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2017-10-21

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・女性のおしゃれとか、ヘアだとかメイクだとかは、
 道行く男性諸君やら、カップルのお相手だとかに
 気に入ってもらうためにあるのではない。
 これほどわかりやすい事実を、
 いまもわかってない男たちがいて、
 「もっとこうしたほうが似あうよ」なんて、
 身の程知らずにも助言したりして、
 「(ばーか)」と声にならない返事をもらっている。
 江戸時代のことや、明治大正昭和の時代については、
 よくわかんないけれど、少なくとも平成になってからは、
 ずっと、女性のおしゃれや化粧というものは、
 じぶんという女性と、じぶん以外の女性に
 見せるためのものである。
 ただし、例外もあって。
 男性に気に入ってもらうために(ために!)
 おしゃれするのは、釣りでいえばルアーである。
 そのせいで、女性たちに反発されても、
 断固として男性を釣るための「変装」を押し通すのだ。
 そういうことが、稀にあるというくらいに憶えておこう。

・もうひとつ、男性は女性といっしょにいることや、
 ひたすらに女性にやさしくすることで、
 じぶんの男としての評価があがると思っているが、
 それも、まったく見当外れと言えるだろう。
 「わぁ、<そんな大事なこと>よりも、 
 わたしといっしょにいることを選んでくれたのね!」
 なんてよろこび方は、基本的に女性はしない。
 <そんな大事なこと>を、大事にできない男のことを、
 「(ばかじゃないの?)」と思うだけのことである。
 極端なたとえ話をすれば、すぐにわかるはずだ。
 男は江戸の火消しである。粋で鯔背で男前である。
 江戸は神田で火の手が上がった。
 火事だ、半鐘が鳴り響く、人びとの騒ぐ声が聞えてくる。
 「燃えりゃぁいいさ。おいら、おまえを離さねぇぜ」
 ‥‥男は江戸の火消しなのである。
 いっしょに地獄に堕ちようぜと、女に囁いたのである。
 「うれしいよ、おまいさん」なんて言う女は、いない。
 仮にいたとしたら、すぐに別れたほうがいい、あほだ。
 「一刻も早く火消しに行きな!」と言うのが道理だ。
 人間というのは、なかなかしっかりしてるんだぜ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
このへんでやめておく。半鐘だけに、おじゃんになる‥‥。

土曜日、日曜日と祝日の「ほぼ日」は9時に更新しています。
昨日の「今日のダーリン」を読み逃した方はこちら。

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