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MOJITOのサマーニットとショートパンツ
夏の旅じたくにも。
今、私は南の島に行く準備をしています。
サングラスに、麦わら帽子、日焼け止め。
それから、
服は何がいいかなぁ。
クローゼットをがさごそします。
‥‥そこでまっ先に目に飛び込んできたのが、
MOJITOのショートパンツ。
さらりとしたリネンは、
素肌に気持ちいい。
ああ、これを着て過ごしたら、
旅の間ずっとごきげんにちがいない。
冬の間に怠けていた膝小僧や足の手入れも、
これを履くためならなんのその。
その緊張感もまたいいんです。
去年の夏、
weeksdaysで好評だったショートパンツ、
今年はネイビーにくわえ、
ホワイトとオリーブも登場します。
ショートパンツと同系色の、
これまた気持ちのいいリネンのニットと合わせてどうぞ。
さき織りバッグのコーディネート [2]ふだんのスタイルで。
いつもしているかっこうも、
ourのバッグを持つだけで、
あれ? なんだかいい感じ。
ちょっと大人っぽく見えませんか。
トートバッグもいいけれど、
時にはこんなバッグを持つと、
いつもの自分に変化が起こる。
バッグが持つ威力ってすごいなぁ。
たたむと小さくなるoruのバッグは、
旅に持って行っても重宝します。
今日は、ネイビーのワンピースに、
トレンチコートをコーディネート。
足元はスニーカーでも、フラットシューズでも。
あとは小さなスーツケースを持って出発です。
少し光沢のある素材で編まれたこのバッグ、
今日は肩にかけて。
そのまま持ったり、
紐を手首に絡ませたり、
ちょうちょ結びにしたり、
肩にかけたり。
持ち方で表情が変わります。
コーディネートに合わせて、
いろいろ試してみてくださいね。
(伊藤まさこ)
さき織りバッグのコーディネート [1]ちょっとお出かけ。
胸元にチュールの飾りがついた
コットンのワンピース。
靴は黒、髪はすっきりまとめて耳元には
パールの小さなピアスを。
友だちとの食事には、
あまり大げさでないこんなコーディネートが気分です。
仕上げはもちろんoruのバッグ。
持ち手の紐はそのままにして歩くと、
バッグがゆらゆら揺れてかわいい。
また、紐をちょうちょ結びにして、
ちょこんと持っても。
バッグの中は、
ハンカチとリップとお財布と電話くらい?
ちょっと出かける時に、
大きすぎず、小さすぎずの
ほどよい大きさがいい。
シックな色合いのバッグは、
こんなはなやかな色のワンピースとも相性よし。
黄色やグリーンなども合いそうだなぁ、
なんて夢は広がります。
(伊藤まさこ)
わたしのバッグのつくりかた。坂元佳子
[1]生地選び
先ずは生地選びから始まります。
生地屋さんで織りたいバッグのイメージに合った
生地を探すこともありますが、
大抵は生地に触れるうちに
「この生地であんなバッグを織ったら可愛いかも!」
とアイデアが浮かんできます。
妄想が止まらずつい時間を忘れて
生地屋さんに長居してしまう事もしばしば。
最近は他に無い生地を求め、
海外から取り寄せることもあります。
[2]裂く。
次に裂く作業です。
昔はコットン生地のみを使っていましたが、
今ではベルベットやウール、薄くてふわふわした生地や
張りのあるリネンなど、いろいろな生地を使うため、
裂けるものは裂いて分厚い生地は細くカットします。
織るとまた違う手触りになるから面白いのです。
[3]整経する。
機織り機にたて糸を張ります。
裂き布に馴染む色味にしたり、
糸が目立つようにラメ糸を使ったりなど、
糸合わせも楽しい工程です。
たて糸に使う糸は、
10年変わらず京都の糸屋さんから取り寄せています。


[4]織る。
たて糸を張ったらいよいよ織りの工程です。
裂いた布をよこ糸として通してゆきます。
一段一段、織り目を櫛で詰めるときに、
出来上がりの風合いも考えながら織ります。
薄くてふわふわの生地は目を詰めすぎずフワッと、
張りのあるリネンは力いっぱいギュッと詰めて織ります。
[5]バッグを仕立てる。
織り終えたら、織機から切り外し、
糸処理をしてミシンでバッグに仕立てます。
織り上がりのサイズは測りながら織るものの、
実際に織ってみてから、マチや持ち手のひもの長さを
バランスを見ながら調節します。
oru
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月4日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
saqui テーパードリボンパンツ


▶︎商品詳細ページへ
ブラック、ネイビーが入荷します。
「ウェストがゴムなので、
はいていて楽なのですが、
きちんとして見える計算されたパターン。
とにかくシルエットがきれいなのです」(伊藤まさこさん)
織る。
ある日、目にとまった一枚の写真。
そこに写ってたのは、
楚々とした姿の小さなバッグでした。
素材はなんだろう?
どんな方法で作っているの?
一度手にとって見てみたいなぁ。
それから少し経って、
その「oru」というバッグを作っている、
坂元佳子さんと知り合いました。
そこで分かったのは、
「oru」って「織る」だということ。
そう、坂元さんのバッグは、
さき(裂き)織りで作られているのでした。
シンプルで洒落ていて、
素直に「持ってみたいな」と思わせる、
坂元さんのバッグ。
ちょっとお出かけする時にも持てるよう
weeksdaysでは、
ちょっと光沢のある布を使って作っていただきました。
色は生成りとベージュの2色。
あなたの好きな色はどっち?
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月29日(金)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
MOJITO AL’S COAT モスグリーン


MOJITO AL’S COAT ネイビー


3月14日の販売が想定以上に好調だった、
MOJITOのAL’S COAT。
生地在庫があった、モスグリーンとネイビーのみ、
急遽追加生産を決定しました。
こちらは、7月上旬の出荷を予定しています。
確実に手に入れたい方は、
このタイミングでぜひご検討ください。
折りたたんでコンパクトになるコートなので、
夏休みの旅行先などで
さっと羽織るものとしてもお使いいただけますよ。
木の仕事は飽きない、おもしろい。
- 伊藤
- ところで山口さんは、お料理をなさいますよね。
もともとお好きだったんですか。
- 山口
- いや、それが最近、
ずっとサボっているんですけれど(笑)。
料理をはじめたのは、きっかけがあって、
それは娘がアトピーだったことなんです。
ちょうど2歳くらいの頃に中耳炎にかかって、
耳鼻科に連れて行ってたんですけど、
体質的に抗生物質を受け付けないので、
薬が飲めなかったんです。
それで何度も中耳炎になり、
耳鼻科に連れて行っても、
毎回鼓膜を切開する治療をする。
名医って言われるお医者様でしたが、
待ち時間も長くストレスも溜まるし、
かならず切開されるしで、
ずっとこの調子だと、繰り返していくことになる。
かわいそうで、どうしていいかわからなくなって、
どうしよう、どうしようって思っていたら、
たまたま、マクロビオティックと出合ったんですよ。
やったことは、お菓子を手つくりにして、
お肉と砂糖を1年間取らなかった。
主食は玄米、あと根菜類を中心の生活に切り替えて、
醤油とか野菜も農薬や添加物がないものを購入して。
そうしたらほぼ1ヶ月で治りました。
それでびっくりして、1年間続け、
それから、ゆるく戻していきました。
いまではすっかり健康です。
そんな経緯で、
ぼくがパン焼き始めたり、
おかずをつくったりしはじめたんです。

▲山口さんの自宅の食器棚。もちろん家具そのものも、山口さん作。
- 伊藤
- そんな暮らしをして、今の場所で20年。
山口さんはきっと変わってなさそうですよね。
恥ずかしい過去とかなさそう。
「こんなの作っちゃって」みたいな(笑)。
- 山口
- それが、実はあるんです。
お皿も、今みたいに、ちょっとやさしい跡じゃなくて、
もう叩きノミで叩いて、割って。
- 伊藤
- そんなワイルドな時代が!
