東屋

折敷 胡桃油仕上

SIZE

「なんだか、
いつもより特別に用意してもらったみたい」
これははじめて折敷を使った娘が言った言葉。
「自分のためだけ」って気がするんですって。
なるほどなぁ。

用意するこちらとしては、
この長方形の中に器をどう配置するかが
腕の見せどころでもあるのですが、
じつは範囲が限られているからか、
テーブルに配置するより、
ぴたりと決まる確率が高い。
使い始めると、折敷のすばらしさに気づかされます。

サイズは、ふだんのごはんに合うスタンダードなものと、
ちょこっと飲みたい時やおやつを食べる時に重宝しそうな、
小さなものの、大小ふたつ。
使い始めて気づいたのは、
和のものと思っていた折敷が
洋もののプレートや中国の茶器とも相性がいいということ。
素材が楢で、この上なくシンプルなデザインだからかな、
これはうれしい発見でした。

朝も昼も、おやつの時間も。
また夕暮れ、お酒を飲む時も。
あらゆるシーンに活躍してくれそうです。

(伊藤まさこ)

国産の無垢の楢(ナラ)材を接いでつくった
折敷(おしき)です。
一般的に折敷は、
檜の片木(へぎ)でつくった
縁つきの盆をさしますが、
ここではその縁をとり、
モダンでミニマムなデザインになりました。
伊藤まさこさん監修、猿山修さんデザイン、
東屋の熊田剛祐さんが制作の指揮をとり、
石川県輪島市の四十沢木材工芸が製造しています。

周囲に斜めの角度を付けているので持ちやすく、
食卓にのせたときの姿がとても美しい。
素材の質感を活かしたシンプルな形状なので、
食卓でランチョンマットのように使うときは、
和洋・古物を問わず、いろいろなうつわとの
コーディネートが可能です。
また、香炉をおいたり、人形を飾ったり、
アイデア次第で使い方は自由です。

本品は自然な艶を発する
胡桃油による仕上げをしていますので、
もともとの木の表情に加え、
使い込むうちに個性が出てくるのもいいところ。
すこしカサカサしてきたなと思われたら
胡桃油を少量塗り拡げ、拭いてくださいね。

素材

楢、胡桃油

サイズ

(小)長辺:約31cm、短辺:約21cm、高さ:約1.2cm
(大)長辺:約40cm、短辺:約31cm、高さ:約1.2cm

重さ

(小)約550g
(大)約1070g

生産国

日本

知っておいてほしいこと

  • ・縁は欠けやすいのでご注意ください。

  • ・無垢の木は水分を吸ったり、
    乾いたりするたびに膨張、収縮をくりかえします。
    直射日光やエアコン、
    食器乾燥機による過度な加熱や乾燥、
    水に浸すことなどによる過度な加湿は避けてください。
    反りやひび割れ、カビ、腐敗の原因になります。

  • ・汚れを取りたいときは水洗いをせず、
    よく絞った布巾などで拭き取ってください。

  • ・水分がこぼれた場合にはすみやかに拭き取り、
    風通しの良い日陰で乾かしてください。

  • ・熱された鍋ややかんを置くなど、
    鍋敷きの用途ではご使用にならないでください。
    焦げ、ゆがみなどの原因になります。

  • ・火の近くでの使用や保管はひび割れなどの原因となる他、
    火災などの事故につながる恐れがありますので避けてください。

  • ・水分により、木が含むタンニンと金属が反応しやすくなり、
    黒色に変化することがあります。
    金属製品を置く場合はご注意ください。

  • ・無垢の木は使用状況、保管状況によって、
    全体的にやや湾曲してくることがあります。
    反りがおこった場合は、縁が持ち上がっている面を裏にして
    水平な場所に置きます。一晩置くとおさまります。
    なお、年月を経るごとに反る頻度は低くなり落ち着いてきます。

  • ・おつかいのデバイスによって、
    表示される色味は、微妙に異なります。
    そのため、じっさいにお手元に届いたとき、
    お手持ちのデバイスでご覧になっていたときの印象と
    少しちがった色味にみえる場合があります。

スタッフクレジット

写真|有賀傑
スタイリスト|伊藤まさこ