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終わらないジャンケン。

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岡宗
僕、1995年、22歳のとき
東京に出てきたんですけど、
当時、康一郎さんの周りには
面白い人ばかりがいました。
伊藤
その、小っちゃい部屋に集まって? 
岡宗
そう、みんなで集まって、
いろんな分野の面白い話をしてました。
ちょっと新しくて、まだ人がやっていなくて、
けれどもマニアックすぎなくて、
人にウケそうな気がすることを。
山本
うん、そんなことばっかり話してた。
岡宗
ずーっとそんな話をしてて、
あ、東京というのはこういうところなんだ、
って思ったんです。
伊藤
それは一部だけだと思うな(笑)。
どんな人がいたんですか。
山本
チェキ(インスタントカメラ)で写真を撮る
ヨネちゃんって面白い編集者とか、
スチャダラパーのANIくんとか‥‥。
そんなメンバーで
「おまえがいちばん詳しい世界の、
すげえやつ教えろ大会」で朝を迎えるんです。
ラップだったらANIが知ってるのを教える。
誰かが「あの映画いいっすよ」と言うと、
「どこが?」
「こういうパートが」
「それ来週持ってきてね」
それを翌週みんなで観て、
「おお、確かに、知らんジャンルだけど、
すごいな、これ」みたいな。
伊藤
それを、男子だけで? 
山本
そうそう。出稽古っていうの? 
自分の世界にいないで、外に出る感覚なんです。
伊藤
出稽古。
山本
自分の道場にずっといるとね、
そこのスターに気を遣って、厳しくできなくなるの。
だからそのチャンピオンやスターが
どんどん弱くなっていくのに、
誰も言えない。
そのときによその道場に行くと、やっぱりそこには
もっと知らない強さのやつがいる。
何人がかりで行ってもやられたりして、
そうやってやり込められることで、
知らないやり方がわかるから、
強くなって戻ってくる。
と、そういうことを繰り返すことを
出稽古っていってました。
だから自分の道場で「この先はないな」
っていうくらい強くなったときに、
いちばん必要だと思うのが出稽古なの。
伊藤
その会は、なんで男子だけだったの? 
山本
そりゃね、女子が交じると絶対もう‥‥。
岡宗
邪心が。
全員に邪心が入って(笑)! 
伊藤
(笑)岡宗さんはどうして
そこに参加することになったの? 
岡宗
僕、運がいいと思うんですけど、
関西にいた頃から、学生ながらに、
いろんな人との縁が組めていたんですね。
学生時代からつきあいのあった人が、
どんどん有名になっていったっていうか。
僕、もともと神戸の出身で、
阪神・淡路大震災が起きて
交通機関が麻痺しているなか、
22歳で東京に出てきたんです。
たとえばもともとスチャダラパーとのつきあいがあって、
東京に出てきたら、彼らの友達が康一郎さんであり、
ヨネちゃんであり、というふうに広がっていきました。
伊藤
そのとき、康一郎さんは、
22歳の岡宗さんをどう思った? 
山本
まったくよくわかんないやつが来たなって思った。
岡宗
(笑)
山本
たとえば土地勘がまったくないのに
へっちゃらで運転をするんだ。
それも、まったく東京のペース、
お構いなしの運転をして、
それでも妙に動じない。
どこに行くのにも
1回渋谷に行かないとわかんない、
っていうんだもの(笑)。
岡宗
うん(笑)。
山本
俺、助手席専門なんだけど、
秀吾の運転する車に乗ると、
イライラもしたけど、すごく楽しくて。
「オリジナリティめちゃあるな!」って。
ラッパーの周りにいる、
アホだけどすごく面白い子、みたいな感じだった。
伊藤
何ですか、ラッパー周りって(笑)。
岡宗
実際、ラッパー周りの金魚の糞って感じでしたから。
山本
ある時知ったんだけれど、
坊さんの世界では「道」って「方法」のことなんだって。
つまり柔道っていうのは柔の方法。
で、思ったのは、「道」は英語でストリートだよね。
ストリートってよく言うでしょ? 
「ストリート出身だから」って。
日本でその最初は藤原ヒロシや
ネイバーフッドの滝沢伸介、
彼らがやってきたことって、
それまでの洋服屋とは違う方法を用いたでしょ。
展示会を決まった時期にやらないとかさ。
そういう新しい方法を持った子たちを
ストリートって言うようになった。
新しい方法を持ってそのジャンルに来る子たちを。
伊藤
うん、うん。
山本
音楽の売り方も、
レコード会社と契約しない子たちが出てきた。
アートもそう。
違う方法でそこに挑んでくるのって、いいなって思うんだ。
でね、秀吾もそういう感じがした。
テレビという世界にいながら正義感たっぷり。
だから面白いんだ。
そうそう、『高校生RAP選手権』は
秀吾がつくったんだよ。
『BAZOOKA!!!』って番組で、
高校生だけど、ジャンルが不良だから、
いろいろややこしい子たちを集めて。
その前には名刺代わりに
「一気コールの大会」のDVDを
作ったっていうエピソードもあるよね。
伊藤
「それ一気、一気、一気!」の「一気」? 
岡宗
はい。それのいろんなバージョンを取材したんです。
僕、お酒が飲めないうえに、
高校を中退してるんで、
一気コールのカルチャーである大学の体育会や、
そこからつながる企業とかホストの、
飲み会のシーンを全く知らないんですよ。
伊藤
じゃ、初めてそれを見たときに‥‥。
岡宗
「これはくだらなくて作品になる!」と思いました。
これはまとめなきゃいけないと。
伊藤
そうなんだ。
岡宗
でも、そういうやり方は、
康一郎さんやスチャダラから教わったんですよ。
そういうふうに、誰も触っていないものを
やることが、すごく大事だって。
人と同じことは絶対やるなって。
それで見つけたんです。
僕なんか技術もないし、お金もないし、
後ろ盾もないから、誰かが触ったものだと、
その人以下になっちゃうんですよ。
だから、誰も触ってないということを、
もうめっちゃ確認するんです、毎回。
伊藤
うん、うん。
岡宗
逆に、世の中には、
「人が触っているから安心」という人も多いですよね。
「人がやっているということは、
すでに人気があるってことだろ。
それをさらに知らない人に伝えるというのが
テレビメディアだよ」って言う人もいるんですよね。
彼らに必要なのは第1次情報じゃないんですよ。
第2次、第3次。
「雑誌でいっぱい特集されてるだろ? 
だから、テレビでやろうよ。それの何が悪いんだ?」
という人だらけです。
それがポピュラリティってものですよっていう
理屈があるんですね、その人にはその人たちの。
「そうでなければ、大きなパイを取る視聴率って
生まれないんだよ」
っていう説明も何回も受けました。
伊藤
世の中にはそういうものが多いですよね。
岡宗
これも康一郎さんとかみんなに教わったことですけど、
いちばんカッコいいものって、
「新しくて、カッコよくて、かつ売れているもの」です。
2番目にカッコいいものは、
「カッコ悪いけど売れている」ものです。
3番目にカッコいいものは、
「カッコいいんだけど売れてない」ものです。
そして、4番目、いちばん下は
「カッコ悪いし売れてない」ものです。
多くの人がカッコいいこと原理主義だったら、
3が上に来てると思うんですよ。
でも、売れてないけどカッコいいことは良し、
って、僕は、思っていないんですよね。
2番目は少なくとも、
カッコ悪いけど売れてるだろうと思ってるんです。
でもやっぱり一番は「カッコよくて売れているもの」です。
そこを忘れちゃいけない。
多くの人は2番目でゴールだと思ってる。
そういう作り手の矜持みたいなものを
教わったような気がするんですよね。
山本
カッコいい男を知りたいってさ、
もうずっと思っているんだよね。
知らない、見たことないカッコいい男を見てみたいって。
だから、俺は男物のスタイリングしかやらないのかも。
いるんだよ、知らないとこに、
自分が詳しくないジャンルにさ、
カッコいい男って。
伊藤
康一郎さんはいつも探していますよね。
この前は、ポカリスエットのCMの。
山本
柘植美咲さん。
伊藤
そうそうそう。「いいねっ!」って。
本当、性別とか年齢、全然関係なく、
カッコいいものはカッコいいって。
そしていろんな人がいつも周りにいるような気がする。
岡宗
康一郎さんはファッションのプロなんだけれど、
洋服で人を判断しません。
その人が発してる魅力だけを見てますよね。
この人はこれぐらいの知識層で、
これぐらいのものが好きで、これぐらいの収入で、
こういう友達がいてってこと、
まったく気にしない。
伊藤
康一郎さんと岡宗さんは、
いまも当時のままの付き合いを続けているの? 
山本
うん。家に行って、
「最近よかった韓国映画ない?」とか言うとさ、
「ありますよ。仕入れてますよ」みたいに出すわけ。
伊藤
楽しそう(笑)。
山本
それで、俺からも、
「じゃあこれ知ってる?」みたいな。
終わらないジャンケンをしてるんです。
そのうちちょっとグッタリしてきて、
どっちかがお腹痛くなっちゃったりして(笑)。
男子2人がさ。
伊藤
え、2人だけで? 
山本
前は、大勢だった。
だんだん2人になってきたね。
岡宗
うん。

trippen SWIFT-ORIGINAL 販売のお知らせ

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12月24日(火)11時から
trippenのブーツ「SWIFT」の
weeksdays特注モデルを販売します。
こちらは2019年11月、
trippn代官山店で4日間だけ開催したイベントに
出品したもの。
13色の色とりどりのブーツは、
冬服の差し色にもきれいです。
完売アイテムについては再入荷の予定はありませんので、
お早めにどうぞ。

▶商品詳細ページへ

わたしの旅じたく。[1] 靴3足。

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履き慣れたスニーカー。
レストランに行くとき用のちょっと洒落た靴。
それからその中間とでもいったらいいかな、
街歩きもできて、
気軽なビストロくらいなら臆さず入れる靴。

訪れる場所によって多少のちがいはあるけれど、
旅に持っていくのはこんな風。

旅先ですてきな靴との出会いを期待して、
スニーカーだけで出発し、
結局欲しいものがなくて
所在ない思いをした過去の苦い経験があるからか、
「靴3足」は、いつからか私のきまりごとになりました。

