未分類カテゴリー記事の一覧です
ALWELのボンバージャケット こんなコーディネートで 02 伊藤まさこ
白のタートルとパンツで/
レオパード柄のスカートと
VOLUME BOMBER JACKET/ALWEL
ニット ¥23,100/harriss(株式会社 金万)
パンツ ¥30,800/harriss(株式会社 金万)
タートルニットとパンツ。
上下とも白でまとめ、
ジャケットをさっと羽織りました。
襟元からのぞくニットと、
背中に入ったロゴの色合いがぴったり。
ファスナーをしめて、
裾をしぼって。
ボリュームあるトップスの時は、
髪をまとめると全体がすっきりまとまります。
VOLUME BOMBER JACKET/ALWEL
ジレ ¥28,600/le ciel de HARRISS(株式会社 金万)
スカート ¥35,200/Harriss × Keiko Okamoto(株式会社 金万)
ブーツ ¥97,900/trippen(トリッペン原宿店)
ジャケットの下に、
もこもこのベストを。
パーカーやもこもこベストなど、
ちょっとかさばるものを下に着ても大丈夫なのが、
このジャケットのいいところ。
スカートはレオパード柄。
ちょっと勇気がいる?
いえいえ、同系色でまとめれば大丈夫。
足元はブラックのブーツにして、
引き締めます。
軽やかな素材なので、
袖をたくし上げても大丈夫。
肌の見える分量が変わるとまた雰囲気も変わります。
指先は初冬を思わす、アイスブルー。
髪をまとめたり、
ネイルに意外な色を持ってきたり。
新しい服を着る時は、
全体のバランスを見ながら、
あれこれ工夫するといいみたい。
ALWELのジャケットで、
秋のおしゃれをたのしんでくださいね。
ALWELのボンバージャケット こんなコーディネートで 01 伊藤まさこ
黒と合わせて/パーカーといっしょに
シックなカーキ色が魅力な、
ALWELのボリュームボンバージャケット。
光沢のある素材感や、
見頃と共布の襟も相まって、
大人っぽい雰囲気が漂います。
また、裾が調整できるので、
シルエットを変えることができる。
VOLUME BOMBER JACKET/ALWEL
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
カットソー ¥24,200/RaPPELER(株式会社 金万)
サイドゴアショートブーツ(ブラック)/VELOZ
裾を調整しないで素直に着るとこんな感じ。
適度にブラウジングされたようなシルエットに。
裾をしぼるとややショート丈に。
同じボトムスでも、
雰囲気が変わります。


パンツとブーツはブラック。
下に着たボーダーTをちらりとのぞかせて。
VOLUME BOMBER JACKET/ALWEL
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
ZIPパーカー(オフ白)/Le pivot(2025年11月発売予定)
ゆったりしたサイズなので、
中にパーカーを着ても大丈夫。
軽くてあったかなので、
車移動の多い私は、このまま真冬もいけそうです。
フードがちょこんとのぞく後ろ姿もいい感じ。
もう少し寒くなったら、
厚手のタートルネックのニットや、
もこもこストールなどとコーディネートしても。
ちょっと肌寒い。
でもコートを着るにはちょっと。
秋から冬へ。
冬から春へ。
季節の変わり目に、
とても重宝してくれそうなジャケットです。
今の自分
ずいぶん前に買ったトレンチコートを、
久しぶりに出して着てみると、
おや? なんだかちょっと古い感じ。
いえね、
生地がくたっとしているとか、
袖口が擦り切れているとか、
そういう古さではないんです。
シルエットや丈感が、
どうにも「今」じゃないんだなぁ。
とはいえ、
えいやっ、と思い切って買ったコートだもの、
手放す気にはなれない。
デザイナーの友人が、
「いつかまたしっくりくる時が来るから、
そのまま取っておけばいいよ」
と言うので、
カバーをかけてクローゼットの奥にしまい込む。
その「いつか」はいったいいつなのだろう?
と思いながら。
今週のweeksdaysは、
ALWELのボリュームボンバージャケット。
ボンバージャケットが、
こんな洒落た感じになるとは!
‥‥と、見つけた時は本当にびっくり。
なによりシルエットが新鮮。
これを羽織っただけで、
とたんに「今」の自分になれるのです。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
10月30日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
余[yo]
余白 シャンプー
(素髪感 トライタン)
毎日使う台所道具に器、
それから部屋も着るものも。
「いい」と思うものがあるよりも、
「いやなものがない」という方に、
気持ちが傾きつつあります。
年を重ねて、
ちょっとした違和感や居心地の悪さに、
敏感になったからかも。
日焼けやカラーでダメージを受けた髪。
どうしてよいのか
(世の中にヘアケアアイテムってたくさんあるから)
分からない‥‥と迷っていた時に出会ったのが、
「余」のヘアケアアイテムでした。
第一印象は、
「気になる(いやな)ものがなにもない」。
使い心地がとても自然で、
使うほどに髪がすこやかになっていく。
香りも控えめで、
使う自分にすぅっと馴染んだのでした。
「シャンプーは髪を洗うだけではなく、
髪の土壌である頭皮をいたわるべき」
という考えにも深く納得。
メイクアップよりもスキンケアを重視している私にとって、
頭皮のケアはとても大事なのです。
シャンプーは素髪感と潤い感の2種類あって、
私は季節やその時の自分の状態によって使い分けています。
どちらもきめ細やかな泡が魅力。
よごれをやさしく包んで洗い流してくれますよ。
(伊藤まさこさん)
余[yo]
余韻 トリートメント
余韻のトリートメントも、
シャンプー同様、
「気になる(いやな)ものがなにもない」んです。
シャンプー後に馴染ませ、
洗い流すと「新しい髪」に生まれ変わる
(ような気になる)。
シャンプー後、
髪を乾かすたび、それを実感しています。
「浸透感」は、ユーカリやティーツリーなどの香りに、
ラベンダーがプラスされているとか。
おかげか、髪を乾かす時、
また眠る時もとても気分がいい。
また、「濃厚感」は、
カラー後や日焼けをした後や、
週に1、2度の集中ケアに。
浸透感も濃厚感も、
どちらももちろん合わせるのは余のシャンプーと。
頭皮や髪、また肌も。
今のヘアケアアイテムがしっくりきていないな‥‥
と感じている方に、
ぜひ一度使っていただきたいアイテムです。
(伊藤まさこさん)
余[yo]
トライアルセット
シャンプーが2種類とトリートメントが1種類、
それぞれ50mlずつ入ったセットです。
使ってみたいけれど、
最初からフルボトルは‥‥という方におすすめです。
(おそらく一度使ったら、
リピートしたくなる方、多いのではないかなと思います。)
また、コンパクトなサイズは旅にも。
いつものスキンケアアイテムと、
余のシャンプーとトリートメントは、
私の旅の必需品になりそう。
(伊藤まさこさん)
重ねて、羽織って、ストールで
- 伊藤
- 今回は4色揃えていただいたんですけど、
ベージュは「weeksdays」の別注カラーですよね。
ありがとうございます。
- 前沢
- いえいえ。
ベージュ、やさしい色味がいいですよね。
ネイビーも、私はすごく気に入っているんです。
みなさん「黒ですか?」って言われるくらい深い、
ブラックネイビーみたいな色なんですけど、
着ると締まって見えて、
すごく素敵なんですよ。
- 伊藤
- うんうん。
濃い色もいいですよね。
‥‥これは色選びに悩む。
- 前沢
- 悩みますよねぇ(笑)。
アイボリーは若干透けるので
下にインナーを着てもらうことになるんですけれども、
逆にその透け具合を生かした着こなしも
たのしんでいただけますよ。
- 伊藤
- なるほど。
色によっても表情が違うんですね。
これさえあれば冬はもう大丈夫、
みたいな気がします。
- 前沢
- A面・B面で着方を変えられますしね。
あと、Tシャツやジャケットの上から
肩にかけるのもおすすめです。
マフラーやカーディガン代わりになりますし、
明るい色は差し色になって
すごくいいんです。
- 伊藤
- それはいいですね!
生地感も、肌に馴染む感じが
本当にストールみたいです。
- 前沢
- 柔らかいですよね。
寒いときはパサッと羽織れるし、
私の中では便利アイテムです。
- 伊藤
- 旅にもぴったりじゃないですか。
畳むとすごくコンパクトになりますし。
- 前沢
- そうそう、広げると四角いから、
端と端を合わせれば簡単に畳めます。
- 伊藤
- あ、だから「スクエアトップス」?
- 前沢
- そうです、スクエアの形のトップス。
中に着るものとしてだけではなくて、
例えばシャツの上にVネックのニットみたいな感覚で
着てもかわいいですよ。
- 伊藤
- なるほど。
- 前沢
- デザイン自体はシンプルなんですけれども、
前と後ろで違う形にしていたり、
ゆったり着られるサイズ感や首の開き具合が、
いろんな着回しをたのしめるポイントかなと思います。
- 伊藤
- 旅先に色違いで2枚持って行けば、
それぞれA面・B面があるから、
それだけでも4通り‥‥。
印象を変えながら着回しをたのしめますね。
- 前沢
- そうなんです。
違う服みたいに見えますよ。
- 伊藤
- お話を聞いて、着こなしの幅が
ものすごく広がりました。
- 前沢
- うれしいです。
前だけをボトムに入れてもいいですし、
生地がやわらかいので、
全部入れてもゴワつきません。
- 伊藤
- それもいいですね。
お手入れは、家で洗えますか。
- 前沢
- はい。
ウォッシャブルで、
防縮加工というのがされている糸なので、
中性洗剤で手洗いしてもらえば大丈夫です。
染色の関係で、
色によって少し縮むことがあるんですけど、
スチームアイロンをかけていただくと戻ります。
ウール100%なので、
どうしても天然素材の個性はあるんですよね。
- 伊藤
- 生きものならではの。
- 前沢
- そうですね。
それからカットソーの生地って、
洗濯すると「斜行」といって、
撚ってあった糸が元に戻ろうとして
生地が斜めに歪むことがあるんですね。
このカットソーも、首まわりのリブの部分なんかは
最初は斜行があったんですけど、
工場の方が頑張ってくださって、
襟だけ別に「粗裁ち」という裁断方法をとったり、
縫製の仕方を工夫することによって
歪みを少なくしています。
- 伊藤
- わぁ。手が込んでるんですね。
- 前沢
- ひと手間加えているので、
洗濯による型崩れの心配も
少ないと思いますよ。
- 伊藤
- それはうれしいです。
素敵なものを作ってくださって
ありがとうございました。
- 前沢
- こちらこそありがとうございました。
伊藤さんならではのコーディネート、
たのしみにしています。
前後どちらでも、両面が主役
- 伊藤
- 前沢さん、
今回取り扱わせていただく「スクエアトップス」、
すごく着心地がよかったです。
ありがとうございます!
