をやりすごす方法。





鬼の門が開く季節。
鬼門開了(グェメンカイラァ)。
台湾もいわゆるお盆です。
鬼(グェ)は、中国語でお化けのこと。
旧暦の7月1日に鬼の門が開き
そこから1ヶ月、あの世の門が特別開放されている
鬼月(グェユェ)となります。
今年は、8月11日からの1ヶ月。
あの世とこの世を自由に出入りしている
ということになります。

日本と同様にお供え物をして
先祖や諸々の霊を盛大にお迎えするのは、
門が開いてから15日目。
今年は8月26日前後です。
商売をしている人はみんな
通りにテーブルを出してお供え物をし、
お線香をあげているので
拝んでいる様子が町中で見られます。
先日、知人からわざわざの電話がかかってきました。
「店をやっているんだから、拝拝しなきゃ。」
*拝拝=拝むこと:バイバイ
台湾は商売・事業をやっている人は
一般人より、神様ごとを大事にします。
やり方がわからないのと、
その日は用事があることを伝えると
「鬼月の1ヶ月内ならセーフだよ。」
と言うのです。
信仰深ければ
旧暦の1か2日と15か16日に毎月やりますが、
普段やっていない人も鬼月に盛大に拝めば
日頃の不義理をチャラにできるというので
調べてみると、かなりカジュアルなお供え物でした。
スナック菓子とインスタントラーメンが定番で
果物も供えますが、
バレンタイン的商業イベントな匂いがします。
どおりで、この時期が近づくと
スーパーにお菓子とラーメンの小袋の詰め合わせが
山積みになるワケ。
お土産にもいいんですよ。

線香が燃えつきると、間を置かずさっさと撤去。
神様にチラ見させるだけの感覚。
普段、お寺にお参りに行ってもお供物は
拝み終わったら自分のをさっさと持ち帰るんで
日本のような、わざわざの折り詰め菓子ではなく、
スーパーで自分の食べたいものを買ってくる。
この気軽さが、お参り人口の引き上げに繋がってるんでしょう。
そして、鬼月にはNGがたくさんあります。
以下にいくつか。
お化けに肩を叩かれたと思うからか
「肩を叩いてはいけない。」
鬼月じゃなくてもこれはしてはいけないと思うんですが、
「お供え物を盗み食いしてはいけない。」
警察にどどけるのに拾ってもダメなのか?
「落ちてる小銭やご祝儀を拾ってはいけない。」
室内じゃ鳴らないから、かけないはずですが
「風鈴を室内にかけてはいけない。」
この時期の昼間はスコールがくるのと暑いので、
夜干して朝取り込んでますが、
「夜、洗濯物を干してはいけない。」
鬼月じゃなくてもこれは不審者扱いだ、
「夜中にぶらぶらしてはいけない。」
真夜中に洗濯を干した後、
4歳の息子が起きて、暗闇で気配なく肩を叩くもんだから
やたらと驚いてしまったけど
その後何が起きるわけでも無し。
肩を叩いちゃいけない理由はわかりません。
でも、別の日の夜中。
寝ていると他界した父の声が、はっきりと聞こえました。
次の日、人に話すと台湾人は顔色も変えずに
「鬼門開了」の一言。
カレンダーをみると、ちょうど日本もお盆の真っ只中。
本当に鬼の門は実在し、この期間、開けっ放し?
真実か信じないか?
台湾化が進んでいれば信じちゃうかもしれません。





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