はじめてカメラを買ったんです。その14 プリントすると、思い出になる?

講師

菅原 「みんな、写真を楽しんでくれてて、
 なんだかうれしいです」

司会

「だいたいみんなの質問が終わったところで
 ちょいとお邪魔いたしますよ」
「あっ、スピードカメラマン」
「素早い一発どりの」
「茂木さんではないですか」
司会
シェフ 「今回で“はじカメ”編はおしまいですー」
わたしからも質問がひとつ。
いいですか?
シェフ どうぞ、どうぞ。
みんなは撮られるときに
待たされるのって嫌なのかな?
わたしは、速く撮るって言われてて、
なぜかというと、わたしが撮られるときは
速く撮ってくんないと嫌だからなんですよ。
菅原 嫌なんだ(笑)。
はやく撮ってよ!
って思いません?
アロハ んー?
コウノ そんなには‥‥。
おがわ 遅い人でも、
「あ、ゆっくり撮るんだな」って
思って待ちますよー。
シェフ うむ、それがふつうのひとだ。
あたし、せっかち?
全員 たぶん。
菅原 (笑)でもまあ、理由にもよるけど、
理由のわからないままのときは、
待たされすぎて嫌なときが、
きっと、あるでしょうね。
アロハ そういえば、わたし、GRを買う前は、
糸井さんによく言われてました。
「とみちゃん、遅い!」って。
それは、カメラじたいが、
のろまだったんです。
それでGRにしたら、
電源の立ち上がりがすごく早いので、
言われなくなりました。
わたしもGRに決めたきっかけがそれなの。
人を待たせないで済むっていうのが
すごくいいなと思って。
せっかちとしてはね。
菅原 ただ、「あえて、ゆっくり」ということが
必要なこともあるんじゃないかな。
ぱぱっと行くのがすべて、
というわけではないから。
シェフ 人によって撮りかたが違っても
いいんじゃないかなあ。
それぞれ「その人の写真」になる気がしますよ。
ただ、糸井さんだけは、早く撮った方が
いいかもしれないけど(笑)。
わたしが糸井さんにカメラ向けると、
遅いとは言われないけど、逆に、
「はやすぎる!」「いつ撮ったんだ!」
「もっとちゃんと撮れ!」とか言われる。
どっちにしても何か言われるのよ。
(ぶつぶつ)
シェフ その、怒られるのも含めて
モギちゃんの写真でいいんじゃない?
菅原さん、今回で「はじめてカメラ」編は
最後になりますが、
なにか、さらなるアドバイスはありますか。
菅原 そうですね、こうして全部見ると、
ちゃんとプリントして見たら、
またいいんじゃないかなと思います。
シェフ デジタル写真でも?
菅原 デジタル写真でも。
アロハ それ、わかります。
ちょっといいなって思う写真が撮れると
プリントしたくなるんです。
シェフ じつはぼくも、
MacのiPhotoのプリントサービス、
ときどき使ってます。
おがわ なんですかそれ?
シェフ iTunesの兄弟ソフトです。
インターネットでプリントが注文できるんですよ。
なんだろうね、形に残るのが、
いいのかな。
菅原 「もの」になるんですよね。
元々はデジタルってデータなんだけど、
プリントになって初めて「もの」になる。
ロマンティックな言い方すると、
目に見えないものは
写らないはずじゃないですか。
だけど分からないじゃないですか。
でもこれが「もの」になることによって、
たとえば「雰囲気」だとか、「思い」が
ちゃんと写る、あるんだってことが、
プリントになってはじめて
確かめられるような気がするんです。
シェフ 前に、ぼくが、
おいしそうに撮れなかった写真
あるじゃないですか。
パリに住んでいるともだちが遊びにきたので、
なにかおいしいものを食べようよって
集まったときの写真。



コウノ わっ‥‥
アロハ なんだか‥‥
おがわ たしかに‥‥
シェフ このときぼくは、撮るべきではなかった、
撮らないと決めて、
おいしい印象を思い出にするほうが
ずっとよかったと言いました。
菅原 はい(笑)。
シェフ 後日、このとき一緒にいたともだちから、
写真が送られてきたんです。
日付が88年で止まってるような、
フイルムのコンパクトカメラで撮ったもので、
しょうじき、おんぼろだったんです。
でもね、その写真がこれで。



ああー。
シェフ これ、いいでしょう?
すくなくとも、ぼくが最新型の
デジタル一眼レフで撮った
ヘタな料理の写真より、
格段にいいんです。
別にね、ピントも合ってないし、
たぶん、プリントも技術的には
いいとは言えないですよね?
菅原 うーん(笑)、これ、手焼きかな?
シェフ いや、パリの、カメラ屋に出した
機械のプリントだと思います。
菅原 だとしたら、これ、現像液がもう
へたっちゃってると思います。
シェフ ありゃ。
菅原 定着液を使い回してて、
もう力がないのに、
まだ使ってるんだと思う。
シェフ ありゃりゃ。
でも、それもこれも
なにもかも含めて、
「いい」って思ったんですよ。
菅原 うん、そうですね。
これは、いいと思う。
たまたま、こうなったんだと思うけど、
でも、やっぱり、いいですよ。
シェフ すごく嬉しかったんです、この感じ。
パソコンでデジタル写真を送ってもらうのと、
エアメールでこれが届くのとでは
もうぜんぜん、意味がちがってた。
なんか、この感じ、
忘れてたなあって思って。
菅原 この大きさもいいよね。
プリント・イコール・サービス判ていうのは
日本だけだものね。
これはキャビネサイズより大きいですね。

おがわ うん、うん。
コウノ ああ、大きいですよね。
シェフ (測る)126ミリ×190ミリです。
えーっと、(調べる)
APSフイルムを現像するときの
「2LW」っていうサイズのようですね。
菅原 キャビネサイズ(12センチ×16.5センチ)に
するだけでも、かなり印象が変わりますよ。
あるいはポストカードサイズとかも。
アロハ やってみようっと!
シェフ あの、デジタルカメラの画面って、
比率が4:3ですよね。
フイルムは3:2ですよね。
えっと、12:9と、12:8か。
印画紙は、フイルムサイズだから、
デジカメのデータをプリントすると
はしっこが切れちゃうってことですか?
菅原 ええ、トリミングされちゃいますね。
でも最近は、3:2の比率の画面で
撮れるデジタルカメラもありますよ。
シェフ ぼくのは‥‥だめか。
あと、おききしておきたいんですが、
このごろ、家庭用の写真プリンタって
すごくいいじゃないですか。
あれと、カメラ屋さんの現像と、
どっちがいいんですか?
菅原 たしかに家庭でのプリンタも、
すごくよくなってますよね。
くっきりきれいにプリントできるし、
すぐに見られる楽しさもあるし。
それで、家庭用はインクジェット、
お店は現像液という違いがあるんですが、
デジタルでも、現像液を使って
プリントした写真は、
なにかちょっといい感じになると思ってます。
シェフ ははぁ。
菅原 いちど、やってみてください。
どちらにしても、いちど、
気に入った写真をプリントしてみると
いいと思いますよ。
それくらいかな、言いわすれたことは。
シェフ ありがとうございました。
ということで「はじめてカメラ」編、
これでいったんおひらきです。
また、あらためて、教えていただきましょう。
ありがとうございました!
菅原 こちらこそ。
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2008-11-07-FRI