日々写真を撮っては「製作中」やらなんやらに
アップし続けている、われら「ほぼ日」乗組員。
「写真って楽しいなあ」と
おおらかに楽しんでいるんですが、
カメラについてもあんまりよく知りませんし、
はたして「うまく」撮れているのかどうか、
ということについては、じつにわかっておりません。
ブレてたり、暗かったり、曲がってたりしてますが、
そんなことも含めて「いいねー」「楽しいねー」って、
わいわいとやっております。
そもそも、こんなふうに日々カメラとともに
暮らすようになったきっかけのひとつが、
菅原一剛さんの連載「写真がもっと好きになる。」でした。
糸井重里が「気まぐれカメら」を始めたのも
菅原さんの特別ワークショップを
半日受講したのがきっかけでした。
この春、その連載が一冊の本になります。
それを記念して、といいますか、
よい機会なので、もうちょっと写真のことを
知りたいなあと思います。
菅原一剛さんを顧問に迎えた、紙上ワークショップ。
読んでくださるかたみんなが部員です。
みなさんからの質問もどんどん受け付けます。
| はじめてカメラを買うんです。 | |
| 読者からの質問 | |
| 無遠慮? 遠慮? 撮る撮られるの距離。 | |
| 向こうから近寄ってくる写真とは。 | |
| きらわれたくない、というパパのために。 | |
| 「おいしそう」はどうやって写す? | |
| 風景を、思い出にかえる方法。 | |
| ブイヨンさん、止まって! | |
| 気まぐれカメら、には、まいります。 | |
| いいもん買った! というときに自慢するための写真。 | |
| デジタル写真もプリントしてみたい! | |
| 家の古いカメラ、どうしましょう。 | |
| 一眼レフって‥‥なんですか? | |
| わたしは携帯電話で十分です。 | |
| 写真集とか写真展がピンとこない。 | |
| 記念写真をもういちど。 |
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「おいしそう! って思うことで おいしそうな写真になるんですよ」 |
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「まずそう〜、って思うと まずそうな写真になるのかも」 |
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「ぼくが“カワイイもの”にたいして もっている視線に ちかいのかもしれないですね」 |
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‥‥あっ! |
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どうしました。 |
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いや、「そうか!」と思ったことがあって。 このあいだ、ともだちとごはんを食べたとき 借り物のカメラで撮ってみたんですよ。 そしたら、ぜんぜんおいしそうに 撮れなかったんです。 その理由がわかった気がします。 |
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おいしそうだって思わなかったんですか。 |
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そんなこともないんですが、 いろんな反省が渦巻きます。 まず、ちゃんとお店の人に 「写真撮ってもいいですか」って聞かずに 一眼レフを出してしまいました。 |
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だめですねぇ〜。 |
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すみません‥‥! それが気になっていたので、 思いを込めるも込めないも 関係なく、ぱしゃって 瞬間的に撮りました。 |
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あぁ‥‥。 |
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しかも、そのとき持っていたのが、 ズームレンズだったんですよ。 |
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なるほど(笑)。 でもめずらしいね、 いつも単焦点レンズでしょう。 |
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えっ、ふだんは ズームを使わないんですか? |
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はい。ぼくはもともと、 フイルムの一眼レフのときから 単焦点レンズを使っていたので、 体をうごかして寄ったり引いたりして 撮影するクセがついているんです。 でもそのときは 新しいズームレンズを借してもらって、 「あ、便利ー」って思って、 しかもそんな状況でしょう、 テーブルのむこうがわにあるお皿を ズームで寄って撮ったんですね。 |
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いつもなら、お皿にがぶりよって、 目の前で撮るところを‥‥。 |
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はい。そうしたら、結果、 ぜんっぜんおいしそうじゃないんです。 ![]() ▲撮影:シェフ「ほんとうはおいしいアスパラガス」 ![]() ▲撮影:シェフ「ほんとはおいしいソーセージ」 |
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あぁ‥‥これは‥‥。 |
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ほんとうはおいしかったのです! なのに‥‥ああ。 これは、撮るべきではなかったです。 撮らないと決めて、 おいしい印象を思い出にするほうが ずっとよかったのです。 |
