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最高の素材を、デザインで遊ぶ

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伊藤
前沢さん、こんにちは。
また、L’UNEのアイテムを
お届けすることができて、とても嬉しいです。
今日は、今回のシャツとスカートについて、
お聞かせいただけたらと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
前沢
ありがとうございます。
なんでも、どうぞ。
伊藤
まずシャツですが、
つくられた経緯は、
どのようなことだったんでしょう。
前沢
まず、この素材がすごく好きだということですね。
すごく細い120番手の綿糸を、
双糸といって、2本が1本になるように
撚ったものなんです。
この生地ならではの光沢感、
ツヤ感があるんですね。
素材の持つ美しさにはいろいろありますが、
私は“ツヤっぽさ”がすごく好きです。
L’UNEで、以前、この生地を使い、
タキシードシャツをつくったことがあるんですが、
今回はもう少し、デザインされたシャツをと思いました。
とにかくきれいでベーシックな素材なので、
あえて、デザインをしてみようと。
伊藤
タキシードシャツというのは、
いわゆる、タキシードに合わせる
メンズシャツの形ですか?
前沢
そうです、メンズのタキシードシャツです。
衿の先が三角に折れていて、
胸元にU字型の布を重ねて
縫いつけてあるドレスシャツですね。
そのパターンで、
幾度か素材を変えてつくっていました。
でもレディスなので着丈は長くして、
細身のパンツと合わせるスタイリングでした。
伊藤
わぁ、素敵だったでしょうね。
前沢
ありがとうございます。
それで、今回のシャツですけれど、
シーズンとしてジャケットに力を入れることを、
まず、決めていたんですね。
伊藤
はい。
前沢
そこでジャケットに合わせるシャツを考えました。
そのとき「デザインシャツがいいかも?!」と、
思い立って、
伝統的な衿元でボウ(リボン)使いを
アクセントにして、
すっきりしながらもボリュームがあるという、
相反するふたつの個性をもった
シャツにしようと考えたんです。
“ザ・シンプル”と言えるくらいシンプルだけれど、
細部を見ていくといろんな仕掛けがある、
そういうものにしたかった。
そこで前身ごろをパネル切り替えですっきりさせて、
袖口はふわっとボリュームをつけました。
後ろ身ごろも、ヨークやタックじゃなくて、
ギャザーにしてみたら、
前と横と後ろの表情がそれぞれ
異なって見えてきたんです。
伊藤
ほんとだ。ギャザーがたくさん。
前沢
このボウも、タキシードシャツの時は
すごく細かったんですね。
でも今回は、太いリボンに。
伊藤
ボウは、どういうふうに結ぶのがいいですか?
たとえば蝶々結びにするとか。
前沢
決まりはないんですよ。
着るひとによって
様々に変わることを想定しています。
だからクラシカルに
大きく結んでいただくのもいいですし‥‥。
伊藤
ひとつで結んでも?
前沢
はい。いわゆるネクタイ結びにしても
かわいいんですよ。
そのときはきっちりでも、
ゆったりでも、おもしろいと思います。
ネクタイ結びで
スキニーデニムに合わせてもかわいいしです。
伊藤
すごく素敵ですね。
前沢
固結びにしてもよし、
結ばずにたらして、
王子様みたいにしてもいい。
伊藤
いろいろなたのしみ方がありますね!
前沢
そうなんです。そして、
これだけいろんなデザインを入れているので、
逆に、前のボタンは付けたくなかったんですよ。
伊藤
なるほど。
前沢
留めて着ても、
チラッと見えるぐらいがいいかなと思って。
そんなふうに、細部に、思いを少しずつ
詰めていったというシャツです。
伊藤
できあがるまでに、
「ここはこうしよう」とか、
「ああしよう」が、
いろいろとおありだったでしょうね。
前沢
ありました、ありました。
袖と後ろ身ごろにボリュームを持たせ、
前はすっきりさせるため、
肩にギャザーを入れたくなかったんですよ。
かわいくなりすぎてしまうから。
伊藤
なるほど。かわいさが過剰になってしまうと、
前沢さんの意図するところでは
なくなってしまうんですね。
前沢
はい、「それは違う」と思って。
解決していきました。
袖幅を細くしちゃうと、
着づらくなるんですよね。
そこで、ある程度の袖幅を確保するため、
ほんのちょっと、タックを入れたんです。
パタンナーさんとの話し合いで解決していきました。
伊藤
ほんとだ! タック。
前沢
そうするとツルンともしないし、
袖幅も2cmか3cm、増えるんです。
‥‥伊藤さん、私、
こんなこだわり話をしていてもいいんですか(笑)。
伊藤
はい、ぜひ。楽しいです。
前沢
よかった。パネル切り替えは、前身ごろだけじゃなく、
後ろもそうしてすっきりさせているんです。
けれどもタイトではないんですよ。
伊藤
脇が1枚で、前と後ろ身ごろになっている。
前沢
そうです。これは“三面”と呼ばれる
ジャケットのつくり方です。
シャツって、パネル切り替えがなければ、
通常は脇にカーブがあったり、
スリットがあったりするんですけれど、
このシャツは後ろのパネル切り替えが外側にあり、
裾のカーブもすこし後ろ側。
出して着ても“ちょっと”かわいい、
という印象にしました。
後ろはボリューミーだけれども、
前はすっきり見えるようにという
パターンワークがここにも生きているんです。
伊藤
このシャツは、
どんなジャケットに合わせようと思われたんですか。
前沢
プレーンなブレザータイプのものに合わせても、
雰囲気が出て素敵だなって思います。
ボーイッシュなテイストですね。
伊藤
ブレザーを着るときは、
ボウはどうしたら?
前沢
ブレザーを強調したい時は、
ボウはしなくてもいいんですよ。
衿を立てただけでも雰囲気が出ますから。
そうそう、このシャツ、
こういうカチッとしたタイプにしては、
肩幅をちょっと大きめの設定にしています。
伊藤
そうなんですか。
“ちょっと大きめ”にした理由は?
前沢
全体のバランスですね。
大きめと言っても、カジュアルシャツみたいな、
オーバーサイズな印象の“大きい”ではなく、
ちゃんと肩にのってのバランスを見ながら、
微調整をしての“大きい”です。
カジュアルなシャツって、
もっとフワーってなるんですけど、
肩傾斜をきつめにして、
肩のラインに添う感じにしています。
伊藤
へええ。
前沢
‥‥って、ほんとうに、細かいことばっかり! 
言い出したらキリがないんです(笑)。
伊藤さん、大丈夫ですか。
伊藤
大丈夫ですよ。わかります。
衿も特徴的ですよね。
前沢
衿はですね、台衿がないんです。
開衿ではないのだけれども、自由自在に垂れて、
ちょっと立てたりもできるようにしています。
つくり込んでいるようで、つくり込んでいないというか、
つくり込んでいないようで、つくり込んでいるというか。
伊藤
なるほど、首にもしなやかに寄り添いそうです。
前沢
そうなんです。
抜いて着た時にも、華やかさが出ます。
名前はシャツですけれども、
印象はふわっとした感じですよね。
ボウも自由で、基本は締め。
でも外したり、
内側に(首に直接)巻いても、
女性らしさが出ますよ。
伊藤
1枚持っていれば、いろんな着方ができますね。
前沢
きっとたのしんでいただけると思います。
もちろん単体でも、
ジャケット、コートを重ねても、
ニットに“ボウだけ”合わせても。
中にハイゲージのニットを着て、
シャツの前を開けて。
伊藤
わぁ、きっと、かわいいですね。
第一ボタンだけじゃなく
第二ボタンまで開けても、
また違いますよね。
前沢
そうなんです。2個開けると、いい感じなんですよ。
パリのサンジェルマン・デ・プレのカフェで
本を読んでいらっしゃるマダムのような、
そんなイメージになりますね。
ベーシックでいい素材を、デザインで遊ぶ。
そういうシャツですね。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
10月26日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

saquiのフォーマルウェア

▶︎商品詳細ページへ
スリークォーター スリーブ ワンピース
ノーカラー スリットスリーブ ジャケット
ノーカラー ロングコートジャケット
丸衿プルオーバー
テーパードリボンパンツ
ストレートスカート

きちんとしていて、品があって。
袖を通すと気持ちが引きしまる、
saquiのフォーマルウェア。

体にしなやかに寄り添う、
フォルムの美しさはsaquiならでは。
襟ぐりの開きや袖丈なども絶妙で、
女の人を美しくやわらかく見せてくれます。

お別れのシーンでは、
パールや黒のストッキングと合わせてひかえめに。
また、組み合わせる小物によって、
華やかにもなる。
岸山さんのスタイリングをぜひ参考にしてみてくださいね。

生地は、
saquiの服ではおなじみの
「Faliero Sarti(ファリエロ サルティ)」のもの。
上質で着心地がよく、
さらにはシワになりにくい。
一枚持っているととても重宝するアイテムです。
(伊藤まさこさん)

なお、材料高騰のため、
2023年10月26日再入荷分から、
下記商品の販売価格が変更になります。
在庫がある商品については、
10月16日 午前10:59まで、
今までの価格で購入していただけます。



L’UNEの秋冬服、あのひとのコーディネート 1・西田美紗子さん

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西田美紗子さんのプロフィール

にしだ・みさこ
ファッションブランド「IÉNA」バイヤー。
大学卒業後、Baycrewsに入社、
IÉNAで店頭販売を経て現職に。
フレンチシックをコンセプトに
国内外のアイテムの仕入れを担当。

趣味は音楽を聴くこと。

「母と姉が音楽をやっていることから
音楽のある生活が日常でした。
音楽鑑賞、楽器を弾くことも好きなこと、
中学生のころから毎朝ラジオを聴くのが日課です。
もちろん今も変わらず、
出身地大阪のラジオ局リスナーです!」

■Instagram
■IÉNA website
https://iena.jp/
https://baycrews.jp/brand/detail/iena

今回は自社の今季のアイテムを合わせて
コーディネートしてくれました。
[お問い合わせ先]
メゾン イエナ(自由が丘) TEL:03-5731-8841


ボウ付きギャザーシャツ(ブラック)/L’UNE
ジャケット ¥41,800/IÉNA
デニム ¥19,800/KURO
シューズ ¥29,700/BIBI LOU

