできるのが
いつもすごいなと思って見ています。
- 伊藤
- ほんと、すごいです。
- 渡邊
- アクセサリーを買うときって、
洋服を買うのとはテンションが少し違うと思うんですよね。
優先順位としては服の方がアクセサリーよりも
高い気がするんですけど、
いろんなつけ方ができるジュエリーなら
同じ服にも違う印象で合わせられるし、
選んでいただきやすいかなと。
- 伊藤
- 確かに、そうですよね。
- 渡邊
- それから、服は年齢を重ねるにつれて
「自分のベーシック」が決まってくるということも
あるのかなと感じます。
この前もポップアップでお客さまが、
「服はシンプルだから
アクセサリーをたくさん買います」
という方がいらっしゃったんです。
服はいつも決まったものを着るから、
アクセサリーで遊びを取り入れたり
個性を表現して、変化をつけていると。
- 伊藤
- わかる気がします。
そう考えると、アクセサリーって
小さいけれど役割は大きいですね。
- 渡邊
- そうなんですよ。
アクセサリーをつけるか、つけないかで
かなり印象は違うなと感じます。
ポップアップで出会うお客さまの中には、
普段からアクセサリーは全くつけない方も
いらっしゃるんですが、
そういう方たちにも今回のネックレスは
取り入れていただきやすいかなと思います。
- 伊藤
- うんうん。
私もあまりネックレスはつけない方なんですけど、
これならいいなと思いました。
Tシャツに合わせたら、
すごくかわいかったです。
- 渡邊
- ああ、うれしいです。
- 佐藤
- 今回のネックレスとブレスレットは、
トレンドの服に合わせるのはもちろんですが、
ヴィンテージの感覚もある
普遍的なデザインなので、
長く使っていただけると思います。
- 伊藤
- そうですね。
最近、華奢なネックレスはちょっと違うかも、
と思っていたところでした。
- 渡邊
- 私もです。
華奢なものはあまり選ばなくなって、
指輪も、歳を重ねた手に合うように、
ボリュームがあるものを選んだりしています。
- 伊藤
- でも渡邊さんのコーディネートは、
ボリュームはあるけれど
全体的にトーンがまとまってるから、
「どうだ!」みたいな強い印象はないですよね。
すべてOCUCCIのものですか?
- 渡邊
- 友人のブランドのものも入れて、
組み合わせてつけてます。
- 伊藤
- すごく素敵。
ゴールドとシルバーをミックスしても合うんですね。
私は以前は、アクセサリーがゴールドなら
サンダルの留め金もゴールドじゃなくちゃ、
みたいに縛られていたかも。
- 渡邊
- そんなふうに統一しても素敵ですし、
ご自身の感覚でミックスしても、
似合っていればいいかなと思います。
- 伊藤
- 渡邊さんは毎日、
お洋服とアクセサリーでは
どちらを先に決められますか?
- 渡邊
- やっぱり洋服が先ですね。
「今日は雨だからこれ」みたいに、
天気に合わせて選んだりします。
- 伊藤
- 「服にあわせてアクセサリーを選ぶ」、
OCUCCIのコンセプト通りですね。
それに、渡邊さんのコーディネートは
デザイナーである渡邊さんご本人に
すごくよく似合ってらっしゃる。
見ていると欲しくなってきます。
- 渡邊
- つけてくださる方の着こなしなら
きっとその方にも似合うはずなので、
ぜひたのしんでいただきたいです。
- 伊藤
- そうですね。
素敵なものをありがとうございました。
- 渡邊&佐藤
- ありがとうございました!
ブレスレットにも、チョーカーにも
- 伊藤
- 渡邊さん、佐藤さん、
はじめまして。
今日はよろしくお願いいたします。
- 渡邊 & 佐藤
- こちらこそ、よろしくお願いします。
- 伊藤
- 渡邊さんはデザイナーで、
佐藤さんが営業を担当されている、
ということですが、
お2人はどのようにお知り合いになられたんですか。
- 渡邊
- 私はOCUCCIのデザイナーをはじめる前に
アパレルでバイヤーの仕事をしていたんですが、
佐藤さんとはそのときの同僚でした。
- 伊藤
- あ、もともとお知り合いだったんですね。
- 佐藤
- そうなんです。
小物のバイヤーとして
一緒に働いていました。
- 伊藤
- おふたりとも
小物がお好きなんですね。
- 渡邊
- はい。私は仕事をはじめる前に、
少しだけ彫金の学校に通っていたんですが、
その頃は自分で作るよりも
選ぶ方が好きだなと感じて、
アパレルの道に進みました。
バイヤーなどで経験を積んでから、
2019年に「OCUCCI boutique」を立ち上げて、
オンラインでヴィンテージの服や小物を
セレクト・販売していたんですが、
あるとき宝飾の世界にいる彫金学校の同級生から
ジュエリーの制作工場を紹介してもらって、
2021年頃から自分でも
ジュエリーを作るようになったんです。
- 伊藤
- セレクトだけでなく、
自分で作ろうと思われたのは
どんなお気持ちからだったんでしょう?
- 渡邊
- コロナの影響が大きかったと思います。
輸入も滞って、バイヤーとして仕入れができる量に
限度が出てきたこともあるんですが、
立ち止まって考えてみると、
コロナ禍の前からヴィンテージの需要が
減ってきたなと感じていたので、
「何か作ってみようかな?」と思い立って。
- 佐藤
- 渡邊さん、コロナ禍が落ち着いてきた頃に、
外苑前にアトリエ兼ショップを開かれましたよね。
- 渡邊
- あ、そうそう。
そこに佐藤さんをはじめ
友人たちが足を運んでくれて。
- 伊藤
- じゃあ、それからじわじわと
ものづくりが広がっていった感じなんですね。
- 渡邊
- 本当に少しずつですが、
そういったポップアップのときに
ヴィンテージのセレクト品と一緒に
「OCUCCI jewelry」として
オリジナルアイテムも並べていて、
だんだんとオリジナルの方がメインになってきた
という感じです。
- 伊藤
- ヴィンテージのセレクトアイテムは、
どういった国から選ばれているんでしょう。
- 渡邊
- アメリカやメキシコから買い付けていました。
最初に就いたアパレルで扱っていたこともあって、
インディアンジュエリーに惹かれて。
でも2020年3月を最後に行ったきり、
コロナ禍に突入して以後は行けていないんですけど。
- 伊藤
- インディアンジュエリーって、
あまり詳しくなくて。
- 渡邊
- ネイティブ・アメリカン(アメリカ南西部の先住民族)が
その昔、スペイン~メキシコを経由して伝わった
銀細工技術を取り入れて、
独自に発展させた装飾品ですね。
ネイティブ・アメリカンの中にも
ナバホ族、ホピ族、ズニ族と
いろんな部族があるんですけど、
私はナバホ族が作る「ナバホパールネックレス」という
丸玉のネックレスに魅了されました。
- 伊藤
- ナバホ族のパール‥‥?
- 渡邊
- はい。
「パール」といっても真珠ではなくて、
一見、パールに見えるくらいきれいに光る
シルバーの玉を連ねたものなんです。
ナバホ族が作るジュエリーは他に
ターコイズなどの天然石を使ったものも
あるんですけど、
ナバホパールは特徴的です。
- 伊藤
- シルバーなんだ!
素敵ですね。
そういったものに惹かれながらバイヤーを経験して、
オリジナルブランドとして最初に作られたのは
どんなものだったんでしょう。
- 渡邊
- 「OCUCCI jewelry」をスタートしてはじめの頃は、
自分が好きな天然石を集めて
職人さんにビーズネックレスにしてもらったり
していたんですが、
だんだんと作りたいものが変わってきたんです。
ファッションの畑にいたからか、
トレンドをより意識するようになって。
- 佐藤
- 服もジュエリーも、
新作を出すときはシーズンごとに
テーマを決めることが多いんですけど、
渡邊さんの場合は
「ジュエリーは洋服を含めた
ファッションと共に完成するもの」
として考えられていましたよね。
ジュエリーだけを切り取った提案ではないところが、
他のブランドとは違うなと感じました。
- 伊藤
- 確かに!
アクセサリーは服に合わせるものですものね。
- 渡邊
- その人の個性って、
服に表れやすいかなと思うんですが、
そこに寄り添うようなアイテムを
作りたいなと思いました。
着こなしによってアレンジしやすかったり、
手持ちのアクセサリーと組み合わせたり、
活用度が高いものがいいなと。
- 伊藤
- 今回扱わせていただく
「Rounded roll necklace」も、
長さを変えるだけで
だいぶ雰囲気が変わりますよね。
- 渡邊
- そうですね。
手首に巻くと、ブレスレットとしてもつけていただけます。
チェーン自体はシンプルなんですけど、
大ぶり過ぎず、華奢過ぎずというバランスにしました。
私も今日、チョーカーとしてつけています。
- 伊藤
- あ、かわいい!