さてその「中間の靴」ですが、
形がスマートなものをえらぶといいみたい。
スマートでいて、
でも歩きやすくて。
うーん、そんなのあるかしら?と、
首をかしげる人もいるかもしれないけれど、
迷ったら一度、自分の靴を見直してみてください。

夏だったら
サテン地のバレエシューズ、
秋だったら
エナメルのフラットシューズ、
今ならファーのブーツが気分。

実用本位ではけしてなく、
履くと、なんだかうれしくなっちゃう、
そんな靴が
きっと何足か見つかるはずだから。

さて。
ホテルに着いて荷ほどきしたら、
服はクローゼットへ、
靴は床にずらりと並べます。

これから数日、
旅先の少ないワードローブでやりくりするのは、
大変だけれど、
たのしくもある。

旅の間、気分よく過ごすための
「靴3足」。
次の旅にぜひおためしあれ。

▶︎SWIFT-ORIGINAL/trippen くわしく見る
*12/24(火)午前11時より販売を開始します。

(伊藤まさこ)

仔猫と男ども。

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伊藤
お久しぶりです、康一郎さん。
そして、はじめまして、岡宗さん。
ずっとお目にかかりたいと思っていたんです。
岡宗
岡宗です。どうぞよろしくおねがいします。
伊藤
岡宗さんの『煩悩ウォーク』、読みました。
とっても面白かったです。
岡宗
ありがとうございます、すみません。
なんかお見合いみたいになってません? 
伊藤
本当(笑)。
山本
じゃ、俺は仲人? 
岡宗
実は‥‥伊藤さんとは
「はじめまして」じゃないんですよ。
伊藤
えっ、えっ?! 
山本
そうだ。俺らが一緒にいた時に、
「これから新宿のスナックに行くんだけど」
って連絡が来て、
「じゃあ行く」って。
そのとき秀吾もいたんだよ。
伊藤
(絶句)‥‥! 
お目にかかっていたんですね。
わたし、酔っ払っていて、
覚えていなかったです。
岡宗
僕がたまたま康一郎さんと一緒にいたんです。
僕はまったくお酒を飲まないので、
そういうことを覚えているんですが、
あの日の伊藤さんの様子からして、
きっと覚えていらっしゃらないだろうと(笑)。
伊藤
たいへん失礼いたしました。
そういう男子の集まりって、
ちょっといいなと思うところがあって。
昨日も、私と同じぐらいの年の男子5名と、
70いくつのおじさんと飲んでいたんですが、
それだけ男子が集まると、わたしは蚊帳の外で、
どんな話題を振っても、
全部下ネタで返ってくるんですよ。
岡宗
(笑)
山本
初めて会った人も? 
伊藤
そう、そのうち2人は初対面でした。
なのに、すっごいうれしそうに、
中2ぐらいの感じで盛り上がってるの。
岡宗
ありますね、そういうこと(笑)。
伊藤
いやだなあと思う反面、
「男子はいいなあ」とも思っていたところです。
すっごく楽しそうにしているから。
岡宗
それで盛り上がれるぐらいの感じが、
楽しいですね。
どんな話でもすっごくレベルを下げて
しゃべるって(笑)。
山本
そもそもさ、まさこちゃん、
なんで秀吾に興味持ったの? 
伊藤
娘が、雑誌の「POPEYE」を持ってきて、
連載コラムのページを開いて、
「この人、面白いよ」って教えてくれた、
それが岡宗さんだったんです。
その号では「茨城ロック」を紹介していて。
岡宗
ロカビリーの音楽とファッションで踊る
茨城のロックンロールな若者たちの話ですね。
伊藤
びっくりしました。そしてその翌月は、
四つ葉のクローバーをあっという間に探し出せる
女の子を紹介していて。
岡宗
21、2ぐらいで練馬に住んでる女の子の話だ。
四つ葉のクローバーを10分間に
40個とか50個とか見つけるんですよ。
超能力とかじゃなくて、
「好き過ぎて、浮き出てくる」って言うんです。
でも、ほかのものを見つけることはできない。
伊藤
その連載が面白いってうちで話題になりました。
「なんでそんなふうにすごい人が探し出せるの?!」
みたいに盛り上がっていたんです。
山本
秀吾はそれをどうやって探すの? 
岡宗
好きだからです。
四つ葉のクローバーの女の子とおんなじです。
伊藤
好きだと、寄ってくるんだ。
山本
まさこちゃんの世界のこと、詳しくないんだけど、
なにかいつも探していたり、
光がまだ当たってないようなとこに
フォーカスを当てようということだよね。
でも知っといたら得するよっていうか、
悪い感じにはならないよっていうことを教えてくれる。
伊藤
でもね、私、わりと光が当たりがちな、
みんなが好きなものに目が行くんですよ。
みんなが好きなものが私も好きなもの、
っていう感じがしますよ。
岡宗
ああ、なるほど。
伊藤
だから四つ葉のクローバーには巡り合わない。
山本
マニアックなのにね。
伊藤
どうかなあ。
伊藤
そうそう、岡宗さんの本に、
康一郎さんと出会ったときのことが書いてあって。
それが、もう、カッコよすぎる。
岡宗
そうなんです。あの話、
めっちゃカッコいいでしょ?(笑)
山本
俺、読んだことないんだけどね。
岡宗
僕が22歳ぐらいの時のことです。
自転車に乗って、目黒郵便局の前を通って
友達の家に行ったんですね。
雨の日で、夜10時ぐらいでした。
すると、目黒通りに猫が出てきたんです。
まだ目が見えてなかった、仔猫が、
ニャア、ニャアとなきながら。
それを、拾ったんです。
そして当時付き合ってた彼女に電話して、
飼ってもいいかっつったら、
マンションの規約でダメって言われて、
どうしよう? って。
でも元の場所に置いてはいけない。
もう、生き物が手の中にいる感じがあって。
だからまず近くのコンビニで、
猫が食べるような缶詰とか、
あったかい牛乳とかを買って食べさせてたんですけど、
そうしたら目黒通りの交差点に交番があったので、
「猫拾ったんですけど」って届けたんですね。
ところが「明日の朝6時に自分が交代になるので、
そのときにはもう保健所に連れていくしかないんです」
と、おまわりさんが言うんです。
「保健所に行ったらどうなるんですか」
と訊いたら、けっこうなスピードで殺処分になる、と。
それでこれはどうにかしなくちゃって、
ひとまず仔猫を預けて、
友達のマンションに行ったんです。
そこには男どもがいっぱいいて。
6畳くらいの狭い部屋に7人ぐらいいて。
山本
ほんとうに男ばっかりの集まりなの(笑)。
岡宗
そんなところで、
「すみません、僕、今、猫拾ったんですけど、
誰か飼いませんか」って。
「いま夜の10時で、あしたの6時までだから、
8時間しかリミットがないんです」と。
そしたらそこにいた康一郎さんが、
「あ、じゃあ、俺、飼うわ」
ってすぐに言ったんですよ。
僕はその時康一郎さんと面識はあったけれど、
電話番号は知らないぐらいの感じで、
どんな人かよく知らないから、
ちょっと引いたんです。
そもそも、どんな猫かも見てないし。
なのに、悩むタイミングとかもないんですよ。
「拾ってきました」
「俺、飼うわ」までが4秒ぐらいなんですよ。
奥さんに電話で相談することもなくて。
伊藤
そのとき康一郎さんは30歳ぐらい? 
岡宗
34ぐらいでしたよね。
伊藤
すごい。
岡宗
僕も、それがすげえなと思って。
伊藤
ピンと来たの? 
山本
何だろうね、悪くない感じがしたのかな。
(写真を見せて)この子なんですよ。
伊藤
!!!(ため息)
岡宗
ジジって名前がついて、
13年ぐらいでしたっけ、生きましたね。
伊藤
和子さん(奥さま)はどう思ったんですか。
山本
当時、子犬が来たばっかりだったんで、
心配してたけど、大丈夫でしたよ。
和子さん
ちょっと天使みたいな子だったね。
山本
うん、天使みたいな子だった。性格も。
和子さん
不思議な猫だった。
繊細な子で。
山本
繊細なのに、本当に俺が調子悪いときとか、
背中でさ、大の字になって温めるの。
もう手足を全部のばして、ずっと背中にいるの。
すごい小っちゃい子だった。
きっと、子どものとき、栄養がなかったからだね。

CI-VAのバッグを、あのひとに。その3 一緒に使える。 ともえさん&ミムケンさん

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ともえさん&ミムケンさんの
プロフィール

雑誌や書籍、広告などでフード、
ファッションのスタイリングを手がける
スタイリストの妻・伊東朋惠さんと、
料理を中心に、暮らしまわりの撮影で活躍中の
フォトグラファーの夫・三村健二さんの夫婦。
6歳の息子と白猫と暮らしている。

■ともえさんのインスタグラム
@tomoeitoworks
■ミムケンさんのウェブサイト
http://mimurakenji.com/

スタイリストの伊東朋惠さんと
フォトグラファーの三村健二さんは、
お互いに「洋服の趣味は違う」と言いながらも、
いつも、どことなくお揃い感のある仲良し夫婦。
2人ともベーシックカラーが好きで、
ぴったりとしたシルエットは苦手。
上質な素材の着心地のよい服が好きという
共通した好みのせいでしょうか。

トップスとボトムスをワントーンで揃える
ワントーンコーデが好きな伊東さんが
いつも使っているのは布バッグ。

「仕事の資料や常備薬、メイクポーチ、文房具など、
とにかく荷物が多いので、
厚手で大きめサイズのエコバッグが必須。
さまざまな色柄のものをたくさん持っています」

両手を塞がないよう、バッグは肩掛けできることが条件。
CI-VAのポシェットは、その点、合格!

