「ほぼ日の路線図2010」
鉄道取材記事第2弾!
<名古屋近郊路線図問題>
2010.03.31
頭に帽子を乗せた姿で
「ホーム白線の内側まで下がってお待ちください〜」。
ほぼにちわ、です。
察しがいい方は、
今日のテーマが何かおわかりのことと思います。
前回紹介した鉄道取材記事の第2弾です。

「ほぼ日路線図2011」がそろそろ動き出します。
2011年版は2010年版以上に
「より便利、より楽しい」路線図を目指して
打ち合わせなどを始めておりますよ。
まだまだ始まったばかりですので、
長い目でごゆるりと見守ってくださいませ。

そんな「ほぼ日路線図」ですが、
ウリはなんといっても毎年おこなっている
ご自分が利用されている路線を、
利用されている方の目で校正していただく
「ご近所の目チェック」
これをおこなうことで
毎年より正確な路線図を
みなさまに提供できるというわけです。
「ほぼ日路線図」は、
みなさまのご協力なくしてはあり得ない
と言っても過言ではありません。
本当にありがとうございます。

さて、「ご近所の目チェック」をおこなうと
毎年来るご意見があります。
それは「名古屋近郊路線図」の中央上部を走る
JR高山本線と名鉄各務原線の駅、
「鵜沼」と「新鵜沼」、「各務ケ原」と「名電各務原」、
「那加」と「新那加」に関するご指摘メールです。
もう少し詳しくご説明しますと、
「ほぼ日路線図2008」のときには
これらの駅は「乗り換えできない駅」として
両駅を繋げずに記載しました。


ほぼ日路線図2008

すると翌年の「ほぼ日路線図2009」
作るときから始まった「ご近所の目チェック」
「これらの駅は乗り換えできるので繋げてください」
というメールがたくさん届いたのです。
(「ほぼ日の路線図」では
 歩いて乗り換えができる駅は駅同士を繋げています)
たくさんご指摘が来ましたので、
「ほぼ日手帳2009」ではそれらの駅どうしを
乗り換え可能駅として繋げて掲載いたしました。


ほぼ日路線図2009

しかし、「ほぼ日路線図2010」を作るときにおこなった
「ご近所の目チェック」では
「両駅は乗り換えできません」というメールを
何通かいただいたのです。
ただし、その数は、2009年版を作るときに
ご指摘いただいたほどではなかったので
「ほぼ日路線図2010」では、
それぞれの両駅は乗り換え可能駅として繋げてあります。

でも、こんなモヤモヤしたままでは
「ほぼ日路線図2011」に取りかかることができません。
なんとかして調べにいけないものか‥‥と思っていたところ、
昨年秋のロフト巡業でロフト名古屋に行く機会が!
「これはロフト巡業スタッフにくっついて行って、
 その流れでこれらの駅に取材に‥‥」
思惑は見事実現し、路線図チームのリーダーを筆頭に、
の3人は
ロフト名古屋での巡業を手伝った翌日

JR高山本線鵜沼駅に向かったのでした‥‥。

※ちなみに今回の判断は
1:駅の構内ならびに周辺に該当駅への案内がでている。
2:駅から駅への移動時間が3分以内。
このどちらかが満たされていれば乗り換え可能としました。


〜鵜沼駅と新鵜沼駅編〜


▲前日に名古屋名物の煮込みうどんを食した路線図ガールズ山川、小川と
 ともにJR高山本線の鵜沼駅に到着。ちなみにここはもう岐阜県です。



▲さぁ、新鵜沼駅に向かいましょう。でもホームに「新鵜沼駅はこちら」
 という案内は見当たらず。「乗り換え不可?」と不安がよぎります。



▲ホームの遙か遠くに見える高架の壁面になにやら案内が見えました!
 ここからだとよく見えないので、とりあえずあそこまで行きましょう。



▲JR鵜沼駅の改札を抜けると、さっきホームから見えた鵜沼空中参道
 という通路に到着。案内板に「名鉄線のりば」と書いてあります。



▲階段を下りて、さきほど見えた場所に到着。JR東海とMEITETSU、
 両社のロゴマークが一層光って見えます。ま、まぶしすぎるゼ!