そうか、余った分は垂らすといいんですね。
- 渡邊
- はい。
ちょうど先端に丸カンがついているので
お好きなチャームをつけられますし、
着る服によって好きな長さに
アレンジしていただけたらと思います。
チェーンの楕円が大きめなので、
真ん中にペンダントトップをつけてもいいですね。
- 伊藤
- 本当にその人に合った着こなしができる
ネックレスですね。
- 佐藤
- ちょっとマットな加工をしているので、
キラキラし過ぎないのもいい気がします。
- 渡邊
- 私自身、真新しいものより
使い込んでいる雰囲気のジュエリーが好きなので、
マットに仕上げたり燻し(表面を黒く変色させて
陰影や深みを出す仕上げ技法)を入れたりしています。
- 伊藤
- これなら、つけ慣れていない方にも
馴染みやすいですね。
たまには足し算を
夏を過ごす山荘の寝室の窓は、
「突き出し窓」といって、
窓枠の上の部分を軸にして、
下側を外に突き出すタイプ(わかるかな‥‥)。
引き違いや、片開きなど、
窓にもいろいろな種類があるけれど、
あえてこの突き出し窓をえらんだのは、
外の景色がすっきり、そして美しく見えるから。
窓が斜めになるため、
多少の雨だったら部屋の中に入ってこない、
という利点もあるんです。
ところが困ったことに、
窓を開けた時に、
それを留めておく金具が見つからない。
なかなかしっくりくるものに
出会えないでいたのでした。
しかしながら、
この家で過ごすのも今年で3年目。
「とりあえず」でつけた木の棒を見るたびに、
残念な気持ちになっていたのだけれど、
ある日、そうだ! と思い立ち、
20センチほどの真鍮の棒をためしに支えにしてみました。
これがね、なかなかいい感じなんです。
窓を閉める真鍮の金具とも合うし、
なにより、見慣れた外の景色や木の窓枠が
その真鍮の棒のおかげで、
いつもより洒落て見える。
とても小さなものなのに、
これがあるのとないのとでは大違いなのでした。
今週のweeksdaysは、OCUCCI jewelryのアクセサリー。
いつものTシャツも、いつものパンツも。
これをつけると、
あれ? なんだか洒落て見える。
いつも引き算ばかりの私のスタイルに、
新しい風を吹き込んでくれたアイテムなのです。
もっと着やすく、もっと涼しく
- 関根
- 今回、伊藤さんたちと相談して
コットンのノースリーブトップとワンピースは
オリジナルから、形を調整しているんですが、
「コレクションにもこのアイテムが欲しかった!」
と思いました。
- 伊藤
- そうなんですか。
色と形、調節していただきました。
- 関根
- やっぱりすごく着やすくなって、
さすが“まさこアレンジ”だと思いました。
- 伊藤
- あれ、どこをどうしたんでしたっけ。
言ったのに、忘れている‥‥。
- 関根
- もとは、ウェストにゴムが入っていて、
大きくブラウジングして着るデザインだったのを、
絞っても絞らなくても着られるようにしたんです。
いろんな体形の人に合うものになりましたね。
- 伊藤
- うんうん、思いだしました。
両方とも、シルエット、いいですよね。
- 関根
- かわいいです、とっても。
- 伊藤
- しかも、涼しいんです。
生地に張りがあるから、いい感じです。
- 関根
- ちょっと、きちんと感もあって。
- 関根
- 本当、インドでつくってると、
無限の可能性があって楽しいんですよ。
- 伊藤
- へえーっ、無限の可能性。
それは、関根さんだからじゃなくて?
- 関根
- いやいや、お国柄っていうか、
「できない」って誰も言わないんです。
でも、それを当てにしていたら、
期日通りにはできなくて、
次の年に回すことなっちゃう、
そんなこともありつつなんですけれど。
- 伊藤
- なんで、「できる」って言うんでしょうね。
- 関根
- そういう国民性なんだと思う。
「知らない」と「できない」って、
絶対言わないんですって。
- 伊藤
- 言わないんだ。
謝ったりは、しないのかな。
- 関根
- あ、謝ります。すごく。
- 伊藤
- 頑固というわけじゃない?
- 関根
- ない。親切なんです。
- 伊藤
- おもしろいです!
- 関根
- リトアニアのリネン工場の社長さんは
「だめです」とか「できない」とか、
否定的な話が多くて、
ちょっと険悪になったりすることあるんだけど(笑)、
インドに行くと、みんなハッピーで、
「大丈夫。オッケー。できます」って言ってくれて。
- 伊藤
- でも実際は遅れちゃったりして、
関根さんは「『できる』って言ったじゃん」
みたいなことは言わないんですか。
- 関根
- いちおう「納期、今週のはずだったんですけど」と。
そうすると「ごめんなさい。
本当はできるはずだったんだけど、
こんな事情があって、こうでこうで、
できなかったけど、頑張ってます」
みたいに言われるから、怒れないです。
- 伊藤
- ああ、なるほど、なるほど(笑)。
- 関根
- 「雨季だから、乾かなかった」
ってよく言われるんだけど、
「雨季、毎年来るんじゃないかな?」
って、ちょっと思ったりして。
- 伊藤
- 前倒し、しないんですね。
- 関根
- しないんです。
- 伊藤
- じゃあ、そのあたりも想像しつつ、
付き合ってるっていう感じなんですね。
じっさいはどのくらい遅れるものなんですか。
- 関根
- 2か月前くらいに念のために
納期を再確認しておいても、
1か月遅れるのは普通です。
でもね、ドキドキですけど、おもしろいんです。
伊藤さんも1回行くといいのに、インド。
- 伊藤
- そうですよね。行きたいなあ。
- 関根
- ジャイプールだけだったら楽しいと思う、きっと。
- 伊藤
- 何時間くらいかかるかな。
- 関根
- 東京からデリーまでの飛行機は、
直行便で行き9~10時間、
帰りは7~8時間くらいかな。
ジャイプールは、デリーから高速道路で
3時間くらいになったから、
車で行くのが一番ロスがないかも。
- 伊藤
- デリーではなく、ジャイプール?
- 関根
- デリーも楽しいですよ。
今、おしゃれなお店がいっぱいできているので、
ピンポイントでそういうお店にバーッて行って、
ジャイプールに移動すると楽しいかも。
- 伊藤
- 行きたい! ぜひ誘ってくださいね。
- 伊藤
- 今回、シャツとパンツは
miiThaaiiでもともと展開していたもの、
ノースリーブトップとワンピースは、
weesksdaysの特別仕様。
生地はすべてハリのあるコットン素材ですね。
- 関根
- ノースリーブトップとワンピースは
ボイルコットンの薄い生地で展開していたので
カジュアル感がありましたが、
この生地になると、
きちんと感が出ていいなと思いました。
- 伊藤
- このノースリーブのシャツもかわいいですよね。
- 関根
- パンツとセットアップにしてもかわいいし。
- 伊藤
- パンツ、男子もいけますよね。
穿いている人を見ましたよ。
細身の男性だったら大丈夫ですよね。
- 関根
- 男子もいけますよ。
2軒先に住んでるおしゃれな男性も、
パンツを買ってくれて、すごくカッコよかったの。
- 伊藤
- なんですか、その2軒先のおしゃれな男性って。
気になる(笑)!
- 関根
- ふふふ、そのおしゃれな男子、
上下で買ってくれました。
- 伊藤
- ますます気になる!
関根さん、今日はありがとうございました。
- 関根
- こちらこそ、ありがとうございました。
「そのまま」ではないんです
- 伊藤
- 関根さん、こんにちは。
weeksdaysで
miiThaaiiのプリントのアイテムを
取り扱うのは初めてのことなんですが、
このプリントについて
お聞きしたいと思っています。
プリントから、すべて
インドでつくられたんですよね。
ありものを買われた、のではなく。
- 関根
- はい。インドでプリント柄の生地を探すと、
コーディネートしてくださるかたが、
生地屋さんに連れていってくれるんですけど、
こんなふうにぎっしりと生地があって。
- 伊藤
- わぁ、こういう感じなんですね。
- 関根
- 彼ら、色を重ねるのがすごく得意なんです。
単色っていうのは、あんまりないんですよ。
- 伊藤
- たしかに、インドのプリントって、
カラフルなイメージがありますね。
でもこの生地は、単色。
- 関根
- そうなんです。生地屋さんで見つけたプリントの、
重ね版だったものから1版、デザインを貰って、
アレンジをしたり、ちょっとスペースを変えたり、
色や大きさを変えたりしてつくっていきました。
基本的にはインドにもともとある
伝統的なブロックプリントのデザインです。
- 伊藤
- その、幅を変えたり、
大きくしたり小さくしたりするのは、
簡単なことなんですか。
- 関根
- もともとは木版なわけですが、
今は、スキャンした柄をもとに、
PhotoshopやIllustrator
(ともにPCのソフトウェア)で配置し直して。
- 伊藤
- そんな感じなんですね!
