ページの縁を染めてみました。
さて、そのわけは‥‥?
2008.03.26
手帳チーム内で「お茶こぼし事件」が立て続けに発生!
その「事件」は、かばんの中で起きたそうです。
時は春。サクラ咲き誇るこの季節に、
なにやら暗い顔をしているの両名。
その理由はと問うてみれば‥‥。

駅のホームで電車を待つ間、
コーヒーを飲んでたんです。
テイクアウトの紙カップ、蓋のついたやつで。
電車が来たのでグイっと飲みほして、
あたりにゴミ箱もなかったから、
空のカップをとりあえず、
かばんに入れたんですよね。
蓋もあるし、飲み終わっているから大丈夫、
なんて‥‥思ってしまったのが運のつき。
カップの底にわずか残っていたらしいコーヒーが、
かばんの中でこぼれて、よりによって手帳にシミてて。
いや、もう、なんといったらいいか、ショックでした。
一生の不覚、って感じです。
1月はじまりの手帳を使ってちょうど3ヵ月、
2008年はまだまだこれからなのにーー。




「同じ、同じ。ほんと、へこむよね〜」
とスギエも力を込めてうなずきます。
そういうスギエの手帳、シミがあるかと思いきや、
何やら鈍い光を放っているではありませんか。



これ、シミのついた部分に、
色を塗ってみたんです。
もう、よっぽどこれを止めてしまって、
4月はじまり版の手帳に変えようかと、
ものすごーーく悩んだんだけど、
なんとかこのまま使えるように
できないかと考えて。
だめでもともと、
汚れているよりいいやという気持ちで
塗ってみました。


ふたりとも、思いつめてますねえ。
うっかりといえど、その気持ちは痛いほどわかります。
手帳チームメンバー4人のうち、2人までもが
そんなハメに陥ったということは、もしかすると、
ユーザーのみなさんの中にも同じ涙を流しているかた、
案外いらっしゃるでしょうか。
いや、このチーム内の確率は高すぎますが(笑)、
あり得ることのように思えてきました。
そこで、本日は緊急リポート。
「シミがついた手帳に色を塗ってみたらどうなるか?」
手探りの作業で、うまくいくかもわかりませんが、
ナンブの手帳を実験台に、
色を塗ってみた様子をお伝えしてみます。

まず、塗るものといえば、いろんな絵具がありますが、
スギエが試してみたのはスタンプ台。
手軽にできそうなので、今回もそれで塗ることにしました。
使ったのはシヤチハタの「カラーシールインキ」という名の
小さな六角形のスタンプ台で、いろいろな色があります。
スギエは金色のスタンプ台を使って色を塗っていて、
なかなか味のある仕上がりに見えますが、
ネックは、時間がたって乾いた後も、
インクの粒子が若干手についてくること、だそうです。
それも、やってみなければわからないことですね。
「わたしは『思い出したら、思い出になった。』
 お揃いにしようと思う!」とナンブが宣言。
この本は、ページの外側(小口と呼ばれる部分)を
若草色に染めてあるのです。



「この手帳が自分版『思い出したら、思い出になった。』に
 なるんですよ」
そうですか。目標を持つのはいいことですね。
がんばりましょう。

手帳を閉じた状態で、外側に色を塗っていきます。
表紙は色がつかないように、反対側に倒しておきました。
スギエは、ページの内側にもインクが滲んでしまったのが
気になっているとか。何か平らな板のようなものの間に、
ギュっと挟んでみたらどうかな、ということで、
今回は手帳を机のヘリに置いて、上に板をのせてみました。
蛇足ですが、他を汚すと面倒なので、
インクのつきそうな箇所をマスキングテープ
(貼ってはがせるテープ)で覆っています。
では、塗ってみましょう。



「塗るときは、なでるようにして塗り重ねていくと
 うまくいったよ」と経験者からアドバイス。
「スタンプ台は塗るのを目的として作られてはいないので、
 あんまり力を入れて塗ると、スポンジ部分が台から
 取れてしまうから要注意ね」。
はい、やさしくやさしく。なんか職人さんっぽいね。



お、シミがあまり目立たなくなりましたね。
実際にやってみると、使ったページは貼り込みがあったり、
度々ページをめくって紙がヨレていたりするので、
やはりページの内側にインクが滲みがちのようです。
端が折れていた所にも、インクが入ってますね。



とはいえ、思いのほかうまく塗れたと気をよくしたか、
はたまた楽しかったのか、三方一気に塗ってしまいました。
手前の部分は、月ごとのインデックスを残すべく、
細く切ったテープで、その部分をマスクして塗るという、
小わざも使っていましたが、ここはムラになってますね。
「段差があるから? 調子に乗って失敗しました〜」

乾いたのち、最後にやわらかい布でよくこすり、
余分なインクを落として出来上がりです。
若草色というよりは、蛍光ペンの緑色に似て、
ちょっとばかり派手ですが、本人は何よりも
コーヒーのシミから解放されたので、良しとしたようです。


やむを得ずという感じで、
汚れてるよりマシ、
というものではありますが、
ひとまずその目的は達せました。
失敗覚悟で、ということになるので
おすすめはしがたいのですが、
もしご自分の手帳に
塗ってみようと思われたかたは、
先に何かいらないものに塗ってみるとか、
試してみてから、ご判断くださいね。


シミを作らないのが一番だけど、
できてしまったシミをどうするか、悩みどころですね。
シミを作ってしまったときにこうして乗り切った、
という体験談をお持ちのかた、
こうしたらいいよ、というアドバイスなどお持ちのかたも、
techo@1101.comまで、ぜひお寄せくださいね。