HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
台湾のまど 青木由香の台湾一人観光局 ほぼ日支所
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新 刊
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』
その2

ブリキのステンシルを作る爺さんに
先日出た新刊『台湾の「いいもの」を持ち帰る』を
届けに行きました。
「さっき日本人が来たけど言葉が通じないで困った。」
と爺さんが言ってました。


これがブリキのステンシルのおじさん。
最近は私のラジオ番組「楽楽台湾」でも
おじさんの唸る「ららたいわん〜」を使っています。
そして、おかっぱ先生こと、
台湾でのデザイナーでゆったり服を作る
鄭惠中(ヂェンホエヂョン)先生のとこにも行ってきたら、
行きにくい場所なのに日本人がひしめき合っていました。

これがおかっぱ先生こと鄭先生。
昔はおかっぱだったのに最近言いすぎたのか、
髪型変えてしまった。

日本人なんて絶対出没しなかった場所に
日本人がいるとは!
快感です!

そして、この本の執筆中には、
個人的に大好きで使い続けていた
スモーヨーハンガーの工場を訪ねました。


スモーヨーハンガーの作り方。この工場見学は結構感動でした。
こんな家内制手工業なくならないでほしい! 
するとそこの人たちはおかっぱ鄭先生とも友達で、
私たちの鄭先生プロデュースの結婚式を見て、
同じく鄭先生に同じ結婚式を演出してもらった
カップルだったのです。
おおお! 縁を感じました。

その新書がお店に届いて、
我が店の店員のユーリンさんが本をめくっていると
本で紹介している「ハテナのろうそく」は
彼女の家の家業だということが発覚!
台湾全土で有名な
あの「ハテナのろうそく」の生産者!
道端で芸能人に遭遇したくらい興奮しました。
昔、ライバル社がいたけど、
今は手に手を取り合って作っているとか、
「ハテナのろうそく」を
ろうそくの火を灯しながら家族で箱詰めしていた、
そんな話も聞いて
(ろうそくの火を灯していたのは妄想です、すみません)
「ハテナのろうそく」んちの娘が
同僚であることに縁を感じました。

『台湾の「いいもの」を持ち帰る』快感と縁の深い本。
地味な台湾のいいものに触れてみてください。
ここからは、中身について客観的に語ってもらうべく、
先週に引き続いて担当編集の片岡さんにパスします!



こちらが新刊
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』 です。
写真は、衛藤キヨコさんが撮影。
Amazonはじめインターネット書店や、
一般書店でも販売します!

単行本: 162ページ
出版社: 講談社
言語: 日本語
ISBN-10: 4062998645

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2回目のこんにちは、
青木さんの新刊の編集を担当しました片岡です。
おかげさまで、発売直後にはアマゾンの海外旅行、
日用品・雑貨部門で1位になるなど、
台湾旅行のお供にして頂けているようで
何よりうれしく思います。
先日も早速この本を持って台湾に行った方から、
こんな感想をもらいました。

「レンゲ、お弁当箱とか、
勝手に素敵なお店を想像していたのですが、
ダイソーみたいなところに売っていたんです(笑)
しかも、ものすごく、人目に付かないところにあって、
『え!!! コレをピックアップして
あの本の、あのクオリティにまで
持っていったのかーーー!!!』
と本当にびっくりしました。
カメも、露店のような、
誰も足を止めずに
通り過ぎてしまうようなところで売っていて、
埃をかぶって上の方にありましたが、
そのお店の中で一番輝いて見えた(笑)。
雑巾もそう。
市場の中で、
オシャレ度ゼロのお店の奥に積んであるだけ。
青木さんのアンテナと、審美眼。
本当にすばらしいなーと思い、
そんな青木さんの感性のお裾分けをしていただける
素敵な本に感謝です!
台湾との距離がぐっと近づく、魔法のような本でした」

ということで、そんな本のなかから
今回は私も食べて驚いた
おいしい3品を紹介します。




■ごま油

食べものの中でもイチオシなのが、
主婦が子供のために作り始めたという新鮮なごま油。
「茹で春菊に黒胡椒と生姜と塩、そしてごま油」
とすすめているので、
早速試してみると「ウマイッ!」
(青木さん風にいうとガバッと瞳孔が開く感じ)。

ふたを開けた途端、漂う油の香りにもうっとり…。
日本の高価なごま油よりもさらっとしていて、
色も薄く、軽い。
でも香りも味も濃い、絶妙なバランス。
この日を境に、いろいろなものにかけまくってみました。
私的におすすめなのは、ごま油に塩を混ぜて、
お刺身やかまぼこ、蒸し野菜につけて食べる方法。
ごま塩だけで家庭の食卓が
一気に高級居酒屋に変身するから、あら不思議。
夫も「これ、青木さんにもっと買って来てもらいなよ」
とちびちび使っています。




■グラノーラ

青木さんの息子さんもおやつに食べているという、
栄養価も高く、安心安全なグラノーラ。
そして何よりおいしい。
私は牛乳をかけて普通に食べるのが一番好きでした。
黒糖&メープルの優しい甘さが牛乳に移り、
ナッツの香ばしさと相まって、
その牛乳を飲み干すときの何とも
幸せな気分といったら! 
食べごたえがあるので腹もちもよく、
おやつにぴったりです。
今まで「歯にはさまる、もそもそしたやつでしょ」
ぐらいにしか思っていなかった
グラノーラの価値観が変わったのは、
言うまでもありません。




■花生酥(ピーナッツ菓子)

青木さんが紹介する食べものは
“あとを引く”ものばかりなのですが、
中でも
「ピーナッツのカロリーは高いよ、
これ以上はまずいよ」
と頭では分かっていながらも、
手が止まらなかったのがこれ。
「ピーナッツバターから洋風っぽさを取って固めた、
ガリッサクッの食感で、甘くてちょっとしょっぱい」
とは、まさにその通り。
「お土産で渡しても
『もっとくれ!』という人が続出、
そしてお店で試食を出すと98%の人が買っていく」
というから、台湾に行く方は
ぜひこれをお土産にしてください。
パイナップルケーキより、絶対に嬉しいはずです。

いかがでしたでしょうか?
春休みですね。GWですね。これから台湾に行かれる方、
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』と一緒にどうぞ!い
え、むしろ本に載っているものを買いに、台湾へ!?

雑巾、ティーバッグなどの
プレゼントキャンペーンも行っています。
(3月9日〜31日まで)


http://news.kodansha.co.jp/20170309_b01

2017-03-09-WED