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ほぼ日刊イトイ新聞

2020-10-24

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・これが3度目くらいになるのかな、4度目かな。
 神田の「ほぼ日」の引越し先に見学に行った。
 図面で見て相談しているときよりも、
 実際の建物の空間は広く感じられるのがうれしかった。
 図面を見ていると「あんまり広くはないから」と、
 なにかと消極的に考えがちだった気がする。
 もしかしたら、デスク上で見ている計画図って、
 希望を抑制させるものなのかもしれないなぁ。

 落語で知ったんだと思うけど、
 「一人口は食えなくても、二人口は食えるもんだ」
 ということばがある。
 ご隠居が、若い人に結婚をすすめるときのことばだ。
 ちょっと、その感覚に似たものを感じた。
 いちばん臆病になるのは、現場を見ないまま、
 計画だけ詰めているときなのかもしれないね
 (思えば、ひと月後には、もうぼくらは引越し先にいる。
 そこで仕事をしたりランチに出かけたりしてるんだな)。

 待ち合わせした工事中の引越し先まで、
 ぼくは前の出先から直接向かうことにしていたので、
 1時間以上も空いた時間ができてしまった。
 雨も降っていたけれど、神田界隈だとなんとでもなる。
 古本屋さんの連なるところを、ぶらぶら眺め歩く。
 小腹が空いていたらなにかちょっと食べてもいいや。
 書店もいくつもあるし、楽器店をひやかしてもいい。
 スポーツ用品の店も入ってみたかったし。
 ここでは1時間くらいは無料でつぶせるのだ。
 実際には、珈琲を飲みたかったので喫茶店に寄る。
 そこでスマホでなにかしていてもいいのだけれど、
 どうせだったら紙の本を読んで過ごしたい。
 本屋さんに入って、3冊ばかり本を買って、
 ついでにトイレにも入らせてもらって、珈琲だ。
 近い未来、神田の「ほぼ日」に来てくれた人が、
 どんなふうに過ごせるのかのテストでもある。
 本を読みはじめて、ふと時計を見たら、
 あらま、もう約束の時刻まで5分しかないや。

 いままで、外苑前で時間をつぶしてた人は、
 散歩でもしていたのだろうか、申し訳なかったね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
今年は、厳しい年だけど、いいこともいろいろ探したなぁ。


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