- 山口
- ありました。
始めた頃、アフリカの工芸品がブームで、
ぼくもいろいろやってみようと思って。
- 伊藤
- でも、それは恥ずかしい過去じゃないですよ。
まっすぐやって来られた印象があります。
- 山口
- でも順風満帆というわけではなく、
独立したはいいけれど全然仕事がない時代が長く続いて、
注文家具、オーダーで家具の注文頂いたりとかしながら、
なんとか細々とやってきたという感じですよ。
- 伊藤
- 最初、不安はなかったですか?
- 山口
- 「オーダー家具は向いてないなぁ」と思いました。
木でモノをつくることは大好きなんですけど、
お客さんと打ち合わせをしながら、
1つのものをつくるっていうことは、
向いてないと思ったんですよね。
だから「これはだめだったから、
次、何をしたらいいか考えよう」
っていうようなやり方でやってきましたね。
- 伊藤
- おもしろいですね。
「向いてる!」みたいなのに向かっていくんじゃなく。
- 山口
- 木工が好きで始めたけれど、
同じ木工の世界にも、
いろんな仕事があるんだなぁって、
やりながら気が付きました。
- 伊藤
- そうですよね。
今は注文家具のような大きなものは
作ってらっしゃるんでしたっけ?
- 山口
- 作っているんですけど、
自分である程度スタイルを決めて、
あとはもうサイズ違いとか、
扉の寸法違いで受けています。
最初の頃は、ぼくがお客さんに合わせようと、
材木から選んで、ご自宅に行って、
食器棚だったら採寸して、
扉の数とか、引き出しとか、棚板の枚数とか、その間隔、
そういったものを打ち合わせて見積もりを出すんですけど、
そこまでやるととんでもない価格になってしまう。
お客さんの希望に合わせたら、ぼくが降りるしかない。
それで「あぁ、どうしよう! これ、ぼく向いてない」
と思い始めた頃に、今の家を建てて、
自分でカッティングボードやお皿を
つくるようになっていくんですよね。
それを見た友人が、
「東京の企画展に、一緒に参加しませんか」
って声をかけてくれた。
それからいろんな出会いがあって、
少しずつ、仕事が広まってきたように思います。
- 伊藤
- お人柄もそうだけど、
作っているものが魅力的じゃないと、
次につながらないですよ。
大きいものと小さいもの、
つくるのにどっちがお好きとかってあるんですか?
- 山口
- どちらとも好きになったり、嫌になったり。
同じものばかり作っていると、
ストレスが溜まってくるんですね。
だから小さなものを作った後は、
椅子とかテーブルとか、そういった大きなものをつくる。
小さなものをつくる作業って、
作業台の椅子に座って、
ずっと彫ったり、削ったり、磨いたりする作業です。
家具をつくるときは、もう全身で体を動かして、
工房の中を移動しながら、いろんな機械を使ったり、
刃物を研いだり。だから、運動量が多い。
- 伊藤
- たしかに、ひとつのことだけをすると、飽きますよね。
気分転換が必要です。
そうそう、今回は、小さいものでいうと
木べらもつくっていただきましたね。
これは、前から作ってらした形ですか?


- 山口
- どこの国のものかはわからないのですが、
以前写真で見たものをヒントにしました。
使い込まれてヘラの先が黒くなり、
いい味が出ていたんです。
「どんな料理を作ってたんだろう?」と、
そんな想像をしたりして、
この木べらもそうなったらいいなあと思いながら。
- 伊藤
- そうなんですね! 素材は‥‥。
- 山口
- メープルです。
白い木肌と優しい木目が美しく硬くて摩擦に強い木です。
メープルは、幹から出る樹液を加工したものが
メープルシロップなわけですから、
メープル材のヘラで調理したら、
美味しい料理がつくれそうじゃないですか?
長く使うと、ヘラ先が焦げて黒くなってきますが、
それもまた味かな、と思います。
娘は「料理をするたびに表情が変わってくるので、
料理の楽しみが増える気がする、
持ちやすくて、手に馴染むので
あめ色玉ねぎもいつもより楽にできる気がする」
って言ってますよ。
- 伊藤
- 「気がする」!(笑)。
ほんとうにそうなんじゃないかな。
いい道具を使うと、気分がいいですし、
山口さんの道具を使うと、
たしかに楽しみが増えますもの。
このヘラ、ふだん、山口さんは
どのように使ってらっしゃいますか?
- 山口
- ジャムを炊くとき、カレーやがめ煮、
ポタージュをつくるときに使います。
炒めたり、サーバーとしても使ってます。
けっこう出番が多いですね。
- 伊藤
- そっか、2本あるとサーバーにもなる。
新しい発見!
今回、weeksdaysのために、
カッティングボードと木べらを作っていただきましたが、
ふだんの作品つくりの中で、
気をつけていることや、
心がけていることなどあったらぜひ教えてください。
- 山口
- ヘラに限らずですが、
やはり木は自然のものなので大切に使いたい。
なるだけ無駄のでないように、
そして木本来の姿が
ものから想像できるようにと考えて作っています。
- 伊藤
- 山口さんの工房におじゃまして、
作品つくりの様子を拝見したりお話を聞くと、
木を大切に使われていること、とてもよくわかります。
私も大切に使いたいと思います。
それにしても、こんなふうに山口さんが、木という、
ピッタリな素材と出会ったのって、おもしろいです。
ずっと付き合ってるわけですもんね。
- 山口
- 飽きないです。なんかおもしろがってます。
今、近くの日田っていう杉の産地に
ヤブクグリと呼ばれる日田杉があって、
それって建築材にしかならないって
ぼくは思っていたんですね。
家具とか木工製品をつくるって、まず不可能だと。
ぼくが使ってる桜とか、胡桃とか、楢とか、
そういった木と違って、
年輪の柔らかい部分と硬い部分が極端に違うので。
でも、知人を通じて縁があったお話だったので、
その杉を購入することにしたんです。
杉を使うのは建築材以外では初めてです。
まず最初は、カッティングボードをつくろうかな。
ヨーロッパでは、杉や松で作ってるものが
多かったような気がするんですよ。
ヤブクグリは節が多いので、もう節は節で、
お客さんに楽しんでもらえるようなものにしたいです。
「この節、どういった環境で育って、こうなったんだろう」
っておもしろがってもらえると、
木も豊かに使ってもらえると思うんです。
- 伊藤
- ますますたのしみ!
