「わたしにはズーム付きのデジタルカメラを 　菅原さんはすすめてくださってます。 　そのこころは？」
	「わたしは一眼レフって言われてます。 　どんなもんでしょう‥‥不安！」
	「わたしはＧＲで決まりです！ 　あとは貯金するだけ！」
	「きょうは小川さんの相談だね」
	「小川さんは仕事用に、 　ちいさなカメラがほしいそうです。 　よろしくおねがいします」

	小川さんは、この仕事に入って、まだ数カ月。
	はい。
	みんなが写真を撮って、 けっこう重宝したりしている中で カメラがないことを、 ちょっと不自由に思っています。
	そうなんです。 もともとデジカメにあんまり、 本当に興味がなくて。 あんまり欲しいと思ったことも なかったんですけど、 やっぱり、この職場は必要だなと。
	会社にあるのを使っても 全然いいんですけど‥‥、
	でもそれをいちいち取りにいっている間に、 やっぱりチャンスを逃してしまうので、 自分用にあったほうがいいなって。 あと、私の場合は、予算があります（笑）。
	はい、予算。大事です。
	はい。予定外に買うものなので、 やっぱり30,000円以内ぐらいで 買えると嬉しいなと。 ちょっと微妙な価格でしょうか。
	なるほど。
	で、基本的にカメラって使ったことがないですし、 そんなに詳しくないので、 自動にピントがあったりとか、 フラッシュとズームがついているぐらいの 機能でいいなと思っています。 で、たぶん、そのカメラで撮ったものを プリントアウトすることはあんまりないと思います。 それはやっぱりフィルムのほうで撮ると思うので。
	あ、そうですか？
	はい。
	デジタルカメラからのプリントも、 やってみたら面白いですよ。
	あ、本当ですか。プリントアウトを？
	Piviっていう、富士フイルムの、 携帯電話から赤外線でも送れちゃうし、 デジカメからもいける、 名刺サイズのプリントができるプリンタ。 かわいいし、おもしろいですよ。
	へえ〜。
	じゃあ、ちょっとプリントアウトも考慮して。
	菅原さんに聞くと、 どんどん欲しいものがふえるなあ。
	（笑）
	で、小川さん。 あなたのカメラは、 「好き嫌い」で選んだらいいと思いますよ。
	そうなんですけれど、 それが、メーカーもなにもわからないんです。 カメラ屋さんに行って、 「これとこれ、何が違うんですか？」 とかって説明をしてもらっても なんのことやら（笑）。
	一緒ですよ。
	一緒ですか。
	一緒です。カメラ屋さんに行って、 30,000円以内で、自分が好きなのを買えばいい。 見た目で好きなのを買えばいいですよ。
	そうですか！
	性能はあんまり関係ない。
	何百万画素みたいな話は？
	関係ないです。
	あれ、気にしなくていいんですか？！
	まったく気にしないほうがいいです。
	ちなみに僕が今使っている古いカメラが、 300万画素で、いまや携帯電話以下なんですが、 ぜんぜんＯＫですよ。
	気をつけたほうがいいのは、 メディアの種類だけれど、 いまは、使いづらいメディアは減って、 SDかコンパクトフラッシュだと思います。 そのどちらかが使えるカメラだったら いいんじゃないかな。
	今、メディアの容量が増えましたよね。 ２ギガとか。
	そうそう。
	軽く1,000枚とか撮れちゃう。
	ほお〜。
	すご〜い。
	そうそう。僕が今、２ギガ入っている。
	で、撮ったら取り込めばいいし。 山下さんがすごく少なくて苦労しているんですよ。 「わざと少ないんだ」とか言うんですけど。
	山下さんの場合はどのぐらいなんですか。
	（ちょうどその場にいました） 僕、256メガです。
	あ、だめです、それ。 メディアかえましょう。
	（笑）
	「それ、貸して」っていうと、 いっぱいなんですよ。 で、結局その場で消したりして。
	あ、消しちゃだめですよ、写真は。
	一番大きいサイズで、59枚しか撮れないんです。
	それでも消しちゃ、絶対だめです。
	どういうことですか？
	写真は消しちゃだめです。 失敗も含めて、それがあなたの写真です。 もちろん、取りこんだあとはいいですよ。
	取り込んだあとはいいんですよね。
	じゃあ、２ギガくらいあればいいですね。 それを大きくするって、 カメラは関係ないですか？
	いまのカメラなら ２ギガは対応してると思うよー。 撮りすぎちゃって、 あとで選ぶのがたいへんってこともあるけど。
	デジカメのよさは、やっぱりたくさん 撮れるってことじゃないかなと思うんですね。 ただ撮りすぎちゃって、なんかちょっと‥‥ みたいのありますよね。だからちょっとこう、 自分の中で枚数を決めておいたほうが、 大事に、丁寧に撮るかもしれないね。
	そういうつもりだったんだけどなあ（笑）。
	でも59枚は少なすぎだよー。
（つづきます！）