バイヤーというお仕事柄、
日々たくさんの服を見ている西田さん。

その中で、L’UNEはどんな存在ですか? と尋ねると、
「フェミニンだけれど甘くなりすぎず、
かっこよく着られる。
素材のよさとか、仕立てとか、
ちょっとしたディテールとか。
そういったバランスがとてもいい。
そういうブランドってなかなかないと思うんです」
と、西田さんが言えば、
「しなやかでありながら、確固たるスタイルがある人。
いつもL’UNEをさらっと着こなしてくれるんです」
と前沢さんが応える。

服を作る人と、えらぶ人。
ただそれだけの関係ではない、
「信頼」みたいなものがおふたりの間にはあるのです。
なんだかそれって、すごくすてきではありませんか。

3色あるシャツ、
西田さんがえらんだのはブラック。

「ちょっと改まった場所にも着られるシャツですが、
あえて着崩してみました」

シャツの裾はデニムからアウトさせて。

デニムはジャストサイズではなく、
少し大きめサイズに。
折り返した裾からのぞく
ベロアのワンストラップシューズもいいかんじ。

ジャケットは片手で持ったり、
さらりと肩がけしたり。

「黒いシャツがかっこよかったので、
素材感のある茶系でコーディネートしました」

リボンは大きく結んでボリュームを出し、上に重心を。

髪をタイトにまとめたのは、
「服が際立つように」とのこと。
なるほど。

セミフレアミモレスカート(ブラック)/L’UNE
ニット ¥17,600/IÉNA
ストール ¥38,500/THROW
シューズ ¥53,900/BILLI BI
バッグ ¥39,600/0711 TBILISI

続きまして、スカートを。
撮影中、スカートを翻らせるように動いてくれた西田さん。

「ドラマティックに広がるのがすてきだなぁと思って」

それぞれの服に合った見せ方を
よく分かってるところはさすがです。

スカートに合わせたのは、
ふわふわ素材のニットとストール。
素材でコントラストをつけたんですって。

後ろ姿はこんな感じ。
つるりとしたサテン地と、ふわふわ。
足元には茶系のブーツ(なんとウェスタンブーツ!)を。

ブーツの色とバッグの内袋の色がぴったり。
素材や色の合わせ方や、
足し引きのバランスがすごくいい。

「今回はこのふたつのコーディネートにしましたが、
シャツだったらデニムのサロペットを合わせても。
かっこいい感じにしたかったら、
スラックスやパンタロン、足元はバレエシューズとか。
スカートはグレーのパーカにスニーカーも合いそうです」

このふたつのアイテム、
他にどんな着こなしを? とたずねると、
いろんなコーディネートを提案してくれました。

「どちらのアイテムも可能性は無限。
ちょっとあらたまった集まりや、
これからは年末年始のパーティーにも
活躍してくれそうです」

お客さまからは絶大な支持を得ている西田さん。
着こなしのすてきさはご覧の通り。
「上から下まで西田さんと同じアイテムが欲しい」
なんていう方もきっといるに違いない。
取材に行った私たちweeksdaysチームも、
思わず同じものを買いたくなりましたから!

[お問い合わせ先]
メゾン イエナ(自由が丘) TEL:03-5731-8841

L’UNEのボウ付きギャザーシャツとセミフレアミモレスカート

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いい関係

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weeksdaysをはじめてから、
作り手の方との距離が、
グッと縮まりました。

とくに服のデザイナーさんたちと、
ここまで親密になるとは‥‥と
自分でもびっくりしています。

ファッションのスタイリストではない私は、
今まで服は、
一方的にファンだったものですから! 

展示会や打ち合わせ、
コンテンツ作りのためのインタビュー‥‥
話す機会が増えるごとに、
ますます興味が湧いてくる。
そのブランドがより好きになるとともに、
デザイナーの方々のことも好きになっちゃう。

仕事を通して、こんな広がりがあるとは。
ありがたいことだなぁと思っています。

今週のweeksdaysは、
L’UNE(リュンヌ)のシャツとスカート。

コンテンツは、
デザイナーの前沢さんおすすめのお二方に、
ふたつのアイテムを着ていただきました。

服を作る人と、着る人。

「お洋服を通してお互いを理解しあっていると
勝手に感じています」
と前沢さんがおっしゃるように、
そこには、すごくいい関係がありました。
どうぞおたのしみに。

MOJITO 撥水フィッシュテールコート あのひとに着てもらいました 2・松本海央さん

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松本海央さんのプロフィール

まつもと・みお
栃木県那須塩原市に拠点をおく
SHOZO COFFEEのスタッフ。
東京・世田谷区弦巻には、
焼きたてのお菓子を楽しんでいただく新しいお店、
POPPY COFFEE and BAKERYができました。
(身長152cm)

■SHOZO COFFEE STOREのwebsite
■POPPYのInstagram

■以前のインタビュー
・あのひとと、コンバース。
・カフェオレベースのこと。
・あのひとに着てもらいました。


世田谷区の弦巻通り沿い。
「駒沢中学校」でバスを下車して歩くと、
どこからか甘い香りが漂ってきます。
栃木県那須塩原市に拠点をおく
SHOZO COFFEEが展開する
コーヒーやおいしい焼き菓子のお店
「POPPY COFFEE and BAKERY」です。

以前、別のコートを着用して
登場してくれた松本海央さん。
現在は、軽井沢のSHOZO COFFEEと
POPPYを行ったり来たりの日々とのこと。

今回着ていただいたのは
MOJITOのメンズコートなのですが、
松本さんは、普段から
メンズアイテムを着ることはありますか?

「サイズが合うことがないので、
メンズアイテムはほとんど着ないんです」

今回はメンズのアイテムで、
しかもワンサイズということで
松本さんには大きいかな‥‥?
と思ったのですが、
とってもお似合いです!

「最初に手にした時、
大きいかなぁと思ったんですけど、
着てみたら意外としっくりきて驚きました」

このコート、着るひとごとに
そのひとに合ったサイズ感に見えるんです。
袖をまくったり、
ウエストをしぼったりして
いろんな着こなしもできます。

「黒とカーキを着させていただきました。
黒は普段からよく着るんですが、
カーキはあまり着ることがないので新鮮でした。
カーキでも、そんなにミリタリー感がないので
日常的にも着やすいですね」

そうなんです!
生地に上品な光沢があるので
カジュアルになりすぎないんです。

「今日のコーディネートは、
カジュアルなメンズコートに合うよう
黒のブラウスとデニムで
ボーイッシュな雰囲気にしてみました」

ボーイッシュとはいえ、丸いかわいい襟に
松本さんらしさが表れています。

「暗めのコーディネートなので
靴の色がワンポイントです」

これからの季節、
こんな風にブーツを合わせるのもよさそうですね。

「これからだんだんと涼しくなっていくので
中には軽いものを着て、
その上にこのコートを羽織ったりしたいです」

まだまだ暑いとはいえ、
朝晩は空気が冷たくなってきますしね。
そんな季節の変わり目にもぴったりですね。

「軽井沢だと朝晩は涼しいし
夕立ちなどで急に雨が降ったりするので
このコートはすごく重宝しそうです」

ペーパードライバーを卒業し、
ここ3年ほど運転をしはじめた松本さんは、
軽井沢のSHOZO COFFEEには車で行っているとのこと。

「軽い雨ならこれがあれば大丈夫だから
車にこれ一枚置いてあると
とっても便利ですね」

とても軽くて持ち運びにも便利で、汚れにくい。
松本さんのように移動が多いひとにもとてもよさそうです。

今回もすてきに着ていただいて
ありがとうございました!

MOJITO撥水フィッシュテールコート あのひとに着てもらいました 1・清水彩さん

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清水彩さんのプロフィール

しみず・あや
2010年、Landscape Productsに入社、
GOOD NEIGHBORS’ FINEFOODSのディレクションや、
Piliのマネージメント・バイイング、
海外アーティストとのやり取りなどを担当、
取締役に就任する。
2021年に独立。
日本やカリフォルニアの間でキュレーションや
ディレクションをメインに活動中。
ふたりの子どもとの3人ぐらし。
「weeksdays」ではクラッチバッグの回
Half Round Tableの回に登場。


「ずっと服が好き」という清水彩さん。
でも最近、着方が少し変わってきたのだとか。

「若い頃は、いかにくずすかを考えてきましたが、
今はきれいな要素を取り入れるようにしています」

新品を履くのは、
かっこ悪いとさえ思っていたスニーカーも、
今は「きれいでないと」。
そう思うようになってきたそう。

その感じ、すごくよく分かる。
年齢を重ねるにつれ、
要所要所に「きれい」を足していかないと、
おや? ‥‥という感じになっちゃう。
大人のおしゃれって気を遣います。

コートからのぞかせたのは、
白いレースの襟。
中にはキルティングのベストを重ねました。

「このコート、たっぷりしているから、
コートやジャケットを中に着てもよさそうです」

そう、秋口から冬まで(そして春先まで)、
長い期間、着られるのも、このコートのよいところ。

バッグと靴は黒でひきしめて。
このコーディネートに、
トレンチコートではなく、
あえてMOJITOのコートを。

カジュアルと「きれい」が
上手にミックスされているところ、
さすがだなぁ。

ブラックのコートには小花柄のワンピースを。
「かわいいものに、
反対のイメージのものを合わせるのが好き」
なんですって。

靴は撥水加工された革のブーツ。

「だからこれは雨の日、
もしくは雨が降りそうな日対策のコーディネートです」

雨の日に、ワンピース? と尋ねると、
「パンツだと、裾が濡れてくるのが気になって」
との答えが。
なるほど。
コートも靴も撥水加工、
裾の汚れや跳ねが気にならないスカートで
雨の日も万全、というわけです。

続きまして、
最近、気に入っているという、
上下デニムにブラックのコートを。

「もともとオールインワンが好きで
よく着ていたのですが、ある時ふと、
デニムの上下もいいんじゃない? って思って」

作業着風に見えないように、
コートからのぞく指先に赤いネイルを塗ったり、
リングを重ねたり。
ほら、ここでも「きれい」を足している。

傘を持つのがあんまり好きではないという清水さん。

小さなチェックのバッグは撥水加工。
ブーツも、そしてコートも撥水。
これなら、小雨くらいならへっちゃら。
大振りの雨の時は雨宿りして。
傘を持たなくとも、どうにかなりそう。
このコート、
安定しない最近の天候の強い味方でもあります。