山口さん、どうも、ありがとうございました。
こんどまた、うきはにお邪魔させてくださいね。
- 山口
- お待ちしています。
家に木があるだけで。
- 伊藤
- 山口さんの作品を、
私が初めて買ったのは、これなんです。
- 山口
- ありがとうございます。
かなり前のものですね。
- 伊藤
- どこで買ったのか、全然覚えてないんですよ。
時には器みたいになったり、
時にはカッティングボードとして使っています。
シミもあって、全然手入れしていないのが
バレバレなんですけど、いい感じなんです。
- 山口
- これ、フランスの田舎の古いカッティングボードを見て、
つくりたくなったんですよ。
刃物の跡がたくさん残り、中はへこんでたり、
角が丸くなったりとかしているようなものでした。
自分が作ったものも
そういうふうになってくれたらいいなぁと思って、
つくり始めたんです。
だからぼくも結構いい加減に使っているんですよ。

▲山口さんの工房で見せていただいたカッティングボード。
- 伊藤
- じつは、きょうは、‥‥ジャジャーン!
- 伊藤
- イタリア食材屋さんで、お皿を持って行くと、
盛りつけてくれるところがあるんです。
だからいつも山口さんのカッティングボードと
籠を持っていき、こうして盛りつけてもらうんです。
あと、鍋敷きみたいにも使っていますよ。
- 山口
- 鍋敷きの場合、覚悟して使わないと。
焼けたり、ちょっと黒っぽくなったりしますよ。
- 伊藤
- でもね、私、バンバン使っているんですけど、
跡がつくのも味だと思っていて。
嫌がる方も、やっぱりいらっしゃいますか。
- 山口
- 時々。最近は少なくなってきました。
(伊藤さんの使っているカッティングボードを持って)
あ、重くなってる!
作ったときより重いです。
たぶん、油とか、いろんなおいしいものを
吸っているんですね。
成長してる。

▲伊藤さんのアトリエにて。
- ──
- 重くなるんですね。
乾燥していくのかと思ったら。
- 伊藤
- 本当、なんか、ツヤツヤ、シットリみたいな。
- 山口
- すごくいい味が出てます。
これがいいんですよね。
- 伊藤
- そして真ん中が減ってますね、やっぱり。
山口さんのカッティングボードは、
一見すると正方形の板みたいな感じなんですけど、
きちんと面取りされているんです。
だから手に取った感じが柔らかで。
私がカッティングボードっていうものを意識したのは
20歳の最初の頃で、ハワイのノースショアっていう、
サーファーのメッカにホームステイしたときのことです。
ホストファミリーの太ったおじさんが
サーフィンカメラマンで、
日がな1日、海が見える高台で、
甘いものを食べながら波を見ているんです。
「あ、いい波が来た」って言うと、
車に乗って撮りに行くんですね。
その弟さんがベジタリアンで、
家でご飯をつくるとき、私がまな板を使って肉を切ったら、
「あ、だめだめ」と言うんですよ。
「これは兄さんが使う肉切りで、ぼくのは別にして」って。
わたしの実家では、わりと大きいまな板はなんでも用で、
あとは果物を切る用があったかな、
そのくらいの使い分けかただったから、
ちょっとびっくりしました。
でもその後、スタイリストの修業をしている時代に、
「まな板も着替えていいじゃない?」
と思うようになったんです。
- 山口
- ええ、ええ。
- 伊藤
- 器だけ揃えるんじゃなくて、
こういうときにはこのボードみたいな。
私、まな板っていうよりも、
なんていうのかな、「木の器」の感覚なんです。
それでだんだん増えていって、
スウェーデンのものづくり学校に行ったときに買った
生徒さんが作って購買で売っていたものや、
パリで買ったもの、横浜中華街で見つけたもの、
いろいろあるんです。
ひとつずつ違うし、ガタガタしていたりするんですけど、
どれも、かわいいなぁと思って。
- 山口
- いいですね、かわいいですね。
- 伊藤
- まな板っていうと、長方形っていうイメージがある。
でも正方形だっていい。
山口さんのつくるオリジナルのカッティングボードは
穴があいた柄(え)があるんですけれど、
その柄を取ってもらって、正方形にしてもらったんです。
「ただの正方形がいい」って言ったら、
山口さん、ちょっと困った顔をされて(笑)。
- 山口
- すごくシンプルなだけに、
むずかしいなぁと思ったんです、
真四角の道具を自分がつくるとしたら、
どういうふうにすればみんなに喜んでもらえるのかなって。
本当に、作業の工程としては、シンプルなんです。
木取りをして、かんなをかけて磨き、
最後に面を取る。
磨くのも何工程かあるんですが、
それにしてもシンプルです。
- 伊藤
- 以前別の木工家の方に、
「こういうのはないんですか」って聞いたら、
「それじゃまるで仕事をしてないんじゃないかと
思われるかもしれない」って。
- 山口
- わかります。
ところが、作ってみたら、すごく楽しかった。
おもしろがってつくりましたよ。
木目が1枚1枚おもしろくて。
山桜の原木を買って、板の状態にして、
時間をかけて天然乾燥しておくんですが、
そのストックの乾燥材をほぼ全部使ってしまうくらい、
たくさんつくりました。
- 伊藤
- どのくらいかけて乾燥させるんですか?
- 山口
- 厚みが3センチくらいで1年って言われています。
もちろん木の種類によるんですけど、
厚くなるほど時間がかかります。
それぞれ木目とか色が違うし、
硬さも違う、同じ山桜なのに。
具体的にカッティングボードをつくるときは、
木取りをしてから、
両面をカンナで削る機械にかけますが、
仕上がりの厚みより少し厚めに仕上げるんです。
その状態で、今回、1ヶ月ちょっと置いたんですけど、
木の反りなどを出します。
無垢の木だから、作った後も、どうしても、
置かれた環境で、多少反ったりもすることがあるんですね。
反ったり、割れたり、ねじれたりするのは、
ぼくらにとってはすごく不都合なんですけど、
木にとっては当たり前なことです。
製材をするって、たぶん、服を着た状態から、
脱いだ状態になるわけですよね。
自分の置かれた今の環境にパッと出てしまうから、
きっと変化するんだと思うんです。
ですから、できるだけそういうことがないように、
長く置いて、木の癖を出してから
あらためて仕上げるようにしています。
- 伊藤
- さらに言うと、このカッティングボードの「完成」って
使うかたがたの手元で、かもしれませんね。
カッティングボードとしても、
木の器としても。
食材や料理をのせて完成する。
これだけでは見ないから、
なおさら、シンプルなものがいいんだと思います。
- 山口
- ぼくも、そのほうが出番が多いと思います。
- 伊藤
- 山口さんは、ご自身のカッティングボードを
どういうふうに使われますか?
- 山口
- まず、パン皿ですね。
チーズ、ハム、パンとワインがあれば、
とてもしあわせです。
スペインの田舎で巡礼の旅するお父さんの映画で、
夕方、宿にたどり着いたときに、
ほかの宿泊客といっしょに、
外にある古い木のテーブルで、
ワインを飲んだり、パンを食べたりしていたんですよ。
それが忘れられなくて。
そういうところに登場してくるような
木のボードがつくれたら
楽しいだろうなぁと思っていました。
もう20年近く前の話ですけれど。
- 伊藤
- たしかに外国って、外で食べることが多いですよね。
すごく、いいなぁ。
『君の名前でぼくを呼んで』っていう映画にも
そんなシーンがありました。
具体的にはカッティングボードをつくりはじめる
きっかけはあったんですか?
