手帳に携わったみなさん。
自分で使いたい手帳カバーは
どれですか? [後編]
2008.10.26
ほぼにちわ、です。

10月最後の日曜日ともなると、
今年の手帳の残りのページの薄さに
ちょっとドキっとしてしまいます。
まもなく来年の手帳を使えるといううれしい気持ちと
なんだかそわそわ‥‥
みなさんはいかがですか?

さて本日は、先週につづいて、
手帳の製作、販売携わるみなさんに聞いた
「自分で使いたいカバー」
後編をお送りします。

ご登場いただくのは、
ナイロンカバーとプリントカバー製作担当、原田さん、
「すてきな文房具」製作担当、大日本印刷の斎田さん、
ロフト商品部チーフバイヤーの細井さんです。
それぞれほぼ日手帳ユーザー歴も長い3人が選ぶ
2009年の手帳カバーは、どれでしょう。


ナイロンカバー、プリントカバー製作担当
原田泉さん




ナイロンカバーとプリントカバーの製作を
長く担当してくださっている原田さん。
使い込んで見事にふくらんだ手帳には、
原田さんのお仕事上の財産が詰まっているそうです。


COUSIN オレンジ×ブラウン


2009年版の手帳はカズンにしようと決めてました。
僕は手帳にナイロンカバーやプリントカバーの
生地のサンプルを貼って、生地の見本帳にしてるんです。



カズンなら、今までの手帳の倍の面積があるので
まず生地のサンプルをたくさん貼れるし、
1ページに貼れる生地の枚数が増える分、
手帳のふくらみがおさえられる。
今の手帳は、だいぶ厚くなってそろそろ限界‥‥
やっぱりバタフライストッパーにペンをさして
止めたいですしね。
オレンジ×ブラウンのカバーを選んだのは、
色が好きだからです。
今はSPRINGバージョンのカバーを
試用の意味で使ってますが、もともと2008年版は
「ツートン・キャラメル&カスタード」のカバーを
使っていたんです。それも気に入ってるので、
茶色と明るめの色の組合わせが好きなんでしょうね。

このカズンのカバーもそうですが、
2009年版のナイロンカバー、プリントカバーは、
カバーを内側に折り返した、ヘリの部分の縫製のしかたに
新しい工夫をしているんです。
これまで断ちっぱなしで縫っていたところを
もうひと折り巻き込むことで、
ていねいな仕上がりを追求しました。
角の丸みの部分や直線に仕上げることとか、
なかなか難しい部分ではあるのですが、
ゆっくり時間をかけて作ることで、
さらに品質を向上させられたと思っています。


「すてきな文房具」製作担当
大日本印刷株式会社 斎田百子さん




新しいアイテムも増え、ますますご好評いただいている
「すてきな文房具」。
その製作を担当してくださっている大日本印刷の斎田さん、
一目惚れしたカバーがあるそうです。



牛革オイルコーティング・グリーン


私がほぼ日手帳に求めるものは、まさに公私混同であり、
プライベートでもビジネスでもOKであることです。
そんなこともあり、2009年のカバーラインナップの中で、
まっさきに目に入ってきたのが
「牛革オイルコーティング・グリーン」でした。
もともとグリーンが好きなのですが、
革製品のグリーンってなかなか気に入ったものがない中、
この鮮やかなグリーンに心をつかまれました!
しかし、慎重な私はWEBと本物では
色味が違うはず(印刷屋なもので‥‥)と思い
実物を確認したところ、思ったとおりで2秒で即決、
確信しました。
2009年はこの「牛革オイルコーティング・グリーン」で行こう!!
男性っぽすぎず、女性っぽすぎず、
毎日元気になるような
「牛革オイルコーティング・グリーン」オススメです。


ロフト商品部 チーフバイヤー
細井潤治さん




ロフト商品部で文具全般を担当している
チーフバイヤーの細井潤治さん。
9月まで勤務していた京都ロフトでは
巨大ほぼ日手帳も作ってくださったりしていました。



COUSIN ブラック


販売課から商品部に戻ってきて、
手帳は正直、どうしようか悩んでいます。
「あ! やっぱり細井は、ほぼ日なんですねー!」
と無数にある文具メーカーさんに思われるのも、
どうかと思うんですよね。
でも、使い慣れた手帳には愛着があって、
悩んだ末に良いアイディアを思いつきました。
カズンに合う革カバーを作ってしまうんです。
それなら、チョットやソットでは判らないはず‥‥。
仕事柄、今使っている文庫本サイズの手帳では、
追いつかなくなってきているのも事実ですし、
ロフトの店頭で販売していないもののほうが
よいかもしれません。
しおりの先の四角いほうには
ブライヤー(木材)を削って手作りしようかな?
三角の方には黒蝶貝なんかもよいでしょう。
どこかの神社で売っていそうな
お守りの金色の打ち出の小槌なんかもおもしろそうです。
革はゴートスキン(山羊)やピッグスキン(豚)なんて
どうでしょう。
まずは、カズンのブラックを購入して、
1年かけて自分仕様にカスタマイズしていきます。
最終形は、そうとう妙なものになってるかもしれません!
楽しみですね。
ほぼ日手帳のユーザーとしては4年目ですから、
もうすでに、自分の使いかたは確立しています。
さらに乱暴に使いこなすことがかなうとすれば、
サイズアップするのがよさそうです。
どのカバーを選ぶかという質問の主旨からは
はみ出してしまっていますが、
真面目に考えてみたらこうなりました。
ほぼ日手帳は、紙質や製本技術など、
やっぱり他社製品には譲れない執着があります。
しっかり、虜(とりこ)になってますね(笑)。


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自分が使いたいカバーをひとつ、という質問に
6人のかたが選んだカバーを2回にわけてお送りしました。
期せずして、女性おふたりの心をつかんだのは
「牛革オイルコーティング・グリーン」。
自分の好きな色、そして元気がでる色。
カバーの色に、新しい年への期待を込める気持ち、
とってもよくわかります。
幸せを運んでくれそうな色、金運アップを願う色、
自分を変えてくれそうな色‥‥、
ユーザーのみなさんが送ってくださる
「カバー選びの決め手」のメールにも、
2009年をともに過ごすカバーに願いが伝わってきます。
さて、例年楽しみにしてくださっているかたが多い
手帳CLUBの人気企画、
手相観の日笠雅水さん(マーコさん)による
ほぼ日手帳リーディング、今年もお送りいたしますよ。
すでに手帳を手にされているかたも、
じっくり選び中のかたも、
ただいま準備中ですので、楽しみにしていてくださいね。