キャップにフードを重ねて。
キャップの素材はスウェード。
だから、スポーティーに寄りすぎない。

このバランス、参考にしたいなぁ。

ミリタリーウェアをベースに、機能的な、タウンユースのコートを

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──
今回このコート、
「weeksdays」ではベージュ、ブラック、
そしてカーキの3色で展開します。
カーキは別注色、
「weeksdays」のために
特別につくっていただきました。
ありがとうございました。
山下
はい、MOJITOで展開するのは
ベージュとブラック、シルバーですが、
「weeksdays」ではシルバーのかわりにカーキ、
いわゆるオリーブ色をつくりましたね。
──
デザインは、山下さんですね。
くわしく教えていただけますか。
山下
M65パーカという、
1965年にできたフード付きのミリタリーパーカが
デザインのベースになっています。
アメリカ地上軍の極寒地野戦用のパーカですね。
うんと寒い場所のアウターなので、
保温性のあるライナーを内側に着る。
それでいろんな部分がものすごく大きくできてるんです。
フィールドジャケットを着て、
ライナーを着てから、最後にこれを着るんですよ。
──
だから大きめなんですね。
山下
はい。ミリタリーウェアって
いろんなブランドやデザイナーがデザインソースにし、
アップデートして
新しいファッションのベースに使うんです。
このコートも、原点であるミリタリーを、
MOJITOとして解釈し直した、ということですね。
それで、M65って、メンズファッション史上、
おそらく3本の指に入るぐらい
よく使われているアイテムです。
モッズコートってわかりますか? 
あれは「M51」と「M65」、
これらはよく似た2つのタイプの
極寒地用のパーカなんですけれど、
それを1960年代、英国のカウンターカルチャーの中、
若者たちが着たことから火が点いたファッションです。
ベスパに乗って、モッズコートを着るのが
彼らの定番でした。
そういえばフードなしのものを
1976年の映画『タクシー・ドライバー』で
ロバート・デ・ニーロが着ていましたね。
あれはモッズファッションではなかったけれど。
──
なるほど、このコートとモッズコートは、
ルーツが同じなんですね。
じゃあこれも「モッズコート」と言える?
山下
いえ、モッズというスタイルは
MOJITOがもつコンセプトの時代背景とは異なるので、
僕はその名称を使わず、
「フィッシュテールコート」と呼んでいます。
フィッシュテールというのは、
「M51」や「M65」の後ろ身ごろの裾が
魚の尾ひれのような形をしているのを指します。
フード付きのトップスですから、
パーカというのが一般的かもしれませんが、
今回、「weeksdays」を通じて
女性のみなさんにも大きめに着てもらうことを考えて、
じっさいに着たときの印象から、
コートと呼ぶことにしました。
──
なるほど、よくわかりました。
今回のコートは、M65をソースにしながら、
MOJITOならではのアップデートが
ほどこされている。
具体的にどんなところに
MOJITOらしさがありますか。
山下
M65は、いちばん上に着るので、
どんな厚着の上からも着られるように、
そして、運動量を確保するために、
大きくできているわけです。
これはそのシルエットを生かしながら、
ミリタリーウェアとしては必要だったけれど、
街着では不要な、いわばオーバースペックな部分を
全部そぎ落としたかたちです。
たとえば本家には袖や裾についてるドローコードとか、
そういったものを全部排除してます。
だから袖口も使いやすいデザインになっています。
ミリタリーウェアだと、
袖がベルトでしぼれるようになっていたり、
ポケットにフラップがついてたりするんですけど、
そういったものも全部排除して、
街着らしく、
ステンカラーコートのディテールを少しミックスさせ、
タウンユースにアップデートしてます。
──
なるほど、ドローコードを減らしたり‥‥。
山下
でも、ウエストをしぼる部分は、
ドローコードって実用的だし、
絞ったシルエットの美しさもあるので、残しました。
ほんとはもう1個、裾についてるんですよ。
けれどもこのコート、袖口や袖幅のつくりは、
ものすごくミリタリーウェアに近いんです。
──
ミリタリーウェアが原型だと、
生地が厚くて重いのでは? と思いきや、
おどろくほど、軽く、薄めなんですよね。
山下
はい。軽さもありますね。
「機能素材」っていう言い方をするんですけど、
このコート、「撥水」の機能を加えた
素材を使っているんです。
ナイロンとポリエステルで合成された高密度の平織りに、
撥水とシーレ加工をしています。
──
撥水というのは水をはじくという意味ですよね。
シーレ加工とは?
山下
生地の気密性を高めるための加工です。
シーレはフランス語でCIRE、
「ワックス」のことです。
でもそのままの意味ではなく、
ワックスをかけた“ような”、
独特の光沢感が出ていることが由来です。
──
たしかに、独特の質感ですね。
山下
焦げ付き防止加工されたフライパンって、
表面に膜があるんですよね。
で、水を弾く、油を弾く。
このコートの加工は、
極端に言うとそれに近い。
生地の上に1つの膜があって、
機能を高めているわけです。
──
気密性が高いと聞くと、
そういう素材って、いわゆるレインコートのように、
着るとちょっと暑いというか、蒸す感じがありますが、
このコートは、蒸す感じがあまりしません。
山下
そうなんです。
けれども外気の強い湿度や
雨粒のような水はブロックします。
この素材の撥水効果はものすごいですよ。
お見せしましょう。
こうして水をこぼしても‥‥。
──
おぉ!! 水滴が、丸い粒になってコロコロと。
すごいですね。全然しみ込まない。
こんなに弾くんですね。
山下
はい。ファッション性を重視しつつ、
雨具としても優秀なコートです。
今回「weeksdays」で展開するのは
メンズのLサイズ、
レディスとしてはたっぷり大きめのワンサイズですから、
マントというかケープというか、
いちばん上だけ留めて、
たとえばバックパックや
ショルダーバッグの上から
すっぽり着ることもできると思います。
最近のゲリラ豪雨的な雨の日にも、
すごく便利にお使いいただけますよ。
──
じゃあ小柄だったり華奢な方には
大きく見えるかというと、
不思議なことに、そうでもないんですよね。
ちゃんとおさまるというか。
山下
そうなんです。いまはレディスでも
オーバーサイズは定番化していますしね。
ただ袖が長すぎたりしたら、
袖口をロールアップしたり、
腹囲の大きさが気になったら、
ウエストでブラウジングしたりと、
いろんな着方ができるので、
「大きすぎるかも」という心配はなさらずに。
──
わかりました。
キャップもそうですけれど、
MOJITOで山下さんがつくられるアイテムは、
素材の機能性が考えられていますね。
山下
はい。
昔のいわゆる名品というものがあって、
それをある程度タウンユースにする時、
もっと軽くとか、水を弾くとか、
そういったことを重要視して
アップデートをしています。
──
このコート、性別を問わずいろんなかたが
着られると思うんですけれど、
そういうことって意識されているんですか。

▲13オンス、ヘビーウェイトの
シャンブレースリーピングシャツと、
シャツがチャコール、
そしてパンツと靴は黒。
このコートのブラックは、
一番濃いグレー、とも言える黒なので、
全体をグレー&ブラックでまとめると、
奥行きのあるグラデーションが楽しめます。

山下
そうですね‥‥意識してつくることもありますが、
何品番かは、意図せずに、
圧倒的に女性のお客様に売れた、
という経験もありますよ。
いま僕の着ているシャツに似てるんですけど、
着丈がもっと長くて、
もっと襟の前下がりが広く、全部ボタンが開き、
裾のカットが深いものでした。
──
それはワンピースというか、
スパッツや細めのパンツを穿けば
一枚で着られちゃう、というような感覚で
お求めになられたのかもしれないですね。
山下
そうですね。あれは女性のお客さまに
たいへん好評をいただきました。
──
なるほど。
ところで、このコートの生地の感じだったら、
オールシーズン着られそうですが。
山下
はい。これ、いちおう、
AW(秋冬)のコレクションではあるんですけれど、
季節を問わず、広く、長くお使いいただけると思います。

▲ベージュはちょっとライトな感じで、同系色のグラデーションでコーディネート。サンダルに白いソックスを合わせています。ダブルジップなので、前をどう留めるか、でも、ずいぶん表情が変わるんですって。

──
いいですね! 
ところで山下さんといえばヘミングウェイですけれど、
今回はヘミングに関係していないんですね。
山下
そこ突っ込まれるとウッとなるんですけど、
関係していないんです。
ヘミングウェイは61年に亡くなってるので、
それ以降のデザインソースっていうのは、
僕は、本来、あんまり使わないんですけど。
──
でもヘミングウェイが似合いそうです。
山下
無理くり、もってくと、
ヘミングウェイって「旅する文豪」ですから、
このコート、旅にはコンパクトになるので、
とってもいいんですよ。
──
そう思いました。旅にすごくいいと思います。
クシャクシャ、ってかばんに入れても大丈夫ですか?
山下
全然大丈夫です。
ただ、生地の特性として
チョークマークっていう言い方をするんですけど、
強く折れたシワが、
ちょっと白っ茶けるときがあります。
それは傷ではなくて、
そういう素材の特性です。
それも個性だと思っていただけたら。
まぁ自然に落ちますけれど。
──
ほんとに長く着たらいつかは撥水加工も落ちますよね。
でもクリーニング屋さんで撥水加工を
やり直してもらうというのは‥‥? 
山下
それは、なさらないほうがいいですね。
できるクリーニング屋さんもあるとは思うんですけど‥‥。
手入れの仕方は、製品タグをよくごらんください。
──
お家で洗える。水洗いができますよね。
山下
はい。注意点を守っていただければできます。
要は撥水するので、
洗濯機だと、脱水で回すときに、
内側の水滴が抜けきれなくて溜まって、
つまりは洗剤が残る可能性があるんです。
だから大きいタライや
バスタブに水を入れて洗剤を溶かし、
押し洗いし、よくすすげば、全く問題はありません。
──
そっか、わざわざ洗濯機に
入れる必要はありませんね。
山下
思いっきり泥をかぶったとかケチャップこぼしたとか、
そういったときでも、水で落ちますから。
──
そっか、バスルームにかけて
シャワーで流せばいいんですね。
山下さん、ご自身で着られるとしたら、
どんなコーディネートをなさるんでしょう。
山下
そうですね。もうほんと、
あんまりこのコートを意識するっていうよりも、
普段着てるものの上にバサッと着るほうが
いいかなぁと思います。
たとえばスウェットパンツに、
白いスニーカーにパーカにこれ、とか。
──
うんと気軽に。
でもきっと、この独特の光沢、質感だったら、
カジュアルでもきれい目でも、大丈夫な気がしますね。
山下
その通りです。
いろんな手持ちの服と合わせて着てくださいね。
──
ありがとうございました。
山下
こちらこそありがとうございました。

MOJITO の撥水フィッシュテールコート

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森でも街でも

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去年の秋、森に小さな家を買いました。

内見に訪れた日が、
あまりに清々しい秋晴れだったこと。

敷地の中にある、大きな朴の木の落ち葉から、
とてもいい匂いがしたこと。

そんなことが重なって、
よし、ここにしよう、
そう思ったのでした。

それから一年ほど経って、
今はまだ改装中。
床材は? 
窓はどうする? 
なーんて、決めることはたくさんですが、
それがまた楽しい。

‥‥と同時に、
今まであまり目がいかなかったものに、
興味が湧いてきました。

スコップ、長靴、ガーデングローブ‥‥

展示会でも、なんとなく森を歩く時に
重宝しそうなアイテムに惹かれている。
おもしろい変化だなぁと思わずにはいられません。

MOJITOのコートもまた、
その変化のさなかに見つけたアイテム。

でもね、着てみて分かったんです。
これって森の中で着るだけではもったいない。
街着にもぴったりなんです。

MOJITOの山下さんが考えるものって、
ちょっとひねりが効いていて、
思わずそうそうこれ、とうなづいちゃう。
すごいなぁ、山下さん! 

