糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの

今日のダーリン

・昨日は、再来月に対談の予定がある濱口秀司さんの日本でのワークショップがあるということで、初対面の挨拶もかねて、後の席で参加させてもらった。もともとツイッターで多少のやりとりはあったけれど、ふつうに言えば、まったく知らない人のはずだが、考えていることになぜか重なりが多くて、いちいち膝を打つような話が続き、おもしろくて帰れなくなってしまった。(濱口さんは、あえて本を書いていない人なので、なにか読みたいと思った方は、自力で検索などして、語ってきたことの切れ端をつないでたのしんでください)

偽聴講生のぼくからすると、じぶんが直観的にやってきたことや、考えかけのことが、濱口さんの講義のテーマと重なるものだから、「そうだ、あれはああして、これはこうして」と、話のほとんどを「じぶんごと」にしながら聴いていた。長くても2時間でおいとましようと思っていたのに、結局、その日の終了時刻まで5時間居座ってしまった。

最初の120分は、濱口さんがスライドを操作しながらのひとりしゃべりの時間だが、この質量がとんでもない。「気の利いたことや、もっともらしいこと」を「言う」のが仕事でなく、「する」のが仕事の人なので、ちっとも講演じゃないのだ。「やる・する」という実際の動きが、証拠のように残っているわけだから、説得力がある。参加者たちも、たぶん、じぶんの抱えている問題と、擦り合わせるようにしながら聴いていたのだと思う。

休憩15分ほどをはさんで、後半の180分は、会場からの「問い」に対しての「答えとその展開」。ここは、スライドがないのでホワイトボードで手書きだ。ぼくは、ここで「あっ!」と思ったね。こういうときには、手書きなんだよな。考えをあれこれいじるとき、その場で説明するとき、手で文字を書いたり絵を描いたりしながら、考えを練ったり組み立てたりしていく。ぼくは、おもむろに「ほぼ日手帳」を取り出して、ホワイトボードの手書きの図やメモを、じぶんの「ほぼ日手帳」に考えながら手書きしていった。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。何歳になっても、素敵な初対面の人がいるって、いいよー。

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