もっとプリミティブな感じかと思っていました。
木版を彫りなおすのかな、と。
- 関根
- いや、今、インドの人、わりとデジタルなんです。
- 伊藤
- そっか、そうですよね。
IT大国ですものね。
- 関根
- でも、実際に生地をつくってるところは
プリミティブな感じなんです。
- 伊藤
- あら、現場はこんな感じなんですね。
つまり、シルクスクリーンということですね。
- 関根
- はい。版をつくるところまではデジタルですが、
布にプリントするのは手作業なんです。
だから、時々、版ズレもするんです。やっぱり。
- 伊藤
- 人の手ですものね。
- 関根
- ほんと、人の手です。
じつは、コンピュータで機械を使った
正確なプリントもできるんですよ。
でも、シルクスクリーンで手作業の方が、
ちょっとボケたりと、味があっていいと思うんです。
- 伊藤
- 味わいが。なるほど。
- 関根
- プリンターさんは
「ずれないで何版も重ねられます」って、
高い技術を見せてくれるから、
「ええっ? 1色プリントですか。
ちょっとつまらないかも‥‥」って。
- 伊藤
- なるほど。ふふふ。
- 伊藤
- 今回のこの服をインドで着ていたら、
インドの人たちはどういう反応をなさるんでしょう。
- 関根
- インドは、女性の方の多くが
サリー(民族衣裳)じゃないですか。
デリーとかジャイプールなど都会では、
若い人は洋服を着てるんですけど、
基本、サリーなんですよね。
- 伊藤
- ということは、
「あ、うちの国の生地で洋服をつくったんですね」
と思われるのかな。
私たちが「着物の反物をワンピースにしたんですね」と
すぐにわかるように。
- 関根
- うーん。でも、かなりアレンジしてるので、
わからないかもしれないです。
プリントも、そのものじゃなく、
モダンな感じに見えるようにアレンジしているので、
伝統的な柄からはかけ離れた結果に
なってるんじゃないかなって思います。
- 伊藤
- なるほど。
これ、元の柄はなんだったんですか。
- 関根
- 元の柄のデータはないんですが、
伝統的なブロックプリントの、
多彩な柄の中にある、
モチーフのひとつだったんです。
- 伊藤
- すごい。よく探し出しましたね。
- 関根
- 逆に言うと、miiThaaiiでそのまま使える
インドの柄って、やっぱり、ないんです。
伝統的なブロックプリントに比べると、
miiThaaiiはもう少しモダンな感じの展開なので、
伝統的な手法は使いながらも、
デザイン自体を変えているんですよ。
- 伊藤
- インドの皆さんはどう思っているんでしょうね。
「おもしろいね」みたいな。
- 関根
- どう思っているんだろう?
でも、現地の縫製チームは
すごく高く評価してくれていて、
今、ジャイプールに店を出すっていう話になり。
- 伊藤
- ええっ、すごーい。
- 関根
- オンラインショップも自分たちで立ち上げて、
miiThaaiiの洋服を売ると言ってくれていて。
すごくサポートをしてくれるんです。
- 伊藤
- へえーっ。インドの人向けに?
- 関根
- たぶん、ジャイプールに来る
外国人向けなんだろうなって思います。
洋服をつくってる人や、布が好きな人が、
年がら年中皆さんいらっしゃる町だから。
- 伊藤
- 先日、日暮里(布の問屋街)に行ったら、
外国のかたが大勢いて、
布を買ってるんですよ。
インドっぽい方もいて、
つくるのかな、売るのかなって。
- 関根
- インドのかただったら、巻くのかも?
サリーって基本的に6メートルくらいの布だから、
布さえ買えばなんとかなるのかもしれないです。
- 伊藤
- そうか、なるほど。
- 関根
- MERCHANT & MILLS(マーチャン&ミルズ)
っていうイギリスのブランドあるじゃないですか、
裁縫道具を売っている‥‥。
- 伊藤
- ああ、あの、かわいい。
- 関根
- そうそう、パターンとか裁縫道具を、
おしゃれなパッケージで売ってるあの会社が、
海外の卸売向けのプラットホームで、
今、ジャパニーズコットンをたくさん売っていて。
- 伊藤
- そうなんですか。
- 関根
- 安くてクオリティが高い、
っていうことがあるんでしょうね。
- 伊藤
- 1メートル200円とかもありますから。
- 関根
- ただ、もう円安すぎて‥‥。
- 伊藤
- そうですよね。
- 関根
- 私も、インドの人に、
「かわいそうだ」って言われて、
今、取引を、円にしてくれているんです。
前はドルだったんですが、
ドルだと、インドルピーとの為替損益もあるから、
「かわいそうだ」って。
インドのサプライヤーが来ると、
銀座のホテルに泊まって、
下北沢までタクシーで来る料金が
「安い、安い」って言うんですよね。
- 伊藤
- そうなんですね。
でも! それを逆手に取って、
ビジネスをしている日本の人もいるはず。
- 関根
- 輸出がチャンスになってね。
- 伊藤
- 関根さんのところはいかがですか。
- 関根
- miiThaaiiはイギリスのお店で好評です。
アメリカよりは日本とイギリスみたいな感じ。
モノによって売れる所が変わるの、
おもしろいなって思います。
うち(fog linen work)は、
普段の輸出先はアメリカが断然多いんですけど、
miiThaaiiに限ってはイギリスがすごく多くて、
やっぱりインドとイギリスの関係みたいなのが
あるのかしらとか思ったり。
- 伊藤
- 紅茶のふるさとでもありますし。
もしも
もしも今の仕事についていなかったとしたら、
何になりたい?
先日、友人たちとそんな会話になりました。
小さな飲み屋をしてみたいという人。
写真家になって、
世界のあちこちを飛び回りたいという人。
動物にたずさわる何か、という人。
みんなそれぞれ思いがあって、
ふむふむ、なるほどね。
私はなにかと言いますと、
テキスタイルデザイナー、なんです。
雨のしずくや、
見上げた先にある雲。
ふと目に留まった美しいものを、
布にできたらすてきだなぁ。
自然のものばかりでなく、
お向かいのマンションの窓が並んだ様子だって、
布になったらおもしろいと思うんだ。
でもさ、と友人。
「今の仕事をしながら、
その仕事をすることもできなくないよね」
そうだ、そうだ。
まずは自分の気持ちを声に出すことからはじめよう。
ワインを飲みながら、そんなことを語り合ったのでした。
今週のweeksdaysは、
miiThaaiiの服。
インドの伝統的な柄を、
「今」の気分にリデザイン。
布の可能性ってすごいなぁ。
だから、惹かれるんです、
布に。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
7月23日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
JOHNBULL
ライトデニムリメイクタックパンツ
「デニムを育てる」なんて言いますが、
最初から育っているなら、
私はだんぜんそれをえらびたい。
いい感じにこなれていて、
色落ち加減もよくて。
穿いた瞬間から自分のものになる。
そんな印象のデニムがこちら。
タックが入っていて、
かつウェストはヒモで調整できるので、
穿いていてとても楽。
トップスをインしたい時や、
腰で穿きたい時はゆるめに。
きちんとウェストで穿きたい、
そんな時はヒモをキュッとしぼって。
なんて、自由な着こなしも楽しめます。
色は2つ。
ちょっと濃いめの「ワンウォッシュ」と
洗いざらし感覚の「ユーズド」です。
ウェストはワンサイズですが、
丈はショートとスタンダードをご用意しました。
私は身長156センチなのでショート丈を。
今回モデルを務めてくれた、
奈衣留さんは身長160センチで、
ショートとスタンダードを穿いているので、
丈感の参考になさってください。
岡山の縫製工場と加工所、
2カ所の工場見学の様子も合わせてどうぞ。
(伊藤まさこさん)
EGIのリブとレースのキャミソール、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
「下着」というより、トップス感覚で
リネンのワンピースの下に、
リブキャミソールのホワイトを合わせて。
リブキャミソール(ホワイト)/EGI
ワンピース ¥29,700/fog linen work
トングサンダル(クラックブラック)/BARI
白と黒のコントラストをたのしみます。
このリブキャミソール、
「下着感」がないので、
ちらりと見えても大丈夫。
ニットやパーカーとの相性もよく、
一年中活躍してくれるアイテムです。
透ける素材のトップスの中に着るとこんな風。
ボトムスとキャミソールの色を合わせると、
一体感が生まれます。
リブキャミソール(ホワイト)/EGI
ラメシアー半袖ポロ(ライトグレー)/SLOANE
パンツ ¥16,280/miiThaaii
「あまり透けさせたくない」という時は、
ベージュを合わせます。
この色、持っていると夏の間とても重宝。
シャツの間からちらりと見せて。
リブキャミソール(ベージュ)/EGI
COTTON SILK BLOUSE JACKET(CREAM)/MEYAME
パンツ ¥21,780/fog linen work
靴 伊藤まさこ私物
後ろ姿はこんな風。
ベージュはどんなトップスとも合う、万能カラーです。
ブラックのキャミソールには、
ショートパンツを合わせて。
「下着」というより、トップスという感覚。
リブキャミソール(ブラック)/EGI
パンツ ¥16,280/miiThaaii
トングサンダル/BARI
シアーな素材の中に着ても。
リブキャミソール(ベージュ)/EGI
ラメシアー半袖ポロ(ブラック)/SLOANE
ライトデニムリメイクタックパンツ(ワンウォッシュ・ショート)/JOHNBULL
直接は見えないけれど、
中に黒が透けていると引き締まった印象に。
リブキャミソール(ブラック)/EGI
ラメシアー半袖ポロ(ベージュ)/SLOANE
レースキャミソールには、
同色のサロペットを合わせました。
足元はレオパード柄のビーサンを。
全身ブラックのコーディネートの時は、
重くならないよう肌色の分量を調整して。
レースキャミソール(ブラック)/EGI
パンツ ¥26,950/fog linen work
靴 伊藤まさこ私物
こちらがらりと変わって、
色をたのしむコーディネート。
ホワイトのキャミソールは、
白のTシャツのような感覚で、
合わせるものをえらぶと自由度が広がります。
デニムとの相性もよし。
レースキャミソール(ホワイト)/EGI
COZY PANTS(FLOWER)(WHITE)/MEYAME
シャツ ¥14,080/miiThaaii
最後はグレー。
リネンのワンピースをさらりと羽織った
リラックススタイル。
家で、街で。
キャミソールの着こなしをいろいろと楽しんでくださいね。
レースキャミソール(グレー)/EGI
パンツ ¥21,780/fog linen work
ワンピース ¥32,780/fog linen work
MAISON N.H PARISのバッグ、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
夏のおでかけスタイルが完成!
