REPORT

chizuさんに着ていただきました③

fog linen workとつくった服を
「ぜひ着ていただきたい」と、
伊藤まさこさんがまっさきに思い浮かべたひとがいます。
それは、伊藤さんが「尊敬する大先輩」という
スタイリストのchizu(チズ)さん。
ご自身のスタイリングで、登場ねがいました。

年齢をかさねてこそのおしゃれの在り方は、さすが!
スタジオに同席した「ほぼ日」の
「weeksdays」チームのめんめんも、感嘆。
そのようす、伊藤さんのレポートで、
3回にわけておとどけします。


chizu(チズ)
1955年、九州生まれ。
文化服装学院服装科技術専攻科卒業後、
まだまだその職業が知られていない頃から、
プロフェッショナルのスタイリストとして
活動を始めました。
分野は、食まわり、インテリア、ジュエリー、コスメなど。
以来、雑誌、コマーシャルなど第一線で活躍しています。
また、現在では、店舗開発や、
商品開発にも携わっています。
著作に『私をぐっと素敵に見せる
大人のおしゃれのひとさじ』
(PHP研究所)
があります。

白から生成りにかけてのグラデーションがうつくしい、
ローブのコーディネート。
「同系色でまとめるとラクよ」。
さらりとおっしゃいますが、
折りあげた袖からのぞく、白い長袖Tシャツの分量とか、
素材の組み合わせ方とか。
さりげない「抜け感」は、
そうそう真似できない。

「60年も着たり脱いだりしていると、
これにはこれかな? なんて、なんとなく分かるものなの」

ローブについているリボンは、
結ばずにたらして。
ずるっとだらしない感じにならないのは、
身長168センチのchizuさんだからこそ。

今回、とても意外だったのは、

「最近、リネンの服を着る時は、
きちんとアイロンをかけてる」

というchizuさんの言葉。
リネンのシワも味わいのひとつ、
と思っていた私には目からウロコでした。

「くたびれたよさみたいなものが似合う年頃もあるけれど、
私くらいの年齢になると、それが似合わなくなるの。
とにかく身ぎれいにしていないとね」

なるほど。
おしゃれの先輩の言葉には、
説得力があるのです。

(伊藤まさこ)

2019-05-08-WED