- 前沢
- それはよかったです。
着心地のよさは、
「スーパー100’s」といって、
1本の糸の直径が18.5マイクロメートル以下のウール糸を
使っているからだと思います。
コート地やジャケット地にも
使われる糸なんですけど、
今回はカットソーに仕立ててみました。
- 伊藤
- ニットではなく、カットソーですね。
- 前沢
- はい。
ニットの場合は「成型」といって、
編みながら出来上がりの形を
立体的に作っていくんですけど、
カットソーは平たく編まれた生地を
型紙にあわせて裁断(カット)して、
縫製(ソーイング)したものですね。
- 伊藤
- 「スクエアトップス」の形を先に決めてから
素材を探されたんですか。
それとも、
先にこの生地を見て「これがいい」と?
- 前沢
- L’UNEではジャケットも作っているんですけど、
シャツやブラウス以外で中に着られる
“やわらかいもの” が作りたいと
以前から思っていたんです。
そんなときにこの生地を見つけて、
「ニット感覚で作れる
Tシャツじゃないカットソー」
みたいなところが素敵だなぁと思って。
- 伊藤
- たしかに、ちょっと離れた所から見ると
ニットかカットソーか、
どちらだろうという感じですね。
- 前沢
- 私たち作る側からすると
ニットにはニットの、
カットソーにはカットソーの良さがあるんですけれども、
着る人にとってはそこはそんなに重要じゃない。
それよりは、
軽くてやわらかくて、
シルエットがきれいに見えるほうがいいと思うので、
この生地に出会って「これだ!」と思ったんです。
- 伊藤
- そうそう、シルエット!
着たときにすごくきれいでした。
- 前沢
- ラインを出すというよりも、
ゆったりめの、
生地の風合いを生かしたシルエットを目指しました。
で、またいつものように
A面・B面を作って、
前後どちらでも着られるように。


- 伊藤
- あ、以前作っていただいた
「2WAYブロッキングトップス」のときも、
どちらが前でも着られるタイプでしたよね。
あれ、すごくよく着てるんです!
生地も全然ヘタらないから、
すごいなと思って。
- 前沢
- わぁ、うれしいです。
そう、見かけによらずタフな生地ですよね。
あのトップスもそうですけれど、
私はA面とB面があるのが大好きなんです。
「今日はB面が好き」
という感じで、
その日の気分で選べる。
昔のレコードみたいに。
- 伊藤
- 「A面がヒットしたけど、
私はB面の方が好き」とかね。
- 前沢
- そうそう!
それがヒットしちゃうことだってありましたものね。
- 伊藤
- ふふふ。
すごくわかります。
A面はちょっとちゃんとしてたり、
B面の方が自由さがあったり。
どっちが主役というのではなくて、
違う表情が2つあるのがいいんですよね。
- 前沢
- 服の場合、
とくに女性の体は前後でふくらみが違うので、
布帛(タテ糸とヨコ糸を交差させて作る
一般的な織物)の生地だと前後を決めて、
体型に合わせて作らなくてはいけないんですけど、
カットソーなら伸縮性もあるから、
前でも後ろでも、比較的自由に作れるんです。
この生地だから、
両面、それぞれの良さがたのしめるのかなと思います。
- 伊藤
- 実際に着てみて、違和感のある面がなかったです。
「どちらが前でも着られます」
って言われているものでも、
肩のラインとか首周りが気になることもあるけど、
これは本当にそういったことがない。
- 前沢
- そうなんです。
だから、本当はA面・B面というよりも
「両A面」です(笑)。
- 伊藤
- ほんとに。
身体に寄り添ってはくれるんだけど、
見せたくないところの線は
あまり拾わないなと感じました。
オーバーサイズなんだけど、
がばっとしすぎず、ちょうどいいというか。
- 前沢
- そうですね。
身体のラインは拾わないようにしました。
袖だけフィットするように細身にしてあげれば、
身幅の方はボクシーな形にしてゆとりを持たせても
おかしく見えないんです。
- 伊藤
- なるほど。
全体がゆったりしているというわけじゃなくて、
メリハリがあるんですね。
- 前沢
- ゆったり具合は、
ボトムと合わせてみたりして布の分量を調整しました。
ネックラインのリブの太さも、
細すぎるとスポーティーな印象になるので、
生地の柔らかさが感じられるような幅にしています。
- 伊藤
- そういう細かい部分は、
サンプルを作って
「やっぱりこの幅じゃないな」という感じで
試行錯誤されたんでしょうか。
- 前沢
- まさにそんな感じです。
作ってもらっている工場に行って、
首の開き具合とか気になるところを実際に見て、
「ここが違うな」というところを
その場でバーっと裁断・縫製して、
スタッフの方に着てみてもらってまた調整、
という感じです。
何度も繰り返すと
最初のときより伸びてきたりもするんですけど、
そういう点も含めて生地の特徴がわかるので。
- 伊藤
- そうですよね。
じゃあ、ジャケットの中に合わせるものが作りたいという
前沢さんの願いはかなったんですね。
- 前沢
- そうですね。
ずっと欲しかったので、
やっと出来上がって、とても愛おしいです。
- 伊藤
- L’UNEのパンツやジャケットとも
すごく相性がよさそうで、
さすがだなと感じます。
早く着たいです!
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
10月23日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
Fatima Morocco
シンプルバブーシュ
(グレー、ホワイト、ブラック)
家の顔とも言える玄関なのだから、
そこに並ぶ室内ばきは、
気に入ったものを揃えたい。
履き心地がよく、
たたずまいの美しいものを。
値段も飛び抜けて高くなく、
一年中履けるものがいい。
ファティマ モロッコのバブーシュは、
どれもが合格点。
ことに、かかと部分に入ったクッションがふかふかで、
足に負担がかからないところがいいんです。
weeksdaysでご紹介するのは、
無地のロゴ無しタイプ。
すっきりした見た目は、
さまざまなインテリアに馴染みます。
履いてうれしく、
置いて美しい、
そうそうこんな室内ばきが欲しかったんです。
色は、
ブラック、ホワイト、グレーの3色。
インテリアに合わせてお好きな色をどうぞ。
(伊藤まさこさん)
どちらも
ハワイのおたのしみは、
ダイナーでの朝食。
パンケーキにカリカリに焼いたベーコン。
それと卵料理。
飲みものはもちろん、
マグカップにたっぷりのコーヒー。
卵は好きなように焼いてくれる。
スクランブルもいいけれど、
サニーサイドアップ(いわゆるふつうの目玉焼き)も
いいなぁ。
いや今日はオーバーイージーで(半熟の両面焼き)。
なんて、
その日の気分でオーダーする。
家でもオーバーイージーをよく作る。
よく熱したフライパンに卵を割り入れ、
目玉焼きができたら裏返し、
さっと焼いてできあがり。
じっくり焼いた面と、
さっと焼いた面、
どちらも甲乙つけがたく、
「どっちの面が好き?」と聞かれたら、
どっちも好きという他ない。
今週のweeksdaysは、
Vネックとしても
クルーネックとしても着られる、
L’UNEのスクエアトップス。
デザイナーの前沢さんはそれを、
「A面、B面」と言っていて、
「どちらも好き!」なんですって。
t.yamai parisのパンツとジャケット、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
肌馴染みのよい生地をたっぷり使ったパンツは、
穿き心地抜群。
ウェストがゴムなので、
穿いていて楽なところもうれしいポイントです。
でもただ楽なだけではないのが、
t.yamai parisの作る服。
合わせるものによって、
時にはきちんと、
時にはラフに。
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
トップス ¥20,900/Le pivot
weeksdays ALLSTAR(R)OX/CONVERSE
グレーのニットと、
ボアのコンバースを合わせたシンプルスタイル。
アンティークジョーゼットドルマンジャケット/t.yamai paris
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
トップス ¥20,900/Le pivot
weeksdays ALLSTAR(R)OX/CONVERSE
同素材のジャケットを羽織って。
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
トップス ¥20,900/Le pivot
ジャケット ¥154,000/L’UNE
サイドゴアショートブーツ(ブラック)/VELOZ
ジャケットを変えると印象もガラリと変わる。
ちょっとカチッとしたジャケットを、
パンツの素材がやさしく、
そして、やわらかい印象に見せてくれます。
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
ワンピース ¥33,000/t.yamai paris
サイドゴアショートブーツ(ブラック)/VELOZ
yamaiといえば、のリバティプリントのワンピースを、
コート風に羽織ります。
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
シャツ ¥31,900/t.yamai paris
サイドゴアショートブーツ(ブラック)/VELOZ
トップスをシャツに変えると、
ちょっときりっとした表情に。
足元はジャケット、ワンピース、そしてシャツと
すべてサイドゴアのブーツに。
yamaiの服とサイドゴアなどの、
ちょっとごつめの靴って、
相性いいな、って思うんです。
さてお次はシャツをすべてパンツにイン。
アンティークジョーゼットドルマンジャケット/t.yamai paris
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
シャツ ¥31,900/t.yamai paris
サイドゴアショートブーツ(ブラック)/VELOZ
ジャケットを羽織りセットアップで。
ニットとはまた違って、
ちょっとかっこよくなる。
いろんな着こなしを受け止めてくれるのは、
素材のよさと、シンプルな形だからこそ。
アンティークジョーゼットドルマンジャケット/t.yamai paris
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
バックギャザーオーバーシャツ(brown)/t.yamai paris
シャツを変えて、
袖口や裾からちらりとのぞかせたり、
アンティークジョーゼットドルマンジャケット/t.yamai paris
アンティークジョーゼットワイドパンツ/t.yamai paris
トップス ¥209,000/Le pivot
バッグ 伊藤まさこ私物
タートルに合わせて、
レオパード柄のクラッチを持ってみたり。
トリコットサッカージャケットや、
シルク混タフタカーゴパンツなど、
私の定番になっているt.yamai parisの服ですが、
また新しい定番が増えました。
左岸のイメージ
- 鈴木
- t.yamai parisのお洋服は、
シャツやブラウスに関して言うと、
洗い込んで、洗い込んで、さらに洗い込んで、
肌に馴染んでくるっていうか。
自分のセカンドスキンみたいな感じで、
肩の形とか、自分に馴染む、引き寄せることができる、
そういう天然素材を使ってるっていうことも
大きいと思うんです。
そのちょっとクタっと感も「パリっぽいな」と思って。
長く大切にできる服ですよね。
私、本当にすごく長く着てるんですよ、
何年前から着ているか忘れちゃったぐらい。
ちなみにきょうもt.yamaiのブラウスです。
ずいぶん前に買ったものなんです。
コットンに、麻が入ってるのかな、
一年中、着られる。
大人が着ても甘くなりすぎず、
私はよくデニムを合わせたりしてます。
- 伊藤
- 着ている人のほうに寄り添ってくれる?
- 鈴木
- そうですね。
- 伊藤
- そのブランドを着てます、っていうんじゃない、
そういうところがパリっぽいのかもしれませんね。
- 佐々木
- それはあるかも。
- 鈴木
- うん、そうかもしれない。
- 伊藤
- 今回、「weeksdays」で紹介するジャケットは、
今ひろみさんが着ているものと形は同じで、
素材が少しだけふんわりしています。
それと同素材でパンツも。
- 佐々木
- 私はワイドじゃなくて、
ちょっと下が細くなっているパンツと
セットアップで買ったんです。
- 伊藤
- セットアップで着ることも?
- 佐々木
- はい、ありますけれど、羽織りものとして
ジャケットを単品で着る機会が多いですね。
この羽織り感、もう最高で。
- 鈴木
- 先週も、それ着てたでしょう?
- 伊藤
- そのときは、下は何を合わせてたんですか。
- 佐々木
- 先週はワンピースでした。
- 伊藤
- パンツにも合うし、ワンピースにも合うんですね。
- 鈴木
- 私、きょうデニムなんですよ。
- 伊藤
- 本当だ。
- 鈴木
- わりとごっついベルトをして。
パリ、きょうは涼しいので、
ちょうどいい感じです。
- 伊藤
- ちなみに、何度なんですか?
- 鈴木
- きょう最高で22度という予報です。
いまは朝だから、ちょっと寒いぐらい。
- 佐々木
- パリ、いま16度ってなってる。
- 伊藤
- いいなぁ。でもそれを考えると、
夏に太陽を求めにバカンスに行くのは必然なんですね。
冬もとても長いし。
- 鈴木
- 冬はさみしいんですよ。
11月からが、どんどんさみしくなっていく。
お日様を見ない日が結構ありますから、11月、12月。
- 伊藤
- t.yamaiの服はそんな環境から生まれたんですよね。
いまは東京をベースにしながらも、
ずっとパリのテイストの服をつくり続けている
山井さんたちってすごいなって思うんです。
- 鈴木
- そうですね。
- 佐々木
- パリの匂いっていうか、感じがしますものね。
- 伊藤
- やっぱりすごく影響を受けたんですかね、パリ時代に。
- 鈴木
- 私の中ではt.yamaiのお洋服は左岸のイメージがある。
右岸じゃない感じがします。
ブティックがサン・ジェルマンにあって、
リュクサンブール公園がそばで、
彼女たちが住んでいたのもずっと左岸で、
だからかなって思うんですけど。
- 伊藤
- その「左岸の感じ」って、
もうすこし説明すると
どういう表現になるでしょうか。
- 鈴木
- セーヌを挟んで、右岸と左岸で、
パリは2つに分かれるんです。
地図でいうと北が右岸、南が左岸。
右岸のほうが、いまの動きをキャッチしてトレンドに敏感。
だから若者が多いし、いまだとK-POPが好き、
みたいなお嬢さんたちが、膝を出して歩いてる、
そんなトレンドに敏感なイメージです。
- 伊藤
- たとえば、マレ地区とか?
- 鈴木
- うん、マレはそういうイメージですね。
- 佐々木
- さらに右岸を10区のサン・ドニのほうへ行くと、
ボボ(BOBO)って呼ばれる人たちがいて。
なんて言ったらいいんだろう、ボボって‥‥。
- 伊藤
- 育ちがよくて自由というイメージでしょうか。
- 佐々木
- そうですね。
- 鈴木
- ブルジョアでお金はあるんだけど、
あえてお金持ちっていうのを見せないんです。
ちょっと昔ですけど、ジェーン・バーキンみたいに、
ヒッピーテイストな感じで暮らしてるんだけれど、
実は超お金持ちだったり、
いいところの家柄の方だったりする。
そんな彼らが、あえて、カッチリ見せず、
生活スタイルやファッションを崩していった、
そんな意識の高い層のことをボボって、
もう何年も前から言うんですよね。
そして右岸はわりとボボな感じ。
左岸はもっとベーシックでクラシックです。
クラシックって言っても、頑固じゃなくて、
ブレずに、昔の古き良きパリからずっと
継承してる感じがします。
パリのエスプリもスピリッツも、
やっぱり左岸がベースになってる気がする。
- 佐々木
- そうですね。
- 伊藤
- なるほど、そうなんだ。
ちなみにボボと呼ばれる人たちは、
どういう感じの服を着てるんですか?
- 鈴木
- わかりやすいブランドものとかは着ないのね。
- 佐々木
- 古いものと、新しいいまどきのをミックスしたり。
- 鈴木
- 本当に、昔、ジェーン・バーキンがしていた、
シンプルなリトルブラックドレスに、
ものが入りきれないぐらいのカゴバッグを持ってる、
というようなイメージですね。
ドレスにエルメスを合わせちゃったら普通なんです。
- 佐々木
- あえて外す、みたいなね。
- 鈴木
- うん、崩しが上手なの。
- 佐々木
- 右岸には、そういったお店がすごく増えてますよ。
世界中のスパイスや、エスニックな食材を取り入れた、
新しいフレンチとか、雑貨屋さんとか。
- 伊藤
- あのラムダン・トゥアミ(*)もその流れ?
(*)Ramdane Touhamiは、フランス系モロッコ人のアーティスト、クリエイティブディレクター、起業家。最近パリのマレにつづいて東京・中目黒に、今のパリの右岸文化を凝縮したような複合店「WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES」をオープン。
- 鈴木
- ああいう感じです。
- 伊藤
- そしてt.yamai parisは、そっちの流れではなく、
同じパリでも、
左岸のクラシックな空気をまとっているわけですね。
- 鈴木
- はい、それをずっと継承してる気がします。
- 伊藤
- そうなんですね。
話をお聞きしていたら、
パリに年に一度は行かないと!
っていう気持ちになりました。
チャコさん、ひろみさん、ありがとうございました。
- 佐々木
- ありがとうございました!
- 伊藤
- 日本に戻られたときもお会いしたいです。
- 鈴木
- 年内に一度行けたらいいな。
そのときにぜひ!
甘いけど甘すぎない、かわいすぎないけどかわいい
- 伊藤
- チャコさん、ひろみさん、こんにちは。
あっ、パリは朝ですよね?
おはようございます!
- 佐々木
- おはようございます。
- 鈴木
- おはようございます。
- 伊藤
- 東京はまだまだ暑さが続いていますが、
パリは秋めいてきましたか?
- 鈴木
- はい、こっちはだんだん秋らしくなって、
ちょっとジャケットを羽織ろうかな、
っていうくらいの気候になりました。
- 伊藤
- パリも今年は猛暑だったと聞きました。
- 鈴木
- そうなんです、ちょっと異常でしたよね。
- 伊藤
- ほんとうに。
きょうは、朝早くからすみません。
- 鈴木
- とんでもない、6時に起きて、
気功を2時間やりましたよ。
だから元気。
- 伊藤
- すごい!
お久しぶりです‥‥と言いたいところですが、
じつは、おふたりには会う機会が多いんです。
ことしはパリに行ったので、
そちらでもお世話になりましたし、
もしかしたら東京の友だちより会っているかも?
パリではお世話になりました。
- 鈴木
- いえいえ、お世話になっているのは私のほう。
一緒においしいものを食べに行って、ね。
- 伊藤
- ふふふ。みなさんが東京にいらしたときは、
山井自子(よりこ)さんもお呼びして、
みんなでごはんを食べましたね。
- 鈴木
- そうですね。
- 伊藤
- あ、ひろみさん、t.yamaiのジャケットですね。
- 佐々木
- はい。これ、たぶんまさこさんとお揃いだと思います。
ドルマンスリーブで、パンツとセットアップの。
展示会で一目惚れして。
- 伊藤
- 選ぶポイントは、着心地と、
ずっとt.yamaiの服を着ているゆえの
親しみゆえでしょうか。
- 佐々木
- はい、ゆったりしたシルエットが好きなんです。
これは秋冬ものですが、
パリにいると、羽織りものは、
年間通して重宝するんですよ。
- 伊藤
- この前、パリでお会いしたのは4月でしたね。
そのときもわたしとひろみさん、
お揃いでt.yamaiを着ていました。
その日の夜、チャコさんが出張先の
イタリアから投稿したインスタを見たら、
チャコさんもそれを着てた!
- 鈴木
- あのジャケット、旅にすごくよくて。
軽いし、スーツケースに詰めてもシワにならないし。
- 佐々木
- そう、シワにならなくていいですよね。
- 鈴木
- 裏地がついてなくて軽いのに、防寒になるし。
旅のとき、本当に私、よく持って行きます。
- 佐々木
- 私もそうです。
- 伊藤
- いま、それと同じ素材の
ワンピースを着ているんですけれど、
この前、weeksdaysのミーティングで、
わたし含め3人が同じものを着ていたんです。
おふたりは、山井さんとの出会いは古いですよね。
長いおつき合い。
- 鈴木
- そうですね、私、いちばん古いと思うんですよ。
東京時代、自子さんがアパレルのプレス(広報)の仕事を
やっていた時代、
私がスタイリストで貸し出しに行って知りあって。
その後、ご夫妻でパリに行き、
何年も経ってから自分も遅れてパリに行ったんですが、
住所録を実家に置きっぱなしで来ちゃって。
当時は携帯もスマホもない時代でしょう?
だから、パリに自子さんがいるのは知っていても
連絡ができなかったんですよ。
「ま、歩いていれば出会えるでしょう!」と思っていたら、
本当に着いて1週間で出会ったんです、
山井孝さんと自子さんに、
オデオン・サンジェルマンで。
- 伊藤
- えっ、そんなこと、あるんですか?!
- 鈴木
- あるの。
「やっぱり会えた!」って言ったら、
「これは本当に偶然で、ラッキーなだけで、
会えないからね、普通?」って言われて、
「ですよね‥‥」って。
- 伊藤
- そうだったんだ! ひろみさんは?
- 佐々木
- 私は、おふたりがパリにいらしてからです。
日本人の社会は狭くって、
会えば「こんにちは」みたいな感じから始まり、
私の息子と山井さんのお嬢さんが同い年ということから
接点がすごく多くなって、
家族ぐるみのおつき合いになり‥‥。
いま、そのお嬢さんがブリュッセルにいらっしゃるので、
頻繁にやり取りしてますよ。
- 伊藤
- じゃあ、そのころからt.yamaiのお洋服を?
- 佐々木
- はい、とはいえ、人が先でしたね。
でもそのうち私自身の好みも変わり、
最近は、t.yamaiの服が気分に合っていて、
着る機会が増えています。
- 伊藤
- やっぱり、作り手と年代が近いっていうことが
大きいかもしれないですね。
形で「これ!」って思いますし。
- 佐々木
- ちょっとしたディテールに、
「山井さんぽいな」と思います。
それがしっくりくる。
- 伊藤
- 山井さんたちがパリで物作りを始められた頃のことは、
以前、ご本人たちに取材をさせていただいたんですが、
創業当時はどんな服をつくってらっしゃったんでしょう。
- 鈴木
- 当時、トレンチコートとか、ピーコートとか、
ベーシックで素敵なものがありましたよ。
ベーシックといっても、
イギリスのバーバリーとも、
いわゆるアーミーのピーコートとも違い、
すごくパリっぽいニュアンスで落とし込んでいて、
一気にファンになって。
- 伊藤
- その「パリっぽい」ポイントって、
どんなところですか。
- 鈴木
- ピーコートもトレンチコートも、
マスキュラン(男性的)なデザインじゃないですか。
というのもどちらも
男性のためにつくられた制服が由来ですから。
でも山井さんたちがつくると、
そこにちょっとだけ女性っぽさが出る。
なんだろう、それを言葉にすると‥‥。
- 佐々木
- 「抜け感」みたいなことかもしれませんね。
- 鈴木
- そうですね!