夏になると持ちたくなる、
MAISON N.H PARISのラフィア素材のバッグ。
軽やか、涼しげ。
洗練された雰囲気も好きなんです。
今回はナチュラルカラーにブラックやグレーを合わせた、
シックなショルダーバッグ
BATIGNOLLES-Shopping Bag
(Rayure Naturel ×Noir)と
手提げタイプのショッピングバッグ
QUINN-Shoulder Bag
(Noir×Rayure Naturel、Figue×Rayure Noir)
をご紹介。
まずはショッピングバッグ。
マチがたっぷり入っているので、
荷物もたくさん入る。
1泊くらいの旅ならばこれでオッケー。
BATIGNOLLES-Shopping Bag/MAISON N.H PARIS
リブキャミソール(ブラック)/EGI
パンツ ¥26,950/miiThaaii
大きめバッグは、
全身ブラックのコーディネートのアクセントにもなります。
荷物が少ない時でも持ちたい!
QUINN-Shoulder Bag(Figue×Rayure Noir)/MAISON N.H PARIS
ウール天竺 ニットTシャツ(ブラック)/SLOANE
リラックスシルクカーゴパンツ(ブラック・1)/t.yamai paris
トングサンダル(クラックブラック)/BARI
Tシャツとパンツ。
リラックしたスタイルですが、
グレーと黒(Figue×Rayure Noir)の
ショルダーを持つと、とたんに大人。
ラフィアの軽やかさも手伝って、
夏のおでかけスタイルが完成です。
ショルダーストラップは、調整が効くので
お好きな長さに。
斜めがけにしても。
ショルダーストラップをとって
クラッチにするとちょっとお出かけスタイルに。
こんな風にラフに持っても。
QUINN-Shoulder Bag(Noir×Rayure Naturel)/MAISON N.H PARIS
ウール天竺 ニットTシャツ(ミディアムグレー)/SLOANE
パンツ ¥21,780/fog linen work
クロスストラップサンダル(ゴールド)/BARI
こちらはブラック×ナチュラル
(Noir×Rayure Naturel)。
足元はゴールドのサンダルにして、
かろやかさを出してみました。
Tシャツにパンツ。
グレーと黒のスタイルとほぼ同じ。
‥‥なのですが、
カラーの組み合わせが変わると
イメージもずいぶん変わるもの。
そしてほら、やっぱり持ち方によっても見え方が変わる。
小さいけれど、
コーディネートの上ではかなり重要な役割を持つ、
ラフィアのショルダーバッグ。
カラーはふたつ。
迷うところですが、
お気に入りをぜひ。
靴もバッグも衣替え
子どもの頃、
衣替えは今よりずいぶん
大変な作業だったような気がします。
私が、というより母が、なのですが。
私の当番は、
しまい終わった家族5人分の衣装ケースに、
ナフタリンを入れること。
なんとも言えないあの匂い。
懐かしいなぁ。
それを考えると今の私の衣替えはとてもかんたんです。
ラックの手前が、今シーズン着たい服。
奥がシーズンオフの服。
春先、冬物の手入れを済ませたら奥へと移動。
それと入れ替わりに夏物を手前へ出すだけ。
そうそう、靴やバッグも季節ごとに入れ替えます。
ブーツの代わりにサンダルを。
手袋やファーのバッグと入れ替わりに、
かごやラフィアのバッグを。
今週のweeksdaysは、
MAISON N.H PARISのラフィアバッグ。
夏の間は「これがないと」という私の定番のアイテムです。
EGIのキャミソールも同時に発売しますよ。
もうすっかり夏ですね。
臆せずにトライしてみて!
- 伊藤
- このラメシアー、ほんとうにかわいいですね。
すごく新鮮でした。
- 大貫
- ありがとうございます。
- 伊藤
- このアイテムの開発スタートは、
どういう感じだったんでしょう。
「ラメが着たい!」と、スタッフのみなさんが
おっしゃったのかなと想像したんです。
- 大貫
- その通りです。SLOANEのスタッフの女性たちは、
自分たちがどういうものを着たいかをテーマに
アイテムを考えています。
シアー(透け感のある素材)のものもそういう流れで、
以前つくったときに、
展示会での反響が、私が思うよりずっとよかったんですよ。
それで今度はシアーにプラスして、
ちょっとラメが入ったものをやってみたいということで、
ポロで表現をしてみたんです。
SLOANEはニットのブランドだから、
編み地を作るときにも、蘊蓄があるようなものを
ご提案したらいいんじゃないかということで、
糸と編み地を徹底的に考えて、
自信のある製品ができました。
- 伊藤
- 編み地には、どんな工夫が?
- 大貫
- これは「プレーティング」という編み地なんですけど、
表面(おもてめん)の
肌に触れないところにラメ糸が使われていて、
反対側つまり肌が触れる面には
オーガニックコットンと
リサイクルポリエステルの混紡糸が来るように
編まれているんです。
- 伊藤
- そんな構造に?!
- 大貫
- どうしてもラメって硬さがあって、
肌に触ると痛く感じることがあるんですよね。
- 伊藤
- うん、うん。
- 大貫
- 今回はそのラメの中でもかなり気をつかって
すごくやわらかい糸を準備したんですけれど、
それでも気になるんですよね。
それで「肌に触れなければいいんじゃないか」と。
- 伊藤
- なるほど。
- 大貫
- なので、表はラメ、
裏はコットンとポリエステルの混紡糸で。
肌に触れるのはコットン側になるようにしました。
SLOANEのお客さまにおなじみの
「ダブルフェイス」のニットがあって、
それは表がウールで裏がポリエステル。
SLOANEのスタート当時から
展開しているシリーズなんですが、
構造は似ていても、
ニーズによってその仕様は全然違うわけです。
「ダブルフェイス」は、ウールだけで作ると、
立体的なフォルムが出せなかったから、
ポリエステルの糸で形を整えたんですよ。
- 伊藤
- 二重‥‥、っていうわけじゃないんですよね。
- 大貫
- 2枚の生地を重ね合わせるのではなく
1枚の編み地で完成するんです。
色で言うと表が白で裏を黒にもできます。
表裏であまり極端な色差のものをやると
その色が出てきちゃうんですけど、
基本的にはそういう構造の編み地になってます。
でも編むから必ず糸が交差するところがあるのに、
不思議な編み地ですよね。
だから、このニット、見ただけだと
「あぁ、すべてラメの糸で編んだ商品ですね」
ってなるんですよ。
- 伊藤
- シアー感を出すのも、編みの工夫ですよね。
- 大貫
- そうなんです。
これ12ゲージの編み機で編んでるんですが、
例えば30番手の糸を使うと
普通にしっかり目が詰まって編みあがります。
もうちょっと太い糸を入れたら‥‥。
- 伊藤
- もっと、ギュッて目の詰まったニットになりますよね。
- 大貫
- そうなんです。そこをあえて70(ななまる)という
細い糸を12ゲージの編み機で編むことで、
シアーの編み地ができました。
- 伊藤
- ここに至るまでに、何回かの試行錯誤があったんですか。
- 大貫
- はい、こういうものを作るときって、
まず編み地づくりから始めるんですよ。
この糸を使いましょうって決めて、
14ゲージで編んでみたり、
18ゲージで編んでみたり、
7ゲージで編んでみようとかって、
実際にいくつもの編地を作るんです。
その中から、「これが一番合うね」って検討を重ね、
編地を決めていくんです。
- 伊藤
- そうなんですね。
- 大貫
- 生地の場合は先に
「この生地を使いましょう」って提案されても
もう厚みも決まっちゃってるし、変更しようがない。
できることといったら、
洗ってダメージつけようかとか、
もうちょっと縮絨(しゅくじゅう)して
ふんわり感を出していこうってことですよね。
でも糸の場合は、いろんな方法があるんです。
たとえばこの糸でもっとキュッと編んだら、
ガシガシな編み地になるし、
「プレーティング」じゃなくて
普通に「ミラノリブ」っていう編み地にしたら、
カチッとした商品ができていくとか、
同じ糸でもいろんな表情のものができていく。
ニットは普通の生地のものに比べると、
表情でいろんなものが作れますよね、
企画者のバリエーションで。
- 伊藤
- 色の展開はどうやって決めたんですか。
- 大貫
- 色はそのときのスタッフたちの感覚です。
- 伊藤
- みんながほしいと思う色を?
- 大貫
- そうですね。じっさいに着る女性たちに、
このラメだったらこの色がいいんじゃないのかと
考えてもらいました。
ぼくら男性スタッフは関与してないんです。
ラメが映える色と映えない色があるんですよ。
- 伊藤
- なるほど。
- 大貫
- たとえばベースが白だとすると、
白でラメを組んだらわかりにくい。
でも逆にそれがさりげなくていい、
っていう場合もあったりします。
でも今回はラメをしっかりと
見せたかったんだと思います。
- 伊藤
- SLOANEでは4色展開で、
私たちはいつもインラインから数色をセレクトしたり、
別注色をお願いしたりするんですが、
今回、全部の色がかわいかったので、
4色ともお願いすることにしました。
- 大貫
- ありがとうございます。
- 伊藤
- 本当に選べないなあと。
ピンクが似合う人もいれば、
ベージュが似合う人もいますし。
- 大貫
- そうですよね。ラメにすると
ベージュもゴールドに見えたり、
ライトグレーもシルバーに見えますね。


- 伊藤
- 全部、新鮮です。
ラメはちょっと、
って苦手意識を持っている方でも、
さりげないから、
チャレンジしていただけるんじゃないかな。
- 大貫
- そう、さりげないんですよね。
きちんと感と清涼感があるので、さわやかに
着ていただけると思うんです。
袖はあえてのパフスリーブにしているので、
ちょっとフェミニンなイメージだけど、
「すぎる」ことはありません。
ラメにエッジが効いているので
そこがうまくマッチングしてるのかなと。
- 伊藤
- そのバランスがいいんでしょうね。
お洗濯は?