- 山口
- そういったボードを作ってみたいと思っていたときに、
「四月の魚」でいろんな木の古い道具を見たんですよ。
それを片っ端から買って、
どういった木が使われているんだろうか、研究して。
そうやって参考にしたんです。
カッティングボードには合わない匂いの木もありますし。
- 伊藤
- 匂いの強い木があるんですね。
- 山口
- 乾燥してる状態では、そんなに匂いは立たないんですけど、
熱湯をかけると、匂いが強まったりします。
- 伊藤
- 食卓に木のものが入ると、なんか和むというか‥‥、
なんていうのかなぁ、いろんな素材があるのがいいって、
服と一緒だなぁと思ったんです。
同じ黒い服でも、全部同じ素材じゃなくて、
フワフワのセーターとか、
ちょっと光っているエナメルの靴とか、
いろいろあっていい。
テーブルの上も、陶磁器やガラスだけじゃなく、
木があると、やっぱり、いいんですよね。
再入荷のおしらせ
「cohan」のお店が
期間限定で伊勢丹新宿店にオープンいたします。
くわしくはこちらをどうぞ。
あわせて「weeksdays」のサイトでも、
3月28日(木)午前11時より、
完売しておりました以下の商品について、
追加販売をおこないます。
cohan チュールネットブラ
下着デザイナーの惠谷太香子さんが開発、
豊島株式会社と組んだ「cohan」というブランドで
製造販売を行なっているブラジャーです。
チュールネットというのは、
透け感と色味のうつくしいポリエステル100%の
生地の名前です。
薄く、乾きが早いので、折り畳めてコンパクトになり、
ふだんづかいはもちろん、旅や出張にもぴったりです。
「このブラジャー、
つけている時の存在を限りなく忘れさせてくれます。
パッドが薄いので、
着け心地も、また服を着た様子も、とても自然。
ふだん、Vネックや襟ぐりの開いた服を
着ることが多いのですが、
cohanのブラジャーは深めのカットなので、
ちらちらと見えてしまうという心配がありません。
かりにちらっと見えてしまっても大丈夫な
デザインと色合いもまたいいのです」
(伊藤まさこさん)
cohan チュールネットショーツ
日本人の肌質、肉質を研究した惠谷さんのデザインは、
ヒップの丸みを考えた立体構造。
着用時にきれいにのびるよう、
多少、ギャザーのようなしわ(パッカリング)があります。
レッグラインをきれいに保つために
少しハイレグなカットに。
そうすることで、水着を着た時などに気になる
下着あとがつきません。
そして、つなぎ目をすこし前に持ってくることで
歩きやすくなっています。
「おしりの丸みをやさしく包んでくれて、
体になじむ。
はいた姿はきりり。
言葉にするとむずかしいのですが、
このショーツ、『なんだかいいかんじ』なのです」
(伊藤まさこさん)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
それぞれのアイテムは、4色展開。
揃いでつくりましたので、
上下あわせて着用いただけます。
「ベージュ」は、惠谷さんが、数百人の
日本人の肌の色を研究した結果、つくった、
白や淡いカラーのアウターにひびきにくい色。
「ターコイズ」は、うんとカラフルでありながら、
大人っぽく、また、パワフルなイメージ。
いろいろなアウターとコーディネートしやすく、
ちらりと見えたときにもチャーミングです。
「ブラック」は、シャープで、かっこよく見えるカラー。
惠谷さんによると「cohanでもっとも定評のある色」。
いろいろなスタイルの服とあわせやすく、
持っているとべんりな一枚です。
「グリーン」は、「weeksdays」だけの
伊藤まさこさんによるオリジナルカラー。
いまトレンドの色であり,
日本の伝統色の「萌葱色」(もえぎいろ)でもあるこの色、
ナチュラルでやさしく、上品で、
日本人の肌の色にもなじみやすいカラーです。
サイズは「S」と「M」の2種類。
製品の性質上、お客様都合での返品ができませんので、
各ページのサイズ目安表を参考にお選びください。
山口さんが木工作家になるまで。

▲福岡県うきは市にある、山口さんの工房。まだ暑い頃に、おじゃましたときの写真です。
- 伊藤
- 山口さんとは長いお付き合いですけれど、
「どうして木工作家になられたのだろう?」
ということを知らずにいるんです。
そもそも、どんな経緯で
いまのお仕事をなさっているんでしょう?
- 山口
- はじめから木工作家を目指していたわけじゃないんです。
20代の後半に
「何をすれば自分は生きていけるんだろう?」
って自問して‥‥。
ぼく、本当に社会への適応能力がないんです。
- 伊藤
- そんなあ!
- 山口
- ほんとうなんです。
だから「なにかひとつ、自分に向いてるものがあれば、
なんとか生きていけるんじゃないかなぁ」と思って、
大工さんをはじめ、いろいろなアルバイトをしました。
でもどれも向いてなくて、
たまたま書店に入って手に取った本が、
飛騨高山の工芸家で、オークヴィレッジの代表の
稲本正さんの出された『緑の生活』でした。
そうしたら、すごく新鮮だったんです。
読んでいると、もうすっかり木工職人になった気分で、
「もしかしたら、ほんとうに、ぼくもなれるかな?」って。

▲工房に隣接した山口さんの自宅。玄関からつづく居室に、できあがったばかりの作品が並んでいました。
- 伊藤
- どんなことが、若かった山口さんの心に届いたんでしょう?
- 山口
- 最初、仲間の5人で立ち上げたそうなんです。
兄弟2人と、友達3人で。
1人は大工さん、1人はろくろ職人、そして
木工の職業訓練校に修業に行って戻ってきたメンバーで、
工芸村を立ち上げるんですが、
そういった話とかもすごく新鮮で楽しくて。
いろんな自然のことも書いてあって。
- 伊藤
- 今、活躍されてる木工家さんは、
そこの出身のかたも多いですよね。
- 山口
- 森林たくみ塾という工芸学校ですね。
それで、ぼくも行ってみようかなぁ?
‥‥と思ったんですけれども。
- 伊藤
- けれども?
- 山口
- 九州は作陶の盛んな土地で、
たまたま、ぼく、焼物が大好きなので、
大分とか、佐賀の唐津とか。
そういった所に焼物を見に行っていたんです。
するとちょうど今住んでいるうきはの隣の村に
焼物と木工の工房をされている方がいると知りました。
遊びに行ってみたら、
ちょうどぼくと同じくらいの年齢の男の子が5人くらい、
働いていたんです。
それもすごく新鮮で、たぶんその人たちも、
あんまり社会に適応しないようなタイプのような気がして。
- 伊藤
- (笑)。
- 山口
- それで、もう、すぐ、
「社長さんに会いたいんですけど!」と、
そこで働かせてもらいながら、木工の基礎をまなびました。
そこではいろんな人たちとの出会いがありました。
お料理している方とかもいらして、
もう自分にとっては、本当に新しい世界だったんです。
福岡市内のおいしいコーヒー屋さんや、
いろんなおいしい所、かわいいお店を
紹介してもらったりしながら、
休みの日はよく出掛けるようになりました。
- 伊藤
- 山口さんって、かわいらしいものがお好きですよね。
お家もすごくかわいらしいし、お店も、
つくられるものも。
- 山口
- そうなってしまうんですよねぇ。
憧れを持っていて。
- 伊藤
- それがきっとお好きなものってことですものね。
その工房には長くいらっしゃったんですか?
- 山口
- 3年くらい勉強しました。
うきはに古民家があるよと友達が紹介してくれて、
そこに移って独立をしたんです。
ところがその土地が、生活するのに困難で、
山奥の古民家だったから、水を谷から引いていて、
その水が冬になると止まってしまうような土地なんです。
- 伊藤
- おいくつくらいのときですか?
- 山口
- 30です。そういった環境で生活しつつ、
しばらくして結婚したんですけれど、
そこの場所では生活が無理なので、
せめて住む場所だけでも便利なところでと、
空き家を探しました。
仕事はしばらくの間、
その山奥の工房まで通っていたんですけれど、
生活しているうちに住んでいる場所が好きになって、
縁あってそこに工房と住まいをつくることになり、
いまに至るんです。
- 伊藤
- 山口さんがお住まいのところは、
杉工場もあるし、
作家さんもたくさん住んでらして、
かわいいカフェとかもあって。
- 山口
- カフェ、できてますね。
- 伊藤
- 福岡とはいえ、
大分にかぎりなく近い場所の小さな町に、
すてきな人や店が集まるんですよね。
- 山口
- ぼくも不思議なんです。
うきは市‥‥むかしは吉井町(よしいまち)でしたが、
ぼくが来た頃、
一回りか二回り上くらいの方たちがいて、
その人たちが、絵描きさんとか、
骨董屋さんをやっていたんですよね。
その人たちの所に、いろんなアーティストが
やってきていました。
- 伊藤
- やっぱり集まるんですね、
どなたか素敵な人がいると。
- 山口
- そうだと思います。
でも、世代がちがうし、
ぼくの友達のタイプとはちょっと違ってる、
だからぼくはやっぱりひとりだったんですよ(笑)。
なかなかうまく話が合わなくて。
で、どうしようかなぁと思っていたら、
「四月の魚」というお店ができて、
毎日のように遊びに行くようになりました。
「四月の魚」は、いま、関昌生さんという方が、
ワイヤーで、いろんなかわいい小物を作っていますが、
最初は古道具屋さんだったんです。
- 伊藤
- 私、行ったことないんですが、
すごく素敵なお店だとききました。
- 山口
- そうなんです。古道具は「古道具坂田」の坂田和實さんも
何度か来られたりしてて、
すごく趣味がいいっていうか、センスがいい。
やっと本当にぼくの居場所が1つできたんです。
そこに、やっぱり毎日のように来る人たちもいて、
少しずつそういった仲間が増えてきました。
- 伊藤
- 楽しくなってきたんですね。
- 山口
- お酒を飲んだり、いろんな会をしたり、
イベントをやったりしてましたね。
- 伊藤
- で、それから、じゃあ、30何年ずっと?
- 山口
- そうですね。30年ちょっとになります。
山口和宏さんのカッティングボードと木べら
やさしい道具。
木工家の山口さんにお会いするといつも、
「作品はその人をあらわすものだなぁ」と思う。
ぽつりぽつりとひとつずつえらびながら、
出る言葉はいつもとても正直。
そしてなんだかまあるいのです。
毎日使う台所の道具は、
自分にやさしくいて欲しい。
口あたりのよい器をえらぶときのように、
道具は手のあたりがいいものがいい。
山口さんの作る木の道具は、
そんな気持ちにぴったりなのです。
今週のweeksdaysは、
山口和宏さんがひとつひとつ手を動かして作ってくれた、
木べらと3つのカッティングボードを紹介します。
カッティングボードは、
私のわがままをきいていただき、
ものすごくシンプルな形に。
明日のLOOKBOOKをどうぞおたのしみに。
ルームパンツのある風景。 [2]旅先で。
友人は、ふだん家で使っているタオルを
旅に持っていくのだそう。
ホテルのは使わないの?とたずねると、
「枕にこれを引くと、よく眠れるから」って。
使い慣れた肌ざわりの自分に馴染んだタオルは、
旅先のどんなホテルでも、
家にいる時のような居心地にしてくれるのだとか。
そういえばとふと思ったのが、
ホテルに備わっているパジャマ兼部屋着。
うーん、ちょっとこれじゃぁないんだよな。
そう思いつつも着てしまい、
ふと鏡に映った自分を見た時の居心地の悪さ。
たとえ一晩しか泊まらないとしても、
気に入ったものを身につけたい。
気持ちのいいものを着ていたい。
だから私は、
ルームパンツを旅に持って行きます。
これから何度も洗って履いてを繰り返し、
やがて自分にしっくりくるようになるといい。
そう、友人のタオルのように。
(伊藤まさこ)
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月22日(金)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
オーバル耐熱皿・大
オーバル耐熱皿・小
オーブンでも使える耐熱のうつわです。
もちろん、「オーバルの形をした器」としても
使うことができます。
このかたちは、伊藤まさこさんが
パリのローカルな蚤の市で買った、
質実剛健な、大量生産ものの家庭用のうつわがヒント。
そのイメージを内田鋼一さんがかたちにし、
大小ふたつの耐熱皿ができました。
製作は、内田さんの拠点である
三重県四日市市の萬古焼の工房、光泉セラミック。
鋳込成形といって、
一つの型の中に流し込んでつくられています。
ルームパンツのある風景。[1]部屋で。
ルームパンツのうれしいところは、
そこにあるだけでかわいいところ。
たとえばほら、
こんな風にハンガーにかけてあるだけでも。
こんな風に、洗いあがったものが、
干してあるだけでも。
チェストの深さによってもいろいろですが、
たたんで立てて収納すると、
柄が見渡せるし、
並んだ姿もいい感じ。
私はこまかいものはチェストの中をさらに
箱で区切っています。
履いている時はもちろん、
家の中のあらゆるシーンでふと目にした時、
思わずうれしくなる。
ボーイッシュでチャーミング。
ルームパンツの魅力って、
そんなところではないかな、と思っています。
(伊藤まさこ)
ジェントルウーマン。
サンスペル(SUNSPEL)は、
1860年に英国でうまれた肌着のメーカーです。
創業者はトーマス・ヒル。
産業革命の時代に生き、
家業はタイツや靴下をつくる工場でした。
トーマス・ヒルは自分の代になったとき、
ノッティンガムのニューディゲイトで、
高級な素材を使った「よりよい肌着」をつくりはじめます。
その後、大恐慌時代や第2次世界大戦を
生き延びたサンスペルは、幾度かの方向転換を経て、
1947年、アメリカ製のボクサーショーツ
(日本で現在言われているぴったりしたものではなく、
布帛をつかった、ゆったりしたパンツです)を
英国に紹介。デザインと素材の改良をおこない、
あたらしいパターンをつくり、世に出します。
これが現在もつづくロングセラーになっている、
“サンスペルといえば”という代名詞にもなっている
紳士用のボクサーショーツです。
その後、1985年、リーバイス501が、
“男性がコインランドリーでリーバイスを脱ぎ、
白いボクサーショーツ一枚になる”
というCMをつくり、たいへんな話題になります。
そのボクサーショーツがサンスペルのものだったことから、
その名前が、世界に広く知られるようになりました。
‥‥と、ここまでお読みのみなさん、
「あれれ? サンスペルって、もともと、
メンズウェアのメーカーだったの?」
と驚くかもしれません。
現在のサンスペルは男性の肌着やウェアはもちろん、
カットソー、シャツやワンピース、ニットなど、
高品質な素材をつかった快適なウィメンズウェアを
たくさんつくっていますから、
意外だと思うかたもいらっしゃることでしょう。
ですが、サンスペルはもともと
「サンスペルメンズウェア」
という会社名だったこともある紳士もののメーカー。
女性ものが広く知られるようになったのは、
わりと最近のことなのでした。
今回、サンスペルを日本で展開している
アパレルメーカー「アングローバル」の担当である
奥野真司さんと河合ゆきさんにお目にかかり、
私たちはまず訊いてみたいことがありました。
それは、「紳士肌着で有名だったメーカーが、
そのイメージを払拭し、
ウィメンズウェアも展開する総合ブランドとして
英国から世界で有名になった、
そのひみつは何だろう?」ということでした。
そういうことって、なかなか、すぐには、
受け入れられるものじゃないかもしれないって。
ことにヨーロッパの女性の肌着は、
「肌にまとう」という印象の、
薄い生地やレースを多用した、
ある意味セクシーなものが多い。
サンスペルのように、男性的ともとれる
肌着を着るということが、
すっと受け入れられたのは、なぜなんだろう?