当時の服は、コロナのとき断捨離をするので、
お友だちの若いお嬢さんに差し上げたんですが、
それまでずっと着てました、30年近く。
- 伊藤
- チャコさんのお家、
きっと大きな衣装部屋があると思ったら、
じつは少なめの点数の服を着回していると知り、
驚きました。
古いものもきちんときれいにしていて、
「自分ヴィンテージなの」とおっしゃる、
20年もの、30年ものの服もあって。
- 鈴木
- 自分ヴィンテージ、多いです。
t.yamaiのお洋服は、一貫して、
ふたりのエスプリが継承されていますよね。
- 伊藤
- 本当に。その秘密を知りたくて、
おふたりに話を聞くと、
不思議な感じがするんです。
ガツガツしていない、平熱というか。
「どういうふうにデザインを?」とたずねても、
「どうだったっけ?」みたいな感じで、
答えを見出せないまま、インタビューが終わったり。
- 佐々木
- ありますね、本当にそう。
- 鈴木
- でも、ひとつ言えるのは、
孝さんのデザインは、
自子さんが似合うものなんですよ。
- 伊藤
- そうなんですよ、本当に!
- 鈴木
- 自子さんはブランドのミューズで、アイコン。
だからふたりが年齢を重ねていくごとに、
t.yamaiも育っていくんじゃないでしょうか。
- 伊藤
- きっと自子さん、強く意見を言わなさそう。
そしてちょっと甘いけど、甘すぎない、
っていうのも魅力ですよね。
かわいすぎないけど、かわいいところがある。
- 佐々木
- フリルとか、ちょっとしたディテールが。
女性はやっぱり好きですよね、ちょっとフリル。
- 伊藤
- 前身頃にギャザーがいっぱいついてるブラウスも、
ちょっと硬めの綿素材だったりして。
素材とディテールの組み合わせ方がいいんです。
買い物の仕方
元来の買いもの好きゆえ、
ミニマリストにはけしてなれない。
それでも、
ものが多いと、
気持ちが落ち着かないから、
できるかぎりものは一定量に保つことにしています。
(‥‥って、
ここでも何度も書いてますね)
若い頃は失敗も多かったんです。
それはいわゆる「衝動買い」というやつで、
似合うか、とか
ほんとうに使うか、というより、
「欲しい」気持ちが先走り。
買ってちょっとすると、
あれ? これって本当に必要なものだっけ‥‥と
我に返る。
それの繰り返し。
今は、そんなこともなくなって、
買いものの仕方もずいぶんと落ち着きました。
それは、
私の変化もあるけれど、
いいもの作りをしている人たちとの出会いが、
あるからなのだなと思っています。
今週のweeksdaysは、
t.yamai paris のジャケットとパンツ。
本当に頼りにしているブランドなんです。
コンテンツはパリに住む友人たちと、
t.yamai paris の服について語りましたよ。
どうぞおたのしみに。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
10月16日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
The care
TREATMENT COAT
指先の美しい人に憧れます。
手も、足も。
ここ最近、私は、
トリートメントコートを塗ってから、
ハンドローション→ハンドセラム→
ハンドモイスチャライザーの順にお手入れ。
肌に近い色合いなので、
多少はげても気にならない、というところも、
助かっています。
足のネイルに関しては、サンダルに合わせて
毎回塗り替えていたのですが、
今年の夏は、このトリートメントコートだけでも
いいかな‥‥というくらい気に入っています。
自然な色合いはどんな色のサンダルとも相性よし。
落として塗って‥‥を繰り返すと
肌や甘皮に負担がかかるし、
ちょっと面倒。
トリートメントコートを塗ることで、
爪がすこやかに。
(伊藤まさこさん)
t.yamai parisのブラウス、あのひとに着てもらいました 02 星野友佳さん
星野友佳さんのプロフィール
ほしの・ともか
主に飲食店(カフェ・ワインバー・レストランなど)の
内装設計と施工管理をする事務所に勤務。
「建築系の専門学校で勉強をしていたのですが、
もう少しデザインを学びたいと思い、
武蔵野美術大学建築学科へ進学しました。
そこで意匠設計を学び、今の事務所へ入社しました」
自分へのご褒美や少し疲れてしまったときに
車で周囲が自然で埋め尽くされている場所へ
ドライブに行くことがリフレッシュ方法。
また、美味しいご飯を食べに行き友達と
「美味しい」を共有できる時間がとても幸せ。
「このブラウスをだれに着てもらおう」
weeksdaysチームで相談していた時のこと。
伊藤まさこさんから名前があがったのが
今回登場してくれた星野友佳さんでした。
「すごくかわいくて、きっと似合うと思う!」
そう聞いて、迎えた取材当日。
約束の場所に来てくれた星野さんを見つけた時
うれしい気持ちでいっぱいになりました。
だって絶対に似合うから。
「はじめまして。
今日はよろしくお願いします」
最初のあいさつの瞬間から
なんとも幸福感のある笑顔に
こちらまで自然に口角があがります。
設計事務所に勤めて2年目とのこと。
普段は、内装デザインや設計・施工管理をしているそう。
「事務所でのデスクワークの日と
現場仕事の日では着る洋服は違うんです」
ふわふわとパーマのかかったロングヘアーから
勝手にかわいらしいイメージを抱いてしまっていたけど、
話を聞くうちに
きっと仕事中の星野さんはかっこいいんだろうなと
それはそれでとても納得がいく。
キレイめブラウスは着たことがないと言いつつも
最初に着てくれたブラウンの
バックギャザーオーバーブラウスの着こなしは、
一見とてもカジュアルに見えるけど
うしろのギャザーとふんわりとしたロングヘアーが
甘さも加えて
すっかり星野さんのスタイルに。
前を閉めずに、開けて着るのはすぐにでも真似したいな。
靴にもブラウンを持ってきて
統一感を出しているのも素敵です。
ちょっと歩いてみてもらえますか?
と伝えると、
ぎこちなく右手と右足が一緒に出てる!
それくらい緊張していたそう。
でもだんだんとほぐれてきた笑顔は
ほんとうに内側から発光しているようでした。
もう一枚のボウカラーブラウスはまた違った雰囲気。
「少し気合いを入れて、
いいレストランに行くのをイメージしました」
と女性らしい黒いパンツを合わせたスタイル。
ボウタイははじめてとのことでしたが
リボン結びにしてしまわず
そのままにしたり、ひと巻きしただけの感じが
とてもよく似合っている。
足元が革靴だとかっちりしすぎるからと
スニーカーっぽいバレエシューズを
合わせてくれたところにも
星野さんのスタイルを感じます。
「ステッチがブラウスのカラーと合うと思って」
選んだとのことで、
なるほど、目の付け所がさすがだなぁ。
やわらかな雰囲気の中に
しっかりとした芯のあるとても素敵な星野さん。
お会いできてよかったです。
t.yamai parisのブラウス、あのひとに着てもらいました 01 山村ヒロミさん
山村ヒロミさんのプロフィール
やまむら・ひろみ
山口にてカフェとセレクトショップを
約30年近く営んだ後、2019年に上京、
「eatrip soil」の店長を約1年務める。
現在は「babajiji house」「洋食クチブエ」
「saravah」「fragrance yes」などで時々お手伝い。
「今は、自由業? というかアルバイトです」
友人と3人で企画や場づくりのプロジェクト
『i 計画室』の活動も。
東京で一人暮らしを楽しんでおり、
大人になった二人の息子がいる。
車と運転、スイーツが好き。
山口では4WDマニュアルのジープに乗って、
カフェでケーキを焼いていた。
■山村ヒロミさんのinstagram
■i 計画室のinstagram
t.yamai parisのオフホワイトのシャツに、
同系色のパンツを合わせた山村ヒロミさん。
「yamaiの服は初めて」
とおっしゃるけれど、
もうすっかりご自分のものにされている。
まるで、クローゼットから、
「今日の一枚」をえらんできたみたい。
聞けば山村さん、
地元・山口で30年近く
セレクトショップを営んでいたという、
いわば服のプロ。
店に置く服はどれも、
ご自身がピンときたもの、
好きなもの。
ブランドは国内外を問わず、
シンプルなものから甘めのもの、
ミリタリーやワークウェアなどなど。
「いろんなテイストのものをミックスするのが好き」
なんですって。
シャツに合わせたのは、
ロングネックレスとバングル、
それから、
「とにかく軽い」という黒のスウォッチ。
歩いたり、座ったり。
動くたびにブーツからちらりとのぞく
赤いソックスも効いています。
後ろ姿はこんな風。
「一度も染めたことがない」という髪も、
スタイルの一部になっている。
もう少し秋が深まったら、
カシミヤのロングカーディガンを羽織って。
「ずっと黒より、ネイビー派だったのですが、
髪のグレー部分が増えるにつれ、
あ、これなら黒い服もいけるかも! と思って」
カーディガンの黒、それからパンツのオフホワイト、
ちょっとたくし上げた腕からちらりと見えるシャツと手首、
それから軽やかなグレーヘア。
「朝、チェックしたら途中で一度も鏡は見ない」
という(!?)山村さんですが、
服と向き合ってきた長年の経験から、
バランスは絶妙。
私とほぼ同じ、身長155センチの着こなし、
参考になります。
次に着ていただいたのは、
ボウブラウス。
あれ? でもリボン結びではなくて‥‥
と不思議に思っていると、
「リボンにすると私にはかわいすぎるかなと思って」
なんと、一度リボン結びにして、
輪っかの部分を長くしたのだそう。
一枚で着るのではなく、
下にタートルのニットを合わせたのも新鮮です。
「黒のベルベットのパンツも合うかなと思ったけれど、
それだとエレガントに寄りすぎてしまうから、
ここはあえて太めのデニム」
インしたシャツの後ろ姿もすてきです。
そしてやはりここでも、
グレーヘアとシャツの襟元からのぞく
ニットのバランスがいい。
アクセサリーの合わせ方、
無造作に見えるデニムの折り方、
そこからのぞく靴。
この「さりげなさ」がなかなかできないのです‥‥。
「どんどん個性的なものになってきている」
という眼鏡、
それから帽子や髪型も。
「似合わない」と決めつけるよりもまず、
どんどん身につけて慣れること。
慣れる=似合う。
そしてソワソワせずに堂々とすること。
それがおしゃれに近づく第一歩なんですって。
かわいらしいヒロミさん、
またweeksdaysに遊びに来てくださいね。
憧れの女性のように
しなやかでいながら、
自分を持っている。
t.yamai parisの服が似合うのは、
そんな人。
今、流行っているからとか、
このブランドをえらんでおけば安心、とか。
そういうのとは違う、
自分の軸で着る服をえらべる人。
私のまわりにいるt.yamai parisファンは、
そんなタイプが多いんです。
流されない強さを持っているけれど、
やさしくて。
かわいらしいんだけど、
ふと見せる表情はきりりとしてる。
それは、
私の憧れの女性像でもあるんです。
今週のweeksdaysは、
t.yamai paris のシャツ。
コンテンツはふたりのすてきな方に、
シャツを着こなしていただきましたよ。
どうぞおたのしみに。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
10月9日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
MOJITO
キャップ
(ネイビー、ブラック、グレー)
「とにかくシンプル、
そして大人が似合うキャップを」と、
お願いして作ってもらったのがこのキャップ。
ノーメイクでもさっとかぶれば大丈夫。
朝の散歩の味方なのですが、旅にも、
そしてもちろんふだんもオッケー。
素材やサイズ調整の金具、
ステッチ幅、つばの長さ(少し長めなので
小顔効果も期待できます)などなど、
小さななかにディテールがぎゅっと詰まっています。
パンツスタイルに、ワンピースに。
初夏のおしゃれに一役買ってくれる
アイテムになっています。
(伊藤まさこさん)
ベルト、スカーフ、ブーツで変わる
- 小林
- 細かいところなんですが、
袖のカフスも、
前側はすっきり見えるように、
後ろ側だけにタックを入れています。
剣ボロ(シャツの袖口にある切り込みと
補強布のパーツ)もつけずに、
切り込みもヒダの中に隠れるように始末して。
- 伊藤
- すごい!
