HOBO NIKKAN ITOI SHINBUNほぼ日手帳 2018 Presents ローカル ごはん 大辞典。

ローカルごはん大辞典。山形県

とくにコメントが多かったのは、こんなローカルごはん。

  • 芋煮
  • だし
  • どんどん焼き
  • 玉こんにゃく
  • 冷たいラーメン
  • ひっぱりうどん

quiz!
次はそれぞれ何という料理のコメントか、わかりますか?(答えはこのページの一番下に)

  • 秋の名物で、里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎをしょうゆベースの汁(しょうゆ、砂糖、酒)で煮るものです。しょうゆは「味丸十」がおすすめ!
  • お祭りなどで売っている、うす~いお好み焼きを割りばしに巻き付けたもの。小さな海苔と薄い魚肉ソーセージがついていて、ソースをたっぷりつけて食べます。
  • 4つくらい串に刺して、茶色になるまで醤油で煮ます。そして辛子をつけて食べます。あつい! しょうゆがしみてうまい! 定番屋台メニューです。
  • 山形の隠れキングソウルフード。釜揚げ温玉うどんに、納豆と鯖缶水煮を入れて豪快に食べるもの。宇宙一美味いです。
  • 庄内地方の郷土料理で、冬の日本海の味。極寒の時期の日本海の鱈を「寒鱈(かんだら)」と呼びますが、この寒鱈の身も内臓も白子も丸ごと入った漁師料理です。
  • いますぐ答えをみる

それではみなさんの コメントをご紹介します。

芋煮

山形秋の名物、芋煮。
里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎを
しょうゆベースの汁(しょうゆ、砂糖、酒)で
煮るものです。
いたってシンプルですが、
しょうゆは「味丸十」という
だししょうゆがおすすめ!
山形人は秋は河原で芋煮です。
(ゆうま)

全国的にも有名な大鍋(直径6m)の
芋煮大会もあるくらい、地域に根付いた料理です。
職場・友人など人によっては
河原芋煮会年3回などもあるほど。
給食にも出ます。
里芋・牛肉の産地ならではですかねえ。
地域で醤油・みそと、味が違います。
(mino)

10月は、毎週末河原で芋煮会。
みんなでワイワイ食べると、よりおいしい。
(しゅんママ)

山形県は四つの地域
(村山、置賜、庄内、最上)に分かれていて、
芋煮ひとつ取っても味が全て違います。
なので、あの味が食べたいなあ~と
他地域まで車を飛ばすこともしばしば。
(ひそみーしんちゃん)

だし

山形県内陸部の、夏の食べ物です。
キュウリ、茄子、青じそ、ミョウガなどを
細かく刻み、好みで鰹節を入れ、
醤油をかけて作ります。
納豆昆布(刻んである乾燥昆布を水で戻した
粘りのある昆布)やオクラを加えると、
つるつると口当たり良く仕上がります。
ごはんにかけるだけでなく、冷奴にのせても、
そのまま食べても美味しいです。
(たま)

山形の夏メニューと言ったらこれ!
最近はスーパーでも販売していますが、
各家庭で作るほうが多いかも。
ちなみにうちでは、なす、きゅうり、みょうが、
しそをみじん切りにして、
なっとうこんぶとあえて、
しょうゆ(「味丸十」)で味つけしてできあがり。
ごはんや冷奴にかけていただきます。
(ゆうま)

ご存じの方も多いでしょうが、なんせ美味いです。
基本はナスとキュウリとネギ。
細かく刻んで出汁汁で和える。
夏の暑さで食欲がないときにうってつけ。
「温かいご飯にのっけてかっ込む」
「そうめんに添える」「冷ややっこにかける」
あたりがポピュラーですが、
要は刻み野菜のソース。何にでも使えます。
うちでは先日パスタソースになりました。
(しんしんくーる)

どんどん焼き

わたしとしてはどんどん焼きに
一票入れたいんです。
粉物文化の極みだと思っています。
(mino)

山形風お好み焼き。
小麦をだしで溶いたものを薄く楕円形に伸ばし、
輪切りの魚肉ソーセージとのりをのせ、
割り箸にくるくると巻きつけたもの。
ソースをつけていただきます。
(おこげの母)

お祭りの屋台などで必ず売っている
うす~いお好み焼きを
割りばしに巻き付けたもの。
お祭りの時に100円を握って
よく買いに行きました。
小さい頃はこれがお好み焼きというものだと
思ってました。
(あまつしず)

冷たいラーメン

冷やし中華ではなく、
ラーメンがそのまま冷たいのが、
冷たいラーメン。
東北といえども盆地の山形の暑さは、
36度になる日も珍しくなく、侮れません。
そこで食べる氷の浮かんだラーメンは、
天下一品。
味はあっさり醤油味。
発祥とされる山形市の「栄屋本店」では
一年中食べられますし、
「栄屋分店」ではワンタンメンバージョンもあります。
(たれのこ)