- 大貫
- 手洗い可、です。
- 伊藤
- はい。助かります。
- 大貫
- これだけ夏が暑いと、家で洗えることが大事ですよね。
- 伊藤
- そんなに厚手のものじゃないから、
これならサッサッて洗えそうですね。
洗面器や手洗いに水を張って。
- 大貫
- 夏のニットって汗や皮脂で汚れることが多いので、
ぬるま湯の中で押し洗いが一番いいんです。
袖口と、ファンデーションがつきやすい襟ぐり、
食べこぼしの汚れなどは
こすらず強めに押し洗いで大丈夫ですよ、基本的には。
- 伊藤
- 大貫さん、ありがとうございました。
また素敵な製品、たのしみにしています。
- 大貫
- こちらこそありがとうございました!
すべてが合格点
娘がいて助かるのは、
私のメイクやヘアスタイル、
それからファッションに対する意見が率直なこと。
つい先日、
一緒に買いものに出かけた時も、
これどうかな? と言う私に、
「やめた方がいい。肌がくすんで見えるから」
と言われて、たしかに‥‥
となったのでした。
ああ、よかった。
一人だったら買っているところだったよ。
あと、
同じような服をえらびがちな私に、
「それ、もう持ってるよね」
なんてことも言う。
私としては、違う服のつもりだけれど、
そう言われてみるとそうかもしれない。
‥‥で、また思いとどまるわけです。
娘いわく、
私くらいの歳になったら、
顔まわりにくるものは、
とにかくきれいであることが重要とのこと。
素材がよかったり、
ピシッとアイロンがけされていたり、
肌質に合う色合いだったり。
今週のweeksdaysは、
SLOANEのラメシアーポロ。
ちょっとキラッとするポロは、
そのすべてが合格点。
いつもと違うアイテムをお探しの方におすすめです。
シャープな形を、しなやかに
- 伊藤
- タイプライターシャツの方は、
ベーシックな白・黒以外に
イエローも揃えてくださいました。
派手な黄色ではないところが、
すごくいいです。
- 金井
- 馴染みやすい黄色で、
かわいいですよね。
- 伊藤
- デニムにもすごく合いました。
このシャツは、
どんなふうに作っていかれたんでしょう。
- 小林
- これは、
「四角い服を作りたい」
というところから始まりました。
- 伊藤
- 確かにこの形、
ちょっとシャープな印象。
- 小林
- 女性って、
身体のラインの多くが曲線でしょう。
四角いものを着ると、
人それぞれゆとりの出方が違って
面白いかなあと思ったんです。
- 伊藤
- なるほど。
気になる身体の丸さがあっても、
着たときにいい感じになったらいいですよね。
- 小林
- そうなんです。
いろんな体型の方に、
それぞれの形で着てもらえるかなと思います。
箱型なので、
ピンクに合わせてもかわいくなりすぎないです。
- 伊藤
- 生地はどんなものでしょう。
- 小林
- 日本の生地で、綿100%です。
細番手の糸を高密度に織っているので、
タイプライターのわりに薄くて。
- 伊藤
- 確かに、着たときに馴染む感じがします。
- 小林
- これより厚い生地だと、
もっと肩のラインもしっかり出て
バキッとした感じになっちゃうんですけど、
この薄さなら箱形に作っても
肩の傾斜がつけられるし、
いいかもと思ったんです。
- 金井
- 薄いけれど、ほどよくハリもあって。
- 小林
- そうそう。
生地屋さんで、
「ガムみたいなしなやかさを出す」
という目的で加工されている生地なんです。
- 伊藤
- えっ。ガムって、あの‥‥?
- 小林
- はい、チューイングガムです。
生地にガムみたいな反発力を持たせて、
ハリを出したり、汚れを弾くそうで。
詳しい加工内容は企業秘密とかで
教えてもらえなかったんですけど、
汚れを弾くなら夏にいいなと思ったのと、
高密度に織っているのにしなやかさが出せるので、
シャツにしたら
かちっとしながらやわらかさも感じられるように
仕上げられるかなと考えたんです。
例えば、袖口のあたりは
カフスを太めにしてるんですけど、
パキッとしすぎないというか。
- 伊藤
- ほんとうだ。
太めのカフスが素敵ですね。
袖口にもゆとりがあって涼しそう。
- 小林
- はい。
袖から風が抜けるように作っていて、
胸の前の開き部分も、
前立て(シャツの真ん中にある帯状のパーツ)を
思い切って太くしたので、全部開けて着ても
下着が見えたりする心配もないと思います。
ここからも風が入って、
涼しいと思いますよ。
- 伊藤
- 前立ては、もっと細かったら
きっと印象が全然違いますよね。
- 小林
- そうですね。
袖のカフスと、太さをお揃いにしています。
- 伊藤
- なるほど。
とてもバランスがいいです。
ボックス形だから、
アイロンがけも楽じゃないかな。
- 小林
- 楽ちんです。
干し方次第では
ノーアイロンでも大丈夫だと思うんですけど、
私は干すときにあまりちゃんと伸ばさないから
アイロンをかけています(笑)。
金井さんはアイロン要らずでしたよね?
- 金井
- はい、手でパンパン叩いて
伸ばして干してるので、
アイロンなしで着ています。
- 小林
- 後ろはセンタータックを入れているんですけど、
上から4cmくらいは縫って閉じているんです。
全部開くようにしてしまうと、
横から見たときに背中がふくらんで
猫背に見えてしまうのが気になって。
- 伊藤
- 背中もすっきりして、
横から見た姿も箱型なんですね。
袖のカフスが太いのも効いてます。
- 小林
- そうなんですよ。
このぐらい太くとると
後ろ姿も横姿も素敵かなぁと思って。
- 伊藤
- 着たときのバランスが計算されていて
さすがです。
今季も素敵なものをたくさん、
どうもありがとうございました!
- 小林&金井
- こちらこそありがとうございました。
レースと刺繍の圧倒的な存在感
- 伊藤
- このタンクトップを先日撮影したんですけど、
すごく素敵でした。
ベースになっているのは
「コード刺繍」というんですよね。
- 小林
- はい、紐(コード)を、
別の糸で縫い留めることで
立体的な模様を描く刺繍技法です。
私もこの「コード刺繍」を
ここまでの面積で服に使うのは初めてなんです。
- 伊藤
- このタンクトップは、大胆なお花のパーツを
レースが繋いでいるんですが、
レースといっても、
それほど肌が見える感じではないですよね。
- 小林
- そうなんですよ。
パーツを構成するコードも太いので、
透けすぎなくていいですよね。
撮影ではどんなふうに合わせてくださったんですか?
- 伊藤
- オフ白のタンクトップには、
ちょうど今季取り扱わせていただく
ストレートスカートの、
白を合わせてみました。
- 小林
- 白×白、かっこいいですね。
スカートがタイトすぎず
ほどよくふんわりして、いい感じです。
- 伊藤
- スカートとタンクトップ、
どちらも欲しい方が
いらっしゃるんじゃないかと思います。
そもそも、この生地は、
どんなふうに作られているんでしょう。
- 小林
- まず、オックスフォード(太めの糸を2本ずつ
交差させて織る、シャツなどによく使われる平織り生地)を
コード、つまりテープ状にカットするんですね。
- 伊藤
- 細長く。
- 小林
- はい。それを柄組みして、
お花のパーツを作ります。
そのあと、そのパーツ同士を糸でレース状に繋いで、
1枚の布にしていきます。
裾は、まっすぐに断ち切るのではなくて
コードのカーブをそのまま使うように仕上げています。
刺繍屋さんに柄のイメージとサイズをお伝えして、
パーツの間の繋ぎ方はお任せして。
全体の構成ができたら、
「パンチングデータ(刺繍データ)」といって、
機械で縫製できるデータにします。
そこはもう、コンピュータの世界。
そこでやっと、数をつくることができるようになります。
- 伊藤
- すごいですね!
- 金井
- 基本の柄はお花ですけれど、ところどころ、
葉っぱっぽい柄もあったりして
素敵ですよね。
- 伊藤
- ほんとうだ!
こんな手の込んだトップス、
なぜ作ろうと思われたんでしょう。
- 小林
- 以前「古いものを掘り起こそう」というテーマで
服を作ろうとしたことがあって、
ニット工場で保管されている古い資料を
見せてもらったんです。
その中には紙の資料だけではなく、
昭和の頃に使われていた
コード刺繍の機械もありました。
工場の方が
「いいものなんだけど、もうあまり使う人がいない」
とおっしゃっていて、
せっかくだからこれを使って作りたい!