背中のギャザー部分の
「顔」も素敵だけれど、
前側はシンプルなぶん、
“生地をたのしめるシャツワンピース”ですね。
- 小林
- そうなんです、
生地自体がいいのでね。
最近は秋まで暑いですけど、
袖をくしゃっとまくって、
ボタンを開けて着てもらえば
快適だと思いますよ。
- 伊藤
- あ、羽織りものとして着るのもいいですね。
- 小林
- 見えないようにしてるんですけど、
実はポケットもつけたので、
軽いコートみたいな雰囲気でも着られます。
- 伊藤
- えっ。ほんとだ。
ポケットにもステッチがなくて
きれいですね。
襟は台襟(襟を立体的に保つ
土台となるパーツ)付きですか?
- 小林
- はい、台襟を付けました。
汗をかく時期にも気持ちよく着られるように、
首からすこし浮くようにしています。
- 伊藤
- いいですね。
首から襟が離れているだけで
涼しいですものね。
小林さんならこのワンピース、
どんなふうに着られますか。
- 小林
- 私だったら
柄のパンツを合わせたり。
サイドにスリットが入ってるので、
横からちょうどよく見えるんです。
もちろんデニムにもぴったりだし、
ベルトも合うんですよ。
- 伊藤
- ベルト、いいですね!
太さによっても雰囲気がガラッと変わって。
- 小林
- そうそう、
存在感のあるベルトだとかっこいいし、
細いのを合わせるとよそ行きっぽくなったり。
ボタンを少し開けて、
スカーフを巻いてもすごくかわいいですよ。
- 伊藤
- 中にトップスを着てもいいですものね。
コットンのタートルとか?
- 小林
- あ、かわいいと思います。
タートルの厚さや素材を変えれば
秋冬も過ごせますし。
あと、意外なんですけれど、
下にノースリーブのワンピースを着て、
ワンピース × ワンピースを
たのしむのもおすすめです。
- 伊藤
- 素敵。
オールシーズン活躍しそうですね。
- 小林
- 生地がしっかりしてるから、
盛夏だけは少し暑いかもしれないですけど、
それ以外は通年着ていただけると思います。
サンダルを合わせてもかっこいいし、
ブーツをあわせると‥‥。
- 伊藤
- 一気に秋が来ますね!
光沢もあって、ちゃんとしてるのに
着やすいのがすごいです。
袖のタックと後ろのギャザーがあることで
たしかに動きが楽ですね。
- 小林
- そうなんです。
着てみるとわかるんですよね。
でもやっぱりこんなふうにデザインがシンプルだと、
お客さまもぱっと手に取る方は少ないんです。
丁寧に説明したり、
実際に着ていただくと気に入ってくださるんですけど。
- 伊藤
- あ、そうなんですね。
わたしは見た瞬間に
「あっ、これは!」と思いましたよ。
- 小林
- うれしい!
伊藤さんだから見てすぐに
わかってくださるんですね。
裾がもっと広がってるものとか、
さらにオーバーサイズにしているものは
よく見かけるんですけど、
これはナチュラルになりすぎずにすっきり見えるし、
ありそうで意外とない形かなと思います。
- 伊藤
- うん、ないですよね。
こうやってお話を聞くと、
もっと欲しくなりました。
- 小林
- お店に来られるお客さまには
こんなに細かいことまでお伝えしないんですけど、
聞いてくださるからついお話してしまいました(笑)。
着て気持ちよければそれでいいと思いますしね。
- 伊藤
- でも、ちゃんと考えられているから
ぱっと見ても素敵なんでしょうね。
いろんな組み合わせができそうで
うれしいです。
- 小林
- ぜひたくさん着回して
たのしんでいただけたらと思います。
- 伊藤
- どうもありがとうございました。
引き算のデザイン
- 伊藤
- 小林さん、今日はよろしくお願いします。
今回はシャツワンピースを
取り扱わせてもらうのですけれど、
これは今季の新作でしょうか。
- 小林
- この形は今季が初めてです。
これまでもシャツワンピースは
いろいろ作っているんですけれど。
- 伊藤
- かたちはもちろん、
素材もとてもいいと思うんです。
これは──?
- 小林
- 経(たて)糸に綿糸、
緯(よこ)糸にストレッチ性のある
再生ポリエステルの糸を使っている生地です。
そこまで伸びるわけではないんですが、
斜めに引っ張ってもらうとわかるかな。
- 伊藤
- あ、ほんとうだ、
ちょっと伸びますね。
- 小林
- 綿糸だけでこのくらい糸の密度が高いと
普通はこんなにテンションが出ないんですけど、
こうして伸びるのは、
再生ポリエステルの“糸の力”ですね。
これが着心地のよさにつながり、
今回のようにちょっとオーバーサイズに作っても
クタッとなりすぎず、
シルエットに表情がついてくれるんです。
- 伊藤
- うん、テンションがしっかり。
小林さんは素材から服作りをはじめられることが
多いですよね。
これも生地から選ばれたんでしょうか。
- 小林
- ええ。
この生地でシャツも作っていて、
アイロンが要らないので、
私も気に入ってよく着ているんです。
- 伊藤
- ああ、ノンアイロン、いいですね!
折りたたんで旅や出張にも持って行けますし。
- 小林
- そうなんです。
たたみ線は少しついちゃうんですけど、
旅先のホテルに着いてすぐにハンガーにかけておけば、
次の日にはきれいに伸びていると思います。
携帯用のシワ取りスプレーが1本あれば
さらに安心ですね。
- 伊藤
- なるほど、スプレーですね。
- 小林
- ちょっとしんなりした生地感なので
シワは目立ちにくいんですけど、
適度なハリがあるのがいいところです。
- 伊藤
- ハリはあるけど、
触った感じが、硬くないんですよね。
- 小林
- そう、硬くはないのに、
見た目はほどよくパリッとして、
体の線を拾わないんです。
生地自体がとてもいいので、
このシャツワンピースは
あえてあまりデザインを入れずに作りました。
- 伊藤
- そう言われれば、
前立て(シャツの端を内側に折り返して
ボタン部分を強化する帯状のパーツ)にも
ステッチがないですね。
- 小林
- はい。
そのかわり、
前立ては奥までしっかり布を入れた
「三つ折り」にしています。
途中までしか布を折り込まずに
作る場合もあるんですけど、
それだとアイロンを当てたときに
凸凹が気になるのと、
完全な三つ折りにすることで
ノンアイロンでも品が出るように仕上がるんです。
- 伊藤
- ほんと、品があります。
- 小林
- サイドの縫い目の始末も、
幅の細い「折り伏せ(縫い代を内側に包み込むことで
縫い目が目立たない縫い方)」にして、
正面から見たときに横のラインの存在感が
あまり出ないようにしているんです。
だから、前から見ると
全体的につるんとしてシンプルな印象です。
でも、それだけだとちょっと寂しいから、
後ろ姿は少しポイントを加えて。
- 伊藤
- ギャザーが入ってますね。
- 小林
- 一般的にシャツの背中に入れるのは
ボックスタック(2本のヒダ山ができる、箱型のタック)
だったり、
インバーテッドタック(ヒダ山を内側に向けて
折り畳まれたタック)が多いんですけど、
今回は正面がシンプルなぶん、
後ろ姿を女性らしくしたかったので、
真ん中に細かいギャザーをぎゅっと入れました。
- 伊藤
- この細かいのが素敵ですね!
ステッチの際もきれい。
- 小林
- ギャザーは両端まで入れていないので、
脇の線がきれいに出ます。
形自体はシャープなんですけど、
後ろの顔はちょっと女性らしい雰囲気かなって。
- 伊藤
- 袖の付け根にもタックが入ってますね。
これはどんな役割でしょう。
- 小林
- ここにタックがあると、
肘と肩周りの動きが楽ちんになるんです。
腕を曲げたときに生地がつらなかったり、
アームホールもゆったりめです。
- 伊藤
- ほぉ。
ここはギャザーではなくタックというところが
小林さんらしいというか。
- 小林
- ふふふ。
引き算ですね。
背中にはギャザーを入れているので、
袖の方はデザインというよりも
機能的にタックを入れた方が
過剰にならずにいいかなぁと。
それから、この背中のギャザーの「顔」を
際立たせたかったんです。
- 伊藤
- こういうバランスが、さすがです。
ていねいに
ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さんに、
フォーマルな場でのメイク、どうしたらいいですか?
とたずねると、
こんな答えが返ってきました。
「ふだんのメイクをていねいにすること」
ほほぅ。
ファンデーションを変えたり、
アイメイクを控えめにしたりすることよりもまず、
「ていねいにする」。
これって目から鱗ではありませんか?
以来、私はここぞという時、
いつもより少し多めに時間を取って、
自分の顔と向き合っています。
毎日の料理だって、
ていねいに作ると味も見栄えも変わってくる。
おいしくできたり、
きれいに仕上がれば、
作った自分もうれしいし、
食べる人も喜んでくれる(はず)。
今週のweeksdaysは、
Le pivot のワンピース。
撮影用の服をお借りしに行くといつも、
とてもていねいにたたんで準備してくださる、
小林さんと金井さん。
「ていねい」って信頼にも結びつくんだよなぁ‥‥
とLe pivotを訪れるたびに思う私です。
ジャケットと合わせても、一枚でも
- 伊藤
- こちらのレースプルオーバーは、
何かきっかけがあってつくられたんですか。
- 岸山
- 2年前か3年前だったと思うんですが、
冬に、コレクションの一部として
レースのプルオーバーをつくったことがあるんです。
そのときは、「weeksdays」でつくった
ワンピースに合わせたい、というのがきっかけです。
そうしたら、妙にそれだけが売れて、
「おや?」って思って。しかもその後、
「もう、ないのでしょうか?」という電話をいただいたり。
- 伊藤
- 多くのかたが望んでいたんですね。
- 岸山
- みなさん、レースが好き?