「NUVOLAは、意外とたっぷりものが入るし、
Tシャツ&パンツのようなカジュアルなときも
きれいめな装いにも似合うデザインがいい。
赤はワントーンコーデのアクセントにいいですね」

身長は153cmと小柄な伊東さん。
ワントーンコーデは、少しでも縦長に見えるようにという
スタイリストらしい工夫でもあるのだとか。
同じ理由で、ショルダーバッグを使うときは、
紐を少し短くして、バランスをとるようにしているそう。

「分厚いコートを着たときは紐を長くしたり、
薄着のときは短くしたり。
自分で結んで調整できるのもいいですね」

荷物が多いのはご主人の三村さんも同様。

「財布、携帯、リップクリーム、ハンカチ、のど飴、
使い捨てコンタクトレンズ、常備薬、目薬‥‥、
なんだかんだたくさん持ち歩いていますね、
夫婦で心配性なのかな(笑)」

バッグを持たないという男性は多いものですが、
三村さんも普段は手ぶら派なのだそう。
となると、たくさんの手荷物はいかに?

「冬はコートのポケットに分散させているんですが、
コートを着ないときは不便なので、
アウトドアブランドのサコッシュを使っています」

ナイロン地のサコッシュは、
汚れにくく軽くて便利とはいえ、
どうしてもラフになりがち。

「だから、シュッと見えるレザーを探していたんです。
LISCIOの立体的なデザインだと、
コンパクトカメラもすっぽり入る。
ナイロン地より、カメラをガードしてくれるから
かなり重宝しそうです」

ショルダーバッグを身につけたご主人を
「似合うね」と眺めながら、
「これなら私も一緒に使えるなあ」と伊東さん。

「私が唯一持っているレザーバッグはブラック。
こんなネイビーって珍しいし、
合わせる服を選ばなくて使いやすそうですね」

とご満悦。
夫婦で共有できるのもLISCIOのいいところなのです。

無駄な飾りのないシンプルなデザインは
コートを脱いだ春先の装いにも、
夏の爽やかな服装にも、しっくりなじむはず。

「淡いベージュのワントーンコーデに
赤いアクセントというのも可愛いな。
今までは赤い靴下をチラ見せしたりしてきましたが
バッグを主役にしたワントーンコーデも楽しいですね」

ほかにも、ネイビーやホワイトとも相性がよいから
赤は意外と汎用性の高いアクセントカラーだと
伊東さんが教えてくれました。

ちなみに三村さんの自転車は、
かごのない折りたたみタイプ。
リュックよりきれいめに使える
レザーのショルダーバッグは
ご近所サイクリングのときにも
活躍してくれそうです。

CI-VAのバッグを、あのひとに。その2 大人っぽく、色っぽく。 スタイリスト 川村繭美さん

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川村繭美さんのプロフィール

かわむら・まゆみ
フリーのスタイリストとして、
CDジャケットやカタログ、手芸などに関する書籍、
広告などで活躍中。
個人的な活動として、
テーマを決めたスタイリングを撮影し、
まとめた小冊子を制作している。
アンティーク雑貨を扱う
「D+E MARKET TOKYO」で、
イベントディスプレイや企画などを手がけることも。

■川村繭美さんのウェブサイト
http://mayumikawamura.com/

ファッションが大好きな川村繭美さんにとって、
スタイリストという仕事は天職。
洋服もバッグもたくさん持っていて、
黄色やピンク、水色といった明るい色合いも大好き。
ピンク色の靴に水色のカーディガンというような
一見難しそうな色柄の組み合わせも、
なんなく着こなしているのはさすがです。

「可愛いなと思った色をつい買っちゃうんです。
着まわしとか考えない衝動買いが多くて(笑)」

そんな川村さんがCI-VAのバッグを初めて見たとき、
真っ先にいいなと思ったのは、ポーチ型のVOLA。

「コンパクトだけど、
マチのあるスクエア型が使いやすそう!
タッセルがポイントになっていて、可愛いし、
金具が落ち着いたゴールドなのもいいな」

フリルやフリンジ、リボン、レースといった
女の子らしいディテールが好きな川村さんらしい視点です。

「可愛いディテールは好きだけど、
いい大人なので、甘くなりすぎないように
心がけています。
レースはデニムでカジュアルダウンしたり、
フリルなら落ち着いた色を選ぶとか、
そういうバランス感が好きですね」

普段は、仕事の資料など、とにかく荷物が多いので、
ザクザク入れられる大きめの布バッグを愛用。
となると、財布や鍵など細かいものが
バッグ内で行方不明になりやすいので、
ショルダーバッグと2個持ちすることが多いとか。

「ポシェットというアイテムも好きで、
ハイブランドのものも
エコバッグのような布製の簡素なものも
刺繍や織りのトライバルなものも
たくさん持っています。
こんなシンプルなデザインのレザーバッグは
旅行のときも使いまわせて便利そう」

VOLAの片面にはポケットがあり、
パスモや携帯電話を入れられるのもポイントです。

「バッグのファスナーを開けなくても
ぱっと取り出せるのはありがたい!
バッグ自体もレザーなのに軽いから
荷物が多い私にはありがたいですね」

色もの好きとして、
赤いバッグにも惹かれるという川村さん。

「こんなモノトーンの格好に
1点だけ赤を入れるとか、
色っぽくていいですよね」

遠くからもパッと目を引く赤いバッグは
川村さんの華やかな雰囲気とぴったり。

「明るい色ではあるけれど、
洋服と合わせやすい
落ち着いた色合いだから気負わず使えそう。
革の質感も滑らかで高級感がありますね」

新しい洋服やバッグ、靴を手に入れたら
まずは手持ちのワードローブと合わせて
鏡の前であれこれ試してみるのだそう。

「ネイビーのバッグだったら黄色いスニーカーかなとか、
赤いバッグだったら全身白も可愛いなとか。
好きなコーディネートができると
しばらく繰り返します」

VOLAとNUVOLAとどちらを手に入れるか
真剣に悩みながら、コーディネートを考える川村さん。
その姿の楽しそうなこと!
本当におしゃれが好きなんですね。

CI-VAのバッグを、あのひとに。その1 子どもと手をつないで。 「CHIGO」ディレクター 紺谷ちぐささん

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紺谷ちぐささんのプロフィール

こんたに・ちぐさ
オンラインショップ「CHIGO」(チゴ)を運営。
シンプルで着心地がよく、洗練されたデザインの
子ども服を中心に、大人の服や
作家とコラボしたデザイン雑貨、玩具などを
世界中からセレクトしている。
建築・内装デザインの仕事をしているご主人と
5歳の息子を育てながら、現在、第2子を妊娠中。

■CHIGOのウェブサイト
http://www.chigo.co.jp/

子どもが小さいうちは、おしゃれは二の次だと
思い込んでいませんか?
でも、好きな服を着たり買ったりすることで
日々の小さなストレスや育児疲れが解消できる。
だからお母さんだって、堂々とおしゃれを楽しみたいと
紺谷ちぐささんは考えています。

紺谷さんの仕事は、
子どものためのデザイングッズを販売する
オンラインショップ「CHIGO」のディレクター。
ちょっと珍しいのが、ユニセックスなテイストであること。

「女の子のための愛らしい洋服やおもちゃは
たくさんのショップで取り扱っていますが、
実は男の子のためのブランドってあんまりなくて。
量販店でロゴ入りのアメリカンテイストなものを
買う人が多いようです。
うちは息子がいることもあって、
男の子に似合うおしゃれなものをたくさん揃えています。
パターンがシンプルで、ベーシックな色のもの。
もちろん女の子が着ても、とても可愛い。
私自身、メンズライクなものを着るのが大好きです」

男女関係なく、好きなものを好きなように着ること。
カーキ色のスポーティーなTシャツを着る女の子も
くすんだピンク色のパンツを履く男の子も
少数派かもしれないけれど、とってもかわいい。

そんな気持ちを込めて
紺谷さんは子ども服や雑貨をセレクトしています。

今日着ているサロペットも、子ども服ブランドのもの。
「親子で同じブランドを着たりするのも
可愛いかなと思って仕入れています。
これはシンプルで洗練されたデザインだから、
さらっと1枚で着たり、
アクセサリーで女性らしくしたり、
タートルを重ねてワークウェアっぽく着たりと
自分らしく着こなせるんです。
こんなふうに小さなポシェットを
アクセサリーのように合わせてもいいですよね」

CHIGOのラインナップには
遊び心のあるものもたくさん並んでいます。

「ちょっと面白いような、
クスッと笑ってしまう要素があるものも好き。
ハンバーガーを刺繍した帽子とか
ロックミュージシャンの絵柄のTシャツとか」

ベーシックカラーのシンプル好みと思いきや
意外な一面もあるようです。

「ワードローブのほとんどは、
ブラック、ネイビー、ベージュと地味(笑)。
その反動なのか、急にびっくりするような
ショッキングピンクとか着たくなるんですよね」

もう5年以上愛用しているという
モヘアのざっくりニットと、
ワッフル地のカシミアニットパンツに
赤いNUVOLAを合わせて。

「特に秋冬は重い色の服が多いから、
赤いバッグはポイントになりますね。
今日みたいな
カーキ色に赤の色合わせは好きだし
カジュアルなニットパンツが
レザーバッグを合わせると
きれいめな印象になるのもうれしい」

ショルダー紐は、かるく結んで
短めにするのが紺谷さん流のバランス。

「ものを出し入れするときも
このくらいの位置のほうが手が届きやすい。
洋服に合わせて調節できるのもいいですね」

5歳の息子と一緒に出かけるときは、
大きなバッグとポシェットという
2個持ちが便利だそう。

「子どもがいると荷物は多くなりがち。
かさばるけれど、子どもと手をつなぐので、
片手はあけておきたい。
だから財布などをすぐに取り出せるように
ショルダーバッグは必須アイテムなんです」

いつもは布バッグがほとんどという紺谷さん。

「ハイブランドのレザーバッグに憧れもしますが
何十万円もするのに、
翌年には流行遅れになってしまう。
それは私には向いていないなと思うんです。
これはシンプルで上質だから、
飽きずにずっと永く使えそう。
そういう安心感がありますね」

CI-VAのショルダーバッグ

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再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
12月19日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

ロングカーディガンシルクコットン




▶商品詳細ページへ

DRESS HERSELFの
ロングカーディガンシルクコットン。
チャコールグレーとネイビーが再入荷します。

アウターとして羽織っても、
コートのインナーとしても活躍するので、
一年中着られますよ。
とっても肌触りのいいアイテムです。

「体にゆったりと寄り添う、
ロングカーディガン。
着ていてとてもリラックスするのに、
もたついた印象にならず、
全身をすっと見せてくれるところがうれしい。
また、横にスリットが入っているため、
脚さばきもよく、
歩くのがとてもラクちん。
家でも外でも。
出番が多くなりそう。」
(伊藤まさこさん)