コンテンツではふたりの方の着こなしを拝見。
こちらも合わせてどうぞ。

SLOANEのタートルネック、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 2・グレーとブラックで秋冬らしさを

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グレーの首元は、
片方だけくしゅっとさせました。
これはSLOANEの森内さんに教えてもらった、
タートルの首元をさりげなく、くずす方法。

タートルネック長袖Tシャツ(グレー)/SLOANE
パンツ ¥27,500/t.yamai paris

簡単なのに、こなれて見える。
シンプルな服ほど、
こういうちょっとした着こなしの工夫が
ものを言うのです。

デニムにインするとこんな感じ。
髪はタイトにまとめて。

タートルネック長袖Tシャツ(グレー)/SLOANE
パンツ ¥27,500/t.yamai paris
ワンピース ¥46,200/Honnete(グラストンベリーショールーム)

その上からワンピースを羽織ります。

このタートルネック、
しっかりした素材ですが、
「厚手」と呼ぶのはちょっと違う。

シューズ ¥30,800/Catworth(グラストンベリーショールーム)

こんな風にワンピースを重ねても、
窮屈な感じにはならず、
着ていて快適なんですよ。

タートルネック長袖Tシャツ(ブラック)/SLOANE
ジャンプスーツ ¥39,600/Honnete(グラストンベリーショールーム)
シューズ ¥18,700/Catworth(グラストンベリーショールーム)

オールインワンの下に重ねても、すっきり見える。
ここではブラックを合わせましたが、
グレーを合わせて色の濃淡をたのしんでも。

ストール ¥16,500/Honnete(グラストンベリーショールーム)

もう少し秋が進んだら、ストールを。
かっちり巻くのではなく、
さっと羽織ると軽やかに見えます。

一枚で着るのはもちろん、
ワンピースやオールインワンの下に着たり、
ストールを羽織ったりと、
着こなしの幅が広がるタートル。

ホワイト、グレー、ブラック。
好みの色を見つけてくださいね。

[お問い合わせ先] 
t.yamai paris TEL:03-6407-1651
グラストンベリーショールーム TEL:03-6231-0213

SLOANEのタートルネック、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 1・ホワイトのタートルを主役に

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展示会で見つけた瞬間、
注文を決めたSLOANEのタートルネック。

首まわりにゆとりがあり、着ていて楽(こことても大切)。
タートル部分のゆとりも絶妙で、
くしゅっとさせても、
また、きちんと折ってもよし。
一枚でいろんな表情を見せてくれます。

ここでは、折らずに自然に。

前から見るとこんな感じ。

タートルネック長袖Tシャツ(ホワイト)/SLOANE
パンツ ¥36,300/Honnete(グラストンベリーショールーム)
ブーツ ¥68,200/Sanders(グラストンベリーショールーム)

清潔感がある白は、デニムとの相性もよいけれど、
秋が深まってきたら、
こんなモノトーンのチェックのパンツを合わせたい。
ニットとはまた違う素材感が新鮮なんです。

ベスト ¥34,100/Honnete(グラストンベリーショールーム)

もう少し寒くなったらベストを重ねて。
ベストとパンツはもこもこの厚手素材、
ブーツもしっかりとした存在感あるものですが、
全体が重くならないのは、
タートルの素材感のおかげ。

一枚で着てもさまになりますが、
重ねてもいい。
こういうアイテム、持っていると本当に重宝するんです。

重ね着をする時は、
髪をタイトにまとめるとバランスよし。
顔まわりをすっきりさせて、
タートルが主役の着こなしに。

[お問い合わせ先] 
t.yamai paris TEL:03-6407-1651
グラストンベリーショールーム TEL:03-6231-0213

Satomi Kawakita Jewelry (サトミカワキタジュエリー) weeksdaysだけの お見立て受注会をひらきます

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伊藤まさこさんがニューヨークで出会った
ジュエリーブランド Satomi Kawakita Jewelry
(サトミカワキタジュエリー)と
「weeksdays」がコラボレーションした
お見立て受注会を、
9月29日(金)、30日(土)に開催します。

4年ぶりの受注会開催にあたり、
前回の受注会の様子を振り返りながら、
Satomiさん、伊藤まさこさんに
コメントをいただきました。


今までジュエリーはあまり着けたことがない、
着けたいけど何が似合うかわからない、
自分では選べない、
という方にこそ、
受注会にお越しいただきたいです。

似合うものは肌の色、ヘアスタイル、
ファッションによっても違いますが、
どなたにも似合うものが必ずありますので、
それを探すお手伝いをさせていただきます。

何かの記念に、自分へのご褒美に、
この機会に会場で色々試していただきたいです。

Satomi Kawakita


私が初めてSatomiさんとお会いしたのは、
ニューヨークのSatomiさんのアトリエでした。
じっさいに制作している場所で、
手に取りながら(時には試着しながら)、
ジュエリーをえらぶ。
なんて贅沢ですてきな時間なのだろう! 
旅の記憶のひとつとして、
私の心に焼きついたのでした。

デザインや素材について
直接、質問できたのはもちろん、
いいなぁと思ったのは、
Satomiさんやスタッフが、
ふだんどんな風にSatomi Kawakitaのジュエリーを
つけているかが見れたこと。
なるほど、リングは重ねづけするといいのね、とか
ピアスは左右対称でなくてもいいんだ、
なんていろんな発見があったのでした。

そんな気持ちが頭にあったから、
weeksdaysでSatomiさんのジュエリーを紹介するときは、
ぜひとも私の初めての出会いと同じような
シチュエーションで。

そう思い、2019年にFOG 2nd FLOORをお借りして
はじめての受注会を開催しました。

自然光が入る広々とした空間で、
Satomiさんに相談しながらジュエリーをえらぶ。
来てくださったお客さまは、
ジュエリーえらびだけでなく、
お手入れ方や収納法も質問されたりしていて、
私も勉強になりました。

なによりうれしかったのは、
ジュエリーをえらぶ時の皆さんの表情! 
きらきらして、それはたのしそう。
家のことや仕事のことからいっとき離れ、
自分の時間を自分のためだけに使う。
そんな時間をお客さまと共有できたことは、
私たちにとってかけがえのない思い出にもなりました。

今回、またFOG 2nd FLOORをえらんだのは、
光の入り方が、ふだん私たちがいる環境と近いから。
石の色合い、肌との相性。
ピアスだったら髪の色も、
ジュエリーを合わせる時のポイントに。

おだやかな自然光が入るFOG 2nd FLOORで、
Satomiさんに(もちろん私もご相談に乗りますよ!)
相談しながら、
ゆっくりじっくりジュエリーえらび。
私たちも、皆さんとお会いできることを
楽しみにしています。

伊藤まさこ


■受注会の日程
2023年 9月29日(金)/30日(土)

■開催場所
FOG 2nd FLOOR
東京都世田谷区代田5-35-1
(小田急電鉄・京王電鉄 下北沢駅より徒歩約5分)
※9月30日(土)は1階のショップはお休みです。

■営業時間
11:00~18:30

■伊藤まさこさんの在廊時間(予定)
9月29日(金)11:00~18:30
9月30日(土)11:00~15:00ごろ

■お取り扱いアイテム
今回の受注会では、
リング、ネックレス、ブレスレットなど
Satomi Kawakita Jewelryの
フルラインナップに加えて
「weeksdays」で2023年12月に発売予定の
weeksdays限定のコラボジュエリー(ピアス3型)の
先行受注をお受けします。
先行受注品については、
会場でご注文いただいたお客さまに限り、
通常販売価格の10%オフでお買い求めいただけます。


・ホワイトオパールのピアス(18K)
販売価格:64,790円(税込)
→会場限定価格:58,311円(税込)


・レインボームーンストーンのピアス(18K)
販売価格:52,690円(税込)
→会場限定価格:47,421円(税込)


・ちいさなアコヤパールのフープピアス(14K)
販売価格:54,230円(税込)
→会場限定価格:48,807円(税込)

また、この受注会会場限定商品(ピアス1型)も
ご用意しています。

・ちいさなレインボームーンストーンのピアス(14KY)
(E1902RM_14KY)
販売価格:40,150円(税込)

■お支払いについて
受注会でのお買い物は、
こちらのお支払い方法となります。
現金はお使いいただけません。
————-
・各種クレジットカード
(VISA、MASTERCARD、JCB、
アメリカン・エクスプレス、
ダイナースクラブ、ディスカバー)
支払回数はご一括のみ

・電子マネー
(iD、QUICPay、Apple Pay)
————-
ご了承いただけますよう、お願いいたします。

■受注後のキャンセルについて
オーダーを受けての製作になりますので、
ご注文のキャンセルはお受けできません。

■受注品のお届け時期
受注会でお申し込みいただいた商品は、
12月中旬に発送する予定です。


お見立ていただきながら選ぶ素敵な時間を
たくさんの方たのしんでいただきたいです。
お待ちしています。

SLOANE 大貫雄さんにきく“気持ちよさ”の秘密

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しっかりしたコットンで、大人の服を

このタートルネックの
素材についてお話をさせていただくと、
これはアメリカ・カリフォルニア州の
サンホアキン・バレー(SAN JOAQUIN VALLEY)
というところで栽培されたコットンなんです。
いわゆるカリフォルニア綿です。
アメリカって綿の生産量から言うと
世界で2番目に多いところなんですよ。

