書けないことがあった日が、
書きたいことでいっぱいに。
2008.04.17
手帳にまつわるエピソードとして
花嫁のお父様青龍さんからの「手帳に書けない予定」
そしてそれに対して
花嫁となる方、なった方々からのメール
ご紹介してきました。

本日のエピソードも
とってもこころがあたたまるものです。
手帳に書いてあっても、書いてなくても
「なんでもない日、おめでとう。」という言葉を
あらためて感じてしまいます。

私のちょっとだけ手帳にまつわるお話です。

私は仕事で同じ年の先輩がいたのですが仕事は出来るし
後輩の私にもとても厳しい人で少し苦手だったんです。
気分屋さんというのもあって、私がどう接したらいいのか
よく分からないというのもありました。
ある日社長と二人きりで
その先輩が会議室にこもり話し合いをしていました。
大分経ってから社長が先に出て来て、
その足で出張へ行ってしまわれました。
出てきた先輩の目は泣いたことが分かるくらい
真っ赤になっていて
かなり驚いたことを覚えています。
その日の私の手帳には
「泣かせておいて逃げるなんてヒドイ」と書いてあります。

そんな出来事から数日、3月31日のことです。
今度は私が社長に呼び出されました。
そこで聞かされたのは「先輩の退職」でした。
最初から決まっていたことだったらしいのですが
社長の計らいで
社内が重くなるのを避けつつ私に後任をさせる為に
色々教えてくださってたみたいなのです。
だから時間が無くて厳しくもなったと聞きました。
先輩は看護の道へいく為の退職で、
夢を追ってほしいと社長も言っていましたが
本当に驚いたと同時に今までの厳しかった先輩の態度は
時間の無さからくる焦りだったのかなとも感じました。
31日は沢山の想うことがあって、
とても書きあらわすことが出来ず
会社のことには触れていないページです。

そして先輩がいなくなって一週間。
今は新人の子を教える立場になって
改めて先輩に感謝の気持ちでいっぱいです。
厳しくしてくれた先輩のおかげで、
一人になってもやっていける自分がいます。
甘やかされてばかりいたら未だに何も出来ないし
とてもじゃないけど先輩の後任なんてつけなかったなと。

もっともっと仕事が出来るようになったら、
改めて31日のページに
先輩への感謝の気持ちを書いてみたいなと。
(瑠々華 22才・事務員)


ほぼにちわ。
青龍さんの手帳に書き込めない予定を読んで、
あぁ、私もそうだったんだ、と思いました。

家族で旅行にいくことが決まり、先日行ってきたんですが、
そのことを月間にも一日ページにも書いていませんでした。
ずっと気がかりだったこと、
それは、待ち合わせ場所である都心までの
40キロもの長い道のりを
運転しなければならないということでした。
車線変更が苦手で、
こわごわ合流して後ろの車に鳴らされたこともあって、
車線が多い都心を走るのなんて絶対嫌でした。
家の近くから高速に乗るのも合流が怖いし、
首都高の車線変更もきっと無理だし、
かといって、下を走っていても
きっと車線変更は避けられない‥‥。
事情があってどうしても自分で運転しなければならず、
そのことがずっとずっと気になって、
旅行先でのことなど何も考えられなかったのです。
それで予定を書く気にもなれず‥‥といっても、
空白の部分を見ては、
運転しなければいけないことを思い出すわけなんですが。
きっと青龍さんも、書いていないページをみて、
余計に実感されるんだろうなと思いました。

ですが!
おそるおそる運転して無事に40数キロを走りぬき、
駐車場にとめて車を降りたときには感激でしたよ!
やった! ここまでこれた! 万歳!
そして、待ち合わせのために
お店でコーヒーを飲みながらしたことは、
ほぼ日手帳にこの冒険の経緯を書くことでした!
出発時間、どこで予定外の動き
(右折レーンで固まったのでそのまま右折した)をしたか、
どこで車線変更をしたか、
到着時間、どこの駐車場にいれたか、を、
箇条書きですがさささーっと書きました。
これで大満足でしたよ、嬉しかったです。
そして、旅行中はもちろんびっしり書きました。
思い出がいっぱいです。
(くぬる)


書いていないページ、
そしてその後に書くことができた言葉、
どちらもそのとき、そのときの気持ちが
伝わってきました。
瑠々華さん、くぬるさん、
すてきなメールを、どうもありがとうございました!

手帳に書けないでいたことも含めて、
「なんでもない日」の話は
ぜひtecho@1101.comまでお寄せください。
手帳クラブで
随時ご紹介させていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします!