石田ゆり子さんとほぼ日手帳
「とにかく鞄に入っていて
 いつも何か書いています」
2008.03.13
女優の石田ゆり子さんも、
今年からほぼ日手帳を使ってくださっている
おひとりです。
昨年のお試し版を体験された上のことといえ、
さて、実際に使っていただいて、
気に入ってくださっているだろうか?
どんなふうに使われているんだろう?
ドキドキ、ワクワクしながら、
その2ヵ月のご様子を、お伺いしました!


「ほぼ日手帳」には、ずっと興味があったんです。
石田 去年まで使っていたのは、
あるブランドものの手帳だったんです。
でもそれは、
「ほぼ日手帳」の半分ほどの大きさしかなくて。
—— 小ぶりですね。手のひらに載るくらいでしょうか。
石田 はい。それはそれで、持っている充足感があったり、
気分を高揚させてくれるものではあったんですが、
どうにも使いにくくて。
それで、何かいい手帳はないのかって、
ずーっと探していたんです。
それで去年は「無料お試し版」を注文して。
「ほぼ日手帳」は“自分で作る手帳”という感じがして、
いつか使ってみたいと思っていたんです。
これはいい! とすぐに思いました。
もう絶対に今年、2008年からこれを使おうと思って、
今、ちょうど2ヵ月経ちました。


学生に戻ったみたいな楽しさがあります。
—— 実際に使ってみて、いかがですか?
石田 楽しいです。なんと言うんでしょう、
学生に戻ったみたいな感じがするというのかな。
カバーに何かを挟むという発想も、
昔、透明の下敷きに挟んだのと同じですよね。
今の学生さんはどうかわかりませんが、
私の学生時代は透明な下敷きに何でも挟むという
時代だったんです。
その下敷きのコラージュのようなことが私は大好きで。
レースペーパーとか、色鉛筆で自分が描いた絵とか、
ハーゲンダッツのアイスクリームのメニューとかを
入れて、授業中に眺めて喜んでたんですよ。
そのときの気分をちょっと思い出してます。
—— 今もカバー・オン・カバーにはパンダがいますね。
石田 うちの姪、妹の子どもがパンダが大好きで。
その子の影響で、私もパンダが好きだったということを
思い出したんです。
これは前にどこかで買ったシールですね。
挟んでいるだけですが、
ちゃんとここに収まってくれるんですよ。
大人なのでいろいろと、
挟み方も大人らしくしようと思って(笑)、
ここまでにしてみました。

—— いえいえ、透明下敷きのように、
どんどん発展させてください(笑)。
石田 そうですね。
皆さんが使ってるのを(この手帳クラブで)見ると、
小口の部分に名前のスタンプを押したりとか、
すごく自分のものになってますよね。
そういうことが、
これまで使っていた手帳にはなかったんです。

それに私、けっこうメモ魔で、
思ったことをすぐ書く癖があるんです。
前の手帳は見開きで1週間、
1日のスペースはとても小さくて、
だから、どうしても(書くスペースが)
足りないんですよね。
足りないんだけど、ま、いいやと思って、
ちっちゃい字で書いていたんですが、
そんな生活も、もう嫌になって。
ほんとにこれは、重宝してます。

書くことは、なんでもいいんです。
—— この2ヵ月間、どういうふうに使っていますか?
石田 もう、とにかく鞄に必ず入っていて、
私はひとりでお茶を飲んだりもよくするんですが、
そこで、お茶を飲みながらいつもこれを開いて、
何か書いてるという……寂しく(笑)。
—— そんなことは(笑)。
糸井がよく言っているのは、
ひとりで喫茶店とかに入ったときに、
何か手持ち無沙汰感を埋めるのが文庫本で、
今は手帳がその役目をしてるって。
石田 そういうところもあるのかな。
でも、単純に楽しいんですよ。
この下に書いてある日々の小さな言葉にも、
とてもいい言葉がたくさんあって、
それをずーっと読んだりしてるんです。
あ、そうだなって思うこと、いっぱいあるんですよね。

ただ、ちょっと女学生ぶってるような自分が
恥ずかしくなるときもありますけど(笑)。
—— (笑)それはどういうことでしょう?
石田 こう、シールとか貼ったりして、絵なんか描いて。
—— あ、絵も描いてあるんですね。
石田 ええ。
何か買ったら、それの絵を描いたりしてます。
いつもではないですけどね。
—— たとえば最近買ったもので何か、
絵に描かれてるものはありますか?