ちいさな革のトートバッグ



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販売するたびに、
あっという間に完売するバッグです。
あらゆる服やシーンに合うので、
冬のお出かけに、ぜひ連れて行ってくださいね。

「ファスナーがないので、
『中に入れるものが見えてしまうのでは?』
と思われる方もいるかもしれませんが、
そこは腕の見せどころ。
スカーフなどを目隠しにして、
コーディネートをたのしんでみてください」
(伊藤まさこ)

母の口紅。

未分類

実家の、
台所からお風呂場に行く途中の
ちょっとした間に、
母の鏡台がありました。

パタンパタンと鏡の扉を開くと、
あら不思議。
自分の横顔も斜め後ろの姿も見ることができる。
子どもだった私はそれがおもしろくて、
時おりのぞきこんでは変な顔をしたり、
ちょっと気取ってみたりして、
いろんな自分を眺めたものでした。

鏡台には小さな引き出しがいくつかありましたが、
とりわけ私が好きだったのが、
真ん中にしつらえられた広くて浅い引き出し。

なぜって? 
それは口紅やおしろいが入っていたから。

時どきこっそりとその引き出しを開け、
おしろいをパタパタと頬にはたいたり、
紅を筆に取ってくちびるに塗ってみたり。
母に使ってもいい? と聞けば、
きっと「いいわよ」と応じてくれたはずなのに、
その「こっそり」という感じが、
どうやらよかったらしい。
つまみぐいの感覚と似ているからかな。

今週のweeksdaysは、
CI-VAのバッグをご紹介します。
色合いは、
大好きだった母の口紅にそっくりな、
洒落た赤。
(好評いただいたネイビーのバッグの再販もありますよ。)

持つと、子どもの頃のちょっとうれしい感じを思い出す、
なんだかうれしいバッグなのです。

ちいさな革のトートバッグ、6つのコーディネート。[3]

未分類

その5 生成りでまとめて。

ゴールドと相性のよい、
生成り色でまとめたコーディネート。
ただし足元は同系色にせず黒で引き締めてバランスよく。

バッグを主役にもってきたい場合は、
パールや華奢なゴールドのピアスにして
ほかはひかえめに。
上品で清楚な雰囲気にまとめるようにします。

その6 トレンチできちんと。

上のコーディネートに、
トレンチを重ねてみました。
足元は少しヒールのあるローファーを。
シルバーのバッグにまいたのは、
ネイビーの水玉スカーフ。
アクセントにもなるし、
先っぽを中に入れてバッグの目隠しにもできるので、
持っているとなにかと重宝するアイテム。
柄や色を変えてたのしんでみてくださいね。

ちいさな革のトートバッグ、6つのコーディネート。[2]

未分類

その3 ヒールで華やかに。

赤いプルオーバーに黒いパンツ、黒のヒール。
仕事帰りに、ちょっとレストランでも‥‥なんて時でも、
ゴールドのバッグがあれば大丈夫。
ものがたくさん入って、
きちんと見えて、
でも華やかさもあって‥‥と
欲張りな心を満足させてくれるのがうれしい。

その4 スニーカーでカジュアルに。

中にタートルネックのニットを着て、
足元はスニーカー、
手元はシルバーのバッグを持ちます。
シルバーもゴールドも、印象的な色?と思われがちですが、
意外にもいろんな服(そしていろんな色)と合うのです。

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
12月19日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

2189 NUVOLA


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販売後、すぐに完売となってしまった
CI-VAの2189 NUVOLAが再入荷します。
小さすぎず、大きすぎずのサイズ感は、
使い勝手がとてもいい優れもの。
紐をはずしてクラッチバッグとしても使えます。

「フラットな作りの、
これ以上にないくらいシンプルなバッグです。
ヒモが長くなっているので、
斜めがけしたり、またはヒモを結んで肩にかけたりと、
持ち方によって印象が変わるところも魅力のひとつ。
使ううちに革がだんだんとやわらかくなり、
体にそうように。
育っていくたのしみがあるのが、
『CI-VA』のバッグのよいところなのです。」
(伊藤まさこさん)

ちいさな革のトートバッグ、6つのコーディネート。[1]

未分類

その1 いつもとちがうデニムの感じ。

デニムにボーダーのTシャツもいいけれど、
ちょっと気分を変えたいのならこんなヒラヒラニットを。
足元は赤いブーティーにすれば、冬のおしゃれが完成です。
ちょっと派手かなぁ‥‥と思うかもしれませんが、
おだやかなゴールドなので、
その心配はありません。
髪は小さくまとめて、バランスをよく見せてくださいね。

その2 ネイビーのコートと。

ボトムと靴は上と同じですが、
コートをネイビーにし、
襟元にスカーフをくるり。

スカーフはトリコロールカラー。
ブーツから一色取った色を合わせると、
全体がまとまりやすいのでぜひお試しを。

おしゃれの仕上げはシルバーバッグ。
同じ形でも色が変わると雰囲気もガラリと変わるもの。
おしゃれってたのしいね。

ゴールドとシルバーの革のバッグ

未分類

おしゃれに一役。

未分類

「シルバーのバッグ、とっても気に入っていて
よく持っているんですよ」
そう声をかけてくれたのは、
家の近所のごはん屋さんの方。

ベリーショートの髪、
シンプルなTシャツと
コットンのパンツ。
いつも潔いいでたちで、
見ているこちらも清々しくなるなぁと思っていただけに、
その一言がほんとうにうれしかった。

ほかにも、
「荷物が思いのほか入るから、
仕事にも持って行っています」
とか、
「くらくなりがちな冬のおしゃれに、
シルバーがいいポイントになってくれる」
などなど、バッグの感想が続々。

こんな風に、
みんなのおしゃれに一役買ってくれているのだと思うと、
作ってよかったとうれしくなるばかりです。

この冬に登場するのは、
シルバーにプラスしてゴールドのバッグ。
「ゴールド」といっても、
きんきらきんじゃなくって、
ふだんの私たちのおしゃれに合う、
落ち着いた色合い。
色が違うだけで、こんなに雰囲気が変わるんだ! 
とおどろくばかりのニューカラー、
どうぞおたのしみに。

たとえばこんなスタイリング。[2]

未分類

ぐるぐる巻きに。

かちりとした印象のコートも、
スカーフを巻くと全体が
やさしくやわらかい雰囲気に。
肩にかけるのではなく、
ここではあえて首にぐるぐる巻きに。
視線が上に集まるので、
全体のバランスがいいのです。
足元は黒のタイツと、
コートに合わせてかちりとした黒いひも靴を。
背筋伸ばして、さっそうと。
冬の街を元気よく歩きたくなるコーディネートです。

巻きスカートのように。

スカーフのボタンを留めると、
スカートのようにもなるんです。
黒いタートルに黒いレギンス、黒いスニーカー、
そこに合わせたのは黒のスカーフ。
全身黒のコーディネートですが、
スカーフのもこもこした質感が、
全体をやわらげてニュアンスあるものに仕上げてくれます。
首まわりはもちろん、腰まわりもこんな風にあたためると、
冬がいっそう快適になります。

(伊藤まさこ)

たとえばこんなスタイリング。[1]

未分類

ちょっとずらして。

パチンパチンと上に2カ所ボタンを留め、
横に持ってくるとこんな風。
ふつうに羽織るのとはまた違う雰囲気に。
合わせるのは光沢のあるシャツとグリーンのパンツ。
ダウンだからといって、
スポーツ寄りにならないのが、
このスカーフのいいところなのです。

ヒールに合わせて。

パープルのシャツに黒いパンツ、黒いヒールの靴。
いつもなら、
グレーのカシミヤのストールを合わせるところを、
ダウンのスカーフにしてみました。
カシミヤとはひとあじもふたあじもちがって
かなり新鮮な印象に。
合わせたのはグレー。
肌の馴染みがよく、パープルとの相性もいいのです。

(伊藤まさこ)

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
12月12日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

ちいさな革のトートバッグ シルバー


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販売するたびに、
あっという間に完売するバッグです。
このシルバーバッグが放つ光は、
不思議と冬の空気にぴったり。
いろいろなところへ連れていきたくなります。

「ファスナーがないので、
『中に入れるものが見えてしまうのでは?』
と思われる方もいるかもしれませんが、
そこは腕の見せどころ。
スカーフなどを目隠しにして、
コーディネートをたのしんでみてください」
(伊藤まさこさん)