アメリカの綿というと、
例えばスーピマ綿とかインド綿など、
いろいろなブランドの綿が栽培されています。
そのなかでカリフォルニア綿っていうのは、
みなさん、あまり聞いたことがないかもしれません。
じつはぼくもそうでした。でもその響きに、
「なんだろう、それ?」っていう興味と、
ときめきを感じていました。

サンホアキン・バレーという場所は、
ふたつの山に挟まれた肥沃な平原で、
地域のほとんどが田園です。
さまざまな作物が育ち、綿花もそのひとつ。
世界最大の単一綿花農場もあるんですよ。

ここには雪解けの水が流れていて、
その水で育ったカリフォルニア綿の特徴は、
比較的ハリがあってしっかりしていることです。
このタートルネックをつくった生地は、
カリフォルニア綿を、双糸といって、
細い2本で撚って1本にした糸を
機械編みにしていくことでつくられています。
普段、SLOANEで使っている
Tシャツの生地よりもちょっと肉厚で、
しっかりとした生地なんです。

伊藤さんにチョイスしていただいた理由の一つも、
そのハリ感なんじゃないかなって想像しました。
首に寄り添いすぎず、クシュクシュっともならずに、
きれいに襟が立つ感じ。
このきれいな立ち方が素材の効果なんです。
いわば「しっかりとしたコットン」なんですよ。

ちなみにSLOANEの
定番的なTシャツは、超長綿っていう、
もうちょっと長めの繊維のコットンを使っています。
柔らかくて、より細く、もっと光沢のある素材ですが、
これは、そういうものとは対照的です。
糸が少し太く、しっかりとしているんです。

織り方は、普通の「天竺」。
一般的な平編みですが、ある程度、
高密度に編んだ素材です。

コットンのタートルについて、
SLOANEでは、超長綿を用いた
形のもう少しコンパクトなタイプを
定番でつくっています。
それは1枚で着るというよりも、
基本的にニットの下に着ていただくことを
前提にしたアイテムです。
クルーネックのニットから、
襟と、裾の先がちょっとだけ出る、
そんなコーディネートしてください、
という提案をしてきたんですね。

でも今回は1枚で着ていただけるカットソーとして
このタートルネックを提案しました。
透け感もなく、肩も少し落ちていて、
1枚でも十分着ることができます。

いま、暑い期間が長くなってきていますよね。
四季があるとはいえ秋と春が短い傾向にあります。
その影響か、春夏のニットの売れる期間が
少し前倒しになっているんです。
SLOANEを始めて7年が経ちますが、
温暖化もあって
7年前と売れるアイテムがだいぶ変わってきましたね。

そういう背景のなかで、
以前ならちょっとカジュアルなイメージだった
コットンのこういうアイテムを、
大人が着てもオッケーな形に仕上げた、
それがこのタートルネックだといえます。
これからSLOANEでもそういったものを
どんどん提案していこうと思ってますし、
そういったものが世の中に増えてくると思います。

気温にあわせての商品構成が、
ますます重要になってくるような気がしています。
(談)

SLOANEのタートルネック

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「今」の空気

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暑がりなものだから、
タートルネックを着るのは、
寒い日に限られます。

でもタートルネックって、
ストールや手袋と同じくらい、
秋冬のおしゃれには欠かせない存在。

今日のコーディネートにはタートルがぴったり! 
そんな風に思っても、
あたたかい日が多いここ最近、
厚手はちょっとひるんじゃう。

さて、どうしたものか?

手持ちのニットと同じようなシルエットで、
さらっと着られて、
家で洗えて。
そういうの、あったらいいのにな‥‥
という形、SLOANEにありました。

頭に思い描くものを形にしてくれるブランドは、
心強い存在。
シンプルだけれど、
毎シーズン「今」の空気を纏っている。
SLOANEって、
本当にすごいなって思うのです。

今週のweeksdaysは、
SLOANEのタートルネック。
今年の秋冬はこればかりになりそうな、
そんな予感がしています。

ことしのリバティ、こんなコーディネートで 伊藤まさこ

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「リバティといえば花柄」
そんなイメージを持つ方も多いと思いますが、
じつは無地やチェックもあるのです。
今回、t.yamai parisが
weeksdaysのために作ってくれたのが、
このシックなギンガムチェック。
できあがったものを見て、
花柄もチェックも、どちらも欲しいな、
なんて思いました。
だって、まったく違う印象の服になったから!

Vネックフリルカラーブラウス(モノトーンギンガムチェック)/t.yamai paris
カラーパンツ(サフラン・38)/saqui
ブーツ ¥68,200/Sanders(グラストンベリーショールーム)

ボトムスにモノトーンを持ってきて、
シックにまとめるのもすてきですが、
ここではあえて黄色のパンツを合わせました。
靴はパンツの印象に負けないように
ボリュームのあるブーツを。

シャツはアウトしてラフに着ます。

後ろ身頃の丈やボリュームが、
気になる腰回りを上手に隠してくれるところもうれしい。

Vネックフリルカラーブラウス(モノトーンギンガムチェック)/t.yamai paris
ウエストタックワイドパンツ/STAMP AND DIARY
シューズ 伊藤まさこ私物

ギンガムチェックのブラウスとゆとりのあるデニム。
相性のよいもの同士の組み合わせは着ていて安心。
足元はネイビーのコンバース。
首まわりのフリルがカジュアルな着こなしに、
ほんのりかわいらしさを加えてくれます。

手首のボタンはきちんとしめたり、
開けて手首を見せたり、
または折り返したり。

全体のバランスを見ながら、
加減するといいみたい。

チェックとは印象がガラリと変わるこちらは
リバティの”Swim-Dunclare”(スウィム・ダンクレア)。

Vネックフリルカラーブラウス(リバティ・スゥイン ダンクレア)/t.yamai paris
パンツ ¥30,800/t.yamai paris
サンダル 伊藤まさこ私物

思い切って、柄のブラウスに
地模様のパンツをコーディネート。
ここでは上品なピンク色のパンツを合わせました。
足元は華奢な靴より、
ちょっとごつめなものが今の気分です。

ブルー×白の”Lodden-Wood”(ロデンウッド)には、
白いスカートを。

柄が主役のひかえめなコーディネート。
首まわりのフリルや、
背中のギャザーが華やかだから、
アクセサリーいらず。
さらっと一枚着るだけで、コーディネートがまとまります。

Vネックフリルカラーブラウス(リバティ・ロデン ウッド)/t.yamai paris
スカート ¥28,600/t.yamai paris
ブーツ ¥68,200/Sanders(グラストンベリーショールーム)

足元は黒でひきしめて。

前身頃をインすると、ちょっと雰囲気が変わります。
スカートの色やボリューム、丈を見ながら、
インしたり、アウトしたり。
少しの変化で全体のイメージが変わります。

山井さんが「ずっと好き」というリバティ。
お話を聞いたり、
こうして着ている姿を見ていると、
やっぱりいいな、って思う。
大人による、大人のためのブラウス。
秋に欲しい一枚です。

[お問い合わせ先] 
t.yamai paris TEL:03-6407-1651
グラストンベリーショールーム TEL:03-6231-0213

メンズのテイストに、レディスのリラックス感を

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伊藤
山井さんのリバティの使い方って、
大人っぽいですよね。
デザインはおふたりで決めてらっしゃるんですか?
自子
まず素材(柄)をふたりで決めます。
素材屋さんから見本をたくさん取り寄せて、
その中から実際に使うのはわずかなんですけど。
デザインは、それからですね。
山井
リバティって、同じパターンでも
柄の大きさや色が違うと雰囲気が全く変わるから、
その時に「これ!」と思うものを選びます。
今回のグレーのブラウスなんて、
一瞬リバティに見えないでしょう。
”Swim-Dunclare”(スウィム・ダンクレア)は、
定番の小花柄とは違って、大きめの柄とダークな色味で、
ぐっと大人っぽい印象になる。
”Lodden-Wood”(ロデンウッド)は、
ウィリアム・モリスのテキスタイル。
リバティの代表的な伝統柄です。
伊藤
クラシックな雰囲気が素敵です。
秋冬向けに作っていただいた
こちらのブラウスですけれど、
今年は残暑が長いでしょうから、
涼しげなネイビーも、
ちょうどいいんじゃないかと思います。
自子
チェックとネイビーの2つは、
weeksdays限定で作らせていただきましたね。
山井
そうそう、リバティって、一年中着られますからね。
バシャバシャ洗っても大丈夫ですし。
伊藤
えっ。そんなにしっかり洗ってもいいんですか?
山井
全然大丈夫です。
すこしだけ縮むんだけど、
それがまたいい感じになじんでくれます。
伊藤
形もかわいいですよね。
今回のデザインのポイントは?
山井
フリルのVネックですね。
うち合わせ(Vネックのあきが重なる部分)を深くして、
全体にボリュームが出るように仕立てています。
基本の形はうちの定番の大きめのシャツ。
メンズとレディースを混ぜたような
テイストを意識しています。
伊藤
なるほど、ベースに、メンズシャツのテイストが。
でも、ボタンがないのがすごいなと思いました。
深すぎず詰まりすぎない、絶妙なあき具合で、
首もとがきれいに見えるんですよ。
山井
そういうディテールには気を配っています。
それから、甘さと辛さのバランス。
柄が甘いときは形を思いっきり辛口にしたり、
ジャケットに使うようなかちっとした生地なら、
あえて、ワンピースにしたり。
伊藤
なるほど。
このブラウスにマニュッシュなジャケットを重ねて、
甘めのフリルをのぞかせて
着るのもいいなぁって思いました。
自子さんだったらどんなふうに着ますか?
自子
やっぱりパンツに合わせるかな。
グレーとかネイビーとか、デニムにも‥‥
リバティは結構何にでも合っちゃうんですよね。
伊藤
リバティってすごいですね。
自子
私たち、それに甘んじてるのかな(笑)?
伊藤
そんなことないですよ、
おふたりがいてこそのデザインです。
山井
たしかに使う柄は選んでいますよ。
出来上がるものも毎回全然違ってくるので、
作るほうも面白いんです。
20年くらいうちの服を買ってくださっている
台湾のお客さんに
「ヤマイのリバティは、ヤマイだ」
って言われたこともあります。
伊藤
おお! すごい褒め言葉。
でも、わかります。
今後も楽しみにしています。
山井
ありがとうございます。
自子
どうもありがとうございました。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月21日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

cohan 
シームレスベアトップ

▶︎商品詳細ページへ

襟ぐりの開いた服を着た時に、
ブラジャーの肩紐がちらちら見えやしないかと、
いつもヒヤヒヤ。
ならばいっそのこと肩紐を無くして、
すっきりさせようではないか!