▲さぁ、路線図ガールズ、乗り換えの判定は? お手持ちの札をそれぞれ
 挙げてください‥‥丸ふたつで「乗り換え可能」という判定です!
 たしかに徒歩で数分、かつ雨にも濡れない専用通路、そしてなにより
 案内表示がされているなら当然乗り換え可能でしょう。



▲新鵜沼駅から次の調査対象駅である「各務ヶ原駅」、「名電各務原」に
 向かいます。その途中、新鵜沼駅の構内でも「JR乗り換え」の案内が。
 これはもう、100%乗り換え可能駅として間違いありませんね。


結論
JR高山本線「鵜沼駅」と
名鉄各務原線「新鵜沼駅」は乗り換え可能!



〜名電各務原駅と各務ヶ原駅編〜


▲お昼に名古屋名物小倉トーストを食した路線図ガールズの案内で
 名電各務原駅に到着しました。さぁ、今度は名鉄からJRに向かいます。



▲「案内版は‥‥ない‥‥」。駅構内に「JR各務ヶ原駅」の文字は
 見あたらず。「今度こそ乗り換え不可?」と不安がよぎります。



▲では、JR各務ヶ原駅まで歩いて、かかった時間を計ってみましょうか。
 地図を見る限りでは、駅までそれほど遠くはないはずです。



▲各務ヶ原駅に到着! かかった時間は約1分40分。近い! ちなみに
 身長150cm台の小倉トーストを食べた女性が歩いてかかった時間です。



▲各務ヶ原駅のホームの休憩所がすごく趣があっていい感じでした。
 惹かれる路線図ガールズ。「なんかよくない?」、「いいよねー」。



▲さぁ、判定は? お手持ちの札をホールドアップ!(留さん風)。
 基準の3分を軽く下回ったので、丸がふたつ! というわけで
 この2駅は「乗り換え可能駅」と判定されました!


結論
名鉄各務原線「名電各務原駅」と
JR高山本線「各務ヶ原駅」は乗り換え可能!



〜那加駅と新那加駅編〜


▲取材後、名古屋名物ひつまぶしを食すことになる路線図ガールズに
 連れられて到着した最後の検証駅、JR高山本線の那加駅。



▲相変わらず駅には案内がなかったので、歩いて時間を計ってみることに。
 駐車場の横に小道を発見。どうやらここを歩いていけば着くようです。



▲到着! かかった時間はといいますと‥‥1分56秒、約2分!
 「ほぼ日手帳オリジナル」などが入ったバッグを持った
 身長150センチ台の女性が歩いてかかった時間です。



▲地下道のような新那加駅の構内に入ってみると「JR那加駅→」への
 案内を発見。上のほうに設置されていたので危うく見逃すところでした。



▲さぁ、判定は? いっぺんに開けましょう。せーの、ドン(巨泉風)。
 丸がふたつで最後の駅も「乗り換え可能」という判定です!
 やはり駅構内における案内があったのが決め手ですね。


結論
JR高山本線「那加駅」と
名鉄各務原線「新那加駅」は乗り換え可能!


以上、6駅を巡ってきましたが、
すべて乗り換え可能駅という判断を下しました。
よって、この6駅に関しましては、
「ほぼ日路線図2011」でも「ほぼ日路線図2010」同様
乗り換え可能駅として掲載していきます。

そして、冒頭でもお伝えいたしましたが、
「ほぼ日路線図2011」の準備が
いままさに始まるところです。
これまで以上に便利に楽しい路線図を目指して
「あーでもないこーでもない」と話し合っております。
ぜひともご期待くださいませ。
それでは。


▲「終わったー! ひつまぶし食べに行こう!」