GLASTONBURY大倉大介さんインタビュー

未分類

──
PHDは、ピー・エイチ・ディー、と読めばいいんですか?
大倉
はい。「ピー・エイチ・デザイン」とも言いますね。
──
ダウンの品質をあらわすフィルパワーという表示を
はじめて使ったブランドだと知って、おどろきました。
大倉
これが計測する機械の画像です。
羽毛1オンスがどれくらいふくらむか、
立方インチであらわした数字を、
フィルパワーっていうんです。
大倉
しかも、PHDのダウンは、
800フィルパワーという、
とても高い数値なんですよ。
──
ええと、1オンスが約28.3グラム‥‥。
大倉
800立方インチは、
13リットル以上に相当しますから、
それだけふくらむっていうことですね。
──
かんたんに言えば「すごくいいダウン素材」
ということですよね。
大倉
そのとおりです(笑)。
──
PHは、
ピーター・ハッチンソンさんのことだと伺いましたが、
このかたは、有名なMOUNTAIN EQUIPMENTの
創業者のひとりなんですね。
大倉
彼は登山家でもあって、その経験から、
MOUNTAIN EQUIPMENTで
冬山登山用のダウンウェアをつくり、
それがエベレスト探検隊に採用されました。
さまざまな登山家が、彼のつくったウェアを愛用し、
いのちを預けてきたんです。
──
ほんとうのほんものだ。
MOUNTAIN EQUIPMENTをやめて
PHDを立ち上げたのには
どういう経緯があったんでしょうか。
大倉
MOUNTAIN EQUIPMENTは1970年の創業で、
英国のアウトドア用品の草分けであり、
90年代までの黄金期を支えたブランドです。
けれども外国投資が増え、ビジネスが大きくなり、
国外の安い工場での製造を行なうようになり、
コストを抑えたものづくりがはじまりました。
そういうなかで、ピーター・ハッチンソンは、
ビジネスマンであることよりも、
ひとりの登山家であることを選んだのだと言われています。
もともと、過剰な広告をこのまず、
口コミを信頼するタイプの人だったようですね。
最高のものだけを追求し、
自分が好まないものは決してつくらなかった。
しかも大きい会社にしたいということは望まず、
小さな会社でも、シンプルでクオリティーの良いものを
つくり続けたいと考えていたんです。
それで会社を売却し、
自身の納得のいくものをつくるために
98年にPHDを立ち上げるんですが、
工場では地元の人を雇い、
ヨーロッパの素材を使ったものづくりを始めたんです。
──
ロゴの下に英語で
BESPOKE MOUNTAIN CLOTHING
と書かれていますね。
大倉
はい。
エベレストやアンナプルナなどを登る
有名な登山家たちのために
ビスポークギアをつくってきました。
──
BESPOKE(ビスポーク)は注文靴のことだと
思っていましたが、
「be spoke」(話してある)が語源だそうなので、
注文服、のニュアンスでしょうか。
大倉
そうなんです。今も、基本は、そうなんですよ。
PHDのウェアは登山家や探検隊のために暖を提供する、
生命の危機から守るということが仕事なので、
使う目的と環境はもちろん、体型や体質も考えて
整備をする必要があるんですね。
でもぜんぶがビスポークというわけではなくて、
一般の方も購入できる既製品をつくっていますよ。
──
今回のスカーフやダウンジャケット類がそうなんですね。
でも、いまも大規模なことはしてない?
大倉
はい。マンチェスター近郊のちいさな工場で、
ピーター・ハッチンソンさん亡きあとも、
彼の息子さんを中心に、
15人ほどの熟練スタッフによって
ていねいに生産されています。
それゆえに日本ではあまり見かけないと思います。
──
あの、つまり「手づくり」ですか?
大倉
とくにそう謳ってはいませんが、
そういうことになりますね。
──
PHDは、いつからグラストンベリーでの
扱いがあるんでしょう。
大倉
10年近くになります。
──
販売は、スポーツ専門店で?
それともアパレル系のセレクトショップに?
大倉
基本的に洋服屋さんです。
ファッションの世界に
ほかの分野のカテゴリーのものを
上手に取り入れましょうという
スタイリングの提案をしてきましたから。
じつは、今回のスカーフ、
オリジナルのものから、ぼくらが提案をして、
アレンジをお願いしたものなんです。
もともとは、探検、冒険、登山で
寝泊まりする時間に使う、もっと大判の、
お布団的な感じ‥‥これの3倍ぐらいのものがあるんです。
──
シングルの掛け布団みたいな。
大倉
そうです。まさしくシングルサイズのダウンキルトです。
それを山に持っていき、敷いたり、掛けたりする。
それをスカーフとして使えるように
カットしてもらったのが、これです。
だいたい1/3ぐらいになっています。
もとのアイテムですと、
テントにつけるためのループがついていたり、
袋状のポケットみたいなもの──、
それは眠るときに足を入れるスペースなんですが、
そういうアウトドア的な部分があったので、
省いてもらいました。
──
「本気」のものを、ファッションとして。
大倉
そうなんです。
──
1970年代だったと思うのですが、
雑誌『POPEYE』で
「ヘビーデューティー」という言葉をつかって、
ダウンジャケットを街で着ようという提案がありました。
それは見たこともないカッコいいものとして映り、
ものすごく驚いたのを覚えています。
それまで「綿入れ」みたいなものしか知らなかったので。
大倉
まさしくその提案を、弊社でもしてきました!
ファッション性の高さだけでなく、
ルーツをたどればそういうところに行きつく、
っていうところも、すごく面白いかなと思っています。
──
じゃあ、PHDを知っているという人は、
かたやファッションに敏感な人、
かたやアウトドアの本気の人、みたいに、
分かれるかもしれませんね。
大倉
そうですね。
──
このスカーフも、やはりマンチェスターの
小さな工場でつくられているんですね。
大倉
アウトドアギアをつくるのと、
まったく同じ工場で、
同じ熟練の職人さんの手でつくられています。
Made in Englandです。
──
羽織ってみると、ほんとうに軽くてあたたかい。
やはり800フィルパワーゆえ、でしょうか。
大倉
そうですね。さらに言うと、
空気を含むダウンのパーセンテージが多い(90%)のも
あたたかさの理由です。
素材自体は、昨年まではマットな質感だったんですが、
今年から、日本製の素材を使っています。
日本製ですが、世界的なハイファッションのブランドも
使っている素材で、光沢があってしなやかで軽い。
ファッション性を高めるために、採用しました。
高密度の生地なので、ダウンが抜けづらく、
「本気すぎない」ニュアンスも
この生地で出ているんじゃないかなって思います。
──
くしゅくしゅとしたときのかわいらしさもありますね。
大倉
はい、やっぱりすごく表情もいいなと思ったので。
──
この「しわ感」は出るのがデフォルトですか。
大倉
日本に入ってくる際、うんと小さく畳まれているので、
最初はしわ感があると思います。
でも、出してポイって置いておけば、
空気を含んで膨らんでいきますよ。
それでもしわ感が気になるということでしたら、
当て布をしてスチームをかけてくださいね。
──
わかりました。
このスカーフ、男性にも使いやすそうですよね。
教えていただいた由来をきくと、
ますますそう感じました。
ありがとうございました!

PHDのダウンのキルトスカーフ

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ケープのように。

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軽くてあたたか。
ダウンを着ると、
冬の寒さを忘れるくらい快適。
‥‥なのですが、
ショーウィンドウに映った自分を見ると、
ちょっと大げさに感じる時があります。
私の持っているダウンコートは、
真冬の北欧旅行のために買った体全体をおおうもの、
というのもあるのですけれどね。

いつもの服にしっくりきて、
でも軽くて、
それからあったかくて。
そんなコートとダウンのいいところをとった、
冬のアウターがあったらなと思うものの、
なかなか「これ」というものには
出会えないでいました。

今週のweeksdaysは、
ダウンでできたスカーフをご紹介します。
名前は「スカーフ」ですが、
ケープのようでもあり、ストールのようでもあり。
首に巻いたり、肩にかけたり、
時には腰に巻いたりしても、
いつものおしゃれに馴染むのは、
シンプルなデザインだからこそ。

ずっと抱えていた「冬のあったか問題」は、
このダウンのスカーフのおかげで解決しそうです。

天板の上にアルミホイルを置いて。

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私が気仙沼で住んでいる家は
通気性の良すぎる
昭和の日本家屋の借家です。

リビングというよりは「和室の茶の間」があり、
その茶の間には、コタツが年中置きっ放しにしてあって、
さすがに夏は電源を抜いて「座卓」として使いますが、
春や秋でも寒い日があれば、コタツ布団をかけて、
パチッと電源をつけます。
でも、コタツの暖かさだけで満足できたのなら、
寒さはまだ序の口。
そのうち、コタツから出るのが億劫になってきたら、
「もうストーブを出してこなくちゃならないなぁ」と、
ようやく重い腰をあげます。
物置にしまっていた石油ストーブを出してきて、
シュポシュポするポンプで灯油を入れる‥‥。
それがだいたい私にとっての
「冬のはじまり」である気がします。

古い家は、エアコンだけでは寒く、
(夏がそこまで暑くないので、
私の住んでいる地域は、そもそも
エアコンのない家が多いのです!)
重い灯油を運んだり、
灯油をタンクに注いだり、と、
面倒なことはたくさんあるんですが、
やはり力強く周囲を暖めてくれる
石油ストーブは手放せません。
でも、石油ストーブを使う魅力は、
暖かさだけではないのです。

それは石油ストーブが
「調理器具にもなる」ということ。
ちなみに灯油を使うストーブには
「暖風が吹きだすファンヒータータイプ」もありますが、
今回は「上部が天板になって熱くなるタイプ」の
石油ストーブについて語りたいと思います。

最近はあまり見かけることが
なくなってきた気がするのですが、
幼少期も東北の古い家に住んでいた私は、
石油ストーブの天板の上に
アルミホイルを置いて、
その日のおやつを焼いて食べたものでした。

石油ストーブをご存知ない方のために解説すると、
天板が熱くなって「熱源」となり、
ヤカンを置けば湯が沸き、
芋を焼いたり、おでんを煮たり、
あんこを煮たりといった、
調理器具としても利用できるのが特長なのです。

「ストーブおやつ」は焼き芋や干し芋が多かったけれど、
パンや餅を焼いたり、
せんべいやクッキーを温めて食べたりするのも
おいしかったなぁと思い出します。
そのおいしさの半分は「楽しさ」でもあったのでしょう。
おままごとのキッチンを使っているような感覚があって、
茶の間で遊んでいる横で
「調理が行われていること」そのものが
楽しかったのだと思います。

ですが、時が経ち、
小さなこどもがいる現在の我が家では、
安全性を優先し、
昨年からはファンヒータータイプのストーブを
使うようになってしまいました‥‥。
確かにファンヒータータイプは、
温度も設定できるし、
タイマーも付いているし、
長時間運転をおしらせしてくれる機能もあるし、
それはそれで便利ですが、
なんだか味気ないのです。
「ストーブで調理すること」は
私にとって、冬の情景の一つでも
あったのかもしれません。

東北の長い長い冬の時期を
少しだけ楽しく彩ってくれるあの石油ストーブは、
今シーズンも、物置の片隅にあります。
こどもが大きくなったら、
またあの石油ストーブに登場してもらって、
一緒に茶の間で料理をしたいなぁと
思っているこの頃です。

カムイミンタラの白い山

未分類

ついに、私の住む町に初雪が舞い降りた。
いよいよ冬シーズンの到来だ!
私のいう冬シーズンとは、「雪山シーズン」のことだ。
神様の粋な計らいにより、
今年の春から北海道にも
居を構えるようになった私にとって、
この季節の到来は待ちに待ったもの。
悦びのあまり庭を駆け回るほど、
実際にそうはしないけれど、
でもそのくらいの胸の高まりと興奮状態にあり、
私にとっては、得意ではない夏を頑張って過ごした後の
とびきりのご褒美なのだ。