「じつは、2008年、
卸しを中心に仕事をしてきたサンスペルが
ブランドとして立ち上がって、
ロンドンのショーディッチに最初のお店ができたとき、
並んでいたのはほぼメンズだったんです。」
そう奥野さんは言います。
ウィメンズウェアとして、Tシャツはありましたが、
それも、メンズのやり方でサイズを変えたりして
女性も着られるようにしたものだったそう。
「仕様とかカッティングも、ちょっとメンズっぽい。
タンクトップも女性らしい感じではなくて、
女性だとブラが見えちゃうかな? ぐらいな感じでした。
メンズウェアを基本にしたウィメンズウェア、
というところは、いまも続いている伝統なんです」
そこ、そこです。
「weeksdays」でもいろいろなブランドで、
「メンズウェアのサイズをちっちゃくして、
あるいは、大きいままで、
女性が着たら、かわいいし、かっこいい!」
という提案をしてきました。
今回のサンスペルのルームパンツの提案も、
男性のボクサーショーツをリメイクして
女性が着られる部屋着をつくったら、
どんなに快適だろう?
というところからの発想でした。
そんな話をしながら、
河合さんが1冊の雑誌を見せてくれました。
それは、
というタイトルでした。
ジェントルマンと、
ジェントルウーマン。
「そもそも、こういうライフスタイル雑誌があるくらい、
英国では、サンスペル的な肌着をよしとする
女性たちの厚い層があったんです。
たとえば日本でも人気の高いブランド、
マーガレット・ハウエルは、
まさしくジェントルウーマンなブランドだと思いますよ。
じっさい、マーガレット・ハウエルは、
サンスペルに別注をつづけています。
素材のよさ、着心地のよさは、
なにものにもかえがたいと」
ファッションページを見てみると、
マニッシュなファッションを含むけれど、
男装とは違い、むしろ、女性らしい印象。
華美になりすぎず、潔く、
高いクラス感と品のよさがあります。
ファッションページだけでなく、
読み物としても面白そうなテキストも
たくさん掲載されていました。
「とはいうものの、英国ではいまも
サンスペルはメンズウェアの比率が高いままです。
もっと女性たちに身に付けてほしい、
と考えた本社と、私たちの気持ちが合って、
日本でたくさんのウィメンズウェアを
展開しようということになったんです」
日本では英国ほどサンスペルの男性的な印象が
浸透していなかったこと、
また、素材や着心地のよさを評価する女性は、
ちゃんと大勢いて、
その人たちにはサンスペルのよさは
すぐにわかってもらえるはずだ、という思いを持っていた
奥野さんたちは、日本で展開をするにあたって、
ヨーロッパ的な体型ゆえのパターンから、
きちんと日本人向けにととのながら、
商品をふやしていったといいます。
「ところが、メンズのボクサーショーツを
大きめに部屋着にしたいからとお求めになる
女性のお客様も、すくなくなかったんです!
最初、伊藤まさこさんからも、
メンズウェアをそのまま紹介してもいいくらいなんですよ、
とおっしゃっていただきました。
でも私たち、レディスウェアとして、
前開きのない、男性よりもゆったりしたパターンの
商品を展開していましたから、
それを提案させていただいたんです。
アウターに関しては日本むけのパターンをひきますが、
これはかなりゆったりしているので、
英国のパターンをそのまま展開しています」
サンスペルの男性のボクサーパンツは、
日常の動きも考え、動きやすく、
フィット感のある立体裁断で、前開きもあります。
いっぽう今回の女性むけのルームパンツは、
前開きがなく、生地をたっぷり使うことで
ゆとりを出しているパターンを採用。
いっけん、同じように見えますが、
男性と女性のからだのつくりにあわせて、
まったくちがうつくりになっているんです。
サンスペルはアイテムを自社工場でつくっています。
今回のルームパンツは、ポルトガルの、
手のいい職人がいる工場でつくられました。
▲“A DAY IN THE LIFE OF A BRITISH CLOTHING FACTORY - ファクトリーの1日”、
サンスペルの工場のイメージビデオです。
英国のロング・イートンの工場で撮影されました。
監督・撮影・編集 ダニー・クック
微速度写真 アレックス・ソーントン
制作 ローラ・ホームズ プロダクション
「weeksdays」が
サンスペルといっしょにつくった
女性むけのルームパンツには、
そんな背景があったんです。
日本のジェントルウーマンたちに、
ぜひ着ていただきたいアイテム、
どうぞよろしくおねがいします。
SUNSPEL
イベントのおしらせ
その着心地とかわいさで
weeksdaysでも人気の下着、
「cohan」のお店が
期間限定で伊勢丹新宿店に登場します。
weeksdaysで販売した
チュールネットの下着をはじめ、
「cohan」のさまざまな商品が並びます。
もちろん、weeksdaysオリジナルカラーも
並びますよ。
そしてこの期間中に、
伊藤まさこさんと、
「cohan」のデザイナー惠谷太香子さんの
トークショーを開催します。
司会をつとめるのは、ほぼ日武井。
どんな話になるかは当日のおたのしみですが、
盛り上がることまちがいなしのこのトークショー、
どうぞご参加くださいね。
※トークショーの受付は先着順になります。
※お申込みには三越伊勢丹WEB会員と
Yahoo! JAPAN IDの事前登録が必要となります。
「cohan(コハン)」 POP UP STORE
伊勢丹新宿本館3階 マ・ランジェリー
2019年3月27日(水)~4月9日(火)
10:30~20:00
*4月1日以降は10時開店
お問い合わせ
03-3352-1111(伊勢丹新宿店)
[トークショー]
伊藤まさこ氏×惠谷太香子氏
女子のカラダと最高の下着
~何を買っていいかわからない!~
伊勢丹会館5F オトマナ
2019年3月29日(金)
10:30~12:00
お問い合わせ
03-3352-1111(伊勢丹新宿店)
(10:30~20:00)
ルームパンツ
そろそろ素足の気持ちいい季節。
これから夏の終わりまで、
毎日のように履くのが、
男もののトランクスです。
え? と思う方もきっといるでしょう。
適度にゆとりがあって、
女々しくなくって、
洗濯にも強くって、
‥‥といいところばかりのトランクスは、
私の気に入りのアイテムなのです。
とは言っても、
男ものを履くのはなぁ、
というレディのために、