- 伊藤
- そうですよね、
「weeksdays」でキャミソールを扱ったときも、
レースのものに人気があつまりました。
- 岸山
- 百貨店のポップアップで、
SAQUIを知らないお客さまが、
それを見て買っていかれました。
- 伊藤
- 透けるのが気になるとか、
そういうのもあんまりなく?
- 岸山
- なかったですね。
最近は、透けるものが流行っていますし。
私も以前ほど抵抗がなくなりました。
そして、レースが役に立てるなと思ったのは、
お年を召したお客さまがよくおっしゃる、
首元をじょうずに隠したい、ということ。
レースだと、何もないより、ポイントになって、
首元が気にならなくなるんです。
- 伊藤
- アクセサリーをつけるのとまた違う印象ですものね。
- 岸山
- はい。それで、もう1回、これよりもフワフワした、
ちょっと違う柄のレースのプルオーバーをつくりました。
フワフワしたワッフル系の素材で、
透け感が少ないものでしたが、とても人気になりました。
以前つくったケープワンピースと
合わせたいと、お求めになるかたが多かったんです。
けれども私としては、
最初につくったものも気に入っていて、
もういちどつくりたいなと考えていました。
それが今回のものにつながっています。
- 伊藤
- これは、レースといっても、
かわいらしい印象ではなく、
大人っぽく、シックですよね。
- 岸山
- ストレッチがきいているから、着心地もよくて。
- 伊藤
- ジャケットの生地と、お互いに引き立て合いますよね。
それに、便利。
一枚で着ると夏物、
ジャケットと合わせるとオールシーズン。
- 岸山
- そうなんです!
- 伊藤
- 合わせるインナーは、
岸山さんはどんなふうにアドバイスを?
- 岸山
- 私は、黒のレースに関しては黒いキャミソールや
タンクトップを着ればいいなと思っているんです。
難しいのは白のレースのインナー選びかもしれないですね。
私がみなさんに訊かれて、アドバイスするのが、
スキンベージュじゃなくて、
濃いキャメル色もいいですよ、ということです。
すこし濃い色をあわせることによって、
健康的に引き締めてくれる。
インナー、大事ですよね。
ほかにも、くすんだピンク‥‥
たとえばグレーピンクもいいですよ。
- 伊藤
- かっこいいでしょうね。
わたしは、白を一枚で着る時、
おっしゃるように濃いめの色を選ぶんです。
たしかにベージュ系だと生々しく、
なにも着けていないみたいに見えてしまうので、
肌より少しだけ濃いめのキャミソールを合わせると、
レースが映えやすいんですよね。
撮影の時はここのブロンズを合わせましたが、
とてもよかったです。
逆に「透ける」前提で黒を合わせても。
- 岸山
- そうですね。
白のレースはチューブトップとも相性がいいですよ。
黒のチューブトップでコントラストをつけても、
白のチューブトップで同系色を重ねても、
少しモードな印象になります。
最近私も黒のチューブトップに合わせて
白のレースを着ました。
そうするとレイヤーしなくても
一枚でかっこよく着れます。
- 伊藤
- このレースプルオーバー、
岸山さんは一枚で着ることもあるんですね。
- 岸山
- 機会はそんなに多くはないんですけれどね。
ほかにも、おしゃれな人が教えてくれたんですが、
あえてTシャツの下に着たりしますよ。
- 伊藤
- それはかなりの上級者ですね!
- 岸山
- ちょっと、かわいいかな、って。
- 伊藤
- ところで白はお別れのときは着ないものですよね。
- 岸山
- はい、お別れのときは黒のほうがいいと思います。
白は、ジャケットの下とか、
ベージュのワンピースでもかわいいと思いますよ。
同じ色合いで組み合わせて。
- 伊藤
- 逆に黒は、組み合わせ次第で、
お祝いの席にも着られますよね。
もちろん今回のノーカラージャケットと
組み合わせるのがおすすめですけれど、
他のフォーマルを持っているかたも、
プラスワンで持っていると、とても便利だと思います。
- 岸山
- はい、プラスワン、おすすめです。
ノーカラースリットスリーブジャケットを
持っている人も、合わせて着るといいと思うんです。
学校行事に着て行くとか、ね。
- 伊藤
- ステキです!
岸山さん、今回も素敵な提案、
ありがとうございました。
- 岸山
- こちらこそありがとうございます!
このジャケットは万能選手
- 伊藤
- 岸山さん、今回のSAQUIのフォーマルでは、
とてもシンプルだけれどSAQUIらしさのある
ノーカラージャケットをつくられました。
これは、なにかきっかけがあったんでしょうか。
- 岸山
- これまで、同じFaliero Sarti(ファリエロ・サルティ)の
ポリエステル生地で
パンツ、スカートやプルオーバー、ワンピースなど、
いろいろなアイテムをつくってきたんですが、
それと合わせるシンプルなジャケットがほしい、
という声をお客さまからいたたいだのがきっかけです。
以前、ノーカラー スリットスリーブ ジャケットを
つくりましたが、
「スリットがないふつうのものが欲しい」
という声もあって。
「ちょっとスリットタイプはおしゃれすぎるんです」
と思われるお客さまもいらっしゃるんですね。
- 伊藤
- たしかに、ノーカラー スリットスリーブ ジャケットは
すこし個性的なデザインですものね。
今回のノーカラージャケットは、
スリットをなくしたほかに、なにか工夫が?
全体的な印象がすこしちがうように思えて。
- 岸山
- それが、身頃も丈も一緒なんですよ。
違うのは、袖の長さですね。
2.5センチぐらいかな、すこし長めです。
そのバランスで、丈が短く感じるのかもしれません。
- 伊藤
- ご覧になったお客さまからの感想は聞かれましたか。
- 岸山
- 「weeksdaysで買ったワンピースを持っているので、
それに合うジャケットが欲しかった」
という声がありました。
- 伊藤
- そうなんですね。
この素材の服を持ってらっしゃる方が
買い足したい、と思われているって、
とても嬉しいですね。
- 岸山
- こういうタイプのジャケットって、
ありそうでいて、つくってこなかったんですよね。
今回、「これがあったらもう万能」という
一着ができました。
- 伊藤
- 何にでも合わせやすいですよね。
- 岸山
- フォーマルとしてだけじゃなく、
お仕事のときにでも着てもいいですよ。
- 伊藤
- なるほど。
そのときは、何を合わせたらいいですか。
岸山さんからの提案としては。
- 岸山
- お仕事のときは、それこそ今回つくった
レースプルオーバーをぜひ。
もちろんお手持ちのブラウスや
カットソーでもいいんですけれど、
今お勧めなのが、中にレースを着て、
チラッと見せるというスタイルなんです。
- 伊藤
- 素敵。
- 岸山
- ビジネスカジュアルにするならば、
Tシャツやボーダーを下に着ても
かわいいかもしれませんね。
- 伊藤
- 丸衿プルオーバーもよさそうです。
- 岸山
- 季節によってはタートルとか。
- 伊藤
- どれも似合いそうですね。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月25日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
Fatima Morocco
2WAYレザーベルトバスケット
ブラック、ブラウン
去年の夏から今年にかけて、
大活躍したのが、
Fatima Moroccoのシンプルなマルシェかご。
使い勝手がよく、丈夫。
そしてなんといっても佇まいがかわいい!
の3拍子のそのバッグをもとに、
今回、weeksdays仕様の、
洒落たかごバッグができました。
ロゴを隠したり(または取ったり)、
飾り的な要素を抑え目にしたりと、
「引き算」が売りのweeksdaysですが、
このバッグに関しては、
めずらしくかなり足し算もしています
その結果、こんな特徴のあるかごバッグに。
①荷物の重さや着る服によって
肩がけと手持ちの2WAYできるようにしました。
(肩がけは幅広の革で、
手持ちの持ち手は芯を入れてクッションよく。)
②短い方の持ち手と、バッグの口にボタンや金具をつけ、
中に入れたものをしっかりガードできる仕様に。
③開口部の縁をぐるりと革で縁取りました。
ステッチの色も革と同色にし、
すっきりと。
今回の販売ではひと回り小さいサイズもご紹介。
このサイズ、持つとちょっと
お出かけ風になるところがうれしい。
夏だけでなく、秋も、
そしてざっくりしたニットと合わせて冬も持ちたい、
洒落たかごができました。
カラーはブラックとブラウンの2色ですよ。
(伊藤まさこさん)
SAQUI
丸衿プルオーバー
ブラック
首や手首の出るバランスが絶妙なプルオーバー。
おしりがかくれるか、かくれないかの丈も
またいいかんじなのです。
同素材のパンツと合わせてセットアップにしても。
写真のように前身頃の裾を少しだけパンツに入れると
表情が豊かになります。
日中はスニーカーで街歩き。
夜、食事に出かける時はヒールの靴にはきかえて‥‥。
同じプルオーバーとパンツでも、
小物使いで変化がつけられるのもいいところです。
(伊藤まさこさん)
永遠のアイテム
パリ北部・サン=トゥアンの蚤の市の一角にある、
手芸用品の店。
古い扉を開けると、
そこに並ぶのは、
「めくるめく」と表現するのがふさわしい量の、
リボンやボタン、レースの数々。
地下へ通じる、秘密扉のような戸を開けてもらい、
木の階段をそろそろと降りていくと、
天井までの棚、棚、棚。
そこにぎっしりと箱が並び、
ひとつひとつ蓋を開け、目当てのものを探すのです。
聞けばこの店、
世界中からデザイナーが素材探しにやってくるそう。
なるほど、
このヴィンテージのボタンやレースを見ていたら、
創作意欲が湧くに違いない。
私だって、
眺めているだけで時間を忘れるもの。
ああ、また行きたいなぁ。
ちょっと埃っぽい、
宝が詰まったあの店に。
‥‥そんなことを思い出したのは、
繊細で美しく、
ちょっとはかないレースの服を見たから。
今週のweeksdaysは、
SAQUIのフォーマルジャケットとレースプルオーバー。
レースって女の人の永遠のアイテムなのかもしれないなぁ。
nooyのシャツヘムtee、あのひとに着てもらいました cimai 大久保真紀子さん・三浦有紀子さん [02]白と白、黒と白
cimaiのおふたりに着てもらう、シャツヘムtee。
続きまして、
真紀子さんはwhite/white、
有紀子さんはblack/whiteを。
前回のオールブラックから一転、
上下とも白でまとめた真紀子さん。
ちょっとハリのあるヘムシャツのコットン素材を、
シルクのパンツがやさしく、やわらかな印象に。
真紀子さんの雰囲気とぴったりではありませんか。
白のグラデーションがきれい!