‥‥という思いからできたのが
今回のcohanのベアトップです。

できるかぎりシンプルに。
色は、ちらりと見えても「下着見えちゃった!?」
と人を不安にさせないブラックとモカ。

カップは本体と一体型にしたので、
洗濯した時にずれたり、
またはカップが出てどこかにいってしまったり、
といったこともありません。
今回、ぜひに! と思ったのが、
このカップ一体型なのでした。
(あのズレが洗濯のたびにストレスで‥‥)

透ける素材のブラウスと合わせたり、
袖ぐり広めの服と合わせて、ちらっと見せたり。
ベアトップ、どんな時着るの? 
という声から作ったコンテンツも合わせてごらんください。
(伊藤まさこさん)

やっぱり、リバティでなくちゃ!

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伊藤
山井さん、自子さん、
今日はお時間をいただいてありがとうございます。
山井
ようこそ。よろしくお願いします。
伊藤
さっそくですけれど、
t.yamai parisと言えばリバティの生地、
というのがひとつの定番になっていますよね。
リバティといえば花や草木の
プリント柄の印象が強いんですが、
今回作っていただいたのは、
初めてのチェック柄。
山井
そう、リバティの先染めした糸を平織りにした
このチェック柄も、
実はずっと使いたいと思っていたんです。
けれどもリバティといえば花柄、
というイメージが強いので、
これまで選ぶことがありませんでした。
伊藤
そうなんですね。
では、なぜ今回はチェック柄を?
自子
それは、伊藤さんに
背中を押していただいたからなんですよ。
一緒に生地を見ているときに、
「これもいいわね」とおっしゃった。
その一言に「よし」って思いました。
やっぱり新鮮に映るんだなぁと、
あらためて思って。
伊藤
そうでした、そうでした(笑)。
なにしろ素材感がすごくよくて、
「これがリバティ?!」っていう驚きもあり、
新鮮で、かわいいなと感じたんです。
山井
ギンガムチェックって、じつは難しいところがあって、
ちょっと幼い印象になってしまうこともあるんです。
けれどもこのVネックの形と素材の良さのおかげで、
こんなふうに大人っぽく仕上がりました。
伊藤
すごく、いいですね。
こうやって手に取ると、
リバティのよさは柄だけじゃないってわかるんですよ。
この素材感! 
山井
「タナローン」といって、
リバティを代表する素材です。
うんと細い、上質な綿糸でできています。
この素材のクオリティが、
もう絶対的にいいんですよ。
他の生地も何度か使ったけれど、
やっぱりこれに戻ってきちゃう。
伊藤
タナローンは、
「シルクに勝てる素材感をめざして作ったコットン」
でしたっけ?
自子
そうそう。光沢とハリがあって、
コットンだけど上品なんです。
糸がすごく細いから着心地もいい。
柄の良さだけでなく、
「やっぱりリバティがいいな」って思っちゃう。
山井
すごいですよね。
積み重ねてきた歴史があるし。
おおもとのリバティ商会が誕生したのが1875年ですから、
再来年には創業150年になるんですよ。
伊藤
すごいことですよね。

t.yamai parisのVネックフリルカラーブラウス

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うれしい気持ち

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10年以上前のことだったでしょうか。

さる演出家の方に、
どうしてそんなにワクワクするお芝居が作れるんですか? 
と尋ねたら、
少し考えたあと、その人はこんな風にこたえてくれました。

「たとえばまさこさんが、
お客さんのために料理を作るとするでしょう?」

はい。

「その時、最初は冷たいスープにしようか、
それともあったかいのにしようか。
そんなことを考えると思う」

そうですねぇ。

「メインはどう驚かせようか。
そこにいきつくために、
いろどりや食感、
器はどうしようかと考えるはず。
それと同じだよ」

それと同じかどうかは、よくわからないけれど、
手を動かし頭を働かせながら、
その日の食卓のバランスを考える。

たのしかった、とか、
おいしかった、なんて言われると、
私もうれしくて、
ああ、作ってよかったな。
なんて思うのです。

t.yamai parisの服は、
あまい、からいのバランスや、
素材のえらび方、色づかいが絶妙。
一度着るとわかると思うけれど、
身につけた人がうれしい気持ちになる。

山井さんは口に出さないけれど、
着ている人を見てきっと、
「ああ、作ってよかったな」
そんな風に思っていると思うんです。

今週のweeksdaysは、
t.yamai parisのブラウス。
大切に作られた一枚をぜひ。

キューブスツール、あのひとの使いかた 4・杉明乃さん

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杉明乃さんのプロフィール

すぎ・あきの
杉工場の企画/営業、神楽坂店マネジャーを務める。
福岡県うきは市出身。
大学卒業後、一般企業を経て、家業である
「株式会社 杉工場」へ。
杉工場は、1886年から続く家具の工房で、
木の家具を開発、製造し、販売まで手がけている。
2022年11月に、東京・神楽坂へ新店舗をオープン。

●杉工場のwebsite
●杉工場のInstagram
●weeksdaysでの杉工場のコンテンツ


ここは杉工場の、神楽坂店。
2022年11月にオープンした、
東京での拠点、ショールーム、店舗です。
1966年に建てられた木造のアパートを改築、
暮らすような雰囲気にしつらえた空間に、
杉工場の家具が置かれています。

制作を行なった福岡・うきは市の杉工場から、
ここ東京に運ばれたキューブスツール、
この空間をプロデュースしている杉明乃さんに、
3つのシーンでの使い方を提案していただきました。

「リビングの床に置いて、
小さなテーブルとして使ってみました」

いわゆるテーブルとしては低めですから、
床に座っての使い方を想定なさったそう。

「普段はイスで生活していますが、
久しぶりに床に座ってみると、
やっぱり落ち着くんですよね」

と、明乃さん。
椅子に座るとローテーブルの高さですけれど、
床に座れば、座卓のようにも使えるんですね。

暗くなってからは、少し照明を落として。
足を伸ばしての、リラックスの時間にもぴったりです。

「こんな感じで、晩酌に使っても良さそうですよね。
持ち運びやすいサイズなので、
お部屋の好きな場所へ移動できるのも便利です」

続いては、ソファの横に置いて、
サイドテーブルとして。

「ソファに座ると、
ちょうど良い高さに天板があります」

杉工場のソファと並べると、
木材の継ぎ目の美しさが、ひときわ際立ちます。

空洞部分は、収納に。
たとえば使いたい時にサッと取り出せるよう、
ブランケットの定位置に、というのもいいですね。

「急な来客があった時などには、
空洞部分を下にして置けば、
椅子として使うこともできますから、
こうしてリビングに置いておくのもいいですね」

最後に、キッチン収納として。

「キッチンのキャビネットの上に置いて、
立体的に収納してみました」

ワインボトル、調味料、
パスタやソースやお菓子など、
こまごましたものの収納場所に!

あえて、キャビネットの上に置くことで、
家具としての存在感が出てくるのですね。
ちなみに、木肌の白さが目立ちますけれど、
これは、使ううちに、だんだんと深みが増していくそう。
キャビネットの色と一体感が出てくるのが楽しみです。

「今回の撮影には用意できませんでしたが、
内寸(高さ)も深めですので、
電化製品をしまうこともできそうです」

なるほど!
キッチンのワークトップに置いて、
中と、上に、それぞれ電化製品やキッチン用品を
置くこともできそう。
オーブントースターなどは、
肩から目くらいの高さに置くと、
使いやすいんですよね。

アイデア次第で、いろいろなことに使えそうな
キューブスツール。
杉工場の明乃さん、どうもありがとうございました!

キューブスツール、あのひとの使いかた 3・矢野直子さん

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矢野直子さんのプロフィール

やの・なおこ
積水ハウス R&D本部 デザイン設計部長。
東京都生まれ。
多摩美術大学卒業後、1993年、株式会社良品計画入社。
2003年、プロダクトデザイナーである夫・賢さんの赴任で
スウェーデンへ移る。
その間、業務委託でMUJI Europa Holdingsに従事。
2008年帰国、株式会社三越伊勢丹研究所
(旧伊勢丹研究所)入社、
2013年から再び良品計画へ入社、
生活雑貨部企画デザイン室長を経て、
2020年、積水ハウスへ入社。


都心から車で2時間余り。
山の中腹に建つ集合住宅の一室が、
矢野さんの山の家です。

大きすぎず、小さすぎず。
ご夫婦二人(と愛犬ベージュ)が休みの日を過ごすのに、
ちょうどいい広さ。

光の入り具合や、
天井の高さもほどよくて
なんともいえずいい感じ。
「居心地がいい」って、
こういう部屋のことをいうんだろうな。

「ぜったい気にいるから見に行こう! って
誘われたのがきっかけなんです」

友人のなかば強引な誘いに躊躇しつつ訪れると、
待っていたのは部屋にひかれた温泉だったそう。

「びっくりしたんです。
蛇口をひねれば温泉が出るの? って」

と矢野さん。

築およそ60年のこの建物を設計したのは吉村順三。
集合住宅を建築することは少なかったという
吉村氏の現存する貴重な建物だったということも、
購入の背中を押す理由のひとつになったそう。

木製の建具やドアの取手はそのままに、
ラワン合板の天井や壁紙など、
長い年月を経て劣化した部分は、
できるかぎりオリジナルに近い形に戻したそう。

55平米の中に、
使い勝手のよさそうなキッチンとリビングダイニング、
畳の部屋、そしてお風呂がとてもうまく収まっている。
集合住宅だけれど、
なぜだか一軒家にいるような、
そんな気分になるのはどうしてだろ。

ルームツアーで興奮した私ですが、
忘れてはいけない。
今日はキューブスツールの取材に来たのです。
矢野さんなら、
このスツールをどんな風に使ってくれるのでしょうか。

「そうね‥‥」と少し考えて、
置いたのはスワンチェアの横。

「小さな本棚にもなるし、
上に読みかけの本やお茶を置くこともできますね」

壁や畳に並行に置くのではなく
この「ちょっとずらす」というのが、
きっちりしすぎてなくていいのですねぇ‥‥。
服で言うと、シャツの襟を抜いて
着崩すかんじなのかしら。

ソファの横に置いて、中にブランケット、
上には山で摘んできたアセビを。

「このつなぎ目のピッチ、ちょうどいいですね」

そうなんです。
当初、この倍くらいあったのですが、
全体のバランスを見て、3センチ間隔にしたのです。
こういう細かいところに気づいてくださるの、
作った身としてはすごくうれしい。

スツールに生成り色のシートクッションを合わせたのは、
夫の賢さん。
ぴったり!

