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東京のデート特集 

今日のダーリン

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・こどもが生まれたときに、
 親は、「じぶんのこども」ができたと思う。
 「授かりもの」という言い方もあって、
 人よりも上の、神さまだとか、天だとかから
 与えられたという考えもあるけれど、
 それにしたって「あたえられた、じぶんのもの」だ。
 しかし、もうひとつの考えがあって、
 それは「預かりもの」ということばで表現される。
 じぶんのものじゃなくて、じぶんが預かっているもの。
 ぼくは、こどもについては、できるだけ
 この「預かりもの」であると思うようにしてきた。
 所有物じゃないというところまでは確かに言えるけれど、
 「預かりもの」だと本気で思えるかといえば、
 やや自信がないかもしれない。
 でも、強くそう思うようにしてきたつもりだ。
 
 こどものことを「預かりもの」だと思う気持ちは、
 ずいぶんと応用が利くということもわかった。
 妻も、思えばじぶんのものじゃなく「預かりもの」だ。
 大事にしなきゃいけない、勝手にできるものではない。
 犬だとか猫だとかも、「預かりもの」だと言える。
 こっちのほうが、妻や夫についてよりもわかりやすい。
 実際に、保護犬や保護猫の「預かりさん」を
 していてくれる人たちが、たくさんいる。
 こんなふうに考えていくと、「所有」というものが、
 あんまり必要ない概念のようにも思えてくる。
 家だとか、クルマだとか、財産と呼ばれているものも、
 法的な「所有」がはっきりしているとしても、
 それを「預かりもの」だというふうに思い直したら、
 いっそう大切にできるかもしれない。
 さらに言えば、じぶんの貯金通帳に記されている
 「じぶんのお金」にしたって、
 「預かりもの」だと考え直してみることはできる。
 預かっているけれど、使ってもいいお金。
 それなら、大切に使うほうがいいに決まっている。
 できたら、じぶんだけがよろこぶのではなく、
 他の人たちもよろこんでくれるように使うほうが、
 預けられている者として満足がいくのではないか。
 すべてに「所有」のシールが貼ってあるような時代に、
 すべて「預かりもの」と貼り直したら、どうだろうね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「預かりもの」という考え、水くさいと思われるかもなぁ。


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