永野 |
じゃあ、まぁ、いきなり核心に触れるけど、
なんで「ほぼ日手帳」使わへんの? |
石田 |
そうそう、すごい便利やで。 |
土佐 |
それよりなにより、
上田くん、いま自分の持っている手帳、
見せてもらっていい? |
角田 |
うん、見せて見せて。 |
上田 |
ちょっと待って、ちょっと待って。 |
土佐 |
だから、手帳見せてって。 |
角田 |
見せて見せて。 |
永野 |
なんで「ほぼ日手帳」使わへんのって。 |
石田 |
便利なんやって。 |
上田 |
ちょっと待ってって!
そんないっぺんに言わないでよ。 |
土佐 |
なんやねん。 |
上田 |
そんないっぺんに言われても困るって。
最初に言っておくと
じつは、僕、まえに使ってたんですよ。 |
永野 |
なにを? |
上田 |
「ほぼ日手帳」。 |
一同 |
えっ? |
上田 |
2年くらい使ってたんです。 |
土佐 |
‥‥持ってるとこ見たことないわ。 |
石田 |
知らなかった。 |
角田 |
初めて聞いた。
なんでやめたの? |
永野 |
あ、それを聞きたい。
やめた理由は? |
上田 |
すごくかんたんなことですよ。
僕、脚本を書くための資料本を
大量に持ち歩くんです。
|
角田 |
それは知ってる。 |
土佐 |
上田のかばん、
いっつも本でパンパンやもんな。 |
上田 |
そう。
何冊も持ってるので
バッグは相当な重さなんです。
それで、1冊でも多く持ち歩きたいから
「ほぼ日手帳」1冊よりも
書籍1冊を選んでしまった、
というのが一番の理由ですね。 |
角田 |
要は「ほぼ日手帳」を入れるなら
本を1冊入れると。 |
土佐 |
‥‥もっともらしいこと言うやんけ。 |
永野 |
じゃあ今、スケジュールの管理って
どうしてるの? |
石田 |
アレはやめたの? アレは。 |
角田 |
アレって? |
石田 |
上田は自分でマスを書き入れた
A4のコピー用紙で
スケジュール管理してたんだよね。 |
永野 |
ええぇーっ?! |
土佐 |
なんつー原始的な(笑)。 |
上田 |
あれはもうやめました。
いま使ってるのはコレですね。
(かばんから1冊のスケジュール帳を取り出す) |
角田 |
月間カレンダーだけの、
自分で日付を書き入れるタイプだ。 |
永野 |
これ、すごいページ数あるな。
|
石田 |
何年使う気やねん。 |
上田 |
たしか3年くらい使えるはず。 |
一同 |
使えすぎ! |
上田 |
それでも「ほぼ日手帳」よりは軽いんですよ。
僕が考えてるのは軽量化だから
スケジュール管理くらいだったら
この程度が合ってるんだよね。 |
土佐 |
軽量化かぁ。
それが目標だとちょっと辛いなぁ。 |
石田 |
でも、「ほぼ日手帳」っていうのは
こういうスケジュール帳とはちがった
いろいろないいところがあるんだよ。 |
土佐 |
あるね、うんうん、ある。 |
石田 |
たとえば、
この1日ページの下にある言葉とか。 |
角田 |
ここは読んでておもしろい。
この日々の言葉っていうのは
ほかの手帳にはないもんね。
|
永野 |
そうそう、ここの言葉はいいよ。
「ほぼ日手帳」ならでは。 |
土佐 |
どう、上田? |
上田 |
うん、「ほぼ日手帳」のページ下の言葉が
おもしろいっていう事実は知ってるんだよ。
だって使ってたんだもの。 |
石田 |
あ、そうか。 |
上田 |
おもしろいのは重々承知だけど‥‥。 |
角田 |
だけど‥‥? |
上田 |
目指すのは軽量化だから。 |
石田 |
堅いなぁ。
|
永野 |
じゃあ、アレは?
メモはどうしてんの? |
石田 |
そうだ、メモ!
「ほぼ日手帳」はメモたくさん取れるで。 |
上田 |
メモは携帯電話に打ち込んで、
自分のパソコン宛てに送信してる。 |
永野 |
‥‥あ、そうなんや。 |
石田 |
‥‥う、うん。
ま、まぁ、えぇ方法やね。 |
土佐 |
‥‥この、現代っ子が! |
角田 |
書くという行為の良さみたいなものは
あると思うんやけどなぁ。 |
上田 |
あ、でも、つねに持ち歩いている
スケッチブックはあるよ。
(※ヨーロッパ企画の演劇は台本がなく、
上田さんが描いた指示書のような絵が
台本代わりなんだそうです。
そのスケッチブックには下書きが描かれるとか) |
永野 |
うーん、ここまで手厳しいとはなぁ。 |
角田 |
じゃあ打ち合わせに出るときとかは
どういうスタイルで出るの? |
永野 |
そうだそうだ、僕らはもう
「ほぼ日手帳」ひとつでバッチリだからね。 |
上田 |
(カバンの中からガサゴソと取り出す)
そりゃぁ、もうコレで。 |
一同 |
パソコンかぁ! |
上田 |
何か書かなくちゃいけないときは
このスケッチブックで。 |
土佐 |
これはもう、
完全にスタイルができあがってるな。 |
永野 |
別の方向から攻めたほうがよさそう。 |
角田 |
じゃあさ、思い出みたいな
メモリー的なことはどうしてるの?
写真とかさ。 |
土佐 |
おっ、いい角度からのアプローチ! |
永野 |
僕らはこうやって写真を
「ほぼ日手帳」に貼ったりしてるんだけど。 |
石田 |
そうそう。
僕なんかも挟んでる。 |
上田 |
思い出かぁ‥‥。 |
角田 |
うんうん。 |
上田 |
思い出は‥‥ |
石田 |
うんうん。 |
上田 |
振り返ってる場合じゃないな、と。 |
一同 |
(笑)。 |
上田 |
僕、けっこう過去は振り返らないんですよ。
用済みのものは捨てるときもあるし。 |
土佐 |
‥‥いちいちかっこええな。
|
角田 |
じゃあ「お名刺いただきました」ってときは? |
上田 |
お名刺? |
角田 |
そう、打ち合わせのときとかに
もらった名刺はどこにしまってるの? |
永野 |
僕らは「ほぼ日手帳」のカバーにある
カードポケットに入れる。 |
石田 |
そうそう。カバーのカードポケットには
たくさん入るからね。 |
土佐 |
まさか、過去にこだわらない
用済みのものは捨てるときもある上田は、
そのいただいたお名刺を‥‥。 |
角田 |
す‥‥。 |
永野 |
て‥‥。 |
石田 |
る! |
土佐 |
しかもその場で! |
上田 |
捨てないって! 捨てないってば!
カバンの側面のポケットを
名刺入れとして使ってるの! |
土佐 |
なんだ、名刺ゾーンあるんか。 |
永野 |
それにしても
なかなか首を縦に振らんな。 |
石田 |
スタイルができあがってるんだもの。 |
上田 |
目指しているのは軽量化やからね。 |
土佐 |
さっきから、それしか言わないな。 |
角田 |
こうなったら持つための目的が必要かもね。 |