と思ったんです。
- 伊藤
- 古い機械なんですね。
- 小林
- はい。そして資料を拝見していると
その機械でつくるコード刺繍のサンプルが載っていて、
「そういえば最近、全然使ってないな」
と気づいたんです。
だいぶ前にマフラーを作ったことはあったんですけど、
服で試したことはなかったので、
作ってみたいなと思い立って。
- 伊藤
- そうだったんですね。
作ってくださったタンクトップのレースは、
頼りなさがないというか、
ちゃんと「着ている」感じがしました。
「レースだと透けるかも」
と躊躇されている方にも、
そんなに心配はいらなそうです。
- 小林
- 生地感がしっかりしてるので、
下はブラトップだけでもいいくらいかなと思います。
- 金井
- 形も、シンプルだけどきれいなんです。
- 伊藤
- ほんと、着た時のシルエット、きれいでした。
- 小林
- とにかくこの柄が素敵で、
職人さんの技術も素晴らしいと感じたので、
余計なことはしたくないなと思ったんです。
柄が引き立つように引き算してデザインを考えたら、
タンクトップで、
パーツも前と後ろの2枚だけという
シンプルな形に行き着きました。
- 伊藤
- 形がシンプルでも、
ストレートスカートと合わせたら
素材感の違いが際立って、
とてもかわいかったです。
- 小林
- コード刺繍が持つ独特の凹凸ゆえ、
1枚でも存在感があるトップスなので、
他はシンプルでも十分ですよね。
「餅は餅屋」とはよく言ったもので、
今回は刺繍屋さんにお願いして
本当によかったです。
- 伊藤
- どちらにある刺繍屋さんなんでしょう?
- 小林
- 新潟の五泉市(ごせんし)というところで、
昔から日本有数のニットの産地なんです。
古い繊維工場や機屋さんもまだ少しあるのかな。
1980年代~1990年代前半には最盛期だったのが、
海外製品の流入で、
今では半分以下に減ってしまったそうです。
日本にはこうした高い技術を持っているところが
たくさんあるので、
うちは小さな会社だから大量には作れないですけど、
やめてほしくないなと思っています。
- 伊藤
- 本当にそう思います。
- 小林
- 特に最近はもっと効率よく、
安く作る方法もありますが、
この凹凸感ややわらかさは
刺繍屋さんの技術なくしてはやっぱり出ないと思います。
- 伊藤
- すごく素敵な表情ですものね。
生地もしっかりしているから、
着たときに安心感もあります。
- 小林
- 太い番手(糸の太さ)のオックス生地を使っているのに、
手触りがやわらかいのが不思議なんです。
色も、パーツと刺繍の糸で微妙に違って
奥行がある。
仕事が丁寧できれいだから、
つい見入ってしまいます。
- 伊藤
- ほんと、見とれてしまいますね。
- 伊藤
- チャコールとブラックは、
同系色だけど印象がまた違いますよね。
- 金井
- はい。
チャコールだけ、
ちょっと陰影がある感じです。
- 小林
- オフ白とブラックは
パーツも繋ぎ部分のレースも
ほぼ同じ色なんですけど、
チャコールだけは、
花柄のパーツがチャコールで
間のレースがスミネイビーです。
色を変えることで、濃淡を出してるんです。
柄がはっきり見えるし、
ちょっとアンティークっぽい雰囲気にしたくて。
- 伊藤
- なるほど。
デニムにもよく合いそうです。
- 小林
- もちろん、デニムやパンツもいいですし、
ショートパンツなら
海にも行けちゃう感じですね。
- 伊藤
- うんうん。
甘めのボトムスを穿いたら、
おでかけにもよさそうです。
- 小林
- そうなんです。
同系色のスカートを合わせれば
ワンピースっぽくも着られるし、
レースはドレスアップにぴったりです。
黒に黒のパンツでシックにまとめたら、
改まったお席にも。
- 金井
- ジャケットの中に着たら、
フォーマルな雰囲気になって素敵です。
丈感が長すぎないから、
スカートにも合わせやすくて。
- 伊藤
- 上下白で統一したら、
カジュアルなウェディング衣裳にも
いいんじゃないかなって思いました。
- 小林
- あ、それはすごく素敵ですね!
- 伊藤
- いろんな見せ方ができるのは、
「レースの魅力」ですねぇ。
木曜日、そして金曜日
weeksdaysの発売日は毎週、木曜日。
この日は10時半からミーティングがはじまり、
みんなでかたずを呑んで11時の発売を待ちます。
あっという間にsold outになると、
うれしい反面、
すべてのお客さまの
「欲しかった~」という気持ちに応えられなかった‥‥
とちょっと複雑な気持ちになることも。
「買えなかった! って時も、
それはそれでたのしい」
そう言ってくれた友人もいましたっけ。
次に買えた時の喜びが倍増するんですって!
さて。
そんなこんな(どんな)の木曜日を過ごし、
翌日からは新しいコンテンツがはじまります。
その最初がこのエッセイ。
毎回、頭を悩ませつつ書くわけですが、
商品と関係ありそうでじつはそんなにないこの文、
はたして読んでくれている人は
いるのだろうかと思っていた私。
ところがいらしたんです。
それも何人も!
しかも「コンテンツの中で一番好き」と
おっしゃてくださる方もいて、
ありがたい‥‥と思わず両手を合わせました。
こういう言葉って、
すごくうれしい。
私も、よいと思ったことは、
ちゃんと言葉に出して相手に伝えないとね。
今週のweeksdaysは、
Le pivotのタイプライタープルオーバーシャツと
コード刺繍タンク。
いよいよやってくる夏に向けて、
涼しげな一枚、ぜひ。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
7月2日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
SAQUI
レースブラウス
レースの服はともすると、
かわいくなりすぎてしまうこともあるので、
慎重にえらびたいもの。
でも、岸山さんがえらぶものなら大丈夫。
大人っぽく、清楚。
着る人を美しく見せてくれる。
このレースブラウスも、まさにそんなアイテム。
シンプルなワンピースに羽織るだけで、
とたんに洒落た雰囲気になるのです。
ノースリーブワンピースとも相性抜群。
岸山さんにうかがう、
着こなしコンテンツもどうぞご参考ください。
(伊藤まさこさん)
この丈が欲しかった
- 伊藤
- このスカート、
お二人はどのように着られていますか。
- 小林
- 私はオーバーサイズのTシャツを、
前だけインして着たりしてます。
ポイントに黒いベルトをもってきたり。
- 伊藤
- いいですね。
足元はどうですか?
- 小林
- スニーカーも合いますし、
夏はサンダルもかわいいです。
秋はブーツを合わせてもかっこいいと思います。
- 金井
- ざっくりしたニットもいいですよ。
毛がつきにくい素材なので。
- 伊藤
- それはいいですね。
特に白と黒なんかは
毛がつくと目立ちますものね。
この白も、いい色。
- 金井
- このスカートのオフ白は、
白過ぎないミルキーな色味だと思います。
- 伊藤
- いい色ですねぇ。
ピンクにはどんな色を合わせますか?
- 小林
- 私は黒を合わせることが多いですね。
顔周りじゃなくてボトムだから
そんなに気にはならないんですけど、
やっぱりピンクって着るのに少し照れるから、
トップスに黒を持ってきたり
チェーンを付けて
ちょっとロックっぽく着たりすると
締まる気がします。
- 伊藤
- かわいくなり過ぎなくていいですね。
でも、Le pivotでピンクのアイテムって
ちょっとめずらしいのでは?
- 小林
- そうですね。
昨年、私がピンクのスカートが欲しかったんです。
他のお店で探してみたんですけど、
なかなか欲しいと思えるものがないなぁと思っていたら
この生地を見つけて。
イメージどおりのピンクだったので、
作ってみることにしたんです。
- 金井
- このピンクは、濃すぎず薄すぎず
本当にちょうどいい色なんですよね。
お客さまにも好評でした。
- 小林
- イベントでもすぐ売り切れてしまったので、
みんなやっぱりピンクは欲しかったんだな
と思いました。
- 伊藤
- そっかぁ。
ベーシックな色はみなさん既に持ってますものね。
- 小林
- そうなんですよ。
とくにコロナ禍以降は、
人気の色も変わってきたように感じます。
以前はこういう差し色って、
うちではあまり売れなかったんですが、
気分的にもきれいな色を身につけたいと
思われたんでしょうね。
一度着てみると慣れるみたいで、
みなさんどんどん違う色に
挑戦するようになられて。
- 伊藤
- 特に、ボトムスは顔周りから離れるから
挑戦しやすいですよね。
- 小林
- 形も、このスカートはギャザースカートのように
広がるタイプではなくてストレートですし、
いろんな方に着やすいと思います。
ウエストベルトのステッチも
少しスポーティーにしているので、
ピンクでも甘くなりすぎないです。
- 伊藤
- 確かに、ウエスト部分が見えても
ゴムのスカートという感じはしないですよね。
- 伊藤
- ペチコートパンツも、
お二人が欲しくて作られたんですか。
- 小林
- そうですね。
丈が長めのペチコートパンツなら、
下着屋さんで置いていたりするでしょう。
でも、あれだと夏はやっぱり暑いんですよ。
10cm短いだけで風通しがよくなって
涼しいのに、
なかなか売ってないものだから作っちゃおう!
という発想です。
- 伊藤
- ほんと、長いと暑いんですよね。
こういう短いもの、
欲しいけどなかったからうれしいです。
- 小林
- 生地は、細い綿の糸に
ナイロンを混紡しているんです。
綿だけだと洗濯したら伸びっぱなしになるんですけど、
ナイロンが20%入っていることでほどよく伸縮して、
繰り返し洗っても大丈夫です。
- 伊藤
- 20%という配分は、
どのように決められたんでしょう?