九州の山あいの町で育ち、
遊び場が裏山といったワイルドな幼少時代を経て数十年、
登山には全く興味なく過ごしてきた私だったが、
あの日の、石川直樹さんの「K2」の写真展をきっかけに
ガラリと価値観が変わった。

数々の大きな雪山写真の、
怖いくらいの美しさに引き込まれ、
同時に、流れていた映像から聞こえる息遣い、
風の音に心が震えて、
しばらくその場を離れられなかった。
完全に心を奪われてしまった。
『こんな世界があるなんて!』
私の中に潜んでいた何かが刺激され、
いてもたってもいられず
「雪山が見たい! この音聞いてみたい!」
という想いに心が占領された。
ただただ見たかった。そこで呼吸してみたかった。

それから一週間後。
私は一人、初冬の北海道の山の麓にいた。
「雪のある山」への想いはおさまらなかったのだ。

今思えば、無謀の一言に尽きるし、
知らないって怖いことだなと思うけれど、
その時は雪山に行けることにとにかく興奮していた。
体力にはすこーしばかり自信はあったけど、
冬山登山に必要な、
知識も経験も装備も持ち合わせていなかった。
高尾山くらいしか登ったことない人が、いきなり冬山登山。
まぁ、できるわけないのです。

結局、私の初の「ワクワク雪山大冒険」はたったの一時間、
山の入り口から少し上の方まで登って(歩いて)終わった。
もちろん無念さが大半を占めたのだが、
どこか清々しくもあった。
少しだけでも雪山の美しさと風の怖さを感じられて、
簡単にはいけないということが明確になった、
貴重な、いい経験だったのだと思う。
(実は追い討ちをかけるように十年に一度という、
爆弾低気圧が来ていて、風がすごかった!)

あれから六年。
仕事の合間に細々と夏山に登り、雪山も経験した。
大好きな北海道で雪中キャンプもしたし、
厳冬期の登山もした。
山に夢中になり、
ロッククライミンングも始めてしまったし、
アイスクライミングも経験させてもらった。
そうするとわかってきたことがたくさんある。
その一つは「準備」の大切さ。
好奇心と情熱だけに任せていた、
六年前の私に教えてあげたい。
そして、「その装備では無理だよ。危険だよ」って
止めてくれた宿のお兄さんに心からお礼を言おう。

今、私は北海道の真ん中の豪雪エリアの町にいて
これを書いている。
窓から見える歩道も白くなり、昨晩は除雪車も出ていたし、
時折屋根に積もった雪が落ちてきて
慣れない音にびっくりする。
山はもうしっかりと雪をつけている。
ああ、これが冬の山! 
遠い将来、いつか住んでみたいと憧れていた北海道の山々が
こんなに近くにあるなんて! 
と眺めるだけでも嬉しい気持ちになる。

さあ、いよいよ待ちに待った冬が始まる! 

夏の間、じっと出番を待っていた
アイゼンやピッケルなどを触りながら、
今年もよろしくお願いしますね! と心の中で声をかけ、
抑えきれない喜びに顔の筋肉を緩ませて、
冬山装備への衣替えが終了。
私の二〇一九年の冬支度がひとつ終わった。
そして、長い長い、北海道の美しくも厳しい冬が始まった。

冬の「神々の遊ぶ庭」(カムイミンタラ/註)の白い雪と、
青い空の奇跡的に美しい世界に酔いしれながら、
その懐をおかりできることに、心から感謝と敬意を。

今年は何回行けるのだろうと、窓から見えるカムイミンタラの白い山とスケジュール帳を穴があくほどに見ている。

(註)
「神々の遊ぶ庭」
一般的には大雪山連峰から十勝連峰を含む
大雪山国立公園のこと。
古くから北海道に暮らすアイヌ民族によって
「カムイ(神の)・ミンタラ(庭)」と呼ばれ、
崇敬と畏敬の対象とされてきた。
アイヌ文化では神=ヒグマの化身とすることから
「ヒグマのよく出るところ」という解釈もされる。

デザイナー・惠谷太香子さんにきく 一年中穿ける、毛糸のぱんつ。

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惠谷太香子さんのプロフィール

えたに・たかこ
女子美術短期大学卒業後、
ブライダルファッションデザイナーの
桂由美さんに師事。
その後フランス・パリのオペラ座衣裳室に勤務、
帰国後、肌着・下着デザイナーとして独立しました。
キャリアを通して身に付けた
徹底した立体裁断の高い技術をいかし、
2003年には、大手ファストファッションメーカーの
下着部門が立ち上がるときの中心メンバーを務めました。
現在は、自身でオートクチュールを発表するかたわら、
日本の「オーガニック素材」の先端を走る
名古屋の豊島株式会社と組み、
今回の「cohan」、また、
「ほぼ日」の「白いシャツをめぐる旅。」で紹介した
シルクの肌着ブランド
「ma・to・wa」(マ・ト・ワ)などの
デザイン・開発にも携わっています。
日本の企業のみならず、香港やフランス、アメリカなど、
世界をまたにかけ活躍しています。

今回のウールパンツは、
はらまきと同じ糸である
スーパーエクストラファインウールを使っています。
これは糸が16.5μ(ミクロン)という、
カシミアに匹敵する細さの糸で、
通称「わたあめ」と呼ばれています。

オーストラリアのナチュラルで
やわらかな毛並みの羊から刈りとったウールを厳選し、
紡ぎ、糸をつくり、ホールガーメントという
吊り編みの機械を使い、日本で編んでいます。
この機械は、ハイブランドでも使われている
有名な編み機で、一針も縫わずに、
編み機だけで立体をつくることができるんです。

ウールパンツは、いわゆる「毛糸のぱんつ」ですから、
そのままだと、いちばん動きのある
股のところがすれて、ほころびやすいので、
「力布」(ちからぬの=生地がほつれないように、
裏からあてる補強のための布)を、綿100%で、
穿いて目立たない程度に入れています。
ちょっと見た目がごつく感じるかもしれませんけど、
穿くとほとんど気になりません。

サイズは、ワンサイズですが、
このインタビューのわたしの写真を見たら
安心していただけるかな、
「わたしでも穿けますよ」というサイズ感です。
JIS規格では、ウエストはМサイズで
横幅47センチ(ぐるり94センチ)、
Lサイズで53センチ(ぐるり106センチ)まで
伸びなきゃいけないんですけど、
これは60センチ(120センチ)以上伸びるんです。

伸縮性を出すために、ウエストには細いゴムを
一緒に編み込んでいるんですけれど、
脚のところにはゴムを入れていません。
これは鼠径部、リンパを圧迫しないための設計です。

そしてホールガーメントのいいところで、
縫い目がまったくないので、
ストレスになる所がまったくありません。

ウール、そしてはらまき付きということで、
「さぞや、秋冬にいいでしょうね」と思われるでしょう。
でも、これ、一年中快適なんですよ。
スーパーエクストラファインウールは、
呼吸をするウールなので、
夏も続けて穿いていただけます。
夏も冷えは大敵ですし。

ウエストのところが、
はらまきを合体したようなかたちになっています。
これは「丹田」(たんでん)を温めるためです。
丹田は、昔から東洋医学でよく言われる、
「へそ下三寸」のところですね、
気力の気、そのパワーを入れる場所で、
冷やしちゃいけないって言われているところ。
そこを中心にお腹周りをしっかり温める。
邪魔にならないようにフィット感を出して、
少しお腹を押さえるよう、
──グッと押さえはしないですけれど、
スッキリ見せられるように、リブ編みにしています。
足口部分も、ずり上がってこないように、
ちょっとだけリブ編みにしています。

つけるときは、ショーツを穿いて、
その上からこのウールパンツを穿いてもらえれば。
薄手のセーターを着るような感覚で、
大人のブルマ、
大人の重ね履きっていう感じですね。

立体でつくっていますから、
おしりの方がたっぷりしています。
昔の毛糸のぱんつは平面で、
前・後ろなく穿けましたけれど、
これは立体なので逆さまに穿くと気持ちが悪いかも。
見ていただければ前・後ろはわかりますが、
手に取って内側を見て、
左側にタグがついているのを確認して
脚を入れてくださいね。

おそらく「穿いてないみたい」という
感想をお持ちになるんじゃないでしょうか。
柔らかくて軽くて、本当に穿いてないみたいなんだけど、
しっかりあたたかくなりますよ。

cohanの毛糸のぱんつ

未分類

出番です。

未分類

「おばあちゃんがね、
女の子なんだから体を冷やしちゃだめって」

夏の暑いある日、白湯を飲む友人に、
どうして? 
冷たいもの飲みたくならない? とたずねると、
こんな答えが返ってきました。

でもね、
と話は続きます。

「そのおかげで大人になった今はとても健康。
おばあちゃんには感謝してるのよ」

そんなことを言っていました。
ふだんから自分の体温以下のものは、
口にしないんですって!