夏の「冷やし中華はじめました!」と
同じ時期に始まる冷たいラーメンです。
山形の郷土料理のひとつで、
麺もスープも冷たい醤油味のラーメンです。
冷やし中華のような酸味はありませんが、
夏になったら誰もが食べる一品です。
(705)

夏は甘酸っぱい冷やし中華か、
しょっぱくてだしが効いてる冷たいラーメンかで
迷います。
(michicoco)

河北町の肉そば

河北町ではあちこちのお店で一年中、
冷たい肉そばを食べられます。
私が好きなのは「一寸亭」のもの。
親鳥の出汁が独特で美味しいです。
通は冬でも冷たい肉そばを好むそうですが、
私は温かいタイプも大好きです。
(たれのこ)

玉こんにゃく

山形のソウルフード、玉こんにゃく。
しょうゆ味に限らず、
だし醤油を使っているものもあれば
スルメ入りもあり、
油で炒ってある店もあるとか。
他県でたまに見つけても、味が全く違います。
(ひそみーしんちゃん)

玉こんにゃくを4つくらい串に刺して、
茶色になるまで醤油で煮ます。
そして辛子をつけて食べます。
あつい! しょうゆがしみてうまい!
山形の定番屋台メニューです。
(あまつしず)

隠し味のするめがいい味だしてます。
からしを付けたおいしさが
わかるようになったとき、
大人になったなあ、と感じました。
温泉街をブラブラしながら、
みんなでハフハフ食べると最高!
(しゅんママ)

だだちゃ豆

すっかり全国的に有名になった感のある枝豆です。
甘い! 香りがいい!
夏に実家に帰省すると、山盛りのだだちゃ豆を
無心で食べるのが楽しみです。
県外に出て居酒屋で普通の枝豆を食べたとき、
「自分が今まで食べていたのは
すごく美味しいやつだったのか!」と
衝撃を受けました。
塩ゆでもいいですが、ごはんと一緒に
炊き込んだ豆ごはんもおすすめです。
(ゆずPON)

ひっぱりうどん

山形の隠れキングソウルフード。
釜揚げ温玉うどんに納豆と鯖缶水煮を入れて
豪快に食うべし。
宇宙一美味いです。
ひっぱりうどんは本当に美味しいです。
もっとメジャーになってほしいです。
(ヒデシ)

乾麺うどん、納豆、ネギ、鰹節、醤油が
我が家の基本レシピ。
鍋一つで出来る、完璧な味です。
家庭によってトッピングが変わります。
私は生卵で仕上げます。
(かがみ)

「なみかた羊肉店」の義経焼

「なみかた羊肉店」は、羊肉を扱う
米沢市のお肉屋さんです。
お肉屋さんと飲食店が併設された感じで、
食事も宴会もOKなお店。
テーブル席とお座敷があって、自分で焼くんです。
味噌ダレに漬けた薄切りの羊肉(=義経焼)に、
日本酒をじゃ~っと振りかけ、
野菜といっしょにカブト型の鉄板でじゅ~っ。
お泊まりのかたは、
ビール片手にガンガン焼きましょう!
(すえむすめ)

ジンギスカンを味噌漬けにしたもの。
とても美味しいです。
白飯がっつりいけます。
(ヒデシ)

納豆汁(家庭料理)

寒い冬にはかかせません。
納豆をすりつぶしてお汁に入れ、
保存食の山菜と煮込み、とろみがついたら完成。
体の芯から温まります。
(ゆうき)

納豆を溶かし込んだお味噌汁のような家庭料理。
すりつぶした納豆、
いもがら(里芋の茎を干したもの)、
もだし(きのこ)、ねぎ、豆腐が
我が家の基本具材。
納豆がたっぷり入った汁は体があったまり、
しみじみとおいしいのです。
小さい頃はすりこぎで納豆をすりつぶす
手伝いをよくやっていて、
部屋中が納豆の匂いになってました。
今はスーパーに納豆汁の素が売っていて、
手軽に作れるようになりました。
(ゆずPON)

孟宗汁

地元で食べていた大好きな「孟宗汁(酒粕入)」。
孟宗筍をやわらかく茹で、
酒粕と味噌で味付けした郷土料理です。
地元を離れてから食すことも無くなり、
家内は「酒粕嫌いだから‥‥」と
作り方を伝授されていないため、
このごろは「じゃあ僕が作る!」と
自分伝承に踏み切る次第です。
(ウメキ)

あじまん

いわゆる今川焼ですが、山形独自の進化を遂げ、
たくさんの種類があります。
メインはあんこ、カスタードですが、
毎月土日限定で他の味も販売します。
一般公募でどんな味がいいか募集したり、
学生とコラボして新商品を作ったり、
毎年新しい味が増えています。
他県の人にあじまんの話をすると、
絶対「ああ、今川焼!」と言われます(笑)。
(705)