なんともかわいいルームパンツを作りました。
もちろん前開きはなし。
イギリスの下着メーカーであるサンスペルの、
コットン100パーセントのパンツは全部で6枚。
今日はチェック、明日は無地、
なんて日替わりでたのしみたい。
今年の夏は、
このルームパンツのおかげで清々しく過ごせそうです。
バスに乗って。
ウールのコートを着ていたら
背中が少し汗ばんできたので、
バスの座席で体をひねりながら脱ぎました。
2月の終わり頃、特別に暖かい日のことです。
この日は、移動するたびに上着を脱いだり着たりと
忙しくしていました。
「暑いのに暖房が強いなぁ」
文句のような小さな独り言。
窓からも強い陽射しが入ってきて、
額にはジワりと汗が浮かんできます。
コートを脱いでも、下に着ているハイネックセーターの
襟元がむしむしとしてきて、居心地が悪くなります。
ニットをつまむ手は乾燥していて、
白んで皮膚が逆立っているような感じがあり、
ささくれが引っかかる。冬の嫌いなところです。
陽射しを受けた膝の上のコートから、
獣の香りがしてきます。
羊の毛でできているんだもんなぁ、と、
いちいち考えないような当たり前のことを
思い浮かべました。
そして、毛を刈るところ、糸にして織り上げて、
生地になってから服になるところまでを想像すると、
とってもおかしい気持ちになりました。
毛を刈られている時も、メェ、と鳴くのかなぁ。
なんて、何を考えているのだろう。
寒い日が続いていたのに、
突然に春のような陽気に晒されると、
戸惑う反面、期待が高まります。
あと半月も経てば、
ウールに変わってコットンが主役の季節になる。
太陽を浴びた乾きたてのTシャツに、
顔をうずめたりしたい。
なにより、肌触りが嫌いな防寒用の肌着を着なくていい
開放感を求めています。
そんな風に格好の後悔と春の喜びを考えていたら、
降車するバス停に近づいたので、ブザーを鳴らしました。
文字の書かれたランプが濃いピンク色に光ります。
ブザーの濁った高音が、なんだか間抜けで、
こことは違うところから鳴っているみたいです。
コートを手に座席を降り、またふと自分の格好を振り返る。
ひとくちに季節を春夏秋冬と四等分にするのは難しいです。
季節は行ったり来たりしながら移ろいでいきます。
春のような冬の日もあれば、秋のような夏の日もあります。
クローゼットの中身を、
気候に合わせて自分なりに工夫するけれど、
春の風にくすぐられるからと
3月の初めにハーフパンツを履いていたら、
まだ早いんじゃないの? と声をかけられました。
そんな風に、なんだか上手くいかない日も少なくはない。
もういいかな、とニットを奥の方にしまったら、
また寒い日がやってきたりと、小さな引越しの連続です。
一年の中で何度も訪れるファッションの端境期。
それが顕著な日には、
ニットの首を引っ張って肌に空気を通している、
バスに乗った自分を思い出します。
素敵な服を着るために、
素敵な人になれたらいいのにと思いながら、
そして、素敵な人になるために、
素敵な服を着られたらいいのにと思いながら、
どうしてか服装も自分自身も
トンチンカンでいてしまいます。
身の回りを整理して、ワードローブも整えて、
自然と、自分と、景色とが寄り添っていると
気持ちがいいことはわかっているのですが、
天気予報と自分の勘を頼りにしても、
なかなか上手くはいかないのです。
忙しく日々を過ごしていても、
些細なことに自然と気づけるようにしながら、
心地よくいられたら良いなと思います。
気づくということが、難しいんだけれど。
それに、ストレスを感じることもあるけれど、
装うことはたのしい、という気持ちを
忘れずにいられたら良いなと思います。
装いの違和感から所在無さげにならずに、
毎日を居心地良く過ごしていたいものです。
自分らしく。
寒い冬も過ぎ去って、木蓮や桜が楽しめる今の時期、
ファッションも徐々にカラフルになってワクワクします。
私の住む四国の高知県は春の訪れがとても早く、
3月には太陽の強い日差しをジリッジリッと感じます。
春を満喫する隙もなく夏がいきなりやって来る!
そうなると、友人と
「そろそろTシャツとビーサンだね」
「短パン履いて早く日焼けした脚にしないとね!」
という日焼け会話に。
(サーファーの間だけです)
まだ少し寒い2月は、私は陸で着る服よりも、
サーフィンの為のアイテムが気になります。
今年の水着はどうしようか、
真夏の強烈な陽射しから肌を守る為のラッシュガードやレギンス、
Tシャツ、ボードパンツなどなど。
それらはカリフォルニアで作られている
the seeaやPATAGONIAのものを愛用しています。
陸での普段着はもっぱらジーパンに古着のTシャツで過ごします。
ジーパンは5年くらい前から着ている
resoluteとshu-jeansしか持っておらず、
でもスタイルがすごく良く見えるので、
デザイン違いや色落ち違いを毎日楽しんでいます。
子供の頃から男の子っぽいファッションが好きだし、
好みの色も変わっていません。
なので、小学生の頃自分で選んで買ってもらった
フランス製のニットや、
Gジャンは今でも着ていますよ(笑)。
母からのお下がりもとても重宝していて、
それは私の娘も着られるほど代々受け継がれています。
恥ずかしいくらいに本当に何年も同じ服を着ています。
たまに仕事で東京へ行きますが、
その度ごとに荷物は少なく軽くなっています。
1週間以上の都内滞在でも
「まあ、毎日同じでもいいかな」
とも思うようになり、小さめのザックひとつでOK。
良い意味で逞しくなってきています。
私が基本にしている事は、
シンプルで良い素材で作られたアイテムを選ぶ。
特に靴やベルト、バッグなどの小物は上質な物にすれば、
トータルで見たときに雰囲気がキュッと締まりますよね。
その上で色のレイヤーとか柄の“チラ見せ“で遊びを加えると
自分らしいコーディネートになります。
東京に住んでいた特に若い頃は、
「化繊のアウトドアウェアで全身揃えて街を歩くとか、ありえない!」
と言っていた私。
(当時アパレル企業のデザイナーをしていました。)
都会を離れ、サーフィンや畑作業、山登りなど、
以前よりも自然に身を置く機会が多くなりました。
海へ行くと海岸には大量のプラスチックゴミが漂着していたり、
森の木々は伐採されてソーラーパネルになっていたり、
様々な環境破壊を目の当たりにします。
良い方向に行くにはどうすれば良いか?
とても考えさせられます。
そんな時、じゃあ毎日身に付ける服はどうする?