それから私も、時おりその友人の言葉を思い出しては、
冷たいものを摂りすぎないように、
と心がけるようになりました。

もともとあまり冷えない体質の私ですが、
これからの季節に欠かせないものがあります。

それはこの毛糸のぱんつ。
今日は寒そうだなぁとか、
足の先が冷たく感じるな、なんて時には
このぱんつの出番。
一枚穿くだけで、
じっくり、体の芯から温まってくるから不思議。
こんな小さなものなのに、
その効果は絶大なのです。

温かいものを口にすること。
それから毛糸のぱんつを履くこと。

今年の冬は、このふたつを守っていれば、
きっと風邪知らずですよ。

HarrissとHARRISS GRACE、 轟木節子さんのコーディネート解説。

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轟木節子さんのプロフィール

とどろき・せつこ
スタイリスト。
1972年、熊本生まれ。
ファッション誌、カルチャー誌、広告などで幅広く活躍。
シンプルな中にスパイスの効いた、
独自の空気感が漂うスタイリングが人気。
ナチュラル志向なライフスタイルも注目されている。
ほぼ日では「轟木節子がつくる、気持ちのいい服。」
のコンテンツも。
著作に日々のスタイリングのヒントがつまった
『毎日のナチュラルおしゃれ 着こなし手帖』
『毎日のナチュラルおしゃれ 着こなし手帖 2』
などがある。

HARRISS GRACEの
カシミヤリバーシブルノーカラーコート

私がもしもこのコートを着るとしたら?
まずはワンピースとヒールの靴かな‥‥
なんて思っていたら、
なんと轟木さん、
チェックのパンツと厚底のまっ白な靴をコーディネート。

「エレガントな要素があるコートですが、
ここは日常的に着られるイメージに」

マニッシュでかっこよく、
さっと羽織るように。

太いパンツは履くのには、
勇気がいるなぁ‥‥と思っていましたが、
「この機会にぜひトライしてみて。
ヒールの靴とも合いますし、思っているよりずっとバランスよく着こなせるはず」と。

中に着たのはベージュのフィッシャーマンズニット。

「コートがフラットなので、
リブのニットを合わせました」

ニュアンスの違うもの同士を合わせると、
着こなしに奥行きがでるんですって。


黒い面にするとこんなかんじ。

「黒と黄色の組み合わせは
ちょっとモードっぽいかんじになりますね」

ほんとだ、襟元からちらりとのぞく
黄色が効いていてすてきです。

リボンをしめずに首元にスヌードをくるり。
中に着るものが同じでも、
ちょっとした着こなしで
イメージががらりと変わるからおもしろい。

Harrissのミラノリブニット
ロングワンピース(アッシュコーヒー)

さらり、一枚で着るとこんな風。
足元はグリーンのブーツにネイビーのタイツを。

「少し明るめのタイツのネイビーが、
ニットワンピースと相性ぴったり」

耳元には、
別珍素材の丸いイヤリングを。

「茶色とビリジアングリーンがいいでしょう?」

この色合わせ、轟木さんの今の気分なんですって。

ワンピースの下に、
アイボリーのロングTシャツを。
足元はグリーンのタイツと
紫のブーツをコーディネート。
そうか、上に羽織ることばかり考えていたけれど、
薄手だったら下に着るのもありなんだ!

「このカットソー、黄味を帯びていて、
ブラウンのワンピースにもしっくり」

引いてみてると全身の色合わせがシックで
なんとも大人っぽい。

Harrissのミラノリブニット
ロングワンピース(ミディアムグレー)

白いシャツにチェックのタイツ、白い靴。
シャツカラーを合わせたのが新鮮。
このシャツ、
よーく見ると袖と前立てがライトグレー、
襟もアシンメトリー。
「シンプルなニットのワンピースが引き立つ、
ちょっと凝ったデザインのシャツを」
ボタンを上までしっかりしめるのがポイントなのだとか。

ワンピースと靴の色を合わせたコーディネート。
タイツはネイビーに。
シャツを脱ぐだけで雰囲気がガラリと変わって新鮮です。

Harrissのミラノリブニット
ロングワンピース(マラカイトブルー)

鮮やかなブルーに
同系色のネイビーのタイツと茶色のブーツを。
ニットワンピースもコートもブーツも。
今週のコンテンツに登場したアイテム同士を
たくさん使ってくれた轟木さん。

「どれもシンプルだからこそ
コーディネートのしがいがあります!」

今回、とってもたのしかったと言ってもらえて
うれしいかぎり。

タイツの色えらびや、ちらりと見える中の服の分量など、
シンプルながらに工夫がたくさん散りばめられた、
轟木さんのコーディネートでした。

余り革を使って、 オリジナルのブーツをつくりました。

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trippenのデザイナーであり
代表のミヒャエルさんは、
伊藤さんからオファーが来たときのことを、
こう語っています。

「これは、随分昔に、
イタリアのレザーフェアで見つけた素材なんです。
trippenが大好きな古風なイメージがあり、
ずっと強く興味を持っていて、
ウッドソールの靴に
今まで沢山使用してきました。
けれども最近は、この革を使っていなかったので、
今回、伊藤さんからお声掛けいただいたことを、
とても嬉しく思いました。
ただ、この革は、あたらしく手配をすることができません。
ですから、みなさんがほしいと思うだけの
じゅうぶんな数が用意できないかもしれませんが、
残っている革を使って、いろんな色をつくってみますよ、
って、提案をしたんです」

おお、余り革!
牛革を多用するtrippenでは、
このような「残反」ならぬ
「残革」が出るのは仕方がないことです。
それをなるべく無駄にしないよう、
ベルリンに「Lederresteladen」という
ショップを持っているほどで、
直訳すると「レザースクラップストア」の意味をもつ
この店では、靴づくりで余った革を販売しています。
サンプル、あるいは余分に発注してしまったものなど、
いろいろな革を並べ、
一般の方がちょっとした革小物づくりをする
サポートをしているんです。

また、trippenには
「Made 4 You」というカスタムオーダー部門があり、
日本では直営店での不定期イベントとして、
ドイツではインターネットで
パーソナルオーダーを受けており、
ここでも、そういった余り革は使われています。
革という貴重な素材を無駄にしないよう、
せいいっぱいの努力をしているのですね。

「そのなかから、毛をつけたまま鞣した牛革の、
いくらかのストックが見つかりました。
靴にできそうな量が確保できたのは、13色。
今回の依頼で、わたしたちの大好きなこの革の
活用法を見つけられて、とても嬉しいです」

そう語るのは、デザイナーで、
ミヒャエルさんのパートナーでもあるクラウディアさん。
こうしてはじまったとくべつな靴づくりは、
「何足、できるかわからないけれど」という
但し書きがついてのスタートでした。

この素材ゆえに、デザインを変更。

以前「weeksdays」でも販売をした「SWIFT」は、
アッパーが一枚革でつくられていましたが、
今回の仕様では、センターシームが入っています。
(ドイツ語では“Mittelscheotel”というそうです。)
革をひっぱって、3Dにしていくのは、
毛がついている革の場合、部分的に毛並みが荒くなるため、
まんなかで切り替えることで、
髪形のセンター分けのような流れができました。

trippenの靴づくりは、手仕事。
この素材ゆえの苦労は? というと、
「全生産工程で、毛だらけになること!」
と笑うミヒャエルさんとクラウディアさん。
逆に楽しかったのは
表の色と、インナーカラーを
マッチさせる工程だったそうです。
「足にとってもっとも良い履き心地を提供したく、
まず初めに、最高のベジタブルなめしの
ライニングを選びました」
履いてしまうとわからないのですけれど、
持ち主だけが知っている
ちいさなひみつのような色づかい。
ぜひ注目してくださいね。

13色のバリエーション

今回、「weeksdays」での
インターネットでの販売は
BLK(ブラック)のみですが、
2019年11月21日(木)から24日(日)までの
4日間、trippen代官山店で開催されるイベントでは、
プラス12色の「SWIFT」がならびます。
それぞれアッパーカラー/インナーカラー/ソールカラーを紹介しますと‥‥(アルファベットはtrippenの色名です)。
[1]青 BLUE/AZUR/NAVY
[2]オレンジ ORANGE/ORANGE/BRW
[3]ダークグリーン FOREST/FOREST/PETL
[4]ライラック LILAC/NOTTE/GRAY
[5]ミリタリーカーキ MILT/SMG/SMG
[6]ライトブラウン CUOI/CUOI/TAB
[7]ピンク ROSA/ROSA/PERL
[8]ホワイト WHT/WHT/WHT
[9]スプリンググリーン SPRING/LIME/GRY
[10]グレー GRY/STONE/GRY
[11]エスプレッソ ESP/ESP/MR
[12]ナチュラル NAT/CHAMPAGNE/TAB
[13]ブラック BLK/BLK/BLK
ちなみに、ミヒャエルさんはピンク、
クラウディアさんはブラックがお気に入りだそうです。

完成した靴の数は、ぜんぶで199足。
そのうち、BLK50足を「weeksdays」のウェブサイトで、
そのほかの149足を、trippen代官山店で販売します。

trippen代官山店 × weeksdays
13色のtrippenと
HARRISSのカシミヤ&ニットのお店

2019年11月21日(木)から24日(日)の4日間、
trippen代官山店にて
今回ご紹介したSWIFT-ORIGINAL、
全13色の販売会を行ないます。
なにぶんにも余り革を使いつくっていますので、
できる数には限りがあります。
サイズの変更や、再生産はできませんので、
あらかじめご了承くださいね。
自分の思っていた色と違う意外な色との
「出会い」もあるかもしれませんよ。

そしてすぐ隣にはHARRISSのお店がありますので、
同時に販売を開始するHARRISS GRACEの
カシミヤリバーシブルノーカラーコート、
HARRISSのミラノリブニット
ロングワンピースも並びます。

会期中は、「weeksdays」チームのものが常駐。
初日は、伊藤まさこさんも遊びにいらっしゃいますよ!

trippen代官山店
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-7-7 アピス代官山
[TEL] 03-3716-2935
[OPEN] 11:00 ~ 20:00
[お支払] クレジットカードのみとさせていただきます。

