「ほぼ日の一筆せん」
ライター・鈴木海花さんに、
楽しい使い方を聞きました!
2007.10.22
「ほぼ日の一筆せん」は、
仕事の相手でも、友だちに送る時でも、
いろいろなシチュエーションにあわせて、
使いやすいように、と考えて作りました。
でも今回、初めて作った一筆せん。
実際に使っていただいた感想が知りたい‥‥!

そこで、
ほぼ日のコンテンツ
「担当編集者は知っている。」で、
『すみモダン』や、
『チェコA to Z』(共著)の著者として
ご登場いただいたことのある
鈴木海花(すずきかいか)さんが、
いつも素敵な一筆せんを添えて
本を送ってくださるということを聞いて、
早速、ほぼ日の一筆せんを試していただきました!


一筆せんは小さいけど、
たいしたもんだ、と思ったの。


ーー 海花さんって、
普段一筆せんをよく使われているそうですが、
いつもどんな時に使われているんですか?
海花 そうねー、だいたいは物を送る時に、
何かひと言添えたくて使っていますね。
付箋だと小さくて、
よほど親しい人以外には使えませんし、
便せんだと書くスペースがありすぎるし、
一筆せんってちょうどいいんです。
本を出版したあとは、
その本をお送りするときに、大活躍です。
ほかには、お金を入れた封筒を人に渡す時や、
借りていたものを返す時など、かな。

ーー ひと言簡単な挨拶があるだけでも、
受け取った時に、嬉しいですよね。
海花さんは、書く時のペンも
気にされていますか?
海花 そうですね。
その時の相手や気分に合わせて、
筆記具は変えています。
だいたい、万年筆や
水性インキの太めのペンで
書くことが多いのですが、
この紙、どのペンでもインクの乗りがいいの。
これって、何の紙を使っているんですか?
ーー 「ケナフ」という紙を使っていて、
インクなどの塗料を吸収しやすいと、
一般的には言われているみたいです。
一筆せんって、相手に届けるものなので、
見た目も手触り感も上質なものにしたくて、
紙の厚さも、厚目にしているんですよ。
註)ケナフとは植物で
  その繊維を紙の原料として使っています。
海花 なるほどねー。
小筆で書く時もあるんですが、
墨文字でもしっくりきますよ。
紙の色って真っ白じゃないですよね?
ーー はい、そうですね。
見た目にも柔らかい印象にしたかったので、
カジュアルになりすぎない程度に、
少し黄みがかっている紙を選びました。

海花 この前、文房具屋さんに行って
これと同じようなものを買おうと思って見たら、
横書きのものはあるんだけど、
やっぱり、横は横だけにしか使えないの。
縦でも横でも使えるって、
ありそうでない。
すごくいいと思いました。
ーー そうなんですよね。
自分たちで使っていて、
横の方が書きやすいけど、
縦で使いたい時もやっぱりあって。
用途にあわせて使えるようにしたいね、と。
(一筆せんを見て)
あ、英語で書いたりもされるんですね。

海花 これはね、この前、
チェコの本で取材してくれた現地の人に、
ページのチェックをお願いするときに
ちょっと添えようと思って書いてみました。
ーー そういえば、海外の方って、
一筆せんってわかるんですか?
海花 この間、チェコで知り合った人が
私に自分の本を贈ってくれたんですけど、
それに「洋風一筆せん」みたいなものが
添えてあったんです。
これより少し横長サイズだったけど。
気持ちを込めたいとき、
手書きのひとことを添えるっていうのは、
どこの国でも同じなんだなあ、と。
で、彼女の気持ちは、その一言で
私にとてもよく伝わってきたので、
一筆せんは小さいけど、
たいしたもんだ、と思ったの。

消しゴムはんこは、
作るのも、選ぶのも楽しい。
そして、ちょっと素敵に見えます(笑)。


ーー あの、さっきから思っていたんですが、
一筆せんに、いっしょに押されている“はんこ”、
すごくかわいいですね~。
海花 これ、消しゴムはんこなんですよ。
家族みんなで作っているんですが、
誰も止めないから山のようにできちゃって(笑)。
消しゴムはんこ用の大きな消しゴムと、
先の細い彫刻刀で、いろいろ作ってます。
今は、スタンプ台も
カラフルなものがたくさんあるし、
ついつい楽しくなって、
増え続けているところなの。



ーー これだけあると選ぶのも楽しいだろうなあ!
海花 消しゴムはんこは、
作るのも楽しいし、選ぶのも楽しい。
そして、ちょっと素敵に見えます(笑)。
ーー ほんとに、すごく素敵に見えます。
受け取った時にきっと嬉しいですね。
海花 今度、12月に本を出版する予定なので、
その本の内容に合わせて、
いろんな旅に出てくる人や物を
珊瑚(共著者で娘さん)が
消しゴムで作ったの。
本が出来上がったら、
これを一筆せんに押して送ろうと思って。

ーー かわいいなあ。
一筆せんがシンプルだから、
ちょっと色があるといいですね。
海花 そうですね。
送る人や状況や気分にあわせて、
いろんな書き方を試してみたくなるんですよね。
正直、この一筆せん、ぱっと見地味じゃない(笑)?
だから、工夫しだいで、
自分のものにしていきやすいですよね。
もっといろいろやってみたいです。
簡単にシールを貼ってみてもいいですね。


一筆せんを送る相手に合わせて、
ペンを変えたり、はんこを押したりと、
楽しそうな使い方をご紹介くださって、
海花さん、ありがとうございました!

今回、初めて作った「ほぼ日の一筆せん」
またこれから、お使いいただいた方の声や、
みなさまのご要望の声を、
たくさん届けていただけると嬉しいです。
ぜひ、使ってみた感想や使い方など、
techo@1101.comまで
お送りくださいね。
メールをお待ちしております!

鈴木海花(すずきかいか)さんプロフィール



フリーランスのライター、
編集者、コピーライター。
紀行文、ルポタージュなどを雑誌に寄稿。
著書に、『和の小さくてかわいいもの』
『すみモダン』『チェコA to Z』(共著)など。

☆『よりみちチェコ 街と森を巡る旅ガイド』
 (出版社: ブルース・インターアクションズ)
 2007年12月7日発売予定。