帽子とシューズの黒で、
きりりとまとめます。
帽子は、WICAGROCERYというブランドのもの。
希少なデッドストックの素材で編まれているとか。
ちょこんと出た三つ編みがかわいい。
有紀子さんは色違いの白をかぶりました。
夏にかぶるのではなく、
あえて秋にかぶるストローハット。
「冬にコートと合わせたいなとも思ってるんです」
ですって。
横から見るとこんな感じ。
裾からのぞく白が効いています。
パンツはダボッとしていて、
「長く引きずるくらい」
が今の気分とか。
ジャスト過ぎず、大き過ぎずのシャツヘムteeが、
大きめパンツと好相性です。
ブラック×ホワイト。
色のバランスが変わるだけで、
イメージがずいぶん変わる。
素材感とか、色のバランスとか。
鏡の前でとっかえひっかえ着替えて、
「よし!」というバランスを見つけるんですか?
と尋ねると、
ふたりともちょっと首を傾げて、
「そんなこともないかも」。
持って生まれたバランス感覚は、
パン作りだけでなく、
服のセンスにも表れているんだなぁ。
nooyのシャツヘムtee、あのひとに着てもらいました cimai 大久保真紀子さん・三浦有紀子さん [01]白と黒と、ストライプ
cimai(シマイ)さんのプロフィール
姉の大久保真紀子さん、妹の三浦有紀子さんが
ユニットとして、イベントなどでパンの販売を開始、
活動の幅を広げ、2008年埼玉県幸手市にパン屋
「cimai」をオープン。
全国のカフェ、雑貨店などでも
定期的にパンの販売をしている。
著書に
『cimaiのイーストと天然酵母のパンレシピ バターも
卵も使わない しっとり、もちもちのおいしい生地』
がある。
「weeksdays」ではこれまでに2つのコンテンツに登場。
今まで知らなかった街が、
身近に思えるようになるってちょっとうれしい。
「サッテ(幸手)」という場所を、
そう思うようになったのは、
ひとえに真紀子さんと有紀子さん姉妹のおかげ。
ふだんあまり会えなくても、
朝、cimaiのパンを焼くと思い出すんです。
ああ、元気かな? って。
weeksdaysのご登場は3回目。
以前はt.yamaiのブラウスを着ていただきましたが、
今回はnooyのシャツヘムteeを。
「好きなものが似ている」というおふたり。
ふだん出かける時は、
コーディネートがかぶらないように、
事前に相談して着ていく服を決めるとか。
「似ている」とはおっしゃるものの、
着こなしはちょっとずつ違う。
今回はどんなコーディネートなのかな、と
楽しみにうかがうと‥‥
シャツヘムteeに合わせるパンツや靴を、
用意してくださっていました。
右の有紀子さんは、white/stripe、
左の真紀子さんはblack/stripeを。
今回も事前に相談を? と尋ねると、
「ちょっとバタバタしていたので、
今日決めようと思って」とのこと。
でもさすが息がぴったり。
お似合いですね! と言うと、
「ふだんTシャツはほとんど着ることがないんですが‥‥」
と意外なお返事。
「若い頃はピタッとした
チビTを着ていたこともあったけれど、
最近は全然。似合わないって決めつけていました。
でもこのシャツヘムteeは着た感じがいい!」
と真紀子さんが言えば、
「そうそう。今のオーバーシルエットのTシャツは、
着ると『今からトレーニング行くの?』みたいに
なってしまうものもあって、躊躇していたんだけれど、
これは着心地がいいのに、きちんとして見える」
と有紀子さん。
真紀子さんはパンツと、
有紀子さんはジャケットを合わせて。
ふだん重ね着はほとんどしないというおふたり。
「一枚着ただけで、
重ね着っぽく見えるの、いいですね!」
そうなんです。
シャツの上に長袖Tシャツを重ねて着ると、
ちょっとごわっとした着心地になってしまうけれど、
このシャツヘムteeは、
ウェスト部分に切り替えがあるので、
見た目にもすっきり。
着心地もいいのです。
上下ともブラックのコーディネートの有紀子さん。
ジャケットからちらりとのぞくシャツヘムteeが、
いい感じ。


ジャケットを脱ぐとこんな感じ。
印象ががらりと変わります。
シャツヘムteeを一枚でサラリと着た真紀子さん。
「上から下まで黒でまとめても、
裾のシャツ部分がポイントになるから、
重たい感じになりません」
「後ろ身頃によったタックもかわいいですね」
こちら有紀子さんの後ろ姿。
色が違うと印象もかなり変わります。
耳元にはピアスをちょこん。
手首には太めのバングルを。
さりげないアクセサリー使いが、
nooyの服にぴったり。
この匙加減、参考にしたいものです。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月18日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
t.yamai paris
トリコットサッカージャケット
(ブラック、ネイビー)
私のまわりのすてきな女性たちが、
こぞって着ているのが、このジャケット。
軽くて、家でも洗えて、
きちんとした場所にも着ていけて、
かつ、カーディガンのように気軽にも着られる!
シワにもなりにくいし‥‥と
いいところを挙げるとキリがない。
旅にも重宝するとあって、
私のワードローブに欠かせない存在になっています。
同系色でまとめたり、
柄や色を利かせたり。
ベーシックな分、着こなしは無限。
一枚持っているととても助かるアイテムです。
(伊藤まさこさん)
BELLEMAIN
ハンドセラム No.1(10ml)
今年の冬から春にかけて、
爪が欠けやすくなった時期がありました。
そんな時に使い始めたのが、このセラム。
爪の内側にオイルを一滴ずつたらし、
爪全体に馴染ませて‥‥
使い始めて1ヶ月経った頃、
あきらかに自分の爪が変わったように感じます。
「爪の内側にオイルを」とか、
「甘皮は切ってはダメ」とか。
大谷さんが教えてくださった目から鱗のお手入れ法。
コンテンツも合わせてどうぞ。
(伊藤まさこさん)
BELLEMAIN
二層式ハンドローション No.0 (30ml)
2年前にこのハンドローションが発売された時、
なるほど! と思ったんです。
手だって、顔と同じお手入れがいいに決まってる、って。
まずは容器をふって、手の平にシュッシュ。
よく馴染ませると‥‥
なんともしっとりした
うるおいのある手に(足も!)なるんです。
ハンドセラムとモイスチャライザーを一緒に使うと、
さらにきれいで健やかな肌に。
手は気になった時に。
足は朝晩のお手入れの時に。
手入れした分、ちゃんと返ってくるところがうれしい。
とくにかかとは堂々と人前に出せるくらいになりました。
(伊藤まさこ)
すっきり、シンプル、重ねない
素材や形のレイヤーで、
コーディネートを作り上げる人を見ると、
すてきだなぁと思うけれど、
私にはできない。
すっきり、シンプル、重ねない。
それが私の好きなスタイル。
暑がりだし、めんどうと思ってしまうんです。
歳を重ねて、ますますその傾向が強まっている気がする。
今年の夏なんて、
ワンピース一辺倒だったものねぇ。
‥‥そんなことを思っていた時に、
見つけたのがこのシャツヘムtee。
ん?
シャツヘムに‥‥tee?
不思議な名前のそのアイテムの正体は、
長袖のTシャツにシャツの裾がくっついたもの。
あ! これだったら、私でも大丈夫。
一枚着るだけで、
重ね着した感じになる。
アームホールがもたつかない。
重ねたようで重ねてない、
「すっきり、シンプル」が実現するんです。
今週のweeksdaysはnooyのシャツヘムtee。
そろそろ秋も近づいて、
新しい服が欲しくなってきた。
そんなあなたにおすすめのアイテムです。
古くならない理由
- 伊藤
- 酒井さんが今、
世の中にないから作りたいと思ってらっしゃるものって、
何かありますか。
- 酒井
- うーん‥‥ないです。
DUENDEとして今作るべきものというのは、
ないかなぁ。
- 伊藤
- それって、すごくないですか。
すでに実現しているということですよね。
- 酒井
- 納得して作ったものを、
長く売っていきたいというのはあります。
たとえばこの「BENT STOOL」は、
後ろの脚の接地点が斜めなんですね。
試作品のとき、切ったパイプの先に、
ゴムキャップがはまっていたんですけど、
それが全体のデザインを台無しにしていて、
デザイナーもなんとかしたいと。
まっすぐの脚には既成のゴムキャップでも
合うものがあるんですけど、
斜めのものはなかったので、
オリジナルで作るしかないんです。
そうすると、型代が30万ぐらいかかる。


- 伊藤
- うん、そうなりますよね。
- 酒井
- ふつうの会社なら、
それはやりたがらないですよね。
売れるかどうかわからないのに、
お金はかけられないと。
でも、お客さまに対して、
「金型代がかかっているから高いです」
「こっちはかかっていないから安いです」って、
説明できるわけないですし、
デザイナーがかっこ悪いと思っているんだから、
コストがかかったってかっこよくしましょうよ、
と言ったんです。
だからこの「BENT STOOL」は、
座面のアルミ板も含めて、
金型を作って完成させました。
- 伊藤
- ははぁ。
ものづくりの世界の方とお話してると、
成功されている方ほど、
ここぞというときに勝負されている気がします。
- 酒井
- そうかもしれないですね。
それが結果、成功に繋がるというか。
そのかわり、
1年や2年じゃなくて、
しっかり長く売ってこうと思っています。
- 伊藤
- ある程度のリスクは覚悟で、
という感じでしょうか。
- 酒井
- 正直なところ、
僕は安く作るとか、売り上げとか、
どうでもいいというのは嘘ですけれど、
あまり求めていないんですよ。
それよりも、
このブランドを継続することに
価値があるんじゃないかと思っているんです。
今DUENDEで作っている製品は
16アイテムほどあるんですが、
そのうちの10アイテム以上が、
10年以上売り続けているんです。
- 伊藤
- そんなに長く売れるのはすごいですね。
- 酒井
- 日本では稀なブランドだと思います。
デザイナーが考えて、考えて、考えて完成させたものは、
どんなにお金がかかっても、
絶対にいじらないことに決めています。
物理的に難しいなら、もちろん無理ですけど、
彼らがプロトタイプ(1つだけつくる試作品)で
納得したものを作ったなら、
ちゃんと製品として形にする。
そうやってできたものは、
5年経っても、10年経っても、変える必要がないんですね。
実際、一度も仕様変更していないのは、
僕にとってひとつの誇りです。
- 伊藤
- 「MUKOU」の
サンプルを送ってくださったとき、
箱がコンパクトでびっくりしました。
- 酒井
- DUENDEの製品は、
ほとんどフラットパックです。
傘立てはそのままの形で梱包されていますけど、
テーブルなんかも組み立て式にしていて、
たたむとコンパクトになります。
- 伊藤
- あと、思ったより軽かったです。
スチールだから、持ち上げるときに
「よいしょ!」みたいな感じかと
思っていたんですけれど。
- 酒井