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(笑)でもまあ、 たしかに難しいですよね。 盛りつけも素朴だから、 こういう料理は、 料理だけを撮ろうとせず、 テーブル全体であるとか、 まわりの雰囲気ごと 写すほうがいいかもしれないですね。 お店の人に許可をもらって、 再挑戦してみてください。 |
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はい、わかりました‥‥。 さて菅原さん、 読者部員のみなさんの質問をおさらいしつつ、 具体的なアドバイスをもうすこし いただけたらと思います。 |
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どうぞ、どうぞ。 |
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まいります。 「コンパクトデジタルカメラで、 ほかのお客さんのじゃまにならないよう 目立たずすばやく しかもフラッシュを使わずに撮るのに いいカメラは?」 ‥‥「目立たずすばやく」のためには、 レンズから対象までの撮影距離が 遠すぎるカメラだと、 立ち上がったりしないといけないから、 マクロ機能がついていれば大丈夫ですよね。 さらに、やや暗めのところでも 撮れるほうがいいわけだから‥‥ |
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以前お話しした「FinePix」の 「ナチュラルモード」で撮るのが いいかもしれませんね。 |
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「フラッシュが使えないときや その場の雰囲気を活かした撮影」 ができる機能ですね。 あとは、手ブレをしないように しっかりホールドして撮るという とっても基本的なことですけど、 それを練習するといいかもしれないですね。 |
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あ、基本的なことですけど たしかにそうですね。 |
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ぼくは暗いところで撮るときは いっしゅん、息をとめますよ。 手持ちでシャッタースピードが 30分の1秒くらいまでなら 手持ちで撮っちゃいますが、 息をするとちょっと上下しちゃうでしょ。 だから、肘を突いて固定して 脇をしめて、息をとめて、 カメラを顔に押し付けて、 揺れないようにして撮ります。 |
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すごい気迫です。 |
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食べものには、つい、ねえ。 次の質問にまいりましょう。 「自然光じゃないところで 料理をそのままの色で かつ美味しそうに撮るのには “曇りマーク”がいいんでしょうか」 というものです。 これはホワイトバランスの設定モードに 「曇り」というのがあるんですね。 |
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うーん、料理を自然に撮るのに 「曇りマーク」というのはちがいますね。 最近のデジタルカメラの上位機種は ホワイトバランスを マニュアルで調整することができますから モニターで確認しながら撮るのがよいでしょうね。 ちょっと時間をかけてもね。 あるいはパソコンに取り込んでから 色味を調整してはいかがでしょうか。 |
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カメラによって色味にくせがありますからね。 ではもう一問です。 「つくったお菓子を 生地のメがわかるように ぐっと寄って撮りたいのですが 一眼レフは接写に向いてますか?」 |
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「マクロレンズ」という 接写の得意なレンズがあって それを一眼レフに組み合わせると、 かなり寄った写真が撮れますよ。 でも最近はマクロモードがついた コンパクトデジタルカメラも多いので そういうものを試してみてもいいでしょうね。 さっき例に出した富士フイルムだと 「FinePix F100fd」という機種は 5センチまで寄ることができます。 |
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5センチ! それはいいなあ。じゃあ、 「お料理やお菓子をおいしそうに撮るのに 向いたカメラがあれば、 ぜひ教えてください!」 という質問も、 同じ答えになるかもしれませんね。 料理をおいしそうに撮るためのカメラは、 ぼくも知りたくて いろいろ調べてるんですが 結論が出ないんですよ。 |
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メーカーによって 色づくりの方向性の違いがありますからね。 |
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ぼくもいろいろ調べてみて、 また御報告しますー。 |
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ありがとうございました。 |
| (「おいしい写真」編はこれでおしまい。 次回をおたのしみに〜!) |
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| 撮影のこと、写真のこと、カメラのことについて 菅原一剛さんに訊いてみたいことがあるかたは メールで質問をお寄せください。 ぜんぶは無理だと思いますが、 「これはみんなで共有したら参考になる!」 というようなナイスな質問に、 菅原さんにこのページで答えてもらおうと思います。 「こんなテーマをとりあげて!」 というようなおたよりも歓迎です。 postman@1101.comまで 件名を「にわか写真部」として お送りくださいね〜。 |