REPORT

NATURAL FOUNDATIONのこと

今回、「weeksdays」が
ハンドソープづくりを依頼したのが、
日本発のヘア・ボディケアブランド
「NATURAL FOUNDATION」です。
このブランドの成り立ちと、
できあがった製品についてご紹介します。

NATURAL FOUNDATIONがうまれたきっかけ

「NATURAL FOUNDATION」が生まれたのは
2015年のこと。
「オーガニック」や「自然由来の原料」
ということが広まりつつあった当時の日本ですが、
まだまだ基準が曖昧なままで、
いろいろな品質の製品が見られていたそう。

そのなかで、イタリアのトスカーナで
ていねいなモノづくりを行なう化粧品工場と出会い、
「ほんとうのオーガニック製品」を学んだことが、
「NATURAL FOUNDATION」誕生の
きっかけになりました。

イタリアのその工場の考え方の根底には、
“フィトテラピー(薬草学)”がありました。
ヨーロッパの長い歴史の中で、
14世紀に広まったこの学問。
“植物の持つ力を信じる”
このフィトテラピーに基づき開発された製品は
現代にも多く、普遍的な価値になっていることを知り、
日本でもその考え方で
厳格なオーガニック認証基準での製品作りをしたい、
と考えたのですね。


製造はトスカーナで

「NATURAL FOUNDATION」の製品は、
イタリアで1982年に設立されたオーガニック認証機関の
「AIAB(アイアブ)」の認証を取得しています。
製造を担当するトスカーナの工場には、
ピサ大学出身の薬草学の博士号取得者
(エルボリスタ:薬草医)の資格を持つ人や
植物原料由来原料について豊富な知識を持つ人材が多く、
日本側と連携をして製品の開発・製造を行っています。
この工場は植物由来原料で製品を製造するだけでなく、
再生プラスチックの容器を自社でつくる設備や、
自然エネルギーで電力を賄うための
大規模な太陽光発電設備をもっているそうです。
使用する有機原料はすべて有機認証を取得、
また、パラベンシリコン、石油系界面活性剤、
合成ポリマー。合成着色料、動物性原料、鉱物油を使わず、
動物実験もしていません。


weeksdaysのハンドソープづくり

伊藤まさこさんと「ほぼ日」のweeksdaysチームは、
香りの決定からかかわりました。
選んだヨーロッパアカマツ、
ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)、
レモン、バジルの4種の精油を、
トスカーナ側で絶妙にブレンド。
ヨーロッパアカマツと
ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)は
バルサミック(あまさ、あたたかさ)と
アロマティック(ハーブ系のさわやかさ)という
両面を持ち、そこにレモンと微かなバジルが加わることで、
フレッシュで清々しく清潔感のある香りに仕上がりました。
柑橘のみずみずしさに、
わずかなビター感があり、
ジェンダーや年齢を問わず
使っていただける香りになっています。

2024-05-04-SAT