- 強度に必要な厚みだけで、
無駄に分厚くしていないからですね。
スチールのいいところって、
薄くても丈夫なのと、
曲げれば強度が上がるという点です。
これが、日本のコンパクトな居住空間の中で
叶えられるメリットがたくさんあると思うんです。
たとえばテーブルの場合、
木材で作ろうとすると、
天板は最低でも30mmの厚さが必要なんですね。
それに4本脚と枠板がつくと、
限られた空間の中では、
それなりの存在感になります。
- 伊藤
- うんうん、そうですよね。
- 酒井
- それを、スチールなら省けるんです。
横から見ても、これだけの薄さで済みます。
- 伊藤
- かっこいいですねぇ。
- 酒井
- 4本脚のテーブルだと
椅子を大きく引き出さないと座れないんですけど、
このテーブルは1本脚なので、
椅子を少し引くだけで
横から足と身体を入れて座れます。
1本脚のぶん、強度が必要になるから太くしていますけど、
ミニマルなデザインだから、
使わないときも邪魔に感じません。


- 伊藤
- 使わないときのことも考えるというのは、
「MUKOU」もそうですよね。
いろんな用途で置いておける。
- 酒井
- そうですね。
こういう発想自体が、
日本の住環境の中でなかったら
生まれないんじゃないかなと思うんです。
DUENDEは、
日本の住居に合う、
日本人のためのプロダクトを作ってきましたけど、
海外でも狭い居住空間の国、
たとえばロンドン在住の方たちには受け入れられています。
- 伊藤
- なるほど。
- 伊藤
- このシェルフもかわいいですね。
- 酒井
- これはデザイナーと一緒に、
わざと棚板の色をバラバラにしようということで
作った棚です。
かっこいい系のインテリアの家は
一番上にダークグレー、
ナチュラルなコーディネートの家なら
一段目はライトグレー、
というふうに、好みによって変えて使えます。
- 伊藤
- 使う人に合うものになる。
- 酒井
- それが、長く使えることになると思うんです。
洋服もそうですけど、
一時的に流行ったものって、
時間が経つと古く見える。
とくにインテリアの製品は、
壊れない限り、捨てる必要もないと思うんですけど、
それでも捨てたくなるのは、
その時の勢いとか、
流行っているから買ったものが、
今見ると古く見えるからだと思うんです。
- 伊藤
- ええ、そうですね。
- 酒井
- だから「流行の要素を除く」ということも、
作るときに重視している点です。
DUENDEのプロダクトは、
無駄を削ぎ落とすことによって、
飽きることがないようなデザインだと思っています。
「MUKOU」の傘立ても、
発売したのが2009年ですから、
もう16年前ですけど、
古く見えないですよね。
- 伊藤
- 確かに。すごいです。
- 酒井
- これから先、10年後にこれを見た方も、
「そんな前からあるの?!」って、
新鮮に感じてもらえるんじゃないかなと思います。
- 伊藤
- 長く使い続けられるものが家にあるって、
うれしいですね。
どうもありがとうございました。
空間に沿う形
- 伊藤
- 酒井さんがDUENDEに携わられて
もう20年ほどということですけれど、
最初に作られたものは何でしたか。
- 酒井
- もう販売終了してしまったんですけど、
「WALL RACK」です。
壁に立てかけるだけのシンプルな収納棚で、
21年前に、真喜志奈美(まきしなみ)さんという
プロダクトデザイナーと一緒に作りました。
- 伊藤
- 真喜志さん、那覇の彼女のギャラリーで
ちらりとお目にかかったことがあります。
- 酒井
- 「おもしろいデザイナーさんがいるよ」
と紹介されたのがきっかけで、
一緒にものづくりをしようということになりました。
DUENDEに入る前に僕が担当していた
ほとんどのブランドでは、
「今、こういうものが流行ってるから売れそうだよね」
「予算は大体これくらいかな」
という感じで、
まずはサンプルを作って、
ちょっと違うなというところを、
予算の中でできるだけ直しつつ、
多少は妥協をして製品化に持って行く、
という作り方をしていました。
でもこの「WALL RACK」を作ったとき、
真喜志さんはそれでは納得してくれないんですよ。
- 伊藤
- どういったところが、でしょう。
- 酒井
- 真喜志さんに描いてもらった図面をもとに
サンプルを作ったんですけど、
それを見て「なんか違うんだよね」と。
台湾の工場で作っていたので、
僕が現地へ行って、
ここが違ったのかなというところを直して
もう一度見せると、
また「なんか違う」って言うんです。
- 伊藤
- 「なんか違う」が真喜志さんのキーワード。
- 酒井
- はい。僕から見たら、
ちゃんとかっこいいと思ったんですけど、
彼女がそう言うので、
何度も何度も直しました。
工場にはその都度サンプルを作ってもらってるから、
ここまできて製品化をやめるとは言えないんです。
- 伊藤
- そうですよね。
どういったところを直されたんですか。
- 酒井
- 「棚板のアール(カーブの角度)を
もうちょっときつくできないかな?」
と言われて、
「パイプがつぶれちゃうから無理だと思います」
と返したんですけど、
「つぶれる限界までやってみたい」と。
もう、彼女が納得するまでやろうと決めて、
「わかった、やってみましょう」と、
その通りに作ってみたんです。
今でも覚えているんですけど、
最後にでき上がったものを見に台湾に行ったとき、
工場の壁に立てかけてあるのを見た瞬間、
1つ前のサンプルとは
全く別のものに見えたんです。
工場の社長もそれがわかったんでしょうね、
「漂亮(ピャオラン=うつくしい)」
と言ってくれました。
- 伊藤
- それはうれしいですね!
- 酒井
- 衝撃を受けましたし、
このとき初めて、
「デザイナーさんってすごいんだな」と思いました。
デザインというものを勉強してきて、
理論的にもわかっているし、
見てきたものの量だって、
僕の何百倍もあると思うんです。
そんな人が「なんか違う」と言うのは、
見た目だけではなくて、
倒れないようなバランスや角度、
全てひっくるめて、
やっぱり「なんか違う」んですよね。
- 伊藤
- 使い勝手も含めてうつくしいものを
求められている。
- 酒井
- そう。
たとえば安定性が悪いと、
使う人もどこかでそれを感じますよね。
それはやっぱり「なんか違う」、
うつくしくないということなんです。
この「WALL RACK」を作ったときに
そのことに気づいて、
こういうものづくりの仕方っていいなあと感じました。
- 伊藤
- じゃあ、
それまで酒井さんがされてきた仕事の仕方とは
変わっていったんですね。
- 酒井
- そうですね。
もし僕が何度も作りなおすのが嫌になって
途中でデザイナーは要らないと判断していたら、
うつくしい完成形は見られなかったわけですから。
コストが高くなることは避けようという
以前の考え方はやめて、
今はデザイナーが作りたいものを
最後まで曲げずに作りたいと思っています。
真喜志さんとDUENDEとの出会いは、
僕の中のものづくりの考え方が
変わったきかっけになりました。
- 伊藤
- すごい出会いでしたね!
今まで作られてきたプロダクトは、
それぞれそういうストーリーがあるんですね。
- 酒井
- 全てにありますね。
- 伊藤
- 今回取り扱わせていただく傘立て
「MUKOU」は、
どんなふうにできていったんでしょうか。
- 酒井
- 実はこれ、
もともと傘立てじゃなかったんですよ。
- 伊藤
- えっ?
- 酒井
- 最初は「ごみ箱」として、
引間孝典と鈴木正義という
2人のデザインユニットが作ったものなんです。
水道管や通気管に使われる、
塩化ビニール製のグレーの配管ってありますよね。
あれをスパッと切ったような形のデザインで、
「サイレント」というテーマで、
壁に添わせるというコンセプトで作られたものでした。
プロダクト自体はかっこいいんですけど、
色や素材の感じが、
ふつうの家に置いたときに、
逆に目立ってしまうんじゃないかと思ったんです。
- 伊藤
- あまり馴染まなかったんですか。
- 酒井
- すごくデザイン性の高い家なら馴染むかもしれませんが、
一般的な家なら、
ちょっと浮いてしまう気がしました。
ただ、「MUKOU」というネーミングにもあるように、
“壁の向こうにつながっているように見える”
という考え方はおもしろいなと感じ、
DUENDEではスチールを扱っているから、
素材をスチールにして、傘立てとして作ったらどうかと、
僕から提案しました。
デザイナーの2人も、
「それならいいかもしれない」と。
世の中にある傘立てって、
四角くて邪魔だったりしますから、
この形は新しいなと思って。
- 伊藤
- ほんと、新しいです!
以前、「weeksdays」でも
半円のテーブルを作ったことがあるんです。
そのときに、円を半分にしただけで、
こんなに家具の周りの空間で
いろんな動きがスムーズになるなんてすごい!
って感動したんですよ。
形もかわいいし、
スペースが限られる玄関に置いても、
邪魔にならないんですよね。
この「半円」が気に入って、
山荘の薪ストーブも半円で作りました。
- 酒井
- えっ。すごいですね!
- 伊藤
- それでこの傘立てを見つけたときに、
「これだ!」と思ったんです。
傘立てって、だいたい玄関に置きますから、
狭い場所でも壁に沿ってくれて邪魔にならずに、
デザインも主張しないものがいいなと
思っていたんです。
- 酒井
- 最初に作ったサンプルは、
背板がけっこう高めだったんですよ。
玄関ってそんなに広くないですから、
どうしても寄りで見ることになったときに、
上から背板がのぞいちゃうんですよね。
そうなったら、
せっかくのこのデザインが台無しです。
- 伊藤
- ええ、そうですよね。
- 酒井
- 置くときに壁につけるんだから、
背板は思い切って下げちゃおうと言って、
この形になりました。
それはわりと斬新だったんじゃないかと思いますね。
近くで見ても背板が見えないから、
「これどうなってるの?」
って、ちょっと変わった見え方になるんです。
- 伊藤
- そうそう、
白い壁にホワイトのMUKOUをつけたとき、
壁と一体になって、すごく不思議に見えました。
- 酒井
- おもしろいですよね。
場所をとらないわりに、
容量もわりとあるんです。
最近、この中にルーターを隠したりして
使ってくださる方もいらっしゃいます。
- 伊藤
- なるほど、ルーター!
あれは見せたくないですものね。
- 酒井
- それから、
僕はこれに花を生けたりもしています。
梅雨以外はそんなに雨も降らないし、
長傘はほとんど使わないので、しまっちゃって。
この中にちょうどペットボトルが隠れるから、
ちゃんとした花瓶がなくても代用もできちゃいます。
背丈がある枝ものとかだと、
大きいフラワーベースに入れても倒れちゃうんですけど、
「MUKOU」なら風が吹いても倒れません。
- 伊藤
- ほんとですね。
いろんな使い方ができる気がします。
- 酒井
- インテリアの中で
コントラストも出しやすいデザインで、
かっこいいと思います。