げそ天

イカげその天ぷらです。衣ががっちりしていて、
天ぷらのイメージで注文すると
あまりのゴツさにびっくりします。
でも一度食べると病みつきに。
主にそば屋のおかずですが、
ラーメンにのっている店もあります。
スーパーのお惣菜コーナーにも必ずあります。
(ひそみーしんちゃん)

どんがら汁

山形県庄内地方の郷土料理で、
冬の日本海の味。
極寒の時期の日本海の鱈を
「寒鱈(かんだら)」と呼びます。
どんがら汁は、この寒鱈の身も内臓も白子も
丸ごと入った漁師料理。
「寒鱈まつり」で食べられるほか、
家庭でも作ります。
(☆ゆ)

「酒田木村屋」のサラダコッペ

酒田市民から長年愛されてきた惣菜パンが
「酒田木村屋」のサラダコッペ。
中にポテトサラダが入ったコッペパンですが、
これがもう絶品なのです。
パンのいい匂いともっちりとした食感。
食感がとにかくいいんです。
なめらかで甘くてクリーミーなポテトサラダも、
本当に幸せな気持ちになれます。
お昼になると飛ぶように売れていくので、
早めに行かないとお目にかかれません。
包装のデザインもレトロでかわいいんですよ。
地元を離れて10年以上たちますが、
今でも帰省する度に食べています。
(さおり)

「エンジェルズ」のスペシャルカレー

カレーなんだけど、
キャベツやもやしが入っていて、甘辛な一品。
さらに盛られてる器が、これまたデカい。
他では食べられない絶妙な味で、
遠方からのリピーターも多い。
ホント病み付きになります。
(あきニャン)

「ト一屋」のコロッケ

ト一屋は「うまいものならなんでも!」が
キャッチコピーの酒田市のスーパーです。
野菜も新鮮!
そして、お惣菜のクオリティがすばらしい。
酒田市民なら一度は食べたことがある
ト一屋のコロッケ。
帰省する度に必ず食べたくなる
ほっとする味です。
(☆ゆ)

ぺちょら漬け

辛くて、いくらでもご飯が食べられる、
大好きな漬物です。
山形はたくさんの美味しい漬物がありますが、
私はダントツぺちょら漬け(ぺそら漬)。
いろいろ販売されていますが、
家で作るものがいちばん美味しいです。
(ぱるぱる)

マヨタコ

マヨネーズが中に入ったタコ焼きです。
まろやかで子供から大人までみんな大好き!
小さい時から食べているので、
県外に出るまでずっと
「たこ焼きにはマヨネーズが入っているもの」
と思っていました。
(すー)

ラーメンいろいろ

全国ラーメン消費量1位の山形県。
家に来客があれば出前はラーメンも常識。
魚醤・辛みそ・ワンタン・豚骨・
いろいろありますが、お店はあえて紹介せず。
(mino)

おすすめは、酒粕ラーメン。
冬ごろに「寒くなったな~」と思うと、
いつの間にか始まる冬の定番ラーメン。
温まります♪
(しょうこ)

米沢では、お客さんが来たときのお昼は、
だいたい出前の米沢ラーメンです。
みんなが大好きな味。
ちぢれ麺にあっさりスープが特徴です。
(しゅんママ)

胡麻豆腐のあんかけ

胡麻豆腐の上に、みたらしあんがかかっています。庄内ではあんかけ料理の定番の一つで、
スーパーでよく売っています。
上京してスーパーで探したのに、
ないことにびっくりしました。
(ゆうき)

笹巻き

5月に食べる庄内地方の郷土料理。
もち米好きにはたまらない味。
各家庭で作りますが、げんこつ巻き、
たけのこ巻き、三角巻きと
家庭ごとの巻き方があり、
嫁姑のいさかいのもとに
なったりするとかしないとか。
青きなこをまぶすので、
おやつ感覚ですが、食卓に並びます。
(☆ゆ)

「ゆきんこ」の雪割納豆

子供のころ納豆が食べられなかったのですが、
この雪割納豆だけは好物でした。
ちょっと塩辛くて、味噌のようなコクがあって。
あっつあつのご飯にちょこんとのせるだけで、
何杯もご飯が食べられます。
いま私が納豆が好きなのは、
雪割納豆のおかげです。
(もにゃか)

もってのほか(食用菊)

「もってのほか」食用菊です。
山形では酢の物やおひたしで
どんぶり一杯、菊オンリーでたべることも。
甘みとほどよい苦味がいいんです。
(しょうこ)

クイズの答え

(山形県)
  • 芋煮
  • どんどん焼き
  • 玉こんにゃく
  • ひっぱりうどん
  • どんがら汁