「畳の部屋の段差に腰掛けると、
パソコンの作業もできますね」

私たちが取材中(というか、おしゃべり中)にも、
あっちに置いたり、こっちに置いたり。
いろんな角度から見て使い方を探ってくださった
賢さんなのでした。

「家具はずっと使えるものをえらぶ」という矢野さん。
スワンチェアは20年ほど前に3年間住んだ
スウェーデンでオーダーしたもの。

ダイニングで使っているセブンチェアとテーブルは、
結婚のお祝いに矢野さんのおじいさまとおばあさまが
買ってくれたものだそう。

「だからもう28年使っているの。
スウェーデンに越すときも持っていったんですよ」

ニーチェアのオットマンは、
なんと矢野さんが子どもの頃から使っているものとか。

「キューブスツールも、きっと使い込むうちに、
この木のように味わいが出てくるでしょうね」

家のこと、
家具のこと。
それから、暮らしのこと。

話は尽きず、ここに書ききれなかったことも
たくさんでしたが、
またの機会にゆっくりと。
ベージュもつきあってくれて、ありがとう!

キューブスツール、あのひとの使いかた 2・谷 卓さん

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谷 卓さんのプロフィール

たに・あきら
インテリアショップ オルネ ド フォイユ店主。
着物のメーカー、雑貨店勤務後、1994年に渡仏。
パリの蚤の市でショップを開業、
2004年に東京で「オルネ ド フォイユ」をオープン。
主に商品セレクトを担当し、
フランスをはじめ、国内外で見つけた
「好きなもの」を提供している。
趣味は写真撮影(とくに猫)、
仕事とからめての海外旅行。
ガジェット好きで、最近は動画関連の
アイテムばかり買っているそう。
そして家づくり(最近サボリ気味とのこと)。
デザイナーのキムコさん
愛猫のチャイと暮らしている。

●Instagram
●note
●オルネ ド フォイユのwebsite


建築家に頼らず、
ご自分たちで「こんな感じ」と模型を作り、
間取りを考え、タイルを張ったり壁を塗ったり。
時間を見つけてはコツコツと
家づくりをしてきた谷さんご夫妻。

家を建てて2年。
去年の7月、
miiTaaiiのエプロンの取材にうかがった時から、
暮らしはどんな風に変わったのかな。
改装は進んだのかしら? 

「ここ最近、海外出張が多くなってきたんです。
だから、なかなか家のことに時間をかけられなくて‥‥」
と谷さん。
聞けば、パリ、モロッコ、ベトナム、バリ島と
世界のあちこちを飛び回っている! 
私のまわりにはパワフルな人が多いけれど、
谷さんもまたそんな一人なのです。

家に時間をかけられない‥‥と言うけれど、
ここは相変わらず、気持ちのいい空間。
ソファにかかった布や、
棚に置いた器やかごが、前に来た時と少しずつ変わってる。
小さな模様替えが部屋の空気を動かしているのかな、
なんだか清々しいのです。

今日はキューブスツールの取材。
谷さんの家だったら、
どんな風に使われるのだろう? と
楽しみにやってきました。

「何々テイスト」とひと言ではくくれない、
谷家のインテリア。
ダイニングチェアこそウェグナーの
Yチェアで揃えているけれど、
それ以外は、一見どこの国か分からないもの。
古いものもあれば、
あれ? これってなんだか見たことある‥‥
というものもあり。
「ヴィンテージの家具にも目がないけれど、
IKEAや無印のものも好きなんです」。
なんとIKEAに無印!? 
お金をたくさんかければいいというものでもない。
要はアイデアとセンス、なのですねぇ。

「でも、このキューブスツールのような、
きちんとした家具は、
うちでは珍しいかも」

と谷さん。たしかに!

キッチン横の小さなスペースに置かれたベンチの上に、
キューブスツールを置いてお茶の道具をセッティング。
床に直置きではなくて、
ベンチの上に置くんだ! とびっくりしていると‥‥

また違う台を使ってダイニングの壁に
グリーンをスタイリング。
白い壁と家具の木とグリーン、
それからカラフルなタペストリー。
いろんな質感がそれぞれを引き立て合っていい感じ。
なんだか家具も生き生きして見えます。

リビングの床に置いて、
中にはクルクルと巻いた布や小さなラグを。

最初は器、次はグリーン。
そしてここには布。
中に入れるものが変わると、
キューブスツールの印象もずいぶん変わるものです。

家族の一員、チャイもお気に入り? 
そうか、キューブスツールでひと休みするのは、
人だけじゃないんだ!
(人が座る時は、開いた部分を下にしてくださいね。)

横にはおもちゃを置いて、
チャイのための特等席。

このキューブスツール、
座ることを前提に考えられているため、
しっかり作られている。
だから、ちょっと重いんです。

「突板ではなく、ちゃんとした無垢材を使っている。
そう言った意味では一生ものですよね。
使ううちに味わいも増していくはず」

とプロならではのご意見。

「軽いと壊れやすいし、傷がつきやすかったりしますしね」

そう、重みは「ちゃんとしている」という証拠なのです。

こちらはお仕事場。
机の下にキューブスツールを置いて、
仕事道具が入った箱を中に入れました。
なんとこのテーブル、谷さんのお手製なんですって!

机と椅子とキューブスツールの色合いがぴったり。
窓の外に広がる緑の気持ちいいことったら。
こんなところで仕事ができたら、
さぞかしはかどるだろうなぁ‥‥

今回、
キューブスツールを「棚」として使うアイデアを
5通り見せてくださった谷さんとキムコさん。

スタイリングのコツは? と尋ねると、
「パーっと置いてしまうのであんまり考えていないんです」
と言いながらも、
ものが一番よく見える位置や角度を瞬時に探って、
空間作りをしていたのを、
私は見逃しませんでした!

仕事で、また家でも。
長い間、ものと向かい合ってきた「経験」が、
ものを言うのですねぇ。
勉強になりました。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月14日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。


杉工場
キューブスツール

▶︎商品詳細ページへ

スツールというと、座面があって、脚がついていて‥‥
そんな形を思い浮かべると思いますが、
スツールの定義って、
「背もたれのない椅子」のこと。
一見、スツールっぽくないこのキューブ型のスツールも、
「スツール」なのです。

座るのはもちろん、
棚のように使ったり、
サイドテーブルにしたり。
小さな模様替えに一役買ってくれること間違いなし。

持つ時、少し重いと感じる方がいるかもしれませんが、
重いのは「しっかり作られている」という証。
座った時の安定感、
そしてしっかり体を支えてくれているという安心感。
使ううちに、いい色合いに変化していくことも考えると、
「一生もの」と言える家具ではないでしょうか。

木目はもちろん繋ぎめの美しも、
チャームポイントのひとつ。
使い方コンテンツもぜひご覧ください。
(伊藤まさこさん)


t.yamai paris
トリコットサッカージャケット

▶︎商品詳細ページへ

私のまわりのすてきな女性たちが、
こぞって着ているのが、このジャケット。
軽くて、家でも洗えて、
きちんとした場所にも着ていけて、
かつ、カーディガンのように気軽にも着られる!
シワにもなりにくいし‥‥と
いいところを挙げるとキリがないみたい。

じつは、この素材のワンピースを持っている私。
さらりとしていて、気持ちいい。
そして乾きも早い。
去年の夏は、何回着たか分からないくらい大活躍しました。
そこで、t.yamai parisの山井さんに、
今年も作って欲しい、とお願い。
ボタンは白から黒に変えて、
ジャケットの素材に馴染ませました。

同系色でまとめたり、
柄や色を利かせたり。
ベーシックな分、着こなしは無限。
一枚持っていると、重宝すること間違いなしです。
(伊藤まさこさん)


鋼正堂
スープ皿

▶︎商品詳細ページへ

スープを飲む時に、
ほどよい大きさのスープ皿が欲しいな、
ずっとそう思っていました。
リムがついていて安定感があり、
内側の料理を盛る部分とスプーンの丸みの
相性のいいものを。

ビーツなどの色合いがきれいなポタージュも、
また、じゃがいもやにんじん、
ソーセージがごろごろ入った
ポトフなどの素朴な料理も相性がいいのは、
質感と色合いのおかげ。
立ちあがりがあるため、
パスタを盛ってもぴたっと決まります。
そう、「スープ皿」と決めつけず、
「ちょっと深さのある皿」と思うと、
盛る料理の幅も広がります。
サラダやフルーツのマチェドニアを入れてみようか?

お豆のペーストを盛って、
リムに薄く切ったパンを並べようかな、なんて。
器づかいは料理と同じ。
頭をくるくる働かせて、
いろいろな盛り方をたのしんでみてください。
(伊藤まさこさん)

キューブスツール、あのひとの使いかた 1・湯浅景子さん・哲也さん

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湯浅景子さん・哲也さんのプロフィール

ゆあさ・けいこ
画家、1973年生まれ。
名古屋を拠点に絵を描いている。
大学生の時、舞台美術の手伝いをきっかけに
絵を描き始める。
2000~2010年、
アートブックのセレクト書店「コロンブックス」を運営。
2011年頃より本格的に絵画制作に取り組み、
ここ数年は精力的に各地で展覧会を開催。
今は、(ずっと目標だった)海の近くに
アトリエ兼小屋を建てる計画が進行中。
好きなものは、昭和30年代の日本映画(成瀬巳喜男、
川島雄三、小津安二郎、増村保造監督作品、
森繁久弥の社長シリーズなど)、
海と古い建築物。
●website

ゆあさ・てつや
グラフィックデザイナー、1969年愛知県生まれ。
大学を卒業後、ギャラリー、アパレル、
印刷会社勤務を経て2010年に独立。
書店だった「コロンブックス」の屋号を引き継ぎ
デザインアトリエとする。
ブックデザインを中心にロゴマークからエディトリアルまで
デザイン・印刷ディレクションを手掛ける。
好きなものは古くヤケた紙。

伊藤まさこさんとの仕事に、
『テリーヌブック』
(パイインターナショナル/2012年)
『ニューヨークレシピブック』
(誠文堂信光社/2015年)のブックデザイン、
『伊藤まさこの雑食よみ 日々、是、一冊。』
(メディアファクトリー/2011年)の本文内紹介、
「&」やさしいタオル(ほぼ日)ロゴデザイン


昭和9年に建てられたという、
名古屋の日本陶磁器センター。
スクラッチタイル張りの外観は、
この界隈でも目立つ存在です。

一歩足を踏み入れると感じるのは、
時が育てた空気、それから厚みみたいなもの。

2000年にアートブックのセレクトショップとして
オープンした、コロンブックス。
名古屋に行くと、ここに寄って、
ゆっくり本を眺め、
店主の湯浅さん景子さんご夫婦と
おしゃべりするのが私の楽しみ
(現在は本づくりのアトリエとなっています)。

本とともに、少しずつ集められた
家具やオブジェが並んだ空間は、
とても居心地がいい。
本のセレクトとともに、
この空間が好き! という方も多いのではないかな。

ここにキューブスツールを置いたら、
どんな感じになるだろう? 