石田 (手帳をめくりながら)
シトラスジューサーの絵が描いてありますね。
それはまるでこう、栗みたいな形なんですけど、
「恵比寿三越でシトラスジューサーを買った」と。
その横に絵が描いてあります(笑)。
とか、なんでもいいんです。
観たTVでよかったものの題名を書いておくとか、
今年のスローガンとかね。
なんでもいいんです、ほんとに。

私は、やっぱり文字が好きなので、
何かを書いたり、読んだりすると、
すごく精神的に落ち着くんです、昔から。
だからこれはほんとに、ね、何か楽しいですよ。
忘れると、悲しくなります。
—— 先ほど「メモ魔」とおっしゃってましたが、
エッセイのご本もたくさん出されてますね。
この1日1ページのところには、
そういう、エッセイにつながるようなことも、
日記のように書かれているんですか?
石田 手帳には、今日食べたものとか、
町で見かけて何か気になる言葉とかを
断片的に、ただメモしているだけなんです。

日記は、何でも書くノートというのがあって。
いま使っているのはスケッチブックみたいな
こんなに大きいものなんですけど、
そういう、絵も字も何でも書くノートが1冊、
家にあります。
これは毎日じゃなくて思い立ったときに書いていて、
高校生のころからなので、何冊にもなります。
そういうの、癖ですね。
文字を書くことができないと、
すごくストレスが溜まるんです。
—— 書くこと、とくに「手で書く」ことは、
石田さんにとってほんとに大事なことなんですね。
いつも手書きですか?
石田 手書きです。エッセイの本を出したときには、
全部パソコンで書いていて、
それはそれで、手書きでは絶対に書けない言葉を
パソコンで書くことで思いついたりするので、
あ、って面白いことがあったんですけど。
でも、基本的に自分の字で書かないと
考えが落ちて来ないという気がするんです。
パソコンで書いた文章は、
あとで読むと、何か気持ちいいけど、
カッコよすぎてしまうこともあって(笑)。

この手帳は、使いはじめてまだたった2ヵ月ですけど、
あのとき、自分が何を考えていたかが、
わかるようになってると思いますね。
だから、落としたらちょっと怖い(笑)。
日記と同じでちょっと人には見せられないけど、
(手帳を開きながら)
だいたいこんな感じですよ。
—— (遠目にのぞいて)
あ、ほんとに走り書きをばーって。
しかもぴっちり書いてありますね!
石田 書いてないときは何も。
あ、猫の顔とか描いてますけど(笑)。
こうして見ると手帳って、
そのときの気分もわかりますよね。
ただ仕事の予定だけ書いてある日とか、
何も書きたくないときは、もちろん書かないので。



あと、手帳に旧暦とか、月の満ち欠けがあるのも、
私にはけっこう嬉しいんです。
新月は願いごとをすると叶うとかいいますよね。
新月のマークがあると、ちょっと空を見て、
何か祈ってみようかなとか思ったりしてます。


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2ヵ月のあいだに、もうすっかり
石田さんの大切な相棒となっていた「ほぼ日手帳」。
書くことも、書かないことも、全部そのときの自分自身。
みなさん、これからも心のおもむくままに、
手帳との日々を楽しみましょう!

さて、手帳のお話を伺っている途中、
糸井重里も加わって、
共通の“好きなもの”の話題で意気投合!?
その話は手帳からちょっぴり、いや、完璧に
離れてもいきますが、
明日は「番外編」として
手帳クラブをご覧いただいている皆さんに
その楽しい様子をおすそわけします!


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