- 小林
- 10%だとナイロンの素材の良さが出ないし、
40%だと綿らしい肌触りじゃなくなる。
厚さも、綿だけだともっと分厚くなるところを、
この糸なら厚すぎないけど透けはしないくらいに
仕上がるんです。
肌触りも、ポリエステル混紡よりもしなやかで
綿100%かなと思えるような着心地です。
- 伊藤
- すごいですね。
絶妙な伸縮具合で、
肌当たりも気持ちいい。
- 小林
- ウエストのゴムも、
とにかく存在感のないゴムを探しましたよ。
薄いだけだとゴムが頼りないし、
いくら下着といっても
おばちゃんっぽいものも避けたいし(笑)。
なかなかちょうどいいものがないなぁと思っていた中で、
たまたまこれを見つけたんです。
- 伊藤
- ほどよい存在感でいいですね。
ゴムとの縫い付け部分の生地は、
切りっぱなしですか?
- 小林
- はい、切りっぱなしです。
- 伊藤
- だから穿いたときにゴロゴロしないんですね。
- 小林
- そうなんです。存在感がない、といっても、
少しギャザーを入れてふわっとさせているので、
その生地をまとめられるくらいの厚みがないと、
ウエストのゴム処理はできません。
その点も、このゴムはちょうどよくて。
- 伊藤
- 下着のゴムってすごく大事ですよね。
特に夏場は痒くなったりして負担が大きいですし。
これならスカートだけじゃなく、
ワンピースやパンツの下に穿いてもよさそう。
- 小林
- もちろんです。
これを作ってくださった工場の担当の方が
私と同世代くらいの女性だったんですけど、
「これはすごくいい。私もこういうのが欲しかったです」
って言ってくださいました。
その方は夏に腰回りに汗をかくらしいんですが、
ボトムが肌にベタッと貼り付くのが嫌で、
汗を取ってくれるペチコートパンツを
穿くようにしてるけど、
よく売ってるものは生地が厚かったり
長かったりするのよね、って。
- 伊藤
- そうなんですよね。
長いものだと、
スリットが入ってるスカートを穿いたときも
見えたりしないか気になったりして。
- 金井
- わかります。
それから、ツルツルした素材のものだと
夏は蒸れて暑いし、
シルクはお手入れに気を遣うし。
このペチコートパンツならそういうことはないですし。
- ──
- (weeksdays担当者)
さらっとして着心地がいいので、
私は部屋着としても一枚で着ていますよ。
- 伊藤
- 確かに夏の部屋着にいいかも。
これもスカートといっしょで、
旅先のホテルで洗っても乾きやすいでしょうか。
- 小林
- はい、丸洗いしても、
翌朝には乾いていると思いますよ。
- 伊藤
- もう、定番にしてほしいです。
グレーとかミントグリーンも欲しいかも。
- 小林
- そうですね!
今回は表にひびかない色にしてるけど、
色違いも作っていきたいと思います。
- 伊藤
- たのしみにしていますね。
ありがとうございました!
A4ファイルに収まる薄さ
- 伊藤
- この夏のボトムスとして、
ストレートスカートと
それにあわせたペチコートパンツを
それぞれ3色、
取り扱わせていただくことになりました。
ありがとうございます。
- 小林
- こちらこそありがとうございます!
- 伊藤
- スカートはどんなきっかけで
作ろうと思われたんでしょう。
- 金井
- それは‥‥「欲しかったから」なんです。
- 伊藤
- お二人とも?
- 小林
- はい、そうなんですよ。
- 金井
- 実はこれ、
以前「weeksdays」で扱っていただいた
ダンボールストレートスカートとほとんど同じ形なんです。
それの、軽やかなバージョンが欲しくて。
- 伊藤
- 言われてみれば、ほとんど同じ形。
でもずいぶん印象が異なります。
それは素材ゆえ?
- 小林
- はい、あれはダンボール生地
(2枚の生地をつなぎ合わせた立体的なニット素材)
だったんですけど、
平織りの布帛(ふはく/たて糸とよこ糸を交差させた織物)
で作っても素敵じゃないかなと思ったんです。
ただ、布帛だと伸縮性がなくて
ガシッと固めに仕上がるので、
どうしようかなぁと思いながら
いろんな生地を触っていたときに、
この生地を見つけたんです。
「あら? ものすごく軽い!」って。
1mあたり88gの生地なんですよ。
- 伊藤
- えっ?!
試着したときに軽くて驚きましたけど、
そんなに軽かったなんて。
- 小林
- びっくりですよね。
これはシャンブレー生地(たて糸とよこ糸に
違う糸を使った織物)で、
ポリエステルの細い糸を2種類使っています。
- 伊藤
- その糸自体が軽いんですか。
- 小林
- はい、糸がとにかく軽いんです。
普通のブロード生地(シャツなどに使われる
細い綿糸を高密度に織り上げた平織りの生地)
よりも目は詰まっているんですけど、
その高密度ゆえに、こうしてスカートにしても
すごくきれいな表情に仕上がって、
Tシャツに合わせても
あまりカジュアルには見えないんですよ。
- 伊藤
- 確かにそうですね。
トップスにコットンのTシャツを選ぶと、
ボトムはコットンではないほうが
いいときってありますものね。
- 小林
- そうそう。
夏には無地の半袖Tシャツを
着ることが増えると思うんですけど、
このくらい光沢があるスカートだと
品よく見えていいと思います。
もちろんどちらもコットンで、というのも、
それはそれでかわいいんですけど、
大人は(そのカジュアルすぎる感じが)
ちょっと気になりますよね。
- 伊藤
- たしかに、きれいです!
- 小林
- 生地自体は
ダンボールスカートのようには伸びないので、
そのぶんウエストや裾周りを広くしたり、
タックを深めに取ったりして
形を調整しました。
といっても、形状記憶素材なので、
腰回りが張って見えないように、
ウエストは程よくギリギリの採寸にしています。
- 伊藤
- あ、形状記憶素材なんですか。
- 小林
- はい、座りジワができても、
そんなに気にならない生地なんですよ。
- 伊藤
- それはいいですね。
あと、肌離れがいい、というのかな、
立ち上がった時や歩く時に
体からサラッと離れてくれる気がします。
- 小林
- そうなんです。
そこもポイントが高いですよね。
これからの季節、
気持ちよく着られる素材だと思います。
- 金井
- 薄くて涼しいぶん、
ちょっと透け感があるので、
このペチコートパンツの出番です。
白いスカートにはベージュの、
ピンクのスカートにはピンクのペチコートパンツが
おすすめです。
- 伊藤
- そうでした。ペチコートパンツを穿くと、
本当に透けが気にならないので、いいですよね。
スカートとセットにしても、この薄さと軽さ。
旅に持って行くのにもよさそうです。
- 金井
- そうなんです。
折りたためばぺたんこになるんですよ。
A4ファイルに入ります。
- 伊藤
- えっ、A4ファイルに?
すごいですね!
それなら色違いで2セット持って行けますね。
- 小林
- そうそう、2セットを
かばんに入れてもかさばらないです。
ピンクとブラックでは
全く違う顔になりますしね。
あと、乾くのがものすごく早い生地なので、
そこも、旅向き。
- 伊藤
- そうなんですね。
洗濯機で洗えますか?
- 小林
- 私は自宅ではネットに入れて洗濯機で洗っています。
旅先なら汗をかくウエストゴム周りと
汚れやすい裾だけ揉み洗いして室内に干せば、
翌朝には乾いていますよ。
お風呂に入るときにまるごと洗っても、
しっかりタオルドライしてから風のあるところに干せば、
この素材なら大丈夫だと思います。
- 伊藤
- なるほど、たしかに旅先では
部分洗いでも十分ですよね。
- 小林
- 薄手の生地だから真冬はちょっと寒いけど、
最近は夏が長くて暖冬だから、
長く着られると思います。
幸せな人と
「ほぼ日」のサイトを開き、
ページをツツーッと下に移動させるとすぐ、
糸井さんの言葉が出てきます。
ふむふむ、なるほどと感心したり、
野球熱はあいかわらずなのですねと思ったり、
週2回のジム通いは続いているんだ!
と、驚いたりしている私ですが、
つい先日、
「『この人は幸福そうだなぁ』と、
人に思われている人に会って、
いろんな話を聞いてみたい」
そんなことが書かれていました。
私も幸せそうな人に会いたい。
会って話を聞いてみたい。
だって、幸せそうな人に会うと、
こちらまで幸せな気分になるもの。
‥‥と思ったところで、
いや待てよ、私は会っている!