「最初、写真を見せてもらった時、
お酒の升のようだなって思いました。すごく日本的で」

と湯浅さん。
「じっさい置いてみたら、意外なほどに空間に馴染む」
という言葉の通り、ほら、しっくり。

「棚の中にお茶の道具を。
上には、ウォーターサーバーを置きました」

まさかスツールの上にキューブスツール、
その上にウォーターサーバーとは! 

スツールが額縁のような役割にもなっていて、
お茶の道具がきれいに映える。
この家具の違う一面を見た気になりました。

古いものと新しいもの、
ミニマムなものと手の跡が残るものなど、
一見、異なるものをミックスさせて
空間を作るのが上手な湯浅さん。
ウォーターサーバーの次は、
「こんなかんじ、どうでしょう?」
とスタイリングしてくれたのがこちら。

キューブスツールの上には、
真鍮の急須や、ぽってりした陶器のピッチャー、
少しざらっとした質感のベースを。
いろんな国から集まった湯浅さんの気に入り。
ほら、ここでも素材や国がミックスされている。

床に置いて、小さな棚のような使い方を。
「レコードがちょうどおさまるサイズなので、
上に小さなプレーヤーを置いてもいいかも」
と湯浅さん。なるほど。

オープン棚なので、中に入れる本の色合いを考えて。

この部屋の魅力のひとつは高い天井と白い壁。
それからおだやかに差し込む光。
使い込まれたフローリングもまたいい感じです。

オープン当初からのつきあいという、
ソファとローテーブル
(手前に見えるテーブルも)は、
ミニマムなデザイン。
これらの家具とキューブスツール、
きっと合うだろうなぁ‥‥と思っていたら、
やっぱり! 
まるで前からここにあったみたい。

「使ううちに、きっともっと馴染みますね」
と景子さん。

景子さんは画家。
いつも使っている画材を見せてもらうと‥‥。

なんとこれですべてなのだとか!
クレヨンや針など、こまごましたものは
お菓子の缶におさめ、
さらにキューブスツールに収納。

「棚の中にぴったり収まりました」。

「描き上げた絵を立てかけて見ることもできて、
いいですね」

上に置いたのは、
ウェグナーのYチェアをモチーフにした、景子さんの新作。
来年にかけて、続々と個展が開かれるそう。
(私もまた何か一枚欲しいなぁと
密かにねらっているんです。)

「2個並べたらローテーブルにもなりますね」

そうか並べて長方形のローテーブルに! 
取材にうかがうと、
自分の想像を超えた使い方を知ることができる。
勉強になります。

「これより、5センチ大きくても、
5センチ小さくてもだめ。
今のバランスがちょうどいい」

じつは景子さん、
新しいアトリエを構想中とか。

「壁には土や漆喰など、
質感のあるものを使いたいと思っているので、
家具はミニマムなものでバランスを取りたくて。
そこにキューブスツールを置いたらきっと合うだろうな」

それはぜひとも見せてもらいたい。
完成したらまっ先に遊びに行かせてくださいね。

キューブスツール、わたしの使い方 藤井裕子/読者のかたおふたり

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ふじい・ゆうこ
出版社勤務ののち、ほぼ日に入社。
前職のとき、5年ほど上海に駐在していました。

最近、長く担当していた「ほぼ日の學校」チームを離れ、
weeksdaysチームに異動。

おいしいものを食べている時がしあわせ。
ひとりでいろんなところに食べに出かけます。


一見、なんてことのないただの箱のようなこのスツール。
「スツール」といっても、使い方は何通りもありそうです。
どうやって使うかはあまり深くは考えないまま、
モノとして「なんだかいいな」と思い購入を決めました。

パキッとした四角の潔さと、
大量生産品にはない丁寧なつくりとあたたかみに
心を惹かれました。

まず目に留まったのは、
「石畳組み接ぎ」とよばれる技法で組まれた
木の継ぎ目の美しさ。
木の違う面の色が生む自然の模様が
このシンプルな箱を「ただの箱」ではなくしていますし、
杉工場のみなさんが試作を重ねて
weeksdaysチームといっしょに決めた、
木と木を組み合わせる間隔も絶妙です。

そして触れてみておどろいたのは、木の質感。
すべすべとしているのはもちろんなのですが、
少しだけもっちりとしているんです。
シルクのような肌触りで、
いい木で丁寧につくられているんだなぁと
あらためて感じられました。

少し心配だったのは、
古くて暗い色の家具が多いわが家に合うかどうか。
メープルの無垢材は、
その清潔感のある白い色がもち味でもあります。
買う前にどこに置くかシミュレーションしてみて
すごく浮いてしまうことはないとは思ってはいましたが、
どこまでしっくりくるかは
実際に置いてみないとわからない。

でも置いてみて、「へーえ!」とおどろきました。
想像していたよりも、
ずっとピッタリと家の風景になじんだのです。
これもきっと木材自体の質感のよさのおかげだと思います。
これから時間を経て、
木が変わっていくのもとてもたのしみです。

さいしょの居場所は
キッチンそばのリビングの一角に決めました。
上には読みかけの本を置き、
中にはお料理と器の本を入れています。
定位置を決めると、読み終えたときに
不思議と元の場所に戻そうという気持ちになるので、
前よりも散らからないで済んでいます。

ほかにも、玄関に置いて、
スリッパを入れてみたりもしました。
入ってきた人からは目隠しにもなってちょうどいい。

しっかりとしたつくりなので軽いわけではないですが、
女性ひとりでも簡単に持ち運べるので、
こんなふうに気軽に置き場所を変えてたのしめます。
気分転換のための小さな模様替えにぴったりです。

きっと並べて使っても素敵なはず。
もうひとつほしいなと考え中。


ナイトテーブルに活用しています(miさん)

ベッド脇に置いて、
ナイトテーブルとして使っています。
スツールなのに棚やテーブルとしても
使えるところが気に入っています。
サイズ違いのものがあれば
シリーズで揃えて使うのも楽しいし、
重宝すると感じました。

中は座布団入れ、時に椅子に(ゆざめさん)

自宅の、座禅をする部屋に置いて、
座禅のための座布団を入れています。
‥‥なのですが、実はこのスツールに座るのが好きです。
初めて座ったとき柔らかな感触に驚きました。
気持ちいいです。
座禅する部屋なので、
キリッとしたこの形はピッタリでした。
時には机としても使っているんですよ。


最初にきちんと

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「角と角を合わせて、
きちんと折るのよ。
そうしないと、
きれいな仕上がりにならないから」

折り紙を折る時、
母はいつもこんなことを言ったものでした。

子どもながらにも、
母が折る(たとえば鶴や入れ子の箱などは)ものは、
惚れ惚れするくらいきれい。

「最初にきちんと」は、もちろん、
その後の作業ひとつひとつも、
「ずっときちんと」だからこそ、
美しい仕上がりになるのだなぁ。

キューブスツールを見ていると、
そのことを思い出す。

材料のえらび方、
下拵え、
組み立ての作業、
配送にいたるまで。

ひとつひとつの作業を、
きちんと。

どの角度から見ても、
きれいなスツール。
部屋にあると、
その場の雰囲気がいつもと少し変わるんですよ。

Satomi Kawakita Jewelry×weeksdaysお見立て受注会 開催のお知らせ

未分類

伊藤まさこさんがニューヨークで出会った
ジュエリーブランド Satomi Kawakita Jewelry
(サトミカワキタジュエリー)と
「weeksdays」とのコラボ受注会を行います。

前回ご好評いただいた2019年から
4年ぶりの開催となります。

今回の受注会でも、
リング、ネックレス、ブレスレットなど
Satomi Kawakita Jewelryの
フルラインナップをそろえます。

▲2019年開催時の会場の様子

くわえて今回は、12月に発売予定の
weeksdays限定のコラボジュエリー(ピアス3型)の
先行受注をお受けいたします。
この会場でご注文いただいたお客さまに限り、
販売価格の10%オフでお買い求めいただけます。

また、この受注会会場限定商品(ピアス1型)も
ご用意しています。

ジュエリーと向き合うご自分だけの素敵な時間を
Satomiさん、伊藤まさこさんと一緒に
お過ごしいただけます。
ぜひ足をお運びいただけるとうれしいです。


■受注会日程
9月29日(金)~9月30日(土)

■開催場所
FOG 2nd FLOOR
東京都世田谷区代田5-35-1
※9月30日(土)は1階のショップはお休みです。

■営業時間
営業時間:11:00~18:30

伊藤まさこさんの在廊時間(予定)
9月29日(金)11:00~18:30
9月30日(土)11:00~15:00ごろ

■お支払いについて
受注会でのお買い物は、
こちらのお支払い方法となります。
現金はお使いいただけません。
————-
・各種クレジットカード
(VISA、MASTERCARD、JCB、
アメリカン・エクスプレス、
ダイナースクラブ、ディスカバー)
支払回数はご一括のみ

・交通系ICカード
(Suica、PASMO等)
・電子マネー
(iD、QUICPay、Apple Pay)
————-
ご了承いただけますよう、お願いいたします。

■受注品のお届け時期
受注会のお届け時期は12月中旬の予定です。

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