金万 金子誠光さんインタビュー

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──
このあたり(渋谷区神宮前3丁目)は、
原宿からも青山からもちょっと距離があって、
静かだけれど、
あたらしいファッションが生まれる場所だなぁと、
そんなふうにずっと思っていました。
trippenのお店もあるこの地区に、
金万のショールームもあるんですね。
金子
そうなんですよ。
元々大家さん、昔からの地元の方で、
よく存じ上げているものですから、
「空いたら声かけて」ってお願いをしていたんです。
──
今回、「weeksdays」で
Harrissを販売することになりました。
伊藤まさこさんが「いい!」と思ったということが
いちばんのポイントではあるのですが、
はじめて紹介をすることになるので、
どんなブランドなのかも
お伝えしようと思っています。
それでウェブサイトを見たのですが、
あまりくわしく来歴を説明なさっていないんですね。
Anything with value takes time and effort.
(価値あることは時間も手間もかかること。)
ということばと、ペルーやアフリカの女性たちの
写真が掲載されているのみで。
金子
エスニック的なイメージをちょっと出してみようかなと。
僕の知り合いの写真家が、
世界中をまわって撮影をしているのを使ったんですよ。
──
でも、Harrissにそこまで
エスニックな感じはしない‥‥。
金子
今は、そうですね。
──
昔は、そういう感じがあったんですか?
金子
そもそもHarrissはメンズがスタートなんですが、
1980年、パリのレ・アール地区にオープンした
ショップをルーツに持っています。
今はもうないんですけど、
この方がオーナーだったマダム・ハリスです。
こういうお店を出していたんですね。
──
セレクトショップですか?
金子
そう、セレクトですね。
──
そこと金万さんの接点っていうのは。
金子
もともと、ここのお店に
トラディショナル バイ トランザットっていう
メンズの卸用の商材がありましてね、
ウチがその日本の代理店になるさい、
マダム・ハリスのお店も一緒にやれば、
ここに置いてある商品と合致するから、
お店を一緒にやりませんかと提案されたんです。
──
日本でいっしょに展開しませんかと。
マダム・ハリスの審美眼に基づいたお店を
日本につくりましょうと。
金子
ここに85年かな、オープンしたころの
日本のお店の写真もあります。
こんな感じでした。
──
場所はどこだったんですか。
金子
神宮前3丁目の交差点からすぐ、
角から2軒目のビルの1階でした。
いまは建て替えられましたが、
古いマンションがあったんです。
だから、血統はフランスです。
フランスのHarrissのオリジナルのウェアも、
そこで扱っていました。
ほとんどがメンズでしたけれども。
──
フレンチトラディショナルな印象ですね。
金子
まさに、フレンチトラッド、
フレンチアイビーの走りです。
──
いまはレディース中心になっています。
どういう経緯だったんでしょう?
金子
少しずつ、こうやって、
雑誌‥‥これは当時の「an・an」だと思いますが、
メンズウェアを女の子が着よう、
というような流れもあって、
女性のお客様が増えてきたんです。
じゃあレディースもつくってみよう、
となっていった、というのが経緯です。
──
さっき仰ったエスニックっていうのは?
金子
お店にね、例えば、バリのバティック地のシャツだとか、
まだみんながあまり見たことがないような
エスニックなものを、いっしょに置いていたんです。
いちばん分かりやすいのが、バッグ。
スペインのエルカバーロっていう。
あるいは、チマヨのインディアンの
オルテガベストがあったり、
アメリカのヴィンテージのジーンズもありました。
──
フランスのものじゃなくて、
ヨーロッパだけでもなくて、
当時爆発的に流行していたアメリカのものだけでもなくて、
世界各地からのオシャレなものを置く店として、
Harrissが神宮前にあったんですね。
マダム・ハリスの息は
どのくらいまでかかっていたんですか?
どこから金子さんたちの主導になったのでしょう。
金子
私自身がもともとアメリカにいましたから、
そのコネクションの中から
服や靴を輸入したりしていくなかで、
少しずつ、パリのHarrissの色から、より日本独自の
展開になっていきました。
──
「神宮前のHarriss」になっていった。
金子
当時、港町シリーズと言って、
小倉や函館、神戸にお店を出したりしたんですよ。
いわゆる主要都市ではない場所に。
──
港町に出店する。なんだか粋ですね。
当時の神宮前は、いまとはまたちょっと違う、
独特なオシャレな雰囲気がありましたね。
知る人ぞ知る、という感じの。
金子
はい。だから、当時から地元の原宿幼稚園に頼まれて、
このへんでハロウィンの催しをしたりね。
いろんなことが早かったですよ。
──
そういうふうにしてHarrissが根付いてったんですね。
金子
そう、まさしく、根付いていきましたね。
──
今のHarrissの印象は、
シックな大人の女性のための服だと感じます。
金子
コレクションによっては、
カジュアルな展開もしています。
オリジナルの「Harriss」、
それから、もっとカジュアルな、
男性のデザイナーによる
「le ciel de HARRISS」があるんです。
Harrissの青い空ってイメージなんですけど。
それからあともう一つは、もうちょっとクオリティが
全体的にハイレベルな、Harrissのお姉さんバージョンで
「HARRISS GRACE」。
その3つですね。
──
すべてレディースですか?
金子
メンズもありますよ。
トータルでコレクションをつくってます。
それは直営店というよりも、卸を中心に全国展開してます。
それは80年代からの、
いわゆるちょっとコンサバなアイビーです。
去年からはハワイの工場とコラボレーションして、
ハワイアンスタイルのシャツもつくっています。
──
フランス生まれだけど、今はフランスに限らず、
いろんな場所でつくったり、
いろんな由来のものを集めて、
オリジナルウェアも展開している、
ということなんですね。
金子
もともとウチはインポートが強かったものですから、
インポートの商材が多いんです。
日本の企画で、世界中でいろんなものをつくって、
それをHarrissというブランドを通して
展開しています。
──
今回のカシミヤのコートは、
モンゴルの工場でつくられていますね。
金子
お付き合いが20年以上ある工場があるんです。
民主化したことで、
モンゴル人の方が国営工場を買いまして、
そのかたがとても優秀で、
国費で日本の電気通信大学に留学していたほどなんです。
そして日本でモンゴルのカシミヤの製品の営業をしていた。
そんなことで私もつながりがありまして、
カシミヤも、ニットだけではなく、
こういう布帛のものもあるから、
ぜひ日本でもアイディアがあったら
つくってくれということがスタートでした。
カシミヤの毛をつむいで、
織るところまではモンゴルでやり、
その布帛をきれいに仕上げする工程は、
いちど日本に運んで、
大阪にある工場に託します。
それでまた仕上がったものをモンゴルに送って、
縫製をする。手間がかかってるんですよ。
──
デザインは東京で。
金子
そうですね。Harrissのテーマが、
「価値あることは時間も手間もかかること。」
ですから、時間をかけてものづくりをしています。
各生産の背景をキチッともってて、
もともといいものがつくられてるところに、
日本のアイディアを入れて、かたちにして
日本に出していこうと。
──
金子さんは
「Harrissらしさ」って、何だと思われますか?
金子
そうだな‥‥、
Harrissを神宮前で立ち上げたのと同時期に、
同じくフランスにあった
「HEMISPHERES(エミスフェール)」
っていう店をやっていたんです。
これがパリの16区にある
パッシーっていう通りのところにあったお店なんですけど、
当時のセレクトショップの走りです。
ここはメンズとレディースを半々で展開していました。
いま、Harrissのデザインを担当している
今入(今入幸江さん)が
その当時、HEMISPHERESのレディースの
デザインをやってましたんで、
その影響はかなりあると思います。
そちらはとくにエスニックを感じるラインナップでした。
その匂いを、クオリティを含めて引き継いでいるのが
今のHarriss、とくにHARRISS GRACEだと思います。
──
HEMISPHERES、今は‥‥。
金子
お店がなくなっちゃったんです。
パリでも、
HEMISPHERESもHarrissもなくなってしまった。
HEMISPHERESは日本店も閉めたけれど、
Harrissはそのテイストを引き継いで
今もある、ということですね。
そのなかに、HARRISS GRACEは
素材的にもグレードをちょっと高めのものをもってきて、
Harrissはどちらかというとリーズナブルな展開です。
妹バージョンですからね。
──
金万としては、さらに新しい展開を
考えてらっしゃるんでしょうか。
金子
新しいブランドということですか。
こういう時代ですから、
新しいことを立ち上げるよりも、
中身を濃くしていくことに注力していますね。
オンリーワンのものづくりをしたい。
──
ありがとうございました。お話をきけてよかったです。
ところで今、マダム・ハリスはどうなさってるんですか?
金子
引退されて悠々自適にやられてるはずですよ。
──
おもしろいでしょうね。
自分が考えたことが日本にこうやって残ってるって。
金子
そう。
Harrissは、タグにずっと
PARISの文字を入れているんです。
パリで生まれたという、
血統書のようなつもりで。
──
あの、もうちょっとお聞きしてもいいでしょうか。
金子社長は、どういう来歴の方なんですか?
金子
来歴?(笑)
僕はもともと青山うまれで、
小学校は青小、青中。
そのあと鎌倉で育ちました。
大学は東京です。
卒業するとき、就職が決まっていたんですが、
兄がやっていたSTOCKMANっていう会社から
「アメリカに行かないか」と。
「どうすんの?!」と訊いたら、
「アメリカから商品を買い付けて、
ウチの会社に送ってくれないか」と言われました。
学生時代、僕はアメリカが好きで、
グレーハウンドバスに乗って、
『真夜中のカウボーイ』みたいに、
貧乏旅行をしていたんですよ。
──
それは‥‥ちょっと危険な時代ですね。
金子
そう、危険なこともいっぱいありました。
でね、決まっていた就職をお断りして、
アメリカに行くことにしたんです。
STOCKMAN USAっていう会社を向こうでつくりました。
──
いきなり!
金子
若いからできたんですけどね。
6年間、向こうで会社やってました。
──
洋服の買い付けですね。
金子
カウボーイブーツから、洋服から。
当時だとやっぱり一番多かったのが
リーバイスのジーンズ。
──
いい時代ですよね。
飛ぶように売れたでしょうね。
金子
一番売れたのが、渋谷にお店を出したとき、
第一次サーファーブームで、
女の子のサーファーガールのウェアがあるんですよ、
それがロサンゼルスの問屋街に売っていた。
それを輸入したのが、爆発的に売れました。
だから僕はずっと洋服屋一本で、きているんです。
──
金万を立ち上げたのは。
金子
76年から82年までアメリカにいまして、帰ってきて、
ウチの兄の会社で一緒にやろうかって言われたんですけど、
そのときウチの兄の会社は
ヨーロッパのものの輸入をしてまして、
今までの流れでアメリカものを
やっといたほうがいいっていうことで、
別の会社をつくったんです。
83年で2月に金万っていう会社を立ち上げ、
以来、こんにちまで、ですね。
そこで最初に扱ったブランドが
Harrissだった、ということになりますね。
──
なるほど‥‥。
金子さんという方がいたから、
いま、こうしていろんなブランドが
世界中から集められて、
手に取ることができていると、
よくわかりました。
なんか元気になりました、お話しして。
気持ちのいい場所ですし。
金子
ここ、いい気が流れてるでしょう?
またぜひ、遊びに来てください。
──
ありがとうございました!

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