と自分に問うたときに、
地球や生物にできる限り負担をかけないモノづくりをする企業から
買いたいと思いました。
私がオールシーズン愛用するパタゴニアは
ウール、カシミアやポリエステル、
ダウンもリサイクル素材を使用したり、
ウェットスーツの素材も植物ベースだったり、
壊れても捨てずに修理して再生したり、
フェアトレードのシステムも確立されて
縫製工場で働く人達もハッピーになったりと、
これでもかと思うほど徹底されてて、
実際着ていて気持ち良いです。
今では全身すっかりこちらのウェアに身を包んでおります(笑)。
永く愛され、代々受け継げるモノづくりをする人が居て、
それを使う人が居る。
そんなサイクルがもっともっと広まったら
世の中ハッピーになると思います。
端境期ってやつは。
好きな服はどんな服かというと、肌ざわりの良い服だ。
それに重い服は肩がこるから軽い服の方がいい。
華美でなくとも、形とか色とかディテールとか、
どこかしらに、ああ、美しいな、
と思うポイントがあるものが好きだけど、
おかしな絵がドーンとプリントされた
Tシャツなんかも好きだ。
年中シルエットは決まっていて、
上半身ゆったりで下半身ぴったりか、
上半身ぴったりで下半身ゆったりの、
どちらかのワンパターンというかツーパターン。
自分では気持ちいいバランスと思って着ているが、
「今日も肌着感ていうか部屋着感がすごいね!」
と言われたりもする。
フリーカメラマンという
日々違う現場に行く仕事なのをいいことに、
洗濯して乾いたのをそのまま着て、
週に三日位同じ服、
同じ上下の組み合わせで出かけたりする。
もしかして、毎日子を迎えに行く保育園の先生は
気づいているんだろうか?
いや、きっと保護者の服なんてそんなに見てないはずだ。
途中からどんどん雲行きが怪しくなってきて、
え‥‥ちょっと待って、
この人が「ファッションの端境期」を語るんかい?!
とお思いでしょうけれど、
ええ、きっとほら、
ファッショナボーな方もお書きになるでしょうから
箸休め的に、このまま書き進めさせていただこうかという‥‥。
そんなこんなで、端境期ってのは、
えーと、季節の変わり目の何着たらいいか
わからないあれでござんすよね??
と思いながらもなんとなく不安になり、一応検索してみる。
冬物から春物と、夏物から秋物の入れ替わりの時期ね‥‥。
オッケイ。
その時期は、だいたいなんだか
肌の調子がちょいと悪くなり、
変わり目だわあ‥‥と思いながら
ホットタオルを顔に押し当ててみたりする。
その時期は、十分持っているはずの洋服の中に、
新しい季節に向かう気分に合うものが
一枚もないような気がして、
なんか‥‥なんか買いたいのよ!! と
急に欲望に火がついたりする。
その時期は、寒いようなそうでもないような日に、
温度的にちょうどいいかと
コーデュロイのコートで出かけて、
現場の人々が揃って軽やかな春のコートなんかを着てきて、
さすがに、うん、そうね‥‥
焦げ茶色のコーデュロイは秋にはぴったりだけど、
冬の終わりに着るもんじゃないか‥‥と学んだりする。
そうそう、端境期は上着でどうにか
調節するしかないですよね。
あとストールとか。
そうこうするうちに端境期のモヤモヤを通り越し、
季節は変わりゆく。
温暖化でどうもおかしな天気も多いが、
季節が巡りゆくことには変わらず、
四季のある国でよかったよなあと思う。
移り変わる過程のモヤモヤがあるからこそ、
春夏秋冬、それぞれの季節らしい日が際立ち、
春、切なく美しい桜をまぶしく眺め、
新緑と青空の気持ち良さにクラクラし、
夏の暑さにやられながらも木陰で一息、
蝉の声と入道雲にノスタルジーを感じ、
秋の紅葉と落ち葉を愛でつつ、
今年は秋らしい気持ち良い日が少なかったなあとか
ぼやきながら冬を迎え、
キリッとした寒さを味わう。
というわけで春の始まりの日々、
何を羽織ったらいいかよくわからなくなりつつ、
鞄の奥に調整係のカーディガンやらストールやらを押し込んで、
元気に参りたいと思います。
MOJITOのAL’S COAT 新色
服の端境期に。
寒い日が続くなぁと思ったら、
翌日は急にポカポカ陽気。
元気よく歩くと日中は汗ばむくらい
‥‥と思うと夜は冷え冷え肌寒い。
三寒四温とは、よく言ったものです。
寒くなったり、あたたかくなったりを繰り返して、
春が来るのだなぁと思うと、
天気や気候に振り回されるのはしょうがないや、
と思うけれど、
とにかく困ってしまうのが、着るものです。
この、服の端境期に重宝するのが、
MOJITOのAL’S COAT。
ふわっと羽織ったり、
首元までボタンを閉めたり、と
着方によって温度調節ができるのがいい。
かるくてかさばらないところもいい。
重いコートにちょっと飽きた、
今の気分にぴったりなのです。
伊藤まさこさんの春のTHE LIBRARY コーディネート[トマトとグレー]
スニーカーやサンダルはもちろん、
ショート丈のブーツと合わせても。
上にコートを羽織れば春先や秋口までと、
シーズンを問わず着ることのできるワンピースです。
足元にリボンが巻かれたブーツ、
ちょっと荒めに編まれた大きめバッグ。
小物を黒でまとめると、
トマト色がぐっと引き立ちます。
ショートパンツに、トートバッグ、
足元はサンダル‥‥と
元気なコーディネート。
ですがそこは大人なので、
髪を美しく整えたり、
メイクをきちんとしたり、
ペディキュアを塗ったりして、
身だしなみをきちんとすることが大切。
バカンス先はもちろん、
こんな姿で、いつもの街を颯爽と歩いてみたい。

さっと着られるワンピースは、
「ちょっとそこまで」なんて、
買い物に行く時にも重宝します。
スニーカー履いて、かごをぶらさげて。
ラフだけれど、洒落ても見える。
それはきっと明るめのグレーの
色合いのおかげかもしれません。

カットソーにデニムという、
定番のコーディネート。
デニムの裾をロールアップしてくるぶしを見せ、
きれいな色のバレエシューズを履けば、
かわいらしい印象に。
筒状のシルバーバッグなど、
服がシンプルな分、
小物で遊ぶことができるのも楽しい。
(伊藤まさこ)
伊藤まさこさんの春のTHE LIBRARY コーディネート[マリン]
白いスニーカー、赤いソックス、
そしてマリンのワンピースと、
トリコロールでまとめてみました。
シルエットがきれいな服なので、
ちょっとかわいらしいコーディネートでも、
けして子どもっぽくならないところがいい。
赤や黄色、グリーンなど、
はっきりした色をポイントに持ってくると、
メリハリの効いた着こなしになります。
てろんとした風合いのベージュのパンツを合わせると、
少しシックな雰囲気に。
同じ色合いのクラッチバッグ、
襟元にはシルクのスカーフを巻いて。
赤いリップをさっとひいてもよさそうです。
(伊藤まさこ)
伊藤まさこさんの春のTHE LIBRARY コーディネート[アイボリー]
コーディネートに頭を悩ませずにすむワンピースは、
旅に行く時、一枚あるといい。
足元はサンダル、胸元にはサングラスを。
こんな姿で海辺の町を散歩してみたいものです。
肌寒い時はGジャンを羽織ったり、
スニーカーとソックスを合わせたり。
麦わら帽子も似合いそうだな、なんて
コーディネートの夢は広がります。
カットソーはカジュアルな印象?
いえいえ、そんなことはありません。
こんな風に、
ちょっと光沢のあるパンツやヒールとも合うのです。
カットソーがシンプルな分、
大きめのパールや、
ゴールドのリングのピアス、
首にくるりとスカーフを巻いて、
顔や首回りにポイントを持たせると、
全体のバランスがよく、華やかな印象に。
(伊藤まさこ)
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