しかもかなりの頻度で幸せそうな人たちに。
と気づいたのでした。
weeksdaysに関わってくださっている方たちは、
なんだかみんな幸せそう。
もちろん、大変なことがないとは言わない。
でも、好きなことを仕事にしているというところは、
皆さんに共通していると思うし、
それが独りよがりではなく、
「関わってくれたすべての人が幸せでありますように」
そんな思いが伝わってくる。
今週のweeksdaysは、
Le pivotのスカートとペチパンツ。
Le pivotのおふたりに会うと、
私は幸せな気分になる。
ありがたいことだなぁといつも思うのです。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
6月25日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
L’UNE
2WAYブロッキングトップス
Tシャツだとカジュアルすぎるし、
襟付きのシャツ、という気分でもない。
そんな時にえらぶのが、このトップスです。
着心地は、
さらり、つるり。
肌触りが滑らかで、着ていて気持ちがいいんです。
お手入れが楽なのに(私はweeksdaysの洗剤を使って、
手洗いしていますが、
時々、ネットに入れて洗濯機の手洗いモードで洗うことも)
「きちん」として見えるところも魅力。
夏はもちろん、
冬は厚手のニットの下に着たり(お店で暑い時は、
さっと脱いでこのトップス一枚になります)、
ジャケットの下に着てもアームホールがもたつきません。
春も、そして秋も。一年中着られる万能選手です。
2WAYなので、一枚で雰囲気が変えられる。
旅にも重宝するアイテムです。
(伊藤まさこさん)
市川籠店
整理かご 楕円4>
ものがひょい、と取り出せる使い勝手のよい深さ。
ふたつきのかご同様、
家の中のあちらこちらで活躍してくれるのが
この楕円のかご。
先日、泊まったホテルでは、
バスルームの片隅に、ドライヤーが入っていて、
なるほどこんな使い方もあるのねぇと感心しました。
大中小3つ並べて使っても。
また買いものかごや、ふたつきのかごと一緒に使っても。
統一感を出すと部屋の中がすっきりします。
(伊藤まさこさん)
市川籠店
ショッピングバッグ
買いものにはもちろん、
収納にも。
外で、または家の中で。
あらゆるシーンに
活躍してくれること間違いなしのかごです。
大きさは3つありますが、
かさばるものは大、
ちょっとそこまで牛乳を買いに行く、なんて時は中、
お財布とスマートフォンだけのお出かけには小、
なんて使い分けも。
また、子育て中の友人は、
「おもちゃや、着替えなど、家のあちこちに点在する
こまごましたものをかごに入れてすっきり見せたい」
と言っていて、なるほど。
領収書や仕事の資料など、
机の上に散らばっているものの一時おきにもよさそうです。
(伊藤まさこさん)
BARIのサンダル、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
02 夏の足元を大人っぽく盛り上げる!
──クロスストラップサンダル
その名の通り、甲部分がクロスしているサンダルです。
しかもダブルとあって、
デザインも、履き心地も◯。
つま先やかかと、クロスの隙間から見える肌が、
夏の足元を盛り上げてくれます。
甲の部分以外は、
肌馴染みのよいブラウンを。
こちらweeksdaysの別注。
ここにしかない特別なデザインになっています。
春まではスニーカーだったコーディネートも、
サンダルに変えたらすっかり夏。
ブラック同士も足にゴールドを持ってくれば、
軽やか、そしてこなれた印象に。
シルバーのサンダルにはスカートを合わせました。
あら、気づけばシルバー、ゴールド、
どちらも合わせた色は黒!
ついついえらんでしまうのは、
好きな色だからだろうなぁ。
でもね、じつはどんな色との相性もいいんです。
たとえばピンク。
やさしい色も、シルバーが引き締めてくれる。
オレンジやターコイズブルーにゴールドのサンダル、
ペパーミントグリーンや淡いイエローにシルバー。
モノトーン以外にも、
服とサンダルのコーディネートをぜひ楽しんでくださいね。
さて今年はどれにする?
迷う時間もたのしいもの。
お気に入りをどうぞ!
BARIのサンダル、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
01 街はもちろん、海に、山に
──トングサンダル
甲をしっかり包み込む、
安定感ある履き心地のトングサンダル。
今回ご紹介するのは、
クラックブラックと、レオパードの2タイプ。
どちらも存在感がありますが、
顔まわりにくるのと違い、
自分の目から離れているせいでしょうか、
足元ならなぜか大丈夫。
レオパード、履いてみたいけれどどうかな‥‥
という方こそ、ぜひこの夏は挑戦していただきたい!
いつもの服も、いつものコーディネートも、
足元にこのサンダルを持ってくればバシッと決まるのです。
weeksdaysでは定番となっている、
t.yamai parisのワンピースとの相性もよし。
この時はノーアクセサリーでしたが、
ほら、この通り。
これにファティマモロッコのかごバッグを持てば、
夏のスタイルの完成です。
こういうシンプルなスタイルが大好きです。
サンダルの中の1色とワンピース
(もしくはボトムス)を合わせると、失敗なし。
黒やベージュと合わせるのもおすすめです。
こちらはクラックブラック。
ギャザースカートと、サンダルを同系色でまとめ、
シックなブラウンのTシャツを。
暑がりな私は、
夏にアクセサリーをつけるのも億劫。
そんな時、ちょっとひねりのあるTシャツやスカート、
そして足元はクラックタイプのサンダルで、
コーディネートを完成させます。
夏はアイテム数少なめが基本。
シャツ生地を使ったブラウスとスカート。
うすいブルーの上下をブラックでひきしめて。
ネイルはひかえめにしてサンダルの質感を引き立たせます。
街はもちろん、海に、山に。
ぺたんこになるので旅にもいいなぁ。
この夏、大活躍してくれる。
そんな予感がしています。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
6月18日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
SAQUI
レースプルオーバー
(ブラック)
SAQUIでも人気が高いという、
レースのプルオーバー。
サルティの生地との相性もよく、
今回販売するジャケットと合わせることによって、
お互いが引き立て合う。
ノーアクセサリーでもよいくらいの、
存在感になります。
一枚で着る時はインナーを意識して。
重ねる時は、
襟元や手首にレースをちらりと。
カラーはブラックとホワイトの2色。
シーンに合わせて使い分けてはいかがでしょうか。
デザイナーの岸山さんとの対談もご参考くださいね。
(伊藤まさこさん)
SAQUI
ノーカラージャケット
テーパードリボンパンツにはじまり、
weeksdaysでは、
ファリエロ・サルティの生地を使った
数々のアイテムを紹介してきましたが、
中でも最近、出番が多いのが、
フォーマルな場面に着るワンピースやジャケット。
ケープワンピースやロンゴコートジャケットなど、
いくつか揃えていて、
シーンによって使い分けたり、
時には母や娘と共有しています。
今回は、ありそうでじつはなかった、
シンプルなノーカラーのジャケットをご紹介。
同素材のパンツやスカート、ワンピースと合わせると、
フォーマルにはもちろん、
お別れのシーンにも。
そろそろきちんとした一枚を‥‥と思っている方に、
おすすめしたいアイテムです。
レースプルオーバーとの相性もいいので、
この機会にぜひどうぞ。
(伊藤まさこさん)
SAQUI
ノーカラー
スリットスリーブ ジャケット
(ブラック)
デザイン画を見た瞬間、
「欲しい!」と思わず口に出たジャケット。
手を動かすたびに、
揺れる袖がデザインのポイント。
手の表情をこんなにも美しく見せてくれる服って、
他にはないのでは?
(裏地にも岸山さんの工夫が。
くわしくはコンテンツの対談を読んでみてくださいね。)
同素材のテーパードリボンパンツと
合わせて着るのもおすすめ。
人気のブラックにくわえて、
今回、新しくネイビーも作りました。
ワンピースにスカート、パンツ‥‥
合わせるものによって、エレガントにも、
またちょっとカジュアルにも。
着まわしのきく一枚になっています。
(伊藤まさこさん)
SAQUI
テーパードリボンパンツ
(ブラック)
薄手のニットにTシャツ。
冬は、厚手のタートルニットと合わせて。
同素材のプルオーバーと合わせてセットアップに。
‥‥なんて、一年通して大活躍しているパンツです。
ウエストがゴムなので、
はいていて楽なのですが、
きちんとして見える計算されたパターン。
とにかくシルエットがきれいなのです。
コーディネートによって、
カジュアルにも、ちょっとおめかし風にもなるので、
1枚持っているととても重宝。
シワになりにくい素材は、旅のおともにも。
「飛行機や新幹線の移動はかならずこのパンツ」という人は
私をふくめてまわりにたくさん。
(デザイナーの岸山さんもそうらしいですよ。)
旅における「シワ問題」が解決されて、
旅がより楽しくなりました。
(伊藤まさこさん)
SAQUI
ノースリーブワンピース
襟ぐりや袖ぐりが、
ちょうどよい開き具合。
また膝が隠れる丈なので、
ふだんパンツ派の方でも抵抗なく着られるのでは。
シワになりづらいので、
旅にも重宝。
早春はジャケットやロングコートと、
夏は一枚で。
今回一緒に販売するレースブラウスとの相性も抜群です。
フォーマルにも、
また、お別れのシーンでも。
一枚持っていると安心。
私も何度となく、
saquiのフォーマルに助けられてきました。
岸山さんにうかがう、
着こなしコンテンツもどうぞご参考くださいね。
(伊藤まさこさん)
素足に風を
20代の頃は、
「3月になったら素足」。
そう決めつけて、
だれよりも早くサンダルを履いたものでした。
若いってすごいね。
そんなこともうできない。
がまんしてでも季節を先取り。
おしゃれにがまんはつきもの。
そんな気持ちがあったんだと思う。
若いってほんとすごいよ(2度目)。
無理はできないし、
無理は禁物なお年頃。
私のサンダルデビューは、
ここ数年、ゴールデンウィーク明け頃から。
天気予報と気温をチェックして、
よし、今日はいけそうだぞ。
いそいそとサンダルを準備します。
ネイルのケアは万全。
かかとはカサカサしていないよね。
そして、いざ。
歩きはじめると、
ああ、そうそう、
素足に風を受けるこの感じ。
久しぶりで気持ちいいなぁ。
これから数ヶ月、
私のサンダルたちよ、どうぞよろしくね。
今週のweeksdaysは、BARIのサンダル。
毎年、たのしみにしてくれている方も多いみたい。
もちろん私もそのひとり。
今年は何色にしようかな。
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